JPH10101014A - 硬貨包装機 - Google Patents

硬貨包装機

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JPH10101014A
JPH10101014A JP8253567A JP25356796A JPH10101014A JP H10101014 A JPH10101014 A JP H10101014A JP 8253567 A JP8253567 A JP 8253567A JP 25356796 A JP25356796 A JP 25356796A JP H10101014 A JPH10101014 A JP H10101014A
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swing arm
cam
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coin
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Mitsuharu Kagami
充晴 鏡
Shinichiro Shinbashi
信一郎 新橋
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上部アームおよび下部アームをスプリングに
よって、別々に上方または下方に付勢する場合には、ス
プリングに過大な負荷が作用して、耐久的な使用に適さ
ず、また、機構も複雑なものとなっていた。 【解決手段】 上下の加締爪54,55を上下動させる
上部アーム56および下部アーム57と、鉛直面内で揺
動させられる上部揺動アーム58および下部揺動アーム
59とを、第1,第2の連結手段60,61およびリン
ク手段62を介して常時連動するように連結し、上部揺
動アーム58または下部揺動アーム59のいずれかに駆
動手段64,65を接続し、上部アーム56、下部アー
ム57、上部揺動アーム58または下部揺動アーム59
のいずれかに、上部アーム56を下方に、あるいは、下
部アーム57を上方に付勢する付勢手段66を取り付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨包装機に関
し、特に、投入された硬貨を硬貨通路に導いて予め設定
された金種の硬貨を選別した後に、選別した硬貨を計数
しながらこれを集積部において予め定められた枚数だけ
集積し、集積された所定枚数の集積硬貨を包装部に導い
て、包装機構の作動により、集積硬貨に包装紙を巻き付
け、かつ、巻き付けた包装紙の上下の端部を加締爪によ
り加締めて包装硬貨を形成する硬貨包装機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の硬貨包装機としては、特
開平3−612号公報に開示されるものが知られてい
る。この公報に示される硬貨包装機では、包装機構は、
集積硬貨に巻き付けられた包装紙の上下の端部を加締め
る加締爪と、該加締爪の内の上部加締爪を取り付けた上
部アームと、この上部アームを上下方向に移動させる上
部揺動アームと、この上部揺動アームを揺動させる上部
加締カム(第1カム)と、前記加締爪の内の下部加締爪
を取り付けた下部アームと、該下部アームを上下方向に
移動させる下部揺動アームと、この下部揺動アームを揺
動させる下部加締カム(第2カム)と、前記上部アーム
と下部アームとの間に2つのプーリを介して支持され、
上部アームを下方に、下部アームを上方に、それぞれ付
勢する共用のスプリングを具備している。
【0003】この包装機構をもう少し詳細に説明する
と、上部加締爪を取り付けた上部アームは、上部揺動ア
ームの揺動先端のローラ上に載置されるように支持され
る一方、上部揺動アームは、その中間位置に取り付けた
カムフォロワが前記上部加締カムの上側のカム面に当接
するように構成されている。これにより、上部加締カム
のカム面が下がると、上部揺動アームが下方に揺動する
結果、上部アームが下降して、上部加締爪が集積硬貨に
巻き付けられた包装紙の上方の端部に当接するようにな
っている。そして、上部加締カムのカム面がさらに下が
ると、上部加締爪は、集積硬貨の上面に当接して下降動
作が規制されるまで前記スプリングの付勢力によって下
降を続け、これにより、包装紙の上端が上部加締爪によ
って加締められることになる。
【0004】このとき、上部アームは上部揺動アームの
