JPH1086922A - ラベル付きスクイズボトル - Google Patents

ラベル付きスクイズボトル

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Publication number
JPH1086922A
JPH1086922A JP24288796A JP24288796A JPH1086922A JP H1086922 A JPH1086922 A JP H1086922A JP 24288796 A JP24288796 A JP 24288796A JP 24288796 A JP24288796 A JP 24288796A JP H1086922 A JPH1086922 A JP H1086922A
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JP
Japan
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label
bottle
rigidity
squeeze
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP24288796A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Yoshii
詢二 吉井
Yasuhiro Kitainui
泰裕 北乾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kureha Corp
Kureha Plastics Co Ltd
Original Assignee
Kureha Corp
Kureha Plastics Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kureha Corp, Kureha Plastics Co Ltd filed Critical Kureha Corp
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Publication of JPH1086922A publication Critical patent/JPH1086922A/ja
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  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 インモールドラベル法によりラベルが容器本
体と一体に形成されたスクイズボトルは、ラベルが容器
本体から剥がれにくく、且つ鮮明な印刷を保持できる
が、容器本体が軟質なプラスチックなどで形成されてい
るため、自立性や復元性等が悪い。 【解決手段】 ラベル2としてスクイズボトル1よりも
高い剛性を有するものを使用し、スクイズボトル1とラ
ベル2との剛性率の差を5000kg/cm2以上とす
ると、ボトルに剛性が与えられてボトルの自立性が良く
なる。さらに内容物を押し出すときのスクイズ性や、押
し出した後の復元性が良好になる。また、前記ラベルと
して、2軸延伸されたポリプロピレン系樹脂の両表面に
1軸延伸された表面層が積層された3層構造の合成紙を
使用すると、さらに剛性が強くなり、ボトル成形時の熱
放散性が良好となり、ラベル位置において皺などが発生
しにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベルがインモー
ルドされて容器と一体に形成されているラベル付きスク
イズボトルに係り、特に剛性の低い熱可塑性樹脂により
内容物の絞り出しが可能になるよう形成され、この絞り
出しのスクイズ性のみならず復元性と自立性が良好とな
るラベル付きスクイズボトルに関する。
【0002】
【従来の技術】マヨネーズやケチャップ等が充填され、
容器の胴部を押して内容物を絞り出して使用されるスク
イズボトルは、低密度ポリエチレン(LDPE)などの
軟質の熱可塑性樹脂の単層により構成され、またはエチ
レン・ビニルアルコール共重合体(EVOH)などのガ
スバリヤー層と前記LDPEとの多層により構成され
て、ブロー成形される。このボトルの表面には、商品を
表示するために印刷が施されたラベルが接着されるが、
従来のスクイズボトルでは、ラベルの材質が紙や合成樹
脂等で形成され、このラベルの裏面全面に接着剤が塗布
されて、成形後のボトルまたは内容物が充填された後の
ボトルの表面の所定の位置に接着されている。
【0003】しかし、ボトル表面にラベルが接着された
ものでは、水周りで使用されるときにラベルが剥がれや
すい。また、スクイズボトルでは、内容物の絞り出しの
際にラベルが接着されているボトル壁面に繰り返して押
圧力が与えられ且つこの部分が繰り返して変形させられ
るために、ラベルの剥がれが生じやすく、またはラベル
の印刷が色落ちしたり禿げやすくなる問題もある。一
方、近年では、プラスチック容器の成形の際に、予め成
