JPH10105244A - バックラッシレスターンテーブルの駆動機構 - Google Patents
バックラッシレスターンテーブルの駆動機構Info
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- JPH10105244A JPH10105244A JP26036396A JP26036396A JPH10105244A JP H10105244 A JPH10105244 A JP H10105244A JP 26036396 A JP26036396 A JP 26036396A JP 26036396 A JP26036396 A JP 26036396A JP H10105244 A JPH10105244 A JP H10105244A
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- gear
- backlashless
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一対のステッピングモータを用いたバックラ
ッシレスターンテーブルを提供すること。 【解決手段】 バックラッシレスターンテーブルの回動
軸１には、ウォームホイール２を同軸に取付けている。
ウォームホイール２には、径方向に対向して一対の主ウ
ォームギヤ３と副ウォームギヤ４を噛合している。主ウ
ォームギヤ３は、主ステッピングモータ５のロータ軸６
の一端部に取付けられ、ロータ軸６の他端部は、ベアリ
ングスプリング７が配設されロータ軸６を主ウォームギ
ヤ３側に付勢している。他方の副ウォームギヤ４は、副
ステッピングモータ９のロータ軸１０の一端部に取付け
られ、ロータ軸１０の他端部は、ベアリングスプリング
１１が配設され、ロータ軸１０を副ウォームギヤ４側に
付勢している。
ッシレスターンテーブルを提供すること。 【解決手段】 バックラッシレスターンテーブルの回動
軸１には、ウォームホイール２を同軸に取付けている。
ウォームホイール２には、径方向に対向して一対の主ウ
ォームギヤ３と副ウォームギヤ４を噛合している。主ウ
ォームギヤ３は、主ステッピングモータ５のロータ軸６
の一端部に取付けられ、ロータ軸６の他端部は、ベアリ
ングスプリング７が配設されロータ軸６を主ウォームギ
ヤ３側に付勢している。他方の副ウォームギヤ４は、副
ステッピングモータ９のロータ軸１０の一端部に取付け
られ、ロータ軸１０の他端部は、ベアリングスプリング
１１が配設され、ロータ軸１０を副ウォームギヤ４側に
付勢している。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ターンテーブルの
バックラッシを、一対のステッピングモータで無くし、
高精度の位置決めができるバックラッシレスターンテー
ブルの駆動機構に関する。
バックラッシを、一対のステッピングモータで無くし、
高精度の位置決めができるバックラッシレスターンテー
ブルの駆動機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】ターンテーブルは種々の目的のために使
用されているが、高精度の位置決めが要求される作業に
おいては、バックラッシレスターンテーブルが用いられ
る。図８は、従来用いられているバックラッシレスター
ンテーブル２１を示す。このバックラッシレスターンテ
ーブル２１は、基台２２の上に回転台２３を設け、回転
台２３の回動軸２４にウォームホイール２５を取付けて
いる。ウォームホイール２５には、基台２２の側部に配
設しているモータ２６の回転軸２７の先端に取付けてい
る複リードウォームギヤ２８が噛合している。図９は、
そのウォームホイール２５とウォームギヤ２８の噛合部
の拡大図である。ウォームギヤ２８は、その歯２８ａの
左右両歯面のモジュールに僅かな差ｘがあり、リード及
び進み角が、通常の歯車の規格と若干違っている。よっ
て左右リードの差だけ歯厚寸法が一様に変化している。
これに、歯溝の巾が一様なウォームホイール２５を組合
わせ、バックラッシの調整が可能になる。
用されているが、高精度の位置決めが要求される作業に
おいては、バックラッシレスターンテーブルが用いられ
る。図８は、従来用いられているバックラッシレスター
ンテーブル２１を示す。このバックラッシレスターンテ
ーブル２１は、基台２２の上に回転台２３を設け、回転
台２３の回動軸２４にウォームホイール２５を取付けて
いる。ウォームホイール２５には、基台２２の側部に配
