JPH10106950A - レーザアニール方法及び装置 - Google Patents

レーザアニール方法及び装置

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JPH10106950A
JPH10106950A JP25440496A JP25440496A JPH10106950A JP H10106950 A JPH10106950 A JP H10106950A JP 25440496 A JP25440496 A JP 25440496A JP 25440496 A JP25440496 A JP 25440496A JP H10106950 A JPH10106950 A JP H10106950A
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JP
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thin film
laser
light source
irradiated
region
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JP25440496A
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Hiroshi Mihashi
浩 三橋
Yoshiki Ishizuka
芳樹 石塚
Shigeki Matsunaka
繁樹 松中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャネル部に多結晶シリコンを用いた薄膜ト
ランジスタを安価に製造することができるレーザアニー
ル方法及び装置を提供する。 【解決手段】 本発明のレーザアニール方法は、ガラス
基板28の表面にアモルファスシリコン薄膜20が堆積
された被処理材11を用いて、被処理材11の表面の一
部をXeランプ16により照射すると同時に、Xeラン
プ16により照射された範囲の内部をレーザ光12によ
り照射し、更に、これと同時に、被処理材11の表面に
おけるXeランプ16の照射領域とレーザ光12の照射
領域との相対的な位置関係を一定に保ったまま、被処理
材11側を移動することによって、Xeランプ16及び
レーザ光12により照射される領域を、被処理材11表
面の所定の範囲に渡って走査する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
の画素スイッチや周辺駆動回路部に使用され、多結晶シ
リコンなどの多結晶半導体薄膜によってチャネル、ソー
ス及びドレイン領域が形成された薄膜トランジスタ(T
FT)を製造する際に使用されるレーザアニール方法、
及びレーザアニール装置に係る。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶ディスプレイの画素スイッチ
として、チャネル、ソース及びドレイン領域などの半導
体活性層がアモルフアスシリコン薄膜により構成されて
いる絶縁ゲート型の薄膜トランジスタ(TFT)が広く
用いられている。しかし、高精彩、高速などの高度な機
能を有する液晶ディスプレイを実現するためには、電界
移動度(μFE)が1cm2 /Vs以下と低いアモルフ
アスシリコン型のTFTでは能力に限界がある。
【0003】これに対して、エキシマレーザの照射によ
ってアモルフアスシリコン薄膜を多結晶シリコン薄膜に
変えるエキシマレーザアニール法(ELA法)によって
作成された多結晶シリコン型のTFTでは、実験段階で
はあるが、電界移動度μFEが100cm2 /Vsから
200cm2 /Vs程度のものが得られており、液晶デ
ィスプレイの高精彩化、高速化などの高機能化が期待さ
れている。
【0004】ところで、エキシマレーザの照射によって
アモルフアスシリコン薄膜を多結晶シリコン薄膜に変え
る従来のエキシマレーザアニール法では、ガラス基板上
にアモルフアスシリコン薄膜を堆積させた後、先ず、ア
モルフアスシリコン薄膜中の水素を熱処理によって減少
させ、その後、アモルフアスシリコン薄膜の表面にエキ
シマレーザを走査しながら照射して、アモルフアスシリ
コン薄膜の全面もしくは一部を多結晶化している。
【0005】この様に、熱処理によってアモルフアスシ
リコン薄膜中の水素を減少させるプロセスは、脱水素処
理工程と呼ばれる。この工程を省略すると、エキシマレ
ーザの照射を施す際に、アモルフアスシリコン薄膜中に
含まれている水素がシリコンを剥ぎ取りながら蒸発する
アブレーシヨンと呼ばれる現象が発生する。その結果、
多結晶シリコン薄膜中にボイドが多量に形成されるの
で、液晶ディスプレイの薄膜トランジスタとしては使用
できない。
【0006】そこで、従来、エキシマレーザによるレー
ザアニール前に、アモルフアスシリコン薄膜を堆積した
