JPH10104729A - カメラ用磁気再生装置及びカメラ - Google Patents

カメラ用磁気再生装置及びカメラ

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JPH10104729A
JPH10104729A JP8261073A JP26107396A JPH10104729A JP H10104729 A JPH10104729 A JP H10104729A JP 8261073 A JP8261073 A JP 8261073A JP 26107396 A JP26107396 A JP 26107396A JP H10104729 A JPH10104729 A JP H10104729A
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JP
Japan
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magnetic
film
camera
recording
coil
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JP8261073A
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English (en)
Inventor
Wataru Sasaki
弥 佐々木
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US09/366,645 priority patent/US6163654A/en
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Priority to US09/366,644 priority patent/US6266487B1/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】再生用の磁気ヘッドのコイルのターン数を少な
くして磁気ヘッドの小型化及び低価格化を図るととも
に、必要とする情報を読み取ることができ、また記録用
の磁気ヘッドとしても使用できるカメラ用磁気再生装置
及びカメラを提供することを目的とする。 【解決手段】磁気記録層が形成された写真フイルムを給
送し、該写真フイルムの磁気記録層から磁気情報を再生
するカメラ用磁気再生装置。このカメラ用磁気再生装置
における磁気ヘッド12のコア13に巻き付けるコイル
14のターン数を、磁気情報の判読は困難であるが、磁
気情報の記録の有無の判別が可能な再生波形を出力する
範囲内でコイル14のターン数を決定するようにしてい
る。これにより、磁気ヘッド12のコイル14のターン
数を少なくして磁気ヘッドの小型化及び低価格化を実現
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラ用磁気再生装
置及びカメラに係り、特に写真フイルム上の磁気記録層
に記録された磁気情報に基づいて各撮影コマの露光の有
無を検知し、未露光の撮影コマからの再撮影を可能にし
たカメラ用磁気再生装置及びカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、銀塩フイルムの片面に磁性層を形
成した新たな写真フイルムが提案されており(USP5
130745号)、このフイルムを収納する為のフイル
ムカートリッジ及びこのフイルムカートリッジを用いて
撮影を行うカメラも開発され、世界的に規格化されるに
至っている。
【0003】図21(a)(b)に示す如く、新規格の
カートリッジロールフイルム100は、遮光構造を有す
る略円筒上のカートリッジケース101内に、スプール
102に巻回されたフイルム103が収納されると共
に、カートリッジケース101の一端に遮光蓋104が
設けられ、カメラに未装填の状態やカメラから取り出さ
れた状態では、常時フイルム103がカートリッジケー
ス101内に完全に収納され、遮光蓋104にて外部光
から保護する構造となっている。
【0004】カートリッジケース101の側端には、ス
プール102と共に一体回転するデータディスク105
が設けられ、このデータディスク105の外側面には、
予めフイルム103の種類やフイルム感度、撮影可能コ
マ数等のフイルム情報を示すバーコードが印刷等されて
いる。また、カートリッジケース101の他の側端に
は、丸印、四角印、バツ印及び半月印の穴111、11
2、113、114が穿設されるとともに、これらの穴
の裏面側には、スプール102と一体回転する白色の舌
片(不図示)が設けられており、この舌片の停止位置に
応じて、丸印、四角印、バツ印及び半月印のいずれか一
つが所謂白抜き表示されるようになっている。
【0005】白の丸印の表示はカートリッジケース10
1内のフイルムが未露光であることを示し(unexpose)
、白の四角印の表示はフイルムが現像済みであること
を示し、白のバツ印はフイルムが露光済み且つ未現像で
あることがを示し(expose)、白の半月印はフイルムに未
露光コマが残存していることを示すもの(partial) と定
められている。この白抜き表示は、VEI(visual exp
osure index)とよばれ、これらの表示を外部から目視す
ることで、フイルムの使用状況を確認することができ
る。
【0006】フイルム103は、フイルムベースの表面
103Fに銀塩感光層が塗布され、その裏面103Rに
は磁気記録層が塗布されている。また、フイルム103
の縁部には各撮影コマ120の範囲を規定する複数個の
パーフォレーション121、121…が穿設され、各撮
影コマの上端と下端の磁気記録領域124、125に撮
影時の光源の種類や焦点距離、その他の撮影情報や、写
真タイトル等のユーザーメッセージの情報を磁気記録で
きるようになっている。
【0007】かかる構造のカートリッジフイルムをカメ
ラに装填すると、カメラ内の光学読み取り機構がデータ
ディスク105のバーコード情報を読み取るとともに、
上記舌片の位置を検出することによって、フイルム情報
と使用状況の情報を自動的に認識し、未使用又は未露光
コマが残存するカートリッジフイルムの場合には、遮光
蓋104を開けてスプール102を所定の方向に回転さ
せることにより、フイルム103を最初の撮影コマまで
自動給送する。
【0008】そして、フイルム103の全ての撮影コマ
について撮影が完了すると、カメラ内のリワインド機構
がフイルム103をカートリジケース101内に巻き取
ると共に、遮光蓋104を閉じ、更に、スプール102
に一体固定されている上記舌片をバツ印の穴に対向して
停止させることにより、露光済みの白抜き表示(バツ
印)を行わせる。
【0009】また、未露光コマが残存する撮影途中の状
態で強制的にリワインド操作が行われると、カメラ内の
リワインド機構がフイルム103をカートリッジケース
101内に巻き取るとともに、遮光蓋104を閉じ、更
に、スプール102に一体固定されている上記舌片を半
月印の穴に対向して停止されることにより、未露光コマ
が残存している旨の白抜き表示を行わせる。
【0010】一方、装填されたカートリッジが露光済み
又は現像済みの場合には、撮影不能であるとして上記自
動給送を行わない等の処理が実行される。このようなカ
メラでは、未露光コマが残存する途中でフイルムを強制
リワインドしてフイルムカートリッジをカメラから取り
出すことができ(以下、このフイルムカートリッジを途
中取出しのフイルムカートリッジという)、また、途中
取出しのフイルムカートリッジがカメラに再装填された
ときには、カメラ内の磁気ヘッドにより磁気記録層の情
報を読み取り、磁気情報の記録されていない部分までフ
イルムを給送することによって、未露光コマからの再撮
影を行えるようになっている。
【0011】ところで、写真フイルムの磁気記録層から
磁気情報を再生する、従来のカメラ用磁気再生装置にお
ける磁気ヘッド(再生ヘッド)としては、コアに巻き付
けられるコイルのターン数が1500程度のものが使用
