JPH10102014A - 粘着積層体 - Google Patents

粘着積層体

Info

Publication number
JPH10102014A
JPH10102014A JP27722396A JP27722396A JPH10102014A JP H10102014 A JPH10102014 A JP H10102014A JP 27722396 A JP27722396 A JP 27722396A JP 27722396 A JP27722396 A JP 27722396A JP H10102014 A JPH10102014 A JP H10102014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
block
pressure
copolymer
sensitive adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27722396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3812009B2 (ja
Inventor
Kaname Fujimaki
要 藤巻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP27722396A priority Critical patent/JP3812009B2/ja
Publication of JPH10102014A publication Critical patent/JPH10102014A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3812009B2 publication Critical patent/JP3812009B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基材層と基材層の片面に金属面、ガラス面、
塗装面等と密着性が良く、かつ剥離性が良好な粘着剤層
を有する粘着積層体に関する。 【解決手段】 基材層(イ)と基材層の片面に粘着剤層
(ロ)を有する粘着積層体であって、粘着剤層(ロ)が
少なくとも一種のビニル芳香族化合物重合体ブロック
(A)、ビニル芳香族化合物と共役ジエンとのランダム
共重合体ブロックまたは共役ジエン化合物重合体ブロッ
ク(B)および1、2ビニル結合を有するポリブタジエ
ンが30重量%以下のポリブタジエンブロック(C)と
がブロック的に結合したジエン系共重合体の共役ジエン
部分を水添した水添ジエン系共重合体(1)およびオレ
フィン系樹脂(2)からなる粘着積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基材層と基材層の
片面に金属面、ガラス面、塗装面等と密着性が良く、か
つ剥離性が良好な粘着剤層を有する粘着積層体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、粘着積層体用の粘着剤としてアク
リル系粘着剤や、天然ゴム、ポリイソブチレンなどのゴ
ムを主体とするゴム系接着剤が汎用されてきたが、これ
らは製造時に溶剤系を用いるものが多いため、製造時に
火災の危険、公害、また、製造工程が多いため経済性な
どに問題があった。近年、このような問題を解決するた
め熱溶融型の粘着剤を用いて、基材層と粘着剤層を共押
出成形よって製造する方法が用いられている。共押出成
形によって製造される粘着積層体として、例えば、表面
保護フィルムがある。表面保護フィルムは、被覆塗装綱
板、金属板、合成樹脂板、ガラス板、化粧板などの表面
を加工時及び搬送時の傷防止や汚れ防止のために使用さ
れている。表面保護フィルムは、熱可塑性樹脂や紙から
なる基材層の片面に、粘着層が形成された構造を有して
おり、被着体に対する適度な密着性を有すると共に、使
用後に各種被着体の表面を粘着剤で汚染することなく容
易に剥がす事ができるという、いわゆる剥離性が良好で
なくてはならない。この種の表面保護フィルムとして、
例えばポリオレフィン系樹脂からなる基材層の片面に、
エチレンを主成分とする、例えばEVAを粘着剤層とし
て用いたものが公知であるが、粘着付与樹脂を併用しな
いと被着体に対する密着性が得られない。また、長期間
被着体に貼り付けた場合粘着力の上昇により充分な剥離
性が得られない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、押出成形に
よる製造が可能なため、溶剤による製造時の火災の危
険、公害等の心配が無く、製造工程が少なくて経済性も
良く、また、成形加工性に優れ、被着体に対して適度な
密着性を有し、かつ剥離性の良好な粘着積層体を提供す
る事を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、基材層
(イ)と基材層の片面に粘着剤層(ロ)を有する粘着積
層体であって、粘着剤層(ロ)が少なくとも一種のビニ
ル芳香族化合物重合体ブロック(A)、ビニル芳香族化
合物と共役ジエンとのランダム共重合体ブロックまたは
共役ジエン化合物重合体ブロック(B)および1、2ビ
ニル結合を有するポリブタジエンが30重量%以下のポ
リブタジエンブロック(C)とがブロック的に結合した