形金型の中にラベルを挿入して、成形時の熱を利用して
ラベルを容器本体の壁面内に封じ込め、容器とラベルを
一体に接着するインモールドラベリング法(IML法)
が実施されている。前記IML法は、ボトルの射出成
形、ブロー成形、シート状の樹脂からの熱成形、圧縮成
形、発泡成形などに適用されている。
【0004】また、前記ブロー成形のIML法には、予
め印刷された連続のラベル材料を成形装置内でダイカッ
トし、カットした個々のラベルを吸引パッドによりブロ
ー成形金型内に導き、ボトルをブロー成形すると同時に
ラベルを接着するフォームプリント法と、予め印刷され
打ち抜かれた枚葉ラベルをインサータ(ロボット)によ
り挿入する方法とがあるが、現在では後者の方法が主に
使用されている。前記インモールドラベリング法により
ボトル壁面に一体化されたラベルは、ラベル全面がボト
ルに一体的に密着するために、引っかかりがなく剥がれ
にくいものとなる。また、商品の外観も良好になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、インモ
ールドラベリング法により形成されたラベル付きボトル
は、利点が多いが、現在上市されているインモールドラ
ベル付きの容器は、シャンプーやリンスなどのボトル、
PET系のボトル、洗剤用、食品用、化粧品用のボトル
などのいずれも硬質なものに限られており、軟質樹脂に
よりブロー成形されるスクイズボトルではIML法によ
り形成されたものが上市されていない。また、軟質ブロ
ーボトルにIMLラベルを取り付ける試みもなされてい
るが、その場合のラベルの材質はかなり軟質のものに限
定されていた。
【0006】例えば特開平5−31793号公報には、
弾性率が500ないし4000kg/cm2の低密度ポ
リエチレン(LDPE)など熱可塑性樹脂でブロー成形
されたスクイズボトルに、ポリプロピレンフィルムなど
のラベルをIML法により一体化させる技術が開示され
ている。しかし、上記公報での例示では、ボトルが弾性
率1170kg/cm2の低密度ポリエチレンと弾性率
が3500kg/cm2のエチレンプロピレン共重合樹
脂および弾性率が4800kg/cm2のポリプロピレ
ンとで構成され、これに対し、ラベルとして、厚みが8
0μm程度の薄いポリプロピレンのフィルムで弾性率が
3000kg/cm2程度の軟質なものが使用されてい
る。
【0007】しかし、このような軟質の合成樹脂材料に
より形成されたラベルがインモールドされたスクイズボ
トルでは、ラベルが固着されている部分を押して内容物
を絞り出すときに、ラベルが軟質な変形を呈するため
に、ボトル本体がラベルの部分にて窪みを生じたり屈曲
変形しやすくなる。すなわち、軟質のラベルを用いるこ
とにより内容物を絞り出すためのスクイズ性については
ある程度満足できるが、弾性的な復元性に劣り、さらに
自立性にも劣ることになる。そこで前記特開平5−31
793号公報に開示された発明では、軟質なラベルを用
いることによって生じる前記窪みや屈曲変形を防止する
ために、ボトルの絞り出し胴部にラベルの両側縁に沿っ
て補強用の稜線を形成し、ボトルの絞り出しの際の押圧
変形性と元の形状への復元を前記補強用の稜線を設ける
ことにより実現している。すなわち、軟質フィルムのラ
ベルがインモールドされたものでは、前記補強用の稜線
などを設けない限り、絞り出し性(スクイズ性)と、復
元性および自立性の双方を満たすことが困難となる。こ
れが、従来のスクイズボトルにおいてインモールドラベ
ルが使用しにくいとされていた大きな要因のひとつであ
る。
【0008】また特開平5−31794号公報では、弾
性率が500ないし4000kg/cm2の熱可塑性樹
脂製のスクイズボトルに、これよりも大きな弾性率を有
する合成樹脂製のラベルをIML法により一体化する技
術が開示されている。しかし、この公報に開示されてい
る発明においても、ラベルは厚さが50ないし100μ
mに限られている。具体的な例示としては、前記特開平
5−31793号公報に開示されたものと同様に、ボト
ルが弾性率1170kg/cm2の低密度ポリエチレン
により形成され、ラベルは弾性率3800kg/cm2
のポリプロピレンフィルムにより形成されたものとなっ
ている。
【0009】この特開平5−31794号公報に開示さ
れたものでは、ボトルの弾性率よりもラベルの弾性率の
方を大きくしてはいるが、例示されているラベルの弾性
率は3800kg/cm2程度の軟質のものである。ラ
ベルが軟質であるため、このラベルの部分でボトルを押
したときに、ラベルの部分に窪みや屈曲変形が生じやす
くなっている点に関しては前記特開平5−31793号
公報に開示されているものと何ら変わりはない。また特
開平5−31794号公報では、弾性率が3800kg
/cm2のラベルに対して相対的にボトルの弾性率を低
下させており、その結果ボトルの弾性率が1170kg
/cm2と低いものとなっている。そのため、ボトル全
体としての弾性が低下し、復元性および自立性に劣り、
内容物が絞り出された後での元の形状への復元性が悪く
なっている。