ガラス基板を電気炉に入れて500゜C程度の温度で1
時間程度、アニールを施して、水素を減少させる工程を
採用している。このため、従来のアモルフアスシリコン
型の液晶ディスプレイの製造方法と比較して、製造時間
が長くなり、その結果、液晶ディスプレイの製造コスト
を増大させるという欠点があった。
【0007】この様な欠点を解決する方法として、エキ
シマレーザの照射領域を含む領域に対して、エキシマレ
ーザの照射と同時に、CO2 ガスレーザあるいはアルゴ
ンイオンレーザの様なCWレーザ(連続発振レーザ)を
照射することによって、脱水素処理工程を省略する方法
が提案されている。
【0008】しかし、CWレーザは単一の波長で発振
し、しかも、その波長がアモルフアスシリコンの吸収帯
と一致するものが、工業的に利用可能なCWレーザの中
にはないので、アモルフアスシリコン薄膜を効率良く加
熱することは容易ではない。従って、アブレーシヨンを
発生させないためには、アモルフアスシリコン薄膜上で
CWレーザの照射スポットをかなりの低速で走査せざる
を得ない。その結果、CWレーザの所要走査速度がエキ
シマレーザの所要走査速度と比較してはるかに遅くなっ
てしまうので、結局、多結晶シリコン薄膜の形成に要す
る時間が大幅に増加し、製造時間の短縮という本来の目
的を損なう結果となる。従って、この方法は、現在まで
のところ、多結晶シリコン型のTFTの量産には採用さ
れていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に基づいてなされたものであり、その目的は、液晶ディ
スプレイの画素スイッチあるいは周辺駆動回路部等に使
用される多結晶シリコン型のTFTを製造する際、レー
ザアニール工程において、アブレーシヨンの発生の危険
を伴わずに、先行工程に当る電気炉を用いた加熱処理を
省略することが可能なレーザアニール方法、及びその方
法に使用されるレーザアニール装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のレーザアニール
方法は、ガラス基板上に非晶質半導体薄膜を堆積する工
程と、前記非晶質半導体薄膜の表面を、少なくとも紫外
域において概ね連続した波長分布を有する光源を用いて
照射する工程と、前記光源によって照射された領域にレ
ーザ光を照射する工程と、を備えたことを特徴とする。
【0011】また、本発明のレーザアニール方法は、ガ
ラス基板の表面に非晶質半導体薄膜が堆積された被処理
材を用いて、前記非晶質半導体薄膜の表面を、少なくと
も紫外域において概ね連続した波長分布を有する光源を
用いて照射し、これと同時に、前記光源によって照射さ
れた領域の内部にレーザ光を照射し、更に、これと同時
に、前記非晶質半導体薄膜の表面における前記光源によ
る照射領域と、前記レーザ光による照射領域との相対的
な位置関係を一定に維持したまま、前記ガラス基板を移
動することによって、前記光源及び前記レーザ光を前記
非晶質半導体薄膜の表面の所定の範囲に渡って走査す
る、ことを特徴とする。
【0012】なお、前記の少なくとも紫外域において概
ね連続した波長分布を有する光源としては、例えば、キ
セノンランプあるいはハロゲンランプが使用できる。特
に、紫外域における発光強度が高いキセノンランプが好
ましい。
【0013】また、前記レーザ光としては、特に、照射
エネルギー密度が高いエキシマレーザが好ましい。ま
た、前記非晶質半導体膜としては、アモルファスシリコ
ンが代表的である。
【0014】また、本発明のレーザアニール装置は、少
なくとも紫外域において概ね連続した波長分布を有し、
被処理材の表面に形成された非晶質半導体薄膜の表面を
照射して加熱する光源と、前記光源によって照射される
領域の内部に、レーザ光を照射するレーザ光源と、を備
えたことを特徴とする。
【0015】なお、好ましくは、以上の構成に加えて、
前記被処理材を搭載し、前記被処理材の表面における前
記光源による照射領域と前記レーザ光源による照射領域
との相対的な位置関係を一定に維持したまま、被処理材
を移動する試料ステージを備える。
【0016】(作用)光の吸収特性に関してアモルフア
スシリコンと多結晶シリコンとの間で大きな相違はな
く、いずれも、1.2μmより短波長領域側の光を吸収
し易い。特に、紫外域に対しては大きな吸収係数を有し
ているので、ランプ加熱の光源として紫外域において概
ね連続した波長分布を有する光源を用いることによっ
て、アモルフアスシリコン薄膜を効率よく加熱して、従
って、脱水素処理に要する時間を短縮することができ
る。
【0017】特に、Xeランプは紫外域における発光強
度が高く、しかも、Xeランプの発光帯はシリコンの吸
収帯と重なる部分が多い。このため、Xeランプを用い
てアモルフアスシリコン薄膜の表面を照射した場合、効
率よくアモルフアスシリコン薄膜を加熱することが可能
であり、その結果、アモルフアスシリコン薄膜中の水素
