JPH10109232A - ボルト締緩機の自動芯ずれ吸収機構、及びこれに付加する衝撃回避機構 - Google Patents

ボルト締緩機の自動芯ずれ吸収機構、及びこれに付加する衝撃回避機構

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JPH10109232A
JPH10109232A JP8263252A JP26325296A JPH10109232A JP H10109232 A JPH10109232 A JP H10109232A JP 8263252 A JP8263252 A JP 8263252A JP 26325296 A JP26325296 A JP 26325296A JP H10109232 A JPH10109232 A JP H10109232A
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bolt
fitting
fitting core
force
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JP8263252A
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Ryoichi Hashimoto
良一 橋元
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JOBAN ENG KK
Joban Engineering Co Ltd
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JOBAN ENG KK
Joban Engineering Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23PMETAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; COMBINED OPERATIONS; UNIVERSAL MACHINE TOOLS
    • B23P19/00Machines for simply fitting together or separating metal parts or objects, or metal and non-metal parts, whether or not involving some deformation; Tools or devices therefor so far as not provided for in other classes
    • B23P19/04Machines for simply fitting together or separating metal parts or objects, or metal and non-metal parts, whether or not involving some deformation; Tools or devices therefor so far as not provided for in other classes for assembling or disassembling parts
    • B23P19/06Screw or nut setting or loosening machines

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のボルト締緩機は嵌合部に合わせて、ボル
トヘッドを特殊なヘッド形状にしたものを使用するた
め、過度の経済的な負担が強いられ、かつ汎用性に問題
があった。また、その吸収できる芯ずれの範囲は嵌合口
の半径とボルトヘッドの半径との差に限られていた。 【解決手段】駆動手段により軸回転するスピンドルの先
端部に、被締結体に立設保持されたボルトヘッドへ嵌合
する嵌合コアが連結されてなるボルト締緩機において、
前記嵌合コアのスピンドルへの連結を自在継手機構をも
って行い、かつ、ボルト締緩機の基台への取り付けは、
基台に垂直軸で回転可能に取り付けられた連結体を介し
て行い、ボルト締緩機への外力によって連結体に軸回転
力が加わった場合に、当該連結体を所定の中立位置へ戻