設しているモータ２６の回転軸２７の先端に取付けてい
る複リードウォームギヤ２８が噛合している。図９は、
そのウォームホイール２５とウォームギヤ２８の噛合部
の拡大図である。ウォームギヤ２８は、その歯２８ａの
左右両歯面のモジュールに僅かな差ｘがあり、リード及
び進み角が、通常の歯車の規格と若干違っている。よっ
て左右リードの差だけ歯厚寸法が一様に変化している。
これに、歯溝の巾が一様なウォームホイール２５を組合
わせ、バックラッシの調整が可能になる。
【０００３】また、図１０は、回転伝達部を平歯車３
０，３１の噛み合わせとし、両平歯車３０，３１の軸線
に対して直角な任意の断面ｙを得たとき、平歯車３０，
３１の転移係数の和が、平歯車３０，３１の噛合してい
る部分の任意のどの断面ｙをとっても等しくなるよう
に、同じ変化率で転移係数を変化させたものである。平
歯車３０，３１を相対的に押し付けあう方向にばねなど
で加重し、バックラッシを消す方法である。
０，３１の噛み合わせとし、両平歯車３０，３１の軸線
に対して直角な任意の断面ｙを得たとき、平歯車３０，
３１の転移係数の和が、平歯車３０，３１の噛合してい
る部分の任意のどの断面ｙをとっても等しくなるよう
に、同じ変化率で転移係数を変化させたものである。平
歯車３０，３１を相対的に押し付けあう方向にばねなど
で加重し、バックラッシを消す方法である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな機構を用いたバックラッシレスターンテーブルで
は、歯車のバックラッシをある一定の範囲以下の大きさ
にしようとすると、歯車の歯面が押さえつけられる状態
になってしまう。このため、歯車の動きが悪くなること
から、ある程度のバックラッシを必要とし、精度の高い
ターンテーブルの位置決めができないという問題点があ
った。本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、ステ
ッピングモータの駆動力をターンテーブルに伝える歯車
の円滑な噛み合いに必要な、適正なバックラッシを通常
通り設けつつ、ターンテーブルのバックラッシを無くす
バックラッシレスターンテーブルの駆動機構を提供する
ことを目的とする。
うな機構を用いたバックラッシレスターンテーブルで
は、歯車のバックラッシをある一定の範囲以下の大きさ
にしようとすると、歯車の歯面が押さえつけられる状態
になってしまう。このため、歯車の動きが悪くなること
から、ある程度のバックラッシを必要とし、精度の高い
ターンテーブルの位置決めができないという問題点があ
った。本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、ステ
ッピングモータの駆動力をターンテーブルに伝える歯車
の円滑な噛み合いに必要な、適正なバックラッシを通常
通り設けつつ、ターンテーブルのバックラッシを無くす
バックラッシレスターンテーブルの駆動機構を提供する
ことを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、従属側歯車が従動側歯車の軸方向の力を受
けるタイプの歯車を用い、ターンテーブルの回動軸に同
心的に設けた上記従属側歯車に、一対のステッピングモ
ータの各々のロータ軸に固定した上記従動側歯車を噛合
させ、一方のステッピングモータのロータ軸をその軸方
向に、上記従属側歯車を正転させる方向にばねで付勢
し、他方のステッピングモータのロータ軸をその軸方向
に、上記従属側歯車を逆転させる方向にばねで付勢して
成り、上記一対のステッピングモータ相互間位置の初期
設定をするため、上記ロータ軸の回動角を検知するセン
サーを上記一対のステッピングモータの各々に設けたこ
とを特徴とする。
に本発明は、従属側歯車が従動側歯車の軸方向の力を受
けるタイプの歯車を用い、ターンテーブルの回動軸に同
心的に設けた上記従属側歯車に、一対のステッピングモ
ータの各々のロータ軸に固定した上記従動側歯車を噛合
させ、一方のステッピングモータのロータ軸をその軸方
向に、上記従属側歯車を正転させる方向にばねで付勢
し、他方のステッピングモータのロータ軸をその軸方向
に、上記従属側歯車を逆転させる方向にばねで付勢して
成り、上記一対のステッピングモータ相互間位置の初期
設定をするため、上記ロータ軸の回動角を検知するセン
サーを上記一対のステッピングモータの各々に設けたこ
とを特徴とする。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