されている。ターン数が少なくなると、S/Nが低下
し、磁気情報の判読が困難となるからである。一方、写
真フイルムの磁気記録層に磁気情報を記録する磁気ヘッ
ド(記録ヘッド)は、コイルのターン数が多いとドライ
ブできなくなるため、コイルのターン数が80〜100
程度のものが多い。従って、従来の再生ヘッドと記録ヘ
ッドとは、それぞれ独立して設けられているか、又は1
つのコアに記録用のコイルと再生用のコイルとが巻き付
けられてものがある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のカメラ用磁気再生装置における磁気ヘッド(再生ヘ
ッド)は、コイルのターン数が多いため、大型で高価な
ものとなっていた。また、記録ヘッドと再生ヘッドとの
コイルのターン数の相違から両者を兼ねる1つの磁気ヘ
ッドとすることができなかった。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、再生用の磁気ヘッドのコイルのターン数を少な
くして磁気ヘッドの小型化及び低価格化を図るととも
に、必要とする情報を読み取ることができ、また記録用
の磁気ヘッドとしても使用できるカメラ用磁気再生装置
及びカメラを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカメラ用磁
気再生装置は、磁気記録層が形成された写真フイルムを
給送し、該写真フイルムの磁気記録層から磁気情報を再
生するカメラ用磁気再生装置において、コアにコイルが
巻き付けられ、前記写真フイルムの給送中に前記磁気記
録層に当接し、前記磁気情報の判読は困難であるが磁気
情報の記録の有無の判別が可能な再生波形を出力するよ
うに前記コイルのターン数が決定されてなる磁気ヘッド
と、前記磁気ヘッドのコイルの両端に生じた電圧信号に
基づいて前記写真フイルムの各コマ毎の磁気記録領域に
磁気情報が記録されているか否かを判別する判別手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0015】また、本発明に係るカメラは、磁気記録層
が形成された写真フイルムを収納したフイルムカートリ
ッジをカメラ内に装填し、該フイルムカートリッジから
前記写真フイルムをモータ駆動により給送するフイルム
給送手段を有し、前記カメラ内に装填されたフイルムカ
ートリッジが、露光コマと未露光コマとを有する写真フ
イルムが収納された途中取り出しされたフイルムカート
リッジか否かを判別し、途中取り出しされたフイルムカ
ートリッジと判別すると、前記フイルムカートリッジか
ら最初の未露光コマまで前記写真フイルムを給送するカ
メラにおいて、撮影毎の1コマ送り時に、撮影したコマ
に対応する磁気記録領域に磁気情報を記録する磁気記録
手段と、前記写真フイルムの各コマの磁気記録領域に磁
気情報が記録されているか否かによって前記最初の未露
光コマを検出する未露光コマ検出手段であって、コアに
コイルが巻き付けられ、前記写真フイルムの給送中に前
記磁気記録層に当接し、前記磁気情報の判読は困難であ
るが磁気情報の記録の有無の判別が可能な再生波形を出
力するように前記コイルのターン数が決定されてなる磁
気ヘッドと、前記磁気ヘッドのコイルの両端に生じた電
圧信号に基づいて前記写真フイルムの各コマ毎の磁気記
録領域に磁気情報が記録されているか否かを判別する判
別手段とからなる未露光コマ検出手段と、を備えたこと
を特徴としている。
【0016】即ち、カメラ用磁気再生装置は、途中取出
しのフイルムカートリッジがカメラに再装填されたとき
に使用されるもので、写真フイルムの各コマに対応する
磁気記録領域の磁気情報を読み取り、磁気情報の記録さ
れていないコマ(未露光コマ)を検知するものである。
従って、磁気情報の判読は困難でも磁気情報の記録の有
無の判別が可能な再生波形を出力することができればよ
い。かかる観点から、コイルのターン数を決定し、磁気
ヘッドの小型化及び低価格化を図っている。また、磁気
情報を記録する磁気ヘッドとしても使用できるようにコ
イルのターン数を決定している。
【0017】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るカメラ用磁気再生装置及びカメラの好ましい実施の形
態について詳説する。図1には、本発明の実施の形態に
係るカメラの構成が示されている。このカメラは、図2
1に示した新規格カートリッジロールフイルムが用いら
れるカメラであり、撮影が完了する毎にマイクロコンピ
ュータ2からモータドライバ3に巻き上げ指令が入力さ
れ、スプール4に内蔵されたモータ5が駆動される。モ
ータ5の回転により、駆動伝達機構6を介してスプール
4がフイルム巻き上げ方向に回転し、写真フイルム7の
給送が開始される。これにより、カートリッジ8から写
真フイルムが引き出され、スプール4に巻き取られてい
く。
【0018】前記駆動伝達機構6は、カートリッジ8の
スプール8aを回転させることもできるようになってお
り、カートリッジ8の装填直後にはスプール8aをフイ
ルム送出し方向に駆動して写真フイルム7を先端から送
り出す。その後、写真フイルム7の先端がスプール4に
巻きつき、スプール4の回転によってカートリッジ8側
のスプール8aの回転による送出し速度よりも早い速度
で写真フイルム7の給送が行われるようになると、カー
トリッジ8側のスプール8aはフイルム給送に従動して
回転するようになる。
【0019】こうして、フイルムリーダ部がスプール4
に巻き取られ第1コマ目が撮影位置に送られた時点でモ
ータ5が停止する。また、巻戻し時には、モータ5が逆
転してカートリッジ8側のスプール8aがフイルム巻き
込み方向に駆動され、スプール4は従動回転する。そし
て、写真フイルム7は、先端部まで完全にカートリッジ
8に巻き込まれる。
【0020】写真フイルム7は1コマ当たり2個のパー
フォレーション7a、7bが形成され、特に第1コマ目
については、前記パーフォレーション7aよりもフイル
ム先端側に更に1個のパーフォレーションが設けられて
いる。これらのパーフォレーションの通過域には、反射
型のフォトセンサ9が対峙しており、該フォトセンサ9
からの光電信号はPFパルス発生器10に入力される。
PFパルス発生器10は、フォトセンサ9の前面をパー
フォレーションパーフォレーション7a、7bが通過す
る毎にパルス信号を出力する。このパルス信号はマイク
ロコンピュータ2に入力される。
【0021】マイクロコンピュータ2は、撮影完了信号
を受けた後、モータドライバ3を介してモータ5を駆動
してフイルム給送を開始させる。そして、フイルムの先
頭側のパーフォレーション7aがフォトセンサ9で検知
されたときにフイルム給送を停止させてフイルム1コマ
給送を終える。写真フイルム7の背面側の全面には、透
明な磁気記録層が形成されており、フイルム1コマ給送
が行われている期間中に磁気ヘッド12が駆動され、例
えば、撮影年月日情報、露出情報等が各撮影コマ毎の所
定の磁気記録領域11に磁気記録される。尚、この情報
の記録に際しては、情報を構成する文字や数字は全て2
値コードに変換され、この2値コードがデジタル記録さ
れる。
【0022】記録再生回路15は、記録時にマイクロコ
ンピュータ2から供給される記録信号に対応してディー
ティー比が異なるデータパルスを生成する。このデータ
パルスに基づいて磁気ヘッド12によって2値コード
「1」,「0」の形態で磁気記録が行われることにな
る。この磁気記録を行う際、単位ビット長がフイルム給
送速度に影響を受けて変化することが無いように、エン
コーダ16とENCパルス発生器17とが用いられてい
る。エンコーダ16は、写真フイルム7の給送に従動し
て回転する円板に放射状に一定のピッチでスリットを形
成したエンコード板16aと、このスリットの通過を光
電検出するフォトインタラプタ16bとから構成され、
フォトインタラプタ16bから写真フイルム7の給送速
度に同期して変動する光電信号が出力される。この光電
信号がENCパルス発生器17で整形され、フイルム給
送速度に同期したエンコードパルスとしてマイクロコン
