JPH10105069A - ラベル - Google Patents

ラベル

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JPH10105069A
JPH10105069A JP27855596A JP27855596A JPH10105069A JP H10105069 A JPH10105069 A JP H10105069A JP 27855596 A JP27855596 A JP 27855596A JP 27855596 A JP27855596 A JP 27855596A JP H10105069 A JPH10105069 A JP H10105069A
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JP
Japan
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label
container
resin
extruded film
film
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Withdrawn
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JP27855596A
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Inventor
Yukinobu Yamaguchi
幸伸 山口
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な製造工程を必要とせずに、かつ、多年
の熟練等も必要としないで、容器から容易に剥離除去
し、容器とラベルとを簡単に分離し、該容器を再利用に
供することができるラベルを提供するものである。 【解決手段】 アルカリ溶液可溶性の熱可塑性樹脂を押
し出し成形した押し出しフィルムをラベル基材として使
用し、これに印刷層を設け、更に、該押し出しフィルム
の片面に、ラベルを貼り合わせる容器とヒ−トシ−ル性
を有する樹脂層を設けたことを特徴とするラベルに関す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベルに関し、更
に詳しくは、ラベルを貼り合わせた容器から該ラベルを
簡単に剥離することができ、該容器を容易に再生に利用
することができるラベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、瓶、プラスチックボトル等の各種
の容器の表面に貼り合わせるラベルとしては、種々の形
態のものが開発され、提案されている。通常、これらの
ラベルとしては、使用後、容器を回収し、再利用に供さ
れることから、容器の使用後においては、該容器から簡
単に剥離除去することができるように設計されているこ
とが望ましいものである。例えば、紙、プラスチックフ
ィルム等のラベル基材の一方の面に、文字、絵柄等の印
刷模様を施し、その他方の面に、水溶性の樹脂をビヒク
ルの主成分とする水溶液、エマルジョンあるいはディス
パ−ジョン等からなるコ−ティング剤によるコ−ティン
グ膜を形成してなるラベルが知られている。このもの
は、再生時に一般に容器をアルカリ溶液で洗浄すること
から、この洗浄時におけるアルカリ溶液でラベルを構成
するコ−ティング膜が溶解除去され、該容器に貼り付け
てあるラベル等を簡単に剥離除去することができるの
で、ガラス瓶、プラスチックボトル等の容器に広く利用
されているものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成からなるラベルにおいては、水溶性の樹脂を
ビヒクルの主成分とする水溶液、エマルジョンあるいは
ディスパ−ジョン等からなるコ−ティング剤を使用する
ことから、例えば、コ−ティイング剤としての液の調
整、コ−ティング操作、乾燥操作、熟成操作等の種々の
工程を必要とし、その製造工程が多く、かつ、複雑であ
り、その管理が煩雑であるという問題点がある。特に、
コ−ティング剤の調整、コ−ティング膜厚の調整等に至
っては、多年の熟練を必要とするものである。そこで本
発明は、複雑な製造工程を必要とせずに、かつ、多年の
熟練等も必要としないで、容器から容易に剥離除去し、
容器とラベルとを簡単に分離し、該容器を再利用に供す
