JPH10101032A - 硬貨包装機 - Google Patents

硬貨包装機

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JPH10101032A
JPH10101032A JP8253568A JP25356896A JPH10101032A JP H10101032 A JPH10101032 A JP H10101032A JP 8253568 A JP8253568 A JP 8253568A JP 25356896 A JP25356896 A JP 25356896A JP H10101032 A JPH10101032 A JP H10101032A
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coin
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装硬貨の包装紙を切断するカッタの早期の
摩耗や破損を回避するとともに、包装紙を確実に切断す
ることである。 【解決手段】 包装硬貨内部の硬貨の集積枚数に過不足
があるか否かを検出する過不足検出手段12と、過不足
があることが検出されたときに、包装硬貨の包装紙9を
切断する包装紙切断手段13とを具備し、包装紙切断手
段13を、包装紙9を切断するカッタ30と、過不足検
出手段12の検出結果に基づいて包装ローラ16,1
7,18間において回転させられている包装硬貨に向け
てカッタ30を進退させる駆動手段29とから構成し、
カッタ30を包装硬貨の回転軸線と平行な軸線回りに回
転可能に支持することにより、カッタ30の刃先に印加
される包装紙9の回転力を軽減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨包装機に関
し、特に、包装された集積硬貨の集積枚数に過不足があ
る場合に包装紙を切断する方式の硬貨包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】集積硬貨の集積枚数に過不足がある場合
に該集積硬貨を包装している包装紙を切断する方式の硬
貨包装機としては、従来、特開平7−175956号公
報に開示されたものが知られている。この装置は、投入
された硬貨の真偽および金種を判別するとともに、枚数
を計数する硬貨判別計数手段と、所定枚数の包装すべき
金種の硬貨を集積する硬貨集積手段と、所定枚数の集積
硬貨に、前記集積硬貨の上下に加締めることの加締部分
が残るように、前記集積硬貨の周囲に該集積硬貨の高さ
より幅の広い包装紙を巻回する包装手段と、上下方向に
移動可能で、互いに近接するように移動させられて、前
記集積硬貨をその間に挟持し、前記包装紙の前記加締部
分を加締めて、包装硬貨を生成する上下一対の加締爪
と、前記集積硬貨に包装紙を巻回した後に該集積硬貨の
集積枚数に過不足があるか否かを検出する過不足検出手
段と、集積枚数に過不足があることが検出されたとき
に、集積硬貨を包装している包装紙を切断する包装紙切
断手段とを具備している。該包装紙切断手段は、カッタ
と、可動部の先端に固定したカッタを包装硬貨に向けて
進退させるソレノイドとを備えている。
【0003】この硬貨包装機によれば、投入された硬貨
が判別計数された後に、集積部において所定枚数集積さ
れて包装部に搬送され、包装部において複数の包装ロー
ラに挟持されつつ包装紙が巻回されて、上下一対の加締
爪により包装紙の上下端部が加締められることにより、
包装硬貨が生成される。このとき、加締爪の移動量に基
づいて包装される集積硬貨の高さが算出され、集積枚数
の過不足の有無が判定される。
【0004】その結果、集積枚数に過不足が無ければ、
包装ローラが開放されて、包装硬貨が回収される一方、
集積枚数に過不足があると判定されると、ソレノイドの
作動によってカッタが包装硬貨に向けて突出させられ
る。包装硬貨は包装ローラに挟持されたままその鉛直軸
線回りに回転させられているので、カッタの刃先が回転
している包装硬貨の包装紙に接触させられることによ
