JPH1010377A - 照明用大口径耐熱プラスチック光ファイバ - Google Patents

照明用大口径耐熱プラスチック光ファイバ

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JPH1010377A
JPH1010377A JP8167779A JP16777996A JPH1010377A JP H1010377 A JPH1010377 A JP H1010377A JP 8167779 A JP8167779 A JP 8167779A JP 16777996 A JP16777996 A JP 16777996A JP H1010377 A JPH1010377 A JP H1010377A
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JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
moisture
plastic optical
resistant plastic
core
Prior art date
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Pending
Application number
JP8167779A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Hiramatsu
浩己 平松
Yoshikazu Hayakawa
良和 早川
Tomiya Abe
富也 阿部
Masanori Matsumoto
雅則 松本
Toru Sasaki
徹 佐々木
Shigenori Nemoto
重則 根元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Denso Corp
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Publication date
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Publication of JPH1010377A publication Critical patent/JPH1010377A/ja
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温高湿下においてもコアへの透湿を防ぎ、
安定した光量を保つことができる照明用大口径耐熱プラ
スチック光ファイバを提供する。 【解決手段】 耐熱プラスチック光ファイバ10の外周
に、金属蒸着層3と電解めっき層3とからなる防湿層2
0を形成し、この上にジャケット5を押出し又は被覆す
る。これにより、ジャケット5を透湿しても防湿層20
が湿気を遮断し、耐熱プラスチック光ファイバ10への
透湿を防ぐことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱プラスチック
光ファイバに係り、特に湿熱環境下で使用される照明用
大口径耐熱プラスチック光ファイバに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のプラスチック光ファイバは、コ
ア、クラッド(又はクラッド兼ジャケット)、及びジャ
ケットからなり、一般的にセンサー用途、短距離伝送用
途、バンドル状での照明用途等で使われている。しか
し、最近ではプラスチック光ファイバは大口径にでき、
かつ柔軟性があるものが開発されていることからイルミ
ネーション照明用途、自動車照明用途、防爆照明用途に
も使われており、特に湿熱環境が高い場所での適用要求
が増えてきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大口径
用のプラスチック光ファイバに柔軟性を持たせるために
はコア自体が柔軟であることが必要である。しかし柔軟
性のある樹脂をコアに用いている大口径プラスチック光
ファイバは、高温高湿下の状況にさらされると、ジャケ
ットだけでなくクラッドも透湿し、水蒸気がコアにまで
達してしまう。このためこの水蒸気が、柔軟なコアを形
成する高分子材料内の自由体積部に入り込んでしまい、
冷却されるとコア材料内部で光の波長以上の大きさの凝
集体を形成し、この凝集体が通過光の散乱体となるため
にコアが白濁し、光が通らなくなってしまう欠点があっ
た。
【0004】そこで、本発明は、高温高湿下においても
コアへの透湿を防ぎ、安定した光量を保つことができる
柔軟な照明用大口径耐熱プラスチック光ファイバを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、コアとその外周に設けられたクラ
ッドとからなる耐熱プラスチック光ファイバの外周に、
金属蒸着層と電解めっき層とを順に形成した防湿層を設
けたものである。
【0006】請求項2の発明は、上記防湿層は、金、
銀、銅、錫、鉛、アルミ、クロム又はこれらの合金で形
成されたものである。
【0007】請求項3の発明は、上記コアはシリコーン