ることができるラベルを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべく種々研究の結果、アルカリ溶液可
溶性の熱可塑性樹脂を使用し、これから押し出し成形に
よりフィルムを製造し、該フィルムがアルカリ溶液で可
溶化することに着目し、これをラベル基材として使用
し、これに印刷層を設け、更に、該フィルムの片面に、
ラベルを貼り合わせる容器とヒ−トシ−ル性を有する樹
脂層を設けてラベルを製造し、該ラベルを瓶、プラスチ
ックボトル等の容器の表面に貼り付け、しかる後、該容
器をアルカリ溶液で洗浄したところ、この洗浄時におけ
るアルカリ溶液でラベルを構成する押し出し成形で製造
したフィルムが溶解除去して容器からラベルを簡単に剥
離除去することができ、その結果、容器とラベルとを容
易に分離することができ、該容器を再生、リサイクルに
供することができるラベルを見出して本発明を完成した
ものである。
【0005】すなわち、本発明は、アルカリ溶液可溶性
の熱可塑性樹脂を押し出し成形した押し出しフィルムを
ラベル基材として使用し、これに印刷層を設け、更に、
該押し出しフィルムの片面に、ラベルを貼り合わせる容
器とヒ−トシ−ル性を有する樹脂層を設けたことを特徴
とするラベルに関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。本発明にかかるラベルについてその二
三を例示して図面を用いて説明すると、図1、図2、図
3は、本発明にかかるラベルの層構成を示す断面図であ
る。本発明にかかるラベル1は、基本的には、図1に示
すように、アルカリ溶液可溶性の熱可塑性樹脂を押し出
し成形した押し出しフィルム2をラベル基材(2a)と
して使用し、該押し出しフィルム2の上または下に印刷
層3を設け(図1は、印刷層を上に設けた例である)、
更に、該押し出しフィルム2の片面に、ラベルを貼り合
わせる容器とヒ−トシ−ル性を有する樹脂層4を設けた
構成からなるものである。
【0007】具体的には、本発明にかかるラベル1aと
しては、図2に示すように、アルカリ溶液可溶性の熱可
塑性樹脂を押し出し成形した押し出しフィルム2をラベ
ル基材(2a)として使用し、該押し出しフィルム2の
上側に印刷層3を設け、更に、該印刷層3の上に、それ
を保護する保護層5を設け、他方、上記の押し出しフィ
ルム2の下側に、ラベルを貼り合わせる容器とヒ−トシ
−ル性を有する樹脂層4を設けた構成からなるものであ
る。
【0008】本発明の別の形態にかかるラベル1bとし
ては、図3に示すように、アルカリ溶液可溶性の熱可塑
性樹脂を押し出し成形した押し出しフィルム2をラベル
基材(2a)として使用し、該押し出しフィルム2の上
側に、該押し出しフィルム2を保護する保護層5を設
け、他方、上記の押し出しフィルム2の下側に印刷層3
を設け、更に、印刷層3の下に、ラベルを貼り合わせる
容器とヒ−トシ−ル性を有する樹脂層4を設けた構成か
らなるものである。なお、本発明において、図示しない
が、上記の図3に示すラベル1bにおいては、アルカリ
溶液可溶性の熱可塑性樹脂を押し出し成形した押し出し
フィルム2がそれ自信で保護層5としての作用、機能等
を有する場合には、該保護層5を省略することもでき
る。
【0009】次に、本発明において、上記のような本発
明にかかるラベルの使用形態について説明すると、図
4、図5、図6は、本発明にかかるラベルの使用形態の
一例を示す断面図である。本発明において、本発明にか
かるラベルの使用形態について、上記の図2に示すラベ
ルを使用した例で説明すると、図4に示すように、ラベ
ル1aのラベルを貼り合わせる容器とヒ−トシ−ル性を
有する樹脂層4の面を、瓶、プラスチックボトル等の容
器10の表面に重ね合わせて、しかる後、ヒ−トシ−ル
等によって貼り合わせてラベル1a付きの容器10を製
造し、而して、該容器10内に内容物11を充填し、し
かる後該容器10の開口部を蓋材12で密閉して包装体
製品Aを製造する。ところで、本発明においては、図5
に示すように、上記のように製造した包装体製品Aにつ
いて、その内容物11を使用後、容器10にアルカリ溶
液を使用して洗浄すると、ラベル1aが、それを構成す
るアルカリ溶液可溶性の熱可塑性樹脂を押し出し成形し
た押し出しフィルム2の部分で溶解ないし膨潤して、該
押し出しフィルム2の部分で容器10から簡単に剥離除
去し、その結果、容器10とラベル1aとを容易に分離
することができ、該容器10を再利用に供することがで
きるものである。
【0010】次に、本発明において、上記のような本発