ピュータ2に入力される。例えば、前記エンコード板1
6aが1回転すると256本のエンコードパルスが生成
されるようになっている。また、1コマ分のフイルム給
送時に前記エンコード板16aは3回転する。
【0023】磁気記録時、前記マイクロコンピュータ2
は、前記エンコードパルスの間隔を監視しながら記録再
生回路15に記録信号を送り、前記記録再生回路15
は、この記録信号に基づいて磁気記録の単位ビット長の
中で2値コードの「1」,「0」に対応したタイミング
で磁気ヘッド12が発生する磁界を反転させる。また、
前記マイクロコンピュータ2は、磁気再生時に前記エン
コードパルスに同期してA/Dポートから再生信号のデ
ータを読み込むようになっている。
【0024】尚、エンコーダの構成は、上記に限らず、
給送用モータ5の軸に前記エンコード板を組付け、エン
コード板に放射上に多数本形成されたスリットの通過を
フォトインタラプタで検知する構成にしてもよい。図1
に示したメモリ18は、ROM領域とRAM領域とを有
し、そのROM領域には上述の磁気記録を実行させ、或
いは、前記磁気記録領域11から磁気情報を読み出すと
きのシーケンスプログラムが格納されているとともに、
磁気記録すべき情報を2値コードに変換するためのデー
タ等が格納されている。
【0025】また、前記RAM領域は、磁気記録再生処
理を行うときのデータやフラグの一時的記憶に用いられ
る。磁気記録の方法や再生処理については更に後述する
(図3、図11)。図2には、磁気ヘッド12の構成の
一例が示されている。磁気ヘッド12は、単一のコア1
3に単一のコイル14を300ターン巻き付けて構成さ
れ、コイル14の両端子14a、14bがそのまま、記
録及び再生に兼用される。
【0026】同図に示す磁気ヘッド12は、単一のコア
13に単一のコイル14を巻いて磁気ヘッドを記録及び
再生に共用することにより、記録時にコイルに流された
電流によって再生側に誘導電流が生じないという利点が
ある。また、コイル14のターン数を300としたこと
により、磁気ヘッドの小型化(薄型化)及び低コスト化
を図ることができるという利点がある。
【0027】図3には、磁気記録のパターンの一例が示
されている。同図中及びは、それぞれ図2に示した
コイル14の端子14a、14bの端子電位の切替タイ
ミングを示し、同図中IH はコイル14に流れる記録電
流の向きを表している。コイル14の端子14aがハイ
レベル、端子14bがローレベルになると、図2の矢印
方向(プラス方向)に記録電流IH が流れ、磁気記録層
には「N磁化領域」(図3の記録パターン中,磁力線を
右向きに図示した領域)が記録される。逆に、端子14
aがローレベル、端子14bがハイレベルになると、図
2の矢印とは逆向き(マイナス方向)に記録電流IH
流れ、磁気記録層には「S磁化領域」(図3の記録パタ
ーン中,磁力線を左向きに図示した領域)が記録され
る。
【0028】磁気記録の単位ビット長を決める一記録周
期Tは、端子14aがハイレベルに立ち上がる周期で決
められ、2値コードの「1」,「0」を決めるデータパ
ルスのパルス幅TD は「N磁化領域」の終端が一記録周
期Tの前半に位置しているか、後半に位置しているかで
決まる。そして、2値コードの「1」を記録するときに
はパルス幅TD ≧T/2、2値コード「0」を記録する
時にはパルス幅TD <T/2となるようにマイクロコン
ピュータ2から記録再生回路15に記録信号が入力され
る。
【0029】図4には、記録再生回路15の構成例が示
されている。記録再生回路15は、主として、破線で囲
んだように電源回路15a、再生回路15b、及び記録
回路15cから構成されている。電源回路15aは、撮
影時のシャッタ羽根の開閉やフイルムの給送の電源とし
ても共用される電池20を含み、この電池20には、例
えば3Vのリチウム電池が用いられる。そして、昇圧回
路21により5Vの電圧が得られ、レギュレータ22に
より5V及び4.1Vの電圧が得られ、レギュレータ2
3により2.3Vの電圧が得られるようになっている。
【0030】前記レギュレータ23の出力ポートには、
スイッチング用のトランジスタ24が接続されており、
そのベース端子はカメラCPU(図1に示したマイクロ
コンピュータ2に相当する)のMRCONポートに接続
されている。装填されたフイルムカートリッジ8に未露
光コマが残存することが確認された場合、このMRCO
Nポートからローレベル(L)信号が出力され、トラン
ジスタ24のベース端子がアース電位になった時に再生
回路15bの増幅回路30に2.3Vの基準電圧が供給
される。尚、電源回路15aに含まれる2個のコンデン
サ25、26は、レギュレータ23からの基準電圧2.
3Vに高周波ノイズが乗ることを防いでいる。
【0031】再生回路15bは、磁気ヘッド12、増幅
回路30、平滑回路32、及びローパスフィルタ33か
ら構成されている。増幅回路30は、磁気ヘッド12の
コイルに流れた再生電流を再生信号に変換する抵抗35
と、該抵抗35から得られた信号電圧を非反転増幅する
オペアンプ36、37、38を有している。各オペアン
プ36、37、38には、一般の市販品を用いることが
でき、静電破壊防止用に入力段に保護抵抗を組み込んだ
ものを用いるのが好ましい。
【0032】また、増幅回路30には、オペアンプ3
6、37、38に併設される帰還回路や高周波ノイズカ
ット用のコンデンサが設けられている。尚、同図では3
つのオペアンプを用いて信号電圧を3段階に増幅してい
るが、増幅回路30の構成はこれに限るものではない。
各オペアンプ36、37、38の電源供給ラインには、
レギュレータ22の出力ポート(VOFポート)から5V
の電源が供給され、各オペアンプ36、37、38の反
転入力端子には、レギュレータ23の出力ポートから基
準電圧(2.3V)が導かれるように構成されている。
即ち、増幅回路30は、レギュレータ22からの駆動電
圧「+VCC(5v)」、「−VCC(GND)」及びレギ
ュレータ23からの基準電圧(2.3V)の三種類の電
圧によって駆動されるようになっている。尚、同図に示
したように、レギュレータを2つ利用することにより、
オペアンプのグランドを安定化できるという利点もあ
る。
【0033】増幅回路30に駆動電圧を与えるレギュレ
ータ22は、カメラCPUからの指令信号に基づいて制
御され、その指令信号に応じてオペアンプ36、37、
38に駆動電圧の供給/遮断を行う。具体的には、フイ
ルムの給送指令期間中に駆動電圧が供給され、フイルム
停止期間中には駆動電圧が遮断される。駆動電圧が供給
されない場合、前記増幅回路30は不動作となるが、不
動作中のオペアンプ36、37、38に書き込み時(記
録時)の信号電圧が入力すると、オペアンプ36、3
7、38が故障する危険性があるので、記録時には、常
に増幅回路30に駆動電圧を供給するようにしている。
尚、磁気記録時には必ずモータ5が駆動されることか
ら、モータ5の駆動時に増幅回路30に駆動電圧を供給
するようにしている。
【0034】このように磁気情報の再生時(リード時)
のみならず、磁気情報の記録時(ライト時)にも増幅回
路30に駆動電圧(5V)を供給することにより、非反
転入力端子にレギュレータ23からの基準電圧が供給さ
れなくなったオペアンプ36、37、38をコンパレー
タ的に使用することとし、オペンアンプ36、37、3
8を保護している。
【0035】増幅回路30に続く平滑回路32は、ダイ
オード40、コンデンサ41及び抵抗42から構成さ
れ、前記増幅回路32で増幅された電気信号を平滑化す
るものである。写真フイルム7上の磁気記録層に記録さ
れている磁気情報から未露光コマの位置を認識するに
は、磁気記録層に磁気情報が記録されているか否か、そ
の有無を判別すれば足り、磁気情報の内容、即ち2値コ
ードの「1」,「0」を正確に読み取る必要性ない。か
かる観点から、前記増幅回路30で増幅された信号を平
滑化して、そのエンベロープ波形に基づいて磁気情報の
記録の有無を判別することにしている。
【0036】その際、磁気ヘッド12を介して取得され
た信号は、フイルム給送用のモータ5のノイズ成分を含