ジエン系共重合体の共役ジエン部分を水添した水添ジエ
ン系共重合体(1)およびオレフィン系樹脂(2)から
なることを特徴とする粘着積層体を提供するものであ
る。また本発明は前記の(ニ)粘着剤層を押出成形によ
り(イ)基材層に積層することを特徴とする粘着積層体
を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の(イ)基材層としては、熱可塑性樹脂、
紙、発泡体等公知のものを使用することができる。熱可
塑性樹脂としては、例えば、オレフィン系樹脂、スチレ
ン系樹脂を挙げることができる。オレフィン系樹脂は、
1種または2種以上のモノオレフィンを高圧法または低
圧法のいずれかによる重合から得られる樹脂であり、好
ましくは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン
−1、ポリ4−メチルペンテンー1である。該ポリオレ
フィン樹脂は単独重合体であってもよく、次に示すよう
な他のモノマーを共重合してある共重合体であってもよ
い。オレフィン系樹脂の好ましい共重合成分としては、
例えばエチレン(主たる重合体がポリエチレンの場合は
除く)をはじめ、プロピレン(主たる重合体がポリプロ
ピレンの場合は除く)、ブテン−1(主たる重合体がポ
リブテン−1である場合は除く)、ペンテン−1、ヘキ
セン−1、ヘプテン−1、オクテン−1などの直鎖状α
−オレフィン、4−メチルペンテン−1(主たる重合体
が4−メチルペンテン−1の場合は除く)、2−メチル
プロペン−1、3−メチルペンテン−1、5−メチルヘ
キセン−1、4−メチルヘキセン−1、4,4−ジメチ
ルペンテン−1などの分岐状α−オレフィン、アクリル
酸、メタクリル酸、エタクリル酸、クロトン酸などのモ
ノカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シ
トラコン酸などのジカルボン酸やそのモノエステル、メ
チルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルアク
リレートなどのアクリル酸またはメタクリル酸エステ
ル、酢酸ビニルや、プロピオン酸ビニルなどの飽和カル
ボン酸のビニルエステル、スチレン、α−スチレン、p
−メチルスチレンなどの芳香族ビニル化合物、無水マレ
イン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、無水アコ
ニット酸などの酸無水物、アクリロニトリルやメタクリ
ロニトリルなどのα,β−不飽和ニトリル、1,4−ヘ
キサジエン、ジシクロペンタジエン、エチリデンノルボ
ルネンなどのジエンモノマーさらにアクリルアミド、メ
タクリルアミド、マレイミドなどが用いられる。これら
の共重合可能なモノマーは単独で、あるいは2種以上を
組み合わせて用いてもよい。これらを共重合した場合の
共重合体の様式については特に制限はなく、例えばラン
ダム型、ブロック型、グラフト型、これらの混合型など
いずれであってもよい。これら共重合成分の量としては
好ましくは30%以下、より好ましくは20%以下であ
る。これらオレフィン系樹脂は、単独で用いても良く、
また2種以上を組み合わせて用いても良い。さらに、こ
れらのオレフィン系樹脂からなる基材層は、単層もしく
は、2層以上の多層から構成されても良い。またこれら
のオレフィン系樹脂に、本発明の特徴を本質的に損なわ
ない範囲で、必要に応じてタルク、シリカ、シリカバル
ーン、ガラスバルーン、高分子微小球等のブロッキング
防止剤、有機系抗菌剤、無機系抗菌剤、帯電防止剤、酸
化防止剤、滑剤、防曇剤、着色剤、紫外線吸収剤、紫外
線安定剤等の公知の添加剤を配合することもできる。
【0006】スチレン系樹脂としては、ポリスチレン系
樹脂およびゴム強化ポリスチレン系樹脂を挙げることが
できる。ポリスチレン系樹脂としては、芳香族ビニル化
合物からなる重合体あるいは、芳香族ビニル化合物と共
重合可能な他のビニル単量体との共重合体である。ここ
で使用される芳香族ビニル化合物としては、スチレン、
α−メチルスチレン、メチルスチレン、ビニルキシレ
ン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレン、モノブロ
ムスチレン、ジブロムスチレン、p−ターシャルブチル
スチレン、エチルスチレン、ビニルナフタレンなどがあ
り、これらは1種または、2種以上で使用される。好ま
しい芳香族ビニル化合物はスチレンである。共重合可能
な他のビニル単量体としては、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリルなどのビニルシアン化合物、メチルアク
リレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、アミルアクリレート、ヘキシ
ルアクリレート、オクチルアクリレート、2−エチルヘ
キシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ド
デシルアクリレート、オクタデシルアクリレート、フェ
ニルアクリレート、ベンジルアクリレートなどのアクリ
ル酸アルキルエステル、メチルメタクリレート、エチル
メタクリレート、ブチルメタクリレート、アミルメタク
リレート、ヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリ
