JPH10102902A - ウインドレギュレータ装置 - Google Patents

ウインドレギュレータ装置

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JPH10102902A
JPH10102902A JP25345196A JP25345196A JPH10102902A JP H10102902 A JPH10102902 A JP H10102902A JP 25345196 A JP25345196 A JP 25345196A JP 25345196 A JP25345196 A JP 25345196A JP H10102902 A JPH10102902 A JP H10102902A
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glass
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window regulator
sash
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敏明 内潟
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正敏 坂口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全、静粛で作業性が良く、確実なガラスの
昇降が可能なウインドレギュレータ装置を提供する。 【解決手段】 本発明にかかるウインドレギュレータ装
置1は、互いに対向して平行に配置された一対のサッシ
ュ部2A,2Bに複数の横桟25,26を横架してドア
サッシュフレーム2を形成し、横桟25,26の両端に
複数のプーリ40,41,42,43に回転自在に支持
してワイヤ44を巻きかけて配置し、ワイヤ44に支持
部材60,61を設けてガラス3の両下端3a,3bを
支持し、横桟25にワイヤ44を駆動してガラスを昇降
させる駆動手段45を装着して一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウインドレギュレ
ータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のウインドレギュレータ装置は、ド
アサッシュとガラスを昇降するレギュレータ機構とが個
別に設けられていて、これらをドアフレームに組み付け
ることにで一体化している。例えば、Xアーム式のウイ
ンドレギュレータ装置では、ドアフレームを構成するイ
ンナパネルの略中央にX状に一対のリンクアームを配置
し、各アームの一端にガラス下端を支持して他端側でア
ームの角度をモータやレバー等の駆動手段で可変させる
ことによりガラスの昇降を行なっている。
【0003】ワイヤー式のウインドレギュレータ装置で
は、インナパネルにサッシュフレームとガイドレールを
個別に固定し、この固定されたガイドレールに摺動自在
に支持されたキャリアプレートでガラスの下端中央を支
持し、駆動モータやレバーで駆動されるワイヤによって
キャリアプレートを摺動し、ガラスの両端をサッシュフ
レームでガイドしながらガラスを昇降させている。
【0004】特開昭64−71986号公報には、一対
のガイドレールに摺動可能に支持され、同ガイドレール
内に配置されたワイヤによって駆動されるスライダプレ
ートに、ガラス端部に設けたホルダを連結して一体化し
たワイヤー式のウインドレギュレータ装置が提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のウイン
ドレギュレータ装置では、ガラスの昇降を案内するガイ
ドレールがサッシュフレームと分離して構成されてドア
フレームに個別に装着するので、ドアに組み付けなけれ
ば、その昇降動作や調整作業、組立てを行なえず作業性
が良くない。ガイドレールとサッシュフレームとを個別
に装着するため調整作業が難しい両者の平行度調整が必
要であった。この平行度調整が狂うと、ガラスの摺動抵
抗が大きくなって昇降不良や異音の発生原因となる。
【0006】Xアーム式のウインドレギュレータ装置で
は、リンクアームのスペースや動作範囲が大きくレイア
ウトの規制が厳しい。リンクアームは板金の場合が多い
ので、動作時における異音や雑音も発生し易い。リンク
アームは、その略中央で回転可能に支持されてX状に設
けられるので平面的な動作となり、ガラス曲率が小さな
ものには対応が難しい。また、ガラス昇降途中の負荷も
リンクアームの角度によって変化するので、作動が滑ら
かでなくモータの唸り音の発生原因ともなる。
【0007】ワイヤ方式のウインドレギュレータ装置で
は、キャリアプレートがガラス下端中央を支持するの
で、この支持部を中心としてガラスが揺動し易い。この
ようなガラスの揺動は、ガラスとサッシュとを干渉させ
て摺動抵抗や摺接音の増大と共に、キャリアプレートと
それを摺動自在に支持するガイドレールとの間でのガタ
つき音や擦れ音の発生原因となる。ガラス支持部の間隔
を広くすればガラスの揺動は抑えられるが、キャリアプ
レートの大型化やガラスのストローク不足を招いてしま
う。
【0008】また、上述したXアーム式及びワイヤ式の
場合、レギュレータ機構の一部であるリンクアームやガ
イドレールがインナパネル等のドアフレームの略中央に
