JPH0427632Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0427632Y2
JPH0427632Y2 JP18189887U JP18189887U JPH0427632Y2 JP H0427632 Y2 JPH0427632 Y2 JP H0427632Y2 JP 18189887 U JP18189887 U JP 18189887U JP 18189887 U JP18189887 U JP 18189887U JP H0427632 Y2 JPH0427632 Y2 JP H0427632Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
end housing
mold clamping
clamping force
tie bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP18189887U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0186514U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP18189887U priority Critical patent/JPH0427632Y2/ja
Publication of JPH0186514U publication Critical patent/JPH0186514U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0427632Y2 publication Critical patent/JPH0427632Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トグル式型締め装置を備えた射出成
形機における型締め力測定装置に関するもので、
特に、型締め時におけるタイバーの伸び量によつ
て型締め力を測定するようにした、トグル式射出
成形機の型締め力測定装置に関するものである。
(従来の技術) 射出成形機は、型閉じされた金型のキヤビテイ
内に溶融樹脂を高圧で射出することによつて、所
定形状の製品を得るようにしたものである。した
がつて、その金型は、射出圧力に対抗し得る十分
な大きさの力でもつて型締めしておくことが必要
となつている。
そこで、射出成形機には、金型を大きく移動さ
せて開閉することができるとともに、十分な型締
め力を加えることのできる型締め装置が設けられ
ている。そのような型締め装置としては、トグル
式型締め装置が用いられることが多い。
第5図は、そのようなトグル式型締め装置を備
えた射出成形機の一例を示す側面図である。
この図から明らかなように、射出成形機のベツ
ド1上には、固定盤2とエンドハウジング3と
が、大きな間隔を置いて互いに対向するように設
置されている。固定盤2はベツド1の上面に固定
されている。また、エンドハウジング3は、車輪
等を介してベツド1上に可動支持されている。
これら固定盤2とエンドハウジング3とは、そ
の四隅部において、一端が固定盤2に固定された
4本の平行なタイバー4,4,……により互いに
連結されている。このタイバー4のエンドハウジ
ング3側の端部にはねじ部4aが形成されてお
り、そのねじ部4aにタイバーナツト5がかみ合
わされている。このタイバーナツト5は、エンド
ハウジング3に対して、回転させることはできる
が軸線方向には固定保持されるものとされてい
る。したがつて、タイバーナツト5を回転させる
ことにより、エンドハウジング3がタイバー4に
沿つて前後方向、すなわち固定盤2に接近する方
向あるいは固定盤2から離れる方向に移動するよ
うになつている。
固定盤2とエンドハウジング3との間には、可
動盤6が設けられている。この可動盤6は、これ
を貫通するタイバー4,4,……によつて摺動自
在に支持されている。したがつて、この可動盤6
も、タイバー4の軸線方向、すなわち固定盤2に
対して接近・離隔する方向に移動自在となつてい
る。
また、エンドハウジング3と可動盤6との間に
は、可動盤6を移動させるトグル式型締め装置7
が設けられている。このトグル式型締め装置7
は、エンドハウジング3と可動盤6とを連結する
トグルリンク機構8と、このトグルリンク機構8
を屈伸させるクロスヘツド9と、エンドハウジン
グ3に固定され、そのクロスヘツド9を前後移動
させる型締めシリンダ10とを有するもので、型
締めシリンダ10のピストンロツド11を突出さ
せてクロスヘツド9をエンドハウジング3から離
れる方向に前進させたとき、トグルリンク機構8
が伸びて、可動盤6を固定盤2の方向へ押圧する
ものとされている。
固定盤2及び可動盤6には、それぞれ固定金型
12及び可動金型13が取り付けられ、可動盤6
を固定盤2に向けて前進させたとき、これらの金
型12,13が型閉じ及び型締めされるようにな
