JP3024418U - 芳香の放散量を調整する芳香剤容器の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】芳香の放散を適切な濃度に調整し、空気出口の
羽根に取り付け可能な芳香剤容器を提供する。 【解決手段】複数の細長い穴を有する筐体からなり、筐
体内に液体を充填しうる容器を設け、容器の上方には下
端を延在させた吸出し管を設けて容器内の噴出先端に伸
ばし、更に筐体内には内側チューブと外側チューブより
構成された排気調整器を設ける。且つ噴出先端の噴出穴
を内側チューブの一端に対応させ、内側チューブと外側
チューブには互いに対応する複数の内側孔と外側孔を別
々に設け、内側チューブ内に複数の吸出し片を設けると
ともに、内側チューブの一端につまみを設けて筐体表面
に露出し、噴出先端を押さえることにより容器内にある
液体の芳香剤を内側チューブ内に噴出すると同時に吸出
し片に吸収させ、つまみの回転によって内側チューブに
ある内側孔と外側チューブにある外側孔を対応させるか
否かを制御する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は芳香の放散量を調整する芳香剤容器の構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

芳香剤の種類は大部分において固体と液体の二種類であり、それは固体と液体 を問わず、従来は容器内に入れられており、容器には内外を貫通する細長い穴が 設けられ、更には回転方式によって該細長い穴の開口を制御して、細長い穴が開 口された場合に芳香を放散させる。しかしながら、容器にある細長い穴を一旦開 口すると、固体又は液体の状態にある芳香剤は連続的に揮発するため、常に室内 にある芳香の濃度が高くなりすぎて所望の「わずかに香る」状態ではなくなり、 芳香剤の浪費にもなる。又、よく用いる芳香剤容器は、つり下げたり或は貼りつ ける方式によって適切な位置に固定するため、この方式はかくの如き羽根を具有 する冷気の空気出口に取り付けることには適さない。上記の従来技術の芳香剤容 器の欠点を改善するため、本考案を提案するに至った。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は芳香の放散量を調整する芳香剤容器の構造を提供し、それは噴 出先端を押さえることにより液体の芳香剤の噴出を制御し、吸出し片により吸収 させ、かつ放散調整器によって吸出し片に吸収された芳香剤の揮発量を制御する ので、室内にある芳香を適切な濃度に制御して芳香剤の浪費を回避するものであ る。

【０００４】 本考案の他の目的は芳香の放散量を調整する芳香剤容器の構造を提供し、それ は芳香剤容器の筐体の外部にクランプ・ホルダーを設けて、冷気の空気出口に適 合することで芳香剤の放散を補助するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記目的は複数の細長い穴を有する筐体からなり、その筐体内に液体を充填し うる容器を設け、該容器の上方には下端を延在させた吸出し管を設けて容器内の 噴出先端に伸ばし、更に筐体内には内側チューブと外側チューブより構成された 排気調整器を設け、且つ噴出先端の噴出穴を内側チューブの一端に対応させ、該 内側チューブと外側チューブには互いに対応する複数の内側孔と外側孔を別々に 設け、該内側チューブ内に複数の吸出し片を設けるとともに、内側チューブの一 端につまみを設けて筐体表面に露出し、該噴出先端を押さえることにより容器内 にある液体の芳香剤を内側チューブ内に噴出すると同時に吸出し片に吸収させ、 つまみの回転によって内側チューブにある内側孔と外側チューブにある外側孔を 対応させるか否かを制御し、吸出し片にある芳香が外部に放散するのを制御する とともに芳香が過度に蒸発するのを防止し、筐体にクランプ・ホルダーを設けて 、空気出口に設けられたどのような羽根に対しても取り付け可能に構成し、芳香 の放散の補助となる芳香の放散量を調整する芳香剤容器の構造により達成される 。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下に図面を参照して本考案に関する上記の目的を達成するために用いた構造 と、その技術手段及び特徴を詳細に説明する。 図１と図２と図３に示す如く、本考案は芳香の放散量を調整する芳香剤容器の 構造を提供し、その好ましい実施例は以下を含む。複数の細長い穴を有する筐体 １は、前蓋１１と後蓋１２とを組み合わせて構成される。該前蓋１１には内・外 部を貫通する複数の細長い穴１１１が設けられるとともに、前蓋１１の側面と上 方の適切な位置に側面半円穴１１２と上面半円穴１１３を別々に設け、該後蓋１ ２にも内・外部を貫通する複数の細長い穴１２１が設けられる。後蓋１２の側面 と上方の適切な位置に側面半円穴１２２と上面半円穴１２３を別々に設け、後蓋 １２の外部にクランプ・ホルダー１２４を設けてあり、該クランプ・ホルダー１ ２４は対応する位置に設けられた２つのＬ形のクリップ１２４１と該Ｌ形のクリ ップ１２４１より略高い２つのフィクスチャ１２４３を含む。その２つのフィク スチャ１２４３の間と２つのクリップ１２４１の間は同じ距離を保持する溝１２ ４２を有するように前蓋１１と後蓋１２によって筐体１を構成し、その２つの上 面半円穴１１３，１２３により上面丸穴を構成し、その２つの側面半円穴１１２ ，１２２により側面丸穴を構成する。次に液体の芳香剤を充填しうる容器２を設 け、該容器２の上方には下端を延在させた吸出し管２１１を設けて容器２内の噴 出先端２１に伸張させ、該噴出先端２１の側面に噴出穴２１０を設け、且つ容器 ２の内底面は斜面を形成するように、該吸出し管２１１の底部を斜面の最低位置 に伸ばして、該容器２を筐体１の内部に設ける。