配置されるので、側突時におけるドアの変形量を妨げて
変形による衝撃吸収を低減させると共に、リンクアーム
やガイドレールの車室内側への移動が懸念される。
【0009】特開昭64−71986号公報に提案のウ
インドレギュレータ装置では、ガラス端部がホルダを介
してスライダプレートに支持されているので、ガラス支
持部を中心とするガラスの揺動は抑えられる。しかし、
スライダプレートがガイドレール上を摺動するので、摺
動抵抗が大きくガイドレールとの摺接音も大きくなる傾
向と成る。また、ワイヤやホルダがガイドレール内に配
置されているので、ワイヤが噛み込み易く、昇降不良や
スムーズなガラス昇降動作の妨げとなるおそれがある。
【0010】本発明は、安全、静粛で作業性が良く、確
実なガラスの昇降動作が可能なウインドレギュレータ装
置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、互いに対向し
て平行に配置された一対のサッシュ部に複数の横桟を掛
け渡してドアサッシュフレームを形成し、一対のサッシ
ュ部両側に位置する横桟近傍に配置された複数のプーリ
にワイヤを巻きかけ、このワイヤによって連結される支
持部材を介してガラスを支持し、ワイヤを駆動してガラ
スを昇降させる駆動手段をドアサッシュフレームに装着
した。
【0012】このような構成とすると、ドアサッシュフ
レームにガラス、駆動手段、プーリが一体的に装着され
るので、ドアサッシュフレーム自体がレギュレータ機構
の取付けベースとなり、窓ガラスとサッシュとの相対位
置決めが確実且つ精度良く組み付け可能となる。また、
ウインドレギュレータの構成部材をドアフレームに個別
に組み付けなくとも昇降動作や調整作業が単独に行なえ
る。サイドサッシュがガラスのガイドレールとして機能
するので、ガイドレールのない構成となりサッシュとガ
イドレールとの平行度調整が不要となる。ガラス両下端
をワイヤに設けた支持部材で支持するので、ガラス支持
部の間隔が大きくなり、昇降動作に伴うガラス支持部を
中心とするガラスの揺動を抑えられる。ワイヤを巻きか
けるプーリや駆動手段を横桟の両端や隅に配置するの
で、ドアサッシュフレームの中央部からガラスを除くレ
ギュレータ機構の部材がなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明にかかるウインドレギュレ
ータ装置は、互いに対向して平行に配置された一対のサ
ッシュ部に複数の横桟を掛け渡し固定して形成された枠
状のドアサッシュフレームを有し、このドアサッシュフ
レームの横桟の両端に複数のプーリを配置して各プーリ
にワイヤを巻きかけ、ワイヤに固定した支持部材でガラ
スの両下端を支持すると共に、ワイヤを駆動する駆動手
段を横桟に装着して一体化する。各プーリをサッシュ部
よりもフレームの内方に配置すると、巻きかけられるワ
イヤがサッシュ部内に侵入しにくくなる。
【0014】ドアサッシュフレームの車両前後方向に位
置する部位に軸部を設け、この軸部を支持する支持部を
ウインドレギュレータ装置を取り付けるドアフレームの
前後端に形成しても良い。このような構成とすると、軸
部と支持部とを係合させることで、ドアサッシュフレー
ムが軸部を中心にドアフレームに対して車幅方向に揺動
可能に支持される。
【0015】ガラスの上昇位置を規制したい場合には、
規制手段を横桟に設けると良い。この場合、規制手段は
ガラスの上昇時において支持部材と当接し、ガラス上縁
とサシュフレームとが衝突しないような位置に配置する
と、両者の衝突による音やサッシュフレームの変形がな
くなる。好ましくは、規制手段の位置をガラス昇降方向
に対して移動できるように設けると、ガラスの上昇位置
を規制手段の移動範囲内で自由に設定調整できる。
【0016】ガラスの両下端にホルダを固定して設け、
このホルダをワイヤに固定した支持部材に係合してガラ
スを支持し、ホルダと支持部材とのガラス昇降方向にお
ける相対位置を調整する調整手段を、ホルダと支持部材
の間に設けても良い。このような調整手段を設けると、
ガラスの両端をそれぞれ移動してガラスの傾きを調整で
きてガラスとサッシュ部と平行度調整を行なえると、ホ
ルダと支持部材との取付け誤差も吸収できる。
【0017】張力付与手段を設けてワイヤへ張力を与え
ると、ワイヤの弛みやプーリからの外れが防止される。
張力付与手段を、横桟に揺動自在に支持されてプーリを
回転自在に支持するブラケットと、このブラケットに支
持されたプーリと対向するプーリとの間隔が広くなる方
向に上記ブラケットを付勢する付勢部材と、ブラケット
の位置を任意に調整する調整部とから構成しても良い。
このような構成とすると、調整部でブラケットを任意に
移動させることで、ワイヤの張力を調整できると共に、
ワイヤが延びた場合でも付勢部材の付勢力によりプーリ
が変位してワイヤの延びが吸収される。
【0018】
【実施例】図1に符号1で示すウインドレギュレータ装
置は、ドアサッシュフレーム2とガラス3及びガラス3
を昇降させるレギュレータ機構4とを一体化して構成し
たもので、図2に示すドアフレーム5に装着されるよう
になっている。
【0019】ドアフレーム5は、矢印Fで示す車両前方
向に配置されたヒンジパネル7と、矢印Rで示す車両後
方向に配置されたラッチパネル8とに、それぞれ断面角
形のサイドインパクトバー9,10を固定して構成され