り、包装紙が周方向に切断されて、集積枚数に過不足の
ある包装硬貨が正規の包装硬貨から区別されるようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の硬貨包装機では、包装紙を切断するカッタは、
ソレノイドの可動部を瞬時に前進させて、該可動部に固
定したカッタの刃先を回転している包装硬貨の包装紙に
接触させることにより、包装紙を切断するものであるた
め、包装紙の回転力によって、カッタの刃先が大きな負
荷を受け、早期に摩耗あるいは破損してしまうことが考
えられる。
【0006】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、集積枚数に過不足のある包装硬貨の包装
紙を切断するカッタにおける摩耗あるいは破損の発生を
抑制しかつ確実に包装紙を切断することができる硬貨包
装機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、投入された複数の硬貨の金種を選別して
計数した後に、集積部において上下に積み重ねることに
より所定枚数の硬貨よりなる円柱状の集積硬貨を形成
し、包装部において前記集積硬貨を複数の包装ローラに
よって半径方向外方から挟持して回転させながら該集積
硬貨の周面に包装紙を巻き付けかつその包装紙の上下端
部を上下一対の加締爪によって加締めることにより包装
硬貨を形成する硬貨包装機であって、前記包装硬貨内部
の硬貨の集積枚数に過不足があるか否かを検出する過不
足検出手段と、該過不足検出手段により集積枚数に過不
足があることが検出されたときに、該包装硬貨の包装紙
を切断する包装紙切断手段とを具備し、該包装紙切断手
段が、包装紙を切断するカッタと、前記過不足検出手段
の検出結果に基づいて、前記包装ローラ間において回転
させられている包装硬貨に向けて前記カッタを進退させ
る駆動手段とからなり、前記カッタが、前記包装硬貨の
回転軸線と平行な軸線回りに回転可能に支持されている
硬貨包装機を提案している。
【0008】また、上記硬貨包装機において、前記過不
足検出手段が、前記上下一対の加締爪の移動量を検出す
る移動量検出手段と、検出された加締爪の移動量と正規
枚数における移動量の標準値とを比較して集積枚数に過
不足があるか否かを判定する比較判定手段とを具備する
こととすれば効果的である。
【0009】さらに、前記カッタを、周縁に刃先を配し
その中心線回りに回転自在に支持される円盤状カッタに
より構成してもよく、また、前記包装ローラのうち、い
ずれか一の包装ローラの長手方向の途中位置に、該包装
ローラの軸線回りに回動可能に支持され前記駆動手段に
よって所定角度範囲にわたって回動させられる回動部材
を設け、該回動部材に、前記カッタを取り付ける構成と
してもよい。
【0010】また、前記カッタが包装紙の回転方向後方
から該包装紙の表面に近接させられるように配置されて
いることとすればさらに効果的である。
【0011】
【作用】本発明に係る硬貨包装機によれば、投入された
硬貨が金種を選別された後に計数され、集積部において
上下に積み重ねられることにより集積硬貨が形成され
る。形成された集積硬貨は包装部に送られ、該包装部に
おいて包装紙を巻き付けられかつ該包装紙の上下端部を
加締められることにより包装硬貨が形成される。
【0012】そして、過不足検出手段の作動によって、
包装硬貨内部の硬貨の集積枚数に過不足があるか否かが
検出され、過不足があることが検出されたときに、包装
紙切断手段が作動させられて、包装硬貨の包装紙が切断
される。この場合において、包装紙切断手段を構成する
カッタは、駆動手段の作動により、回転している包装硬
貨の周面に向けて進退させられるが、包装硬貨の回転軸
線と平行な軸線回りに回転可能に支持されているので、
刃先が包装紙に接触させられると、該包装紙の移動方向
に倣って回転させられる。これにより、包装硬貨の回転
力によってカッタの刃先に印加される負荷が緩和される
ことになる。
【0013】また、上記硬貨包装機において、過不足検
出手段を上下一対の加締爪の移動量を検出する移動量検