バックラッシレスターンテーブルの駆動機構について、
図面を参照しながら説明する。なお、バックラッシレス
ターンテーブルについては、基台、回転台が上記した従
来例と同じであるので、回転台の回動軸を回転させる歯
車機構と、これを回動させるステッピングモータから成
る駆動機構のみの構成について説明する。
バックラッシレスターンテーブルの駆動機構について、
図面を参照しながら説明する。なお、バックラッシレス
ターンテーブルについては、基台、回転台が上記した従
来例と同じであるので、回転台の回動軸を回転させる歯
車機構と、これを回動させるステッピングモータから成
る駆動機構のみの構成について説明する。
【０００７】図１に示すように、バックラッシレスター
ンテーブルの回動軸１には、従属側歯車であるウォーム
ホイール２を同心的に取付けている。ウォームホイール
２には、その径方向に対向して従動側歯車である一対の
主ウォームギヤ３と副ウォームギヤ４を配置し、ウォー
ムホイール２の歯に各ウォームギヤ３，４の歯を噛合し
ている。主ウォームギヤ３は、主ステッピングモータ５
のロータ軸６の一端部に取付けられ、ロータ軸６の他端
部は、ベアリングスプリング７が配設されロータ軸６を
主ウォームギヤ３側に付勢している。
ンテーブルの回動軸１には、従属側歯車であるウォーム
ホイール２を同心的に取付けている。ウォームホイール
２には、その径方向に対向して従動側歯車である一対の
主ウォームギヤ３と副ウォームギヤ４を配置し、ウォー
ムホイール２の歯に各ウォームギヤ３，４の歯を噛合し
ている。主ウォームギヤ３は、主ステッピングモータ５
のロータ軸６の一端部に取付けられ、ロータ軸６の他端
部は、ベアリングスプリング７が配設されロータ軸６を
主ウォームギヤ３側に付勢している。
【０００８】他方の副ウォームギヤ４は、副ステッピン
グモータ９のロータ軸１０の一端部に取付けており、主
ウォームギヤ３と同規格のものを用い主ウォームギヤ３
に対して、そのままの状態から１８０度回転した向き
（線対称）に配置されている。ロータ軸１０の他端部
は、ベアリングスプリング１１が配設され、ロータ軸１
０を副ウォームギヤ４側に付勢している。ロータ軸６，
１０には、これを所定の角度にセットするためのスリッ
トセンサー１２，１３を設けている。スリットセンサー
１２，１３はロータ軸６，１０に固定した円板１２ａ，
１３ａと、スリット１２ｂ，１３ｂとから構成されてい
る。なお、各ステッピングモータ５，９は相数が同じで
あり、ベアリングスプリング７，１１のばね常数もまた
同じものを用い、ウォームホイール２と各ウォームギヤ
３，４の間にも通常通りバックラッシを設けている。
グモータ９のロータ軸１０の一端部に取付けており、主
ウォームギヤ３と同規格のものを用い主ウォームギヤ３
に対して、そのままの状態から１８０度回転した向き
（線対称）に配置されている。ロータ軸１０の他端部
は、ベアリングスプリング１１が配設され、ロータ軸１
０を副ウォームギヤ４側に付勢している。ロータ軸６，
１０には、これを所定の角度にセットするためのスリッ
トセンサー１２，１３を設けている。スリットセンサー
１２，１３はロータ軸６，１０に固定した円板１２ａ，
１３ａと、スリット１２ｂ，１３ｂとから構成されてい
る。なお、各ステッピングモータ５，９は相数が同じで
あり、ベアリングスプリング７，１１のばね常数もまた
同じものを用い、ウォームホイール２と各ウォームギヤ
３，４の間にも通常通りバックラッシを設けている。
【０００９】次に、バックラッシレスターンテーブルの
駆動機構の初期設定の仕方について説明する。各ステッ
ピングモータ５，９の励磁相ゼロ（タイミング信号が同
時にＯＮ）の状態で、図２のＡ，Ｂに示すように、ウォ
ームホイール２の歯２ａ，２ａの谷間に各ウォームギヤ
３，４の歯３ａ，４ａが位置するようにして、各ウォー
ムギヤ３，４とロータ軸６，１０を固定する。すなわ
ち、ウォームホイール２と各ウォームギヤ３，４との歯
間には、歯車の正逆転方向のいずれにも等しい隙間（ｇ
／２）ができる。さらにこの状態で、図１に示すスリッ
トセンサー１２，１３が、スリット１２ａ，１２ｂのそ
れぞれ中心でＯＮ状態となるように配置する。したがっ
て、スリットセンサー１２，１３が、同時にＯＮにな
り、各ステッピングモータ５，９のタイミング信号が同
時にＯＮしたときに、ロータ軸６，１０が初期設定位置
状態になっていると判断する。
駆動機構の初期設定の仕方について説明する。各ステッ
ピングモータ５，９の励磁相ゼロ（タイミング信号が同