ている。サイドインパクトバー9,10の一端9a,1
0aには、開閉ヒンジ6が図示しないボルトとナットで
強固に締結されている。ヒンジパネル7は板金製で、そ
の前面7aから開閉ヒンジ6の固定側を突出させてい
る。ヒンジパネル7とラッチパネル8の上部には、ベル
トラインアウタリンフォース11の両端が溶接固定され
ている。
【0020】ヒンジパネル7とラッチパネル8の後面7
b,8bの上部には、図3にも示すように、揺動機構1
2を構成するU字溝13,14がそれぞれ下方に向かっ
て形成されている。サイドインパトクバー9,10に
は、L字状のブラケット15,16が、図4,図5に示
すように、サイドインパクトバー9,10の上面9c,
10cにリベット17でそれぞれ固定されている。上面
9c,10cに形成されたリベット17を挿通する各々
の孔18は、リベット軸径よりも大きめに設けられてい
て、矢印F,R方向に向かってブラケット15,16の
位置を移動可能としている。
【0021】ブラケット15,16の前面部15a,1
6aには、サッシュフレーム2を構成するサイドサッシ
ュ2Aに溶接されたコ字状のアーム部19,20が、ボ
ルト21とナット22によってそれぞれ着脱自在に取付
けられる。前面部15a,16a及びアーム部19,2
0には、ボルト21の径より大径の孔23,24がそれ
ぞれ穿孔されていて、両孔23,24にボルト21を挿
通させることで、図4に符号BLで示す矢印方向へのド
アサッシュフレーム2の位置調整を可能としている。
【0022】ドアサッシュフレーム2は、図1,図2に
示すように、互いに対向して平行に配置された一対のサ
ッシュ部となるサイドサッシュ2A,2Bにアッパサッ
シュ2Cが連続して門型に形成されたサッシュに、横桟
となる板金製のベルトラインビーム25とアンダビーム
26とをサイドサッシュ2A,2Bに横架して構成され
ている。ベルトラインビーム25はサイドサッシュ2
A,2Bの略中央に、アンダビーム26はサイドサッシ
ュ2A,2Bの開口端部に配置され、それぞれ両サッシ
ュ2A,2Bを巻き込んで溶接されている。ドアサッシ
ュフレーム2には、サイドサッシュ2A,2Bとベルト
ラインビーム25及びアンダビーム26で囲われた空間
Xが形成される。
【0023】ベルトライン25の前端25aは、サイド
サッシュ2Aよりも前方側に突出しており、U字溝13
に落とし込まれて支持される軸部としてのピン28を突
設している。前端25aの側面には、サイドミラーブラ
ケット27が一体的に固定される。サイドサッシュ2B
よりも後方に位置するベルトライン25の後端25bに
は、後方側に突出するピン29が固定されている。この
ピン29は、ピン28と同一中心線上に配置されて図3
に示すようにU字溝14に落とし込まれて支持されるよ
うになっており、ピン28と相まってウインドレギュレ
ータ装置1の揺動軸となる。また、ベルトラインビーム
25は、図6に示すように、アウタビーム25Aとイン
ナビーム25Bとを接合した袋断面となっている。
【0024】ベルトラインビーム25及びアンダビーム
26の間に位置するサイドサッシュ2Bの後面には、取
付けブラケット30,31が溶接されている。この取付
けブラケット30,31は、図2に示すようにラッチパ
ネル8の後面8bと当接するようになっていて、ビス3
2を後面8bの外側から締め込まれる。
【0025】サイドサッシュ2A,2Bより内側に位置
するベルトラインビーム25及びアンダビーム26に
は、図1に示すレギュレータ機構4の構成部材である複
数のプーリ40,41,42,43とワイヤ44の駆動
手段となる巻取り装置45が取り付けられている。
【0026】プーリ40,41は、図7にも示すよう
に、それぞれ内プーリ40A,41Aと外プーリ40
B,41Bとから構成されたダブルプーリで、サイドサ
ッシュ2A,2B近傍のベルトラインビーム25の両端
25c,25dに回転自在に支持される。プーリ42
は、サイドサッシュ2A近傍のアンダビーム26の一端
26aに回転自在に支持される。プーリ43はブラケッ
ト46を介してアンダビーム26の他端26bに取り付
けられる。従って、これらプーリは、空間Xの四隅に配
置されることになる。ワイヤ44は、プーリ40B、4
1B、43、41A、40A,42の順で巻き掛けられ
ている。プーリ40とプーリ42及びプーリ41とプー
リ43は、それぞれプーリ40Bとプーリ42及びプー
リ41Bとプーリ43に掛け渡されたワイヤ44a,4
4cが、サイドサッシュ2A,2Bと略平行になるよう
に配置されている。ワイヤ44aと、プーリ41A及び
プーリ43に掛け渡されたワイヤ44bには、図1に示
すように、支持部材となるワイヤホルダ60,61がそ
れぞれ設けられる。
【0027】巻取り装置45は、巻取部45Aとその回
転駆動源なる駆動モータ45Bからなる。巻取部45A
は、ワイヤ44の両端44A,44Bを内部に設けたリ
ールに係止していて、一端44A側が巻き取られると他
端側44Bを送り出し、他端側44Bが巻き取られると
一端44A側を送り出すようになっている。駆動モータ
45Bには、正逆回転可能なモータが用いられ、図示し
ない操作スイッチによってその駆動を制御される。
【0028】ブラケット46は板金製で、図8に示すよ
うに、その基端46aを軸47でアンダビーム26の他
端26bに回動自在に支持されている。ブラケット46