出手段と、検出された加締爪の移動量と正規枚数におけ
る移動量の標準値とを比較して集積枚数に過不足がある
か否かを判定する比較判定手段とから構成すれば、包装
された状態の集積硬貨の集積枚数を加締爪による加締作
業の際に検出することが可能であり、正規集積枚数の包
装硬貨と集積枚数に過不足のある包装硬貨とが効率よく
分類される。
【0014】さらに、カッタを、周縁に刃先を配しその
中心線回りに回転自在に支持される円盤状カッタにより
構成すれば、カッタの刃先が回転している包装紙に接触
すると、該包装紙の回転に倣ってカッタも巻き込まれる
ように回転させられる。その結果、カッタの刃先に過大
な負荷が印加されることが回避されるとともに、周縁に
配された刃先が、包装紙に連続的に接触させられて、包
装紙を確実に切断することが可能となる。
【0015】また、包装ローラのうち、いずれか一の包
装ローラの長手方向の途中位置に、該包装ローラの軸線
回りに回動可能に支持され、駆動手段によって所定角度
範囲にわたって回動させられる回動部材を設け、該回動
部材に、前記カッタを取り付ける構成とすれば、駆動手
段の作動により回動部材が回動させられると、該回動部
材に取り付けられたカッタが、包装硬貨の周面に、浅い
角度で近接させられる。このため、カッタの刃先が包装
紙に急激に噛み込むことが回避され、包装紙の回転力に
よる過大な負荷が急激にカッタに印加されることを防止
することが可能となる。
【0016】さらにまた、カッタを包装紙に近接させる
ときに、該カッタが包装紙の回転方向後方から、回転し
ている包装硬貨の周面に近接させることにより、カッタ
の刃先が包装紙に接触するときの両者の相対速度は、包
装紙の周速度よりも小さくなり、カッタの刃先に印加さ
れる負荷が軽減されることになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る硬貨包装機の
一実施形態について、図1から図5を参照して説明す
る。まず、図1を参照して本実施形態の硬貨包装機の基
本構成を説明する。この図1において、符号1で示すも
のは硬貨が一括投入される回転円盤であって、この回転
円盤1内の硬貨は、該回転円盤1の遠心力により、水平
に設けられた硬貨通路2に対して一枚ずつ送り出される
ようになっている。
【0018】硬貨通路2は、その上方位置に硬貨を一枚
ずつ移送させる送りベルト3を有している。硬貨通路2
の途中位置には、図示しない硬貨判別部が設けられてお
り、硬貨の真偽および金種が判別されるようになってい
る。この硬貨通路2を経由した硬貨は、次の集積部4に
供給されて、一枚ずつ積み重ねられるようになってい
る。
【0019】集積部4は、螺旋状の突起部5をそれぞれ
有する一対の集積ドラム6によって構成されている。こ
れら集積ドラム6は、相互の突起部5の高さ位置を一致
させた状態で、硬貨通路2からの硬貨の供給に同期させ
て、互いに反対方向に間欠的に回転駆動させられるよう
になっている。これにより、硬貨通路2を通じて供給さ
れた硬貨が集積ドラム6の突起部5に乗せられて一段下
降させられ、その後に供給された硬貨が先の硬貨の上に
積み重ねられる結果、これら集積ドラム6間に、複数の
硬貨が上下方向に積み重ね状態に集積され、集積硬貨7
が形成されるようになっている。
【0020】また、これら集積ドラム6の下方位置に
は、該集積ドラム6において所定枚数(例えば、50枚
等)集積された集積硬貨7をその上面に載置するシャッ
タ8が設けられている。そして、該シャッタ8の下方に
は、集積硬貨7の周囲に包装紙9を供給して巻回する包
装機構10および包装された包装紙9を集積硬貨7の上
下端縁において加締める加締機構11と、包装された集
積硬貨7の集積枚数に過不足があるか否かを検出する過
不足検出手段12(図5参照)と、集積枚数に過不足が
あることが検出されたときに、包装硬貨の包装紙9を切
断する包装紙切断手段13(図2および図3参照)とが
配設された包装部14が設けられている。
【0021】前記包装部14には、前記シャッタ8の下
方において、上下方向に移動自在に配されシャッタ8か
ら受け取った集積硬貨7を載置する支持ポスト15と、