んでいる。モータのノイズのAC成分は、モータ5と磁
気ヘッド12の配置関係に応じてプラス側又はマイナス
側の何れか一方の側に現れる。この点に着眼し、図4で
は、モータ5のAC成分がプラス側に現れるように配置
して、モータのノイズのAC成分を除去するように平滑
回路32のダイオード40の向きを設定し、信号の負の
領域(片側)だけを取り出している。
【0037】ところで、信号に重畳するノイズとして
は、上記モータ5のノイズ以外に、フイルムの給送速度
ムラに起因するものもある。写真フイルム7の給送速度
が速いほど信号出力は高く、給送速度が遅いほど信号出
力は低くなる。従って、フイルムが古くなったり、固く
なったりした場合など給送負荷がかかると、この給送速
度の変動が信号出力の変動となって現れる。かかるフイ
ルム給送ムラに起因するノイズを除去する目的で平滑回
路32に続いてローパスフィルタ33が設けられてい
る。
【0038】ローパスフィルタ33は抵抗44とコンデ
ンサ45とから成り、両者の組み合わせによって遮断周
波数を設定できる。例えば、16Hz程度の低い周波数
のローパスフィルタを形成することにより、フイルム給
送速度の変動を吸収することができる。ローパスフィル
タ33を経た再生信号は、マイクロコンピュータ2のA
/Dポート(MRCIN)に導かれる。マイクロコンピ
ュータ2では、この再生信号に基づいて磁気記録の有無
を判別する。判別の方法については後述する(図2
0)。
【0039】次に、磁気情報の読み込みのタイミングに
ついて説明する。マイクロコンピュータ2のA/Dポー
ト(MRCIN)に加えらえる再生信号の読み込みは、
前記エンコーダ16に基づくエンコードパルスに同期し
て行われる。この際、パーフォレーション7aのエッジ
を検出してから、エンコーダ16からのパルス数を所定
量、例えば、256パルス分カウントし、この256本
分のデータを読みとばしてから、A/Dポートから磁気
情報の読み込みを開始する。
【0040】各撮影コマ毎の磁気記録領域11のうち、
パーフォレーション7a、7b間の中心付近の領域は磁
気情報が記録されている可能性が高いことに着目し、各
コマの磁気記録領域11のうち、端から所定量(256
本)のパルス分を読み飛ばして以後、256回の読み込
み(測定)を行うことにしている。そして、256回の
読み込みデータの平均、又は積算に基づいて信号レベル
を判断する。このように、磁気記録の有無を検出するた
めの磁気情報の読み込みを当該領域に限定することによ
り、磁気情報の有無を確実に検出することができる。
【0041】また、各撮影コマの磁気情報の読み込み
前、リファレンスデータの取得も、256回分のデータ
を取得することにし、その平均又は積算に基づいて同様
に処理する。尚、エンコーダ16を給送用モータ5の軸
に組付けた場合には、モータ5の駆動直後、写真フイル
ム7が磁気ヘッド12に接触する以前にリファレンスデ
ータを取得することができる。
【0042】次に、記録再生回路15の記録回路15c
について説明する。磁気ヘッド12には増幅回路15b
と並列して記録回路15cが接続されており、写真フイ
ルム7を給送しながら、写真フイルム7の磁気記録層に
磁気情報を書き込むことができるようになっている。記
録回路15cは、磁気ヘッド12のコイルに流れる記録
電流の方向を制御して磁気記録を行うものである。磁気
ヘッド12は、ブリッジ結合されたスイッチングトラン
ジスタ50、51、52、53によって駆動され、これ
らのスイッチングトランジスタ50、51、52、53
のオン/オフは、制御トランジスタ54、55によって
制御される。
【0043】制御トランジスタ54、55のベース端子
は、それぞれマイクロコンピュータ2のMHCポート、
MHDポートに接続されており、磁気記録時にはMHC
ポート及びMHDポートに相反してハイ/ロー信号が加
えられることによって、制御トランジスタ54、55が
それぞれオン/オフされる。また、記録回路15cのス
イッチングトランジスタ50のベース端子は、抵抗58
を介して前記レギュレータ22の出力ポート(VAFポー
ト)と接続されている。このようにプルアップ回路を形
成したことにより、ズイッチングトランジスタ50の動
作の安定化が図られている。
【0044】このプルアップ回路を設けないとすると、
スイッチングトランジスタ50のベースとコレクタがフ
リーになり動作的に不安定となるという欠点がある。即
ち、再生時にはMHCポート及びMHDポートが共にロ
ーレベルとなるが、スイッチングトランジスタ50のエ
ミッタには電池20から3Vの電圧が加えられおり、ノ
イズ等によりスイッチングトランジスタ50のエミッタ
−コレクタ間に微小な電流が流れると、電池20から電
流を取り出すことになる。これが増幅回路30で増幅さ
れ、磁気ヘッド12で発生する電流の再生信号に重畳し
てしまうという問題がある。例えば、再生時に記録回路
15c側に発生した電流がナノオーダ程度の微小なもの
であっても、増幅回路30の作用によって信号レベル程
度にまで増幅されてしまうことになる。
【0045】従って、再生時には、記録回路15c側か
らの電流の侵入を完全に遮断する必要がある。そのた
め、スイッチングトランジスタ50のベース端子に上記
プルアップ回路を設け、フイルム給送時にレギュレータ
23からスイッチングトランジスタ50のベースに電位
が与えられるようになっている。尚、図中左側のスイッ
チングトランジスタ51については、再生時にコレクタ
端子に基準電位2.3Vが供給されていることから動作
が不安定となることはないので、プルアップの必要がな
い。
【0046】次に、記録回路15cの記録時の作用につ
いて説明する。マイクロコンピュータ2からのクロック
パルス及びデータパルスによって、MHCポート及びM
HDポートは相反してハイレベル/ローレベルに切り換
えられ、スイッチングトランジスタ54、55が択一的
にオン/オフする。例えば、スイッチングトランジスタ
54がオンし、スイッチングトランジスタ55がオフす
ると、制御トランジスタ50、53がオンして磁気ヘッ
ド12のコイル14には図中矢印方向に記録電流IH
流れ、写真フイルム7の磁気記録領域11に「N磁化領
域」の記録が行われる。逆に、スイッチングトランジス
タ54がオフし、スイッチングトランジスタ55がオン
すると、制御トランジスタ51、52がオンしてコイル
14には図中矢印とは逆方向に記録電流IH が流れ、磁
気記録領域11に「S磁化領域」の記録が行われる。
【0047】コイル14に流れる記録電流IH の大きさ
は、駆動電圧となっている電池20の電圧と、抵抗60
(又は抵抗61)と、コイル14のもつ抵抗とから定ま
る。図4に示した磁気ヘッド12のコイル14の直線抵
抗は、数10Ω程度であり、一般のオーディオ機器の磁
気ヘッドに用いられている数100Ω程度のものと比較
してかなり小さい値となっている。
【0048】コイル14には、電流の向きに応じて保護
抵抗60、61が直列接続されるようになっており、記
録時や再生時にコイル14に過大な電流が流れることを
防いでいる。尚、コイル14の線径やターン数は、その
直線抵抗を数10Ω程度にし、更に適正な磁気記録、再
生のためにアンペアターン(AT)数を3以上、より好
ましくは5以上にすることを考慮して決められる。
【0049】また、この記録回路15cには、トランジ
スタ72、73を含むブレーキ回路が設けられている。
トランジスタ72、73のベース端子はマイクロコンピ
ュータ2のMHBポートに接続されており、磁気記録終
了時に該MHBポートにハイレベル信号が1パルス加え
られることによって、トランジスタ72、73が共にオ
ン状態となる。
【0050】これにより、コイル14の両端が接地さ
れ、磁気ヘッド12の周辺に蓄積された電荷が上述した
ブリッジ回路(50、51、52、53)から一斉に放
出され、不安定な記録電流がコイル14に流れることも
ない。尚、この際、ブリッジ回路内の抵抗60、61が
保護抵抗として作用し、ブリッジ回路内に過大な電流が
流れることもない。
【0051】かかる構成により、磁気記録終了時に磁気