の他端46cには、アンダビーム26に形成したバネ掛
け部49に一端50aを係止する引っ張りバネ50の他
端50bが係止されていて、ブラケット46を矢印Bで
示すガラス3の下降方向に付勢している。
【0029】プーリ43は、このブラケット46の中央
部46bにスペーサ48を介してねじ軸51とナット5
2によって回転自在に支持される。プーリ43の上方に
位置するブラケット46には、アンダビーム26の上面
26cと略平行となる屈曲部46dが形成されている。
屈曲部46dには、上面26cに穿孔した孔59から突
出するボルト54が当接するようになっている。孔59
の上部には、ボルト54と螺合するナット53が固定さ
れており、ボルト54を締込み方向に回すとブラケット
46を下方に移動させてプーリ43とプーリ41との距
離が開き、緩め方向に回すとプーリ43とプーリ41の
距離を縮めるようになっている。このボルト54及びナ
ット53は、ブラケット46の位置を任意に調整する調
整部55を構成している。ブラケット46と引っ張りバ
ネ50及び調整部55はワイヤ44へ張力を与える張力
付与手段56を構成している。また、アンダビーム26
の上面26cには、プーリ42,43に巻きかけられた
ワイヤ44とアンダビーム26との干渉を無くすため
に、開口部26d,26eが形成されている。なお、図
8において符号57はワッシャ、符号58はスナップリ
ングをそれぞれ示す。
【0030】ガラス3は、ベルトラインビーム25とサ
イドサッシュ2A,2B及びアッパサッシュ2Cで形成
されるサッシュ形状に略沿う形状に形成されており、図
9に示すように、その両端3A,3Bをサイドサッシュ
2A,2B内に挿入してガイドされるようになってい
る。サイドサッシュ2A,2Bには、コの字状のガラス
ランチャンネル80が嵌挿されている。このガラスラン
チャンネル80は、アッパサッシュ2C内部にも連続し
て嵌挿されている。ガラスランチャンネル80の内底部
80a,80bとガラス3の外周縁3Cとの間には、隙
間Lが形成されるように調整されている。
【0031】ガラス3の下部両端3a,3bには、図
1、図2、図10に示すようにガラスホルダ62,63
が装着され、上述したワイヤホルダ60,61にそれぞ
れに取付けられる。ガラスホルダ62,63は、図1
0,図11に示すように、ガラス端部3a,3bを嵌入
する溝部62a,63aが上部に形成された断面Y字状
をなしている。ガラスホルダ62,63の下端62b,
63bには、調整手段となる長孔64A,64Bが矢印
A,Bで示すガラス昇降方向に向かって延出形成されて
おり、ワイヤホルダ60,61とのガラス昇降方向にお
ける相対位置を調整できるようになっている。
【0032】ワイヤホルダ60,61は、正面形状をベ
ルクランク状に形成され、側面断面を階段状に形成され
ている。ワイヤホルダ60,61の上端60a,61a
には、孔65A,65Bがそれぞれ穿設されている。こ
れら孔65A,65Bには、長孔64A,64Bまで延
びるボルト66がそれぞれ挿通され、ガラスホルダ6
2,63側からナット67をそれぞれ螺合させることで
ガラスホルダ62,63とワイヤホルダ60,61とを
固定している。ワイヤホルダ60,61は、その基部6
0b,61bにワイヤ44a,44bを固定されてい
る。ワイヤホルダ60,61の下端60c,61cは、
上端60a,61aよりもベルトラインリンーフォース
25Aに向かって突出していて、その上面にゴムシート
68がそれぞれ貼設されている。また、ワイヤホルダ6
0,61の下面60d,61dには、緩衝作用のある部
材としてゴム板75が貼設されている。下端60c,6
1cは、アウタビーム26の上面26cとも対向するよ
うになっている。なお、図10は、一方のワイヤホルダ
60とガラスホルダ62のみを示す。
【0033】プーリ40,41近傍のベルトラインビー
ム25には、ガラス3の上昇位置を規制する規制手段と
して断面L字形に形成されたストッパ70,70’が設
けられている。ストッパ70,70’には、その背面7
0a,70’aに孔71a,71bがそれぞれ穿設され
ている。ストッパ70,70’は、ワイヤホルダ60,
61の下端60c,61cと、その下面70b,70’
bとが対向するように配置されており、両者が当接する
とガラス3の上端3Dの縁部3Cとアッパサッシュ2C
内のガラスランチャンネル80の底部80aとの間に一
定の隙間が形成される上死点位置にガラス3を停止する
ように設定されている。
【0034】ベルトラインビーム25のアウタビーム2
5Aには、孔71と対向してガラス昇降方向に延出する
長孔72が形成されており、ストッパ70をガラス昇降
方向に移動可能としている。ストッパ70は、ボルト7
3を孔71と長孔72に挿通してナット74で締めるこ
とによりベルトラインビームのアウタビーム25Aに固
定される。このストッパ70は、下面70bをワイヤ4
4aとワイヤホルダ60との固定部よりも下方におい
て、下端60cに当接するように配置する。
【0035】このような構成のウインドレギュレータ装
置1を組付けるには、サイドサッシュ2A,2Bにベル
トラインビーム25とアンダビーム26の両端をそれぞ
れ溶接して枠状のドアサッシュフレーム2を構成し、サ
イドサッシュ2A,2Bにそれぞれアーム19,20及
びブラケット30,31を溶接する。ガラスランチャン
ネル80は、このような熱を加える作業の後にサッシュ