時にＯＮ）の状態で、図２のＡ，Ｂに示すように、ウォ
ームホイール２の歯２ａ，２ａの谷間に各ウォームギヤ
３，４の歯３ａ，４ａが位置するようにして、各ウォー
ムギヤ３，４とロータ軸６，１０を固定する。すなわ
ち、ウォームホイール２と各ウォームギヤ３，４との歯
間には、歯車の正逆転方向のいずれにも等しい隙間（ｇ
／２）ができる。さらにこの状態で、図１に示すスリッ
トセンサー１２，１３が、スリット１２ａ，１２ｂのそ
れぞれ中心でＯＮ状態となるように配置する。したがっ
て、スリットセンサー１２，１３が、同時にＯＮにな
り、各ステッピングモータ５，９のタイミング信号が同
時にＯＮしたときに、ロータ軸６，１０が初期設定位置
状態になっていると判断する。
【００１０】ターンテーブルの回動軸１のバックラッシ
をなくすためには、ロータ軸６により一方の主ウォーム
ギヤ３を予め決めておいた方向、例えば図２のＡ，Ｂに
示すように、主ウォームギヤ３がウォームホイール２を
矢印ｅ方向に回転させる方向に所定量だけ回転させる。
回転量は図３のＡ，Ｂに示すように、各ウォームギヤ
３，４の歯３ａ，４ａが、いずれの回転角にあっても矢
印ｃ，ｄ方向にウォームホイール２の歯２ａを適度に押
し付ける程度にする。これで、初期設定が完了する。な
お、ターンテーブルをバックラッシレスにするには、一
方のウォームギヤ２をウォームホイール２が矢印ｅ方向
に所定回転量だけ回転させ、他方のウォームギヤ３をウ
ォームホイール２が矢印ｅの逆方向に所定回転量回転さ
せて、いずれのウォームギヤ３，４を用いて行ってもよ
い。
をなくすためには、ロータ軸６により一方の主ウォーム
ギヤ３を予め決めておいた方向、例えば図２のＡ，Ｂに
示すように、主ウォームギヤ３がウォームホイール２を
矢印ｅ方向に回転させる方向に所定量だけ回転させる。
回転量は図３のＡ，Ｂに示すように、各ウォームギヤ
３，４の歯３ａ，４ａが、いずれの回転角にあっても矢
印ｃ，ｄ方向にウォームホイール２の歯２ａを適度に押
し付ける程度にする。これで、初期設定が完了する。な
お、ターンテーブルをバックラッシレスにするには、一
方のウォームギヤ２をウォームホイール２が矢印ｅ方向
に所定回転量だけ回転させ、他方のウォームギヤ３をウ
ォームホイール２が矢印ｅの逆方向に所定回転量回転さ
せて、いずれのウォームギヤ３，４を用いて行ってもよ
い。
【００１１】以上、本発明のバックラッシレスターンテ
ーブルの駆動機構の構成について説明したが、次にその
作用について説明する。バックラッシレスターンテーブ
ルの制御を開始すると、図示されていない制御部が各ス
テッピングモータ５，９のドライバへパルスを送り、上
記ロータ軸６，１０を回転させる。また、制御部は、図
１に示すようにスリットセンサ１２，１３がスリット１
２ｂ，１３ｂを検知し、かつ、上記した励磁相ゼロの初
期設定時の角度位置をとると、ロータ軸６，１０の回転
を止める。
ーブルの駆動機構の構成について説明したが、次にその
作用について説明する。バックラッシレスターンテーブ
ルの制御を開始すると、図示されていない制御部が各ス
テッピングモータ５，９のドライバへパルスを送り、上
記ロータ軸６，１０を回転させる。また、制御部は、図
１に示すようにスリットセンサ１２，１３がスリット１
２ｂ，１３ｂを検知し、かつ、上記した励磁相ゼロの初
期設定時の角度位置をとると、ロータ軸６，１０の回転
を止める。
【００１２】この状態からバックラッシレスターンテー
ブルの回転軸１を矢印ｅ方向に回転、すなわちこれを取
付けているウォームホイール２を矢印ｅ方向に回転させ
るときは、主ステッピングモータ５により、主ウォーム
ギヤ３を図４において矢印ａ方向に回転させる。主ウォ
ームギヤ３とウォームホイール２の間には、バックラッ
シを設けているので、これらの歯車は円滑に回転するこ
とができる。他方、副ステッピングモータ９は、副ウォ
ームギヤ４を図４において矢印ｂ方向に主ステッピング
モータ５の回転速度と同じ速度で回転させる。このと
き、副ウォームギヤ４とウォームホイール２は、図３の
Ｂに示すような状態を維持しながら回転する。すなわ
ち、副ウォームギヤ４の回転は、ウォームホイール２を
回転させるための回転ではなく、副ウォームギヤ４の歯
がウォームホイール２の歯２ａの進みを妨げないように
回転させる。
ブルの回転軸１を矢印ｅ方向に回転、すなわちこれを取
付けているウォームホイール２を矢印ｅ方向に回転させ
るときは、主ステッピングモータ５により、主ウォーム
ギヤ３を図４において矢印ａ方向に回転させる。主ウォ