を効果的に減少させることができる。
【0018】液晶ディスプレイの製造に使用されるガラ
ス基板は大型であるので、Xeランプの照射領域は、ガ
ラス基板上の一部の範囲のみをカバーするに過ぎない。
従って、Xeランプを基板上で走査しながら照射する必
要がある。Xeランプの場合には、前述の様に加熱の効
率が高いので、光源あるいは基板の移動速度を高速に設
定してもアモルフアルシリコン薄膜中の水素をレーザア
ニールに耐える濃度まで減少させることができる。
【0019】多結晶シリコンTFTを画素スイッチとし
て用いた液晶ディスプレイを低コストで製造するために
は、レーザアニールに要する時間を短縮することが必要
不可欠である。例えば、エキシマレーザアニールの場
合、照射スポットの走査速度は、例えば10mm/sと
非常に速い。脱水素処理のための加熱用光源としてXe
ランプを採用することによって、Xeランプの照射によ
る走査をエキシマレーザの照射による走査と同期させて
行うことが可能となり、二つの処理プロセスを同一工程
内で並行して行うことが可能になる。
【0020】なお、この場合、ガラス基板(被処理材
側)を移動すれば、アモルフアスシリコン薄膜の表面で
のXeランプによる照射領域と、エキシマレーザによる
照射領域との相対的な位置関係を容易に一定に維持する
ことができるので、装置の構成が複雑にならなずに済
む。
【0021】更に、この場合、Xeランプにより照射さ
れた後、エキシマレーザによりアニールされるまでの時
間をガラス基板上の位置によらず一定に保つことができ
る。その結果、エキシマレーザによるアニールまでの水
素の減少量がガラス基板上の位置によらず一定、即ち、
ガラス基板上でアモルファスシリコン薄膜中の水素濃度
を均一に分布させることができる。従って、脱水素処理
の不足に起因するアブレーシヨンが部分的に発生するお
それがなく、高度な機能特性を備えた多結晶シリコンT
FTの製造することが可能になる。
【0022】なお、好ましくは、エキシマレーザによる
照射領域がXeランプの照射領域の内部に含まれる様
に、両者の照射領域を配置する。これは、アモルファス
シリコン薄膜の温度が高い程、多結晶化の際に必要とな
るエキシマレーザの照射エネルギー密度が少なくて済
み、結果的に、エキシマレーザの走査の速度を大きく設
定でき、レーザアニールの要する時間を短縮できるから
である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1に、本発明のレーザアニール方
法を実施するためのレーザアニール装置の概要を示す。
図中、18はアニールチヤンバ、20はアモルファスシ
リコン薄膜、28はガラス基板、15はエキシマレーザ
光源、16はXeランプ光源、41は試料ステージを表
す。
【0024】表面にアモルファスシリコン薄膜20が形
成されたガラス基板28は、アニールチヤンバ18の内
部に設けられた試料ステージ41の上にセットされる。
アニールチヤンバ18の外部にはエキシマレーザ光源1
5が配置され、エキシマレーザ光源15から発射された
エキシマレーザ光12は、レーザ光学レンズ14、及び
アニールチヤンバ18の天井部の設けられたレーザ透過
窓17を介して、アモルファスシリコン薄膜20の表面
に照射される。
【0025】一方、アニール・チヤンバ18の内部には
Xeランプ光源16が配置され、Xeランプ光源16の
照射方向に対して後方側には集光ミラー19が配置され
る、Xeランプ光源16から発射されたXeランプ照射
光13は、集光ミラー19によってアモルファスシリコ
ン薄膜20の上に集光される。
【0026】この例では、基板上におけるXeランプ照
射光13及びレーザ光12の走査は、Xeランプ照射光
13及びレーザ光12の照射位置を固定して、基板側1
1側を試料ステージ41を用いて一定速度で移動するこ
とによって実現している。試料ステージ41の移動スピ
ードは、0.lmm/sから50mm/sの間で任意に
設定できる仕様となっている。
【0027】エキシマレーザ光源15からのレーザ光1
2は、レーザ光学系14を用いて線状ビームに調整さ
れ、基板表面における照射サイズとして200mm×
0.4mm、フルエンス(照射エネルギー密度)として
350mJ/cm2 以上が得られる様になっている。
【0028】一方、Xeランプ16からの光13は、帯
状ビームに調整され、基板表面における照射サイズは2
50mm×10mm、ランプ出力は30kWである。ま
た、エキシマレーザによる照射領域がXeランプによる
照射領域の中央部に位置する様に、両者の照射領域が設
定されている。
【0029】図2に、本発明のレーザアニール方法に基
いて作成される薄膜トランジスタを画素スイッチとして
用いたアクティブマトリクス型液晶ディスプレイの断面
構造の一例を示す。図は、一画素相当の概略断面図であ
り、図中、28はガラス基板、21はチャネル部、22
