JPH1010944A - 電子写真装置用ブレード、その製造方法及び製造装置 - Google Patents

電子写真装置用ブレード、その製造方法及び製造装置

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JPH1010944A
JPH1010944A JP15931796A JP15931796A JPH1010944A JP H1010944 A JPH1010944 A JP H1010944A JP 15931796 A JP15931796 A JP 15931796A JP 15931796 A JP15931796 A JP 15931796A JP H1010944 A JPH1010944 A JP H1010944A
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blade
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side edge
fixed
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JP15931796A
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English (en)
Inventor
Toshiharu Taniguchi
登志治 谷口
Yoshinori Fujiwara
良則 藤原
Arata Tani
新太 谷
Tadashi Okamoto
正 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレード本体の長さ方向と直交する方向にお
いてホルダの側縁部での接着剤のはみ出し量が略均一で
あり、かつ稜線位置が安定した電子写真装置用ブレー
ド、その製造方法及び装置を提供する。 【解決手段】 ホルダ2が定位置に保持された状態で、
ホルダ2の長さ方向においてその反り量を測定する。ブ
レード本体3の一縁部に、その長さ方向において、前記
測定されたホルダ2の長さ方向の反り量に応じて、接着
剤塗布装置31によって接着剤を塗布厚さを変えて塗布
する。前記ブレード本体3の一側縁部にホルダ2の一側
縁部を、一定の相対位置関係でもってクランプすること
で、電子写真装置用ブレードを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機、プリンタ、ファックシミリ等において、ドラム、
ベルト等の感光体上の残留トナーを除去するためのクリ
ーニングブレード、現像機内でトナーを摩擦帯電させな
がら薄膜を形成する現像ブレード等の電子写真装置用ブ
レード、その製造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のブレードは、通常、ホルダにブ
レード本体を接着剤にて貼り合わされた状態で使用さ
れ、かかるブレードは、従来、固体フィルム状接着剤、
固体ブロック状ホットメルト接着剤、あるいは2以上の
混合反応型、希釈タイプ等の液状接着剤を用いて製造さ
れている。以下、具体的に説明する。 −固体フィルム状接着剤を用いる場合− (1)両面テープの場合 ホルダの所定位置に所定寸法の両面テープを加圧して仮
接着し、その後、ホルダとブレード本体を位置決めして
加圧して、本接着してブレードを製造する。 (2)フィルム状ホットメルト接着剤の場合 ホルダの所定位置に、所定寸法のフィルム状ホットメル
ト接着剤を加圧、加温して転写させ、その後ホルダとブ
レード本体とを位置決めし、加圧加熱して本接着してブ
レードを製造する。 −固体ブロック状ホットメルト接着剤を用いる場合− 固体ブロック状ホットメルト接着剤を加温されたタンク
内に液状にし、ホットメルトガンを用いて、ホルダの所
定の位置に所定寸法塗布し、その後ホルダとブレード本
体を位置決めし、加圧加熱して接着してブレードを製造
する。 −液状接着剤を用いる場合− ディスペンサーを用いてホルダの所定位置に所定寸法塗
布し、その後ホルダとブレード本体を位置決めし、加圧
加熱して本接着してブレードを製造する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た接着剤を用いた場合には、それぞれ次のような課題が
ある。 −固体フィルム状接着剤を用いる場合− (1)両面テープの場合 通常、ホルダは板金プレス加工や押出成形加工で製造す
るため、加工上ホルダの長手方向に反りや捻れが生じて