【０００７】 又排気調整器を設け、該排気調整器は内側チューブ３と外側チューブ４により 構成され、内側チューブ３の外径は外側チューブ４の内径に対応し、内側チュー ブ３の一端は全体につまみ５が設けられ、該つまみ５の端面に溝５１が設けられ 、該つまみ５の端部の外壁に２つの凸部３２を設け、外側チューブ４の一端の内 壁面には該凹部３２に対応する凹リング４２を設けるとともに、外側チューブ４ の接近位置にある凹リング４２の端縁に２つの開口４４を設けて該端縁に適切な 弾性を持たせる。内側チューブ３を外側チューブ４内に挿入すると同時に、凹部 ３２は弾性的に外側チューブ４の端縁を開口させてから凹リング４２にはさみつ けられ、それによって内側チューブ３が外側チューブ４から軸方向に脱出するの を回避する。外側チューブ４は開口４４を有する他端に対向して、噴出先端２１ に対応して挿入する挿入穴４３を設け、噴出先端２１を外側チューブ４に固定す ると同時に、噴出穴２１０を該挿入穴４３のみぞ口４３１に対応させ、該挿入穴 ４３が外側チューブ４の内径に向っている壁面に溝口４３１を設け、該内側チュ ーブ３と外側チューブ４には互いに対応する複数の内側孔３１と外側孔４１を別 々に設ける。内側チューブ３の内壁に対向するように軸方向に延在する複数のス ロット・ウエー３３を設ける。該スロット・ウエー３３は予め細片状の吸出し片 ６を受けるように形成され（図４に示す如く）、或は吸出し片６Ａは比較的大き い面積になるよう形成されて内側チューブ３の内壁面にはりつけられ、該吸出し 片６，６Ａは紙材料とスポンジ或はその他水分を吸い取る材料より作られる。ま た硬貨を該溝５１にはめて該つまみ５を旋回して内側チューブ３の回転を制御し て内側孔３１を外側チューブ４の外側孔４１に対応させるかどうかを決定する。

【０００８】 排気調整器と容器２を筐体１内に取りつけてから、そのつまみ５を筐体１の側 面丸穴から露出させ、噴出先端２１の上端を筐体１の上面丸穴から露出させると 同時に、噴出先端２１の噴出穴２１０を内側チューブ３の軸方向の中心位置に対 応させ、該噴出先端２１の押圧によって容器２内にある液体の芳香剤を内側チュ ーブ３内に噴出させるとともにこの芳香剤は吸出し片６と６Ａに吸収され、この 場合に、つまみ５を回転して内側チューブ３の内側孔３１と外側チューブ４の外 側孔４１との交差する面積の大小を制御して吸出し片６，６Ａに吸収された芳香 剤の揮発量を調整し、用いられない芳香剤はもとどおりに容器２内に戻して貯蔵 し、芳香剤が過度に揮発して浪費されることを回避し、同時に室内にある芳香の 濃度を制御する。