揺動先端上に当接して支持されているだけであるため、
上部加締爪とともにその下降が規制されることになる一
方、上部揺動アームは、上記加締カムのカム面に従って
その自重によりさらに下降を続けることになる。
【0005】また、前記下部加締爪が取り付けられた下
部アームは、共用のスプリングの付勢力により、下部揺
動アームの揺動先端のローラ下に当接するように上昇付
勢され、下部揺動アームはその中間位置のカムフォロワ
が、下部加締カムの下側のカム面に当接するよう構成さ
れている。これにより、下部加締カムのカム面が上昇す
ると、下部揺動アームが上方に揺動可能となる結果、共
用のスプリングの付勢力により、下部アームが上昇し
て、下部加締爪が集積硬貨に巻き付けられた包装紙の下
端に当接するようになっている。そして、下部加締カム
のカム面がさらに上昇すると、下部加締爪は、集積硬貨
の下面に当接して上昇動作が規制されるまで共用のスプ
リングに付勢力によって上昇を続け、これにより、包装
紙の下端が下部加締爪によって加締められることにな
る。
【0006】このとき、下部アームの上昇が規制される
と、前記スプリングによる下部揺動アームを上昇させよ
うとする付勢力に関わらず、下部揺動アームは、下部ア
ームの上面に当接した状態で上昇動作を停止させられ
る。その結果、下部揺動アームのカムフォロワと下部加
締カムとが接触しなくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
構成された包装機構を有する硬貨包装機では、上部アー
ムと下部アームとの間に掛け渡された共用のスプリング
には、上部加締爪を下方に付勢する力および下部加締爪
を上方に付勢する力を発生することが必要とされる他、
下部加締爪が取り付けられた下部アームの重量および下
部アームの上面にその揺動先端のローラが当接する下部
揺動アームの重量などの負荷が印加されることになる。
すなわち、共用のスプリングは、これらの力を加えただ
けの付勢力を発生することが必要である。
【0008】また、このような包装機構では、上部加締
爪と下部加締爪との距離を計測することにより、包装し
た集積硬貨の過不足を検出するため、上部アームと下部
アームの一方にラックを、他方にこのラックに噛み合う
ピニオンおよびこのピニオンに連結されるロータリーエ
ンコーダを取り付けていた。このため、上部アームと下
部アームとの間に掛け渡される共用のばねには、さらに
負荷がかかるとともに、これら上部アームと下部アーム
の周辺の機構が複雑なものとなっていた。また、ロータ
リーエンコーダは上下および左右に動く上部アームもし
くは下部アームに支持されるため、これからの信号を制
御部に伝達する信号線などの配置、耐久性などにも配慮
が必要であった。
【0009】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであって、上部アームまたは下部アームを付勢する
スプリングにかかる負荷を低減し、かつ、上部アームお
よび下部アーム周辺の機構の簡素化を図り得るととも
に、耐久性に優れた硬貨包装機を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、投入された複数の硬貨の金
種を選別して計数した後に、集積部において上下に積み
重ねることにより所定枚数の硬貨よりなる集積硬貨を形
成し、包装部において集積硬貨の周面に包装紙を巻き付
けかつその包装紙の上下端部を上下一対の加締爪によっ
て加締めることにより包装硬貨を形成する硬貨包装機に
おいて、前記上下一対の加締爪のそれぞれを先端に取り
付け上下方向に直線移動可能に配される上部アームおよ
び下部アームと、鉛直面内で揺動可能に配される上部揺
動アームおよび下部揺動アームと、前記上部アームと前
記上部揺動アームとを連結し、前記上部揺動アームの揺
動動作に常時連動させて前記上部アームを上下動させる
第1の連結手段と、前記下部アームと前記下部揺動アー
ムとを連結し、前記下部揺動アームの揺動動作に常時連
動させて前記下部アームを上下動させる第2の連結手段
と、前記上部揺動アームと前記下部揺動アームとを連結
し、前記上部揺動アームと前記下部揺動アームとが逆方
向に揺動するように常時連動させるリンク手段と、前記
上部揺動アームまたは前記下部揺動アームのいずれか一
方を上下方向に揺動させる駆動手段と、前記上部アー
ム、前記下部アーム、前記上部揺動アームまたは前記下