いる。かかる反りや捻れは、ホルダとブレード本体を加
圧して本接着を行うとホルダが加圧されることにより、
一旦矯正されるが、圧力が開放されると、元の状態に戻
って、再びホルダに反りや捻れが生じ、ブレード本体は
ホルダの反りや捻れにならってしまう。これにより、長
手方向において稜線の位置はホルダの反りや捻れに影響
されてばらつきやすい。また、両面テープの粘着剤層の
膜厚はほぼ一定であり、ホルダの反りや捻れを接着剤層
で吸収させることはできず、それらを接着剤層で吸収さ
せるため、ホルダの反りや捻れに合わせて、長手方向の
粘着剤層の膜厚を変えることが考えられるが、そのよう
な両面テープを製作することは非常に困難であり、コス
トアップの原因となる。 (2)フィルム状ホットメルト接着剤の場合 ホルダに所定寸法(一定膜厚)のフィルム状ホットメル
ト接着剤を加圧、加温してホルダに熱転写する点を除け
ば、両面テープの場合と同様に製造されるので、両面テ
ープの場合と同様に、長手方向において稜線位置がばら
つきやすく、長手方向に接着剤の膜厚を変えたフィルム
状ホットメルト接着剤を製作することが非常に困難であ
り、コストアップの原因となる。
【0004】また、フィルム状ホットメルト接着剤の場
合は、加温することにより接着剤が溶けて、加圧するこ
とにより接着剤が押し広げられるが、ホルダの反りや捻
れの影響を受けてホルダの端部からの接着剤のはみ出し
量がばらつきやすく、これによりホルダの先端部からブ
レードの稜線位置までの長さ(自由長)が長手方向にて
不均一となり、対象物に対する圧接力がばらつくという
課題もある。 −固体ブロック状ホットメルト接着剤を用いる場合− フィルム状ホットメルト接着剤はホルダに熱転写するの
に対し、固体ブロック状ホットメルト接着剤は、一旦溶
かして、ホットメルトガンにて長手方向に所定寸法(一
定量)をホルダに直接塗工する点で異なるが、フィルム
状ホットメルト接着剤の場合と同様に、長手方向の稜線
位置と接着剤のはみ出しがバラツキ易いという課題があ
る。 −液状接着剤を用いる場合− ディスペンサーにて長手方向に所定寸法(一定量)をホ
ルダに直接塗工する点を除けば、フィルム状ホットメル
ト接着剤を用いる場合と同様であり、長手方向に稜線位
置と接着剤のはみ出し量がバラツキ易いという課題があ
る。
【0005】このように、上述した接着剤を用いた従来
の製造方法においては、接着剤(粘着剤)層の寸法(膜
厚)を、ホルダの反りや捻れに関係なく、一定にし、ホ
ルダとブレード本体の圧着時に加圧して押し切るように
しているので、いずれの方法によっても、ホルダの反り
や捻れを接着剤(粘着剤)層で吸収して稜線位置を安定
させ、さらに接着剤のはみ出し量を一定にすることはで
きない。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、クリーニングブレード等のブレード稜線位置の寸法
精度が向上し、かつブレード本体の長さ方向と直交する
方向においてホルダの側縁部での接着剤のはみ出し量が
略均一にして長手方向の圧接力が均一な電子写真装置用
ブレード、その製造方法及び装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ホル
ダの一側縁部にブレード本体の一側縁部を接着して電子
写真装置用ブレードを製造する方法において、前記ホル
ダを定位置に保持し、その状態で、前記ホルダの長さ方
向に沿って前記ホルダの反り量を測定し、前記ブレード
本体又はホルダの一縁部に、その長さ方向に沿って、前
記測定されたホルダの反り量に応じて接着剤の塗布厚さ
を変えて塗布し、前記ブレード本体又はホルダの一側縁
部に前記ホルダ又はブレード本体の一側縁部を、一定の
相対位置関係でもってクランプする構成とする。
【0008】請求項1の発明によれば、ホルダが定位置
に保持された状態で、前記ホルダの長さ方向に沿って前
記ホルダの反り量を測定し、ブレード本体又はホルダの
一縁部に、その長さ方向に沿って、前記測定されたホル
ダの長さ方向の反り量に応じて接着剤の塗布厚さを変え
て塗布し、前記ブレード本体又はホルダの一側縁部に前
記ホルダ又はブレード本体の一側縁部を、一定の相対位
置関係でもってクランプすることで、電子写真装置用ブ
レードが製造される。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の製造方
法によって製造された電子写真装置用ブレードである。
【0010】請求項2の発明によれば、ブレード本体又