該支持ポスト15を、シャッタ8から集積硬貨7を受け
取る待機位置、後述する包装機構10による包装作業が
実施される包装位置および包装位置の下方の退避位置の
間で移動させる図示しない支持ポスト移動機構とが設け
られている。
【0022】前記包装機構10は、支持ポスト移動機構
の作動によって、図1に示されるように、集積部4から
包装部14に移動させられてきた集積硬貨7を半径方向
から挟持する3本の平行な包装ローラ16,17,18
を具備している。これら包装ローラ16,17,18の
うち、例えば、2本は位置を固定された固定包装ローラ
16,17であり、他の1本は、前記2本の固定包装ロ
ーラ16,17に対して水平方向に接離可能な押さえ包
装ローラ18である。
【0023】また、包装機構10には、さらに、集積硬
貨7が包装ローラ16,17,18に挟持された後に所
定のタイミングで包装ローラ16,17,18の少なく
とも1本を駆動する包装モータ38(図5参照)と、包
装紙供給モータ39(図5参照)によって包装紙9を繰
り出す包装紙供給ローラ19と、約2巻き分の包装紙9
が繰り出されたところで該包装紙9を切断するカッタ2
0とが設けられている。
【0024】前記加締機構11は、前記包装ローラ1
6,17,18の間に集積硬貨7が挟持された状態で、
該集積硬貨7の上下に配置され、集積硬貨7の周囲に包
装紙9が巻回された後に、図示しない加締爪移動機構の
作動によって、相互に近接するように上下に移動させら
れることにより、包装紙9の上下端部を加締める上下一
対の加締爪21,22を具備している。
【0025】前記過不足検出手段12は、前記加締爪2
1,22と、該加締爪21,22に取り付けられ該加締
爪21,22の直線運動を回転運動に変換する、例え
ば、ラックアンドピニオン機構、プーリベルト機構、リ
ンク機構等のような任意の移動量変換手段(図示略)
と、該移動量変換手段によって回転量に変換された加締
爪21,22の直線移動量を計測するロータリーエンコ
ーダ23(図5参照)と、計測された加締爪21,22
の直線移動量に基づいて、集積枚数に過不足があるか否
かを判定する比較判定手段24とから構成されている。
【0026】該比較判定手段24は、例えば、後述する
制御装置25内に組み込まれており、上述のように計測
された加締爪21,22の直線移動量を、予め算出して
後述するRAM26又はROM27に記憶しておいた正
規の集積枚数の集積硬貨7に対する場合の加締爪21,
22の直線移動量の標準値と比較することにより、両者
の差が所定の誤差範囲内になければ、集積枚数に過不足
があると判定するようになっている。
【0027】前記包装紙切断手段13は、図2から図4
に示されるように、前記固定包装ローラ16と同軸に配
置され、かつ、該固定包装ローラ16の軸線回りに回動
自在に取り付けられた回動部材28と、該回動部材28
に連結されるロッド部29aを有し、該ロッド部29a
を往復移動させるソレノイド29と、前記回動部材28
に設けた突出部28aに該回動部材28の回動軸線と平
行な軸線回りに回転自在に支持されるカッタ30とから
構成されている。
【0028】前記回動部材28は、図3に示されるよう
に、前記固定包装ローラ16の長手方向の中央近傍に形
成された周溝16a内に配置されており、前記ロッド部
29aとの連結部28bおよび前記突出部28aを除い
て該固定包装ローラ16の外径寸法よりも小さい外径寸
法のリング板状に形成されている。前記カッタ30は、
円盤状に形成されており、その周縁の全周にわたって形
成された刃先を有している。
【0029】前記ソレノイド29は、前記制御装置25
の過不足検出手段12に接続されており、集積硬貨7の
集積枚数に過不足があると判定されたときに、所定時間
にわたって作動させられてロッド部29aを突出させ、
該ロッド部29aに連結されている回動部材28を一方
向に押圧することによって、該回動部材28を一方向に
回動させ、カッタ30を包装硬貨に近接させるようにな
っている。そして、所定時間の経過の後にソレノイド2
9の作動を停止することによって、例えば、ソレノイド