aはソース領域、22bはドレイン領域、23はゲート
絶縁膜、24はゲート電極を、29は画素電極、30は
液晶、31は対向電極、32はガラス基板を表す。
【0030】以下に、図2に示したアクティブマトリク
ス型液晶ディスプレイの製造工程の概要について説明す
る。先ず、ガラス基板28の上にアンダーコート層(図
示せず)を堆積した後、アモルファスシリコン薄膜をプ
ラズマCVD法によって堆積する。次に、図1に示した
レーザアニール装置を用いて、ガラス基板28上に堆積
されたアモルファスシリコン薄膜に前記の方法に従って
エキシマレーザを照射して、アモルファスシリコン薄膜
を多結晶化する。即ち、アモルファスシリコン薄膜の表
面にXeランプの帯状ビーム(250mm×10mm)
を照射するとともに、この照射領域の内部にエキシマレ
ーザの線状ビーム(200mm×0.4mm)を照射
し、同時に、ガラス基板28側を移動することによっ
て、アモルファスシリコン薄膜の表面に対してXeラン
プの帯状ビーム及びエキシマレーザの線状ビームを相対
的に走査させて、アモルファスシリコン薄膜を多結晶シ
リコン薄膜(21、22a、22b)に変える。なお、
エキシマレーザ(200Hz)の照射パルスのオーバー
ラップ率を90%とし、基板の移動スピードは8mm/
sである。
【0031】次に、SiOx薄膜をプラズマCVD法に
よって堆積してゲート絶縁膜23を形成する。その上に
Mo−Wa合金をスパッタ法によって堆積し、これをパ
ターニングしてゲート電極24を形成する。このゲート
電極24をマスクとして用いて燐(あるいは硼素)によ
るイオンドーピングを施し、多結晶シリコン薄膜の一部
にソース領域22a及びドレイン領域22bを形成す
る。
【0032】次に、SiOx/SiNx薄膜をPECV
D法によって堆積して層間絶縁膜26を形成の後、アニ
ールを施してソース領域22a及びドレイン領域22b
を活性化する。この層間絶縁膜26の上にITO膜を堆
積し、これをパターニングして画素電極29を形成す
る。
【0033】次に、層間絶縁膜26にコンタクトホール
を開口の後、Al薄膜をスパッタ法により堆積し、これ
をパターニングしてソース電極25a及びドレイン電極
25bを形成する。この工程において、ドレイン電極2
5bが画素電極29に接続される。
【0034】以上の様にして、多結晶シリコン薄膜に順
スタガ型の薄膜トランジスタが形成される。次に、画素
電極29を除く部分にプラズマCVD法により保護膜2
7を形成して、アレイ基板が作成される。
【0035】一方、対向基板は、ガラス板32の表面に
ITOによって対向電極31を形成することにより作成
される。アレイ基板及び対向基板の表面に配向膜(図示
せず)を形成した後、両基板を間隙材(図示せず)を介
して貼り合わせ、次いで、両基板の間に液晶30を封入
して、アクティブマトリクス型液晶ディスプレイが製造
される。
【0036】この様にして作成されたアクティブマトリ
クス型液晶ディスプレイの特性を評価した結果、CRT
に匹敵する高精彩及び高コントラストを備えた画像が得
られることが確認された。
【0037】なお本発明のレーザアニール方法は、上記
の例に限定されるものではない。例えば、上記の例では
基板側を移動させることによって、基板上でのXeラン
プ光及びエキシマレーザ光の照射スポットを走査してい
るが、基板側を固定して、光学系を用いて照射光側を走
査することもできる。また、本発明のレーザアニール装
置に様に、Xeランプを必ずしもアニール・チャンバ内
に配置しなくてもよく、更に、アニール・チャンバを使
用しなくてもよい。
【0038】更に、本発明のレーザアニール方法に利用
して作成されるTFTは、上記の例に示した順スタガ型
のTFTに限定されるものではなく、逆スタガ型などの
他の構造のTFTに対しても適用できる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、脱水素工程を独立して
設けることなく、レーザアニール工程の中で並行してア
モルファスシリコン薄膜中の水素濃度を一定の値に低減
することが可能なので、多結晶シリコン薄膜の形成工程
に要する時間が大幅に短縮される。
【0040】しかも、従来の炉内加熱による脱水素方法
と同様に、アモルファスシリコン薄膜中の水素濃度を一
定にすることができるので、脱水素処理の不足に起因す
るアブレーシヨンが部分的に発生する恐れはなく、比較
的、大きな照射パワーを用いてエキシマレーザアニール
を施すことができ、均一で且つ高い特性を備えたTFT
を作成することができる。従って、アクティブマトリク
ス型液晶ディスプレイの画素スイッチあるいは周辺駆動
回路などを、低価格で製造することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基くレーザアニール方法を実施するた
めのレーザアニール装置の概要を示す図。
