JPH10101778A - ポリ乳酸系共重合体の製造方法及びポリ乳酸系共重合体 - Google Patents

ポリ乳酸系共重合体の製造方法及びポリ乳酸系共重合体

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JPH10101778A
JPH10101778A JP25978896A JP25978896A JPH10101778A JP H10101778 A JPH10101778 A JP H10101778A JP 25978896 A JP25978896 A JP 25978896A JP 25978896 A JP25978896 A JP 25978896A JP H10101778 A JPH10101778 A JP H10101778A
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健志 金森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、各種ポリマーのセグメントサイズ
を制御する事により、十分な高分子量と優れた耐衝撃性
・透明性・柔軟性を有する生分解性乳酸系共重合体の製
造方法を提供することにある。 【解決手段】 本発明では、ラクチド(A)とポリウレ
タン(B)を1種以上の開環重合触媒(C)及び1種以
上のカルバミン酸エステルに対するエステル交換及び/
又はエステルアミド交換触媒(C’)の存在下に、開環
共重合並びにエステル及び/又はエステルアミド交換反
応させる。ここで、ラクチド(A)とポリウレタン
(B)の重量比は、ラクチド(A)50〜99重量%、ポリ
ウレタン(B)1〜50重量%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性・柔軟性・
耐衝撃性などが改良された生分解性プラスチックの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自然環境保護の見地から、自然環
境中で分解する生分解性ポリマー及びその成型品が求め
られ、脂肪族ポリエステルなどの自然分解性樹脂の研究
が活発に行われている。特に、乳酸系ポリマーは融点が
170 〜180 ℃と十分に高く、しかも透明性に優れる為、
包装材料等として大いに期待されている。しかし、ポリ
乳酸は、その剛直な分子構造の為に、耐衝撃性が劣り脆
いという欠点があり、これら乳酸系ポリマーの改良が望
まれている。
【0003】乳酸系ポリマーの改良に関し、例えば特開
平7−173266号公報には、ポリ乳酸と他の脂肪族
ポリエステル等との共重合体とその製造方法について記
載されている。製造方法としては、ラクチドと種々の構
成割合からなる脂肪族ジカルボン酸成分及び/又は芳香
族ジカルボン酸とジオール成分とからなるポリエステル
ポリマーとを、開環重合触媒の存在下に反応させるとい
うもので、反応機構としてはポリエステル末端OH基へ
ラクチドがブロック状に開環付加重合して、A−B−A
型のブロック状の共重合体が生成し、更にポリマー同志
のエステル交換反応が進行すると考えられている。更
に、このエステル交換反応を十分行う事により、ホモ重
合体を含まない乳酸系共重合ポリエステルが得られると
している。又、この方法で得られたポリマーは透明性・
柔軟性に優れていると記載されている。
【0004】しかしながら、特開平7−173266号
公報に記載の方法では、ブロック共重合及びエステル交
換反応の制御が難しく、得られる共重合体中のポリ乳酸
セグメントサイズ及びポリエステルポリマーセグメント
サイズが保証できず、製造されるポリマーの物理特性が
安定しない。即ち、ブロック共重合は、耐衝撃性を向上
させるためによく用いられるという手法であるが、ラン
ダムなエステル交換反応によりポリマーセグメントの分
裂が起こると改質剤の添加効果が発揮出来ない。
【0005】又、高分子量の脂肪族ポリエステルとの共
重合では、脂肪族ポリエステル自身の持つ結晶性の高さ