すための復元機構を取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ボルトヘッドに嵌合
回転して、ボルトの締結及び緩め(以下「締緩」と称す
る。)を行うボルト締緩機に関し、特に、ボルトヘッド
へ嵌合する場合のボルトの中心軸とスピンドルの回転軸
との軸ずれ(以下「芯ずれ」と称する。)を自動的に吸
収するためのボルト締緩機の自動芯ずれ吸収機構に関す
る。併せて、かかる機構を備えたボルト締結機に突発的
な横方向の外力が加わった場合に、その衝撃力による破
損を回避するための衝撃回避機構に関する。
【0002】
【従来の技術】ボルト締緩機とは、電動モータで軸回転
するスピンドルと共に、その下端部に連結さた嵌合部が
昇降移動して、型枠等の被締結体の所定位置に立設保持
されたボルトのボルトヘッドに嵌合し、これに回転力を
与えて、ボルトの締緩を行わせる自動機械である。
【0003】ところで、被締結体の多数箇所に配置され
たボルトを連続的に操作する場合、この各ボルト間の移
動も自動制御操作により行われることが多い。この自動
制御操作は、一つのボルトを締緩した後、ボルト締緩機
は上昇してそのボルトから離れ、横方向へ移動して行
き、次の締緩対象のボルトの位置を検知する。そして認
識すると、回転を与える嵌合コアを当該ボルトヘッドへ
嵌合させるために下降して行くものである。
【0004】この作動過程において、ボルトヘッド嵌合
時の“芯ずれ”の発生が大きな問題となっていた。むし
ろ、この芯ずれの発生は当然のものとして、従来からこ
れを考慮した設計がなされていた。
【0005】これを考慮したものとしては、例えば、図
6、図7に示すような嵌合部100と特殊なボルトヘッ
ド103との構成があった。これは、嵌合部100の下
端面101にボルトヘッド103が一定の間隙をもって
嵌合し得る筒状開口をもった環状の嵌合口102を形成
し、さらにこの嵌合口102の周縁部には下方へ突出し
た2個の係合凸部104を対向位置で形成したものであ
る。
【0006】一方、ボルトヘッド103には、対向位置
で水平方向に翼状に張出した2個の係合翼片105を一
体に形成している。このように構成して、嵌合部100
を下降移動させて、ボルトヘッド103に被せ、係合翼
片105を下端面101と当接させると共に、軸回転を
開始させると、係合凸部104は係合翼片105の側部
に係合して、ボルト106に軸回転が加えられることに
なる。
【0007】このとき、嵌合口102の嵌合口102の
半径は、図7に示すようにδだけボルトヘッド103の
嵌合口102の半径より大きく形成されているため、嵌
合部100の回転中心軸Cと、ボルトの回転中心軸Oと
は、最大でδだけずれた位置でも嵌合させることができ
る。すなわち、嵌合部100の回転中心軸Cを基準にす
ると、最大で±δの芯ずれを吸収することができるもの
であった。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成では、ボルト締緩機の嵌合部100に合わせて、ボル
トヘッド103を特殊なヘッド形状にしたものを使用す
る必要があるため、従来の被締結体(例えば、型枠)に
装着されていたボルトを全て交換しなければならなくな
り、過度の経済的な負担に強いられるばかりでなく、ボ
ルト締緩機の汎用性に問題があった。また、その吸収で
きる芯ずれの範囲が嵌合口102の半径とボルトヘッド
103の半径との差(δ)に限られ、これを大きくする
ためには、嵌合口102、すなわち嵌合部100を大径
のものにする必要があった。このことは、回転時の“が
た”による振動が発生し易くなって、ボルト106や嵌
合部100を傷める欠点があった。
【0009】
【目的】そこで、本願発明はかかる上記課題の解決を目
的としてなされたもので、従来一般的に用いられている
形状のボルトであっても、互いの芯ずれを自動的に吸収
して嵌合させることができる新規かつ進歩性のあるボル
ト締緩機の自動芯ずれ吸収機構を提供するものである。
併せて、かかる機構を備えたボルト締結機に突発的な横
方向の外力が加わった場合には、その衝撃力による破損
を回避するための衝撃回避機構を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明にかかるボルト締緩機の自動芯ずれ吸収機
