JPH10108902A - 薬液含浸体及び揮散容器 - Google Patents

薬液含浸体及び揮散容器

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JPH10108902A
JPH10108902A JP8267077A JP26707796A JPH10108902A JP H10108902 A JPH10108902 A JP H10108902A JP 8267077 A JP8267077 A JP 8267077A JP 26707796 A JP26707796 A JP 26707796A JP H10108902 A JPH10108902 A JP H10108902A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大きさや形状に関係なく全面にわたって薬液
を含浸できるようにする。 【解決手段】 板状に形成され、表側を揮散窓3に対向
させて枠体4内に収納される薬液含浸体において、この
薬液含浸体2の背面の略全面に、この薬液含浸体2より
薬液の浸透速度が速く、しかも薬液の保持能力が低い、
紙、不織布、布等の繊維体で、かつ繊維に方向性を有す
るシート部材10を接触させた構成にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺虫剤、防虫剤、
芳香剤、消臭剤、防黴剤等、揮散性を有する薬液を含浸
させ、この薬液を長時間にわたって揮散させるようにす
ると共に、この薬液を繰り返し補充して用いられ、さら
に、板状に形成される薬液含浸体、及びこの薬液含浸体
を収納して壁掛けやスタンドとして装飾的に用いる揮散
容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の薬液含浸体及び揮散容器
としては、(1)実開昭54−100896号公報、
(2)実開昭60−17746号公報、(3)実開昭6
3−42215号公報等に示されたものがあり、上記
(1)のものは、容器にいれた香料液に端部を接触また
は浸漬してなる吸水性材料を、額縁の背面に取り付けた
構成となっている。また(2)のものは、多孔体からな
る薬液含浸体が揮散窓を有する枠体内に収納され、この
薬液含浸体の背面に保液性部材を接触させ、この保液性
部材に薬液を貯留して長時間にわたって含浸体の表側か
らの揮散効果が得られるようにしている。さらに上記
(3)のものは、放散孔を有する表蓋と裏蓋とからなる
装身具内に板状の芳香材を内装した構成となっており、
この芳香材に香料吸収材を用い、これに香料を吸収させ
て、繰り返し使用するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の薬液含浸体
及び揮散容器のうち、(1)のものにあっては、揮散面
が壁側に来ざるを得ず、このため揮散効果を十分に発揮
できず、また壁への薬剤の汚染の恐れがあった。また
(2)のものにあっては、補充された薬液は含浸体と容
器との間にある空間内に一旦ためられるようになってい
て、含浸体と容器の間に密閉性が要求される関係上、容
器の一部が薬液含浸体内に埋め込まれた構成となってい
て、製造上の制約が生じ、コスト高となる問題がある。
【0004】またこの従来の技術のもの(2)におい
て、薬液をためるための空間内にスポンジ等の保液性部
材を収納させているものがあるが、これは単に上記空間
内にためられる薬液が徐々に薬液含浸体側に浸透させる
ためのものであって、上記した密閉性を必要とする点に
おいては同様である。そして特に、この従来の技術のも
のにあっては、薬液含浸体の背面の略中央部に単にスポ
ンジ等の保液性部材を部分的に接触させるだけの構成と
なっていて、保液性部材から薬液含浸体への薬液の補充
は部分的にしか行われず、この補充された部分から、薬
液含浸体内を通ってこの薬液含浸体全体に浸透するよう
になっているため、薬液含浸体の形状は同心円状の円形
か、または正方形のように、中心点から周縁までの距離
