JPH117068A - 磁気記録部付きフィルムを用いるカメラ - Google Patents

磁気記録部付きフィルムを用いるカメラ

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JPH117068A
JPH117068A JP9159884A JP15988497A JPH117068A JP H117068 A JPH117068 A JP H117068A JP 9159884 A JP9159884 A JP 9159884A JP 15988497 A JP15988497 A JP 15988497A JP H117068 A JPH117068 A JP H117068A
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film
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magnetic
camera
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JP9159884A
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Junichi Ito
順一 伊藤
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】磁気記録済みの撮影駒と、磁気記録されていな
い撮影駒とを確実に判定して途中交換カートリッジの未
露光撮影駒の頭出しをすることが可能な磁気記録部付き
フィルムを用いるカメラを提供する。 【解決手段】モータにより装填されたフィルムを給送す
るカメラであって、フィルムパーフォレーションの移動
を検知する信号によって区分される磁気記録部のデータ
書込み可能領域とデータ書込み不可領域とをそれぞれ読
み出した時系列的な読み出し信号列のばらつきの程度を
評価して、当該磁気記録部に磁気データが記録されてい
るか否かを判定することにより、装填された途中露光済
みフィルムカートリッジの未露光撮影駒の頭出しを行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録部付きフ
ィルムを用いるカメラに関し、さらに詳しくは、途中ま
で露光済で一旦取出されたフィルムカートリッジが再度
カメラに装填されたとき、フィルム上に記録された磁気
情報の有無を検出することにより最初の未露光撮影駒を
検出することが可能な磁気記録部付きフィルムを用いる
カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】フィルム途中交換可能なカートリッジカ
メラシステムは、すでに知られているが、磁気記録部付
きフィルムを用いるカートリッジカメラシステムにあっ
ては、途中交換カートリッジの未露光駒の頭出しをする
上で、以下の問題点が指摘されている。
【0003】フィルムに記録された磁気情報を再生した
信号の振幅は、フィルムの給送速度に比例するが、カメ
ラのフィルム給送速度は一般に安定化されておらず、磁
気再生信号の振幅は不安定である。また、フィルム上の
磁気記録層は写真撮影への影響を低減するため、ほぼ透
明といえるほど薄く塗布されており、フィルムに記録さ
れた磁気情報を再生した信号の振幅は、安定な処理を行
うためには不十分である。
【0004】一方、カメラのフィルム給送の駆動源とし
て用いられるモータは、その駆動時にブラシノイズを発
生し、そうしたノイズが信号回路系に影響を与えるた
め、フィルム給送中に作動する磁気情報検出検出回路の
S/N比(信号対雑音比)を向上させることは困難であ
る。
【0005】上述の状況にあって、磁気再生信号を確実
に検出するために、磁気信号再生回路のアンプゲインの
変更や、発生ノイズ低減のためのフィルム特性変更や、
フィルム給送速度の変更等を開示する技術がいくつか提
案されている。例えば、特開平5−88247号公報に
は、磁気記録情報が再生不可能な場合、フィルム給送速
度を変更して再度再生を試みるようにした技術が開示さ
れている。また、特開平5−204037号公報には、
フィルム給送速度に追従してノイズ低減可能なフィルタ
手段を備えることにより、磁気信号再生能力を改善する
技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術では、例えば、IX240カートリッジフィルム
を撮影途中で任意に交換する撮影形態において、途中取
出しカートリッジが再装填された際に、磁気情報の在否
に基づいて、露光済み/未露光の撮影駒の判定を安定か
つ迅速に行い、未露光駒の頭出しを確実に行うという課
題に対しては不十分であった。
【0007】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、途中交換された磁気記録部付きフィルムを収納し
たカートリッジがカメラに装填された場合に、磁気記録
済みの撮影駒と、そうでない撮影駒とを確実に判定する
ことが可能な磁気記録部付きフィルムを用いるカメラを
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のカメラは、モータにより装填されたフィル
ムを給送するカメラにおいて、給送途中のフィルムの移
動状態を検知するパーフォレーション検知手段と、上記
パーフォレーション検知手段の出力によって区分される
上記フィルムの磁気記録部のデータ書込み可能領域とデ
ータ書込み不可領域とをそれぞれを読み出す磁気データ
読み出し手段と、上記磁気データ読み出し手段から出力
されたそれぞれの領域における時系列的な読み出し信号
列のばらつきの程度を評価する手段と、上記評価手段の
出力に基づいて、当該磁気記録部に磁気データが記録さ
れているか否かを判定することにより、装填された途中
露光済みフィルムカートリッジの未露光撮影駒の頭出し
を行う制御手段とを具備している。
【0009】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態のブロ
ック構成図を示している。フィルムカートリッジ1には
磁気記録部付きフィルム2が巻回収納されており、この
フィルムカートリッジ1を装填したカメラには、フィル
ム2の磁気記録部に摺接する磁気ヘッド3が設けられ、
その出力は再生回路4に接続されている。再生回路4の
出力は、A/D変換手段5に接続され、その出力はデー
タのばらつき計算手段6に接続されている。
【0010】また、このカメラには装填されたフィルム
の撮影駒位置を検知するために、位置検出部7が設けら
れ、その出力も上記データのばらつき計算手段6に接続
されている。データのばらつき計算手段の出力は比較手
段8に接続され、その出力はフィルム給送部9に接続さ
れている。
【0011】上記磁気ヘッド3は、フィルム2の磁気記
録部に記録された磁気情報を読取り、それを電気信号に
変換出力しており、上記再生回路4は、磁気ヘッド3か
らの信号を増幅している。上記A/D変換手段は、増幅
された信号をデジタル信号に変換出力し、上記位置検出
部7は給送されるフィルムの駒位置を検知して、それに
対応するパルス信号を出力している。上記データのばら
つき計算手段6は、デジタル変換された磁気データのば
らつきの程度を算出して、磁気ヘッド3がデータ書込み
不可領域を読み出している場合に相当する第1のばらつ
き値と、データ書込み可能領域を読み出している場合に
相当する第2のばらつき値とを求める。
【0012】上記比較手段8は、上記ばらつき計算手段
6から出力されたばらつき値が上記第1、第2のばらつ
き値のいずれであるかを判定する。この判定結果は、上
記磁気ヘッド3で読み出されている撮影駒に磁気データ