樹脂又はアクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂で形成
され、かつクラッドはふっ素樹脂で形成されたものであ
る。
【0008】請求項4の発明は、上記コア径が2.0mm
〜30mmであるものである。
【0009】本発明者らは多々検討した結果、耐熱プラ
スチック光ファイバの外周に金属蒸着層と電解めっき層
とからなる防湿層を設けることとし、この防湿層を次の
ように形成した。すなわち、本発明の防湿層は、クラッ
ドの外周にスパッタリング等の蒸着方法にて金属を蒸着
させて薄い金属膜を形成し、この上から電解めっきを施
すことによって薄いパイプ状に形成される。
【0010】このように構成することで、本発明の照明
用大口径耐熱プラスチック光ファイバを高温高湿下で使
用する際に、防湿層の電解めっき層に湿気は遮断される
ので、コア及びクラッドへの透湿を防ぐことができ、フ
ァイバの白濁による光量低下を防ぐことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適実施の形態を
図1及び図2を用いて詳述する。
【0012】図1に本発明の照明用大口径耐熱プラスチ
ック光ファイバの構成図を示し、図2(a)は図1の横
断面図を示し、図2(b)は図1の縦断面図を示す。
【0013】図1中、10は耐熱プラスチック光ファイ
バを示し、このファイバ10は、光の通路となる断面が
円形状のコア1と、そのコア1の外周に設けられ、コア
1よりも屈折率の小さなクラッド2とから構成されてい
る。
【0014】本発明の照明用大口径耐熱プラスチック光
ファイバ30は、図示するように、この耐熱プラスチッ
ク光ファイバ10と、そのファイバ10の外周に設けら
れ、コア1及びクラッド2への透湿を防止する防湿層2
0と、この防湿層20の外周に設けられ、これらコア
1、クラッド2及び防湿層20を保護するためのジャケ
ット5とから構成されている。
【0015】コア1は熱硬化樹脂であるシリコーン樹脂
で形成され、クラッド2はふっ化エチレンプロピレン
(FEP)で形成されている。また、防湿層20は、湿
気を遮断する電解めっき層4と、クラッド2の外周にそ
のめっき層4を形成しやすくするための金属蒸着層3と
から構成されている。
【0016】尚、金属蒸着層3の蒸着は膜厚の均一性、
ピンホールが少ない点からスパッタリング法を用いると
良い。また、蒸着及びめっきに使われる金属は特に限定
しないが、金、銀、銅、錫、鉛、亜鉛、アルミ、クロム
又はこれらの金属の合金であることが望ましい。蒸着膜
の厚さは特に規定しないが、ピンホールの有無により透
湿の可能性があるので、電解めっきとの合計厚さが20
μm以上であることが望ましい。
【0017】かかる耐熱プラスチック光ファイバ10の
コア1としては、耐熱性と柔軟性があるシリコーン樹
脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート等が望ましい。ま
た、クラッド2も透明性が良く、かつ耐熱性のあるふっ
化エチレンプロピレン(FEP)、PFA、プロピレ
ン,四ふっ化エチレン共重合体(PTFE)、クロロト
リフルオロエチレン(CTFE)、エチレン,四ふっ化
エチレン共重合体(ETFE)等のふっ素樹脂を使うこ
とが望ましい。ファイバ10のコア径及びクラッドの肉
厚は必要に応じて選択されれば良い。しかしコア径とし
ては、2mm以下では照明用として実用的な光量は得られ
ず、30mm以上になるとファイバ状に形成した場合柔軟
性が失われて曲がらなくなる。また、ジャケット5には
曲げ性、柔軟性、めっき層の保護等を考慮してPVC、
ポリエチレン(PE)、ウレタン等の柔軟な樹脂を被覆
することが望ましい。
【0018】次に、本発明の照明用大口径耐熱プラスチ
ック光ファイバ30の作用を説明する。
【0019】照明用大口径耐熱プラスチック光ファイバ
30を高温高湿下で使用するに際しては、ジャケット5
を透湿しても、ファイバ10自体に透湿する前に防湿層
20のめっき層4に湿気が遮断されるので、コア1及び
クラッド2へ透湿しない。従って、ファイバ10の白濁
による光量低下を防ぐことができる。
【0020】また、ジャケット5がめっき層4を腐食や
衝撃等から保護するので、長期間の使用にも耐えること
ができる。
【0021】
【実施例】次に、より具体的な実施例を比較例と併せて
説明する。
【0022】先ず、実施例と比較例に使用する光ファイ
バとして、クラッドとなる内径9mm外径11mmのFEP
チューブにコアとなるシリコーン樹脂を注入し、熱処理
することで耐熱プラスチック光ファイバ10を3本作製
した。この耐熱プラスチック光ファイバ10の初期分光
スペクトル、及び耐熱試験(120℃、1500時間)
後の分光スペクトルを図3に示す。
【0023】図示するように、耐熱試験後も伝送損失の
増加は見られなかった。
【0024】実施例 この耐熱プラスチック光ファイバ10の外周にスパッタ
リング等の蒸着方法にて金を蒸着させて薄金膜を形成
し、この上から銀で電解めっきを施すことによって約3
0μmの防湿層をパイプ状に形成する。更に、この防湿
層を形成させたファイバの上から難燃ポリエチレン(P