つている。そして、これらの金型12,13によ
つて形成されるキヤビテイ内に、固定盤2の背面
側に設けられた射出ユニツト(図示せず)から溶
融樹脂が射出されるようになつている。
このようなトグル式型締め装置7を備えた射出
成形機において、射出成形を行うときには、ま
ず、金型12,13が開いている状態から、型締
めシリンダ10を作動させて、そのピストンロツ
ド11を突出させる。すると、トグルリンク機構
8が伸長して、可動盤6が固定盤2に向かつて前
進する。そして、可動金型13が固定金型12に
当接して、型閉じが行われる。
この状態から、更に型締めシリンダ10に高圧
を加えてピストンロツド11を突出させると、エ
ンドハウジング3とクロスヘツド9との間隔が開
き、トグルリンク機構8が伸びきつた状態とな
る。この間においては、金型12,13が互いに
接触しているので、可動盤6は移動しない。した
がつて、その間におけるトグルリンク機構8の伸
びは、エンドハウジング3の後退によつて吸収さ
れることになる。エンドハウジング3が後退する
ということは、タイバー4,4,……が伸びると
いうことである。そして、その反力に相当する力
が、トグルリンク機構8を介して金型12,13
間に加えられる。こうして、金型12,13は、
タイバー4の伸びに対応する型締め力でもつて型
締めされる。
ところで、射出成形機によつて精密成形を行う
ためには、型締め力を最適に設定することが必要
である。その型締め力の最適の大きさは、使用さ
れる金型によつても異なつている。したがつて、
少なくとも金型を交換したときには、型締め力を
測定し、それを正しく調整し直すことが必要とな
つている。
このような型締め力の測定は、型締め時におけ
るタイバーの伸び量を測定し、その測定値に基づ
いて演算することによつて行うことができる。
そこで、従来は、上述の第5図に示されている
ように、タイバー4,4,……のうちの1本に伸
び量検出装置14を取り付けて、その検出値を演
算器15によつて型締め力に換算し、算出された
型締め力の値を表示装置16に表示させるように
していた。そのタイバー伸び量検出装置14は、
伸び量検出用タイバー4の固定盤2側の端部に軸
線方向に形成された長孔17と、その長孔17内
に挿入され、先端が長孔17の底面に常に接触し
た状態で保持される検知軸18と、その検知軸1
8の変位を検出する変位センサ19とによつて構
成されている。変位センサ19は、伸び量検出用
タイバー4の端面に取り付けられたブラケツト2
0によつて支持され、そのスピンドル19aの先
端が常に検知軸18の端面に当接するようにされ
ている。
型締めが行われてタイバー4,4,……が伸び
ると、伸び量検出用タイバー4の検出部分L1
すなわち固定盤2の背面から長孔17の底面まで
の間の部分にも伸びが生ずる。そして、その伸び
に伴つて検知軸18が変位するので、変位センサ
19によつてその伸び量が測定される。
いま、型締め力Fが4本のタイバー4,4,…
…に均等に負荷されると仮定すると、伸び量検出
用タイバー4の検出部分L1の伸び量Δl1は、 Δl1=F・L1/4・E・A1 として表される。この式より、型締め力Fは、 F=4・E・A1・Δl1/L1 として求められる。ここで、Eはタイバー4の縦
弾性係数、A1は伸び量検出用タイバー4の検出
部分L1における断面積である。
したがつて、伸び量Δl1を測定して、上記式に
従つて演算を行うことにより、そのときの型締め
力Fを測定することができる。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような型締め力測定装置で
は、タイバー4の伸び量を測定するために、4本
のタイバー4,4,……のうちの1本に長孔17
を設けることが必要となる。タイバー4,4,…
…は、一般に同一外径とされるので、そのような
長孔17を設けると、断面積が異なることにな
り、伸び量に差が生じてしまう。その結果、金型
12,13を締め付ける固定盤2と可動盤6との
平行度が保たれなくなつてしまい、型締め精度が
低下する。
また、何らかの手段によつて固定盤2と可動盤
6との平行度を正しく保つことができたとして
も、その場合には、伸び量検出用タイバー4の伸
びが抑制されることになるので、型締め力の正確
な測定ができなくなるばかりでなく、金型12,
13の締め付け面に作用する力が不均一となつて
しまう。
4本のタイバー4,4,……のうちの1本に長
孔17を設けることによる影響は、実際には、上
述した両方の形として現れ、型締め精度及び型締
め力測定精度がともに低下してしまう。
長孔17が設けられる伸び量検出用タイバー4
のみを外径の大きいものとすればよいのである
が、そのようにしようとすると、タイバー4やタ
イバーナツト5等の種類が増加するばかりでな
く、固定盤2、可動盤6、及びエンドハウジング
3に形成されるタイバー貫通孔の径なども異なら
せることが必要となるので、品質管理や部品管理