内部に挿入する。ベルトラインビーム25やアンダビー
ム26には、レギュレータ機構4の取付け部や他の部品
の取付け部を予め加工しておくと共に、長孔72や孔5
9も加工形成しておきストッパ70やナット53を固定
しておく。
【0036】レギュレータ機構4のプーリ40,41を
ドアサッシュフレーム2のベルトラインビーム25の両
端25c,25dに、プーリ42,43をアンダービー
ム26の両端26a,26bに回転自在に組み付けると
共に、巻取り装置45をベルトラインビーム25の一端
25c側に装着する。プーリ43は、ブラケット46に
支持し、このブラケット46をアンダビーム26の端部
26bに軸47で回動自在に支持する。これら各プーリ
に両端が巻取部45Aに係止されたワイヤ44を図7に
示すように巻きかける。そしてブラケット46とアンダ
ビーム26と引っ張りバネ50を係止すると共に、図1
2に示すようにボルト54をナット53に締め込んでワ
イヤ44に張力を与えて張り、ワイヤホルダ60,61
をワイヤ44a,44bに平行に固定する。
【0037】このように各プーリを装着すると、各プー
リが空間Xの隅に配置されると共に、サイドサッシュ2
A,2Bよりも空間X内のサッシュ寄りにワイヤ44
a,44bが配置される。この結果、ワイヤ44a,4
4bとサイドサッシュ2A,2Bの干渉及びガラス昇降
時の噛み込みを防止でき、スムーズなガラス3の昇降動
作となる。プーリ40,41間に掛けられるワイヤ44
は、ベルトラインビーム25内に配置されるので、空間
X内にはレギュレータ機構4が散在しなくなる。このこ
とは、ドアへの側突時に、設定された衝撃吸収空間によ
り衝撃吸収を有効に行なわせることができると共に、車
室内へのレギュレータ機構4の移動が極めて少なくな
り、乗員の保護を確実に行なえ安全性が高まる。また、
ガラス3の昇降軌道やワイヤ44の配設部を除く空間X
内全体へ、図示しない衝撃緩衝用のパット部材の配置を
も可能とする。
【0038】次にガラスホルダ61,62を取り付けた
ガラス3を側方あるいは下方からサイドサッシュ2A,
2B内に挿入し、ワイヤホルダ60,61とガラスホル
ダ61,62の両者をボルト66とナット67で一旦締
結し、駆動モータ45Bを駆動してガラス3を上死点位
置まで移動させてその状態を保持する。この時、ワイヤ
ホルダ60,61やガラスホルダ61,62の組み付け
誤差があると、ガラス3の両端3A,3Bとサイドサッ
シュ2A,2Bとが平行にならず、ガラスランチャンネ
ル80の底部80aと両端3A,3Bの外周縁3Cと接
触してしまう。このような場合には、図10に示すよう
に、ワイヤホルダ60,61及びガラスホルダ61,6
2の双方を固定するボルト66とナット67を弛める。
ワイヤホルダ60,61に対してガラスホルダ62,6
3をガラス昇降方向に移動させ、ガラスの両側3A,3
Bの縁部3Cと底部80aとの隙間Lが一定となるよう
に調整した後、ボルト66とナット67とを強固に締め
込んで、ガラス3の傾きを調整する。
【0039】この調整によりガラスの両側3A,3Bと
サイドサッシュ2A,2Bとの平行度が保持されるの
で、ガラス昇降時における両者の接触による摺動抵抗や
摺動音が極めて低くなり、静粛且つスムーズなウインド
レギュレータ装置1となる。ワイヤ44への張力を増大
させたい場合には、図12に示すボルト54を締め込み
方向に回転してプーリ43を下方に下げ、張力を減少さ
せたい場合には、ボルト54を緩み方向に回転してプー
リ43を上方に位置させれば容易に張力調整を行なえ
る。
【0040】平行度調整を終えた後は、再び駆動モータ
45Bを駆動してガラス3の昇降状態を行ない、各部の
チェックを行ないつつガラス3の昇降位置の確認も行な
う。駆動モータ45Bが駆動され、図14に示すように
ワイヤの一端44A側が巻き取られると、他端44B側
が送り出されワイヤ44a,44bが上昇し、ガラス3
が上昇する。この時、ガラス3は下部両端3a,3bを
支持されているので、図10に示すガラス支持部の間隔
Dが広く、昇降動作時の矢印C方向への揺動が極めて少
ない。よって、ガラス3の平行度が保持されたまま昇降
するので、ガラス両端3A,3Bのそれぞれの縁部3C
とガラスランチャンネル80の底部80aとの接触がほ
とんどなくなり静粛且つスムースなウインドレギュレー
タ装置1となる。
【0041】ガラス3が平行度を保持しつつ上昇する
と、ストッパ70,70’とガラスホルダ60,61の
下端60c,61cが当接してガラス3が上死点で停止
する。よって、ガラス3の上昇が、その下部両端で抑え
るので、同ガラス3に対する矢印C方向への揺動トルク
が発生しにくくなり、停止時における両側3A,3Bと
ガラスランチャンネル80との喰い付きを防止できる。
また、ストッパ70,70’と下端60c,61cとの
間には、ゴムシート68が介装されるので、当接時にそ
のシートが弾性変形する。よって、当接音が低減される
と共に、その当接力も緩衝されて静粛で部材の破損の少
ないウインドレギュレータ装置1となる。加えて、スト
ッパ70,70’とワイヤホルダ60,61との当接力
の低減により両者の位置ずれを低減でき、ガラス3の平
行度を経時的にも安定保持できる。
【0042】ガラス3が下降すると、ワイヤホルダ6
0,61の下面60d,60dとアンダビーム26の上
面26cが当接するので、ガラス3の下降位置も規制で