レート、2−エチルヘキシルメタクリレート、シクロヘ
キシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オク
タデシルメタクリレート、フェニルメタクリレート、ベ
ンジルメタクリレートなどのメタクリル酸アルキルエス
テル、マレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチル
マレイミド、N−ブチルマレイミド、N−ラウリルマレ
イミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニル
マレイミド、N−(p−ブロモフェニル)マレイミドな
どのマレイミド系化合物などがある。ゴム強化ポリスチ
レン系樹脂は、ゴムの存在下に上記の芳香族ビニル化合
物あるいはそれと他のビニル単量体を重合して得られる
樹脂である。例えば、重合体に用いられるゴムとして
は、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン共重合体、
アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリイソプレ
ンなどのジエン系ゴム、エチレン−α−オレフィン共重
合体、エチレン−α−オレフィン−ポリエン共重合体、
ポリアクリル酸エステルなどの非ジエン系ゴム、スチレ
ン−ブタジエンブロック共重合体、水素添加スチレン−
ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレンエラストマ
ー、スチレングラフトエチレン−プロピレンエラストマ
ー、エチレン系アイオノマー樹脂、水素添加スチレン−
イソプレン共重合体などが挙げられる。このようなスチ
レン−ブタジエンブロック共重合体には、XY型、XY
X型、XYXテーパー型、ラジアルテレブロック型など
のいずれであっても良い。これらスチレン系樹脂は、単
独で用いても良く、また2種以上を組み合わせて用いて
も良い。さらに、これらのオレフィン系樹脂からなる基
材層は、単層もしくは、2層以上の多層から構成されて
も良い。またこれらのスチレン系樹脂に、本発明の特徴
を本質的に損なわない範囲で、必要に応じてタルク、シ
リカ、シリカバルーン、ガラスバルーン、高分子微小球
等のブロッキング防止剤、有機系抗菌剤、無機系抗菌
剤、帯電防止剤、酸化防止剤、滑剤、防曇剤、着色剤、
紫外線吸収剤、紫外線安定剤等の公知の添加剤を配合す
ることもできる。
【0007】紙としては、紙の材質には特に制限はな
く、例えば紙業タイムス社出版部編の「オールペーパー
ガイド−紙の商品辞典」上下巻中に記載の各種紙が好適
に使用することができる。これらの紙は単体で用いても
良く、2種類以上を組み合わせたものを使用しても良
い。また、これらの紙は、紙の片面または、両面にポリ
エチレン、ポリプロピレン等の樹脂がコートされたもの
であっても良い。発泡体としては、発泡体の材質には特
に制限はなく、例えばポリウレタンフォーム、ポリエチ
レンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ポリスチレン
フォーム、ABSフォーム等が好適に使用することがで
きる。本発明の基材層としては、(1)水添ジエン系共
重合体と熱接着性の良いものが好ましい。
【0008】本発明の(1)水添ジエン系共重合体は、
以下に詳細を述べる(A)、(B)、および(C)ブロ
ックからなるブロック共重合体の共役ジエン部分を水素
添加したものであり、水添率は80%以上が好ましい。
水添率が80%未満では組成物の耐熱性、耐候性が劣り
好ましくない。 (A)ブロックはビニル芳香族化合物重合体であり、ポ
リスチレンブロックであることが好ましい。(1)水添
ジエン系共重合体の(A)ブロックの含有率は2〜20
重量%が好ましく、さらに好ましくは2〜10重量%で
ある。20重量%を超えると粘着性が劣る傾向があり好
ましくない。 (B)ブロックはビニル芳香族化合物と共役ジエンとの
ランダム共重合体または、共役ジエン化合物重合体であ
り、ビニル芳香族化合物と共役ジエンとのランダム共重
合体としてはブタジエンとスチレンとの共重合体、イソ
プレンとスチレンとの共重合体、またはブタジエン、イ
ソプレンおよびスチレンとの共重合体が好ましい。共役
ジエン化合物重合体としては、ブタジエン重合体、イソ
プレン重合体、ブタジエンとイソプレンの共重合体が好
ましい。(1)成分中の(B)ブロックの含有率は30
〜90重量%が好ましい。 (C)ブロックは、ポリブタジエンの1、2ビニル結合
が30重量%以下のポリブタジエン共重合体である。
1、2ビニル結合が30重量%を超えると粘着性が劣り
好ましくない。(1)成分中の(C)ブロックの含有率
は2〜50重量%が好ましく、さらに好ましくは10〜
40重量%である。50重量%を超えると粘着性が劣る
傾向があり好ましくない。また、(A)(B)(C)の
ブロックは、(A)(B)(C)の順でブロック的に結
合していることが好ましい。
【0009】本発明の水添ジエン系共重合体は、特開平
2−305814や特開平3−72512に開示された
ように、リビングアニオン重合し、さらに水素添加する
ことで製造される。また、水添ジエン系共重合体は、酸