29に内蔵された、あるいは別に設けられた図示しない
スプリングによってロッド部29aを後退させ、カッタ
30の刃先を包装硬貨の周面から離間させるようになっ
ている。
【0030】また、本実施形態においては、ソレノイド
29が作動されてカッタ30が包装硬貨に近接させられ
るときには、該カッタ30は、包装硬貨の回転方向の後
方から包装硬貨の周面に近接させられるようになってい
る。
【0031】次に、上述した各機構部の動作を制御する
制御装置25について、図5の制御ブロック図を参照し
て説明する。制御装置25は、計数モータ31、計数セ
ンサ32、ストッパ33、集積モータ34およびシャッ
タソレノイド35を具備する計数部機構36と、カムモ
ータ37、ロータリーエンコーダ23、包装モータ3
8、包装紙供給モータ39、ソレノイド29を具備する
包装部機構40と、取り扱われる硬貨の金種別の径、厚
みなどの基準データ、硬貨包装機全体の作動プログラム
などが記憶されたROM27と、包装処理するために設
定される硬貨の金種データ、硬貨の計数データ、集積枚
数データなどの各種データおよび各種モータなどの作動
状況を逐次記憶するRAM26と、包装処理する硬貨の
金種等を設定する操作部41と、包装処理された硬貨の
計数データなどを表示する表示部42と、これらを総合
的に制御するCPU43とによって構成されている。
【0032】前記計数モータ31は、回転円盤1、硬貨
通路2の搬送ベルト3を駆動するものである。前記計数
センサ32は、硬貨通路2に設けられたセンサであっ
て、設定された金種の硬貨の枚数を検出するものであ
り、さらに、材質センサ等を含んで、硬貨判別部を構成
しても良い。前記ストッパ33は、計数センサ32によ
って計数された硬貨の枚数が、包装単位枚数(通常、5
0枚)に達した場合に、それ以降の硬貨の通過を阻止す
るものである。前記集積モータ34は、集積部4の集積
ドラム6を、前記計数センサ32による硬貨の検出に連
動して回転駆動し、硬貨を集積させるものである。前記
シャッタソレノイド35は、集積部4直下に設けられた
前記シャッタ8を開閉駆動するものである。
【0033】前記カムモータ37は、上述した諸機構を
連動させるように複数のカムを取り付けたカム軸を駆動
するモータで、例えばパルスモータにより構成されてい
る。前記包装モータ38は、一方の固定包装ローラ17
を回転駆動するモータで、集積硬貨7の周囲に包装紙9
を巻き付けるときには低速回転し、集積硬貨7の周囲に
包装紙9を1回転以上巻き付けた後に高速回転させられ
るものである。前記包装紙供給モータ39は、包装紙9
を集積硬貨7の周囲に約2回転分巻き付けるように包装
紙供給ローラ19を駆動するものである。
【0034】なお、図2中、符号44,45は、繰り出
される包装紙9を包装ローラ16,17,18と集積硬
貨7との間に案内するガイド板である。
【0035】このように構成された本実施形態に係る硬
貨包装機の作用について、以下に説明する。まず、硬貨
が回転円盤1に投入されると、当該回転円盤1によって
生じた遠心力により、投入された硬貨が一枚ずつ硬貨通
路2に送り込まれる。硬貨通路2では、送りベルト3に
よって搬送される間に、設定された金種の硬貨であるか
否かが判定される。これにより、設定金種以外の硬貨
は、排出され、また設定された金種の硬貨である場合に
は、その枚数が計数される。
【0036】硬貨通路2によって搬送されてきた硬貨
は、集積ドラム6に次々に供給され、この供給と同期し
て回転駆動させられる集積ドラム6によって積み重ね状
態に集積される。所定枚数の硬貨が集積ドラム6によっ
て集積されると、集積ドラム6が更に回転駆動され、集
積硬貨7は、集積ドラム6の下方に配置されているシャ
ッタ8上に載置される。他方、硬貨通路2における所定
枚数の硬貨の計数が終了した時点で、カムモータ37が
駆動され、支持ポスト移動機構の作動が開始される。こ
れにより、支持ポスト15がシャッタ8の直下の待機位
置に配置される。
【0037】さらに、集積硬貨7は、該集積硬貨7がシ
ャッタ8上に載置されていることを条件としてシャッタ