が記録済みであるか、未記録であるかにそれぞれ対応し
ており、この判定結果に基づいて露光済みの撮影駒と未
露光撮影駒とを判別して上記給送部9を制御することに
より、途中交換カートリッジの未露光駒頭出しを行う。
【0013】ここで、上記磁気データの在否判定を行う
原理について解説する。図5は、フィルムの磁化状態の
一例(a)と、磁気ヘッドでこのフィルムを再生した場
合の出力信号(b)とを示している。磁気ヘッドが非磁
化領域を読み出しているときの再生信号は、主として磁
気ヘッドに誘導されるノイズと再生回路が発生するラン
ダムノイズとで構成され、その振幅は比較的小さい。一
方、磁気ヘッドが磁化領域を読み出しているときの再生
信号は、磁化の状態に応じた信号が検出される。
【0014】いま、所定のタイミングでサンプルした再
生信号をA/D変換した場合、非磁化領域のデータ列を
d(1)、d(2)、・・・d(n)とし、磁化領域の
データをD(1)、D(2)、・・・D(n)として、
1<x<nとすると、(1)式が成立すると考えて良
い。
【0015】
【数1】 |dX−dX+1|<|DX−DX+1| ・・・(1)
【0016】(1)式から多数の演算結果が得られる
が、これらを一括して評価するために、変形した演算式
が(2)式である。
【0017】
【数2】 (1/n)Σ|dX−dx+1|<(1/N)Σ|DX−DX+1| ・・・(2)
【0018】(2)式の左辺は、非磁化領域における再
生信号のばらつきの程度を示し、右辺は、磁化領域にお
ける再生信号のばらつきの程度を示している。(2)式
が成立しているということは、読み出し中の撮影駒の磁
化領域(データ書込み可能領域)に何らかの磁気データ
が含まれていることを表し、即ち、再生中の撮影駒が露
光済みであることに対応している。逆に、(2)式が成
立しない場合は、当該撮影駒が未露光であると判定でき
る。
【0019】図2(a)は、本発明に係るカメラの一実
施形態を示すブロック構成図である。マイクロコンピュ
ータ12は、このカメラの動作を制御する中枢をなし、
このマイクロコンピュータ12にはカメラ制御のための
モータやセンサ、及び各種機構がそれぞれの回路を介し
て図示のごとく接続されている。
【0020】即ち、マイクロコンピュータ12には、被
写体距離を測定する測距回路13と、被写体輝度を測定
する測光回路14と、測距データに応じて不図示の撮影
レンズのピント調整を行う焦点調節回路15と、露光デ
ータに応じてシャッタや絞りを制御するシャッタ/絞り
制御回路16と、表示回路17と、EEPROM18
と、時計回路19とからなるカメラの基本制御回路と、
モータ駆動回路20と、記録/再生回路21と、信号処
理回路22と、バーコード検出回路23とがそれぞれ接
続されている。さらに、マイクロコンピュータ12に
は、パワースイッチ(POWER−SW)、リワインド
スイッチ(RW−SW)、フィルムカートリッジスイッ
チ(PT−SW)、及びレリーズスイッチ(REL−S
W)が接続されている。
【0021】パワースイッチ(POWER−SW)は、
カメラの電源システムに連動したメインスイッチであ
り、このスイッチがオンしている間はこのカメラが動作
可能である。リワインドスイッチ(RW−SW)は、撮
影途中のフィルムを強制的にカートリッジ1内に巻き戻
すために操作されるスイッチである。レリーズスイッチ
(REL−SW)は、焦点調節動作と露光動作とを開始
させるスイッチである。フィルムカートリッジスイッチ
(PT−SW)は、フィルムカートリッジの装填の有無
を検出するスイッチであり、装填されているとき、オン
しており、そうでないときはオフ状態となっている。マ
イクロコンピュータ12は、上記各スイッチの状態をそ
の入力ポート情報として読取り、後述する制御プログラ
ムに従って、各種の動作を制御している。
【0022】マイクロコンピュータ12は、カメラにフ
ィルムカートリッジ1が装填されると、モータ駆動回路
20にフィルム2の「送出し動作」を指令して、フィル
ム給送モータ24の動力によりフィルム駆動機構25に
行わせ、フィルムカートリッジ装填動作が完了する。マ
イクロコンピュータ12は、測距回路13からの測距デ
ータに基づき、焦点調節回路15を制御して不図示の撮
影レンズの焦点調節動作を行い、測光回路14からの輝
度情報に基づき、シャッタ/絞り制御回路16を制御し
てフィルム2を露光させる。
【0023】表示回路17は、露出情報やフィルム撮影
駒数等を表示するものであり、EEPROM18は各種
の制御パラメータを記憶している。時計回路19は磁気
記録される「年」、「月」、「日」、「時」、「分」の
データを発生する。モータ駆動回路20は、フィルム給
送モータ24を介してフィルム駆動機構25と結合され
ており、このフィルム駆動機構25は、フィルムカート
リッジ1とフィルム巻上げスプール27とを駆動する。
【0024】フィルム2はフィルムカートリッジ1内に
設けられた不図示のカートリッジスプールの回転によ
り、該カートリッジ1の外部に送出されるようになって
いる。このフィルム送出し動作は、フィルム給送用モー
タ24と、上記巻上げスプール27を駆動する不図示の
駆動機構とにより行われる。この時、フィルム給送用モ
ータ24の駆動力は巻上げスプール27にも同時に伝達
されており、カートリッジ1から送出されたフィルム2
の先端部を巻上げスプール27に卷回させる。なお、フ
ィルムカートリッジ1の送出しの周速V1と、巻上げス
プール27によるフィルム巻取り周速V2とはV1<V
2の関係にあるため、フィルム2が巻上げスプール27
に卷回された後は、フィルム2は巻上げスプール27に
よって支配的に巻上げられるようになっている。
【0025】上記フィルムカートリッジ1と巻上げスプ
ール27との間で給送されるフィルム2の近傍には記録
/再生回路21に接続された磁気ヘッド28と、信号処
理回路22に接続された反射型フォトインタラプタ(P
R1)29、反射型フォトインタラプタ(PR2)3
0、及びフォトインタラプタ(PI)32がセンサとし
てそれぞれ図示する位置関係に配置されている。マイク
ロコンピュータ12は、反射型フォトインタラプタ2
9、30の出力によりフィルム2の不図示のパーフォレ
ーション(穿孔)を検出して、撮影駒の位置出し、なら
びに磁気記録タイミングを決定している。
【0026】磁気ヘッド28は記録/再生回路21に接
続されており、フィルム2の磁性体へのデータ記録、お
よび記録済みデータの再生に使用される。磁気ヘッド2
8の再生信号は、記録/再生回路21によってデジタル
信号に変換され、マイクロコンピュータ12に入力され
る。
【0027】フォトインタラプタ32とフィルム2の近
傍にはフィルム2の移動に従動して回転する放射状に形
成されたスリット付き円板31が設けられ、この円板3
1の回転に応じて信号を出力し、この信号を信号処理回
路22によりデジタル変換してマイクロコンピュータ1
2に入力している。こうして、マイクロコンピュータ1
2はフィルム2の移動量と移動速度とを検出しており、
フィルム2の移動速度に応じて磁気記録の記録タイミン
グを決定している。
【0028】また、フィルムカートリッジ1には不図示
のカートリッジスプールの回転に連動した円板33が設
けられ、この円板33には図示のごときバーコードが印
刷されている。このバーコードは、当該フィルムに関す
る各種の情報が含まれており、このバーコードを読取る
ことにより上記各種の情報を入手できる。
【0029】図2(b)は、図2(a)に示したフィル
ムカートリッジ1を反対側から見た状態を示している。
インジケータ35は、不図示のカートリッジスプールに
連動して回転するもので、このインジケータ35は上記
円板33と反対側の面においてフィルム露光に関する4
つの状態のいずれか1つを表している。図示のごとく4