【0010】また、特開平5−254528号公報に
も、軟質樹脂によりブロー成形されたボトルにラベルが
IML法により一体化されたものが開示されているが、
この公報に記載された発明においても、ラベルは、発泡
ポリエチレンなどの軟質なものが使用されている。さら
に、前記特開平5−31793号公報および特開平5−
31794号公報に開示されている発明では、いずれ
も、ラベルの厚さを100μm以下としている。ポリプ
ロピレンフィルムなどにより形成されたラベルでは、イ
ンモールド工程において、ラベルが厚すぎると、ラベル
が設けられている部分での合成樹脂の冷却性が低下し、
分離金型によるパリソンの冷却ができず、ラベルを付着
した部分の収縮が他の部分に比べて大きくなり、ラベル
の縁部においてボトルの樹脂が隆起してしまうという問
題が生じるためである。
【0011】このように、従来のスクイズボトルにおい
てIML法により一体化されるラベルは、軟質な材料で
且つ厚さも100μm以下に限られていたために、ラベ
ルを設けることにより、内容物を絞り出した後の復元性
に劣り、また自立性も低下するものとなっていた。一
方、スクイズボトルにおいて、IML法により一体化さ
れるラベルとして硬質な合成樹脂フィルムを使用する
と、落下衝撃などに対するラベルのクッション性が劣
り、ラベルの固着領域の周縁部の樹脂の内部応力が集中
しやすく、ボトルの強度が低下する。よって冷蔵庫から
出した直後の低温状態で落下させたときなどにおいてラ
ベルの周縁部で亀裂が発生しやすいという問題が生じ
る。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、剛性の低いボトルとラベルとの剛性率の比を適度
に設定することにより、内容物の絞り出し性(スクイズ
性)に富み、且つ押した後に元の形に戻る復元性および
自立性に富むラベル付きスクイズボトルを提供すること
を目的としている。
【0013】さらに、本発明は、分離金型によるパリソ
ンの冷却を阻害しない材質のラベルを用いることによ
り、ラベル部分と他の部分との収縮の差の発生を防止で
き、ラベル縁部での隆起の発生を防止できるようにした
ラベル付きスクイズボトルを提供することを目的として
いる。
【0014】さらに本発明は、ラベルとして適正な材料
を用い、またラベルの占める面積を所定範囲以下とする
ことにより、スクイズ性、復元性、自立性のバランスを
よくし、さらに落下衝撃性の耐性も向上できるラベル付
きスクイズボトルを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、剛性の低い熱
可塑性樹脂により中空成形されたスクイズボトルにおい
て、ボトルの壁面には前記熱可塑性樹脂より高い剛性を
有する樹脂製のラベルがインモールドされて前記ボトル
の壁面に対して一体に接着されており、ボトルを形成す
る前記熱可塑性樹脂とラベルとの剛性率の差が5000
kg/cm2以上であることを特徴とするものである。
【0016】本発明のボトルを構成する熱可塑性樹脂の
剛性率は2000kg/cm2以上で4000kg/c
2以下であり、ラベルの剛性率は、7000kg/c
2以上である。
【0017】なお、本明細書での剛性率とは、JIS・
K7113に基づき23℃で測定した引っ張り弾性率
(ヤング率)を意味する。また、ボトルの胴部およびラ
ベルの剛性率が、MD(Machine Direction:樹脂の押
し出し方向、すなわち縦剛性率)と、TD(Transversa
l Direction:MDに直交する方向、すなわち横剛性
率)とで相違する場合があるが、この場合に、本明細書
では、ボトルにおいてはMDとTDの剛性率のうちの大
きい方の値を意味し、ラベルについてはMDとTDのう
ちの小さい方の値を意味する。
【0018】すなわち、ボトルおよび/またはラベルの
剛性率が、MDとTDとで相違する場合に、本発明で
は、ボトルでのTDとMDの大きい方の値と、ラベルで
のTDとMDの小さい方の値との差が5000kg/c
2以上であることが必須である。またこの定義による
剛性率の差は9000kg/cm2以下であることが好
ましい。
【0019】上記ラベルとしてはポリプロピレン系樹脂
に無機充填剤を配合して押し出し、2軸延伸されたポリ
プロピレン系樹脂の両表面に、1軸延伸されたポリプロ
ピレン系樹脂または、ポリエチレン系樹脂などの表面層
が積層され、内部に多数の空孔を有するものが好適であ
る。
【0020】上記の多数の空孔を有するラベルは、坪量
が50g/m2以上で100g/m2以下、密度が0.7
g/cm3以上で0.9g/cm3以下の低密度のものが
好ましく使用される。
【0021】また、前記ラベルの厚さが60μm以上で
120μm以下であることが好ましい。
【0022】さらに、ラベルが設けられている側から見
た正面図において、前記正面図でのボトルの壁面の面積
に対して、ラベルの占める面積が30%未満であること
が好ましい。
【0023】本発明のラベル付きスクイズボトルは、容
器の胴部の壁面を押して内容物を絞り出すようにして排