構、及びこれに付随した衝撃回避機構は、以下のように
構成されている。
【0011】すなわち、摺動移動する基台に取り付け保
持され、駆動手段により軸回転するスピンドルの先端部
に、被締結体に立設保持されたボルトヘッドへ嵌合する
嵌合コアが、連結されてなるボルト締緩機において、前
記嵌合コアのスピンドルへの連結を自在継手機構をもっ
て行い、かつ、ボルト締緩機の基台への取り付けは、基
台に垂直軸で回転可能に取り付けられた連結体を介して
行うと共に、ボルト締緩機への外力によって連結体に軸
回転力が加わった場合に、連結体を所定の中立位置へ戻
すための復元機構を取り付けたことを特徴とする。
【0012】この自在継手機構の構成は、スピンドルの
先端部に嵌合コアを揺動可能に懸垂保持すると共に、所
定量の縦移動と横移動を許容して軸回転のみを伝達する
連結機構としたことを特徴とする。
【0013】また、必要により、嵌合コアとスピンドル
との連結を、嵌合コアの回転軸とスピンドルの回転軸と
を一致させるように、弾発力をもった振れ止め手段を取
り付ける。
【0014】また、嵌合コアの先端部に形成された嵌合
口の縁部の周端面を、中心上方に向うテーパー面とした
ことを特徴とする。上記の復元機構の構成は、連結体が
所定の中立位置から回転した場合に、付勢手段により中
立位置へ押し戻すようにした。
【0015】さらに具体的には、連結体から回転軸と直
角方向に延びるアームを形成し、該アームの先端部をア
ームの揺動に従って摺動する摺動コマと係合させ、該摺
動コマが中立位置から移動した場合に、中立位置へ押し
戻すように作用する付勢手段を基台上に配置する。
【0016】次に、衝撃回避機構は、基台上にリンク体
を軸回転可能に取付け、アームと摺動コマとをこのリン
ク体の対向位置で係合させると共に、アームの揺動角が
一定以上となった場合にアームとリンク体との係合を解
除するようにする。
【0017】
【作用】上記請求項1の構成では、軸回転する嵌合コア
が芯ずれしてボルトヘッドに当接した場合、スピンドル
に自在継手機構で連結された嵌合コアは、傾斜した状態
で回転する。この傾斜が、ボルト締緩機の取り付け位置
に水平軸の軸回転力が作用し、連結体には中立位置から
のある回転角だけの軸回転が生ずる。連結体が軸回転す
ると、復元機構の作用により、中立位置までに押し戻し
され、この復元力がボルト締緩機に作用し、前記嵌合コ
アの傾斜を少なくする方向の力が作用する。この作用力
と、嵌合コアの回転力とが相俟って(合力が作用し
て)、嵌合コアの回転中心をボルトの回転軸まで移動さ
せ、嵌合することになる。
【0018】また、請求項3の構成では、嵌合コアの嵌
合口の縁部のテーパにガイドされて、ボルトヘッドの当
接位置が嵌合口の中心付近へ移動する。また、請求項5
の構成では、連結体の回転により、アームか揺動し、こ
れと連係された、摺動コマが摺動移動すると共に、バネ
手段を撓ませる。撓んだバネ手段は反発して、摺動コマ
を押し戻し、これと連係した連結体を中立位置まで、押
し戻す。
【0019】さらに、請求項6の構成では、ボルト締緩
機への衝撃力より、連結体及びアーム体へ、所定以上の
揺動角が生じた場合、このアームとリンク体との係合が
外れて、アームの作用力がリンク体へ及ばなくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、上記構成に基づいた発明の
実施形態について説明する。図1は本実施形態の全体を
示す斜視図であり、ボルト締緩機1と復元機構4との部
分を分離した状態で示したものである。図2はボルト締
緩機1のスピンドル12の下端に連結された嵌合コア1
4の部分を一部切欠いて示した斜視図である。
【0021】なお、本願発明のボルト締緩機1の配置
は、必ずしも垂直配置である必要はない(例えば、45
度に傾斜させてもよい。)が、本実施例では垂直に配置
し、基台2を垂直に昇降移動させた場合について、以下
に説明する。
【0022】1はボルト締緩機1であり、復元機構4を
介在させて基台2に取り付け、適宜昇降移動可能に構成
している。先ず、ボルト締緩機1の基本的構成は、従来
と同様に、略垂直に配置された筒状の保持筐体10の上
部に、軸回転の駆動源となる電動モータ11を配置し、
この電動モータ11の出力軸にはスピンドル12を下方