【０００９】 図６と図７に示す如く、後蓋１２に設けられるクランプ・ホルダー１２４は対 向する位置に設けられる２つのＬ形のクリップ１２４１と該Ｌ形のクリップ１２ ４１より略高い２つのフィクスチャ１２４３を包括しており、その２つのフィク スチャ１２４３の間と２つのクリップ１２４１の間は同じ距離を保持する溝１２ ４２を有して冷気の空気出口に設けられた縦向き羽根８への取り付けに供し、且 つフィクスチャ１２４３とクリップ１２４１間に適切な隙間を具有して冷気の空 気出口に設けられた横向き羽根７への取り付けに供し、冷気を吹き出すと同時に 芳香剤より揮発する芳香を混合して吹き出したり、或は筐体１を単独にテーブル 上又はその他の場所に設置し、該クランプ・ホルダー１２４を利用して支持する ように用いることもでき、その適用範囲は広い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の芳香剤容器の外観形態を示す斜視図で
ある。

【図２】本考案の芳香剤容器の構造を示す分解図であ
る。

【図３】図１のＡ−Ａ断面を示す断面図である。

【図４】図１のＢ−Ｂ断面の内側チューブと外側チュー
ブの組立構造を示す断面図である。

【図５】本考案の芳香剤容器の内側チューブと外側チュ
ーブの他の一構造を示す断面図である。

【図６】本考案の芳香剤容器の空気出口の横向き羽根へ
の取り付けを示す断面図である。

【図７】本考案の空気出口の縦向き羽根への取り付けを
示す断面図である。

【符号の説明】

１ 筐体 ２ 容器 ３ 内側チューブ ４ 外側チューブ ５ つまみ ６，６Ａ 吸出し片 ７ 横向き羽根 ８ 縦向き羽根 １１ 前蓋 １２ 後蓋 ２１ 噴出先端 ３１ 内側孔 ３２ 凸部 ３３ スロット・ウエー ４１ 外側孔 ４２ 凹リング ４３ 挿入穴 ４４ 開口 ５１ 溝 １１１ 細長い穴 １１２ 側面半円穴 １１３ 上面半円穴 １２１ 細長い穴 １２２ 側面半円穴 １２３ 上面半円穴 １２４ クランプ・ホルダー ２１０ 噴出穴 ２１１ 吸出し管 ４３１ 溝口 １２４１ クリップ １２４２ 溝 １２４３ フィクスチャ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の細長い穴を有する筐体からなり、
   その筐体内に液体を充填しうる容器を設け、該容器の上
   方には下端を延在させた吸出し管を設けて容器内の噴出
   先端に伸ばし、更に筐体内には内側チューブと外側チュ
   ーブより構成された排気調整器を設け、且つ噴出先端の
   噴出穴を内側チューブの一端に対応させ、該内側チュー
   ブと外側チューブには互いに対応する複数の内側孔と外
   側孔を別々に設け、該内側チューブ内に複数の吸出し片
   を設けるとともに、内側チューブの一端につまみを設け
   て筐体表面に露出し、該噴出先端を押さえることにより
   容器内にある液体の芳香剤を内側チューブ内に噴出する
   と同時に吸出し片に吸収させ、つまみの回転によって内
   側チューブにある内側孔と外側チューブにある外側孔を
   対応させるか否かを制御し、吸出し片にある芳香が外部
   に放散するのを制御するとともに芳香が過度に蒸発する
   のを防止し、筐体にクランプ・ホルダーを設けて、空気
   出口に設けられたどのような羽根に対しても取り付け可
   能に構成し、芳香の放散の補助となる芳香の放散量を調
   整する芳香剤容器の構造。