が煩雑となり、コストも増大してしまう。また、
タイバー間隔が不均等になり、金型交換作業等が
手間のかかるものとなる。ここで、タイバー間隔
とは、相対する2本のタイバー4,4間の内のり
をいい、通常は縦軸2方向の寸法で表される。
更に、4本のタイバー4,4,……のすべてに
長孔17を設けることも考えられるが、そのよう
にすると、タイバー4が強度的に不利となるばか
りでなく、そのような長孔17の加工のためにコ
ストが著しく増大してしまう。特に小形の射出成
形機の場合には、タイバー4の径が小さいので、
そのような加工は極めて難しく、また、強度を確
保することも困難となる。
本考案は、このような問題に鑑みてなされたも
のであつて、その目的は、タイバーに何らの加工
を施すこともなく、型締め時におけるタイバーの
伸び量を測定することができるようにし、それに
よつて、型締めが適切に行われるとともに、正確
な型締め力の測定がなされるようにすることであ
る。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成するために、本考案では、型締
め時におけるエンドハウジングの後退量を測定
し、その測定値に基づいて、演算器により型締め
力を求めるようにしている。
型締め時におけるエンドハウジングの後退量
は、型締め開始時点におけるエンドハウジングの
位置が使用される金型に応じて異なるので、一般
には計測が難しい。そこで、型厚調整時における
エンドハウジングの停止位置を決定する型厚調整
カムに、エンドハウジングの移動方向に対して傾
斜する傾斜面を設け、エンドハウジングに、その
傾斜面によつて作動される変位センサを取り付け
るようにしている。その変位センサは、型厚調整
カムの傾斜面との間の距離の変化量を計測するも
のとされている。型厚調整カムは、エンドハウジ
ングの移動方向と平行に延びる固定レールによつ
て、位置調整可能に支持されている。
(作用) このように構成することにより、型厚調整後、
型締め力を得るための追い込み代分だけエンドハ
ウジングを固定盤に向かつて前進させ、その位置
から型締めを開始すると、タイバーが伸びてエン
ドハウジングが後退する。そして、変位センサが
エンドハウジングとともに後退して、型厚調整カ
ムの傾斜面との間の距離が変化する。その距離の
変化量は、変位センサによつて計測される。その
測定値は、エンドハウジングの後退量に対応して
いる。また、そのエンドハウジングの後退量は、
タイバーの伸び量、すなわち、そのとき金型に加
えられる型締め力に対応している。したがつて、
変位センサによつて計測された測定値に基づいて
所定の演算を行えば、そのときの型締め力が求め
られることになる。
このようにして、タイバーには何らの加工も施
さずに、型締め力を正確に測定することが可能と
なる。
(実施例) 以下、図面を用いて本考案の実施例を説明す
る。
図中、第1図は本考案による型締め力測定装置
を備えたトグル式射出成形機の型締め装置を示す
平面図であり、第2及び3図はその型締め力測定
装置の拡大側面図及び拡大正面図である。
なお、この実施例において、型締め装置は第5
図により説明した従来のものと同様であるので、
対応する部分には同一の符号を付すことによりそ
の説明は省略する。
第1図か明らかなように、固定盤2の上部に
は、側方に突出するブラケツト21が取り付けら
れており、そのブラケツト21に、タイバー4の
軸線方向、すなわちエンドハウジング3の移動方
向に平行に延びるレール22の基端が固定されて
いる。このレール22はロツド状のもので、その
先端側は、エンドハウジング3に設けられたブラ
ケツト23により、ブツシユ24を介して摺動自
在に支持されている。
レール22の先端部には、一対のカム25,2
6がそれぞれ所定の位置に固定されており、その
固定カム25,26間に、型厚調整カム27がレ
ール22に沿つて摺動可能に設けられている。第
2,3図から明らかなように、この型厚調整カム
27は直方体状のもので、レール22に対して回
転することのないようにはめ合わされ、セツトボ
ルト28を締め付けることによつてレール22の
軸線方向の任意の位置で固定し得るようにされて
いる。
型厚調整カム27の上面には、中央から前後
(第2図で左右)に向かつて下方に傾斜する対称
な傾斜面29,29が形成されている。この傾斜
面29の傾斜角α(第4図)は、20〜30°とされて
いる。また、型厚調整カム27のエンドハウジン
グ3に対向する側面にも、同様な傾斜面30が形
成されている。これらの傾斜面29,30は、エ
ンドハウジング3の移動方向に対して傾斜するも
のとなつている。
一方、エンドハウジング3の側部上面には、側
方に突出するブラケツト31が取り付けられてい
る。そして、そのブラケツト31の先端の、型厚
調整カム27の上面に対向する位置に、上下方
向、すなわちエンドハウジング3の移動方向に直
交する方向の変位を計測し得る変位センサ32が
取り付けられている。この変位センサ32のスピ