無水物基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ
基、イソシアネート基およびエポキシ基から選ばれた少
なくとも1種の官能基を有する不飽和化合物を用いて、
押し出し機などで変性することができる。さらに、水添
ジエン系共重合体は、カップリング剤を用いてカップリ
ングしても良い。本発明において前記水添ジエン系共重
合体は、単独でまたは2種以上を混合して使用すること
ができる。
【0010】本発明の(2)オレフィン系樹脂として
は、前記基材層に使用されるオレフィン系樹脂等が挙げ
られるが、(1)水添ジエン系共重合体と相溶するもの
が好ましい。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリブテン−1などが好適に用いられる。本発明の
(ロ)粘着剤層は、前記(1)水添ジエン系共重合体5
0重量%以上と前記(2)オレフィン系樹脂50重量%
以下であることが好ましい。(1)水添ジエン系共重合
体が50重量%未満の場合には、成形性は向上するが、
被着体に対する密着性が悪くなり好ましくない。本発明
の(ロ)粘着剤層は、(1)水添ジエン系共重合体と
(2)オレフィン系樹脂の他に、粘着付与剤、安定剤、
接着亢進制御剤等が添加されても良い。
【0011】粘着付与剤としては(1)水添ジエン系共
重合体と相溶し、粘着力が向上するものが好ましく、例
えば脂肪族炭化水素樹脂、テルペン樹脂、クマロン・イ
ンデン樹脂、芳香族炭化水素樹脂、ロジン樹脂、フェノ
ール系樹脂などが好適に用いられる。安定剤としては、
ヒンダードフェノール系、フォスファイト系などの酸化
防止剤、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サ
リチル酸エステル系などの紫外線吸収剤、ヒンダードア
ミン系などの光安定剤が好適に使用される。接着亢進制
御剤としては高級アルキル基の導入されたリン酸エステ
ル類等が好適に使用される。また、必要に応じて、タル
ク、シリカ、炭カルなどの無機フィラー、炭素繊維、ア
ミド繊維などの有機フィラーを含有しても良い。
【0012】本発明の(1)水添ジエン系共重合体と
(2)オレフィン系樹脂の混合は、例えばバンバリーミ
キサー、ロールミル、押出し成型機等の混合機を用いて
行うことができるが、押出し成形機中で溶融混練りする
ことが好ましい。本発明の粘着積層体の製造は、例えば
次のようにして行われる。 (a)基材層上に押出機を用いて押し出した粘着剤層を
熱貼合する方法、(b)共押出しタイプのインフレーシ
ョン成形機やTダイ押出し成形機により直接積層成形す
る方法、(c)例えば前記(a)の方法で基材層の一方
の面に粘着剤層を押出しラミネートする方法、等の公知
の方法で積層して製造することができる。前記(b)の
方法に使用される押出し成形機のダイスは、マルチマニ
ホールドタイプまたはフィードブロックタイプの何れで
もよい。基材層(イ)に熱可塑性樹脂を用いる場合は、
これらの方法のうち、共押出しで積層する(b)の方法
が好ましい。前記(b)の方法では、基材層の一方の面
に粘着剤層を積層する2層共押出し法、最外層の一方の
面に粘着剤層を積層する3層共押出し法のほか、4層以
上の多層押出し法を採用することができる。本発明の粘
着積層体は、基材層の一方の面に粘着剤層が積層されて
いるが、基材層が2層以上積層された場合、各層は同一
でも異なってもよく、また基材層の一方の面に、粘着剤
層を2層以上積層することもできる。本発明の粘着積層
体の厚さは、粘着積層体の所望の特性や用途に応じて適
宜選択されるが、成形性および強度の観点から、10μ
m以上であることが好ましく、より好ましくは20μm
以上である。
【0013】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明するが、本発明は、その要旨を越え
ない限り、これらの実施例に限定されるものではない。
実施例および比較例中の各種評価は、次のようにして行
った。ビニル芳香族化合物の結合量(重量%) 赤外分析法による679cm-1のフェニル基の吸収により
測定した。共役ジエン部分のビニル結合含量(%) 赤外分析法を用い、ハンプトン法により算出した。水素添加率(%) 溶媒として四塩化エチレンを用い、100MHzでの 1
H―NMRスペクトルにより算出した。水添ジエン系共重合体の数平均分子量 溶媒としてトリクロルベンゼンを用い、135℃におけ
るゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)
により、ポリスチレン換算して算出した。成形加工性 粘着積層体を成形し、目視評価した。 ○;厚みムラ、肌荒れ等が無く成形加工性良好 ×;厚みムラ、肌荒れ等が有り成形加工性が劣る密着性 塗装面、ステンレス板及びガラス板に対する密着性の評
価を行った。 ○;密着性良好 ×;密着性悪い再剥離性 密着性を評価したサンプルについて剥離性の評価を行っ
た。 ○;再剥離性良好 ×;再剥離性悪い貼り跡 剥離後の被着体表面を目視で評価した。 ○;貼り跡無し ×;貼り跡有り 実施例および比較例の配合配合処方に用いた各成分は、
以下の通りである。
【0014】(イ)成分 (イ−1)ポリエチレン (三菱化学(株)製、YF3
0) (イ−2)ポリプロピレン両面加工上質紙(厚み80μ
m) (イ−3)ポリエチレン発泡体シート(厚み150μ