つの特徴的な窓36aから36dはそれぞれ「未露
光」、「部分露光」、「全露光」、「現像済み」を表
す。これら4つの窓のどこに上記インジケータが位置す
るかによって当該フィルムの露光状態が判別可能であ
る。
【0030】上記バーコードに記録されたフィルム情報
の読取りは、上記円板33がフィルム2の送出し方向と
は逆に回転されながらフォトセンサ34によって検出さ
れることにより行われる。このフォトセンサ34は、円
板33に対向して配置された反射型フォトインタラプタ
(PR)によって構成され、バーコードの有無に応じた
反射光量を検知している。バーコード検出回路23は、
フォトセンサ34の出力信号をデジタル変換してマイク
ロコンピュータ12に入力している。
【0031】図3は、記録/再生回路21及びその周辺
部の詳細回路構成を示している。記録/再生回路21
は、周知の磁気ヘッド駆動回路21a及び再生回路21
bからなり、磁気ヘッド駆動回路21aは、それぞれ直
列接続されたトランジスタQ1、Q2及びQ3、Q4
と、それぞれのトランジスタのベースに接続された抵抗
Rb1からRb4とヘッド駆動電流を制限する抵抗R1
とで構成される。磁気ヘッド28に流す電流は、マイク
ロコンピュータ12の出力ポートP_MG(+)、P_
MG(−)により制御され、例えば、破線で示す(+)
方向に電流を流すためにはP_MG(+)ポートをハイ
レベルとし、P_MG(−)ポートをロウレベルに設定
する。電流の方向を逆転するにはポートの設定を逆転す
れば良く、さらに、記録を行わないときは両方のポート
を共にロウレベルにする。
【0032】再生回路21bは、マイクロコンピュータ
12内部に設けられたA/Dコンバータ12aの入力レ
ンジに合せて磁気ヘッド28からの出力信号を増幅する
回路である。この再生回路21bはマイクロコンピュー
タ12の出力ポートP_CIRENにより制御され、ポ
ートP_CIRENがロウレベルのときトランジスタQ
5がオンして再生回路21bが作動するようになってい
る。磁気ヘッド28からの再生信号は、磁気ヘッド28
の感度、フィルム2の給送速度により振幅が決定され、
A/Dコンバータ12aの入力電圧レンジに対応させる
ためには通常80ないし100dBが必要であるため、
本実施形態では2段アンプ構成としている。
【0033】再生回路21bにはオペアンプOP1、定
電圧ダイオードD11、抵抗R11からなる周知の定電
圧回路が含まれ、この定電圧回路の出力が後述する差動
増幅器、非反転増幅器、フィルタ回路に供給されてい
る。磁気ヘッド出力を受ける初段アンプは差動増幅器で
あり、この差動増幅器は、オペアンプOP2、抵抗R2
1からR24とR22、R23に並列接続されたコンデ
ンサC21、C22により構成される。
【0034】初段アンプの出力を受ける非反転増幅器
が、オペアンプOP3、抵抗R31からR33、コンデ
ンサC31からC33により構成されている。この非反
転増幅器の後段にはオペアンプOP4、抵抗R41、R
42とコンデンサC41、C42からなるロウパスフィ
ルタ回路が設けられ、このフィルタの遮断周波数は、磁
気データの記録密度とフィルム給送速度に基づいて設定
されている。
【0035】図4は、磁気ヘッド28と反射型フォトイ
ンタラプタ29、30とフォトインタラプタ32の配置
を示している。図示の位置は撮影駒番号1(#1)がカ
メラの露光アパーチャに正対した状態である。反射型フ
ォトインタラプタ29は、フィルム2が巻上げ方向に移
動するときにフィルム2の停止位置を検出するセンサで
あり、反射型フォトインタラプタ30はフィルム2が巻
戻し方向に移動するときにフィルム2の停止位置を検出
するセンサである。フィルム2の停止位置は2つの隣接
したパーフォレーションによって決定され、図示の撮影
駒番号1は、パーフォレーション610と611とを反
射型フォトインタラプタ29で検知することにより位置
決めしている。同様にしてフィルム巻戻し方向の駆動に
あっては、パーフォレーション612と613を反射型
フォトインタラプタ30で検出することにより位置決め
している。
【0036】なお、反射型フォトインタラプタ29、3
0はそれぞれパーフォレーション610、613に対し
てΔ1、Δ2だけオフセットして配置されているが、こ
れらは巻上げ、巻戻し方向へのフィルム停止時のオーバ
ーラン量にそれぞれ対応している。
【0037】フィルム2上の磁気記録部62は撮影駒
(#1)の下側で、パーフォレーション611と612
との間のΔ3と記された区間にあり、磁気ヘッド28は
反射型フォトインタラプタ29の中心軸の延長線上に配
置されている。従って、反射型フォトインタラプタ29
によりパーフォレーション610、611を検出して磁
気ヘッド28を制御すれば、Δ3の区間に磁気記録を行
うことができる。
【0038】続いて、このカメラの動作を説明する。図
6は、このカメラの動作シーケンスを制御するマイクロ
コンピュータ12の概略フローチャートである。パワー
スイッチ(POWER−SW)がオンされると、マイク
ロコンピュータ12が起動され、パワーオンリセットの
後、ステップS1にてI/Oポート、各種レジスタ、メ
モリ等の初期化がなされる。ステップS2では、パワー
スイッチ(POWER−SW)、フィルムカートリッジ
スイッチ(PT−SW)、リワインドスイッチ(RW−
SW)、レリーズスイッチ(REL−SW)の各スイッ
チの設定状態を入力している。このステップ2の動作は
メインルーチンにて繰り返し実行されるため、スイッチ
状態に変化があっても速やかに検出することができる。
【0039】ステップS3にてフィルムカートリッジス
イッチ(PT−SW)に変化が生じたか否かが判定され
る。カメラにフィルムカートリッジ1が装填されると、
フィルムカートリッジスイッチ(PT−SW)はオフか
らオンに変化するため、この変化が検出されるとステッ
プS4に進み、変化がない場合は、後述するステップS
11に移行する。
【0040】ステップS4ではフィルムカートリッジ1
の不図示のカートリッジスプールが回転され、上述のバ
ーコードから当該フィルム情報が読み出される。このフ
ィルム情報には感度情報、撮影可能駒数情報、ネガ/ポ
ジの別等の情報が含まれている。さらに、バーコードの
初期位置からフィルムの使用状態が検出される。バーコ
ードと同じく不図示のカートリッジスプールに連動した
インジケータ35の状態を判定すれば、「未露光」、
「部分露光」、「全露光」、「現像済み」の4つの状態
のうちいずれであるかが判る。
【0041】ステップS5ではインジケータ35の状態
が「未露光」であるか、「部分露光」であるかがテスト
され、「未露光」であれば、ステップS6に進んでフィ
ルム送出し動作が行われる。ステップS6ではフィルム
カートリッジ1からフィルム2が送出され、フィルム2
の先端部が巻上げスプール27に巻き付けられ、撮影駒
番号1が露光アパーチャ59と正対する位置まで巻上げ
られ、ステップS7にてマイクロコンピュータ12の撮
影駒番号を記憶するデータレジスタFLMCNTに撮影
駒番号である1がセットされる。
【0042】一方、ステップS5において、インジケー
タ35が「部分露光」である場合はステップS8に進
む。「部分露光」フィルムが装填されたときは、少なく
とも撮影駒番号1から撮影動作することができないた
め、撮影動作に先立って未露光撮影駒の頭出しを行う必
要がある。
【0043】ステップS8では「未露光フレーム検出」
サブルーチンが実行される。このサブルーチンが実行さ
れると、フィルムカートリッジ1からフィルム2が送出
され、フィルム先端部が巻上げスプール27に巻き付け
られてフィルムが巻上げられるが、このときフィルム2
の磁気データを再生する磁気データ再生動作が巻上げと
並行して行われる。フィルム2の巻上げ動作は磁気再生