ンドル32aには、下端にローラ33が取り付け
られており、そのローラ33が型厚調整カム27
の上面の傾斜面29に接触するようにされてい
る。第2図に示されているように、この変位セン
サ32の出力値は演算器34に導かれ、あらかじ
め型厚設定器35に設定された設定値を加味して
所定の演算を行つた後、表示装置36により表示
されるようになつている。
また、エンドハウジング3の側部上面に固定さ
れたブラケツト31には、型厚調整カム27の側
面に対向する位置に、リミツトスイツチ37が取
り付けられている。このリミツトスイツチ37
は、型厚調整のためにエンドハウジング3を移動
させたとき、その先端のローラ38が型厚調整カ
ム27の側面の傾斜面30と接触することにより
作動して、エンドハウジング3をその位置で停止
させるものとされている。更に、このリミツトス
イツチ37は、固定カム25,26によつても作
動されるようになつている。第1図で右側の固定
カム25は、タイバーナツト5を回転させてエン
ドハウジング3をタイバー4に沿つて移動させる
とき、タイバーナツト5がタイバー4のねじ部4
aの固定盤2側のねじ限度にかみ込む直前で、そ
の固定カム25によつてリミツトスイツチ37が
作動され、その位置でエンドハウジング3を停止
させるように設けられている。また、第1図で左
側の固定カム26は、エンドハウジング3をタイ
バー4に沿つて摺動させ得る後退限、すなわちタ
イバーナツト5がねじ部4aの先端から外れる直
前まで後退させたとき、その固定カム26によつ
てリミツトスイツチ37が作動される位置に設け
られている。
次に、このように構成された型締め力測定装置
の作用について説明する。
金型12,13を交換するときには、あらかじ
めその金型12,13の合計厚さ、すなわち型厚
t(第1図)を測定し、その値を型厚設定器35
に設定しておく。また、型厚調整カム27を、第
1図で右側の固定カム25から型厚tより5〜10
mm大きい距離t′だけ離れた位置に調整し、その位
置でセツトボルト28によつて固定しておく。
この状態で、タイバーナツト5を正転あるいは
逆転させ、エンドハウジング3を固定盤2に対し
て前後方向に移動させて型厚調整を行う。エンド
ハウジング3が前後移動すると、それに伴つてリ
ミツトスイツチ37が前後方向に移動する。そし
て、リミツトスイツチ37の先端のローラ38が
型厚調整カム27の側面の傾斜面30に接触し、
リミツトスイツチ37が作動したところで、エン
ドハウジング3の移動が停止される。すなわち、
型厚調整カム27によつて、型厚調整時における
エンドハウジング3の停止位置が決定される。
このようにエンドハウジング3が停止したと
き、変位センサ32の下端のローラ33は、第4
図に一点鎖線で示されている位置IあるいはI′に
位置することになる。すなわち、金型12,13
が厚いものに交換された場合には、あらかじめ位
置が設定された型厚調整カム27に対してエンド
ハウジング3が第4図で左方向に移動されるの
で、ローラ33は右側の傾斜面29と接触するこ
とになる。また、金型12,13が型厚の小さい
ものに交換された場合には、エンドハウジング3
が右方向に移動されるので、ローラ33は左側の
傾斜面29と接触することになる。そして、リミ
ツトスイツチ37は先端のローラ38が所定量押
し込まれたとき作動するので、それらの位置,
I′は型厚調整カム27の中心線に対して対称とな
る。
型厚調整を行うとき、誤つてエンドハウジング
3を型厚調整カム27側とは反対方向に移動させ
てしまうことがある。その場合には、リミツトス
イツチ37が固定カム25あるいは26によつて
作動され、エンドハウジング3の移動が停止され
る。したがつて、エンドハウジング3が型厚調整
可能な範囲を超えて移動する、いわゆるエンドハ
ウジング3のオーバランが防止される。
このようにして型厚調整を行つた後、トグルリ
ンク機構8を伸ばし、可動金型13が固定金型1
2に接触するまでエンドハウジング3を前進させ
る。次いで、タイバー4,4,……に伸びを発生
させて型締め力を得るために、トグルリンク機構
8を若干収縮させ、エンドハウジング3をあらか
じめ定められた追い込み代分だけ更に前進させ
る。
このような型締め力調整を終えたとき、変位セ
ンサ32のローラ33は、第4図に二点鎖線で示
されている位置あるいは′に移つている。し
たがつて、ローラ33と型厚調整カム27の傾斜
面29との接点は、aあるいはa′となつている。
この状態で、型締めシリンダ10に高圧を加え
て型締めを開始する。すると、トグルリンク機構
8が伸長し、エンドハウジング3が後方に押圧さ
れて、タイバー4,4,……が伸びる。そして、
タイバー4,4,……が伸びる分だけエンドハウ
ジング3が後退する。したがつて、変位センサ3
2のローラ33は、第4図に実線で示されている
位置あるいは′に移り、そのローラ33と型
厚調整カム27の傾斜面29との接点が、aある
いはa′からbあるいはb′へと移る。