ソレノイド35が駆動されてシャッタ8が開かれること
により、支持ポスト15上に受け渡される。そして、集
積硬貨7は、支持ポスト移動機構の作動によって支持ポ
スト15が下降されることにより、包装部14まで搬送
され、包装ローラ16,17,18間の包装位置に配置
される。
【0038】そして、集積硬貨7が包装位置に配置され
ると、押さえ包装ローラ18が固定包装ローラ16,1
7に対して近接する方向に移動させられて、これらの包
装ローラ16,17,18間に集積硬貨7が挟持され
る。これに合わせて、包装紙供給モータ39および包装
モータ38に動作指令が出力され、包装紙供給ローラ1
9および包装ローラ17が回転駆動される。これによ
り、包装紙9が、包装ローラ16,17,18と集積硬
貨7との間に供給され、集積硬貨7の周囲に巻回されて
いくことになる。
【0039】そしてその後、加締機構11が作動させら
れて、包装紙9の上下端部が上下一対の加締爪21,2
2によって加締められることにより包装硬貨が完成す
る。この場合に、包装紙9の上下端部を加締める加締爪
21,22の直線移動量が、例えば、上下の加締爪2
1,22が最大に離間した初期位置から集積硬貨7の上
下端面に当接する位置までロータリーエンコーダ23に
よって計測される。そして、その計測値は、CPU43
に組み込まれている比較判定手段24において、ROM
27またはRAM26に記憶されている標準値と比較さ
れ、集積枚数に過不足があるか否かが判定される。
【0040】その結果、包装された集積硬貨7の集積枚
数に過不足があると判定された場合には、ソレノイド2
9に対して駆動信号が送られ、図4に示されるように、
ソレノイド29が作動させられて、回動部材28の回動
を介してカッタ30が包装硬貨の包装紙9に接触させら
れることになる。この場合において、カッタ30は、回
転している包装硬貨の回転軸線と平行な軸線回りに回転
自在に支持されているので、包装紙9との接触によって
該包装紙9の回転力を受けると、その回転力を逃がす方
向に回転させられる。これにより、カッタ30の刃先に
過大な負荷が印加されることが回避される。
【0041】また、本実施形態のカッタ30は、全周に
わたって刃先を有する円盤状に形成されているので、包
装紙9に接触して切断が開始されると、包装紙9の回転
力を受けて回転させられることにより、該包装紙9に巻
き込まれるようにして連続的に切断が実施される。その
結果、包装紙9を確実に切断することができることにな
る。
【0042】さらに、カッタ30、一の固定包装ローラ
16と同軸に配される回動部材28に取り付けられてお
り、ソレノイド29の作動によって円弧状の軌跡を描い
て移動させられて、その刃先を包装硬貨の周面に接触さ
せるようになる。したがって、カッタ30は、包装紙9
の周面に対して浅い角度で、すなわち、包装紙9の周面
の接線に対して鋭角に近接させられるので、包装紙9に
徐々に切り込むようなる。その結果、カッタ30の刃先
に、過大な負荷が瞬時に印加されることが回避される。
【0043】しかも、カッタ30は、包装硬貨の回転方
向に対して後方から包装紙9に近接させられるように配
置されているので、包装紙9と接触する際におけるカッ
タ30と包装紙9との相対速度が低減されることにな
る。その結果、カッタ30の刃先に印加される負荷も軽
減されることになる。
【0044】したがって、包装紙9を切断するカッタ3
0の刃先に印加される、包装紙9の回転力による負荷
は、効果的に低減されるので、カッタ30の刃先が早期
に摩耗したり破損したりすることを未然に防止すること
ができる。また、集積枚数に過不足のある包装硬貨の包
装紙9を確実に切断することができ、このような不適正
な包装硬貨を正規の集積枚数の包装硬貨から確実に区別
することができる。
【0045】なお、比較判定手段24による判定の結
果、包装硬貨内部の硬貨の集積枚数に過不足が無いと判
定された場合には、包装紙切断手段13が作動されるこ
となく、包装ローラ16,17,18が離間させられ
て、完成した適正な包装硬貨が図示しないロールシュー
トに放出されることになる。