きる。この場合においても、上面26cと下面60d,
60dとの間にはゴム板75が介装されることになるの
で、両者の当接音や当接力を低減して上面26cの変形
やワイヤホルダ60,61のずれを防止でき、安定した
ガラス3の昇降動作を行なえる。
【0043】万が一ガラス3の上死点位置がずれた場合
には、ストッパ70,70’のガラス昇降方向への位置
をずらすことでその位置調整を行なえるので、ガラス上
部3Dの縁部3cとガラスランチャンネル80の底部8
0aとの隙間Lを確保でき、衝突による音や、アッパサ
ッシュ2C側のランチャンネル80の変形を長期間に渡
って防止できる。
【0044】ガラスホルダ62,63とワイヤホルダ6
0,61とが着脱可能であると、レギュレータ機構4と
ガラス3のドアサッシュフレーム2への組付けを個別に
行なえてガラス3の組付性も良い。
【0045】ガラス昇降中にワイヤ44に負荷が掛か
り、ワイヤ44が一時的に延びてしまう場合がある。本
実施例におけるワイヤ44は、図7、図14に示すよう
にレイアウトされており、符号G1,G2で示すワイヤ
エンドがワイヤホルダ60,61に固定されて、ワイヤ
エンドG1,G2間のワイヤ長は一定となる。このよう
な状態にあって、ワイヤ44の一端44B側が巻き取ら
れ他端44Aが送り出されたとすると、一端44Bから
ワイヤエンドG1までは引っ張られ、他端44Aからワ
イヤエンドG2までは送り側となる。ここで、ガラス3
が停止したにも拘らず駆動モータ45Bが停止しない
と、他端44A側からワイヤ44が送り出され、ワイヤ
44が弛んで他端44AからワイヤエンドG1までの間
のワイヤ長が一時的に延びてしまい、ワイヤ44がプー
リから外れる場合がある。
【0046】このようなワイヤ44の弛みが発生する
と、図13に示すように、ボルト54によって押圧され
たブラケット46に対する張力が弱まることになり、ブ
ラケット46が引っ張りバネ50により2点鎖線で示す
ように下方に向かって引っ張られる。この結果、プーリ
43の位置が変位してワイヤ44の弛みが吸収される。
プーリ43を変位させると、その両側のワイヤ44を引
っ張るれるので、短いストロークでワイヤ44の弛みを
効率良く行なえる。また、プーリ43が移動すると、ワ
イヤ44にかかる張力がサイドサッシュ2B近傍に位置
するワイヤ44bを、同サッシュ2Bから離れる向きに
作用する。よって、サイドサッシュ2Bへワイヤ44b
が侵入しにくくなり、ワイヤ44bの噛み込みによる昇
降不良を低減できる。
【0047】次にウインドレギュレータ装置1のドアフ
レーム5への組付けについて説明する。ドアフレーム5
に、既に組まれて調整されたウインドレギュレータ装置
1を持ち上げるように近ずけて、図3,図4,図5に示
すようにピン28,29をU字溝13,14に落とし込
む。そして、ブラケット30,31をラッチパネル8の
後面8bに当接させつつ、ブラケット15,16とアー
ム19,20とを重ねて、ボルト21を孔23,24に
挿通してナット22で締めて固定する。従って、ウイン
ドレギュレータ装置1が、ドアフレーム5に対して揺動
可能に支持される。車幅方向への傾斜調整を行なう場合
には、ボルト21とナット22を緩め、ピン28,29
を中心に所望する方向に揺動させ、位置が決まったとろ
こでボルト21とナット22を締め込めば良く、容易に
調整作業を行なえる。
【0048】このようなウインドレギュレータ装置1で
は、サイドサッシュ2A,2Bがガラス3の両端3A,
3Bのガイドレールとして機能するので、従来のガイド
レールが不要となる。従って、従来行なっていたガイド
レールとサイドサッシュ2A,2Bの平行度調整が不要
となり作業性が良く、昇降不良や異音の発生原因が低減
する。
【0049】ドアサッシュフレーム2にレギュレータ機
構4、ガラス3、ストッパ70,70’、張力付与手段
56等を全て一体的に組み付けるので、ドアフレーム5
に組み付けなくとも、その昇降動作や調整作業、組立て
を行なえ作業性が良い。
【0050】従来のウインドレギュレータ装置の場合で
は、サッシュフレームに対してガラス3を斜めに挿入す
るので、図15に破線で示すように、サッシュフレーム
とガラス端部との間に自由度を持たせるためにサッシュ
の断面形状やサッシュ内のガラスランチャンルネ80が
大きく、かつ、その形状にも規制が多い。つまり、ガラ
スランチャンルネ80の外側リップ801を、図15に
示すようにサッシュ外側に突出させるとガラス挿入時に
内側に巻き込んでしまい、耐久性に問題があるので符号
801’で示すように、従来のものはサッシュフレーム
内に設けている。
【0051】本実施例のように、ドアサッシュフレーム
2に対してガラス3を下方から挿入できると、ガラス端
部とサッシュとの間の自由度が少なくて済むので、図1
5に実線で示すようにドアサッシュフレーム2の断面形
状を小さくできると共に、ガラスランチャンルネ80の
外側リップ801をドアサッシュフレーム2から突出さ
せて設けることができる。このことは、ドアサッシュフ
レーム2とガラス3の外面301との間の断面変化を滑
らかにでき、フラッシュサーフェース化を図り易くす
る。
【0052】図16から図19を用いて張力付与手段の
変形例を説明する。図16,図17に示す張力付与手段
100は、ベルトラインビーム25内に設けた例で、プ
ーリ40,41間に掛けられたワイヤ44を矢印Bで示