明にかかるラベルの使用形態について、上記の図2に示
すラベル1aを使用して、別の例を挙げて説明すると、
図6に示すように、コア金型20、キャビティ−金型2
1、ランナ−22、ゲ−ト23、真空吸引装置24等を
有する射出成形金型Bを使用し、まず、上記の図2に示
すラベル1aを、その貼り合わせる容器とヒ−トシ−ル
性を有する樹脂層4の面が内面側となるように、キャビ
ティ−金型21内に、真空吸引装置24等を利用して真
空吸引して固定しながら装着し、次いで、キャビティ−
金型21にコア金型20を固定し、次いで、該キャビテ
ィ−金型21とコア金型20とから形成した空間部26
内に、加熱シリンダ−で溶融した熱可塑性樹脂25をラ
ンナ−22を通してゲ−ト23から射出し、上記の空間
部26の形状にあった容器10を成形すると共にその容
器10を構成する胴部にラベル1aを溶融一体化して密
着させ、しかる後冷却固化して成形品を取り出して、ラ
ベル1a付きの容器10を製造することができる。而し
て、本発明において、上記で製造したラベル1a付きの
容器10は、図示しないが、前述と同様に、容器内に内
容物を充填し、しかる後該容器の開口部を蓋材で密閉し
て包装体製品を製造し、而して、その内容物を使用後、
容器にアルカリ溶液を使用して洗浄すると、ラベルが、
それを構成するアルカリ溶液可溶性の熱可塑性樹脂を押
し出し成形した押し出しフィルムの部分で溶解ないし膨
潤して、該押し出しフィルムの部分で容器から簡単に剥
離除去し、その結果、容器とラベルとを容易に分離する
ことができ、該容器を再利用に供することができるもの
である。上記で図示して本発明にかかるラベルの使用形
態は、その二三の例示であり、これだけに本発明は限定
されるものではなく、種々の容器の表面に本発明にかか
るラベルを貼り合わせて適用することができるものであ
る。
【0011】次に、上記の本発明において、上記のよう
な本発明にかかるラベルを構成する材料について説明す
ると、まず、本発明において、本発明にかかるラベルを
構成するアルカリ溶液可溶性の熱可塑性樹脂を押し出し
成形した押し出しフィルムを形成するアルカリ溶液可溶
性の熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル酸エステ
ル、メタクリル酸エステル、ヒドロキシルエチルアクリ
レ−ト、ヒドロキシルエチルメタクリレ−ト等の(メ
タ)アクリル系モノマ−、アクリロニトリル、アクリル
アミド、メタクリルアミド等のアミド系モノマ−、該ア
ミド系モノマ−のN−アルコキシ置換体、同N−メチロ
−ル置換体、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルス
チレン、ジビニルベンゼン等のスチレン系モノマ−、ジ
アリルフタレ−ト、アリルグリジジルエ−テル、トリア
リルイソシアヌレ−ト等のアリル系モノマ−、酢酸ビニ
ル、N−ビニルピロリドン等の重合性二重結合を有する
モノマ−等の一種ないしそれ以上と、カルボキシル基を
有するアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マ
レイン酸、フマ−ル酸、イタコン酸、その他等の不飽和
カルボン酸の一種ないしそれ以上との共重合体からなる
アルカリ溶液可溶性(メタ)アクリル系共重合体を使用
することができる。而して、本発明において、上記のよ
うなアルカリ溶液可溶性(メタ)アクリル系共重合体に
ついて、その分子量(Mw)としては、4000〜15
000位、ガラス転移温度(Tg)としては、80〜1
20℃位、酸価としては、50〜150mgKOH/g
位、更には、80〜140mgKOH/g位のものを使
用することができる。上記において、酸価が、80mg
KOH/g以下のものは、アルカリ溶液に対する溶解が
遅くなり、また、140mgKOH/g以上のものは、
フィルムを成形する際の溶融加工時に加工機に腐食等を
生じたり、あるいはそれ自身分解等を起こして好ましく
ないものである。而して、本発明においては、上記のよ
うなアルカリ溶液可溶性(メタ)アクリル系共重合体の
ペレットを使用し、これに、必要ならば、例えば、充填
剤、安定剤、可塑剤、膜補強剤、消泡剤、その他等の所
望の添加剤を任意に添加し、例えば、Tダイ法、インフ
レ−ション法、共押し出し法、押し出しラミネ−ト法等
の押し出し成形法を利用して製膜化して、そのフィルム
ないしシ−トを製造することができるものである。本発
明において、そのフィルムないしシ−トの厚さとして