が略同一になるようにした形状とせざるを得ず、その正
面形状を長方形や長楕円形にする等のデザイン上の自由
度が低かった。またこのものは、上記したように、容器
の一部を薬液含浸体内に埋め込む構成となっていること
により、薬液含浸体を構成する素材は、薬液の含浸によ
って膨潤したり、ソリが生じてしまうようなものは不向
きで、薬液含浸体としての構成素材が限定されてしまう
という問題があった。
【0005】さらに上記(3)の従来のものにあって
は、香料吸収材に香料を吸収させるだけであることによ
り、この香料吸収材より香料が漏れ出してしまい、衣服
等周囲を汚染してしまうことがあった。
【0006】本発明は上記のことにかんがみなされたも
ので、大きさや形状に関係なくまた、薬液注入時におけ
る姿勢に応じて薬液含浸体の全面にわたって薬液を含浸
させることができ、また長方形や長楕円形等、縦と横の
寸法が大きく異なるような形状にもすることができて、
デザイン上の自由度を高くでき、しかも液漏れが生じる
ことがなく薬液を揮散することができるようにした薬液
含浸体を提供すると共に、薬液含浸体を、これの裏面の
全体に薬液を均一に含浸することができ、しかも構成が
簡単で安価に得ることができると共に、薬液含浸体に、
薬液の含浸により膨潤やソリが生じても、これがゆがむ
ことなく収納できる揮散容器を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するために、本発明に係る薬液含浸体は、板状に形成さ
れ、表側を揮散窓に沿わせて枠体内に収納される薬液含
浸体において、この薬液含浸体の背面の略全面に、この
薬液含浸体より薬液の浸透速度が速く、しかも薬液の保
持能力が低い、紙、不織布、布等の繊維体で、かつ繊維
に方向性を有するシート部材を接触させた構成となって
いる。
【0008】そしてこの構成では、薬液含浸体の大きさ
や形状に関係なく、これの背面全体にわたってシート部
材から薬液が含浸される。またこのシート部材に注入さ
れた薬液はこれの繊維方向の方が、これの直角方向より
速く浸透される。
【0009】また、縦方向と横方向の長さが異なる板状
に形成され、表側を揮散窓に沿わせて枠体内に収納され
る薬液含浸体において、この薬液含浸体の背面の略全面
に、この薬液含浸体より薬液の浸透速度が速く、しかも
薬液の保持能力が低い紙、不織布、布等の繊維体で、か
つ繊維に方向性を有するシート部材を、これの繊維方向
が薬液含浸体の長手方向、あるいは、薬液注入時におけ
る薬液含浸体の姿勢が縦方向姿勢の場合の横方向等、薬
液の浸透が他方向に比較して全体的に遅れがちな方向と
同一方向になるようにして接触させた構成となってい
る。
【0010】そしてこの構成では、シート部材に注入さ
れた薬液は、このシート部材の繊維方向の方に速く浸透
し、従って薬液含浸体の長手方向への薬液の含浸は短い
方に遅れることなく行われる。また、この薬液注入時に
おける薬液含浸体の姿勢が縦方向姿勢の場合の横方向に
上記シート部材の繊維方向を向けてこのシート部材を薬
液含浸体に接触してこれに薬液を注入することにより、
これの横方向への薬液の浸透は、重力が作用する縦方向
に比較して遅れることなく行われる。
【0011】また本発明に係る揮散装置は、板状の薬液
含浸体の表側を沿わせる揮散窓を有する枠体と、揮散窓
に沿わせた状態の薬液含浸体の背面を押圧しながら枠体
の裏側を閉じる蓋体とからなり、かつ薬液含浸体の背面
と蓋体との間に隙間を有する構成となっている。
【0012】この構成では、薬液含浸体の背面に注入さ
れた薬液は蓋体に阻害されることなく浸透される。また
このとき、薬液含浸体が薬液の含浸により膨潤したりソ
リにより変形したとしても、これが蓋体にて押さえられ
ることにより、この変形が矯正されて枠体内に収納され
る。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図中1は揮散容器、2はこの揮散容器1
内に収納される薬液含浸体である。揮散容器1は正面側