このようにして、型締め開始から型締め完了ま
での間に、変位センサ32のローラ33は、型厚
調整カム27の傾斜面29に沿つて水平方向に
ΔLだけ後退し、上下方向にYだけ移動する。そ
して、その上下方向の変位量Yが変位センサ32
によつて計測される。
一方、ローラ33の水平方向の後退量ΔLは、
上下方向の変位量Yにより、 ΔL=Y/tanα と表される。また、その後退量ΔLは、型締め時
におけるエンドハウジング3の後退量、すなわち
各タイバー4,4,……の伸び量である。
したがつて、型締め力Fは、 F=4・E・A・ΔL/L として求められる。ここで、Eはタイバー4の縦
弾性係数、Aはタイバー4の断面積、Lはタイバ
ー4の型締め力が作用する部分の長さ、すなわち
固定盤2の背面からエンドハウジング3の背面ま
での間の距離である。
変位センサ32で計測された変位量Yが演算器
34に導入されることにより、これらの式に基づ
く演算が行われる。その場合、タイバー4の型締
め力が作用する部分の長さLは型厚tによつて異
なることになるので、型厚設定器35にその型厚
tを設定しておくことによつて演算器34内でそ
の補正がなされるようにする。そして、このよう
にして算出された型締め力Fが表示装置36によ
り表示される。
このような型締め力測定装置によれば、タイバ
ー4には何らの加工を施す必要もないので、型締
め作用や型締め力の測定に影響が及ぼされること
はない。したがつて、適切な型締めを行いなが
ら、そのときの型締め力を正確に測定することが
できるようになる。また、型厚調整に用いられる
型厚調整カム27に傾斜面29を形成して、型締
め時に変化するその傾斜面29と変位センサ32
との間の距離の変化量を計測し、その測定値に基
づいてエンドハウジング3の後退量を求めるよう
にしているので、型締め開始時点におけるエンド
ハウジング3の位置に関係なく、その後退量を求
めることが可能となる。したがつて、型厚調整後
に後退量検出部の再調整を行うようなことも不要
となる。
なお、上記実施例においては、変位センサ32
を作動させる傾斜面29を型厚調整カム27の上
面に設け、リミツトスイツチ37を作動させる傾
斜面30を型厚調整カム27の側面に設けるもの
としているが、これらの傾斜面29,30を型厚
調整カム27の同一面に設けることも、更にはこ
れらの傾斜面29,30を共通のものとすること
もできる。
また、固定レール22をエンドハウジング3の
上部側方に配置するものとしているが、これをベ
ツド1上に設置するようにしてもよい。
更に、上記実施例においては、型厚tを別個に
計測して、その測定値を型厚設定器35に設定す
るようにしているが、型厚tを計測し得る変位計
を設け、その計測値を演算器34に入力すること
により、その自動化を図ることもできる。
また、上記実施例では、算出された型締め力F
を表示装置36に表示するにとどめているが、射
出成形機のコントローラやタイバーナツト5の駆
動装置等に演算器34の出力側を接続することに
より、型締め力の自動設定及び自動補正を行わせ
るようにすることも可能である。
更に、変位センサ32として接触式のものを用
いるようにしているが、これに代えて非接触式の
変位センサを用いることもできる。
(考案の効果) 以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、型厚調整に用いられる型厚調整カムに、エン
ドハウジングの移動方向に対して傾斜する傾斜面
を設け、型締め時におけるエンドハウジングの後
退量、すなわちタイバーの伸び量を、その傾斜面
との間の距離の変化量によつて求めるようにして
いるので、タイバーに加工を施す必要がなくな
り、タイバーの強度低下や伸び量の差異等を招く
恐れをなくすことができる。したがつて、適切な
型締め及び正確な型締め力の測定がともに可能と
なる。
また、この型締め力測定装置は、既存の射出成
形機を一部改変するだけで容易に得ることができ
るので、その製造コストも安価なものとなる。
更に、型締め力測定時に何らの調整も必要とし
ないので、その測定作業が容易となり、射出成形
機の実稼動中においても型締め力を常に監視する
ことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案による型締め力測定装置の一
実施例を示すもので、その型締め力測定装置を備
えたトグル式射出成形機の型締め装置を示す平面
図、第2図は、第1図の矢印P方向から見たその
型締め力測定装置の拡大側面図、第3図は、第2
図のQ−Q線から見たその型締め力測定装置の正
面図、第4図は、その型締め力測定装置の作用を
説明するための説明図、第5図は、従来の型締め
力測定装置を備えたトグル式射出成形機の型締め
装置を示す側面図である。 2……固定盤、3……エンドハウジング、4…
…タイバー、6……可動盤、7……トグル式型締
め装置、12……固定金型、13……可動金型、
22……レール、27……型厚調整カム、29,