信号がなくなるまで行われる。この「未露光フレーム検
出」サブルーチンの詳細は後述する。
【0044】ステップS9にて「1フレームリワイン
ド」サブルーチンが実行される。このサブルーチンは、
フィルムを撮影駒1つ分巻き戻す。その結果、未露光撮
影駒のうち、最も若い番号の撮影駒がアパーチャ59と
正対する位置に停止する。ここで、1駒巻き戻す理由
は、磁気ヘッド28の配置上、ステップS8において、
未露光撮影駒を完全に検出するにためは、先頭の未露光
撮影駒から1駒分だけ余分に巻上げる必要があるためで
あり、例えば、装填されたフィルム2の駒番号1〜3が
「露光済み」であるとき、この「未露光フレーム検出」
サブルーチンが実行されると、5番目の撮影駒が露光ア
パーチャ59と対向して終了する。この場合、先頭の未
露光撮影駒は4駒めであるから、この4駒めの頭出しを
するためにステップS9の「1フレームリワインド」処
理を必要とする。ステップS9にて1駒巻戻しが実行さ
れると、ステップS10に進み、上記FLMCNTの値
がデクリメント(−1)される。これにより、先頭の未
露光撮影駒が露光アパーチャ59と対向するので、露光
動作が可能となる。
【0045】上記ステップS3からステップS11に移
行した場合には、リワインドスイッチ(RW−SW)の
変化が検出される。リワインドスイッチ(RW−SW)
は、撮影途中でフィルムカートリッジ1をカメラから強
制的に排出させるときに操作されるスイッチであるか
ら、リワインドスイッチ(RW−SW)の変化を検出し
た場合は、速やかにフィルム2をカートリッジ1に巻き
戻す必要があり、ステップS12にてフィルム2の巻戻
しが実行される。
【0046】ステップS13において上記FLMCNT
の値が1であるか判定する。これが1であれば、全く撮
影がなされずにフィルム2を巻き戻されたことを意味し
ているから、ステップS14に進んで、上記インジケー
タ35を「未露光」位置にセットする。その後、S16
にてFLMCNTの値をクリアする。ステップS13に
おいて、FLMCNTの値が1でないときは、露光済み
撮影駒が存在することを意味しており、ステップS15
にてインジケータ35を「部分露光」位置にセットし、
ステップS16にてFLMCNTの値をクリアする。
【0047】上記ステップS11において、リワインド
スイッチ(RW−SW)に変化がないと判定されたとき
は、ステップS17に移行して、レリーズスイッチ(R
EL−SW)の状態変化を検出する。レリーズスイッチ
(REL−SW)に変化が認められると、ステップS1
8に進む。ステップS18では、FLMCNTの値が0
か判定される。これが0であれば、フィルム2の撮影駒
と露光アパーチャ59とが対向していないことを意味
し、そのままでは露光動作が許可されないから、ステッ
プS2に戻る。
【0048】一方、ステップS18にてFLMCNTの
値が0でなければ、露光動作が許可されるため、ステッ
プS19に移行する。ステップS19では、被写体まで
の距離情報が測距回路13により入力され、この距離情
報に基づいて焦点調整回路15を制御して被写体にピン
トを合せる(測距処理)。また、被写体輝度情報が測光
回路14により入力され、この輝度情報に基づいてシャ
ッタ速度と絞り値とを決定する(測光処理)。
【0049】ステップS20にてシャッタ絞り制御回路
16を制御してフィルム2を露光し、ステップS21で
フィルム2を1駒巻上げると共に、この巻上げ動作中に
磁気ヘッド駆動回路21aを制御して、フィルム2への
磁気記録を行う。
【0050】ステップS22において、FLMCNTの
値が、カートリッジ1の撮影可能駒数を示すlastに
等しいかを判定する。なお、この値lastは、フィル
ムカートリッジ1がカメラに装填されたときにカートリ
ッジ1のバーコードから検出した値である。ステップS
22にてFLMCNTの値がlastに等しくない場合
はステップS23に進み、FLMCNTの値をインクリ
メント(+1)する。ステップS22において、FLM
CNTの値がlastに等しいことが検出されると、そ
れ以上の撮影動作が保証されないため、ステップS24
に移行して、フィルム2をカートリッジ1に巻き戻す。
さらに、ステップS25でインジケータ35を「全露
光」位置にセットして、ステップS26にてFLMCN
Tの値をクリアする。このようにしてFLMCNTの値
がlastに達するまで露光動作が進行するようになっ
ている。
【0051】上記ステップS17において、レリーズス
イッチ(REL−SW)に変化がない場合、ステップS
27に進んで、パワースイッチ(POWER−SW)の
変化を判定する。このパワースイッチ(POWER−S
W)がオンのままであれば、動作を継続するために、ス
テップS2に戻る。パワースイッチ(POWER−S
W)がオンからオフに転じていれば、カメラ動作を終了
して、マイクロコンピュータ12の作動を終了する。
【0052】次に、図7、図8を参照して「未露光フレ
ーム検出」サブルーチンの動作を説明する。なお、図9
の割込み処理ルーチンは「未露光フレーム検出」ルーチ
ンと並行して実行されるものであり、図10は「未露光
フレーム検出」サブルーチンの動作を説明するタイミン
グチャートを示している。この「未露光フレーム検出」
サブルーチンの動作の概要は以下の通りである。
【0053】フィルムカートリッジ1からフィルム2を
送出し、フィルム2を巻上げスプール27に巻付け、撮
影駒番号1から順次フィルム2を巻上げると共に、この
巻上げ中にフィルム2の磁気データの再生を行い、磁気
データのない撮影駒(即ち、未露光撮影駒)が検出され
るまでフィルム巻上げを実行する。
【0054】引続き、「未露光フレーム検出」サブルー
チンの動作の詳細を説明する。ステップS31にて、マ
イクロコンピュータ12の出力ポートP_CIRENが
ハイからロウに切換えられ、再生回路21bが動作を開
始する。ステップS32では本サブルーチンの動作に必
要な制御パラメータがEEPROM18から読み出され
る。
【0055】ステップS33では各種レジスタ及び制御
フラグ類の初期化を行っている。データレジスタPR1
CNTは、反射型フォトインタラプタ29の出力信号の
変化(エッジ)の計数値を保持し、データレジスタPI
CNTは、フォトインタラプタ32の出力信号の計数値
を保持する。また、フラグレジスタf_detect
は、磁気データが存在しない撮影駒(未露光撮影駒)が
検出されたときに1がセットされ、そうでないときは0
となっており、フラグレジスタf_inareaは、磁
気ヘッド28とフィルム2の記録領域(図4のΔ3で示
した領域)とが対向しているときに1がセットされ、磁
気ヘッド28が記録領域の外にあるときは0となってい
る。
【0056】ステップS34ではフィルム給送用モータ
24の印加電圧Vmが初期設定される。この初期設定値
はステップS32にてEEPROM18から読み出され
ている。ステップS35にてフィルム給送用モータ24
が起動され、フィルム2の送出し、ならびに巻上げが開
始される。
【0057】ステップS36では、所定時間で割り込み
信号を発生するためのタイマカウンタにこの所定時間T
intを設定して、次いでステップS37で該タイマカ
ウンタのカウント動作が開始される。タイマカウンタか
らのタイマ割込み信号が発生すると、マイクロコンピュ
ータ12は現在実行中の処理を一旦中断して、図9に示
す割込み処理を行うようにプログラムされている。
【0058】図9の割込み処理ルーチンでは、まず、ス
テップS71にて再生回路21bの出力がA/Dコンバ
ータ12aによりデジタルデータに変換される。ステッ
プS72ではこのデジタル変換されたデータと、前回の
A/D変換データを保持するデータレジスタlastA
/Dのデータとの差の絶対値が演算され、この結果がデ