故、透明性・柔軟性の優れた共重合体が得ることは難し
い。その一方、低分子量の脂肪族ポリエステルとの共重
合では、反応開始剤として働くOH基濃度が高くなる
為、後加工に耐えうる高分子量の共重合体を得ることは
難しい。
【0006】即ち、実際上透明性・柔軟性を得るために
改質剤として共重合できるポリマーは、大きく制限され
るとともに、共重合体中の各成分セグメントのサイズを
制御する事は非常に重要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、各種
ポリマーのセグメントサイズを制御する事により、十分
な高分子量と優れた耐衝撃性・透明性・柔軟性を有する
生分解性乳酸系共重合体の製造方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明者らは鋭意検討の結果、ラクチドと種
々の構成割合からなるポリオールをウレタン架橋したポ
リウレタンを1種以上の開環重合触媒及び1種以上のカ
ルバミン酸エステルに対するエステル交換及び/又はエ
ステルアミド交換触媒の存在下に、開環共重合並びにエ
ステル及び/又はエステルアミド交換反応させる事によ
り、より優れた内部可塑効果を有する柔軟でかつ透明な
乳酸系共重合体が製造出来る事を見いだした。
【0009】即ち、本発明は、ラクチド(A)50〜99重
量%とポリウレタン(B)1〜50重量%を1種以上の開
環重合触媒(C)及び1種以上のカルバミン酸エステル
に対するエステル交換及び/又はエステルアミド交換触
媒(C’)の存在下に、開環共重合並びにエステル及び
/又はエステルアミド交換反応させる乳酸系共重合体の
製造方法である。
【0010】また、本発明は、ポリウレタン(B)の重
量平均分子量が、10,000〜500,000である上述の乳酸系
共重合体の製造方法である。更に本発明は、ポリウレタ
ン(B)の分子中に窒素を0.1 〜10重量%含む上述の乳
酸系共重合体の製造方法、ポリウレタン(B)が、ポリ
エステルポリウレタンである上述の乳酸系共重合体の製
造方法、ポリウレタン(B)の、融点若しくは軟化点の
低い方が200 ℃以下である上述の乳酸系共重合体の製造
方法、開環重合触媒(C)が、錫化合物、チタン化合物
である上述の乳酸系共重合体の製造方法、開環重合触媒
(C)及び、カルバミン酸エステルに対するエステル交
換及び/又はエステルアミド交換触媒(C’)が、オク
チル酸錫である上述の乳酸系共重合体の製造方法、融点
が150 ℃以上である上述の乳酸系共重合体の製造方法及
び該製造法により製造された乳酸系共重合体である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明で使用するラクチ
ド、ポリウレタン、触媒について順を追って説明する。
本発明で使用するラクチド(A)は、乳酸を環状二量化
した化合物であり、2つのL−乳酸からなるL−ラクチ
ド、D−乳酸からなるD−ラクチド、L−乳酸とD−乳
酸からなるメソ−ラクチドという3種のラクチドが存在
する。
【0012】L−ラクチド、又はD−ラクチドのみを含
む共重合体は、結晶化し高融点が得られる。本発明の乳
酸系共重合体は、これら3種のラクチドを組み合わせる
ことにより、更に良好な諸特性が得られる。
【0013】本発明では、高い融点を得るために、ラク
チドはL−ラクチドを総ラクチド中75%以上含む事が
好ましく、更に高い融点を得るためには、L−ラクチド
を総ラクチド中90%以上含む事が好ましい。
【0014】本発明で使用するポリウレタン(B)とし
ては、分子中に少なくとも2個以上のウレタン結合を含
むポリマーを意味する。用いられるポリウレタン(B)
としては、ラクチドとの反応を考えた場合には、融点若
しくは軟化点のいずれか低い方が200 ℃以下のものが好
ましく、中でも80〜170 ℃のものが特に好ましい。ここ
で本発明で言う、融点は走査型示差熱量計(DSC)を
用い測定した値であり、軟化点は、JIS K−253