は、例えば、10〜300μm位、好ましくは、30〜
150μm位が望ましい。
【0012】次に、本発明において、アルカリ溶液可溶
性の熱可塑性樹脂を押し出し成形した押し出しフィルム
をラベル基材として使用し、該押し出しフィルムの上
側、または下側に設ける印刷層としては、例えば、文
字、図形、絵柄、記号、その他等の所望の印刷模様を、
オフセット印刷方式、グラビア印刷方式、凸版印刷方
式、スクリ−ン印刷方式、その他等の印刷方式で、その
印刷方式に合った印刷インキを使用して形成することが
できる。
【0013】更に、本発明において、上記の押し出しフ
ィルムの片面に設ける、ラベルを貼り合わせる容器とヒ
−トシ−ル性を有する樹脂層を構成する材料としては、
熱によって溶融し相互に融着し得るものであればよく、
例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロ
ピレ、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマ−樹
脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポ
リマ−、ポリブテンポリマ−、酸変性ポリオレフィン系
樹脂、その他等の樹脂のフィルムないしシ−ト、あるい
は各種のワックス類等を使用することができる。上記の
樹脂のフィルムの厚さとしては、10μmないし300
μm位、好ましくは、20μmないし100μm位が望
ましい。あるいは、上記のような樹脂をビヒクルの主成
分として含む樹脂組成物を塗布ないし印刷してなる塗布
膜ないし印刷膜等も使用することができる。
【0014】また、本発明において、印刷層を保護する
ために設ける保護層5、または、押し出しフィルムを保
護するために設ける保護層を構成する材料としては、機
械的、物理的、化学的、その他等において優れた性質を
有する樹脂のフィルムないしシ−トを使用することがで
き、具体的には、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、ポリアラミド系樹脂、ポリエチレン系樹
脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、
ポリアセタ−ル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、フッ素系
樹脂、その他等の強靱な樹脂のフィルムないしシ−トを
使用することができる。而して、上記の樹脂のフィルム
ないしシ−トとしては、未延伸フィルム、あるいは一軸
方向または二軸方向に延伸した延伸フィルム等のいずれ
のものでも使用することができる。また、本発明におい
て、その樹脂のフィルムの厚さとしては、強度、剛性等
について必要最低限に保持され得る厚さであればよく、
約10μmないし50μm位、好ましくは、約12μm
ないし30μm位が最も望ましい。また、本発明におい
て、保護層としては、例えば、上記のような樹脂をビヒ
クルの主成分として含む樹脂組成物を塗布ないし印刷し
てなる塗布膜ないし印刷膜等も使用することができる。
【0015】次に、本発明において、上記のような材料
を使用して、本発明にかかるラベル、すなわち、例え
ば、保護層、アルカリ溶液可溶性の熱可塑性樹脂を押し
出し成形した押し出しフィルム、印刷層、およびラベル
を貼り合わせる容器とヒ−トシ−ル性を有する樹脂層の
順に積層してなるラベル、あるいは、保護層、印刷層、
アルカリ溶液可溶性の熱可塑性樹脂を押し出し成形した
押し出しフィルム、および被ラベル貼り合わせ容器とヒ
−トシ−ル性を有する樹脂層の順に積層してなるラベル
等を製造する際の積層法としては、通常の包装材料をラ
ミネ−トする方法、例えば、ウエットラミネ−ション
法、ドライラミネ−ション法、無溶剤型ドライラミネ−
ション法、押し出しラミネ−ション法、Tダイ押し出し
成形法、インフレ−ション法、共押し出しラミネ−ショ
ン法、共押し出しインフレ−ション法、その他等で行う
ことができる。而して、本発明においては、上記の積層
を行う際に、必要ならば、例えば、コロナ処理、オゾン
処理等の前処理をフィルムに施すことができ、また、例
えば、イソシアネ−ト系(ウレタン系)、ポリエチレン
イミン系、ポリブタジェン系、有機チタン系等のアンカ
−コ−ティング剤、あるいはポリウレタン系、ポリアク
他等のラミネ−ト用接着剤等の公知のアンカ−コ−ト
剤、接着剤等を使用することができる。
