JPH10101809A - 有機過酸化物含有マスターバッチ及びゴム組成物 - Google Patents
有機過酸化物含有マスターバッチ及びゴム組成物Info
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- JPH10101809A JPH10101809A JP27524596A JP27524596A JPH10101809A JP H10101809 A JPH10101809 A JP H10101809A JP 27524596 A JP27524596 A JP 27524596A JP 27524596 A JP27524596 A JP 27524596A JP H10101809 A JPH10101809 A JP H10101809A
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Abstract
合ゴムの架橋製品の品質を一定水準に維持した架橋ゴム
製品の製造を可能とする有機過酸化物含有マスターバッ
チを提供。 【解決手段】 ニトリル基含有高飽和共重合ゴムとエチ
レン系飽和型共重合ゴムとの混合物100重量部当り、
無機補強剤及び/又は無機充填剤を30〜300重量部
及び有機過酸化物を40〜150重量部含有することを
特徴とする有機過酸化物含有マスターバッチ及び上記マ
スターバッチをニトリル基含有高飽和共重合ゴムとエチ
レン系飽和型共重合ゴムとの混合物に配合してなるゴム
組成物。
Description
スターバッチに関し、詳しくはニトリル基含有高飽和共
重合ゴムとエチレン系飽和型共重合ゴムとの混合物に有
機過酸化物を多量含有させた有機過酸化物含有マスター
バッチに関する。
及び加硫促進剤あるいは有機過酸化物等の加硫系及び補
強剤や充填剤等の各種配合剤を添加し、混合混練してコ
ンパウンド(組成物)を作製し、得られたコンパウンド
を用いて成形、加硫を行って製造される。
は、秤量を容易にするためや混練中の飛散を防止するた
めにペレット状にして使用される場合がほとんどであ
る。しかしながら、混練中の剪断力でペレット状態は破
壊され、その際、一部は飛散し、量的に不足を生じるこ
とがしばしばある。又、有機過酸化物等の混練時に溶融
して液体状となるものは、混合機中で原料ゴムをスリッ
プさせ、これらを原料ゴム中に均一に分散させることが
困難となるばかりでなく、混練に長時間を要してしま
う。
め、多量の加硫促進剤や有機過酸化物等の配合剤と基材
ゴムとを混練して配合剤のマスターバッチを製造し、こ
のマスターバッチを配合剤が所定の量となるように原料
ゴムに添加することが一般的に行われている。例えば、
基材ゴムとしてニトリル基含有高飽和共重合ゴム(例え
ば、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴムの水素化
物:H−NBR)を用いた有機過酸化物マスターバッチ
を原料ゴムであるH−NBRに添加する例が特開平7−
165990号公報に記載されている。
較的高価なゴムであるために、エチレン−プロピレン系
共重合ゴムと混合することによりコスト低減を図ること
が試みられている。しかし、H−NBRとエチレン−プ
ロピレン系共重合ゴムとは相溶性が低いことに加えて、
いずれも有機過酸化物との親和性が低く、これらのゴム
の混合物と有機過酸化物とを効率よく混練することは困
難であった。
ものであり、本発明の目的は、コストを低減し、ニトリ
ル基含有高飽和共重合ゴムの架橋製品の品質を一定水準
に維持した架橋ゴム製品の製造を可能とする有機過酸化
物含有マスターバッチを提供することにある。
く鋭意検討した結果、基材ゴムとしてニトリル基含有高
飽和共重合ゴムとエチレン系飽和型共重合ゴムとの混合
物を使用し、これに多量の有機過酸化物を添加してなる
有機過酸化物マスターバッチは、これを用いたニトリル
基含有高飽和共重合ゴムとエチレン系飽和型共重合ゴム
との混合物の架橋物性を低下させずにコスト削減が可能
であることを見いだし、この知見に基づき本発明を完成
するに至った。
ば、ニトリル基含有高飽和共重合ゴム及びエチレン系飽
和型共重合ゴムとの混合物100重量部当り、無機補強
剤及び/又は無機充填剤を30〜300重量部及び有機
過酸化物を40〜150重量部含有することを特徴とす
る有機過酸化物含有マスターバッチが提供される。
挙げて本発明をさらに詳細に説明する。本発明の特徴
は、有機過酸化物マスターバッチの基材ゴムとしてニト
リル基含有高飽和共重合ゴムとエチレン系飽和型共重合
ゴムとの混合物を使用することである。以下に各原料成