出するスクイズボトルとして使用される。前記スクイズ
ボトル本体は、内容物を排出するためのスクイズ性に優
れた熱可塑性樹脂で、例えばポリオレフィン系樹脂、特
に低密度ポリエチレン(LDPE)の単層、またはLD
PEと、ガスバリヤー層としてのエチレン・ビニルアル
コール共重合体(EVOH)が積層された多層の軟質プ
ラスチックによりブロー成形されるものである。
【0024】本発明では、前記ボトル本体に対しインモ
ールドラベリング法(IML法)によりラベルが一体化
されるが、ボトル本体を構成する熱可塑性樹脂の剛性率
に対しラベルの剛性率を十分に大きくし、その剛性率の
差を5000kg/cm2以上に設定している。すなわ
ち、ボトル本体の剛性率(MDとTDで差がある場合は
大きい方の値)が、温度23℃の条件下で2000kg
/cm2以上で4000kg/cm2以下の範囲で、それ
自体でスクイズ性に優れ、またある程度の復元性と自立
性を有するように設定される。これに対し、ラベルの剛
性率(MDとTDで差がある場合には小さい方の値)
は、23℃での下限が7000kg/cm2以上で、上
限が11000kg/cm2以下である。また、MDと
TDの大きい方の値の上限は25000kg/cm2
下である。本発明では、このようにボトル本体に対し
て、ラベルの剛性率を5000kg/cm2以上と十分
に大きくなるように設定しているため、ボトルの弾性的
な収縮および復元性に富み、内容物を絞り出すスクイズ
性に富み、且つボトルの復元性と自立性に富むようにな
る。特にラベルの剛性率が7000kg/cm2以上の
高いものとなっているため、特開平5−31793号公
報などに記載された従来例のように、ラベルの部分が押
されたときにその部分に皺が発生したり、窪みや屈曲変
形が発生し、これが復元せずに残るという問題がなくな
る。すなわち、ラベルが一体化されている部分では、付
着しているラベルの剛性が高いため、ラベル部分が弾性
に富み、変形後の復元性や、内容物が減少してきたとき
のボトル全体の自立性の低下を防止できる。
【0025】また本発明の定義によるボトルの剛性率と
ラベルの剛性率の差の上限は、9000kg/cm2
下が好ましい。剛性率の差がこれ以上であると、ボトル
を押したときの変形性が悪くなり、内容物を絞り出すス
クイズ性が低下する。
【0026】前記ラベルの素材としては、紙や透明プラ
スチックフィルム等が使用可能であるが、特に王子油化
(株)製のポリプロピレン(PP)系合成紙の「ユポ」
を使用することが好ましい。「ユポ」は2軸延伸したポ
リプロピレンなどの基材層の両表面に1軸延伸されたポ
リプロピレン系樹脂またはポリエチレン系樹脂などの表
面層が積層された3層構造の合成紙であり、内部に無数
のミクロボイド(微細な空孔)が形成されているもので
ある。図3に示すようにユポの表面には印刷層が形成さ
れ、さらにこの上にトップコート層が設けられている。
このユポは、耐水性がよく強度があるのでラベル材料と
して優れている。また、ユポの裏面に図3に示されてい
るようにホットメルト系の接着剤が塗布されて、皺が生
じること無く全面的にボトル本体と密着させることがで
きる。
【0027】前述したように「ユポ」にはミクロボイド
(空孔)が多数形成されているため、坪量が50g/m
2以上で100g/m2以下で、密度が0.7g/mm2
以上で0.9g/mm2以下程度の低密度となってい
る。この「ユポ」によるラベルは、前記のように剛性率
が高く、しかもボトルの容器本体の材料となるLDPE
やEVOH等よりも軽い材料である。よって、商品の重
さを軽くすることができるのみならず、空孔が多いた
め、他の樹脂材料に比べ熱放散性がよく、ボトル成形時
においてパリソンの冷却性がよくなり、成形後のボトル
では他の部分との収縮性の違いにより皺が形成され、ま
たラベルの縁部に隆起部が形成されるなどの問題が生じ
なくなる。
【0028】また、ラベルは、ミクロボイドを有し、そ
れ自体がクッション性に富むため、ラベルの縁部におけ
るボトルの樹脂材料の応力の集中を緩和でき、よって、
冷蔵庫から取り出した低温状態で落下衝撃が作用したよ
うなときにラベルの付着領域の周縁部で亀裂が発生する
などの問題が生じにくくなる。
【0029】また、前記ラベルの厚さが60μmより薄
いと、インサータなどによりラベルを一枚ずつ取り出し
て金型の中に挿入することが難しく、自動機における複
数枚取りが多くなる。また120μmより厚いとボトル
と一体化しにくく、またボトル成形後、ラベルの接着位
置においてボトルが冷えにくくなり、他の部分に比べて
収縮が大きくなり、ラベルの接着位置においてボトル表
面に皺が生じる。したがって、ラベルの厚さは60μm
以上で120μm以下であることが好ましい。また、本
発明でのラベルは、ミクロボイドを有して、ブロー成形
時のパリソンの冷却を妨げにくくなっているため、ラベ
ルの厚さを100μm以上にしても120μm以下であ
ればパリソンの冷却不良が発生しにくく、ラベル付着部
分の皺や、ラベル付着部分の縁部の隆起などが発生しに