略垂直に配置している。このスピンドル12の下端部1
2aには、嵌合コア14を垂下状に懸垂保持する。ま
た、保持筐体10の下端部と嵌合コア14との間のスピ
ンドル12には、嵌合コア14を下方へ押し付ける付勢
力を有するコイルスプリング13を環装させている。
【0023】該嵌合コア14のスピンドル12への取り
付けは、本実施例の重要な特徴の一つであり、図2に示
す構成を採っている。すなわち、スピンドル12の下端
部12aを円筒状に開口し、その周縁12bを略十字状
の位置で、一定の長さだけ切り欠いて係合凹部12cを
形成する。
【0024】嵌合コア14は、上半分を係合部15、及
び下半分を嵌合部16として構成している。 係合部1
5は、嵌合コア14の中程から上方拡径状のテーパ面
(以下「コアテーパ17」と略称。)に形成した言わば
独楽状に形成し、係合部15の上部面には、その回転中
心で交差する十字状の係合凸条15aを形成する。
【0025】この係合部15とスピンドル12の下端部
との係合は、前記係合凸状15aと係合凹部12aとを
嵌合させるようにして適合させると共に、その外周に筒
状の連結リング18を環装させて連結する。
【0026】この連結リング18の下端開口には、内側
へ延びたフランジ18aを形成し、このフランジ18a
の内径面には、前記コアテーパ17と略一致した下方縮
径のテーパ面(以下「ガイドテーパ18b」と略称。)
を形成する。なお、フランジ18aの内径は、前記係合
凸状15aが形成された係合部15の外径より大きい径
に形成する。
【0027】このように構成した連結リング18は、嵌
合コア14のコアテーパ17とガイドテーパ18bとを
当接するようにして、嵌合コア14を連結リング18の
フランジ18aから垂下露出させて懸垂保持するもので
ある。また、前記の係合凸状15aと係合凹部12aと
は、ある程度の間隙をもって適合するように形成してい
るため、上下方向及び水平方向へのずれ移動が可能であ
る。この間隙の存在と、コアテーパ17とガイドテーパ
18bとの摺動により、嵌合コア14は連結リング18
に対して、360°方向の揺動が可能となる。
【0028】また、嵌合部16の肩部16eと、連結リ
ング18のフランジ下端面18cとの間には、振れ止め
手段としての振れ止めスプリング19を嵌合コア14に
環装するようにして取り付けている。この振れ止めスプ
リング19は、弾発力をもったコイルスプリングが用い
られ、圧縮状態で取り付けている。
【0029】次に、嵌合コア14の嵌合部16は、その
下端面が下方に略筒状に開口した嵌合口16aを開設す
る。すなわち、この嵌合口16aは、締結ボルト3のボ
ルトヘッド30に覆い被さるもので、その内面形は六角
柱状に形成しており、いわゆる袋ソケットとして機能す
るものである。そして、嵌合口16aの下端縁の周端縁
16bは、環状のガイドリング16cを取り付て拡径す
ると共に、中心上方に傾斜したテーパ面(以下、「縁端
テーパ16d」と略称。)をその下端縁の周端縁16b
に形成する。なお、本実施例では、このガイドリング1
6cを別体として構成し、後付けで一体化しているが、
これに限らず周端縁16bの部分の肉厚を大きくして、
嵌合コア14と一体成形をするようにしても良い。
【0030】次に、復元機構4、及び衝撃回避機構6に
ついて説明する。上記したボルト締緩機1は、復元機構
4を構成する連結体40を介して基台2に取り付けられ
ている。なお、図1は、復元機構4に衝撃回避機構6を
備えたものを示している。また、図3、図4は作動状況
を示す一部切欠き分割側面図であり、図5は本願発明の
要部である復元機構4及び衝撃回避機構6を示す一部断
面側面図である。
【0031】連結体40は、円柱状の本体40aと、該
本体40aから下方に一体的に延設した長円形板状のア
ーム40bとからなる。本体40aは、基台2と垂直
に、即ち水平軸をもって回動自在に取り付け、その先端
に取付板40cを介してボルト締緩機1を固定保持す
る。アーム40bの下端部には、本体40aの回動軸と
平行に立設配置した丸棒状の係合ピン40dを取り付け
ている。
【0032】また、連結体40の下方の基台2上には、
衝撃回避機構6を構成する長円形柱状のリンク体60を
回動自在にして取り付けている。リンク体60の上端部
には、略半円形状に窪んだ係合凹部60aを形成し、こ