m)(1)成分 表1に示す水添ジエン系共重合体(1−1)〜(1−
3)を合成した。これらの水添ジエン系共重合体のミク
ロ構造、数平均分子量および水素添加率を表1にまとめ
て示す。 (1−4)水添スチレン−ブタジエン−スチレンブロッ
ク共重合体(SEBS)(シェル(株)社製 クレイト
ンG−1652)(2)成分 (2−1)ポリエチレン (三菱化学(株)製、YF3
0)
【0015】
【表1】
【0016】実施例1〜4 上記(イ−1)成分からなる厚さ45μmの基材層と表
2に示した配合からなる厚さ15μmの粘着剤層との、
厚さ合計60μmの粘着積層体を、フィードブロック付
きTダイを備えた2層フィルムが成形可能な押出し成形
機(モダンマシナリー社製、基材層用:65mmφ、表
層用:50mmφ)を用いて、押出し温度240℃、冷
却ロール温度20℃の条件で共押出した。得られた粘着
積層体について、評価を行った。その結果、得られた粘
着積層体は成形加工性、密着性が優れ、また再剥離性が
良好で貼り跡の無いものであった。評価結果を表2に示
す。
【0017】
【表2】
【0018】実施例5 上記(イ−1)成分からなる厚さ45μmの基材層と表
2に示した配合からなる厚さ15μmの粘着剤層との、
厚さ合計60μmの粘着積層体を、実施例1〜5と同条
件で作成し、評価を行った。その結果、得られた粘着積
層体は成形加工性、密着性が優れ、また再剥離性が良好
で貼り跡の無いものであった。評価結果を表2に示す。 実施例6 上記(イ−2)成分からなる基材層上に、表2に示した
配合からなる厚さ15μmの粘着剤層をTダイを備えた
押出し成形機(モダンマシナリー社製:50mmφ)を
用いて、押出し温度240℃、冷却ロール温度20℃の
条件で押出ラミネートし、厚さ合計95μmの粘着積層
体を得た。得られた粘着積層体について、評価を行っ
た。その結果、得られた粘着積層体、成形加工性、密着
性が優れ、また再剥離性が良好で貼り跡の無いものであ
った。評価結果を表2に示す。 実施例7 上記(イ−3)成分からなる基材層上に、表2に示した
配合からなる厚さ15μmの粘着剤層を実施例7と同条
件で、厚さ合計165μmの粘着積層体を得た。得られ
た粘着積層体について、各種評価を行った。その結果、
得られた粘着積層体は成形加工性、密着性に優れ、また
再剥離性が良好で貼り跡の無いものであった。評価結果
を表2に示す。 比較例1 上記(イ−1)成分からなる厚さ45μmの基材層と表
2に示した配合からなる厚さ15μmの粘着剤層との、
厚さ合計60μmの粘着積層体を、実施例1〜5と同条
件で作成し、評価を行った。その結果、比較例1の粘着
積層体は本発明の範囲外であるため、良好な成形加工
性、密着性が得られなかった。また、良好な密着性が得
られなかったため、再剥離性、貼り跡の試験ができなか
った。評価結果を表2に示す。
【0019】
【発明の効果】本発明の粘着積層体は、押出成形による
製造が可能で、耐候性、成形加工性に優れ、適度な粘着
力を有し、かつ剥離性の良好である粘着積層体を得たも
のであり、鋼板、塗装鋼板、化粧鋼板、ガラス板、樹脂
板等の傷付き防止に用いるられる表面保護フィルム、粘
着テープ、粘着ラベル、粘着シート、アッセンブラリー
などに利用可能であり工業的価値は大きい。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材層(イ)と基材層の片面に粘着剤層
    (ロ)を有する粘着積層体であって、粘着剤層(ロ)が
    少なくとも一種のビニル芳香族化合物重合体ブロック
    (A)、ビニル芳香族化合物と共役ジエンとのランダム
    共重合体ブロックまたは共役ジエン化合物重合体ブロッ
    ク(B)および1、2ビニル結合を有するポリブタジエ
    ンが30重量%以下のポリブタジエンブロック(C)と
    がブロック的に結合したジエン系共重合体の共役ジエン
    部分を水添した水添ジエン系共重合体(1)およびオレ
    フィン系樹脂(2)からなることを特徴とする粘着積層
    体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の粘着剤層を押出成形によ
    り基材層と積層することを特徴とする粘着積層体。
JP27722396A 1996-09-27 1996-09-27 粘着積層体 Expired - Lifetime JP3812009B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27722396A JP3812009B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 粘着積層体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27722396A JP3812009B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 粘着積層体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10102014A true JPH10102014A (ja) 1998-04-21
JP3812009B2 JP3812009B2 (ja) 2006-08-23