ータレジスタΔA/Dに格納される。ステップS73で
はΔA/DデータをデータレジスタSUMΔに加算して
いる。ステップS74では次回の割込み処理に備えてス
テップS71で変換したデータを上記レジスタlast
A/Dに格納する。ステップS75ではデータレジスタ
A/DCNTの値をインクリメント(+1)している。
こうして、Tint時間間隔で得られた1駒分のSUM
Δの値をADCNTの値で除算することにより、再生信
号のA/D変換データのばらつきの程度を求めることが
できる。上記Tintの値はA/D変換に要する時間、
磁気データの記録密度、フィルム巻上げ速度等を勘案し
て適宜な値を設定する必要があるため、予めEEPRO
M18に記憶させている。
【0059】図7に戻り、ステップS35でモータ24
が起動すると、フィルム2がカートリッジ1から送出さ
れるが、巻上げスプール27の巻上げ速度はフィルム送
出し速度よりも速く設定されている。従って、フィルム
の移動速度は、送出しの初期は比較的遅く、フィルム先
端が巻上げスプール27に巻付いた後は速くなる。この
速度変化は図10(a)のタイミングチャート上に*0
で示されている。
【0060】フィルム2の先端がさらに進行すると、円
板31が回転を開始してフォトインタラプタ32からパ
ルス信号が出力されるようになる。フィルムがしばらく
送られると、今度はパーフォレーションが反射型フォト
インタラプタ29を通過するため、検出信号PR1が発
生する。
【0061】ステップS38ではPR1信号の変化(エ
ッジ)を検出しており、変化がなければ、ステップS5
6に進み、変化があれば、ステップS39に進む。ステ
ップS39では、データレジスタPR1CNTの値がイ
ンクリメント(+1)される。続くステップS40に
て、PR1CNTの値が1であるか判定され、それが1
であれば、ステップS41にてフラグレジスタf_in
areaの値がクリアされてからステップS56に進
む。
【0062】上述したように、フラグレジスタf_in
areaの値は磁気ヘッド28が図4のΔ3領域中にあ
るときのみ1となり、それ以外では0となっている。従
って、データレジスタPR1CNTに保持される変化エ
ッジ数が1から4までの間は、磁気ヘッド28が上記Δ
3領域外であることを意味するから、ステップS41に
てf_inareaフラグがクリアされる。こうした関
係は、図4に示した反射型フォトインタラプタ29と磁
気ヘッド28との位置関係、及び図10(a)のPR1
信号の変化状態とから容易に理解されるであろう。図1
0(a)のPR1信号の変化エッジ箇所に1から4まで
の番号が記載されているが、これらの番号はデータレジ
スタPR1CNTの値と一致している。f_inare
aフラグを1にする条件は、PR1CNTの値が4にな
る、即ち、磁気ヘッド28が図4のΔ3領域に入るとき
である。
【0063】ステップS40にて、データレジスタPR
1CNTの値が1以外のときは、ステップS42に移行
して、PR1CNTの値が2であるか判定する。PR1
CNTの値が2であれば、ステップS43に進み、デー
タレジスタSUMΔとADCNTとがクリアされる。こ
うした動作は磁気ヘッド28が図4のΔ3領域外にある
とき、再生回路21(b)からの出力信号の変動の程度
を測定する上で必要となる。この変動の程度は、A/D
コンバータ12aの出力データに現れるばらつきの程度
である。
【0064】一方、ステップS42にてPR1CNTの
値が2であるときは、撮影駒と露光開口59とがほぼ正
対する位置にフィルム2が巻上げられており、ステップ
S44ではFLMCNTの値がインクリメント(+1)
される。このPR1CNTの値が2になるタイミングで
フィルム給送用モータ24にブレーキがかけられれば、
図4に示したΔ1相当分だけオーバーランした後に、フ
ィルム2を停止させることができる。
【0065】ステップS45では、フラグレジスタf_
detectの値が判定され、これが0ならば引続き動
作を継続する必要があり、ステップS56に移行する。
f_detectの値が1であれば、未露光撮影駒が検
出されているから、ステップS46に進む。
【0066】ステップS46では、所定時間Trの間、
モータ24への印加電圧極性を逆転する。続いてステッ
プS47では所定時間Tsの間、モータ24にショート
ブレーキがかけられる。これらステップS46、S47
の動作により給送中のフィルム2が停止される。ステッ
プS48ではタイマカウンタの動作が停止される。タイ
マカウンタが停止すれば、タイマ割込み信号が発生しな
くなるから、図9に示される割込み処理ルーチンが実行
されなくなる。ステップS49ではマイクロコンピュー
タ12の出力ポートP_CIRENがロウからハイに切
換えられ、再生回路21bが停止する。その後、メイン
ルーチンに戻る。
【0067】上記ステップS42において、PR1CN
Tの値が2でないと判定されると、ステップS50に移
行して、PR1CNTの値が3であるか判定される。P
R1CNTの値が3であればステップS51に進む。ス
テップS51では、データレジスタSUMΔの値がデー
タレジスタADCNTの値で除算され、その結果がデー
タレジスタAVEΔnoiseに格納される。ここで、
データレジスタSUMΔとADCNTとに保持された値
はPR1CNTの値が2になった段階でそれぞれクリア
されているから(ステップS43)、上記データレジス
タAVEΔnoiseの値は、図10(b)のタイミン
グチャート上に*1で示された範囲の再生回路21bの
出力信号の変動の程度を表している。これは再生回路2
1bを含む再生系回路のノイズレベルである。
【0068】なお、磁気ヘッド28が図4のΔ3領域外
にあるとき、即ち、PR1CNTの値が1から4までの
とき、再生回路21bを含む再生系回路のノイズレベル
の測定が可能であるが、磁気ヘッド28が確実に記録領
域外にあるときノイズ評価することが望ましく、本サブ
ルーチンではPR1CNTの値が1から2までの場合に
再生系回路のノイズ測定を行っている。
【0069】上記ステップS50において、PR1CN
Tの値が3でないときは、ステップS52に進み、PR
1CNTの値が4であるか判定される。この値が4であ
ればステップS53に進み、そうでなければ、ステップ
S56に進む。ステップS53では、フラグレジスタf
_inareaの値を1にする。これは図10(a)の
タイミングチャートから明らかなごとく、PR1CNT
の値が4になったときに磁気ヘッド28が図4のΔ3領
域に入ったことを意味するからである。そして、磁気ヘ
ッド28は、反射型フォトインタラプタ29の信号にさ
らなる変化が起るまでは上記Δ3領域中に存在してい
る。
【0070】次いで、ステップS54にて、PR1CN
Tの値はクリアされるため、PR1CNTの値が1にな
るとき、磁気ヘッド28は上記Δ3領域から外れる。こ
のとき、フラグレジスタf_inareaの値も0にさ
れる必要があり、これが上記ステップS39の動作であ
る。
【0071】ステップS55では、フォトインタラプタ
32からのパルス数カウント値を保持するデータレジス
タPICNTの値がクリアされる。このPICNTの値
がクリアされることにより、磁気ヘッド28が上記Δ3
領域中のいずれの位置に存在するかを知ることができ
る。
【0072】ステップS56では、フォトインタラプタ
32からのパルス信号が入力されたかが判定される。こ
こで、フォトインタラプタ32からのパルス信号が検出
されると、ステップS57に進み、そうでないときは、
ステップS38に戻る。ステップS57では、フラグレ
ジスタf_inareaの値が0であれば、磁気ヘッド
28が上記Δ3領域外に存在するため、ステップS38
に戻る。一方、ステップS57でf_inareaの値
が1であれば、ステップS58に進んでPICNTの値