に揮散窓3を設け、正面形状が四角形となった枠体4
と、この枠体4の背面側を閉じ、上記薬液含浸体2をリ
ブ5aを介して押えて保持する蓋体5とからなってい
る。そしてこの揮散容器1を壁掛けとして用いる場合に
は、図2に示すように、これの背面に設けた係合突起5
bに壁掛け片6を係合し、またスタンドとして用いる場
合には、図3に示すように、上記係合突起5bにスタン
ド部材7を係合する。なお、この壁掛け片6とスタンド
部材7は同一部材にて構成し、これを使用状態によって
図2に示す壁掛け用に用いたり、図3に示すスタンド用
に用いるようにしてもよい。
【0014】上記揮散容器1の枠体4の縁部の断面形状
は背面側を開放した略L字状になっており、その内側の
背面側に、この揮散容器1内に収納される薬液含浸体2
が当接される突条8が形成されている。上記蓋体5は枠
体4の内側に圧入されるようになっている。そしてこの
蓋体5の略中央には薬液注入用の穴9が設けてある。な
おこの穴9は、後述するように、揮散容器1をこれの蓋
体5を上側にした水平状態にしてこの穴9から薬液を注
入する場合には、この実施例のように、蓋体5の略中央
に設けた方がよいが、揮散容器1を垂直にして、あるい
はこれの蓋体5を上側にして傾斜させた状態で上記穴9
から薬液を注入するようにした場合には、この姿勢にお
ける上側にこの穴9を設ける。
【0015】薬液含浸体2は無機あるいは有機の多孔体
よりなり、上記枠体4の揮散窓4の開口形状と略相似形
で、かつこの揮散窓4より大きい板状に形成されてい
る。そしてこの薬液含浸体2の背面の略全面には、この
薬液含浸体2よりも薬液の浸透速度が速く、かつ、薬液
の保持能力が低い材料、例えば紙、不織布、布などの繊
維体にてシート状に構成されたシート部材10が接触さ
れている。このシート部材10の接触手段としては、単
なる当接、あるいは接着、融着、嵌合等がある。なお、
単なる当接以外の手段の場合、この接触手段にてシート
部材10から薬液含浸体2側への薬液の含浸が阻害され
てはならないので、接着や融着は点状に行う必要があ
る。
【0016】上記シート部材10を構成する繊維体の繊
維は方向性を有しており、このシート部材10の中心部
に薬液を滴下したときの周囲への浸透速度が、繊維方向
に従って、縦方向あるいは横方向に異なるようになって
いる。すなわち繊維方向と、繊維と直角方向とでは、繊
維方向の方が薬液の浸透速度が速い(浸透しやすい)。
【0017】上記構成において、薬液含浸体2を揮散窓
3に沿わせて枠体4に入れ、蓋体5を枠体4に圧入嵌合
することにより、薬液含浸体2は枠体4の内側の背面部
に設けられた突条8に当接し、背面を蓋体5のリブ5a
にて押されて揮散容器1内に収納される。この状態で図
4に示すように、略水平状態にして蓋体5の穴9から薬
液ボトル11の薬液をシート部材10に滴下により注入
する。
【0018】注入された薬液はシート部材10に吸収さ
れ、素早くシート部材10の全体に浸透して広がり、速
やかに薬液含浸体2の全面にわたって含浸され、この薬
液含浸体2に含浸された薬液は揮散容器1の開口窓3か
ら揮散される。このとき、シート部材10の背面側には
蓋体5との間の隙間があることにより、このシート部材
10に注入された薬液は蓋体5に付着することなく、全
量シート部材10側に吸収される。
【0019】またこのとき、シート部材10に注入され
た薬液は注入点から周囲に向けて浸透していくが、その
浸透速度は、シート部材10の繊維方向の方が浸透され
やすく、速く浸透されていく。
【0020】このことから上記実施の形態では揮散容器
1の揮散窓3の形状、従ってこれと相似形の薬液含浸体
2の形状は、略正四角形の場合を示したが、これは横方
向あるいは縦方向に長い形状にした四角形、または楕円
形、さらにそれ以外の異形のものであってもよく、この
場合、上記したようにこの各薬液含浸体2の背面に接触
させるシート部材10の繊維方向はこれの形状の長い方
に向くように接触させる。
【0021】図5、図6はそれぞれ本発明に係る揮散容
器の他の実施の形態を示すもので、図5に示すものは、