の係合凹部60aに前記アーム40bの係合ピン40d
を適合させて係合するようにしている。また、リンク体
60の下端部には、後述する摺動コマ52と係合する二
股状の係合爪60bを形成している。
【0033】リンク体60の下方の基台2上には、復元
機構4を構成する復元力発生機構5を配置している。こ
の復元力発生機構5の構成は、対向板50aを持った断
面略コ字状のチャンネル材で構成された保持体50を基
台2に取り付け、この保持体50の対向板50a間に丸
棒状のガイドロッド51を水平に架設し、このガイドロ
ッド51に角柱状の摺動コマ52を摺動自在に環装す
る。この摺動コマ52の下面に、前記対向板50aと対
向する面をもって、板状の舌片52aを垂下状に形成
し、この舌片52aの両面に当接するように反発手段を
配置してなるものである。
【0034】この反発手段の構成は、対向させた2個の
摺動ボルト53を対向板50aにてそれぞれ貫通移動可
能に保持し、その対向した2個のボルト頭部53aで中
立位置(後述)にある舌片52aの面にわずかに接した
状態となるように二重ナット54で調節している。ボル
ト頭部53aと対向板50aの間には、圧縮されたコイ
ルバネ55を環装配置して、付勢力を付加するようにし
ている。
【0035】これにより、頭部が舌片52aに押されて
摺動ボルト53が摺動移動すると、逆にコイルバネ55
の反発力の作用で舌片52aは中立位置まで押し戻され
ることになる。
【0036】これらボルト締緩機1、及び復元機構4を
保持した基台2は、その裏面側に配置された摺動体20
を介して、支柱7に上下方向に取り付けられたガイドレ
ール8に係合して昇降移動する。この駆動源は、種々が
考えられるが、本実施例では、基台2と支柱7の基部と
の間に取り付けられた油圧又はエアー圧によるシリンダ
・ピストン機構9の起動に依っている。
【0037】なお、本願発明の範囲外であるため、図示
を省略するが、昇降移動する基台2の支持母体となる支
柱7が他の移動機構に取り付け保持されることにより、
本願発明の機構を具備したボルト締緩機1は、被締結体
(例えば、型枠)の周囲に取り付けられた多数のボルト
群の列を、自動制御に従って順次移動して行き、締緩作
動するものである。
【0038】
【本実施形態の作用】次に、本実施形態の作用について
説明する。ボルト締緩機1は、スピンドル12を軸回転
させながら基台2に従って昇降移動する。従動して軸回
転する嵌合コア14はスピンドル12に懸垂保持されて
いるため、その回転軸はスピンドル12の回転軸と同軸
上にある。このとき、嵌合コア14の回転軸と締結ボル
ト3の中心軸とが、ほぼ一致しているときは、スピンド
ル12に環装されたコイルスプリング13の付勢力と回
転力との作用で、嵌合口16aはボルトヘッド30に適
合して速やかに嵌合することになる。
【0039】また、振れ止めスプリング19により、ボ
ルト締緩機1の移動時(横移動)の嵌合コア14の振れ
が防止され、この弾発力が、スピンドル12の回転軸と
嵌合コア14の回転軸とを一致させる(「通り芯」)よ
うに作用にする。
【0040】かかる場合、ボルト締緩機1及び連結体4
0の取付中心Pに、回転モーメントは生じない。また、
これと連係するリンク体60のアーム40bは垂直下方
を向き、さらに摺動コマ52はガイドロッド51の略中
間に位置することになる。この状態を「中立位置」と
し、復元力発生機構5の左右の摺動ボルト53の頭部5
3aは、摺動コマ52の舌片52aの面にわずかに接触
した状態(当接)になるように、二重ナット54で調整
する。
【0041】しかし何等かの原因で、この回転軸と締結
ボルト3の中心軸がずれ(「芯ずれ」)状態で、嵌合コ
ア14が下降してくると、図3に示すように、嵌合口1
6aの縁部がボルトヘッド30に当った状態となる。そ
して、嵌合コア14の係合部15は、スピンドル12の
下端部に揺動可能にして懸垂保持されているため、その
ボルトヘッド30の当接点30aを支点として、傾動す
る(矢印a)。この傾動は、ボルト締緩機1と連結体4
0との取付中心Pに、(図面上)左方向の回転力(矢印
b)を生じさせる。この連結体40の回転は、アーム4
0bに右方向へ揺動させ(矢印c)、これに取り付けら
れた係合ピン40dと係合するリンク体60を右回転さ