【0016】次に、本発明においては、上記のように製
造した本発明にかかるラベルは、例えば、酒、ビ−ル、
調味料、その他等の充填包装に使用するガラス製の瓶、
射出成形、ブロ−成形、押し出し成形、その他等の成形
法で成形して製造される各種のプラスチックボトルない
しプラスチック容器、その他等の各種の容器の表面に貼
着して使用することができるものでありる。
【0017】上記において、プラスチックボトルないし
プラスチック容器を構成する樹脂としては、例えば、ポ
リエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリア
クリロニトリル系樹脂、スチレン−アクリロニトリル共
重合体、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重
合体、アセタ−ル系樹脂、その他等を使用することがで
きる。
【0018】
【実施例】次に、上記の本発明について以下に実施例を
挙げて本発明を更に具体的に説明する。 実施例1 酸価が120mgKOH/gのアルカリ溶液可溶性のア
クリル共重合体ペレットを使用し、インフレ−ション法
で製膜化して、厚さ60μmの押し出しフィルムを製造
した。次に、上記の押し出しフィルムの裏面に、所望の
印刷絵柄を印刷し、更に、該印刷面に、エチレン−酢酸
ビニル共重合体をビヒクルの主成分とするヒ−トシ−ル
剤を塗布して、本発明にかかるラベルを製造した。次
に、上記で製造したラベルをブロ−成形の金型内に装着
し、次いでポリエステル製のパリソンをブロ−成形し
て、ブロ−ボトルの表面にラベルを貼着したプラスチッ
クボトルを製造した。
【0019】実施例2 酸価が120mgKOH/gのアルカリ溶液可溶性のア
クリル共重合体ペレットを使用し、インフレ−ション法
で製膜化して、厚さ60μmの押し出しフィルムを製造
した。次に、上記の押し出しフィルムの表面に、硝化綿
(ニトロセルロ−ス)をビヒクルの主成分とするオ−バ
−コ−トニスをコ−ティングして保護層を形成し、更
に、その押し出しフィルムの裏面に、所望の印刷絵柄を
印刷し、更に、該印刷面に、エチレン−酢酸ビニル共重
合体をビヒクルの主成分とするヒ−トシ−ル剤を塗布し
て、本発明にかかるラベルを製造した。次に、上記で製
造したラベルをブロ−成形の金型内に装着し、次いでポ
リエステル製のパリソンをブロ−成形して、ブロ−ボト
ルの表面にラベルを貼着したプラスチックボトルを製造
した。
【0020】実施例3 酸価が120mgKOH/gのアルカリ溶液可溶性のア
クリル共重合体ペレットを使用し、インフレ−ション法
で製膜化して、厚さ60μmの押し出しフィルムを製造
した。次に、上記の押し出しフィルムの表面に、所望の
印刷絵柄を印刷し、更に、該印刷面に、硝化綿(ニトロ
セルロ−ス)をビヒクルの主成分とするオ−バ−コ−ト
ニスをコ−ティングして保護層を形成し、他方、上記の
押し出しフィルムの裏面に、エチレン−酢酸ビニル共重
合体をビヒクルの主成分とするヒ−トシ−ル剤を塗布し
て、本発明にかかるラベルを製造した。次に、上記で製
造したラベルをラベルを、その貼り合わせる容器とヒ−
トシ−ル性を有するヒ−トシ−ル剤層の面が内面側とな
るように、キャビティ−金型内に、真空吸引装置等を利
用して真空吸引して固定しながら装着し、次いで、キャ
ビティ−金型にコア金型を固定し、次いで、該キャビテ
ィ−金型とコア金型とから形成した空間部内に、加熱シ
リンダ−で溶融したポリプロピレンをランナ−を通して
ゲ−トから射出し、上記の空間部の形状にあった容器を
成形すると共にその容器を構成する胴部にラベルを溶融
一体化して密着させ、しかる後冷却固化して成形品を取
り出して、ラベル付きの容器を製造した。
【0021】比較例1 上記の実施例1において、厚さ60μmの押し出しフィ
ルムの代わりに、厚さ50μmの二軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムを使用し、その他は、上記の実施例1と同様
にして、ラベルを製造した。次に、上記で製造したラベ
ルをブロ−成形の金型内に装着し、次いでポリエステル
製のパリソンをブロ−成形して、ブロ−ボトルの表面に
ラベルを貼着したプラスチックボトルを製造した。
【0022】比較例2 上記の実施例2において、厚さ60μmの押し出しフィ
ルムの代わりに、厚さ50μmの二軸延伸ポリプロピレ
ンフィルムを使用し、その他は、上記の実施例2と同様
にして、ラベルを製造した。次に、上記で製造したラベ