蓋体5にばね12にて付勢されるようにしたトレイ13
を設け、このトレイ13にて薬液含浸体2の背面側をば
ね付勢するようになっている。
【0022】薬液含浸体2は薬液の含浸によって膨張さ
れるが、その膨張率は表側と裏側とで異なる。このため
この薬液含浸体2は薬液の含浸によってソリ等の変形が
生じるが、この薬液含浸体2は図2,図3に示すように
リブ5aにて、また図5に示すようにトレイ13を介し
てばね12にて常時押えられていることにより、この薬
液含浸体2の使用中の変形が抑制される。
【0023】図6に示す実施の形態は薬液含浸体2の表
面に不透過膜からなるヨットや雲等の形状にした揮散調
整材14を貼り付けたものを示す。薬液含浸体2はこの
揮散調整材14により、その揮散面積が縮小される。つ
まり、揮散調整材14にて揮散量が調節される。
【0024】なお、薬液含浸体2の揮散面積を調節する
ための手段としては、薬液含浸体2の表面に溝を付けた
りバスタブ型の彫り込みを入れたり、さらに凹凸部を設
けたり、貫通穴を設ける等の手段がある。
【0025】次に、シート部材10を接触させた薬液含
浸体2に、このシート部材10側へ薬液を注入したとき
の薬液の浸透状態を下記の実験例にて示す。
【0026】(実験例1)大きさが85mm×85mm
×5mmの板状コルクからなる薬液含浸体に、大きさが
80mm×80mmの各種の不織布を接触させ、水平状
で、このシート部材側の中央部に、4.5gのローズ系
香料を一気に滴下した。このときの各種の不織布におけ
る含浸時間を表1に示す。この表1で明らかなように、
各種の不織布を接触させた場合の薬液含浸体への薬液の
含浸時間はいずれも14〜17秒と短く、しかも液漏れ
も生じなく、不織布を接触させない場合に比べて薬液の
含浸効果が大きい。
【0027】
【表1】
【0028】(実験例2)実験例1の場合と同じ大きさ
の薬液含浸体に、これと同じ大きさのシンワ社製の不織
布ハイボン2550を接触させたものを用い、この薬液
含浸体が水平状態と45°傾斜された場合でのそれぞれ
の繊維方向と、繊維方向と直角方向へのメトキシメチル
ブタノールの広がり方を調べた。
【0029】水平に含浸させる場合は、1.5gのメト
キシメチルブタノールを不織布の中央に一気に、及び一
滴ずつ滴下した。その結果を表2に示す。水平状態では
繊維方向への薬液の広がりの方が繊維方向と直角方向よ
り大きかった。
【0030】
【表2】
【0031】薬液含浸体を45°傾斜させる場合は、不
織布側を上側に向け、これの上端の中央に1.0gのメ
トキシメチルブタノールを一気に、及び一滴ずつ滴下し
た。その結果を表3、表4に示す。表3は薬液を一気に
滴下した場合であり表4は一滴ずつ滴下した場合であ
る。両表において繊維方向を垂直方向(傾斜方向)にし
た場合は、繊維方向へ薬液が大きいことと、これの重量
が作用することにより、その広がりが大きく、逆に繊維
と直角方向への広がりは小さかった。一方繊維方向を水
平方向にした場合は一滴ずつ滴下した場合は、両繊維方
向とも略同じになり、薬液が広がりにくい水平方向へ
も、垂直方向と略同一に広げることができることがわか
った。一気に滴下した場合は、滴下時の慣性があること
により、繊維方向を水平にした場合でも、上下方向とな
る繊維方向と直角方向の広がりが大きかった。しかし、
このときの薬液は下側からこぼれることがなかった。
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載された構成の薬
液含浸体によれば、この背面の略全面にシート部材を接
触されていることにより、このシート部材に注入された
薬液は薬液含浸体の略全面にわたって略均一に含浸させ
ることができる。また、シート部材に注入された薬液
は、このシート部材の繊維方向に沿って、他の方向より
速く浸透させることができる。
【0035】そして本発明の請求項2に記載された構成
の薬液含浸体によれば、薬液含浸体の長手方向、あるい
は薬液注入が縦方向姿勢で行われる薬液含浸体の横方向