ームギヤ３とウォームホイール２の間には、バックラッ
シを設けているので、これらの歯車は円滑に回転するこ
とができる。他方、副ステッピングモータ９は、副ウォ
ームギヤ４を図４において矢印ｂ方向に主ステッピング
モータ５の回転速度と同じ速度で回転させる。このと
き、副ウォームギヤ４とウォームホイール２は、図３の
Ｂに示すような状態を維持しながら回転する。すなわ
ち、副ウォームギヤ４の回転は、ウォームホイール２を
回転させるための回転ではなく、副ウォームギヤ４の歯
がウォームホイール２の歯２ａの進みを妨げないように
回転させる。
【００１３】各ステッピングモータ５，９の回転が停止
すると、ウォームホイール２と各ウォームギヤ３，４が
いずれの位置にあっても、ベアリングスプリング７，１
１が、ロータ軸６，１０を、ウォームギヤ３，４の方向
に付勢しているので、ウォームホイール２は図３のＡ，
Ｂに示す状態になる。したがって、ウォームホイール２
は、ウォームギヤ３，４により、正転、逆転の両方向か
ら押し付けられるようになり、それらの方向のいずれに
も回動することはない。すなわち、ターンテーブルはバ
ックラッシレスの状態になる。各ステッピングモータ
５，９の励磁を解き、ターンテーブルを再起動するとき
は、上記初期設定状態から同じ動作を繰り返す。
すると、ウォームホイール２と各ウォームギヤ３，４が
いずれの位置にあっても、ベアリングスプリング７，１
１が、ロータ軸６，１０を、ウォームギヤ３，４の方向
に付勢しているので、ウォームホイール２は図３のＡ，
Ｂに示す状態になる。したがって、ウォームホイール２
は、ウォームギヤ３，４により、正転、逆転の両方向か
ら押し付けられるようになり、それらの方向のいずれに
も回動することはない。すなわち、ターンテーブルはバ
ックラッシレスの状態になる。各ステッピングモータ
５，９の励磁を解き、ターンテーブルを再起動するとき
は、上記初期設定状態から同じ動作を繰り返す。
【００１４】図５は、バックラッシレスターンテーブル
の駆動機構の変形例を示す。図に示すように本変形例
は、副ステッピングモータ１５を上記主ステッピングモ
ータ５と点対称となるように配置し、副ステッピングモ
ータ１５に配設したベアリングスプリング１６が、ウォ
ームギヤ１７を副ステッピングモータ１５側に引く方向
に配設している。他の構成は、上記実施の形態と同じで
ある。また、本発明は、ウォームギヤとウォームホイー
ルのみの組合わせでなく、ステッピングモータのロータ
軸に取付けている従動側歯車の軸方向の力が、ギヤの噛
み合いにより、従属側歯車に伝わる種類のものであれ
ば、他の種類の歯車に応用することができる。例えば、
図６に示すバックラッシレスターンテーブルの駆動機構
は、スパイラルギヤ（ネジ歯車）１８を応用した例であ
り、図７に示す機構は、ヘリカルギヤ（ハスバ歯車）１
９に応用した例である。
の駆動機構の変形例を示す。図に示すように本変形例
は、副ステッピングモータ１５を上記主ステッピングモ
ータ５と点対称となるように配置し、副ステッピングモ
ータ１５に配設したベアリングスプリング１６が、ウォ
ームギヤ１７を副ステッピングモータ１５側に引く方向
に配設している。他の構成は、上記実施の形態と同じで
ある。また、本発明は、ウォームギヤとウォームホイー
ルのみの組合わせでなく、ステッピングモータのロータ
軸に取付けている従動側歯車の軸方向の力が、ギヤの噛
み合いにより、従属側歯車に伝わる種類のものであれ
ば、他の種類の歯車に応用することができる。例えば、
図６に示すバックラッシレスターンテーブルの駆動機構
は、スパイラルギヤ（ネジ歯車）１８を応用した例であ
り、図７に示す機構は、ヘリカルギヤ（ハスバ歯車）１
９に応用した例である。
【００１５】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。例え
ば、以上の実施の形態では、ロータ軸の端部をベアリン
グスプリングを用いて付勢するようにしたが、ばねの種
類については板ばね、コイルばね等を問わない。また、
駆動機構の初期設定については、図１に示す主及び副ス
テッピングモータをウォームギヤ側に押すようにして行
ったが、各ステッピングモータ側に引くようにして初期
設定を行ってもよい。
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明
の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。例え