1に準ずるものである。
【0015】一般にポリウレタンとは、分子中にウレタ
ン結合(-NHCOO- )を含有するポリマーの通称である。
これは、モノマーの重合によっては得られず、通常はポ
リイソシアネートと、水酸基などの活性水素を有する化
合物、例えばポリオールとの反応によって得られる。こ
の時、原料となるポリオールの成分や分子量等により様
々な特性のポリウレタンが得られる。ポリウレタン
(B)は分子中に窒素を0.1 〜10重量%含むことが好ま
しい。これは、0.1 重量%以下では変成による改質効果
が小さく、一方10重量%以上では、反応点が多すぎる
ため、ランダム性の強い性質の共重合体となり、熱的性
質が低下する。
【0016】ポリウレタン(B)中のポリオール成分と
しては、特に限定されないが、具体的にはポリエステル
ポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネー
トポリオール等があげられる。特に、ポリエステルポリ
オールは、一般に多官能カルボン酸と多官能ヒドロキシ
化合物との重縮合によって得られるが、ヒドロキシカル
ボン酸の重縮合、環状エステル(ラクトン)の重合、ポ
リカルボン酸無水物にエポキサイドの重付加、酸塩化物
とヒドロキシ化合物のアルカリ塩との反応、エステル交
換反応等によっても得られる。
【0017】更に、ポリエステルポリオール中のジカル
ボン酸成分としては、特に限定されないが、アジピン
酸、オルソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コ
ハク酸、アゼライン酸、セバシン酸等が挙げられる。ポ
リエステルポリオール中のジオール成分としては、ジオ
ールであれば特に種類を問わないが、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,
5−ペンタンジオール、シクロヘキサンジメタノール等
が挙げられる。
【0018】又、ウレタンフォームでは、通常わずかに
分岐を持っているポリエステルポリオールが使用されて
いる。分岐は、多価カルボン酸あるいは多価アルコール
の如き分岐剤の使用によって得られる。
【0019】本発明で使用するポリウレタン(B)は、
これらの各種ポリオールを原料にイソシアネートを所望
量添加、架橋した、分子中に少なくとも2個以上のウレ
タン結合を含むポリマーである。ポリオールの架橋に使
用されるイソシアネートの種類に、特に制限はなく、市
販のものがそのまま用いられ、例えば2,4−トリレン
ジイソシアネート、2,4- トリレンジイソシアネート
と2,6−トリレンジイソシアネートとの混合体、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、1,6−ナフタレンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、水素化
キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート等である。さら
には、多価イソシアネートも使用することができ、それ
により分子中に分岐を持たせることも可能である。この
時使用される原料ポリオールの分子量及び、イソシアネ
ートで架橋されたポリウレタン(B)の分子量(重合
度)は、その後作成される乳酸系共重合体の透明性・柔
軟性・分子量に大きく影響する。ポリウレタン(B)の
重量平均分子量は、10,000〜500,000 が好ましい。これ
は、10,000以下だとポリウレタンの末端OH濃度が高く
なり、高分子量の共重合体が得られず、500,000 以上だ
と高粘性のため、均一な反応をさせる事が難しい。
【0020】また、ポリウレタン(B)が分岐を有する
事により、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
n)との比であるMw/Mnの値が大きい共重合体が容
易に得られる。これは、一般的にフィルム形成性が良い