【0046】なお、本実施形態に係る硬貨包装機では、
包装紙切断手段13のカッタ30を、包装ローラ16に
同軸に回動可能に取り付けた回動部材28によって包装
硬貨の周面に近接させることとしたが、これに代えて、
スペースが許せば、包装ローラとは独立して配置した他
の回動部材によって、あるいは、他の移動部材に取り付
けても良い。また、カッタ30として、円盤状のものを
採用したが、これに代えて、包装硬貨の回転軸線と平行
な軸線回りに揺動可能な刃先を有するものを採用しても
よい。この場合、刃先に対する包装紙からの回転力をあ
る程度逃がしつつ刃先を包装紙に向けて付勢するよう
に、任意の付勢手段を設ける必要がある。
【0047】さらに、駆動手段として、スプリングリタ
ーン方式のソレノイド29を採用したが、これに代え
て、他の任意のアクチュエータを採用することができる
ことは言うまでもないことである。また、本実施形態で
は包装紙切断手段13を3本の包装ローラ16,17,
18の内の位置を固定された固定包装ローラ16,17
の1本に設けるようにしたが、これに限らず、固定包装
ローラ16,17に対して水平方向に接離可能な押さえ
包装ローラ18とともに設けるようにしても良い。
【0048】加えて、本実施形態の包装紙切断手段13
を、包装ローラ16,17,18の内の2本が固定包装
ローラ16,17、1本が押さえ包装ローラ18である
包装機構10に限らず、1本が固定包装ローラで2本が
水平方向に接離可能な移動包装ローラ、さらには、3本
とも水平方向に接離可能な移動包装ローラで構成される
包装機構に適用することも可能である。
【0049】さらにまた、本実施形態では、集積ドラム
6によって集積された所定枚数の硬貨を、一旦、シャッ
タ8上に載置してから支持ポスト15上に受け渡すよう
にしているが、シャッタ8を無くして、所定枚数の硬貨
が集積ドラム6によって集積されると、カムモータ37
を駆動し、支持ポスト15が集積ドラム6の直下の待機
位置に達するタイミングに合わせて、集積ドラム6をさ
らに回転駆動することにより、集積ドラム6の集積硬貨
7を直接、支持ポスト15上に受け渡すようにしても良
い。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る硬貨
包装機によれば、過不足検出手段によって集積枚数に過
不足があることが検出されたときに、包装ローラ間にお
いて回転させられている包装硬貨に向けて、カッタが前
進させられることにより、包装硬貨の包装紙が切断さ
れ、正規の集積枚数の包装硬貨に対して明確に区別する
ことができるようになる。この場合に、包装紙と接触し
たカッタは、包装硬貨の回転に対して刃先を逃がす方向
に回転させられるので、刃先が包装紙から受ける力を十
分に低減することができる。その結果、刃先が早期に摩
耗したり破損したりすることを確実に防止することがで
きる。
【0051】また、過不足検出手段を上下一対の加締爪
の移動量から集積枚数の過不足を判定する比較判定手段
により構成すれば、包装紙を加締めながら集積枚数の過
不足を検出でき、正規枚数の包装硬貨と不適正な包装硬
貨とを効率よく区別することができる。また、特別のセ
ンサ等を配置することが不要となるので、硬貨包装機の
機構内の省スペースを図ることができる。
【0052】また、カッタをその中心線回りに回転自在
に支持される円盤状カッタとすれば、包装紙から伝達さ
れる回転力を、カッタを回転させることによって逃がす
とともに、包装紙に対して刃先を連続的に供給して、包
装紙を確実に切断することができるという効果を奏す
る。
【0053】さらに、包装ローラのうちのいずれか一の
包装ローラの長手方向の途中位置に、その包装ローラの
軸線回りに回動可能に支持される回動部材を設け、その
回動部材に、カッタを取り付けることにより、カッタを
包装紙に対して浅い角度で近接させて、刃先が包装紙に
急激に噛み込むことを防止することができる。これによ
り、過大な力がカッタに印加されることを防止して、カ
ッタを保護することができる。
【0054】さらにまた、カッタを包装紙に近接させる
ときに、該カッタが包装紙の回転方向後方から、回転し