ば、以上の実施の形態では、ロータ軸の端部をベアリン
グスプリングを用いて付勢するようにしたが、ばねの種
類については板ばね、コイルばね等を問わない。また、
駆動機構の初期設定については、図１に示す主及び副ス
テッピングモータをウォームギヤ側に押すようにして行
ったが、各ステッピングモータ側に引くようにして初期
設定を行ってもよい。
【００１６】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は一対のステ
ッピングモータの内部に組込まれているベアリングスプ
リングの付勢力により、一対の従動側歯車の歯が従属側
歯車の歯面を押し付け合うことで、ターンテーブルの回
動軸がバックラッシレスになり、高精度な位置決めが可
能になる。また、従動側歯車と従属側歯車にバックラッ
シを設けているので、バックラッシレスターンテーブル
の回転台を円滑に回転することができる。
ッピングモータの内部に組込まれているベアリングスプ
リングの付勢力により、一対の従動側歯車の歯が従属側
歯車の歯面を押し付け合うことで、ターンテーブルの回
動軸がバックラッシレスになり、高精度な位置決めが可
能になる。また、従動側歯車と従属側歯車にバックラッ
シを設けているので、バックラッシレスターンテーブル
の回転台を円滑に回転することができる。
【図１】本発明の実施の形態によるバックラッシレスタ
ーンテーブルの駆動機構の平面図である。
ーンテーブルの駆動機構の平面図である。
【図２】Ａは、図１におけるウォームホイールの歯間の
中心に主ウォームギヤの歯をセットしている状態を示す
拡大平面図である。Ｂは、同副ウォームギヤの歯をセッ
トしている状態を示す拡大平面図である。
中心に主ウォームギヤの歯をセットしている状態を示す
拡大平面図である。Ｂは、同副ウォームギヤの歯をセッ
トしている状態を示す拡大平面図である。
【図３】Ａは、図１のターンテーブルの回動軸をバック
ラッシレスにしたときの主ウォームギヤとウォームホイ
ールとの噛み合い示す拡大平面図である。Ｂは、同副ウ
ォームギヤとウォームホイールとの噛み合いを示す拡大
平面図である。
ラッシレスにしたときの主ウォームギヤとウォームホイ
ールとの噛み合い示す拡大平面図である。Ｂは、同副ウ
ォームギヤとウォームホイールとの噛み合いを示す拡大
平面図である。
【図４】図１の駆動部の正面図である。
【図５】本発明のバックラッシレスターンテーブルの駆
動機構の変形例を示す平面図である。
動機構の変形例を示す平面図である。
【図６】本発明のバックラッシレスターンテーブルの駆
動機構の他の変形例を示す平面図である。
動機構の他の変形例を示す平面図である。
【図７】本発明のバックラッシレスターンテーブルの駆
動機構の他の変形例を示す平面図である。
動機構の他の変形例を示す平面図である。
【図８】従来におけるバックラッシレスターンテーブル
の斜視図である。
の斜視図である。
【図９】図７のバックラッシレスターンテーブルの駆動
機構の拡大平面図である。
機構の拡大平面図である。
【図１０】他の従来におけるバックラッシレスターンテ
ーブルの駆動機構の平面図である。
ーブルの駆動機構の平面図である。
１ 回動軸 ２ ウォームホイール ３ 主ウォームギヤ ４ 副ウォームギヤ ５ 主ステッピングモータ ６，１０ ロータ軸 ７，１１，１６ ベアリングスプリング ９，１５ 副ステッピングモータ １２，１３ スリットセンサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｆ１６Ｈ 1/16 Ｆ１６Ｈ 1/16 Ｚ // Ｈ０２Ｐ 8/40 Ｈ０２Ｐ 8/00 ３０６
Claims (1)
- 【請求項１】 従属側歯車が従動側歯車の軸方向の力を
受けるタイプの歯車を用い、ターンテーブルの回動軸に
同心的に設けた上記従属側歯車に、一対のステッピング
モータの各々のロータ軸に固定した上記従動側歯車を噛
合させ、一方のステッピングモータのロータ軸をその軸
方向に、上記従属側歯車を正転させる方向にばねで付勢
し、他方のステッピングモータのロータ軸をその軸方向
に、上記従属側歯車を逆転させる方向にばねで付勢して
成り、上記一対のステッピングモータ相互間位置の初期
設定をするため、上記ロータ軸の回動角を検知するセン
サーを上記一対のステッピングモータの各々に設けたこ
とを特徴とするバックラッシレスターンテーブルの駆動