をインクリメント(+1)する。
【0073】ステップS59では、PICNTの値がN
stに等しいか否かが判定される。このNstは、ステ
ップS32にて読み出された、EEPROM18に記憶
されているパラメータである。PICNTの値がNst
に等しければ、再生回路21bの出力信号の測定を開始
する必要があるため、ステップS60に進んで、データ
レジスタSUMΔとADCNTとをクリアする。
【0074】一方、ステップS59にて、PICNTの
値がNstに等しくないと判定された場合、ステップS
61に進んで、PICNTの値がNendに等しいか否
かが判定される。このNendは、ステップS32にて
読み出された、EEPROM18に記憶されているパラ
メータである。PICNTの値がNendに等しければ
ステップS62に進み、そうでなければ、ステップS3
8に戻る。ステップS62ではデータレジスタSUMΔ
の値がデータレジスタADCNTの値で除算され、その
結果をデータレジスタAVEΔsignalに格納す
る。ステップS59からS62までの処理は、図10
(b)のタイミングチャート上に*2で示した範囲にお
ける再生信号の変動の程度を算出するために行われる。
そして上記パラメータNstとNendの値を適宜設定
することにより、上記Δ3領域中のいずれの位置に磁気
データが記録されていても、再生信号の測定が可能とな
る。
【0075】ステップS63では、既に測定された再生
系回路のノイズレベルと再生信号とのレベル比が算出さ
れ、この比をデータレジスタCMPに格納する。何らか
の磁気情報が記録されていれば、CMPの値は1より大
であり、磁気記録がなされていなければ、CMPの値は
1となる。
【0076】ステップS64において、上記データレジ
スタCMPの値が参照値REFよりも小さいと判断され
た場合、フィルム2には磁気データが存在しないことを
表し、これは即ち、未露光撮影駒が検出されたことを意
味する。従って、この場合はステップS65に進み、フ
ラグレジスタf_detectの値を1にする。一方、
データレジスタCMPの値が参照値REFよりも大きい
と判定された場合、フィルム2に何らかの磁気データが
記録されていることを表し、これは即ち、現在再生中の
撮影駒が露光済みであることを意味する。従って、この
場合はステップS66に進み、フラグレジスタf_de
tectの値を0にする。上記参照値REFは、再生信
号中に磁気データが存在するか否かを判定するための、
1より大なる定数であり、再生系回路のノイズレベル変
動を勘案して設定され、EEPROM18に記憶されて
いる。EEPROMは適宜書換えができるため、カメラ
完成後に実際のノイズレベルを評価してから最適な参照
値REFを決定することができる。
【0077】フラグレジスタf_detectの値が1
のときは、ステップS45からS47に示したように、
反射型フォトインタラプタ29からの信号の変化に応答
してフィルム巻上げが停止される。
【0078】図11は、「1フレームリワインド」サブ
ルーチンの動作を示し、図12はこのサブルーチンの動
作に対応したタイミングチャートを示している。まず、
ステップS81にて、EEPROM18より制御パラメ
ータが読み出される。ステップS82では、反射型フォ
トインタラプタ30の信号パルス数の計数値を保持する
データレジスタPR2CNTの値がクリアされる。ステ
ップS83では、フィルム給送用モータ24への印加電
圧Vmrが設定され、ステップS84にて該モータ24
が起動されてフィルム2の巻き戻しが開始される。
【0079】ステップS85において、反射型フォトイ
ンタラプタ30からの信号に変化があるかが判定され、
変化が検出されると、ステップS86に進んで、PR2
CNTの値がインクリメント(+1)される。そして、
ステップS87においてPR2CNTの値が4に達した
かが判定される。PR2CNTの値が4でなければ、フ
ィルム2の巻戻しが継続されるため、ステップS85に
進み、PR2CNTの値が4であれば、フィルム2がほ
ぼ1駒分巻戻されたことを意味する。そこで、ステップ
S88では、所定時間Trvの間、モータ24への印加
電圧極性を反転して、ステップS89にて所定時間Ts
rの間、モータ24にショートブレーキがかけられる。
これら2つのステップにより、フィルム2は図4に示し
たΔ2だけオーバーランした後に停止する。
【0080】第1実施形態によれば、図7に示した「未
露光フレーム検出」サブルーチンのステップS51に
て、まず、データ書込み不可領域におけるサンプルされ
た再生信号列の隣接データの差分の総和をサンプルデー
タ数で除算した値であるAVEΔnoiseを求め、次
に、図8に示した「未露光フレーム検出」サブルーチン
のステップS62にて、データ書込み可能領域における
サンプルされた再生信号列の隣接データの差分の総和を
サンプルデータ数で除算した値であるAVEΔsign
alを求め、最後に、同図ステップS63にて、AVE
ΔsignalとAVEΔnoiseとの比であるCM
Pを算出している。そして、このCMPの値と所定値R
EFとの大小比較結果に基づいて、フィルム2のデータ
書込み可能領域中のデータ在否を判定している。この所
定値REFの値はカメラの完成後に実際のノイズレベル
を評価してから設定できるため、撮影済みの撮影駒と未
露光撮影駒とを確実に判別することができ、途中交換さ
れたフィルムカートリッジがカメラに装填されたとき
に、先頭の未露光撮影駒を確実に頭出しすることができ
る。
【0081】(第2実施形態)図5を参照して、露光済
み撮影駒と未露光撮影駒との判別を行うための、第1実
施形態とは異なる形態を説明する。第2実施形態では、
まず、初めに非磁化領域(データ書込み不可領域)中に
おいて、次式の演算を行う
【0082】
【数3】 Vref=(1/n)Σdx ・・・(3)
【0083】(3)式のVrefは、再生系回路から出
力される信号の平均的な振幅を示している。この(3)
式の中に磁化領域(データ書込み可能領域)中のデータ
(D1、D2、・・・Dn)が誤って混入しても磁気デ
ータ在否判断をする上で問題が生じることはない。何故
なら、フィルムに記録された磁気データ(D1、D2、
・・・Dn)に変動があっても、(3)式で演算される
平均的な振幅には影響を与えないからである。
【0084】次に、上記Vrefを用いて、次式の演算
を行う。
【0085】
【数4】 VΔ=(1/N)Σ|Vref−DX| ・・・(4)
【0086】(4)式のVΔは、Vrefで与えられる
平均的な振幅を基準とした場合の、磁化領域(データ書
込み可能領域)における再生データのばらつきの程度を
表している。磁化領域(データ書込み可能領域)中に磁
気データが存在しなければVΔはゼロであり、磁気デー
タが記録されていればVΔはゼロでない正の値となる。
このVΔに基づいて未露光撮影駒を検出するのが第2実
施形態の概要である。
【0087】以下、第1実施形態と同様であるものは、
その説明を省略し、第1実施形態とは異なる点のみを説
明する。第2実施形態において第1実施形態と異なるも
のは、図13、図14に示す「未露光フレーム検出」サ
ブルーチン、および図15に示す「割込み処理」サブル
ーチンである。
【0088】図13、図14に示す「未露光フレーム検
出」サブルーチンは、基本的には第1実施形態のそれと
大きな相違はなく、動作上異なる部分にのみダッシュ記
号(’)を付加している。このダッシュ記号の付加され
ていないステップは第1実施例と同様であるため、説明
を省略している。
【0089】(ステップS51’の説明)ステップS5
1’では、SUMADの値をADCNTの値で除算した
結果をデータレジスタADrefに格納している。SU
MADの値とADCNTの値とはPR1CNTの値が2