ヘッド12周辺の浮遊電荷を瞬間的にクリアし、エンド
記録に続いて確実に非磁化領域を形成することができる
ようになり、ノイズによる誤記録が解消される。次に、
図4に示した記録再生回路15における再生時の作用に
ついて波形図を参照しながら説明する。
【0052】図5には、増幅回路を経た直後(平滑前)
の信号の一例が示されている。尚、横軸の1目盛が約5
0msに相当する。左右の振幅の大きい部分が磁気記録
層に記録された磁気データを表し、同図の中央付近の振
幅のやや小さい部分が磁気情報が存在しない領域(例え
ば、コマとコマとの間の領域)を表している。磁気デー
タが存在しない領域についても、モータ5等のノイズの
影響が認められる。
【0053】図6には、磁気データが存在する部分を拡
大したものであり、横軸の1目盛が約1msに相当す
る。同図に示すように、磁気データは、極性が反転した
クロックパルスとディーティー比が異なるデータパルス
とが組み合わされている。図6、図7に示した信号(増
幅回路30を経た信号)を平滑回路32で平滑化し、片
側(負側)だけを取り出した場合の波形図が図7に示さ
れ、更に、その信号はローパスフィルタ33を経ること
によってノイズ成分が除去される(図8参照)。尚、図
7、図8は、横軸の1目盛が約0.2msに相当する。
【0054】この実施の形態では、コイルのターン数が
300の磁気ヘッド12を使用しており、前述したよう
に小型化(薄型化)及び低コスト化が図られている。例
えば、一般的に使用されている1500ターンの再生ヘ
ッドは、その高さH(図2参照)が6.5mm程度であ
るが、300〜600ターン程度の磁気ヘッドは、その
高さHが2mm程度となり、カメラを小型化する場合に
有利である。尚、コイルのターン数が多くなる程、磁気
ヘッドが大型化するとともに高価になる。
【0055】図9はコイルのターン数が300の磁気ヘ
ッド12による再生信号の波形図であり、図10はコイ
ルのターン数が1500の磁気ヘッドによる再生信号の
波形図である。ところで、クロックパルスの1周期のう
ちの前半又は後半にクロックパルスと逆極性のパルスを
記録することにより、「0」又は「1」のデータパルス
が記録されている場合、データパルスの位相を正確に読
み取る必要があるが、300ターンの磁気ヘッドを再生
ヘッドとして使用すると、図9に示すように再生波形は
得られるが、再生波形が崩れて位相の判読(「0」、
「1」の判読)が困難になる。しかしながら、途中取出
しのフイルムカートリッジから最初の未露光コマを検出
するために磁気情報を再生する場合には、磁気記録層に
磁気情報が記録されているか否か、その有無を判別すれ
ば足り、磁気情報の内容、即ち2値コードの「1」,
「0」を正確に読み取る必要性なく、300ターンの磁
気ヘッドを再生ヘッドとして使用することができる。
【0056】ここで、コイルのターン数を更に少なくす
ると、再生信号レベルは更に低くなり、ノイズ≧信号レ
ベルの関係になり、再生信号の有無認識もできなくな
る。表1は、コイルのターン数と、信号認識との関係の
一例を示している。
【0057】
【表1】 従って、この実施の形態では、300ターンの磁気ヘッ
ドを使用したが、「0」、「1」の判読ができなくて
も、磁気信号の記録の有無が可能な再生波形を出力する
ことができれば、300ターンの磁気ヘッドに限定され
ない。尚、ターン数が多いと、記録ヘッドとして使用す
る場合にドライブできなくなるため、少ない方が好まし
い。また、磁気ヘッドのターン数を少なくして記録ヘッ
ドとして使用可能にするとともに小型化及び低コスト化
を図り、且つ磁気信号の記録の有無が可能な再生波形を
出力するターン数としては、100〜600程度が望ま
しい。
【0058】次に、上記の如く構成されたカメラの作用
について図11に示すフローチャートに沿って説明す
る。カメラにフイルムカートリッジ8が装填されると、
先ず、DEP−DD処理が行われる(ステップS11、
以下ステップ番号のみを示す)。この処理では、装填さ
れたカートリッジ8に設けられているデータディスクの
バーコードを光学読み取り部で読み取り、フイルム感度
やフイルムの種類、撮影可能枚数等の情報を取得すると
ともに(DD制御)、白抜き表示の為の舌片の位置を検
出することによって、装填されたカートリッジ8の使用
状況を検出し(DEP読み込み)、これらの情報をメモ
リ18の所定の領域に記憶する。
【0059】また、このS11では、図12のフローチ
ャートに示すバッテリーチェック処理を行う。即ち、図
12に示すように、バッテリーチェック(BC)用に負
荷電流を流し(S111)、電池電圧が安定するための
ウエイト時間が経過したのち(S112)、電池の電圧
レベルをA/Dポートから読み込む(S113)。そし
て、A/D変換された電池のA/D値と、第1の閾値、
第2の閾値とを比較する(S114)。ここで、第1の
閾値は撮影を禁止するレベルであり、第2の閾値は第1
の閾値よりも高く撮影は実施できるが、電池が消耗して
いることを警告するレベルである。尚、適正な撮影を行
うための電池の電圧レベルとしては、撮影後の1コマ送
り時に磁気記録を行うため、フイルムを少なくとも1コ
マ分円滑に給送することができることが要求される。
【0060】上記電池のA/D値が第2の閾値よりも高
い場合には、バッテリーチェックが是認され(BC O
K)となり(S115)、負荷電流を解除したのち(S
119)、BC制御を終了する。一方、電池のA/D値
が第2の閾値よりも低いが、第1の閾値よりも高い場合
には、BC警告表示とBC警告フラグをセットし(S1
16、S117)、また、電池のA/D値が第1の閾値
よりも低い場合には、撮影を禁止するBCNG表示とB
CNGフラグをセットする(S116、S118)。
尚、BCNGフラグがセットされると、それ以降のカメ
ラの動作が禁止される。また、上記バッテリーチェック
処理は、後述する各処理毎に行われるととも、シャッタ
レリーズボタンの操作時やフイルム巻戻し直前にも行わ
れる。
【0061】次に、図11において、S12では、S1
1で検出された使用状況の検出の結果、未露光コマが残
存している途中取出しのフイルムカートリッジ(partia
l)が再装填された否かを判別する。そして、途中取出し
のフイルムカートリッジの場合には、ミッドロールチェ
ンジ(MRC)制御と呼ばれる処理が行われる(S1
3)。MRC制御のサブルーチンについては後述する
(図13)。
【0062】S12において、途中取出しのフイルムカ
ートリッジ以外のカートリッジが装填されたと判断した
場合には、処理はS14に進み、未使用(例えば新品)
のフイルムカートリッジであるか否かを判別する。未使
用のフイルムカートリッジでもなければ、撮影不能(露
光済み)のフイルムカートリッジである判断し、フイル
ム給送等の処理を行うことなく、処理は図中(A)に進
む。即ち、VEI制御において、スプール4及び前述の
舌片を所定の位置に移動させることによって露光済みで
あることを示すバツ印の白抜き表示(expose) に設定さ
れ、カートリッジ装填処理が終了する。
【0063】一方、S14において、装填されたカート
リッジが未使用のものであることが確認された場合に
は、DD制御で読み込んだ情報を基に全撮影コマ数Nma
x を示すフレームセットフラグをメモリ18の所定領域
に記憶し、フレームセットフラグの数値Nmax に合わせ
たフイルム給送を行う。即ち、先頭の撮影コマまでフイ
ルム給送するファーストフレームセット(FFS)が実
行される(S15)。
【0064】ファーストフレームセット制御(S1
5)、又はMRC制御(S13)の後、ストロボ充電制
御が行われ(S16)、カメラの初期値設定が行われる
(S17)。こうして、撮影可能状態が整えられた後、
マニュアルリワインド(MR)スイッチの状態が確認さ
れる(S18)。MRスイッチは、カートリッジ内に未
露光コマが残存している途中で強制的にリワインドする
ために設けられているものであり、ユーザが該MRスイ
ッチをオン操作しない限り、通常はオフ状態にある。M
Rスイッチがオフの場合、続いて、レリーズスイッチの
状態を判別する。即ち、シャッターレリーズスイッチが