機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26036396A JPH10105244A (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | バックラッシレスターンテーブルの駆動機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26036396A JPH10105244A (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | バックラッシレスターンテーブルの駆動機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10105244A true JPH10105244A (ja) | 1998-04-24 |
Family
ID=17346902
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26036396A Pending JPH10105244A (ja) | 1996-10-01 | 1996-10-01 | バックラッシレスターンテーブルの駆動機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10105244A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102248432A (zh) * | 2011-06-20 | 2011-11-23 | 沈机集团昆明机床股份有限公司 | 回转工作台双电机驱动消除齿轮传动间隙的装置 |
| JP2011256980A (ja) * | 2010-06-11 | 2011-12-22 | Mitsubishi Electric Corp | 減速装置 |
| JP2015182170A (ja) * | 2014-03-24 | 2015-10-22 | 三菱重工業株式会社 | 工作機械 |
| DE102015107583A1 (de) * | 2015-05-13 | 2016-11-17 | Egt Eppinger Getriebe Technologie Gmbh | Positionierantrieb sowie Verfahren zum Positionieren eines Abtriebselements |
-
1996
- 1996-10-01 JP JP26036396A patent/JPH10105244A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011256980A (ja) * | 2010-06-11 | 2011-12-22 | Mitsubishi Electric Corp | 減速装置 |
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| DE102015107583A1 (de) * | 2015-05-13 | 2016-11-17 | Egt Eppinger Getriebe Technologie Gmbh | Positionierantrieb sowie Verfahren zum Positionieren eines Abtriebselements |
| CN107852118A (zh) * | 2015-05-13 | 2018-03-27 | Egt埃平格传动技术有限责任公司 | 用于定位从动元件的方法以及定位器驱动部 |
| US10700623B2 (en) | 2015-05-13 | 2020-06-30 | Egt Eppinger Getriebe Technologie Gmbh | Positioning drive and method for positioning an output element |
| CN107852118B (zh) * | 2015-05-13 | 2021-06-22 | Egt埃平格传动技术有限责任公司 | 用于定位从动元件的方法以及定位器驱动部 |
| DE102015107583B4 (de) | 2015-05-13 | 2022-11-10 | Egt Eppinger Getriebe Technologie Gmbh | Positionierantrieb sowie Verfahren zum Positionieren eines Abtriebselements |
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