JPH10109337A - トグル式型締装置の摩耗測定方法および摩擦測定治具 - Google Patents

トグル式型締装置の摩耗測定方法および摩擦測定治具

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JPH10109337A
JPH10109337A JP26597096A JP26597096A JPH10109337A JP H10109337 A JPH10109337 A JP H10109337A JP 26597096 A JP26597096 A JP 26597096A JP 26597096 A JP26597096 A JP 26597096A JP H10109337 A JPH10109337 A JP H10109337A
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JP
Japan
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link
wear
mold clamping
clamping device
bush
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JP26597096A
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Inventor
Makoto Yukihiro
誠 行廣
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Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トグル機構を分解しなくても、リンクブッシ
ュの摩擦量を簡単にしかも正確に測定することができる
トグル式型締装置の摩耗測定方法および摩擦測定治具を
提供する。 【解決手段】 トグル式型締装置に予め定めた型締力を
作用して型締し、リンクブッシュ16とリンク7の隙間
に逆台形状の摩耗測定治具20を挿入し、両サイドのリ
ンクピン10,11に摩耗測定治具20のテーパ部を当
て、その時の摩耗測定治具20の上部とリンク7の上部
間の寸法δを測定して、リンクブッシュ15の摩耗量を
測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トグル式型締装置
の摩耗測定方法および摩擦測定治具に係るものであり、
詳しくは、射出機などのトグル式型締装置のトグル機構
用リンクブッシュの摩耗測定方法および摩擦測定治具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】 トグル式型締装置のトグル機構の各リ
ンクは、リンクピンを介して他のリンクまたは部材に回
動自在に結合されている。前記リンクのリンクピンとの
結合部には、リンクの回動を容易とするためにリンクブ
ッシュが組み込まれている。このリンクブッシュには、
高荷重が作用するため、通常、スベリ軸受けが使用され
ているが摩耗はさけられない。
【0003】潤滑不良などによりリンクブッシュに異常
な摩耗が発生すると、型締装置の精度が悪化するので、
リンクブッシュの摩耗の程度を容易に測定できること
が、型締装置の保全の上から重要である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】リンクブッシュの摩耗
量の測定には、外部からリンクピンとリンクブッシュと
の間に隙間ゲージなどを挿入することが考えられるが、
通常、トグル機構のリンクブッシュは外部に露出してい
ないため、測定が困難である。そこで、従来は、直接、
リンクブッシュの内径を測定するしかなく、この場合、
トグル機構の大掛かりな分解作業を必要するという問題
点があった。
【0005】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点を解決するためになされたものであって、トグル
機構を分解しなくても、リンクブッシュの摩擦量を簡単
にしかも正確に測定することができるトグル式型締装置
の摩耗測定方法および摩擦測定治具を提供することを課
題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は次のことに着
目して本発明に至った。
【0007】(a) リンクブッシュが摩耗すると、型締力
が作用した状態での各リンクのリンクピン間の距離が短
縮する。
【0008】(b) 通常リンクピンはリンクブッシュに比
べて高硬度材料が採用されているので、リンクブッシュ
に比べて摩擦量は微少である。それ故、前記短縮量はリ
ンクブッシュの摩耗量にほぼ一致する。
【0009】そこで、本発明では、トグル式型締装置に
予め定めた型締力を作用して型締し、リンクブッシュと
リンクの隙間に逆台形状の摩耗測定治具を挿入し、両サ
イドのリンクピンに摩耗測定治具のテーパ部を当て、そ
の時の摩耗測定治具の上部とリンクの上部間の寸法を測
定して、リンクブッシュの摩耗量を測定する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明によるトグル式型締装置の
摩耗測定方法は、トグル式型締装置に予め定めた型締力
を作用して型締し、リンクブッシュとリンクの隙間に逆
台形状の摩耗測定治具を挿入し、両サイドのリンクピン
に摩耗測定治具のテーパ部を当て、その時の摩耗測定治
具の上部とリンクの上部間の寸法を測定して、リンクブ
ッシュの摩耗量を測定することを特徴とする。
【0011】前記摩擦測定方法において、前記摩耗測定
治具の上部寸法L1と下部寸法L2の差を小さくし、摩耗
量に対して摩耗測定治具の上部とリンクの上部間の寸法
δの変化量を10倍以上とすることが好ましい。
【0012】本発明によるトグル式型締装置の摩耗測定
装置は、トグル式型締装置のリンクブッシュとリンクの
隙間に挿入される逆台形状の摩耗測定治具であって、そ
の上部寸法L1、下部寸法L2、リンクのリンクピンの間
隔Aの関係をL1>A>L2とし、摩耗測定治具の上部と
リンクの上部間の寸法δの摩擦前と摩擦後の差を測定し
て、リンクブッシュの摩耗量を測定することを特徴とす
る。
【0013】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1は、ダブルトグル式型締装置を示す構成図である。
【0014】同図に示すように、固定盤1とエンドハウ
ジング3は、所定の間隔を置いて4本のタイバー4で連
結されている。これらのタイバー4に、可動盤2が摺動
自在に設けられている。固定盤1には固定金型31、可
動盤2には可動金型32が取り付けられている。
【0015】ダブルトグル機構は、可動盤2に第1リン
クピン10を介して一端を枢着された第1リンク7、そ
の両側を各々第2リンクピン11,第3リンクピン12
を介して第1リンク7の他端およびエンドハウジング3
に枢着された第2リンク8、その両側を各々第4リンク
ピン13,第5リンクピン14を介して第2リンク8の
中程およびクロスヘッド6に枢着された第3リンク9と
から構成されている。
【0016】エンドハンジング3には型締シリンダ5が
取り付けられ、そのピストンロッド5aは、エンドハウ
ジング3を貫通してクロスヘッド6に取り付けられてい
る。
【0017】図2は、図1のII-II線断面図である。同
図に示すように、第1リンク7の第1リンクピン10と
の結合部には第1リンクブッシュ15、第2リンク8の
第2リンクピン11,第3リンクピン12との結合部に
は第2リンクブッシュ16,第3リンクブッシュ17、
第3リンク9の第4リンクピン13,第5リンクピン1
4との結合部には第4リンクブッシュ18,第5リンク
ブッシュ19が組み込まれている。
【0018】上述した構成において、型締シリンダ5の
後部室に圧油が供給されると、ピストンロッド5aが図
中右方向に前進し、ピストンロッド5aの前進力はクロ
スヘッド6からダブルトグル機構を介して可動盤2に伝
わり、可動盤2を同様に右方向に前進して、図1に示す
ように固定金型31と可動金型32とが型締めされる。
また、型締シリンダ5の前部室に圧油が供給されると、
上記した動作とは逆の動作により型開がなされる。
【0019】次に、本発明によるリンクブッシュの摩耗
測定方法について説明する。リンクブッシュ15〜19
が摩耗すると、型締力が作用した状態での第1リンクピ
ン10と第2リンクピン11間の距離A、第2リンクピ
ン11と第3リンクピン12間の距離B、第4リンクピ
ン13と第5リンクピン14間の距離Cが短縮される。
各リンクピン間の距離の短縮量はリンクブッシュの摩耗
量にほぼ一致する。したがって、リンクブッシュの摩耗
量を測定するには、各リンクのリンクピン間の距離A,
B,Cを正確に測定すればよい。
【0020】前記リンクピン間の距離A,B,Cを、ト
グル機構を分解せずに、しかも正確に測定するには、図
3に示すような摩耗測定治具を用いればよい。
【0021】すなわち、摩耗測定治具20は、上部寸法
L1>下部寸法L2、高さL3とした逆台形状の薄板で構
成されている。
【0022】トグル機構のリンクブッシュの摩耗量を測
定する場合、まず、トグル式型締装置に測定用に予め定
めた型締力を作用して型締し、例えば、図2に示すよう
にリンクブッシュ16とリンク7の隙間に摩耗測定治具
20を挿入し、図3に示すように両サイドのリンクピン
10,11に摩耗測定治具20のテーパ部を当てる。そ
の時の摩耗測定治具20の上部とリンク7の上部間の寸
法δを測定し、摩耗量が0の時の寸法と比較すれば、リ
ンクブッシュ15の摩耗量が測定できる。
【0023】また、L1−L2を小さくすれば、摩耗量1
に対してδの変化量を10倍程度に大きくすることがで
きるので微少摩耗量を拡大して正確に測定できる。L
1,L2,L3およびδの関係は幾何学的に求めることが
できる。
【0024】上述した実施例においては、ダブルトグル
式型締装置としているがシングルトグル式型締装置とす
ることもできる。また、射出機のトグル式型締装置とし
ているが、各種装置に使用されているトグル式型締装置
とすることもできる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、トグル機構を分解することなく簡単に正確に、ト
グル機構のリンクブッシュの摩耗量を測定することがで
きる。また、微少摩耗量を拡大して正確に測定すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるトグル式型締装置を示す構
成図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2のIII−III線矢視図である。
【符号の説明】
1 固定盤 2 可動盤 3 エンドハウジング 4 タイバー 5 型締シリンダ 6 クロスヘッド 7 第1リンク 8 第2リンク 9 第3リンク 10 第1リンクピン 11 第2リンクピン 12 第3リンクピン 13 第4リンクピン 14 第5リンクピン 15 第1リンクブッシュ 16 第2リンクブッシュ 17 第3リンクブッシュ 18 第4リンクブッシュ 19 第5リンクブッシュ 20 摩耗測定治具 31 固定金型 32 可動金型