部揺動アームのいずれかに取り付けられ、前記上部アー
ムを下方に、あるいは、前記下部アームを上方に付勢す
る付勢手段とを具備する硬貨包装機を提案している。
【0011】請求項2に係る発明は、上記硬貨包装機に
おいて、前記上部揺動アームまたは前記下部揺動アーム
のいずれか一方の揺動量を検出する揺動量検出手段と、
該揺動量検出手段からの検出信号に基づいて前記包装硬
貨に含まれる硬貨の枚数の過不足を判別する過不足判別
手段と、該過不足判別手段の判別により硬貨に過不足が
あると判別されたときに、少なくとも警報を発する警報
手段とを具備する硬貨包装機を提案している。
【0012】また、請求項3に係る発明は、前記駆動手
段が、駆動パルスによって駆動されるパルスモータと、
該パルスモータにより回転駆動され、前記上部揺動アー
ムまたは前記下部揺動アームのいずれか一方に設けたカ
ムフォロワを従動させるカム面を具備する加締爪カムと
からなり、前記揺動量検出手段が、最大揺動量または最
小揺動量を検出した時点で、前記加締爪カムの回転角度
とパルスモータへの駆動パルスとを対応付けることによ
り、該加締爪カムの初期位置を設定する初期位置設定手
段を具備する硬貨包装機を提案している。
【0013】さらに、請求項4に係る発明は、前記包装
部において包装される集積硬貨の高さ位置を、硬貨の金
種に応じて調整する包装位置調整手段を具備する硬貨包
装機を提案している。
【0014】
【作用】請求項1の発明に係る硬貨包装機によれば、投
入された硬貨が金種を選別された後に計数され、集積部
において上下に積み重ねられることにより集積硬貨が形
成される。形成された集積硬貨は包装部に送られ、該包
装部において包装紙を巻き付けられかつ該包装紙の上下
端部を加締められることにより包装硬貨が形成される。
【0015】この場合において、包装紙の上下端部を加
締める加締爪を取り付けた上部アームおよび下部アーム
は、第1,第2の連結手段を介して上部揺動アームおよ
び下部揺動アームに、それぞれ、常時連動するように連
結されており、しかも、上部揺動アームと下部揺動アー
ムとが常時連動するようにリンク手段により連結されて
いるので、駆動手段が作動させられると、該駆動手段が
取り付けられている上部揺動アームまたは下部揺動アー
ムのいずれ一方が上下動させられる結果、他方の揺動ア
ームがこれに連動して逆方向に上下動させられることに
なる。
【0016】そして、加締爪による包装紙の加締作業が
開始されると、両加締爪は、それが当接する包装紙また
は集積硬貨の上下端面から押し戻されるような力を受け
ることになるが、付勢手段の作動により、該付勢手段か
ら受ける付勢力によって包装紙の加締作業が行われるこ
とになる。ここで、上部アーム、下部アーム、上部揺動
アームおよび下部揺動アームは第1,第2の連結手段お
よびリンクアームによって常時連動するように連結され
ており、かつ、上部アームおよび上部揺動アームと下部
アームおよび下部揺動アームとは、常に逆方向に移動さ
せられるので、上部揺動アームに印加される回転モーメ
ントは、下部揺動アームに印加される回転モーメントと
互いに相殺し合うことになる。したがって、付勢手段
は、集積硬貨に巻き付けた包装紙の上下の端部を加締め
る付勢力を有するだけで済むことになる。
【0017】また、請求項2の発明に係る硬貨包装機に
よれば、揺動量検出手段が、上部揺動アームまたは下部
揺動アームのいずれか一方の揺動量を検出するだけで、
過不足判別手段が、上部加締爪および下部加締爪によっ
て包装硬貨の硬貨枚数の過不足を判別し、警報手段が警
報を発するので、集積枚数に過不足のある包装硬貨を検
出することができる。この場合において、上下動する上
部アームや下部アームに過不足検知手段を搭載する必要
がないので、上部揺動アームまたは下部揺動アームを揺
動付勢するスプリングに印加される負荷を低減すること
が可能となる。
【0018】さらに、請求項3の発明に係る硬貨包装機
によれば、駆動パルスを提供することによりパルスモー
タが駆動され加締爪カムが駆動パルスに対応した角度だ
け回転駆動される。これにより、上部揺動アームまたは
下部揺動アームのいずれか一方に設けたカムフォロワ
が、加締爪カムのカム面に従動させられることになり、
該カムフォロワを設けたいずれかの揺動アームが上下に
揺動駆動され、これに連動して他方の揺動アームおよび
上部,下部アームが上下動させられることになる。 一
方、上部揺動アームまたは下部揺動アームに設けられた