分について説明する。
共重合ゴムは、アクリロニトリル、メタクリロニトリル
等のニトリル基含有不飽和化合物と1,3−ブタジエ
ン、2−メチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタ
ジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエン等の共役ジエ
ン系単量体の少なくとも一種との共重合体、(メタ)ア
クリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽
和カルボン酸;メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の
(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−ブト
キシメチル(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アクリ
ル酸アミド及びその誘導体等のニトリル基含有不飽和化
合物及び共役ジエン系単量体と共重合可能な単量体の少
なくとも一種を共重合体中に0.1〜15重量%程度さ
らに共重合させた共重合ゴム等の共役ジエン単量体単位
の二重結合を、通常の水素化触媒を用いて水素化したも
のが挙げられる。なかでも、アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合ゴムを水素化したものが好ましい。ニトリル
基含有高飽和共重合ゴム中の不飽和ニトリル化合物の含
有量は、通常10〜60重量%、好ましくは20〜50
重量%、ヨウ素価は通常60以下、好ましくは30以
下、ムーニー粘度(ML1+4 ,100℃)は通常20〜
150、好ましくは60〜90の範囲である。
合ゴムは、エチレンとα−オレフィンとの共重合体また
はエチレンとα−オレフィンと非共役ジエンとの共重合
体であって、実質的に飽和型の共重合ゴムである。その
代表例は、エチレン−プロピレン共重合ゴム、エチレン
−プロピレン−非共役ジエン三元共重合ゴム、エチレン
−プロピレン−1−ブテン−非共役ジエン共重合ゴム、
エチレン−1−ブテン−非共役ジエン三元共重合ゴム等
のエチレンと炭素数が3〜14のα−オレフィンを主成
分とする結晶化度が20%以下、好ましくは10%以下
の低結晶性又は非晶性のエラストマーまたはそれらの混
合物である。なかでも好ましいのはエチレン−プロピレ
ン−非共役ジエン三元共重合ゴムである。非共役ジエン
としては、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエ
ン、シクロオクタジエン、メチレンノルボルネン、5−
エチリデン−2−ノルボルネン等が用いられ、ジシクロ
ペンタジエンまたは5−エチリデン−2−ノルボルネン
を使用する三元共重合ゴムが好ましい。
ムーニー粘度(ML1+4 ,100℃)は、通常、10〜
180、好ましくは40〜140であり、そのヨウ素不
飽和度は好ましくは20以下である。エチレン系飽和型
共重合ゴム中のエチレン単位/とα−オレフィン単位は
50/50〜90/10(モル比)、好ましくは60/
40〜84/16(モル比)である。また、上記の三元
共重合ゴムにおける(エチレン+α−オレフィン)単位
/非共役ジエン単位は、通常、98/2〜90/10
(モル比)、好ましくは97/3〜94/6(モル比)
である。
エチレン系飽和型共重合ゴムの混合割合は、特に限定さ
れないが、エチレン系飽和型共重合ゴムの割合が多過ぎ
ると本発明の有機過酸化物含有マスターバッチを原料ゴ
ムであるニトリル基含有高飽和共重合ゴムまたはニトリ
ル基含有高飽和共重合ゴムとエチレン系飽和型共重合ゴ
ムとの混合物に添加して得られれる架橋ゴム製品のこれ
らの原料ゴムの本来有する耐油性が損なわれ、少な過ぎ
るとコスト削減が達成されない。好ましい混合割合は、
ニトリル基含有高飽和共重合ゴム/エチレン系飽和型共
重合ゴムが95〜20/5〜80(重量比)、さらに好
ましくは70〜50/30〜50(重量比)の範囲であ
る。
限定されないが、室温で固体のものがマスターバッチを
製造する上で扱い易く好ましい。例えば、ジクミルパー
オキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、1,3
−及び1,4−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−
3,3−トリメチルシクロヘキサン、4,4−ビス−
(t−ブチル−パーオキシ)−n−ブチルバレレート、