せることになる(矢印d)。リンク体60の回転は、下
端部の係合爪60bの係合により、摺動コマ52を左方
向へ移動させ(矢印e)、その舌片52aが左側の摺動
ボルト53の頭部53aを押して、摺動ボルト53を摺
動移動させることになる(矢印f)。
【0042】なお、このとき舌片52aは左側の摺動ボ
ルト53のみを押すことになり、右側の摺動ボルト53
は二重ナット54で固定されているため、中立位置より
左側へ移動することはない。すなわち、両摺動ボルト5
3、53は、押圧力が作用した場合にのみ、コイルバネ
55の反発により押し戻し作用を行うように構成されて
いる。
【0043】このようにして、上記状態の嵌合コア14
の傾動は、連係して右側摺動ボルト53を移動させる
と、これに環装されたコイルバネ55が反発して、ボル
ト頭部53aを押し戻す方向(矢印g)の付勢力が作用
する。この付勢力は、前記の作用力とは反対方向の作用
力(矢印h、矢印i、矢印j、矢印k、矢印l)とし
て、次々と作用して行く。そして、かかるコイルバネ5
5の反発力を原因とする嵌合コア14への作用力(矢印
l)と回転力との合力が、ボルトヘッド30との当接点
30aを回転支点して嵌合コア14を旋回移動させる。
これにより嵌合コア14の軸回転中心は、だんだんと
(実際は素早く)ボルトヘッド30の回転軸と一致する
方向へ移動して行き、嵌合口16aがボルトヘッド30
に嵌合する。また、嵌合口16aの周端縁16bに形成
された縁端テーパ16dに導かれて、より素早く移動す
るようになる。
【0044】以上の作用により、芯ずれした状態でボル
ト締緩機1が締結ボルト3と接触しても、嵌合口16a
の周端縁16bが、ボルトヘッド30に接している限
り、移動させて嵌合コア14を締結ボルト3に適合させ
ることができる。すなわち「芯ずれ」が自動的に吸収さ
れたことになる。
【0045】また、図4に示すように、ボルト締緩機1
のスピンドル12が(図面上、右側に)傾いた状態で嵌
合している場合、上述した連結体40、リンク体60、
及び摺動コマ52の連係動作により、復元力発生機構5
を構成する右側のコイルバネ55の反発をうけて(矢印
m)、摺動コマ52を矢印n方向へ、リンク体60を矢
印o方向へ、アーム40bを矢印p方向へ、連結体40
および保持筐体10を矢印q方向へ、それぞれ作用力を
伝達させて行くことになる。
【0046】これにより、傾いたボルト締緩機1に対し
て、復元させる方向の作用力が働くため、嵌合コア14
はボルトヘッド30から外れ難くなり、確実な嵌合によ
るボルトの締緩を確保することができる。
【0047】次に、衝撃回避機構6の作用について説明
する。配列された締結ボルト3を順次締結して行く締緩
作業において、移動中にスピンドル12の先端部付近
が、何等かの障害物に衝突した場合には、芯ずれ時とは
異なった大きな回転モーメントがボルト締緩機1の取付
中心Pに生じる。例えば、図5に示すように、取付中心
Pに右回転の回転モーメントが発生した場合、前記と同
様、連結体40は大きく回転し(矢印r)、これに連係
したアーム40b及びリンク体60の回転(矢印s、及
び矢印t)、係合爪60bに押された摺動コマ52の移
動(矢印u)、及び舌片52aに押された摺動ボルト5
3の摺動移動が発生する(矢印v)。
【0048】このとき、アーム40bがより大きく回転
した場合は、係合ピン40dがリンク体60の係合凹部
60aから外れて、リンク体60との連係が解除される
ことになる。図5は係合凹部60aから係合ピン40d
が外れる寸前の状態を示したものである。連係が解除さ
れると、コイルバネ55の反発力により摺動コマ52が
押し戻され、リンク体60は中立位置に戻されるが、連
結体40は元の中立位置へ復元することはない。
【0049】これにより、ボルト締緩機1の取付中心P
に大きな衝撃力(回転力)が加わった場合には、復元力
機構との連係が解除されて、その衝撃力による機構の破
損が回避されることになる。
【0050】
【効果】本願発明は上記のように構成されているため、
芯ずれによって生じたボルト締緩機の傾動を、復元機構
の作用により、復元させる方向(中立位置へ戻す方向)
に作用させているため、自動的に芯ずれを吸収して、嵌
合コアのボルトヘッドへの嵌合を容易にしている。これ
により、多数のボルト締緩作業の自動制御をより確実に