30……傾斜面、32……変位センサ、34……
演算器、36……表示装置、37……リミツトス
イツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンドハウジングとともに移動するように支持
    され、その移動方向に直交する方向の変位を計測
    し得る変位センサと、 固定盤に対して固定的に支持され、前記エンド
    ハウジングの移動方向に平行に延びるレールと、 そのレールに沿つて位置調整可能に支持され、
    型厚調整時における前記エンドハウジングの停止
    位置を決定する型厚調整カムと、 その型厚調整カムの前記変位センサに対向する
    面に形成され、前記エンドハウジングの移動方向
    に対して傾斜していて、型締め時、前記変位セン
    サを前記エンドハウジングの移動量に応じて作動
    させる傾斜面と、 前記変位センサによつて計測された前記エンド
    ハウジングの移動方向に直交する方向の変位量に
    基づいて型締め力を算出する演算器と、 その演算器によつて算出された型締め力の値を
    表示する表示装置と、 を備えてなる、トグル式射出成形機の型締め力測
    定装置。
JP18189887U 1987-12-01 1987-12-01 Expired JPH0427632Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18189887U JPH0427632Y2 (ja) 1987-12-01 1987-12-01

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18189887U JPH0427632Y2 (ja) 1987-12-01 1987-12-01

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0186514U JPH0186514U (ja) 1989-06-08
JPH0427632Y2 true JPH0427632Y2 (ja) 1992-07-02

Family

ID=31473362

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18189887U Expired JPH0427632Y2 (ja) 1987-12-01 1987-12-01

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0427632Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2531339B2 (ja) * 1993-02-17 1996-09-04 株式会社新潟鉄工所 射出成形機の型締力測定方法及びその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0186514U (ja) 1989-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0427632Y2 (ja)
KR101975699B1 (ko) 성형 기계용 몰드 폐쇄 유닛
JP6878047B2 (ja) 射出成形機および射出成形方法
JP5408780B2 (ja) 型締装置および型締装置の制御方法
JP2017136791A (ja) 射出成形機
JP3822774B2 (ja) トグル式射出成形機の型締力調整方法
CN215598606U (zh) 一种注塑机射出压力的检测装置
JP3822775B2 (ja) トグル式射出成形機の型締力調整方法
JP2798171B2 (ja) 型締装置の型締力検出方法
CN218019997U (zh) 一种模具平行度监测调整装置
JP5485192B2 (ja) 型締力の適否判定方法および型締力調整方法
JP3293415B2 (ja) 射出圧縮成形の最適充填樹脂量の設定方法
KR20140034483A (ko) 연속주조장치의 몰드 폭가변 유격 측정 장치 및 방법
JPH0671413A (ja) ダイカストマシンのダイハイト調整方法
JP5751593B2 (ja) 型締装置
JP2020196180A (ja) 型締装置の制御方法および型締装置
JP3310214B2 (ja) 型締装置およびそれによる圧縮成形方法
JPH0533888B2 (ja)
JPH05185481A (ja) 射出成型機用型締め力測定方法及びその装置
JPH11320637A (ja) 射出圧縮成形装置
JP3257347B2 (ja) 射出圧縮成形の良品判別方法および装置
JPH05437A (ja) ダイハイト調整方法
JP3265934B2 (ja) 射出プレス成形方法および装置
JP3939067B2 (ja) トグル式射出成形機の型締力設定装置
JPH0911297A (ja) 射出プレス成形方法および射出成形装置