Family

ID=17580540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27722396A Expired - Lifetime JP3812009B2 (ja) 1996-09-27 1996-09-27 粘着積層体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3812009B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001234149A (ja) * 2000-02-24 2001-08-28 Sekisui Chem Co Ltd 粘着剤組成物
JP2004162065A (ja) * 2002-11-08 2004-06-10 Tesa Ag 実質的に接着面における広範な延伸により残渣を残さず、かつ非破壊的に再度引き剥し可能である接着剤、及び少なくとも1層のpsaシート片へのその使用
JP2005170985A (ja) * 2003-12-08 2005-06-30 Jsr Corp 粘着性フィルム
JP2007161882A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Sekisui Chem Co Ltd 表面保護フィルム
JP2009102483A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Jsr Corp 粘着シート、粘着積層シート及びその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001234149A (ja) * 2000-02-24 2001-08-28 Sekisui Chem Co Ltd 粘着剤組成物
JP2004162065A (ja) * 2002-11-08 2004-06-10 Tesa Ag 実質的に接着面における広範な延伸により残渣を残さず、かつ非破壊的に再度引き剥し可能である接着剤、及び少なくとも1層のpsaシート片へのその使用
JP2005170985A (ja) * 2003-12-08 2005-06-30 Jsr Corp 粘着性フィルム
JP2007161882A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Sekisui Chem Co Ltd 表面保護フィルム
JP2009102483A (ja) * 2007-10-22 2009-05-14 Jsr Corp 粘着シート、粘着積層シート及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3812009B2 (ja) 2006-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7381770B1 (en) Low activation temperature adhesive composition with high peel strength and cohesive failure
KR100743355B1 (ko) 박리 강도가 크고 응집 파괴도가 높은 저온 활성화 접착제조성물
JP3370198B2 (ja) 表面保護フィルム
EP2226369A1 (en) Adhesive article comprising an acrylic foam layer
JP2007161882A (ja) 表面保護フィルム
JPH09239915A (ja) 表面保護用粘着シート
JP3660771B2 (ja) 表面保護フィルム
JP3967842B2 (ja) 表面保護フィルム
JP7263775B2 (ja) 粘着性樹脂組成物、及びそれからなる積層フィルム
JPH10102014A (ja) 粘着積層体
JP3967837B2 (ja) 表面保護フィルム
JPH1135901A (ja) 粘着積層体
JP2003119441A (ja) メッキ用マスキングテープ
JP2005170985A (ja) 粘着性フィルム
JP2003119435A (ja) 表面保護フィルム及びその製造方法
JP2010255007A (ja) 粘着性フィルム
JPH11199839A (ja) 表面保護フィルム
JPH10183077A (ja) 表面保護フィルム
JP2001139898A (ja) 表面保護フィルム
JP2003055619A (ja) 表面保護フィルム
JP2003113354A (ja) 表面保護フィルム
JP3843552B2 (ja) 粘着積層体
JPH10176147A (ja) 表面保護フィルム
JP3867366B2 (ja) 多層積層体およびその製造方法
JP2020114889A (ja) 接着性樹脂組成物および積層体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090609

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100609

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110609

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120609

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130609

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130609

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term