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トグル式型締装置に予め定めた型締力を
    作用して型締し、リンクブッシュ(16)とリンク
    (7)の隙間に逆台形状の摩耗測定治具(20)を挿入
    し、両サイドのリンクピン(10,11)に摩耗測定治
    具(20)のテーパ部を当て、その時の摩耗測定治具
    (20)の上部とリンク(7)の上部間の寸法(δ)を
    測定して、リンクブッシュ(15,16)の摩耗量を測
    定することを特徴とするトグル式型締装置の摩耗測定方
    法。
  2. 【請求項2】 前記摩耗測定治具(20)の上部寸法
    (L1)と下部寸法(L2)の差を小さくし、摩耗量に対
    して前記寸法(δ)の変化量を10倍以上としたことを
    特徴とする請求項1記載のトグル式型締装置の摩耗測定
    方法。
  3. 【請求項3】 トグル式型締装置のリンクブッシュ(1
    6)とリンク(7)の隙間に挿入される逆台形状の摩耗
    測定治具(20)であって、その上部寸法(L1)、下
    部寸法(L2)、リンク(7)のリンクピン(10,1
    1)の間隔(A)の関係をL1>A>L2とし、摩耗測定
    治具(20)の上部とリンク(7)の上部間の寸法
    (δ)の摩擦前と摩擦後の差を測定して、リンクブッシ
    ュ(15,16)の摩耗量を測定することを特徴とする
    トグル式型締装置の摩擦測定治具。
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