ている包装硬貨の周面に近接させることにより、カッタ
の刃先が包装紙に接触するときの両者の相対速度を、包
装紙の周速度よりも小さくすることができ、カッタの刃
先に印加される負荷を軽減できる。これにより、カッタ
の刃先を摩耗や破損からさらに確実に保護することがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る硬貨包装機の全体
概略構成を示す斜視図である。
【図2】 図1の硬貨包装機の包装紙切断機構を説明す
るための平面図である。
【図3】 図2の包装紙切断機構を説明するための側面
図である。
【図4】 図2の包装紙切断機構により、包装紙を切断
している状態を示す平面図である。
【図5】 図1の硬貨包装機の制御装置の動作を説明す
るための制御ブロック図である。
【符号の説明】
4 集積部 7 集積硬貨 9 包装紙 11 加締機構 12 過不足検出手段 13 包装紙切断手段 14 包装部 16,17 固定包装ローラ(包装ローラ) 18 押さえ包装ローラ(包装ローラ) 21,22 加締爪 23 ロータリーエンコーダ(移動量検出手段) 24 比較判定手段 28 回動部材 29 ソレノイド(駆動手段) 30 カッタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入された複数の硬貨の金種を選別して
    計数した後に、集積部において上下に積み重ねることに
    より所定枚数の硬貨よりなる円柱状の集積硬貨を形成
    し、包装部において前記集積硬貨を複数の包装ローラに
    よって半径方向外方から挟持して回転させながら該集積
    硬貨の周面に包装紙を巻き付けかつその包装紙の上下端
    部を上下一対の加締爪によって加締めることにより包装
    硬貨を形成する硬貨包装機であって、 前記包装硬貨内部の硬貨の集積枚数に過不足があるか否
    かを検出する過不足検出手段と、 該過不足検出手段により集積枚数に過不足があることが
    検出されたときに、該包装硬貨の包装紙を切断する包装
    紙切断手段とを具備し、 該包装紙切断手段が、包装紙を切断するカッタと、前記
    過不足検出手段の検出結果に基づいて、前記包装ローラ
    間において回転させられている包装硬貨に向けて前記カ
    ッタを進退させる駆動手段とからなり、 前記カッタが、前記包装硬貨の回転軸線と平行な軸線回
    りに回転可能に支持されていることを特徴とする硬貨包
    装機。
  2. 【請求項2】 前記過不足検出手段が、前記上下一対の
    加締爪の移動量を検出する移動量検出手段と、検出され
    た加締爪の移動量と正規枚数における移動量の標準値と
    を比較して集積枚数に過不足があるか否かを判定する比
    較判定手段とを具備することを特徴とする請求項1記載
    の硬貨包装機。
  3. 【請求項3】 前記カッタが、周縁に刃先を配しその中
    心線回りに回転自在に支持される円盤状カッタであるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の硬貨包装
    機。
  4. 【請求項4】 前記包装ローラのうち、いずれか一の包
    装ローラの長手方向の途中位置に、該包装ローラの軸線
    回りに回動可能に支持され前記駆動手段によって所定角
    度範囲にわたって回動させられる回動部材が設けられ、
    該回動部材に、前記カッタが取り付けられていることを
    特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の硬
    貨包装機。
  5. 【請求項5】 前記カッタが、包装紙の回転方向後方か
    ら該包装紙の表面に近接させられるように配置されてい
    ることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに
    記載の硬貨包装機。
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