揺動量検出手段は、該揺動アームの揺動量を検出する。
【0019】この場合において、初期位置設定手段を作
動させると、揺動量検出手段により検出された揺動量が
最大または最小となる時点で、その時の加締爪カムの回
転角度とパルスモータへの駆動パルスとが対応付けられ
る。すなわち、揺動量検出手段により検出された揺動量
が最大となるときは、加締爪カムのカム面上のカムフォ
ロワが最下位位置に配置されているときであり、揺動量
が最小となるときは、カムフォロワが最上位位置に配置
されているときである。また、加締爪カムの初期位置か
らカム面の最下位位置または最上位位置に回転するため
に要するパルスモータの駆動パルス数は既知である。し
たがって、揺動量検出手段が、揺動量が最大または最小
となる時点で、既知の駆動パルス数を設定することによ
り、加締爪カムの初期位置が設定されることになる。
【0020】さらに、請求項4の発明に係る硬貨包装機
によれば、包装位置調整手段の作動により、包装時にお
ける集積硬貨の高さ位置が、硬貨の金種に応じて調整さ
れるので、上下の加締爪によって集積硬貨に巻き付けら
れた包装紙の上下端部を加締める際に、集積硬貨を変位
させることなく加締めることが可能となる。これによ
り、集積硬貨を構成する硬貨が、包装に際して傾くこと
を回避することができ、適正な包装硬貨が得られること
になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る硬貨包装機の
一実施形態について、図1から図7を参照して説明す
る。まず、図1を参照して本実施形態の硬貨包装機の基
本構成を説明する。この図1において、符号1で示すも
のは硬貨が一括投入される回転円盤であって、この回転
円盤1内の硬貨は、該回転円盤1の遠心力により、水平
に設けられた硬貨通路2に対して一枚ずつ送り出される
ようになっている。
【0022】硬貨通路2は、その上方位置に硬貨を一枚
ずつ移送させる送りベルト3を有している。硬貨通路2
の途中位置には、図示しない硬貨判別部が設けられてお
り、硬貨の真偽および金種が判別されるようになってい
る。この硬貨通路2を経由した硬貨は、次の集積部4に
供給されて、一枚ずつ積み重ねられるようになってい
る。
【0023】集積部4は、螺旋状の突起部5をそれぞれ
有する一対の集積ドラム6によって構成されている。こ
れら集積ドラム6は、相互の突起部5の高さ位置を一致
させた状態で、硬貨通路2からの硬貨の供給に同期させ
て、互いに反対方向に間欠的に回転駆動させられるよう
になっている。これにより、硬貨通路2を通じて供給さ
れた硬貨が集積ドラム6の突起部5に乗せられて一段下
降させられ、その後に供給された硬貨が先の硬貨の上に
積み重ねられる結果、これら集積ドラム6間に、複数の
硬貨が上下方向に積み重ね状態に集積され、集積硬貨7
が形成されるようになっている。
【0024】また、これら集積ドラム6の下方位置に
は、該集積ドラム6において所定枚数(例えば、50枚
等)集積された集積硬貨7をその上面に載置するシャッ
タ8が設けられている。そして、該シャッタ8の下方に
は、集積硬貨7の周囲に包装紙9を供給して巻回する包
装機構10および巻回された包装紙9を集積硬貨7の上
下端縁において加締める加締機構11が配設された包装
部12と、該包装部12に前記シャッタ8上に載置され
た集積硬貨7を受け渡す集積硬貨案内機構13とが設け
られ、これらの機構には各動作を制御する制御装置14
(図7参照)が接続されている。
【0025】前記集積硬貨案内機構13は、図4および
図5に示すように、前記シャッタ8の下方において、上
下方向に移動自在に配されシャッタ8から受け取った集
積硬貨7を載置する支持ポスト15と、該支持ポスト1
5を、シャッタ8から集積硬貨7を受け取る待機位置、
後述する包装機構10による包装作業が実施される包装
位置および包装位置の下方の退避位置の間で移動させる
支持ポスト移動機構16と、包装すべき硬貨の金種に応
じて前記包装位置を鉛直方向に調整する包装位置調整機
構17とを具備している。
【0026】前記支持ポスト移動機構16は、支持ポス
ト15を先端に固定するポストアーム18と、該ポスト
アーム18を垂直方向に沿って直線移動自在に支持する
ガイドロッド19と、水平な移動支軸20に固定され鉛
直面内において該移動支軸20回りに揺動可能に支持さ
れるポスト上下アーム21と、該ポスト上下アーム21
の先端を前記ポストアーム18に連結し該ポスト上下ア