2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシ
ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチル
パーオキシヘキシン−3、1,1−ジ−t−ブチルパー
オキシ−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ−
t−ブチルパーオキサイド等が挙げられる。これらは一
種又は二種以上混合して使用することができる。
バッチを製造するうえで無機補強剤及び/又は無機充填
剤を使用することが不可欠である。これらを使用せずに
該マスターバッチを製造することは、有機過酸化物の融
解による基材ゴムの混合機中でのスリップを防止するこ
とができないために実質的に不可能である。
例えば、カーボンブラック、シリカ、活性炭酸カルシウ
ム等が挙げられる。カーボンブラックとしては、ゴム分
野で使用されるカーボンブラックはいずれも使用するこ
とができる。例えば、チャンネルブラックとしては、E
PC、MPC、HPC等;ファーネスブラックとして
は、SAF、ISAF、HAF、MAF、FEF、F
F、HMF、GPF、SRF、APF、CRF、CF、
SCF、ECF等;サーマルブラックとしては、MT、
FT、HML等が挙げられる。なかでもファーネスブラ
ックが好ましい。本発明のマスターバッチを用いた架橋
ゴム製品の引張り応力、引張り強さ等の物性を向上させ
る上から、pHが7以上のカーボンブラックの使用が特
に好ましい。また、分散性の点から平均粒子径は40μ
m以上のものが好ましい。このようなカーボンブラック
としてはSRF、GPF等が挙げられる。
リカはいずれも使用することができる。例えば、湿式方
で製造される含水ケイ酸及び含水ケイ酸塩、乾式法で製
造される無水ケイ酸等が挙げられる。また、活性炭酸カ
ルシウムとしては、極微細炭酸カルシウムの表面を、例
えば、脂肪酸、樹脂酸、アニオン界面活性剤等で処理し
たものが挙げられる。
例えば、沈降性及び重質炭酸カルシウム等の炭酸カルシ
ウム;炭酸マグネシウム、けい酸マグネシウム等;ハー
ドクレー、ソフトクレー、カオリンクレー等の含水けい
酸アルミニウムを主成分とするクレーまたは焼成クレ
ー;含水けい酸マグネシウムを主成分とするタルク;け
い藻土;アルミナホワイト、硫酸アルミニウム、硫酸バ
リウム、硫酸カルシウム、二硫化モリブデン、グラファ
イト等が挙げられる。これらの無機補強剤及び/又は無
機充填剤は一種または二種以上混合して使用することが
できるが、なかでもカーボンブラックの使用が好まし
い。
基材ゴムとしての上記のニトリル基含有高飽和共重合ゴ
ムとエチレン系飽和型共重合ゴムとの混合物、無機補強
剤及び/又は無機充填剤及び有機過酸化物とを、ロー
ル、バンバリー、ニーダー、インターナルミキサー等の
通常の混合機を用いて混練することによって製造するこ
とができる。なかでもニーダーの使用が好ましい。混練
温度は特に制限されないが、通常45〜85℃の範囲で
あり、混練を有機過酸化物の分解温度以下の温度で行う
ことに注意すること以外は如何なる混練方法を用いても
よく、例えば、該基材ゴムと無機補強剤等と有機過酸化
物を同時に混練する方法、予めカーボンブラックと有機
過酸化物とを混合しておき、この混合物と該基材ゴムと
を混練する方法等が挙げられる。
機補強剤及び/又は無機充填剤及び有機過酸化物とをニ
ーダー等の密閉型混合機中で混練する際に、有機過酸化
物のマスターバッチの製造にそれぞれ必要な量の無機補
強剤及び/又は無機充填剤と有機過酸化物とを少なくと
も2分割し、分割された無機補強剤及び/又は無機充填
剤及び有機過酸化物と該基材ゴムとを順次混練する方法
であり、大幅に混練時間を短縮することができる。
間で製造するには、無機補強剤及び/又は無機充填剤及
び有機過酸化物の分割は、それぞれを2分割とすること
が好ましい。分割数を増やすと、混練時間が長くなり、
製造コストを増大させるので、該マスターバッチ中の有
機過酸化物の含有量が多くなり、有機過酸化物の溶融に
よって混練が困難となる等の特別な事情がある場合以外
は、出来るだけ分割数を少なくすることが望ましい。全
量のカーボンブラック及び有機過酸化物をそれぞれ2分
割する場合には、先ず、それぞれを50重量%以上と5
0重量%未満の2分割物とし、いずれの分割においても
無機充填剤は有機過酸化物と同量もしくは無機充填剤が
有機過酸化物よりも少なくとも10重量%多くなる量と
し、最初に50重量%以上の各分割物と該基材ゴムとを
十分に混練し、次いで残りの各分割物を添加して十分に