になったときに0クリアされているから(ステップS4
3)、ADrefの値は、図10(b)のタイミングチ
ャート上に*1で示した範囲における再生回路の出力レ
ベルの平均値を表している。なお、このADrefの値
は(3)式のVrefに対応している。
【0090】(ステップS60’の説明)ステップS6
0’では、(4)式のVΔを演算する準備としてデータ
レジスタSUMΔ、ADCNTの値を0クリアし、フラ
グレジスタf_calenの値を1にしている。このス
テップにより、後述する「割込み処理」ルーチンにおけ
るステップS85、S86の動作を可能としている。
【0091】(ステップS62’からS66’までの説
明)ステップS62’ではフラグレジスタf_cale
nの値が0クリアされ、これにより、後述する「割込み
処理」ルーチンにおけるステップS86の動作が停止す
る。ステップS63’では、SUMΔの値をADCNT
の値で除算した結果をデータレジスタADΔに格納して
いる。ステップS59からS63’までの処理により、
図10(b)のタイミングチャート上に*2で示した範
囲内の再生信号をA/D変換したデータのばらつきの程
度が得られる。ADΔの値は(4)式のVΔに相当す
る。
【0092】フィルム2上に何らかの磁気データが記録
されていれば、ADΔは0より大なる値となり、データ
が記録されていなければ、ほぼ0となる。ステップS6
4’ではADΔと参照値REFとの大小関係が判定され
る。第1実施形態と同様に、参照値REFの値は0より
大なる適宜な値であり、再生回路のノイズレベルや、A
/Dコンバータの量子化誤差等を勘案して決定されてい
る。ステップS64’において、ADΔの値が参照値R
EFより小であると判定された場合は、フィルム2上に
磁気データが記録されていないことを示し、即ち、未露
光撮影駒が検出されたことに相当している。この時、ス
テップS65’にてフラグレジスタf_detectの
値が1に設定される。また、ADΔの値が参照値REF
より小でないと判定された場合には、フィルム2上に何
らかの磁気データが存在していることを示し、この場合
は露光済み撮影駒を検出したことに相当するため、ステ
ップS66’に進んで、フラグレジスタf_detec
tの値を0にする。
【0093】フラグレジスタf_detectの値が1
であるとき、上述したごとくステップS45からS47
までのステップを経てフィルム2の巻上げ動作が停止す
る。図15に示す「割込み処理」サブルーチンは、メイ
ンルーチンにおいて所定の時間間隔Tintでタイマー
割込み信号を発生させ、この割込み信号が発生したとき
にコールされて起動する。このルーチンでは、ステップ
S81において、再生回路21bの出力信号をA/D変
換する。ステップS82では、デジタル変換された再生
データをデータレジスタSUMADに保持された値に順
次加算している。ステップS83では、データレジスタ
ADCNTに保持された値がインクリメント(+1)さ
れる。上記SUMADの値をこのADCNTの値で除算
することにより(3)式に相当する演算が行われる。
【0094】ステップS84では、フラグレジスタf_
calenの値が判定される。このフラグレジスタf_
calenは磁気ヘッド28が磁化領域(データ書込み
可能領域)中に存在するときに1が設定され、それ以外
では0となっている。f_calenの値が0であれ
ば、メインルーチンにリターンし、f_calenの値
が1であれば、ステップS85に進む。ステップS85
では、データレジスタADrefの値と、ステップS8
1で得られたデジタル変換された再生データとの差の絶
対値が演算され、この結果がデータレジスタΔADに格
納される。最後に、ステップS86にてΔADの値をデ
ータレジスタSUMΔに保持された値に加算している。
このSUMΔの値をADCNTの値で除算することによ
り、(4)式で説明したA/D変換データのばらつきの
程度を求めている。
【0095】第2実施形態によれば、図13に示した
「未露光フレーム検出」サブルーチンのステップS5
1’にて、まず、データ書込み不可領域におけるサンプ
ルされた再生信号列の隣接データの総和をサンプルデー
タ数で除算した値であるADrefを求め、次に、図1
4に示した「未露光フレーム検出」サブルーチンのステ
ップS63’にて、データ書込み可能領域におけるサン
プルされた再生信号列とADrefとの差分の総和をサ
ンプルデータ数で除算した値であるADΔを求めてい
る。そして、このADΔの値と所定値REFとの大小比
較結果に基づいて、フィルム2のデータ書込み可能領域
中のデータ在否を判定している。この所定値REFの値
はカメラの完成後に実際のノイズレベルを評価してから
設定できるため、撮影済みの撮影駒と未露光撮影駒とを
確実に判別することができ、途中交換されたフィルムカ
ートリッジがカメラに装填されたときに、先頭の未露光
撮影駒を確実に頭出しすることができる。
【0096】なお、上述の実施形態では数式(1)から
数式(4)に基づいて、サンプルされた再生信号のばら
つきの程度を評価しているが、ばらつきの程度を評価す
る方式はこれらの数式に限られるものでなく、例えば、
標準偏差や分散を演算してそれらを評価してもよい。さ
らに、第2実施形態の評価式から判るように、データ書
込み不可領域の再生信号のノイズレベルの平均値を平均
ノイズレベルとした場合、データ書込み可能領域の再生
信号と平均ノイズレベルとの差分を評価することによ
り、所定レベルに対するサンプルデータの偏差を評価し
ても良い。
【0097】なお、上述の実施形態から以下の構成が導
かれる。 (1)モータにより装填されたフィルムを給送するカメ
ラであって、フィルムパーフォレーションの移動を検知
する信号によって区分される磁気記録部のデータ書込み
可能領域とデータ書込み不可領域とをそれぞれ読み出し
た時系列的な読み出し信号列のばらつきの程度を評価し
て、当該磁気記録部に磁気データが記録されているか否
かを判定することにより、装填された途中露光済みフィ
ルムカートリッジの未露光撮影駒の頭出しを行うことを
特徴とする磁気記録部付きフィルムを用いるカメラ。 (2)上記磁気データの在否判定は、上記磁気記録部の
データ書込み不可領域からの時系列的な読み出し信号列
に基づいて、無信号時の再生系ノイズレベルを求め、こ
の値とデータ書込み可能領域からの時系列的な読み出し
信号列とを用いた所定の演算を行うことを特徴とする上
記(1)に記載の磁気記録部付きフィルムを用いるカメ
ラ。 (3)モータにより装填されたフィルムを給送するカメ
ラにおいて、給送途中のフィルムの移動状態を検知する
パーフォレーション検知手段と、上記パーフォレーショ
ン検知手段の出力によって区分される上記フィルムの磁
気記録部のデータ書込み可能領域とデータ書込み不可領
域とをそれぞれを読み出す磁気データ読み出し手段と、
上記磁気データ読み出し手段から出力されたそれぞれの
領域における時系列的な読み出し信号列のばらつきの程
度を評価する手段と、上記評価手段の出力に基づいて、
当該磁気記録部に磁気データが記録されているか否かを
判定することにより、装填された途中露光済みフィルム
カートリッジの未露光撮影駒の頭出しを行う制御手段と
を具備することを特徴とする磁気記録部付きフィルムを
用いるカメラ。 (4)フィルムに設けられた磁気記録部から磁化情報を
検出する磁気ヘッドと、この磁気ヘッドからの磁化情報
に基づいて上記磁気記録部の磁化状態に応じた信号を出
力する磁化状態信号出力手段と、上記磁気記録部におい
て、露光開口部に対応して磁化されるデータ書込み可能
領域が上記磁気ヘッドを通過するのか、磁化されないデ
ータ書込み不可領域が上記磁気ヘッドを通過するのかを
検出する領域位置検出手段と、この領域位置検出手段か
らの信号に基づいて、上記データ書込み可能領域及び上