事が知られている。
【0021】本発明で使用する開環重合触媒(C)とし
ては、一般に環状エステル類の開環重合触媒として知ら
れる錫、亜鉛、鉛、チタン、ビスマス、ジルコニウム、
ゲルマニウム等の金属及びその誘導体が挙げられ、これ
らの誘導体については、特に金属化合物、カルボン酸
塩、炭酸塩、酸化物、ハロゲン化物が好ましい。具体的
には、塩化錫、オクチル酸錫、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、酸
化鉛、炭酸鉛、塩化チタン、アルコキシチタン、酸化ゲ
ルマニウム、酸化ジルコニウム等が挙げられるが、特に
高分子量を得るには、オクチル酸錫が好ましい。
【0022】本発明で使用するカルバミン酸エステルに
対するエステル交換及び/又はエステルアミド交換触媒
(C’)としては、一般にイソシアネートの重合反応や
イソシアネートと活性水素含有化合物との反応に用いら
れる金属化合物でよく、特に錫化合物が好ましい。更
に、より優れた透明性と柔軟性を得るには、特にオクチ
ル酸錫が好ましい。
【0023】開環重合触媒(C)の添加量は、ラクチド
(A)の重量に対して0.0001〜0.3重量部が好ましい。
又、カルバミン酸エステルに対するエステル交換及び/
又はエステルアミド交換触媒(C’)の量は、ポリウレ
タン(B)の重量に対して0.0001〜0.3 重量部が好まし
い。更には、開環重合触媒(C)及びカルバミン酸エス
テルに対するエステル交換及び/又はエステルアミド交
換触媒(C’)の合計量は、ラクチド(A)とポリウレ
タン(B)の合計の重量に対して0.0002〜0.6重量%が
好ましい。開環重合触媒(C)及びカルバミン酸エステ
ルに対するエステル交換及び/又はエステルアミド交換
触媒(C’)の添加量比により、ラクチド(A)の開環
重合速度と、ラクチド(A)とポリウレタン(B)のカ
ルバミン酸エステルに対するエステル交換及び/又はエ
ステルアミド交換速度が制御され、それにより従来の共
重合体に比べ透明性・耐衝撃性に優れた乳酸系共重合体
が得られる。又、開環重合触媒(C)及びカルバミン酸
エステルに対するエステル交換及び/又はエステルアミ
ド交換触媒(C’)の合計量は、製造方法により異なる
が、得られる乳酸系共重合体の熱安定性を考えた場合、
0.1 重量%以下が好ましい。
【0024】次に製造方法を順に説明する。ラクチド
(A)とポリウレタン(B)の混合物を、加温溶融させ
開環重合触媒(C)及びカルバミン酸エステルに対する
エステル交換及び/又はエステルアミド交換触媒
(C’)を添加する。反応温度は、ラクチドの融点以上
であると、反応系を均一に出来る上、速い重合速度が得
られて望ましい。特に、反応の平衡上は、ラクチドの融
点約100 ℃以上かつ180 ℃以下の温度が望ましく、又分
解反応に伴う共重合体の着色や分子量の低下も低減でき
る。
【0025】即ち、ラクチド(A)を溶融し、更に共重
合するポリウレタン(B)をラクチド(A)に溶解・混
合した上で反応させることが好ましい。又、共重合体の
分解及び着色を防ぐため、反応は乾燥した不活性ガス雰
囲気下で行うことが好ましい。特に窒素、アルゴンガス
雰囲気下、又はバブリング状態が良い。更に、加水分解
反応を抑制するため原料となるポリウレタン(B)は、
水分を除去するため、十分に真空乾燥を行う必要があ
る。
【0026】重合反応は、共重合に使用するポリウレタ
ンの末端OH基へラクチドがブロック状に開環付加重合
し、A−B−A型ブロック状の共重合体が生成する反応
と、更に本発明の特徴であるポリ乳酸とポリウレタン中
のカルバミン酸エステルに対するエステル交換及び/又
はエステルアミド交換反応とが同時並行して進行し、開
環重合触媒(C)及びカルバミン酸エステルに対するエ
ステル交換及び/又はエステルアミド交換触媒(C’)
の添加量比により、2つの反応速度の関係が決定する。
それにより、ブロック性の強い共重合体から、ランダム
性の強い共重合体まで様々な物性を持つ乳酸系共重合体