くくなる。そしてラベルの厚さを100μm以上にでき
ることにより、ラベルの剛性をさらに高くして、ボトル
の復元性および自立性を向上させることができる。
【0030】また、ラベルの剛性が高く、ラベルの大き
さが小さくてもボトルの復元性と自立性を改善できるた
め、ラベルの形状を様々な形に変形可能で、デザイン性
が高くなる。特に、正面図でのボトルの面に対するラベ
ルの占める面積を30%未満にしても、ラベルの剛性に
より、ボトルの復元性と自立性を高くできる。またラベ
ルの占める面積を30%未満にすることにより、ラベル
の縁部の全長を短くでき、成形時でのこの縁部の応力集
中を低減でき、ボトルの強度を高め、落下衝撃での亀裂
の発生をさらに防止しやすくなる。
【0031】このように、本発明のラベル付きスクイズ
ボトルは自立性に優れ、絞りやすく、また絞った後の復
元性が良好なものとなる。また、ラベルの接着部分に皺
が生じないため外観がよくなる。特に、ラベルとして本
発明に使用する多孔構造のポリプロピレン系樹脂を使用
した場合には、ラベルの大きさが小さくても復元性と自
立性に優れたものとなる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明のラベル付きスクイズ
ボトルの一例を示すものである。このスクイズボトルに
は、ソースやマヨネーズ、ケチャップ等の調味料が充填
され、容器の壁面を押すことによって内容物が絞り出さ
れて排出されるものである。図2は本発明のラベル付き
スクイズボトルを成形する方法の一例として、ブロー成
形工程での金型を示す平断面図である。
【0033】図2に示すように、所定の形状に成形され
た左右対称な一対の金型4の中に、インサータにより、
予め表面に商品を表す印刷が施され打ち抜かれた枚葉ラ
ベル2が挿入される。このラベル2は金型4に形成され
た吸引孔4bにより金型4の壁面に吸引されて支持され
る。ラベル2としては、紙や透明プラスチックフィルム
や合成紙等が使用されるが、ボトル本体の軟質プラスチ
ックよりも高い剛性を有し、好ましくはボトルよりも5
000kg/cm2以上剛性が高いものが使用される。
このラベル材料としては、後述するように特にポリプロ
ピレン系合成紙の「ユポ」(王子油化(株)製)が好ま
しい。
【0034】軟質プラスチックで形成された円筒状のパ
リソン3が金型4,4の間に形成されるキャビティC内
に供給され、金型4が合わせ面4aにおいて合わせられ
る。前記ボトル本体の軟質プラスチックとしては、例え
ば低密度ポリエチレン(LDPE)の単層、あるいはL
DPEにバリヤー層としてエチレン・ビニルアルコール
共重合体(EVOH)が積層された多層構造の軟質プラ
スチックが使用される。そして、その成形後の状態での
胴部の剛性率は、スクイズしやすいよう温度23℃下で
2000kg/cm2以上で4000kg/cm2以下で
あることが好ましい。なお、MDとTDとで剛性率に差
がある場合、ボトルでは大きい方の値を採用する。
【0035】パリソン3が金型4内に挿入され、金型4
が合わせ面4aにて密着した時点で、金型の上端4A,
4Aの合わせによりパリソン3の上部がつぶされ、同時
に金型下端4B,4Bの合わせによりパリソン3の下部
がつぶされ、底部1dが形成される。パリソン上部には
中空針5が差し込まれ、パリソン内に空気が吹き込まれ
膨張させられ、キャビティCの形状に合わせて中空ボト
ルが成形される。このとき、膨張された中空ボトルの表
面が金型4の内壁に保持されたラベル2に押しつけら
れ、ラベル2の裏面のホットメルト系接着剤によりラベ
ルが中空ボトル表面に接着され、ボトルと一体に形成さ
れる。
【0036】中空ボトルの冷却が終了した時点で、金型
から中空ボトルが外され、図1(A)(B)に示すラベ
ル付きボトルが形成される。前記キャビティCは金型4
の合わせ面4aに対してほぼ左右対称形状であるので、
成形されたボトルはボトル側面の中心線O1、及びボト
ルの前面および後面の中心線O2に対して左右対称形状
となる。
【0037】上記のインモールドラベリング法によれ
ば、ボトルの成形と同時にラベル2が一体に取り付けら
れるので、ボトル成形後にラベル2を位置決めしてボト
ル本体に接着する操作を省くことができ、製造工程を簡
略化できる。また、ボトルと一体に設けられ、ラベル全
面がボトルに密着しているものであるため、引っかかり
などがなくラベルが剥がれないものとなる。成形された
中空ボトルの頭部をX−X線でカットすると、図1
(B)に示すように、開口部1aと、開口部1aの下に
形成されたねじ部1bと、胴部1cと底部1dとから成
るスクイズボトル1が形成される。
【0038】このスクイズボトルでは、ボトル本体が軟
質プラスチックで形成されているため、指で押すことに
より容易に変形可能で、胴部1cをボトルの内側へ押圧
して変形させることにより、内容物を絞り出すように排
出できる。また面積が最も大きい胴部1cにラベル2が
インモールド接着されているが、このラベルの剛性がボ
トル本体の熱可塑性樹脂材料よりも剛性が高く、ラベル
の剛性率がボトルの剛性率よりも5000kg/cm2