記データ書込み不可領域に対応する上記磁化状態信号出
力手段からの出力のばらつきの程度を算出する算出手段
と上記2つの領域に対応する信号のばらつきの程度を比
較して、フィルム上の駒が磁気記録されているか否かを
判定する磁気記録有無判定手段と、を具備したことを特
徴とする磁気記録部付きフィルムを用いるカメラ。 (5)フィルムに設けられた磁気記録部から磁化情報を
検出する磁気ヘッドと、この磁気ヘッドからの再生信号
に基づいて、上記磁気記録部の磁化状態に対応した信号
を出力する磁化状態信号出力手段と、上記磁気記録部に
おいて、露光開口部に対応して磁化されるデータ書込み
可能領域が上記磁気ヘッドを通過するのか、磁化されな
いデータ書込み不可領域が上記磁気ヘッドを通過するの
かを検出する領域位置検出手段と、上記領域位置検出手
段からの信号に基づいて、磁気ヘッドがデータ書込み不
可領域中に存在することを検出し、この時の磁化状態信
号出力手段の出力の平均値を求める平均値算出手段と、
上記領域位置検出手段からの信号に基づいて、磁気ヘッ
ドがデータ書込み可能領域中に存在することを検出し、
この時に上記平均値算出手段の出力に基づいて、上記磁
化状態信号出力手段の出力のばらつきを求めるばらつき
算出手段と、上記ばらつき算出手段の出力に基づいて、
フィルム上の駒が磁気記録されているか否かを判定する
磁気記録有無判定手段と、を具備したことを特徴とする
磁気記録部付きフィルムを用いるカメラ。 (6)モータにより装填されたフィルムを給送するカメ
ラであって、フィルムパーフォレーションの移動を検知
する信号によって区分される磁気記録部のデータ書込み
可能領域とデータ書込み不可領域とをそれぞれ読み出し
た時系列的な読み出し信号列に基づいて、所定レベルに
対するデータ書込み可能領域からの読み出し信号列の偏
差を評価して、当該磁気記録部に磁気データが記録され
ているか否かを判定することにより、装填された途中露
光済みフィルムカートリッジの未露光撮影駒の頭出しを
行うことを特徴とする磁気記録部付きフィルムを用いる
カメラ。 (7)上記磁気データの在否判定は、上記磁気記録部の
データ書込み不可領域からの時系列的な読み出し信号列
に基づいて、無信号時の再生系ノイズレベルを求め、こ
の値とデータ書込み可能領域からの時系列的な読み出し
信号列とを用いた所定の演算を行うことを特徴とする上
記(6)に記載の磁気記録部付きフィルムを用いるカメ
ラ。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
途中交換された磁気記録部付きフィルムを収納したカー
トリッジがカメラに装填された場合に、フィルムから読
み出した磁気再生信号のばらつきの程度をデータ書込み
不可領域と、データ書込み可能領域とでそれぞれ評価す
ることによって、磁気記録済みの撮影駒と、そうでない
撮影駒とを確実に判定することが可能な磁気記録部付き
フィルムを用いるカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の磁気記録部付きフィルムを用いるカ
メラの概念を示す構成図である。
【図2】(a)は、この発明に係る磁気記録部付きフィ
ルムを用いるカメラの一実施形態を示すブロック構成図
であり、(b)は、同図(a)に示したフィルムカート
リッジ1を逆方向から見たようすを示す図である。
【図3】図2の記録/再生回路21及びその周辺部の詳
細な回路構成を示した図である。
【図4】磁気ヘッド28と、反射型フォトインタラプタ
29、30と、フォトインタラプタ32のカメラ内の配
置を示した図である。
【図5】図2の再生回路21bを動作させたときのフィ
ルムの磁化状態と再生信号との対応を示す図であって、
(a)は、フィルムの磁化状態を示す図であり、(b)
は、(a)の磁化状態にあるフィルムを再生したときの
再生回路21bの再生信号波形を示す図である。
【図6】第1実施形態に係るカメラシーケンスのメイン
ルーチンの動作を示すフローチャートである。
【図7】第1実施形態に係る「未露光フレーム検出」サ
ブルーチンの詳細な動作を示すフローチャートである。
【図8】第1実施形態に係る「未露光フレーム検出」サ
ブルーチンの詳細な動作を示すフローチャートである。
【図9】第1実施形態に係る割込み処理の詳細な動作を
示すフローチャートである。
【図10】(a)は、「未露光フレーム検出」サブルー
チンの動作を示すタイミングチャートであり、(b)
は、同図(a)の*Aから*Bまでの区間を時間的に拡
大して示すタイミングチャートである。
【図11】「1フレームリワインド」サブルーチンの詳
細な動作を示すフローチャートである。
【図12】「1フレームリワインド」サブルーチンの動
作を示すタイミングチャートである。
【図13】第2実施形態に係る「未露光フレーム検出」
サブルーチンの詳細な動作を示すフローチャートであ
る。
【図14】第2実施形態に係る「未露光フレーム検出」
サブルーチンの詳細な動作を示すフローチャートであ
る。
【図15】第2実施形態に係る割込み処理の詳細な動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 フィルムカートリッジ、 2 フィルム、 3 磁気ヘッド、 4 再生回路、 5 A/D変換手段、 6 ばらつき演算手段、 7 位置検出部、 8 比較手段、 9 給送部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータにより装填されたフィルムを給送す
    るカメラであって、フィルムパーフォレーションの移動
    を検知する信号によって区分される磁気記録部のデータ
    書込み可能領域とデータ書込み不可領域とをそれぞれ読
    み出した時系列的な読み出し信号列のばらつきの程度を
    評価して、当該磁気記録部に磁気データが記録されてい
    るか否かを判定することにより、装填された途中露光済
    みフィルムカートリッジの未露光撮影駒の頭出しを行う
    ことを特徴とする磁気記録部付きフィルムを用いるカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】上記磁気データの在否判定は、上記磁気記
    録部のデータ書込み不可領域からの時系列的な読み出し
    信号列に基づいて、無信号時の再生系ノイズレベルを求
    め、この値とデータ書込み可能領域からの時系列的な読
    み出し信号列とを用いた所定の演算を行うことを特徴と
    する請求項1記載の磁気記録部付きフィルムを用いるカ
    メラ。
  3. 【請求項3】モータにより装填されたフィルムを給送す
    るカメラにおいて、 給送途中のフィルムの移動状態を検知するパーフォレー
    ション検知手段と、 上記パーフォレーション検知手段の出力によって区分さ
    れる上記フィルムの磁気記録部のデータ書込み可能領域
    とデータ書込み不可領域とをそれぞれを読み出す磁気デ
    ータ読み出し手段と、 上記磁気データ読み出し手段から出力されたそれぞれの
    領域における時系列的な読み出し信号列のばらつきの程
    度を評価する手段と、 上記評価手段の出力に基づいて、当該磁気記録部に磁気
    データが記録されているか否かを判定することにより、
    装填された途中露光済みフィルムカートリッジの未露光
    撮影駒の頭出しを行う制御手段とを具備することを特徴
    とする磁気記録部付きフィルムを用いるカメラ。
JP9159884A 1997-06-17 1997-06-17 磁気記録部付きフィルムを用いるカメラ Withdrawn JPH117068A (ja)

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