押圧操作されたか否かが判別され、レリーズスイッチが
オフの場合処理はS18に戻り、レリーズスイッチがオ
ンの場合には、自動露光・オートフォーカス(AE・A
F)制御(S20)に続いて、シャッター制御(S2
1)が実行され、撮影が行われる。そして、当該撮影コ
マに関する撮影条件等の磁気書き込みデータをRAMに
セットし(S22)、その後、1コマ自動巻き上げの際
に磁気情報の書き込み制御が行われる(S23)。
【0065】具体的には、MHCポートとMHDポート
とが相反して、それぞれH/L制御、L/H制御され、
各コマの磁気記録領域11に「N磁化領域」又は「S磁
化領域」が形成される。このとき、MRCONポートは
オフ(H出力)され、増幅回路30に基準電圧は供給さ
れないが、レギュレータ22のVOFポートはオン(5V
出力)されている。このため増幅回路30はコンパレー
タとして作用し、オペアンプ36、37、38の保護が
図られている。
【0066】次いで、全コマの撮影が終了したか否かが
確認され(S24)、終了していない場合、即ち、未露
光コマが残っている場合には、処理は図中(B)で示す
S18に戻る。他方、全コマの撮影(露光)が終了して
いる場合には、自動的にフイルムをリワインドする巻戻
し制御が実行される(S25)。この際、VEI制御に
おいてスプール4及び前述の舌片を所定の位置に移動さ
せることによって露光済みであることを示すバツ印の白
抜き表示(expose)に設定する。
【0067】ところで、S18でMRスイッチがオン操
作されると、強制的なリワインド処理(巻戻し制御)が
実行される(S28)。即ち、モータ5が反転駆動さ
れ、引き出されていたフイルムがカートリッジ内に巻き
戻され、遮光蓋が閉じられる。この際、撮影経験の有無
が確認され(S29)、撮影経験の無い(未使用)フイ
ルムの場合には、VEI制御において未使用であるとを
示す丸印の白抜き表示(unexpose) に設定してから(S
30)処理を終了し、撮影経験のあるフイルムの場合に
は、VEI制御において未露光コマが残存することを示
す半月印の白抜き表示(patial)に設定してから(S3
1)処理を終了する。これにより、フイルムカートリッ
ジをカメラから取り出した時に、フイルムの使用状況を
容易に確認できる。
【0068】次に、MRC制御の処理について説明す
る。上述したS12において、未露光コマの残存してい
るカートリッジ(partial)が装填されたことが検出され
ると、図13に示すミッドロールチェンジ(MRC)制
御のサブルーチンに移行する。MRC制御が開始される
と、先ず、MRC制御を実行してもよいか否かを判定す
るオプション判定Aが行われる(S40A)。このオプ
ション判定Aでは、先ずカメラ内の温度を検出する。図
14は温度検出回路の一例を示す回路図である。同図に
示すように、温度検出回路は、温度検出時にオンされる
トランジスタTr及び温度依存性ダイオードD等から構
成されており、トランジスタTrのON/OFFを制御
する信号TEMPON(Lレベル信号)が加えられる
と、カメラ内温度に対応する信号TEMPADを出力す
る。そして、この信号TEMPADのA/D値(TEM
PAD値)が図示しないカメラCPUに加えられる。カ
メラCPUは、図15に示すフローチャートにしたがっ
てMRC制御に適した温度か否かを判定する。
【0069】即ち、カメラCPUは、図15に示すよう
に温度検出する場合には、Lレベルの信号TEMPON
をトランジスタTrのベースに加え、トランジスタTr
をオンにする(S201)。その後、温度検出が安定す
るためのウエイト時間(10msec)が経過したのち
(S202)、カメラ内温度に対応するTEMPAD値
をA/Dポートから読み込む(S203)。そして、こ
のTEMPAD値と、所定の基準温度の時のTEMPA
D値である定数C(例えば、−10°のときの実験値で
設定される値で、約1.4V)とを比較し、TEMPA
D>Cの場合には、温度NGと判定し、TEMPAD≦
Cの場合には、温度OKと判定する(S204)。
【0070】温度NGと判定すると、図13のフローラ
インCを経由してVEI制御において未露光コマが残存
することを示す半月印の白抜き表示(partial) に設定し
た後(S43)、処理を終了する。これは、写真フイル
ムの温度が低下すると、その柔軟性も損なわれ、給送ム
ラが発生しやすくなり、MRC制御中の磁気再生が良好
に行われなくなるおそれがあるからである。
【0071】また、このオプション判定Aでは、フイル
ムカートリッジの種別に応じた判定も行う。即ち、図1
6に示すように、DD制御で読み込んだフイルムカート
リッジの情報からカメラ内に装填されたフイルムカート
リッジが、カラーネガフイルム(CN)を収納したもの
か、カラーリバーサルフイルム(CR)を収納したもの
かを判別し(S210)、CRのフイルムカートリッジ
の場合には、カートリッジNGとし、図13のフローラ
インCに戻る。CRフイルムの磁性層は、CNフイルム
の磁性層よりも薄く、MRC制御には適さないからであ
る。
【0072】このようにして上記オプション判定Aが是
認されると、続いてバッテリーチェック(BC)制御が
実行される(S41)。バッテリーチェックは、例えば
負荷電流を流した状態で電池20の出力電圧を検出し、
その電圧を所定の閾値と比較することにより行われ、電
池20の出力電圧が前記閾値に満たない場合に、BCN
Gと判断してBCNG表示を行うとともにBCNGフラ
グをセットする。
【0073】ところで、この実施の形態では、MRC制
御においてBCNGと判断するための閾値は、図12で
説明したBCNGと判断するための第1の閾値よりも高
い第2の閾値(例えば、電池の消耗を警告するために設
定した閾値)としている。何故ならば、途中取出しのフ
イルムカートリッジがカメラ内に装填されると、露光コ
マと未露光コマの判定や、最初の未露光コマまでの写真
フイルムの給送等を行わなければならず、撮影の準備に
多くの電力を必要とし、特に写真フイルムの磁気記録層
に記録された磁気情報に基づいて露光コマと未露光コマ
とを判定しているため、写真フイルムを所定の速度で円
滑に給送する必要があるからである。
【0074】さて、S42において前記BCNGフラグ
の状態が判別され、このBCNGフラグがセットされて
いる場合には、フイルム給送等の処理に必要な電力が得
られないので、VEI制御において未露光コマが残存す
ることを示す半月印の白抜き表示(partial) に設定した
後(S43)、処理を終了する。尚、この実施の形態で
は、MRC制御においてBCNGと判断するための閾値
を、図12で説明したBCNGと判断するための閾値と
異ならせたが、これに限らず、バッテリーチェックの閾
値は変えず、S42において、BC警告フラグがセット
されているか否かを判断するようにしてもよい。即ち、
MRC制御を行う場合には、BC警告フラグがセットさ
れると、直ちにカメラ動作を禁止するようにしてもよ
い。
【0075】S42において、このBCNGフラグがセ
ットされていない場合、即ち、バッテリーの残量が所定
量以上ある場合には、モータ5が正転駆動され、フイル
ムのフォワード(FWD)給送が行われる(S44)。
このとき図4に示したレギュレータ22のVOF端子が5
V出力となり、増幅回路30に駆動電圧5Vが供給され
る。
【0076】そして、マイクロコンピュータ2のMHC
ポート及びMHDポートが共にロー(L)出力であるこ
とを確認してから(S45)、MRCONポートをL出
力にする(S46)。このように、MRCONをオンす
ることにより、増幅回路30のオペアンプ36、37、
38に基準電圧が供給され、増幅回路30は磁気ヘッド
12で生成される信号を増幅する増幅回路として作動す
る。
【0077】そして、写真フイルム7が磁気ヘッド12
に接触する以前、或いは、磁気情報が記録されていない
ことが明らかなフイルムリーダ部分の給送期間中にMR
CINポートに加えられるA/D値をリファレンスデー
タとして読み込む(S47)。このリファレンスデータ
は、エンコーダパルスに同期して256回読み込まれ、