が自由に得られる。特に、適正な添加量比により、ブロ
ック共重合体並の高い熱特性と、ランダム共重合体並の
優れた透明性・柔軟性を持つ乳酸系共重合体を得ること
が可能である。
【0027】本発明の乳酸系共重合体は、公知の反応容
器で作成でき、例えば、1軸又は複数軸の撹拌機が配設
された竪型反応容器又は横型反応容器、1軸又は複数軸
の掻き取り羽根が配設された横型反応容器、又、1軸又
は複数軸のニーダーや、1軸又は複数軸の押出機等の反
応装置を単独で用いても良く、又は複数基を直列又は並
列に接続して用いても良い。
【0028】本発明で、作成される乳酸系共重合体は、
生分解性も良好であり、使用後や製造工程上からの廃棄
物減量に役立つ。特に、コンポスト中での分解性に優れ
ており、数カ月間で外形が保たないまで分解出来る。本
発明で作成される乳酸系共重合体の用途としては、シー
ト、フィルム等に成型して、ゴミ袋、レジ袋等の包装材
料、紙パック、ケース等に用いることができるが、これ
らに限定されない。
【0029】更に、本発明の乳酸系共重合物には、副次
的添加物を加えて色々な改質を行う事ができる。副次的
添加剤の例としては、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、顔料、着色剤、各種フィラー、静電剤、離型剤、可
塑剤、香料、抗菌剤、核形成剤等その他の類似のものが
挙げられる。
【0030】本発明及び以下の実施例において、重合体
の重量平均分子量はGPC分析によるポリスチレン換算
値、融点は走査型示差熱量計(DSC)による測定値で
ある。又、引張試験はJIS-K7113 、アイゾット衝撃試験
はJIS-K7110 に準じて測定した。更に、透明性はJIS-K7
105 に準じてヘイズ測定を行った。又、実施例及び比較
例におけるポリウレタン及びポリエステルの合成は、特
開平4-189822、特開平4-189823、及び特開平6-293826を
参考にした。
【0031】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明をよ
り具体的に説明する。
【0032】(実施例1)1,4−ブタンジオール216
g、コハク酸236gを、210 〜220 ℃で窒素ガス雰囲気下
混合・エステル化し酸価7.9 とした後、混合物に対し触
媒としてチタン酸テトラブチルを1.2g加え、反応を進行
させ最終的には、0.6torr まで減圧し、約5時間脱グリ
コール反応を行い、重量平均分子量32,000のポリエステ
ルポリオールを合成した。その後引き続き温度を190 ℃
に下げ、ヘキサメチレンジイソシアネートを4g加えウレ
タン架橋を行い、重量平均分子量100,000 のポリエステ
ルポリウレタン(PU1)を得た。得られたポリエステ
ルポリウレタン(PU1)20重量部に、L-ラクチド80重
量部を加え、不活性ガス雰囲気下溶融混合し、開環重合
触媒としてオクチル酸錫を0.10重量部、カルバミン酸エ
ステルに対するエステル交換及び/又はエステルアミド
交換触媒としてジ−n−ブチルスズジラウレートを0.14
重量部添加し、2軸混練機で撹拌しつつ190 ℃で15分間
重合した後、直径2mmのノズルにより押し出し、水冷
し切断する事で乳酸系共重合体チップC1を得た。
【0033】チップC1を、120 ℃、圧力1.5kg/cm2
窒素中で12時間処理し、未反応モノマー(ラクチド)を
除去し、チップC2を得た。チップC2の重量平均分子
量は、155,000 、残存モノマー(ラクチド)は、0.1 %
であった。又、この乳酸系共重合体のDSCを測定した
結果、ガラス転移温度は観測されず、融点は91℃、169
℃の2点が観測された。
【0034】さらに、チップC2を75℃で真空乾燥し絶
乾状態にした後、射出成形により名刺大プレート(1mm
t)、引張試験片(2号形試験片)及びアイゾット衝撃
試験片(2号A試験片)の成形を行なった。得られた名
刺大プレートのヘイズ、引張及びアイゾット衝撃試験を