以上高くなっている。またこの剛性率の差の上限は、9
000kg/cm2以下であることが好ましい。
【0039】本発明では、特にラベル2の好ましい材料
として、ポリプロピレン系合成紙の「ユポ」(王子油化
(株)製)を挙げることができる。前記「ユポ」は2軸
延伸されたポリプロピレンなどの基材層の両表面に1軸
延伸されたポリプロピレン系樹脂またはポリエチレン系
樹脂などの表面層が積層された3層構造の合成紙であ
り、内部に無数のミクロボイド(微細な空孔)が形成さ
れているものである。「ユポ」は以下に挙げる特性を有
する優れた材料である。
【0040】平滑性が高く、ミクロボイドにより白色
度や透明度が高いため、再現性の良い鮮明な印刷を施す
ことができる。 水を吸わないプラスチックが主原料なので、耐水性に
優れ、湿潤時でも強度、寸法とも変化しない。 プラスチックフィルムと同等の強度を持ち、引張、破
裂、衝撃、耐久性に優れる。また耐折性は天然紙の数千
倍ある。 厚みむらが極めて少なく、二次加工での作業性に優れ
ている。また、表面が非常に均一で平滑性が高いので、
ラミネート、コーティング加工仕上がりが極めて良好で
ある。
【0041】原料がポリプロピレン系樹脂であるた
め、油脂、酸、アルカリ、有機溶剤等に侵されにくく、
内容物によって侵されることはない。 天然紙に比べ、発塵性が大幅に少ない。このため、ボ
トル製造工程あるいは内容物充填工程中において、クリ
ーンルームで作業が行われるときに塵を生じないため、
良好な環境を作ることができる。 日光、風雨にさらされても変色はなく、紫外線にも強
いため外観を良好な状態に保つことができる。 重金属や砒素化合物やフェノールまた、フタル酸エス
テル等の有害物質を一切使用していない無毒なものであ
るため、焼却時に有毒ガスや異臭などが発生せず焼却し
やすい。 プラスチックで形成されているため、かび等が発生し
ない。
【0042】図3に示すように、ラベル2は前記合成紙
「ユポ」をラベル基材8として、この表面に印刷層7、
さらにトップコート層6が形成されて成る。さらにラベ
ル基材8の裏面には、ボトルに接着するためのホットメ
ルト系接着剤層9が形成されている。ユポの表面には空
孔により印刷に必要な凹凸が形成されており、且つ平滑
なため鮮明で良好な外観の印刷を施すことができる。ま
た、ボトルとの接着面(裏面)においても平滑なため、
全面でボトルと隙間なく接着することができる。
【0043】前記のように「ユポ」は優れた材料である
が、ボトルとの剛性率の差や、厚さ、面積等を適切に設
定しないとその効果が得られない。本発明では、ボトル
本体の剛性よりも強く、好ましくは剛性率の差が500
0kg/cm2以上で9000kg/cm2以下としてい
る。前記ユポは温度23℃において剛性率(MDとTD
で差がある場合は小さい方の値)が7000〜1100
0kg/cm2程度であり、ボトルとの剛性率の差を5
000kg/cm2以上とすることが容易である。この
ように、ラベルの剛性率をボトルの剛性率よりも十分に
大きくしているため、例えば内容物の量が減少した状態
または空の状態で底部1dを下にして立たせたときに、
倒れにくく、自立性の良いものとなる。また、内容物を
絞り出すために、ラベル2の位置においてボトルを押圧
したとき、押圧力の与えられた方向に容易に変形可能と
なり、スクイズ性が良好なものとなる。しかも押圧力が
与えられなくなった後に元の形状に復元しやすくなる。
【0044】また、ユポを使用したラベル2の厚さに関
しては、厚さが60μm以下であるとインサータなどに
よる金型内への挿入操作の際に、複数枚取りが発生し、
一枚ずつ確実に挿入しにくくなる。また、120μm以
上であると、前記したようなボトル製造工程において、
成形後のボトルを冷却するときにラベルの接着位置にお
いてボトルの冷却が不良になり、ラベル2を接着した部
分がその他の部分に比べて収縮が大きくなり、皺が発生
しまたはラベルの縁部に隆起が発生しやすい。よって、
ラベルの厚さは60μm以上で120μm以下、好まし
くは90μm以上で120μm以下であることが望まし
い。
【0045】また、ユポで形成されたラベルは空孔を多
数有しているため、他の樹脂材料に比べボトル成形時に
おいて熱が逃げやすく冷却性が良くなる。よって、前記
のようにラベルの厚さを100μm以上にしても、パリ
ソンの冷却の上で問題はなく、したがってラベルを10
0μm以上の厚いものにして剛性率を高くすることがで
きる。また、ミクロボイドを有するラベルは金型内での
冷却を妨げないものであるため、他の樹脂材料により形
成されたラベルよりボトルの表面積に占める割合を大き
くでき、ボトル全体の剛性を高くすることが可能であ
る。ただし、ラベルの面積があまり大きすぎるとボトル
成形時の冷却性が悪くなるので、ラベルが位置する側か
ら見たボトル正面の壁面におけるラベルの占める面積を
30%未満とすることが望ましい。このラベル2は前記
のように剛性率が高いため、ボトルに対する面積比が3
0%未満であっても、ラベルによりボトル全体の弾性性