はホルダの一側縁部に、測定されたホルダの長さ方向の
反り量に応じて接着剤の塗布厚さを変えて塗布され、前
記ブレード本体又はホルダの一側縁部に前記ホルダ又は
ブレード本体の一側縁部が、一定の相対位置関係でもっ
てクランプされて製造されることから、稜線位置の寸法
精度が高まり、かつ余分な接着剤の塗布がなくなり、ブ
レード本体の長さ方向と直交する方向においてホルダの
側縁部での接着剤のはみ出し量が略均一とされ、電子写
真装置用ブレードの長手方向の圧接力が均一になる。
【0011】請求項3の発明は、ホルダの一側縁部にブ
レード本体の一側縁部を接着して電子写真装置用ブレー
ドを製造する電子写真装置用ブレードの製造装置におい
て、前記ホルダを定位置に保持するホルダ保持手段と、
前記ホルダの長さ方向に沿って、前記ホルダの反り量を
測定する反り量測定手段と、該反り量測定手段の信号を
受け、測定されたホルダの反り量に基づいて前記ブレー
ド本体又はホルダの一縁部に塗布する接着剤の塗布必要
厚さを演算する塗布必要厚さ演算手段と、前記ブレード
本体又はホルダの長手方向に沿って移動可能で、前記ブ
レード本体又はホルダの一側縁部に対しその長さ方向に
沿って接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、該塗布必要
厚さ演算手段よりの信号を受け、前記接着剤塗布手段を
制御して、前記ブレード本体又はホルダの一側縁部にそ
の長さ方向において接着剤の塗布必要厚さを塗布させる
塗布制御手段と、前記ブレード本体又はホルダの一側縁
部に前記ホルダ又はブレード本体の一側縁部を一定の相
対位置関係でもってクランプするクランプ手段とを備え
る構成とする。
【0012】請求項3の発明によれば、ホルダ保持手段
によってホルダが定位置に保持された状態で、前記ホル
ダの長さ方向に沿ってその反り量が反り量測定手段によ
って測定され、該測定されたホルダの長さ方向の反り量
に基づいて接着剤の塗布必要厚さが塗布必要厚さ演算手
段によって演算され、ブレード本体又はホルダの一縁部
に、その長さ方向において、前記演算された接着剤の塗
布必要厚さの基づいて塗布厚さを変えて接着剤塗布手段
が塗布するように制御され、前記ブレード本体又はホル
ダの一側縁部に前記ホルダ又はブレード本体の一側縁部
が、一定の相対位置関係でもってクランプ手段によって
クランプされ、電子写真装置用ブレードが製造される。
【0013】請求項4の発明は、請求項3の装置におい
て、前記反り量測定手段が、規則的にかつ直線的に配設
された複数の距離検出センサを有し、該距離検出センサ
によって、ホルダ保持手段によって保持されるホルダの
一側縁部に沿って該ホルダまでの距離を検出するもので
ある。
【0014】請求項4の発明によれば、各距離検出セン
サによってホルダまでの距離が、ホルダの反り量として
検出される。
【0015】請求項5の発明は、請求項4の装置におい
て、前記接着剤塗布手段が、略一定の速度で接着剤を吐
出する接着剤塗布ノズルと、該塗布ノズルを移動させる
移動手段とを有し、前記塗布制御手段が、前記移動手段
に連係され、ホルダの反り量に応じて、接着剤塗布ノズ
ルの移動速度を制御するものである。
【0016】請求項5の発明によれば、塗布制御手段に
よって移動手段を制御することで、略一定の速度で接着
剤を吐出する接着塗布ノズルの移動速度が、ホルダの反
り量に応じて制御され、ホルダの長さ方向の反り量に応
じて接着剤塗布厚さを変えて接着剤が塗布される。
【0017】請求項6の発明は、請求項3〜5のいずれ
かの装置において、さらに、ブレード本体保持手段又は
ホルダ保持手段の一方が固定される固定台と、ブレード
本体保持手段又はホルダ保持手段の他方が固定される可
動台と、前記可動台を固定台に対し、接着剤塗布位置と
接着クランプ位置との間を移動可能なるように結合する
結合手段と、前記固定台又は可動台に設けられ、クラン
プ時に、前記ブレード本体又はホルダの一側縁部に対し
前記ホルダ又はブレード本体の一側縁部が一定の位置関
係となるように位置決めする位置決め手段とを有する請
求項6の発明によれば、固定台又は可動台の位置決め手
段によって、クランプ手段によるクランプ時に、前記ブ
レード本体又はホルダの一側縁部に対し前記ホルダ又は
ブレード本体の一側縁部が一定の位置関係となるように
位置決めされる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】図1に示すように、電子写真装置用ブレー
ドの一例であるクリーニングブレード1は、金属板製の