これらのデータの平均又は積算に基づいてリファレンス
値(MRCREF)が求められる。
【0078】図1で説明したように、写真フイルム7の
各コマの前後にはそれぞれパーフォレーション7a、7
bが形成され、フイルムの第1コマ目については、先頭
側のパーフォレーション7aよりもフイルムの先端側に
さらに一つのパーフォレーションが設けられている。従
って、各撮影コマの先頭側には常に2つのパーフォレー
ションが形成されていることになる。この2つのパーフ
ォレーションのうち、より先頭側のパーフォレーション
を第1パーフォレーション、後続する2つ目のパーフォ
レーションを第2パーフォレーションと呼ぶことにする
と、S48においてフォトセンサ9の出力に基づいて第
2パーフォレーションのエッジが通過したか否かが確認
される(S48)。第2パーフォレーションの通過が確
認された直後、エンコーダ16のエンコーダパルスのカ
ウントを開始する(S49)。
【0079】このとき、MRC制御を引き続き実行して
もよいか否かを判定するオプション判定Bが行われる
(S40B)。このオプション判定Bでは、図17に示
すように前記フイルム給送時のエンコーダパルスの周期
Tを測定し、この周期Tが所定の基準周期D(定数)よ
りも大きいとき(T>D)には、フイルム給送速度が低
下していると判断して給送速度NGとし(S220)、
図13のフローラインCに戻る。写真フイルムの給送速
度が所定の基準速度よりも遅くなると、S/Nが悪くな
るからである。
【0080】同様に、オプション判定Bでは、図18に
示すようにバッテリーチェック(BC)用のA/Dポー
トから電池の電圧レベルを示すA/D値(MDCAD)
を読み込む(S230)。そして、このMDCADが、
予め設定されている基準値(BC時のA/D値)よりも
小さいか否かを判定する(S231)。MDCAD<基
準値となる場合は、フイルム給送負荷がBC時の負荷
(通常、最大負荷をかけてBCを行う)よりも大きくな
ったときであるから、この場合にはフイルム給送NGと
し、図13のフローラインCに戻る。図18に示した実
施の形態では、電池の電圧からフイルム給送負荷の大き
さを判定しているが、これに限らず、モータ電流を検出
し、その検出した電流値が予め設定されている基準値
(例えば、正常な給送時に検出されたモータ電流値)よ
りも大きい場合は、フイルム給送負荷が大きいと判定し
てもよい。尚、モータ電流は、測定電流を抵抗器に流し
たときの電圧降下を電位差計で測定することにより求め
ることができる。
【0081】このようにしてオプション判定B(S40
B)が是認されると、S49でカウントしたカウント値
(ENCOUNT)と所定の定数A(例えば256)と
を比較する(S50)。そして、カウント値(ENCO
UNT)が定数A(例えば、256)よりも小さい場
合、処理はS49に戻り、カウント値が256になった
時点で、MRCINポートのA/D値の読み込みが行わ
れる(S50)。このA/D値の読み込みは、エンコー
ダパルスに同期して256回読み込まれ、これらのデー
タの平均又は積算に基づいて再生データ(MRCAD)
が求められる(S51)。
【0082】この再生データ(MRCAD)に所定の定
数Bを加えた、MRCADCを求め(S52)、このマ
ージン(定数B)を含む再生データMRCADCと前記
リファレンスMRCREFの差又は比から大小関係を判
別する(S53)。再生データの値が小さい場合には、
当該コマに磁気情報が記録されていること、即ち、露光
済みのコマであることを意味しており、フレームカウン
ト数を1フレーム分インクリメントして(S54)処理
はS48に戻る。
【0083】他方、S53において、再生データの値の
方が大きい場合には、当該撮影コマに磁気情報が記録さ
れいないこと、即ち、未露光コマであることを意味して
おり、フイルムの給送を停止する(S55)。そして、
巻戻し制御が実行され(S56)、フレームカウント数
の第1パーフォレーションが通過するのが確認されるま
で、フイルムが巻き戻される(S57)。
【0084】S57において第1パーフォレーションが
通過が検出された時点で、再度モータ5が正転駆動され
フイルムがフォワード給送される(S58)。そして、
フレームカウント数の第2パーフォレーションが検出さ
れたときにモータ5の駆動が停止される(S59)。以
後、図11に示したメインルーチンに戻り、ストロボ充
電制御(S16)以降の処理が行われる。
【0085】このように、当該カメラは、1ロールの写
真フイルム7の途中のコマまで撮影を行った後に、撮影
済みの写真フイルム7を一旦カートリッジ8に巻き込
み、これを取り出すことができるようになっている。そ
して、途中取出しのフイルムカートリッジが装填された
場合には、各コマ毎に磁気記録層に記録された磁気情報
の有無を検出することにより、フイルムカートリッジの
未露光コマの位置を検出し、その撮影コマからの再撮影
を行うことができる。
【0086】尚、この実施の形態では、オプション判定
A及びB(図14〜図18に示した判定)における4つ
の判定結果のうちのいずれか1の判定結果がNGの場合
にはMRC制御を行わないようにしたが、これに限ら
ず、2又はそれ以上の複数の判定結果がNGの場合にM
RC制御を行わないようにしてもよい。また、この実施
の形態では、磁気ヘッドのコイルの両端に生じた信号電
圧を増幅した後、平滑回路で平滑化し、その平滑後の信
号レベルを読み込んで磁気記録の有無を判別するように
したが、平滑回路を用いない他の回路によって磁気記録
の有無を判別するようにしてもよい。
【0087】図19は磁気記録の有無を判別する回路の
他の実施の形態を示すブロック図である。同図におい
て、磁気ヘッド12によって取得された電圧信号は、増
幅回路80を介して増幅されたのちコンパレータ82の
一方の入力に加えられる。尚、増幅回路80からの信号
は、図4における平滑回路32に入力する前の信号と同
じ信号である。
【0088】コンパレータ82の他方の入力には、VR
値切換回路84から比較基準となるVR値が加えられて
いる。このVR値は、例えば図5に示した左右の振幅の
大きい部分と、同図の中央付近の振幅のやや小さい部分
との区別が可能な値となるようにカメラCPU86によ
って適宜切り換えられる。即ち、VR値切換回路84
は、図20に示すように2つのポート1、2を有し、こ
れらのポート1、2をそれぞれグランドレベル(L)に
するか、オープン(OPEN)にするかによって、次表
に示す4つのVR値を出力することができる。
【0089】
【表2】 従って、コンパレータ82の一方の入力に、図5に示し
た振幅の大きい部分が加えられると、コンパレータ82
は磁気情報を構成するクロックパルス及びデータパルス
のいずれか一方の周期に同期したパルス信号をカメラC
PU86に出力する。カメラCPU86はコンパレータ
82からパルス信号を入力すると(即ち、入力信号に変
化があると)、露光コマと判定し、パルス信号を入力し
ない場合又は極端にパルス数が少ない場合(この場合は
ノイズと見なすことができる)には、磁気情報が記録さ
れていない未露光コマと判定する。尚、このカメラCP
U86は、磁気情報を再生していないとき(ノイズのみ
のとき)、コンパレータ82からの出力信号が変化しな
いようにVR値切換回路84から出力されるVR値を最
適値に切り換える。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、磁
気情報の判読は困難であるが、磁気情報の記録の有無の
判別が可能な再生波形を出力できるようにコイルのター
ン数を決定したため、磁気ヘッドのコイルのターン数を
少なくして磁気ヘッドの小型化及び低価格化を実現する
ことができる。また、コイルのターン数を少なくしたこ
とにより、磁気情報を記録する磁気ヘッドとしても使用
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカメラの構成を示す
ブロック図である。
【図2】磁気ヘッドの概略図である。
【図3】磁気記録パターンの説明図である。