行った結果、ヘイズは1%、引張弾性率は0.2GPa、アイ
ゾット衝撃強度は60kJ/m2 以上(破断せず)であった。
【0035】(実施例2)1,4−ブタンジオール255
g、コハク酸202g、アジピン酸29g を、200 〜210℃で窒
素ガス雰囲気下混合・エステル化し酸価を9.1 とした
後、混合物に対し触媒としてチタン酸テトラブチルを1g
加え、反応を進行させ最終的には、0.7torrまで減圧
し、約5 時間脱グリコール反応を行い、重量平均分子量
30,000のポリエステルポリオールを合成した。その後引
き続き温度を190 ℃に下げ、ヘキサメチレンジイソシア
ネートを5g加えウレタン架橋を行い、重量平均分子量9
5,000のポリエステルポリウレタン(PU2)を得た。
得られたポリエステルポリウレタン(PU2)30重量部
に、L-ラクチド70重量部を加え、不活性ガス雰囲気下溶
融混合し、開環重合触媒及びカルバミン酸エステルに対
するエステル交換及び/又はエステルアミド交換触媒と
してオクチル酸錫を0.24重量部添加し、2軸混練機で撹
拌しつつ190 ℃で15分間重合した後、直径2mmのノズ
ルにより押し出し、水冷し切断する事で乳酸系共重合体
チップC3を得た。
【0036】チップC3を、120 ℃、圧力1.5kg/cm2
窒素中で12時間処理し、未反応モノマー(ラクチド)を
除去し、チップC4を得た。チップC4の重量平均分子
量は、140,000 、残存モノマー(ラクチド)は、0.1 %
であった。又、この乳酸系共重合体のDSCを測定した
結果、ガラス転移温度は20℃、融点は85℃、167 ℃の2
点が観測された。
【0037】さらに、チップC4を75℃で真空乾燥し絶
乾状態にした後、射出成形により名刺大プレート(1mm
t)、引張試験片(2号形試験片)及びアイゾット衝撃
試験片(2号A試験片)の成形を行なった。得られた名
刺大プレートのヘイズ、引張及びアイゾット衝撃試験を
行った結果、ヘイズは1 %、引張弾性率は0.05GPa 、ア
イゾット衝撃強度は60kJ/m2 以上(破断せず)であっ
た。
【0038】(比較例1)1,4−ブタンジオール162
g、コハク酸ジメチル146gを、窒素ガス雰囲気下混合
し、混合物に対し触媒としてチタン酸テトラブチルを0.
03g 加え、200 〜210℃で理論量のメタノールが流出さ
れるまでエステル化反応を進行させた。その後引き続き
チタン酸テトラブチルエステルを0.3g、ジブチル錫オキ
サイド0.8gを、1,4 −ブタンジオールにスラリー化して
添加、230 ℃で10分間混合した後、250℃に昇温させな
がら圧力を0.3mmHg として5 時間重縮合反応を行い、重
量平均分子量140,000 のポリエステル(PE1)を得
た。得られたポリエステル(PE1)20重量部に、L-ラ
クチド80重量部を加え、不活性ガス雰囲気下溶融混合
し、開環重合触媒としてオクチル酸錫を0.24重量部添加
し、2軸混練機で撹拌しつつ190 ℃で15分間重合した
後、直径2mmのノズルにより押し出し、水冷し切断す
る事で乳酸系共重合体チップC5を得た。
【0039】チップC5を、120 ℃、圧力1.5kg/cm2
窒素中で12時間処理し、未反応モノマー(ラクチド)を
除去し、チップC6を得た。チップC6の重量平均分子
量は、123,000 、残存モノマー(ラクチド)は、0.1 %
であった。又、この乳酸系共重合体のDSCを測定した
結果、ガラス転移温度は50℃、融点は102 ℃、172 ℃の
2点が観測された。
【0040】さらに、チップC6を75℃で真空乾燥し絶
乾状態にした後、射出成形により名刺大プレート(1mm
t)、引張試験片(2号形試験片)及びアイゾット衝撃
試験片(2号A試験片)の成形を行なった。得られた名
刺大プレートのヘイズ、引張及びアイゾット衝撃試験を
行った結果、ヘイズは10%、引張弾性率は1.7GPa、アイ
ゾット衝撃強度は3kJ/m 2 であった。
【0041】(比較例2)1,4−ブタンジオール162.