ーム21の揺動運動を前記ポストアーム21の鉛直方向
の直線運動に変換する連結手段22と、図示しない機体
に固定された支軸23回りに揺動可能に支持され前記移
動支軸20を揺動端に固定したポスト駆動アーム24
と、該ポスト駆動アーム24の中間位置に取り付けられ
水平な軸線回りに回転自在に支持されるカムフォロワ2
5と、該カムフォロワ25を転動させるカム面26aを
有するポストカム26とを具備している。また、前記支
持ポスト15には、該支持ポストを集積部の直下に配さ
れる位置とこの位置に対して水平方向に退避した位置と
の間で水平方向に移動させる図示しないポスト逃がしカ
ムおよびポスト逃がしアームが設けられている。
【0027】前記連結手段22は、ポスト上下アーム2
1の先端に水平な軸線回りに回転自在に支持されるロー
ラ27と、該ローラ27を係合させる水平な溝状のロー
ラガイド28とからなっている。また、前記ポストカム
26は、後述するカム軸46に固定され、カムモータ8
7(図7参照)によって回転される。
【0028】前記包装位置調整機構17は、図示しない
機体に固定された水平な支軸29回りに揺動可能に支持
される駆動アーム30と、該駆動アーム30の中間位置
に前記支軸28と平行な軸線回りに回転自在に取り付け
られるカムフォロワ31と、前記支軸28と平行な軸線
回りに回転可能に設けられ包装位置調整モータ90(図
7参照)によって回転させられかつ前記カムフォロワ3
1を周囲のカム面32aに転動させる支持位置調整カム
32と、前記駆動アーム30を前記カムフォロワ31が
常に支持位置調整カム32のカム面32aに接触状態に
配されるように付勢するスプリング33と、前記駆動ア
ーム30に固定される溝カム34と、前記ポスト上下ア
ーム21に取り付けられ前記溝カム34のカム面34a
を転動させられるローラ35とから構成されている。
【0029】前記支持位置調整カム32のカム面32a
は、包装位置調整モータ90の回転角度に応じて予め定
められた角度だけ駆動アーム30を揺動させることがで
きるようなカムプロファイルに形成されている。前記溝
カム34のカム面34aは、駆動アーム30の揺動に伴
う溝カム34の揺動角度に応じてポスト上下アーム21
のローラ35を押圧することにより、該ポスト上下アー
ム21の揺動角度位置を微調整することができるような
カムプロファイルに形成されている。
【0030】すなわち、包装すべき硬貨の金種信号に従
って、包装位置調整モータ90を駆動させ、当該金種に
応じた角度だけ支持位置調整カム32を回転させること
により、金種に応じて予め設定された角度だけ駆動アー
ム30およびポスト上下アーム21を揺動させ、それに
よって、金種に応じた包装位置を達成し得るポストアー
ム19の高さ位置を調整することができるようになって
いる。そして、このように調整された状態で、ポストカ
ム26を回転させることにより、該ポストカム26の一
回転の間に、ポストアーム19に固定された支持ポスト
15を、シャッタ8から集積硬貨7を受け取る待機位
置、調整された包装位置および包装位置の下方の退避位
置の間で移動させることができるようになっている。
【0031】前記包装機構10は、図1および図2に示
されるように、集積硬貨案内機構13によって、集積部
4から包装部12に移動させられてきた集積硬貨7を半
径方向から挟持する3本の平行な包装ローラ36,3
7,38を具備している。これら包装ローラ36,3
7,38のうち2本は、位置を固定された固定包装ロー
ラ36,37であり、他の1本は、前記2本の固定包装
ローラ36,37に対して水平方向に接離可能な押さえ
包装ローラ38である。
【0032】前記押さえ包装ローラ38は、図示しない
機体に垂直に固定された固定軸39回りに揺動自在に支
持される揺動レバー40の揺動端に回転自在に支持され
ている。この揺動レバー40の他端には、ガイドローラ
41が支持されており、該ガイドローラ41は、前記揺
動レバー40に隣接して、同じく、図示しない機体に垂
直に固定された支軸42回りに水平回転自在に支持され
る第1の作動板43の切欠43bに係合している。この
支軸42には、さらに第2の作動板44が水平回転自在
に支持されている。
【0033】この第2の作動板44の一端にはカムフォ
ロワ45が設けられており、該カムフォロワ45は、後
述するカム軸46に固定されたローラ開閉カム47の側
面のカム面47a上を転動させられるようになってい
る。また、前記第1の作動板43および第2の作動板4