行うことができる。
【0051】また、衝撃回避機構を設けているため、障
害物への衝突など、ボルト締緩機の移動制御不良による
衝突衝撃の影響を最小限に抑えることができ、かかる場
合のボルト締緩機や復元機構の破損を回避することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の全体を示す斜視図である。
【図2】 本実施形態におけるスピンドルへの嵌合コア
の連結構成を示す一部切欠き斜視図である。
【図3】 本実施形態の作動状況を示す一部切欠き分割
側面図である。
【図4】 本実施形態の作動状況を示す一部切欠き分割
側面図である。
【図5】 本実施形態の復元機構及び衝撃回避機構を示
す一部断面の正面図である。
【図6】 従来例の嵌合部とボルト形状を示す斜視図で
ある。
【図7】 従来例の嵌合状況を示す平面図である。
【符号の説明】
1・・・ボルト締緩機 12・・スピンドル 14・・嵌合コア 19・・・振れ止めスプリング 2・・・基台 4・・・復元機構 40・・連結体 40b・・アーム 5・・・復元力発生機構 50・・保持体 52・・摺動コマ 53・・摺動ボルト 55・・コイルバネ 6・・・衝撃回避機構 60・・リンク体 P・・・取付中心

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摺動移動する基台に取り付け保持され、
    駆動手段により軸回転するスピンドルの先端部に、被締
    結体に立設保持されたボルトヘッドへ嵌合する嵌合コア
    が、連結されてなるボルト締緩機において、 前記嵌合コアのスピンドルへの連結を自在継手機構をも
    って行い、 かつ、ボルト締緩機の基台への取り付けを、基台に垂直
    軸で回転可能に取り付けられた連結体を介して行うと共
    に、 ボルト締緩機への外力によって連結体に軸回転力が加わ
    った場合に、連結体を所定の中立位置へ戻すための復元
    機構を取り付けたことを特徴とするボルト締緩機の自動
    芯ずれ吸収機構。
  2. 【請求項2】 自在継手機構の構成において、 スピンドルの先端部に嵌合コアを揺動可能に懸垂保持す
    ると共に、所定量の縦移動と横移動を許容して軸回転の
    みを伝達する連結機構としたことを特徴とする請求項1
    記載のボルト締緩機の自動芯ずれ吸収機構。
  3. 【請求項3】 嵌合コアとスピンドルとの連結におい
    て、 嵌合コアの回転軸とスピンドルの回転軸とを一致させる
    ように、弾発力をもった振れ止め手段を取り付けたこと
    を特徴とする請求項1、又は2記載のボルト締緩機の自
    動芯ずれ吸収機構。
  4. 【請求項4】 嵌合コアの先端部に形成された嵌合口の
    縁部の周端面を、中心上方に向うテーパー面としたこと
    を特徴とする請求項1、2又は3記載のボルト締緩機の
    自動芯ずれ吸収機構。
  5. 【請求項5】 復元機構の構成において、 連結体が所定の中立位置から回転した場合に、付勢手段
    により中立位置へ押し戻すようにしたことを特徴とする
    請求項1、2、3又は4記載のボルト締緩機の自動芯ず
    れ吸収機構。
  6. 【請求項6】 復元機構の構成において、 連結体から回転軸と直角方向に延びるアームを形成し、
    該アームの先端部をアームの揺動に従って摺動する摺動
    コマと係合させ、該摺動コマが中立位置から移動した場
    合に、中立位置へ押し戻すように作用するバネ手段を基
    台上に配置したことを特徴とする請求項1、2、3、4
    又は5記載のボルト締緩機の自動芯ずれ吸収機構。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のボルト締緩機の自動芯ず
    れ吸収機構において、基台上にリンク体を軸回転可能に
    取付け、アームと摺動コマとをこのリンク体の対向位置
    で係合させると共に、アームの揺動角が一定以上となっ
    た場合にアームとリンク体との係合を解除するようにし
    たことを特徴とするボルト締緩機の自動芯ずれ吸収機構
    に付加する衝撃回避機構。
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