などを向上させる効果を十分に発揮できる。
【0046】
【実施例】本発明のラベル付きスクイズボトルの利点を
調べるために、以下の実験を行った。本発明の実施例の
ボトル本体の材料として、低密度ポリエチレン(LDP
E)に、ガスバリヤー層としてエチレン・ビニルアルコ
ール共重合体(EVOH)を積層した多層樹脂を使用し
た。多層樹脂の構成は、LDPE/接着層/EVOH/
接着層/リグラインド層/LDPEとした。
【0047】また、実施例でのラベルとしては、王子油
化(株)製のポリプロピレン系樹脂「ユポ ITE−1
05」(厚さ105μm、剛性率:MD8500kg/
cm2,TD19800kg/cm2)を使用した。この
ラベルの裏面全面にホットメルトタイプの接着剤として
東洋モートン製のアドコートAD31DW953A−1
5を塗布した。この枚葉ラベルを図2に示すような金型
にIMLインサータを使用して挿入し、前記した多層樹
脂から成るパリソンを金型に挿入し、ダイレクトブロー
方式により、内容積500cc、目付17g/m2のボ
トルを成形した。前記ラベル2は、図1(B)のボトル
本体の正面図でのボトル胴部1cの面に対し28%の面
積を占める大きさとした。
【0048】成形後のボトル1の胴部1cの厚さは約4
00μmでEVOH層の厚さが約20μm、23℃での
剛性率はMD、TDともに2500kg/cm2であっ
た。上記実施例に対する比較例として、以下に示す3種
のボトルを成形した。以下の比較例のボトル本体は材質
・厚さ・剛性率は実施例と同じものであり、ラベルだけ
実施例と異なるものを使用している。比較例1のラベル
として、一軸延伸エチレン・プロピレンランダムコポリ
マーフィルムによる半透明ラベル(厚さ100μm、剛
性率3800kg/cm2)を使用した。
【0049】比較例2のラベルとして、一軸延伸ポリプ
ロピレン発泡ラベル(厚さ80μm、剛性率3500k
g/cm2)を使用した。上記比較例1および2のラベ
ルは、実施例と同じ形状・面積となるように形成され、
実施例と同様にホットメルトタイプの接着剤が裏面全面
に塗布され、インモールドラベリング法によりボトル本
体と一体に形成された。したがって、比較例1および比
較例2は共に、ラベルのボトル本体に占める面積が、図
1(B)の正面図において胴部1cの面積の28%であ
る。
【0050】比較例3のラベルとしては、前記実施例と
同じ材料である「ユポ ITE−105」(厚さ105
μm、剛性率:MD8500kg/cm2,TD198
00kg/cm2)を使用したが、ラベルの面積を大き
くし、図1(B)の正面図において、胴部1cの面に対
するラベルの占める面積を60%とした。このラベル裏
面にも、実施例と同じホットメルトタイプの接着剤を塗
布し、インモールドラベリング法によりボトル本体と一
体に形成した。
【0051】前記実施例および比較例1ないし3のラベ
ル付きスクイズボトルを使用して、復元性、自立性、ス
クイズ性、ボトル形成部分における皺の有無を調べた。
復元性はボトルの胴部を押した時に元の状態への戻り具
合により評価し、元の状態へ戻りやすければ復元性が良
いものとし○で表し、また復元性がほどほどであるもの
は△で、復元性が悪く、押した後に元の状態に戻りにく
い場合には×で表した。また自立性は、空のボトルの底
部を下にして平らな面に立てたときにボトルが倒れずに
立っていられるか否かを見て、安定した状態で立ってい
るものを○、バランスが少し崩れるものを△、バランス
を崩し倒れかかったもの、または倒れたものを×と表し
て評価した。また、スクイズ性は、ボトルの絞りやすさ
を評価の基準とし、絞りやすければ○、絞りにくければ
その程度により△、×で表した。
【0052】また、ボトルとラベルの剛性率の差を求め
た。ボトルの剛性率はMD、TDともに2500kg/
cm2なので、この値を使用した。また、実施例および
各比較例のラベルにおいてMDとTDの剛性率に差があ
る場合には、小さい方の値を採用して前記剛性率の差を
求めた。上記の検査の結果を以下の表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】表1に示すように、実施例1はボトル本体
の樹脂との剛性率の差が6000kg/cm2と比較例
1および2と比べて大きい。このため、押された後に元
の状態に戻りやすく復元性が良く、また空の状態で平ら
な面に安定な状態で立てることができて自立性が良い。
さらに絞りやすくスクイズ性が良い。またラベルがミク
ロボイドを有するため、ブロー成形時のパリソンの冷却
性がよく、成形後にラベル部分に皺が発生せず、またラ
ベルの縁部での隆起も確認されなかった。
【0055】これに対し、比較例1では、ボトルとラベ
ルの剛性率の差が1300kg/cm2と実施例に比べ
かなり小さいため、ラベルが十分な弾性力を発揮でき
ず、ボトルの復元性、自立性、スクイズ性のすべてにお
いて実施例1より劣る。また、ラベルの厚さが100μ
mであり、実施例とほぼ同等であるが、比較例1のラベ
ルは熱放散性が悪いため、ブロー成形時にラベルが付着