ホルダ2と、該ホルダ2の一縁部に一側縁部が接着固定
されているウレタンゴム製のブレード本体3とを備え
る。ホルダ2には、該ホルダ2の位置決めのための複数
の基準孔2a,・・が開孔されている。
【0020】上記ホルダ2に、ブレード本体3を接着固
定してクリーニングブレード1を製造する際には、図2
〜図6に示す接着治具11が用いられる。具体的には、
下側固定台12の上側に、一定間隔を存して上側固定台
13が取付固定されている。上側固定台13の両端部に
は、1対の支柱14,14が立設され、該支柱14,1
4に可動台15がブッシュ41,41を介してスライド
移動可能に嵌挿され、上側固定台13と可動台15との
間にスプリング部材16が介装され、それによって、可
動台15が上側固定台13より離れる方向(上方)に常
時付勢されている。
【0021】上記可動台15には、軸部材42が軸受4
3,43を介して回転可能に保持され、該軸部材42
に、ブレード本体3が定位置に位置決め保持されるブレ
ード本体セット台17(ブレード本体保持手段)がボル
ト44(図3参照)によって取付固定され、ブレード本
体セット台17が、軸部材42を回転軸として回転する
ことにより、接着剤塗布位置(図3参照)と、接着クラ
ンプ位置(図6参照)とのいずれか一方の位置をとるよ
うになっている。一方、上側固定台13には、ホルダ2
が定位置に位置決め保持されるホルダセット台18(ホ
ルダ保持手段)が取付固定されている。これによって、
軸部材42が、可動台15を上側固定台13に対し接着
剤塗布位置と接着クランプ位置との間を移動可能なるよ
うに結合する結合手段として機能するようになってお
り、また、前記両セット台17,18は、それらが保持
するホルダ2及びブレード本体3とが一定の相対位置関
係を保持するように配置されることとなり、ブレード本
体セット台17が接着クランプ位置になった状態では、
ブレード本体3をそのまま下降させれば、ホルダ2に対
して一定の相対位置関係で接着され、クリーニングブレ
ード1となるように構成されている。
【0022】さらに詳述すれば、上記ブレード本体セッ
ト台17は、図7に示すように、ブレード本体3が位置
決め用ガイド部17bに沿ってセットされ、いわゆる真
空引きのスリット17c,・・を通じて真空引きするこ
とにより、ブレード本体3が定位置に位置決め保持され
るようになっている。一方、ホルダセット台18は、図
8に示すように、ホルダ2の基準孔2a,・・に、ホル
ダセット台18の基準ピン18aを嵌挿するようにセッ
トして位置決めされ、ホルダセット台18に埋め込まれ
ているマグネット19a,19bにより離脱しないよう
に保持される。尚、図6中、20,20は真空引きのた
めの配管である。
【0023】また、上記下側固定台12上において、上
記ブレード本体セット台17及びホルダセット台18の
外側には、ホルダ2の一側縁部にブレード本体3の一側
縁部を一定の相対位置関係でもってクランプするクラン
プ装置21が配設されている。クランプ装置21は、下
側固定台12に取付固定された基台部22と、該基台部
22に対し移動可能に設けられたクランプアーム部23
と、前記基台部22及びクランプアーム部23より突出
した1対の係止ピン24,25を相互に連結しクランプ
アーム部23を下方に常時付勢するスプリング部材2
6,26とを有する。尚、スプリング部材は、基台部2
2及びクランプアーム部3にそれぞれ設けられたスプリ
ングポスト45,46間に介装されている。
【0024】上記基台部22には、鉛直方向に延びる下
側長孔部27aと、該下側長孔部27aの上端に連通し
外側方向に傾斜して延びる上側長孔部27bとからなる
長孔27が形成されている。この長孔27に、クランプ
アーム部23の下端部付近より突設された1対の係合ピ
ン24,25がスライド移動可能に係合し、前記1対の
係合ピン24,25が上側長孔部27b内に位置すると
きはクランプ解除状態にあるが、下側長孔部27a内に
位置すると、スプリング部材26のスプリング力によっ
てクランプアーム部23を下方に付勢し、可動台15と
共にブレード本体セット台17を下方に移動させて、ブ
レード本体3が接着剤を介してホルダ2に圧接されるク
ランプ状態となるようになっている。
【0025】また、ブレード本体セット台17の端部に
は、図9に詳細を示すように、位置決め用ブッシュ46
が嵌挿され、該ブッシュ46に、ホルダセット台18に
取り付けられた位置決めピン47が嵌脱可能に嵌合する
ことにより、ホルダ2に対するブレード本体3のX,Y