混練することによって、短時間で均一な該マスターバッ
チが得られるので好ましい。さらに好ましくは、それぞ
れの全量の60重量%以上90重量%未満の分割物と1
0重量%以上40重量%未満の分割物とに2分割するこ
とである。分割された無機充填剤と有機過酸化物は混練
に際しては、同時に該基材ゴムに添加しても、予め両者
を混合してから添加してもよい。生産性の観点から、予
め両者を混合して使用することが好ましい。
中の有機過酸化物の溶融による該基材ゴムのスリップが
抑制され、混練温度を有機過酸化物の分解温度以下の温
度に制御することにより混練中の焼け(該基材ゴムの架
橋の進行)も防止され、短時間で該基材ゴムに無機補強
剤及び/又は無機充填剤及び有機過酸化物が均一に混練
された有機過酸化物のマスターバッチが製造される。
化物含有マスターバッチは、ニトリル基含有高飽和共重
合ゴムとエチレン系飽和型共重合ゴムとの混合物100
重量部当り、無機補強剤及び/又は無機充填剤を30〜
300重量部、有機過酸化物を40〜150重量部含有
するものである。無機充填剤及び有機過酸化物の含有量
が上記の各上限量を超えると均一に混練された該マスタ
ーバッチを製造することが困難となり好ましくない。無
機補強剤及び/又は無機充填剤の含有量が30重量部未
満では該マスターバッチ製造中の有機過酸化物の融解に
よる該共重合ゴムの混合機中でのスリップを抑制するこ
とが困難となる。また、有機過酸化物の含有量が40重
量部未満では、該マスターバッチを原料ゴムに添加する
割合が多くなり過ぎて配合の自由度を小さくし、また架
橋ゴム製品の物性への影響も大きくなるので、マスター
バッチとするメリットはほとんどない。好ましい含有量
は、ニトリル基含有高飽和共重合ゴムとエチレン系飽和
型共重合ゴムとの混合物100重量部当り、無機補強剤
及び/又は無機充填剤が80〜200重量部、有機過酸
化物が80〜120重量部の範囲である。本発明の有機
過酸化物含有マスターバッチのなかでも、JIS K−
6300に従って測定した125℃の架橋反応における
スコーチタイム(T5 )が5〜9分、キュアタイム(T
95)が12〜18分を示すものが好ましい。
は、各種原料ゴムの有機過酸化物供給源としてペレット
状あるいはシート状で使用される。該マスターバッチを
原料ゴムとしてニトリル基含有高飽和共重合ゴムまたは
ニトリル基含有高飽和共重合ゴムとエチレン系飽和型共
重合ゴムとの混合物に配合することによって良好な架橋
物性を示すゴム組成物が得られる。上記混合物において
は混合割合は特に限定されないが、ニトリル基含有高飽
和共重合ゴム/エチレン系飽和型共重合ゴムは、通常9
5/5〜20/80(重量比)、好ましくは70/30
〜50/50(重量比)である。
化物含有マスターバッチの配合量は特に限定されない
が、通常、原料ゴム100重量部に対して1〜50重量
部、好ましくは10〜20重量部である。
らに具体的に説明する。尚、以下においては部及び%
は、特に断りのない限り重量基準である。
tpol 2020L:アクリロニトリル含有量36
%、ヨウ素価28、ムーニー粘度(ML1+4 ,100℃
=57.5)75部、エチレン系飽和型共重合ゴムとし
てのEPDM(エチレン−プロピレン−エチリデンノル
ボルネン三元共重合ゴム:三井石油化学社製EPT−4
070、ヨウ素価24)25部、SRFカーボンブラッ
ク(東海カーボン社製シーストS:pH=7.8)13
3部及びジクミルパーオキサイド(DCP)100部を
ニーダーを用いて下記の方法で混練して有機過酸化物の
マスターバッチ(PO−MB1)を製造した。また、同
様にしてFEFカーボンブラック(東海カーボン社製シ
ーストSO:pH=6.6)を用いて有機過酸化物のマ
スターバッチ(PO−MB2)を製造した。いずれの場
合も混練中はニーダーに冷却水を通し、混合物の温度を
ジクミルパーオキサイドの分解温度以下に保った。
を投入し5分間素練りをする。 (2)予めカーボンブラック30kg及びDCP23k
gを混合し、この混合物を投入し3.5分間混練する。 (3)予めカーボンブラック10kg及びDCP7kg
を混合し、この混合物を投入し3分間混練し、混練物を
ニーダーより取り出す。 (4)ロールで均一に混練し、シート出しする。
い、高飽和ニトリル基含有共重合ゴム(日本ゼオン社製
Zetpol 2010L:アクリロニトリル含有量3
6%、ヨウ素価11、ムーニー粘度(ML1+4 ,100
℃=57.5)75部と上記のEPDM25部との混合
物に表1に記載の配合処方で6インチロールを用いてコ
ンパウンドを作製した。また、上記の原料ゴムに直接D