ルをブロ−成形の金型内に装着し、次いでポリエステル
製のパリソンをブロ−成形して、ブロ−ボトルの表面に
ラベルを貼着したプラスチックボトルを製造した。
【0023】実験例 上記の実施例1〜3、および比較例1〜2で製造した各
容器について、25℃、0.5wt%NaOH水溶液に
て攪拌下でラベルが溶解して剥離除去される時間、およ
び溶解性をテストした。その結果を下記の表1に示す。
【0024】
【表1】 上記の表1において、○、×は、目視で判定し、○は、
ラベルが溶解し剥離除去したもの、×は、ラベルが溶解
せず剥離除去できないものを表す。
【0025】上記の表1より明らかなように、実施例1
〜3のものは、5〜10分間位でラベルが溶解し剥離除
去されたが、比較例1〜2のものは、ラベル自体が溶解
せず、剥離除去されなかった。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、アルカリ溶液可溶性の熱可塑性樹脂を使用し、これ
から押し出し成形によりフィルムを製造し、該フィルム
がアルカリ溶液で可溶化することに着目し、これをラベ
ル基材として使用し、これに印刷層を設け、更に、該フ
ィルムの片面に、ラベルを貼り合わせる容器とヒ−トシ
−ル性を有する樹脂層を設けてラベルを製造し、該ラベ
ルを瓶、プラスチックボトル等の容器の表面に貼り付
け、しかる後、該容器をアルカリ溶液で洗浄して、この
洗浄時におけるアルカリ溶液でラベルを構成する押し出
し成形で製造したフィルムが溶解除去して容器からラベ
ルを簡単に剥離除去することができ、その結果、容器と
ラベルとを容易に分離することができ、該容器を再生、
リサイクルに供することができるラベルを製造すること
ができるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるラベルの層構成を示す断面図で
ある。
【図2】本発明にかかるラベルの層構成を示す断面図で
ある。
【図3】本発明にかかるラベルの層構成を示す断面図で
ある。
【図4】本発明にかかるラベルの使用形態の一例を示す
断面図である。
【図5】本発明にかかるラベルの使用形態の一例を示す
断面図である。
【図6】本発明にかかるラベルの使用形態の一例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 ラベル 1a ラベル 1b ラベル 2 押し出しフィルム 2a ラベル基材 3 印刷層 4 ヒ−トシ−ル性を有する樹脂層 5 保護層 10 容器 11 内容物 12 蓋材 20 コア金型 21 キャビティ−金型 22 ランナ− 23 ゲ−ト 24 真空吸引装置 25 溶融した熱可塑性樹脂 26 空間部 A 包装体製品 B 射出成形金型

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ溶液可溶性の熱可塑性樹脂を押
    し出し成形した押し出しフィルムをラベル基材として使
    用し、これに印刷層を設け、更に、該押し出しフィルム
    の片面に、ラベルを貼り合わせる容器とヒ−トシ−ル性
    を有する樹脂層を設けたことを特徴とするラベル。
  2. 【請求項2】 押し出しフィルムの上に、保護層を設け
    ることを特徴とする上記の請求項1に記載するラベル。
  3. 【請求項3】 保護層、アルカリ溶液可溶性の熱可塑性
    樹脂を押し出し成形した押し出しフィルム、印刷層、お
    よびラベルを貼り合わせる容器とヒ−トシ−ル性を有す
    る樹脂層の順に積層してなる上記の請求項1または2に
    記載するラベル。
  4. 【請求項4】 保護層、印刷層、アルカリ溶液可溶性の
    熱可塑性樹脂を押し出し成形した押し出しフィルム、お
    よび被ラベル貼り合わせ容器とヒ−トシ−ル性を有する
    樹脂層の順に積層してなる上記の請求項1または2に記
    載するラベル。
  5. 【請求項5】 ヒ−トシ−ル性を有する樹脂層が、オレ
    フィイ系樹脂からなることを特徴とする上記の請求項
    1、2、3または4に記載するラベル。
  6. 【請求項6】 アルカリ溶液可溶性の熱可塑性樹脂を押
    し出し成形した押し出しフィルムが、アルカリ溶液可溶
    性(メタ)アクリル共重合体の押し出しフィルムからな
    ることを特徴とする上記の請求項1、2、3、4または
    5に記載するラベル。
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