方向の位置決めがなされるようになっている。また、ブ
レード本体セット台17の下降位置は、Z方向の位置決
めを行う位置決め部材48の上面48a(位置決め面)
により規制され、鉛直方向においては押し切りとならな
いようになっている。また、クランプアーム部23の先
端部には、ブレード本体セット台17に当接する当接部
材49が設けられている。
【0026】図3に示すように、接着剤塗布位置におい
ては、ブレード本体セット台17に保持されているブレ
ード本体3の一側縁部に対し、接着剤塗布装置31(接
着剤塗布手段)の接着剤塗布ノズル31aにて、ホルダ
2の長さ方向における反り量に応じて塗布厚さを変えて
塗布するようになっている。
【0027】上記ブレード本体3がセットされたブレー
ド本体セット台17を、図9に示す方向に予め決定され
ている位置まで回転し、それから、クランプ装置21に
て、貼り合わせ位置までブレード本体セット台17を下
降させる。
【0028】それから、一定時間クランプした後、クラ
ンプを外すと、ブレード本体3がホルダ2に接着剤層を
介して貼り合わされる。
【0029】尚、本例においては、ホルダセット台18
は温度制御され、ホルダ2を保温しており、ホルダ2は
予め昇温されている。
【0030】続いて、上述した接着剤をホルダ2の反り
量に応じて塗布する方法について、図10に沿って説明
する。
【0031】上記ホルダ2の反りを検出するホルダ反り
測定装置33は、一定間隔でもって規則的にかつ直線的
に配設された数個の距離検出センサ32,・・(あるい
はレーザー寸法測定器)を有し、該距離検出センサ3
2,・・によって、ホルダセット台18によって保持さ
れるホルダ2の一側縁部に沿って該ホルダ2までの距離
を検出するものである。34はサーボモータ35によっ
て回転駆動されるねじ棒で、接着剤塗布装置31に連設
された可動部材36が移動可能に螺合し、可動部材36
の移動により接着剤塗布装置31がブレード本体3(接
着面側)に沿って移動するようになっている。尚、接着
剤塗布装置31ではなく、ブレード本体3側を移動させ
るようにすることもできる。
【0032】上記ホルダ反り測定装置33によって測定
された反りデータに基づいて、演算部37(塗布必要厚
さ演算手段)が、ホルダ2の一側縁部に塗布する接着剤
の塗布必要厚さに対応するサーボモータ34の回転数を
演算し、この演算結果に基づいて、サーボモータコント
ローラ38(塗布制御手段)がサーボモータアンプ39
を介してサーボモータ34を制御するようになってい
る。尚、上記ねじ棒34、サーボモータ35及び可動部
材36によって、接着剤塗布ノズル31aを移動させる
移動手段が構成されている。
【0033】具体的には、例えばホルダ2の反り(ホル
ダの最大反り量100μm)を接着剤層で吸収するた
め、接着剤の塗布厚さを変えるのであるが、接着剤塗布
ノズル31aより接着剤が略一定の速度で吐出され、接
着剤塗布ノズル31aの移動速度(塗布速度)を滑らか
にホルダ2の反り量に合わせて変化させることで、塗布
厚さを変化させるようにしている。具体的な演算方法と
しては、例えば演算部37(塗布必要厚さ演算手段)に
おいて、予め記憶されているホルダ2の反りパターン
に、今回測定されたホルダ2の反りデータを照合して、
最も近いものを選択する方法を採用しているが、軌跡を
計算してやる方法も考えられる。
【0034】上記のように構成すれば、まず、接着剤塗
布位置(図3参照)において、ブレード本体セット台1
7に保持されているブレード本体3の一側縁部に対し、
接着剤塗布装置31の接着剤塗布ノズル31aにて、ホ
ルダ2の長さ方向における反り量に応じて、接着剤の塗
布厚さを変えて塗布する。即ち、ホルダ2の反り量に基
づいて演算部37によって、接着剤の塗布必要厚さが演
算されるので、そのような塗布必要厚さに塗布できるよ
うにサーボモータ35の回転が制御されて、接着剤塗布
ノズル31aの移動速度が調整され、ホルダ2に対しそ
の長さ方向に沿って接着剤が接着剤塗布必要厚さだけ塗
布されることになる。
【0035】このようにして、接着剤の塗布が終了した
後、ブレード本体3がセットされたブレード本体セット
台17が、カムフォロア51を用いたカム機構(図示せ
ず)によって、クランプ接着位置(図9参照)位置まで
回転せしめられ、それから、クランプ装置21を適用す
ることで、ホルダ2とブレード本体3とを接着剤を介し
て貼り合わせる貼り合わせ位置までブレード本体セット
台17を下降させ、ホルダ2にブレード本体3を接着剤
より貼り合わせる。