CPを配合したコンパウンドを作製した(比較例)。
した混練時間、これらのコンパウンドの未架橋物性及び
180℃で8分プレス架橋して作製した2mm厚さのシ
ートを用いて架橋物性を測定した。結果を表1に示す。
試験法は下記の通りである。
℃) JIS K−6300に従って125℃で測定。 (2)スコーチタイム(T5 :分)及びキュアータイム
(T95:分) JIS K−6300に従って125℃で測定。 架橋物性の測定方法 JIS K−6301に従って測定。
ニトリル基含有高飽和共重合ゴムとエチレン系飽和型共
重合ゴムとの混合物に配合する際の混練時間が大幅に短
縮される。また、ニトリル基含有高飽和共重合ゴムとエ
チレン系飽和型共重合ゴムとの混合物に本発明の有機過
酸化物のマスターバッチを必要量添加して製造した架橋
ゴム製品は、有機過酸化物を上記の混合物に直接配合し
て製造した通常の架橋ゴム製品と比較して良好な架橋物
性を示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 ニトリル基含有高飽和共重合ゴムとエチ
レン系飽和型共重合ゴムとの混合物100重量部当り、
無機補強剤及び/又は無機充填剤を30〜300重量部
及び有機過酸化物を40〜150重量部含有することを
特徴とする有機過酸化物含有マスターバッチ。 - 【請求項2】 前記混合物が、ニトリル基含有高飽和共
重合ゴム/エチレン系飽和型共重合ゴムが95〜20/
5〜80(重量比)である請求項1に記載の有機過酸化
物含有マスターバッチ。 - 【請求項3】 無機補強剤及び/又は無機充填剤がカー
ボンブラックである請求項1又は2に記載の有機過酸化
物含有マスターバッチ。 - 【請求項4】 ニトリル基含有高飽和共重合ゴムとエチ
レン系飽和型共重合ゴムとの混合物100重量部当り、
請求項1に記載の有機過酸化物含有マスターバッチ1〜
50重量部を配合してなるニトリル基含有高飽和共重合
ゴム組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27524596A JP3617888B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 有機過酸化物含有マスターバッチの製造方法 |
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10101809A true JPH10101809A (ja) | 1998-04-21 |
JP3617888B2 JP3617888B2 (ja) | 2005-02-09 |
Family
ID=17552727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27524596A Expired - Lifetime JP3617888B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 有機過酸化物含有マスターバッチの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3617888B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002212362A (ja) * | 2001-01-23 | 2002-07-31 | Gomuno Inaki Kk | エチレン・プロピレン系共重合ゴム組成物 |
JP2002275326A (ja) * | 2001-03-19 | 2002-09-25 | Asahi Denka Kogyo Kk | ポリオレフィン用顆粒状複合添加剤及びその製造方法 |
KR100888495B1 (ko) | 2007-10-08 | 2009-03-12 | 평화오일씰공업주식회사 | 오일 시일용 고무 제조방법 |
-
1996
- 1996-09-27 JP JP27524596A patent/JP3617888B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP4662218B2 (ja) * | 2001-03-19 | 2011-03-30 | 株式会社Adeka | ポリオレフィン用顆粒状複合添加剤及びその製造方法 |
KR100888495B1 (ko) | 2007-10-08 | 2009-03-12 | 평화오일씰공업주식회사 | 오일 시일용 고무 제조방법 |
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