している部分の樹脂の冷却が他の部分に比べ十分ではな
く、ラベル付着部分の樹脂の収縮が他の部分よりも大き
くなった結果、ラベル形成面に皺が生じた。またラベル
縁部において樹脂の隆起も確認された。
【0056】また比較例1と同様、比較例2もボトル本
体とラベルの剛性率の差が1000kg/cm2と実施
例に比べ小さく、復元性、自立性、スクイズ性とも劣
る。またラベルの厚さにより成形時のパリソンの冷却不
良が発生し、ラベル形成面に皺が生じた。またラベルの
縁部で樹脂の隆起が確認できた。比較例3は、実施例と
同じ材質のラベルを使用しているため、ボトル本体との
剛性率の差は6000kg/cm2と大きい。また、ボ
トル本体に占めるラベルの面積が大きいため、ボトルに
剛性を与えることができて自立性は良い。しかし、実施
例と比べてボトル胴部を押した後に復元しにくく、また
スクイズ性の劣るものとなる。また、ラベルの面積が大
きすぎるため、熱放散性のよい「ユポ」を使用していて
も、成形時のパリソンの冷却が不十分となり、ラベルの
付着部分の熱による収縮が他の部分に比べて大きくな
り、その結果ラベル部分に皺が発生した。
【0057】以上のことから、ユポなどのボトル本体の
剛性よりも高い剛性を有するものをラベル材料として使
用することにより、ラベルによりボトルに剛性が与えら
れて、自立性が良くなることが分かった。また、ラベル
の占める面積の多小により復元性およびスクイズ性に違
いが生じる。このラベルの面積は、ラベルの剛性率など
の性質によって設定されるが、実施例のように「ユポ」
などのポリプロピレン系合成紙を使用した場合、図1
(B)の正面図においてラベルが形成されたボトル本体
の胴部1cのほぼフラットな面に対して、30%未満程
度の面積であることが好ましい。また、ラベルの占める
面積を30%未満にすることにより、成形時のパリソン
の冷却性をよくでき、ラベル部分に皺などが発生しにく
くなる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、イ
ンモールドラベリングされて形成されたラベル付きスク
イズボトルにおいて、ラベルの剛性率をボトルの剛性率
よりも十分に高くしたことにより、ボトルの復元性やス
クイズ性および自立性が良好となる。特に、ポリプロピ
レン系の多孔構造の樹脂をラベル材料として使用する場
合には、剛性が強くしかも熱放散性がよいため、ボトル
の復元性、スクイズ性、自立性が良くなりボトルの他の
部分との熱収縮率の差による皺などが発生しにくくな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明のラベル付きスクイズボトルの
側面図、(B)は正面図、
【図2】本発明のラベル付きスクイズボトルのブロー成
形工程での金型の平断面図、
【図3】本発明のラベル付きスクイズボトルに使用され
るラベルの断面図、
【符号の説明】
1 ボトル 1c 胴部 2 ラベル 3 パリソン 4 金型 5 中空針 6 トップコート層 7 印刷層 8 ラベル基材 9 ホットメルト系接着剤層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 22:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剛性の低い熱可塑性樹脂により中空成形
    されたスクイズボトルにおいて、ボトルの壁面には前記
    熱可塑性樹脂より高い剛性を有する樹脂製のラベルがイ
    ンモールドされて前記ボトルの壁面に対して一体に接着
    されており、ボトルを形成する前記熱可塑性樹脂とラベ
    ルとの剛性率の差が5000kg/cm2以上であるこ
    とを特徴とするラベル付きスクイズボトル。
  2. 【請求項2】 ボトルを構成する熱可塑性樹脂の剛性率
    が2000kg/cm2以上で4000kg/cm2
    下、ラベルの剛性率が7000kg/cm2以上である
    請求項1記載のラベル付きスクイズボトル。
  3. 【請求項3】 ラベルは、2軸延伸されたポリプロピレ
    ン系樹脂の両表面に1軸延伸された表面層が積層され、
    内部に多数の空孔を有するものである請求項1または2
    記載のラベル付きスクイズボトル。
  4. 【請求項4】 ラベルの坪量が50g/m2以上で10
    0g/m2以下、密度が0.7g/cm3以上で0.9g
    /cm3以下である請求項3記載のラベル付きスクイズ
    ボトル。
  5. 【請求項5】 前記ラベルの厚さが60μm以上で12
    0μm以下である請求項3または4記載のラベル付きス
    クイズボトル。
  6. 【請求項6】 ラベルが設けられている側から見た正面
    図において、前記正面図でのボトルの壁面の面積に対し
    て、ラベルの占める面積が30%未満である請求項3な
    いし5のいずれかに記載のラベル付きスクイズボトル。
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