【0036】このときのホルダ2(ホルダセット台1
8)とブレード本体3(ブレード本体セット台17)と
の位置決めは、位置決め部材48及び位置決めピン47
によってなされ、ホルダ2及びブレード本体3を変形さ
せるように加圧するのではない。よって、ブレード本体
3に塗布されている接着剤は、前述したように、ホルダ
2の反り量に応じて、反りが大きい部分では多く、小さ
い部分では少なくなるように塗布必要厚さだけ塗布され
ているので、接着剤が余るということがなく、また、足
りないということもないので、ホルダ2が反った状態の
ままフラットな状態のブレード本体3を接合しようとし
た場合に、それらの間に形成される隙間が接着剤でちょ
うど満たされ、接着剤のはみ出しはほとんどなく、ま
た、はみ出しがあっても、長さ方向に沿って略均一とさ
れる。
【0037】それから、一定時間クランプ状態を維持
し、その一定時間経過後接着剤が硬化されると、クラン
プ装置21によるクランプを解除する。これにより、ブ
レード本体3がホルダ2に接着剤層を介して貼り合わさ
れる。
【0038】尚、本例においては、ホルダセット台18
は温度制御され、ホルダ2を保温しており、ホルダ2は
予め昇温されている。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明は、上記のように、ホル
ダが定位置に保持された状態で、前記ホルダの長さ方向
の反りを測定し、ブレード本体又はホルダの一縁部に、
その長さ方向において、前記測定されたホルダの長さ方
向の反り量に応じて接着剤塗布厚さを変えて塗布し、前
記ブレード本体又はホルダの一側縁部に前記ホルダ又は
ブレード本体の一側縁部を、一定の相対位置関係でもっ
てクランプするようにしているので、ホルダの反り量の
バラツキにかかわらず、製造された電子写真装置用ブレ
ードにおいて接着剤のホルダの一側縁部からのはみ出し
量を均一にすることができる。よって、稜線位置の寸法
精度が向上し、バラツキも少なく、安定した圧接力を備
える電子写真装置用ブレードを製造することができる。
【0040】請求項2の発明は、接着剤のホルダの一側
縁部からのはみ出し量を均一にすることが可能となるの
で、ブレード自由長を安定させることができ、安定した
圧接力を確保できる。
【0041】請求項3の発明は、簡単な構造でもって、
接着剤のホルダの一側縁部からのはみ出し量が略均一で
ある電子写真装置用ブレードを製造することができる。
【0042】請求項4の発明は、ホルダの一側縁部に沿
って一定間隔をもって配設された複数の距離検出センサ
によって反り量測定手段を構成するようにしたので、距
離検出センサによってホルダまでの距離を反り量として
簡単に検出することができる。
【0043】請求項5の発明は、ホルダの反り量に応じ
て、接着剤塗布ノズルの移動速度を制御するようにして
いるので、略一定の速度で接着剤を吐出する接着塗布ノ
ズルの移動速度をホルダの反り量に応じて制御し、ホル
ダの長さ方向の反り量に応じて接着剤塗布厚さを変えて
接着剤を塗布することができる。
【0044】請求項6の発明は、固定台又は可動台の位
置決め手段によって、クランプ手段によるクランプ時
に、前記ブレード本体又はホルダの一側縁部に対し前記
ホルダ又はブレード本体の一側縁部が一定の位置関係と
なるように位置決めするようにしているので、精度よ
く、電子写真装置用ブレードを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子写真装置用ブレードでの一例
であるグリーニングブレードの斜視図である。
【図2】本発明に係る、ブレード本体をホルダに接着す
るのに用いる治具の平面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】同側面図である。
【図5】ブレード本体セット台とホルダセット台との関
係を示す図である。
【図6】ブレード本体セット台の詳細図である。
【図7】ホルダセット台の詳細図である。
【図8】ブレード本体セット台の端部付近の詳細図であ
る。
【図9】クランプ状態を示す図5と同様の図である。
【図10】接着剤塗布の説明図である。
【符号の説明】
1 クリーニングブレード(電子写真装置用ブレー
ド) 2 ホルダ 3 ブレード本体 11 治具 17 ブレード本体セット台 18 ホルダセット台 21 クランプ装置 31 接着剤塗布装置 31a 接着剤塗布ノズル 33 ホルダ反り測定装置 34 サーボモータ 38 演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 正 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホルダの一側縁部にブレード本体の一側