すガラス下降方向に移動体101で押圧している。移動
体101は、ベルトラインビーム25にガラス昇降方向
に向かって延出して形成された長孔102に、その突部
103を係合させている。この係合部103と、その下
方に位置するベルトラインビーム25に形成されたバネ
掛け部104との間には、引っ張りバネ105が係止さ
れていて、このバネのバネ力により移動体101を下方
に付勢している。移動体101の底部には、ワイヤ44
を拘束する溝106がワイヤ延出方向に形成されてお
り、移動体101からワイヤ44が外れない工夫がなさ
れている。この場合、ワイヤ44に掛かる張力は、移動
体101の質量とバネ定数で決められる。
【0053】図18に示す張力付与手段は、可撓性を有
し熱クリープに強い樹脂材で形成されたクリップ110
で構成されている。クリップ110は、その基部111
をサイドサッシュ2Bを巻き込むように同サッシュに固
定されている。基部111には、通常2点鎖線で示す部
位に位置するアーム部112が、サイドサッシュ2Bの
外側に向かってU字状に形成されている。このアーム部
112には、ガラス昇降方向に延出する溝部113が形
成されている。
【0054】このようなクリップ110の場合、アーム
部112を外側に向かって変形させてワイヤ44bをそ
の溝部113に引っ掛けると、アーム部112の初期位
置への復帰力によりワイヤ44bに張力を与えることが
できる。また、ワイヤ44bが基部11とアーム部11
2の間に配置されるので、サイドサッシュ2B内への侵
入を防止できる。この張力の方向はサッシュ内のガラス
ランチャンルネ80の底面80aに対して平行な方向と
なり、ワイヤ44bの車幅後方への膨らみも防止でき
る。
【0055】図19に示す張力付与手段120は、ヒン
ジ121とねじりコイルバネ122で構成されている。
ヒンジ121の一端121aは、サイドサッシュ2Bの
背面に溶接固定されていて、他端121bは回転中心軸
123で回動自在となっている。ねじりコイルバネ12
2は、回転中心軸123に巻装されていて、その両端を
ヒンジ121の両端に係止され、他端121bに閉じ方
向の回動習性を与えている。このような構成の張力付与
手段120では、他端121bを開いてその内面側にワ
イヤ44bを係止させることで、一定の張力をワイヤに
与えることができる。
【0056】図18,図19に示した張力付与手段11
0,120は、サイドサッシュ2Bに設けた例で説明し
たが、無論サイドサシュ2A側にも配置しても良いし、
ベルトラインビーム25に配置しても良い。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ガラスと
サッシュフレームとの相対位置決めを確実且つ精度良く
組み付けられて作業性が良く、確実なガラスの昇降を行
なえる。しかもドアの基部に個別にレギュレータ機構を
組み付けなくとも昇降動作や調整作業が単独に行なえ、
かつ、従来のガイドレールが不要となるのでサッシュフ
レームとガイドレールの平行度調整が不要となり作業性
が向上する。ガラス保持部の間隔が大きくなるので、昇
降動作に伴うガラス支持部を中心とするガラスの揺動を
抑えられ、ガラスとサッシュフレームとの摺動抵抗や摺
動音を低減できて静粛で安定したガラス昇降を行なえ
る。また、レギュレータ機構がサッシュフレーム近傍に
配置されるので、ドアサッシュフレームの中央部に空間
部が形成されることになり、側突時における車室内への
レギュレータ機構の移動が低減されて安全性が向上す
る。プーリに巻きかけられるワイヤがサッシュ部内に侵
入しにくくなるので、ワイヤの噛み込みが防止されて安
定した昇降動作が行なえる。
【0058】請求項2記載の発明によれば、軸部と支持
部とを係合させるとドアサッシュフレームが軸部を中心
にドアフレームに対して車幅方向に揺動可能に支持され
るので、車体に対する隙間等の調整作業を容易に行なえ
る。
【0059】請求項3記載の発明によれば、ガラス上端
の縁部をサシュフレームに衝突させずに済むので、両者
の衝突による音やサッシュフレームの変形がなくなり、
より静粛で見栄えが良くなる。
【0060】請求項4記載の発明によれば、ガラスの両
端の位置やガラスの傾きを補正できると共に、ガラスホ
ルダと支持部材との取付け誤差が吸収されてガラスとド
アサッシュフレームとの平行度を容易に調整でき、より
静粛でスムーズなガラスの昇降を行なえる。
【0061】請求項5記載の発明によれば、ワイヤの弛
みを防止するのでワイヤの噛み込みや外れ現象の発生を
来さずに済むため、より安定してスムーズなガラス昇降
動作を行なえる。
【0062】請求項6記載の発明によれば、調整部によ
ってワイヤへの張力を任意に調整できると共に、ワイヤ
が弛んだ時には付勢部材の付勢力によりプーリが変位し
て効率良くワイヤの弛みを吸収するので、ワイヤの噛み
込みを長期に渡って防止でき、安定した昇降動作となる
と共に装置の耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すウインドレギュレータ
装置の分解斜視図である。
【図2】ウインドレギュレータ装置とそれが装着される
ドアフレームの構成を示す斜視図である。
【図3】ウインドレギュレータ装置の軸部とその係合部
の構成を示す一部破断拡大斜視図である。
【図4】ウインドレギュレータ装置とドアフレームとの