【図4】記録再生回路の一実施の形態を示す回路図であ
る。
【図5】図4の増幅回路を経た直後(平滑前)の信号の
波形図である。
【図6】図5に示した信号の部分拡大図である。
【図7】平滑回路を経た直後の信号の波形図である。
【図8】ローパスフィルタを経た後の信号の波形図であ
る。
【図9】コイルのターン数が300の磁気ヘッドによる
再生信号の波形図である。
【図10】コイルのターン数が1500の磁気ヘッドに
よる再生信号の波形図である。
【図11】カメラの処理の流れを示すフローチャートで
ある。
【図12】カメラのバッテリーチェックを示すフローチ
ャートである。
【図13】ミッドロールチェンジ(MRC)制御のサブ
ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】温度検出回路の一例を示す回路図である。
【図15】MRC制御に適した温度か否かを判定するフ
ローチャートである。
【図16】MRC制御に適したフイルムカートリッジか
否かを判定するフローチャートである。
【図17】MRC制御に適したフイルム給送速度か否か
を判定するフローチャートである。
【図18】MRC制御に適したモータ電流か否かを判定
するフローチャートである。
【図19】磁気情報の有無を判別する回路の他の実施の
形態を示すブロック図である。
【図20】図19中のVR値切換回路の一例を示す回路
図である。
【図21】新規格フイルムカートリッジの構造の説明図
である。
【符号の説明】
2…マイクロコンピュータ 4…スプール 5…モータ 6…駆動伝達機構 7、103…写真フイルム 8…フイルムカートリッジ 9…フォトセンサ 11、124、125…磁気記録領域 12…磁気ヘッド 13…コア 14…コイル 15…記録再生回路 15a…電源回路 15b…再生回路 16…エンコーダ 30、80…増幅回路 32…平滑回路 33…ローパスフィルタ 82…コンパレータ 84…VR値切換回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録層が形成された写真フイルムを
    給送し、該写真フイルムの磁気記録層から磁気情報を再
    生するカメラ用磁気再生装置において、 コアにコイルが巻き付けられ、前記写真フイルムの給送
    中に前記磁気記録層に当接し、前記磁気情報の判読は困
    難であるが磁気情報の記録の有無の判別が可能な再生波
    形を出力するように前記コイルのターン数が決定されて
    なる磁気ヘッドと、 前記磁気ヘッドのコイルの両端に生じた電圧信号に基づ
    いて前記写真フイルムの各コマ毎の磁気記録領域に磁気
    情報が記録されているか否かを判別する判別手段と、 を備えたことを特徴とするカメラ用磁気再生装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気ヘッドは、前記コイルのターン
    数が100〜600であることを特徴とする請求項1の
    カメラ用磁気再生装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気ヘッドは、前記写真フイルムの
    磁気記録層にクロックパルスとともに、該クロックパル
    スと逆極性のデータパルスであって、「0」又は「1」
    の記録データに応じて前記クロックパルスの1周期のう
    ちの前半又は後半にデータパルスを記録する磁気記録手
    段の記録ヘッドを兼ねている請求項1又は2のカメラ用
    磁気再生装置。
  4. 【請求項4】 磁気記録層が形成された写真フイルムを
    収納したフイルムカートリッジをカメラ内に装填し、該
    フイルムカートリッジから前記写真フイルムをモータ駆
    動により給送するフイルム給送手段を有し、前記カメラ
    内に装填されたフイルムカートリッジが、露光コマと未
    露光コマとを有する写真フイルムが収納された途中取り
    出しされたフイルムカートリッジか否かを判別し、途中
    取り出しされたフイルムカートリッジと判別すると、前
    記フイルムカートリッジから最初の未露光コマまで前記
    写真フイルムを給送するカメラにおいて、 撮影毎の1コマ送り時に、撮影したコマに対応する磁気
    記録領域に磁気情報を記録する磁気記録手段と、 前記写真フイルムの各コマの磁気記録領域に磁気情報が
    記録されているか否かによって前記最初の未露光コマを
    検出する未露光コマ検出手段であって、コアにコイルが
    巻き付けられ、前記写真フイルムの給送中に前記磁気記
    録層に当接し、前記磁気情報の判読は困難であるが磁気
    情報の記録の有無の判別が可能な再生波形を出力するよ
    うに前記コイルのターン数が決定されてなる磁気ヘッド
    と、前記磁気ヘッドのコイルの両端に生じた電圧信号に
    基づいて前記写真フイルムの各コマ毎の磁気記録領域に
    磁気情報が記録されているか否かを判別する判別手段と
    からなる未露光コマ検出手段と、 を備えたことを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 前記磁気ヘッドは、前記コイルのターン
    数が100〜600であることを特徴とする請求項4の
    カメラ。
  6. 【請求項6】 前記磁気ヘッドは、前記写真フイルムの
    磁気記録層にクロックパルスとともに、該クロックパル
    スと逆極性のデータパルスであって、「0」又は「1」
    の記録データに応じて前記クロックパルスの1周期のう
    ちの前半又は後半にデータパルスを記録する磁気記録手
    段の記録ヘッドを兼ねている請求項4又は5のカメラ。
JP8261073A 1996-10-01 1996-10-01 カメラ用磁気再生装置及びカメラ Pending JPH10104729A (ja)

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JP8261073A JPH10104729A (ja) 1996-10-01 1996-10-01 カメラ用磁気再生装置及びカメラ
US08/940,776 US6026249A (en) 1996-10-01 1997-09-30 Device for detecting the presence of recorded information on a magnetic film by comparing an envelope waveform with a threshold level
US09/366,727 US6181879B1 (en) 1996-10-01 1999-08-04 Magnetic recording and regenerating unit for photographic film and camera
US09/366,645 US6163654A (en) 1996-10-01 1999-08-04 Camera with partial exposed frame film detector and battery monitor
US09/366,646 US6141502A (en) 1996-10-01 1999-08-04 Magnetic recording and regenerating unit for photographic film and camera
US09/366,644 US6266487B1 (en) 1996-10-01 1999-08-04 Magnetic recording and regenerating unit for photographic film and camera
US09/875,150 US6374058B2 (en) 1996-10-01 2001-06-07 Magnetic recording and regenerating unit for photographic film and camera

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