2g、酸成分として、コハク酸ジメチル118.7g、アジピン
酸ジメチル36.2g を、窒素ガス雰囲気下混合し、混合物
に対し触媒としてチタン酸テトラブチルを0.03g 加え、
200 〜210 ℃で理論量のメタノールが流出されるまでエ
ステル化反応を進行させた。その後引き続きチタン酸テ
トラブチルエステルを0.3g、ジブチル錫オキサイド0.8g
を、1,4 −ブタンジオールにスラリー化して添加、230
℃で10分間混合した後、250 ℃に昇温させながら圧力を
0.3mmHg として5 時間重縮合反応を行い、重量平均分子
量147,000 のポリエステル(PE2)を得た。得られた
ポリエステル(PE2)30重量部に、L-ラクチド70重量
部を加え、不活性ガス雰囲気下溶融混合し、開環重合触
媒としてオクチル酸錫を0.24重量部添加し、2軸混練機
で撹拌しつつ190 ℃で15分間重合した後、直径2mmの
ノズルにより押し出し、水冷し切断する事で乳酸系共重
合体C7を得た。
【0042】チップC7を、120 ℃、圧力1.5kg/cm2 の
窒素中で12時間処理し、未反応モノマー(ラクチド)を
除去し、チップC8を得た。チップC4の重量平均分子
量は、100,000 、残存モノマー(ラクチド)は、0.1%で
あった。又、この乳酸系共重合体のDSCを測定した結
果、ガラス転移温度は40℃、融点は85℃、171 ℃の2点
が観測された。
【0043】さらに、チップC8を75℃で真空乾燥し絶
乾状態にした後、射出成形により名刺大プレート(1mm
t)、引張試験片(2号形試験片)及びアイゾット衝撃
試験片(2号A試験片)の成形を行なった。得られた名
刺大プレートのヘイズ、引張及びアイゾット衝撃試験を
を行った結果、ヘイズは5%、引張弾性率は1.1GPa、アイ
ゾット衝撃強度は7kJ/m2であった。
【0044】上記実施例及び比較例より、本発明のチッ
プC2,C4から得られる成型品は、ヘイズ値が小さ
く、引張弾性率が低く、アイゾット衝撃強度が高く、明
らかに透明性・柔軟性・耐衝撃性に優れている。
【0045】
【発明の効果】本発明により、ラクチドと共重合する各
種ポリマーのセグメントサイズの制御が可能となり、ウ
レタン結合を含まない各種ポリマーとの共重合品に比
べ、透明性・柔軟性に優れた乳酸系共重合体の製造が可
能となる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラクチド(A)50〜99重量%とポリウレ
    タン(B)1〜50重量%を1種以上の開環重合触媒
    (C)及び1種以上のカルバミン酸エステルに対するエ
    ステル交換及び/又はエステルアミド交換触媒(C’)
    の存在下に、開環共重合並びにエステル及び/又はエス
    テルアミド交換反応させる乳酸系共重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 ポリウレタン(B)の重量平均分子量
    が、10,000〜500,000である請求項1に記載の乳酸系共
    重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 ポリウレタン(B)の分子中に窒素を0.
    1 〜10重量%含む請求項1、2に記載の乳酸系共重合体
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリウレタン(B)が、ポリエステルポ
    リウレタンである請求項1〜3に記載の乳酸系共重合体
    の製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリウレタン(B)が分岐を有する請求
    項1〜4記載の乳酸系共重合体の製造方法。
  6. 【請求項6】 ポリウレタン(B)の、融点若しくは軟
    化点の低い方が200℃以下である請求項1〜5に記載の
    乳酸系共重合体の製造方法。
  7. 【請求項7】 開環重合触媒(C)が、錫化合物、チタ
    ン化合物である請求項1〜6に記載の乳酸系共重合体の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 開環重合触媒(C)及び、カルバミン酸
    エステルに対するエステル交換及び/又はエステルアミ
    ド交換触媒(C’)が、オクチル酸錫である請求項1〜
    7に記載の乳酸系共重合体の製造方法。
  9. 【請求項9】 ラクチド(A)50〜99重量%とポリウレ
    タン(B)1〜50重量%を1種以上の開環重合触媒
    (C)及び1種以上のカルバミン酸エステルに対するエ
    ステル交換及び/又はエステルアミド交換触媒(C’)
    の存在下に、開環共重合並びにエステル及び/又はエス
    テルアミド交換反応させてなる乳酸系共重合体。
  10. 【請求項10】 融点が150 ℃以上である請求項9記載
    の乳酸系共重合体。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の乳酸系共重合体を成型
    してなる包装材料。
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