締結部の構成を示す一部破断正面図である。
【図5】ウインドレギュレータ装置とドアフレームとの
締結部の構成を示す一部破断側面図である。
【図6】ウインドレギュレータ装置の揺動動作を示す概
略図である。
【図7】プーリの構成及びワイヤの配置状態を示す斜視
図である。
【図8】張力付与手段の一例を示す分解斜視図である。
【図9】ウインドレギュレータ装置とドアフレームとの
締結状態を示す平面断面図である。
【図10】ガラスの上昇位置規制手段と調整手段の構成
を示す一部破断側面図である。
【図11】ガラスの上昇位置規制手段及び調整手段の構
成と作用を示す断面図である。
【図12】張力付与手段による張力調整動作を示す拡大
断面図である。
【図13】張力付与手段によるワイヤの延び取り動作を
示す拡大図である。
【図14】ワイヤのとプーリのレイアウトを示す概略図
である。
【図15】ドアサッシュフレームとガラスランチャンル
ネの断面形状変化を示す拡大断面図である。
【図16】張力付与手段の別な例を示す正面図である。
【図17】図16のI−I線断面図である。
【図18】張力付与手段の更に別な例を示す平面断面図
である。
【図19】張力付与手段の更に別な例を示す平面断面図
である。
【符号の説明】
1 ウインドレギュレータ装置 2 ドアサッシュフレーム 2A,2B サッシュ部 3 ガラス 3a,3b ガラス両下端 5 ドアフレーム 13,14 支持部 25,26 横桟 25c,25d 横桟の両端 26a,26b 横桟の両端 28,29 軸部 40,41,42,43 プーリ 44 ワイヤ 45 駆動手段 46 ブラケット 50 付勢部材 55 調整部 60,61 支持部材 62,63 ホルダ 64A,64B 調整手段 70,70’ 規制手段 56,100,110,120 張力付与手段 F,R 車両前後方向

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに対向して平行に配置された一対のサ
    ッシュ部に複数の横桟を掛け渡して形成したドアサッシ
    ュフレームと、 上記一対のサッシュ部両側に位置する上記横桟近傍に配
    置された複数のプーリに巻きかけられたワイヤと、 上記ワイヤによって連結される支持部材を介して支持さ
    たれガラスと、 上記ドアサッシュフレームに装着され、上記ワイヤを駆
    動して上記ガラスを昇降させる駆動手段とを備えたこと
    を特徴とするウインドレギュレータ装置。
  2. 【請求項2】上記ドアサッシュフレームにおける車両前
    後方向に位置する部位に軸部を設け、この軸部を支持す
    る支持部を上記ドアサッシュフレームを取付けるドアの
    メインフレームの前後端に設けたことを特徴とする請求
    項1記載のウインドレギュレータ装置。
  3. 【請求項3】上記ガラスの上昇時に上記支持部材と当接
    して同ガラスの上昇位置を規制する規制手段を上記横桟
    に移動可能に設けたことを特徴とする請求項1または2
    記載のウインドレギュレータ装置。
  4. 【請求項4】上記ガラスの両端に設けられ上記支持部材
    に係合するホルダと上記支持部材とのガラス昇降方向に
    おける相対位置を調整する調整手段を有することを特徴
    とする請求項1、2または3記載のウインドレギュレー
    タ装置。
  5. 【請求項5】上記ワイヤへ張力を与える張力付与手段を
    有することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載
    のウインドレギュレータ装置。
  6. 【請求項6】上記張力付与手段が、上記横桟に揺動自在
    に支持されて上記プーリを回転自在に支持するブラケッ
    トと、このブラケットに支持されたプーリと対向するプ
    ーリとの間隔が広くなる方向に上記ブラケットを付勢す
    る付勢手段と、上記ブラケットの位置を任意に調整する
    調整部とから構成されたことを特徴とする請求項5記載
    のウインドレギュレータ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001132321A (ja) * 1999-11-01 2001-05-15 Shiroki Corp ウインドレギュレータ
JP2009138414A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Aisin Seiki Co Ltd ガラス昇降装置
JP2015063797A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 株式会社城南製作所 ワイヤ式窓ガラス昇降装置

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JP2009138414A (ja) * 2007-12-06 2009-06-25 Aisin Seiki Co Ltd ガラス昇降装置
JP2015063797A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 株式会社城南製作所 ワイヤ式窓ガラス昇降装置

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