【図2】本発明のレーザアニール方法に基いて作成され
る薄膜トランジスタを画素スイッチとして用いたアクテ
ィブマトリクス型液晶ディスプレイの一例を示す断面
図。
【符号の説明】
11・・・被処理材、 12・・・レーザ光、 13・・・Xeランプ光、 14・・・レーザ光学レンズ、 15・・・エキシマレーザ光源、 16・・・Xeランプ光源、 17・・・レーザ透過窓、 18・・・アニールチヤンバ、 19・・・集光ミラー、 21・・・チャネル部、 22a・・・ソース領域、 22b・・・ドレイン領域、 23・・・ゲート絶縁膜、 24・・・ゲート電極、 25a・・・ソース電極、 22b・・・ドレイン電極、 26・・・層間絶縁膜、 27・・・保護膜、 28・・・ガラス基板、 29・・・画素電極、 30・・・液晶、 31・・・対向電極、 32・・・ガラス板。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板上に非晶質半導体薄膜を堆積
    する工程と、 前記非晶質半導体薄膜の表面を、少なくとも紫外域にお
    いて概ね連続した波長分布を有する光源を用いて照射す
    る工程と、 前記光源によって照射された領域にレーザ光を照射する
    工程と、 を備えたことを特徴とするレーザアニール方法。
  2. 【請求項2】 ガラス基板の表面に非晶質半導体薄膜が
    堆積された被処理材を用いて、 前記非晶質半導体薄膜の表面を、少なくとも紫外域にお
    いて概ね連続した波長分布を有する光源を用いて照射
    し、 これと同時に、前記光源によって照射された領域の内部
    にレーザ光を照射し、 更に、これと同時に、前記非晶質半導体薄膜の表面にお
    ける前記光源による照射領域と前記レーザ光による照射
    領域との相対的な位置関係を一定に維持したまま、前記
    ガラス基板を移動することによって、前記光源及び前記
    レーザ光を前記非晶質半導体薄膜の表面の所定の範囲に
    渡って走査する、 ことを特徴とするレーザアニール方法。
  3. 【請求項3】 前記光源は、キセノンランプであること
    を特徴とする請求項1あるいは請求項2に記載のレーザ
    アニール方法。
  4. 【請求項4】 前記レーザ光は、エキシマレーザである
    ことを特徴とする請求項3に記載のレーザアニール方
    法。
  5. 【請求項5】 前記非晶質半導体膜は、アモルファスシ
    リコンであることを特徴とする請求項1から請求項4の
    いずれかに記載のレーザアニール方法。
  6. 【請求項6】 少なくとも紫外域において概ね連続した
    波長分布を有し、被処理材の表面に形成された非晶質半
    導体薄膜の表面を照射して加熱する光源と、 前記光源によって照射される領域の内部に、レーザ光を
    照射するレーザ光源と、 を備えたことを特徴とするレーザアニール装置。
  7. 【請求項7】 前記被処理材を搭載し、前記被処理材の
    表面における前記光源による照射領域と前記レーザ光源
    による照射領域との相対的な位置関係を一定に維持した
    まま、前記被処理材を移動する試料ステージを備えたこ
    とを特徴とする請求項6に記載のレーザアニール装置。
  8. 【請求項8】 前記光源は、キセノンランプであること
    を特徴とする請求項6あるいは請求項7に記載のレーザ
    アニール装置。
  9. 【請求項9】 前記レーザ光源は、エキシマレーザであ
    ることを特徴とする請求項8に記載のレーザアニール装
    置。
  10. 【請求項10】 ガラス基板の表面に堆積されたアモル
    ファスシリコン薄膜にレーザアニールを施して半導体活
    性層を形成する薄膜トランジスタの製造方法において、 前記アモルファスシリコン薄膜の表面をキセノンランプ
    を用いて照射し、 これと同時に、前記キセノンランプによって照射される
    領域の内部をエキシマレーザを用いて照射し、 更に、これと同時に、前記アモルファスシリコン薄膜の
    表面における前記キセノンランプによる照射領域と前記
    エキシマレーザによる照射領域との相対的な位置関係を
    一定に維持したまま、前記ガラス基板を移動することに
    よって、前記キセノンランプの光及び前記レーザの光を
    前記アモルファスシリコン薄膜の表面の所定の範囲に渡
    って走査する、 ことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001085354A (ja) * 1999-07-05 2001-03-30 Semiconductor Energy Lab Co Ltd レーザー照射装置及びレーザー照射方法および半導体装置および半導体装置の作製方法
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