    縁部を接着して電子写真装置用ブレードを製造する電子
    写真装置用ブレードの製造方法において、 前記ホルダを定位置に保持し、 その状態で、前記ホルダの長さ方向に沿って前記ホルダ
    の反り量を測定し、 前記ブレード本体又はホルダの一縁部に、その長さ方向
    に沿って、前記測定されたホルダの反り量に応じて接着
    剤の塗布厚さを変えて塗布し、 前記ブレード本体又はホルダの一側縁部に前記ホルダ又
    はブレード本体の一側縁部を、一定の相対位置関係でも
    ってクランプすることを特徴とする電子写真装置用ブレ
    ードの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の製造方法によって製造さ
    れたことを特徴とする電子写真装置用ブレード。
  3. 【請求項3】 ホルダの一側縁部にブレード本体の一側
    縁部を接着して電子写真装置用ブレードを製造する電子
    写真装置用ブレードの製造装置において、 前記ホルダを定位置に保持するホルダ保持手段と、 前記ホルダの長さ方向に沿って、前記ホルダの反り量を
    測定する反り量測定手段と、 該反り量測定手段の信号を受け、測定されたホルダの反
    り量に基づいて前記ブレード本体又はホルダの一縁部に
    塗布する接着剤の塗布必要厚さを演算する塗布必要厚さ
    演算手段と、 前記ブレード本体又はホルダの長手方向に沿って移動可
    能で、前記ブレード本体又はホルダの一側縁部に対しそ
    の長さ方向に沿って接着剤を塗布する接着剤塗布手段
    と、 該塗布必要厚さ演算手段よりの信号を受け、前記接着剤
    塗布手段を制御して、前記ブレード本体又はホルダの一
    側縁部にその長さ方向において接着剤の塗布必要厚さを
    塗布させる塗布制御手段と、 前記ブレード本体又はホルダの一側縁部に前記ホルダ又
    はブレード本体の一側縁部を一定の相対位置関係でもっ
    てクランプするクランプ手段とを備えることを特徴とす
    る電子写真装置用ブレードの製造装置。
  4. 【請求項4】 前記反り量測定手段は、規則的にかつ直
    線的に配設された複数の距離検出センサを有し、該距離
    検出センサによって、ホルダ保持手段によって保持され
    るホルダの一側縁部に沿って該ホルダまでの距離を検出
    するものであるところの請求項3記載の電子写真装置用
    ブレードの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記接着剤塗布手段は、略一定の速度で
    接着剤を吐出する接着剤塗布ノズルと、該塗布ノズルを
    移動させる移動手段とを有し、 前記塗布制御手段は、前記移動手段に連係され、ホルダ
    の反り量に応じて、接着剤塗布ノズルの移動速度を制御
    するものであるところの請求項4記載の電子写真装置用
    ブレードの製造装置。
  6. 【請求項6】 さらに、前記ブレード本体保持手段又は
    ホルダ保持手段の一方が固定される固定台と、ブレード
    本体保持手段又はホルダ保持手段の他方が固定される可
    動台と、前記可動台を固定台に対し、接着剤塗布位置と
    接着クランプ位置との間を移動可能なるように結合する
    結合手段と、前記固定台又は可動台に設けられ、クラン
    プ時に、前記ブレード本体又はホルダの一側縁部に対し
    前記ホルダ又はブレード本体の一側縁部が一定の位置関
    係となるように位置決めする位置決め手段とを有すると
    ころの請求項3〜5のいずれかに記載の電子写真装置用
    ブレードの製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008299064A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Ricoh Co Ltd クリーニング装置、画像形成装置およびプロセスカートリッジ
JP2009244332A (ja) * 2008-03-28 2009-10-22 Fuji Xerox Co Ltd 液状材料塗布方法

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