E)収縮チューブを被覆することで、照明用大口径耐熱
プラスチック光ファイバ30を作製した。
【0025】比較例1〜3 この実施例の照明用大口径耐熱プラスチック光ファイバ
30のほかに、比較例1として何も被覆していない耐熱
プラスチック光ファイバ10と、また、比較例2として
耐熱プラスチック光ファイバ10の外周に難燃PE収縮
チューブを被覆したジャケット付耐熱プラスチック光フ
ァイバを作製した。さらに、比較例3として、コア径
1.5mm、クラッド径2.2mmの耐熱プラスチック光フ
ァイバを作製し、その光ファイバの外周に樹脂では最も
透湿性が低いといわれているPCTFEを被覆したジャ
ケット付耐熱プラスチック光ファイバを作製した。
【0026】次に、これら各サンプルを60℃90%R
Hの恒温恒湿槽に200時間投入後、室温に1時間放置
した後、光量保持率を測定することで各サンプルの耐湿
評価を行った。但し、測定波長は660nmとし、初期光
量と比較してサンプルの光量保持率が90%以下になっ
た場合をNGとした。この結果を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表に示すように、比較例1〜3より、高温
高湿下ではコア及びクラッドの径やジャケットによる防
湿性は期待できず、防湿層がなければコアに透湿してし
まい白濁して光量の低下を招くことが分かる。また、実
施例1と比較例1〜3とから、防湿層を設けたものが初
期の光量を保持している時間が格段に長いことが分か
る。
【0029】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、耐熱プラ
スチック光ファイバの外周に防湿層を設けることによ
り、ファイバへの透湿を防ぐことができる。従って、柔
軟性があり、かつ湿熱環境下でも透湿による光量低下が
ない照明用大口径耐熱プラスチック光ファイバを実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の照明用大口径耐熱プラスチック光ファ
イバの構造図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】本発明の耐熱プラスチック光ファイバの初期及
び120℃耐熱試験後の分光スペクトルを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 コア 2 クラッド 3 金属蒸着層 4 電解めっき層 5 ジャケット 10 耐熱プラスチック光ファイバ 20 防湿層 30 照明用大口径耐熱プラスチック光ファイバ
フロントページの続き (72)発明者 阿部 富也 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 松本 雅則 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 佐々木 徹 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 根元 重則 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアとその外周に設けられたクラッドと
    からなる耐熱プラスチック光ファイバの外周に、金属蒸
    着層と電解めっき層とを順に形成した防湿層を設けたこ
    とを特徴とする照明用大口径耐熱プラスチック光ファイ
    バ。
  2. 【請求項2】 上記防湿層は、金、銀、銅、錫、鉛、ア
    ルミ、クロム又はこれらの合金で形成された請求項1記
    載の照明用大口径耐熱プラスチック光ファイバ。
  3. 【請求項3】 上記コアはシリコーン樹脂又はアクリル
    樹脂又はポリカーボネート樹脂で形成され、かつクラッ
    ドはふっ素樹脂で形成された請求項1記載の照明用大口
    径耐熱プラスチック光ファイバ。
  4. 【請求項4】 上記コア径が2.0mm〜30mmである請
    求項1記載の照明用大口径耐熱プラスチック光ファイ
    バ。
JP8167779A 1996-06-27 1996-06-27 照明用大口径耐熱プラスチック光ファイバ Pending JPH1010377A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6420020B1 (en) 1999-11-19 2002-07-16 Central Glass Company Limited Article with antifogging film and process for producing same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6420020B1 (en) 1999-11-19 2002-07-16 Central Glass Company Limited Article with antifogging film and process for producing same

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