に繊維方向を向けてシート部材を薬液含浸体に接触させ
ることにより、このシート部材に注入された薬液がこれ
の繊維方向に速く浸透され、従って薬液含浸体の長手方
向あるいは横方向の浸透が他の方向に対して遅れること
なく浸透され、縦方向と横方向に長さが異なる薬液含浸
体、あるいは薬液注入が縦方向姿勢で行われる薬液含浸
体においても、これの略全面にわたって略均一に薬液を
含浸することができる。また、このことにより、薬液含
浸体の一方側へのみ多量の薬液が浸透することがなくな
り、液漏れが生じることがない。
【0036】従って、薬液含浸体の形状が縦方向と横方
向の長さが異なる場合や、薬液の注入が縦方向姿勢で行
われた場合でも、この薬液含浸体の全面から略均一に薬
液を揮散することができる。また上記したように、薬液
含浸体の形状が円形や正方向でなくても全面から略均一
に薬液を揮散できることにより、薬液含浸体の形状の自
由度が向上し、デザイン上の自由度を高くすることがで
きる。
【0037】また本発明の請求項3に記載された構成の
揮散容器は、背面にシート部材を接触させた薬液含浸体
を、これの背面側に隙間をあけて収納することができ、
これにより、シート部材に注入された薬液は揮散容器に
阻害されることなく浸透され、シート部材から薬液含浸
体への薬液の含浸がこれの全面にわたって均一に行われ
る。また容器内に収納された薬液含浸体は蓋体のリブ
や、ばね付勢されたトレイにて押さえ付けられることに
より、薬液の含浸により変形してもソリ等が生じること
なく収納される。また、この揮散容器は枠体と蓋体とだ
けで構成されることにより、構成が簡単で安価に得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】壁掛けの場合を示す断面図である。
【図3】スタンドの場合を示す断面図である。
【図4】薬液の注入状態を示す断面図である。
【図5】薬液含浸体をばね付勢して収納する場合を示す
断面図である。
【図6】薬液含浸体の表面に揮散調整材を貼付した状態
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…揮散容器、2…薬液含浸体、3…揮散窓、4…枠
体、5…蓋体、5a…リブ、5b…係合突起、6…壁掛
け片、7…スタンド部材、8…突条、9…穴、10…シ
ート部材、11…薬液ボトル、12…ばね、13…トレ
イ、14…揮散調整材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状に形成され、表側を揮散窓に沿わせ
    て枠体内に収納される薬液含浸体において、 この薬液含浸体の背面の略全面に、この薬液含浸体より
    薬液の浸透速度が速く、しかも薬液の保持能力が低い、
    紙、不織布、布等の繊維体で、かつ繊維に方向性を有す
    るシート部材を接触させたことを特徴とする薬液含浸
    体。
  2. 【請求項2】 縦方向と横方向の長さが異なる板状に形
    成され、表側を揮散窓に沿わせて枠体内に収納される薬
    液含浸体において、 この薬液含浸体の背面の略全面に、この薬液含浸体より
    薬液の浸透速度が速く、しかも薬液の保持能力が低い
    紙、不織布、布等の繊維体で、かつ繊維に方向性を有す
    るシート部材を、これの繊維方向が薬液含浸体の長手方
    向、あるいは、薬液注入時における薬液含浸体の姿勢が
    縦方向姿勢の場合の横方向等、薬液の浸透が他方向に比
    較して全体的に遅れがちな方向と同一方向になるように
    して接触させたことを特徴とする薬液含浸体。
  3. 【請求項3】 板状の薬液含浸体の表側を沿わせる揮散
    窓を有する枠体と、揮散窓に沿わせた状態の薬液含浸体
    の背面を押圧しながら枠体の裏側を閉じる蓋体とからな
    り、かつ薬液含浸体の背面と蓋体との間に隙間を有する
    ことを特徴とする揮散容器。
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