4には、相互に対向配置されるアングル部43a,44
aが形成されており、両アングル部43a,44a間に
は、圧縮スプリング48が配置されている。この圧縮ス
プリング48は、第1の作動板43と第2の作動板44
とが離間する方向に両作動板43,44を付勢するよう
に配置されている。
【0034】また、第1の作動板43には、図示しない
機体に固定されるスプリング49の一端が取り付けられ
ており、前記切欠43a、ガイドローラ41を介して押
さえ包装ローラ38を固定包装ローラ36,37から離
間する方向に、また、圧縮スプリング48を介して、第
2の作動板44のカムフォロワ45をローラ開閉カム4
7のカム面47aに密接する方向に、それぞれ付勢する
ようになっている。
【0035】前記加締機構11は、図2および図3に示
されるように、平行間隔を空けて鉛直に配置される2本
のガイドロッド50,51と、これらガイドロッド5
0,51の端部近傍に固定される上下一対のスイングア
ーム52,53と、前記2本のガイドロッド50,51
に上下にスライド自在に支持され先端に加締爪54,5
5が設けられた上部アーム56および下部アーム57
と、鉛直面内において揺動可能に設けられた上部揺動ア
ーム58および下部揺動アーム59と、該上部揺動アー
ム58の先端を前記上部アーム56に連結する第1の連
結手段60と、前記下部揺動アーム59の先端を前記下
部アーム57に連結する第2の連結手段61と、前記上
部揺動アーム58と前記下部揺動アーム59とを連結す
るリンクアーム62と、前記下部揺動アーム59の軸心
であるカム軸46に固定される加締爪カム64と、前記
上部揺動アーム58の長手方向の中央近傍に配置され前
記加締爪カム64の外周に設けられたカム面64a上を
転動させられるカムフォロワ65と、前記上部揺動アー
ム58に設けられ該上部揺動アーム58を下方に向けて
付勢するスプリング66とを具備している。
【0036】前記第1の連結部材60は、前記上部アー
ム56に設けられた水平な溝状のローラガイド67と、
該ローラガイド67内に係合状態に配置されかつ前記上
部揺動アーム58の前端に回転自在に支持されるローラ
68とから構成されている。また、前記第2の連結部材
61は、前記下部アーム57に設けられた水平な溝状の
ローラガイド69と、該ローラガイド69内に係合状態
に配置されかつ前記下部揺動アーム59の前端に回転自
在に支持されるローラ70とから構成されている。
【0037】すなわち、上部揺動アーム58または下部
揺動アーム59が垂直面内において揺動させられると、
その先端に設けられたローラ68,70は、円弧状の軌
跡を描いて移動させられることになる。しかし、該ロー
ラ68,70は、上部アーム56または下部アーム57
に設けられた水平な溝状のローラガイド67,69内に
係合状態に配置されているので、該ローラガイド67,
69内を水平方向に移動することによって、垂直方向の
変位のみを上部アーム56および下部アーム57に伝達
することができるようになっている。したがって、これ
ら第1または第2の連結部材60,61により、上部ア
ーム56または下部アーム57は、上部揺動アーム58
または下部揺動アーム59の揺動動作に常時連動して上
下方向に直線移動させられ、その先端に取り付けた上下
の加締爪54,55を近接、離間させるようになってい
る。
【0038】前記リンクアーム62は、略直棒状の部材
であって、その一端が前記下部揺動アーム59の後端側
にピン71によって揺動自在に連結されており、他端が
前記上部揺動アーム58の揺動軸78よりも前方の略中
央位置にピン72によって揺動自在に連結されている。
これにより、上部揺動アーム58の前端が上方に揺動さ
せられたときには、リンクアーム62が上方に引き上げ
られて下部揺動アーム59の後端を上方に引き上げる結
果、該下部揺動アーム59の前端が下方に揺動させられ
るようになっている。
【0039】前記加締爪カム64は、上述したように、
カム軸46に固定され、その周囲に周方向に沿って半径
方向位置を変動させるカム面64aを有している。した
がって、加締爪カム64を一方向に回転させ、そのカム
面64a上に上部揺動アーム58に取り付けたカムフォ
ロワ65を転動させることによって、該加締爪カム64
のカム面64aの形状に倣って、上部揺動アーム58が
上下に揺動させられるようになっている。
【0040】また、前記スプリング66は、その一端が
前記上部揺動アーム58に取り付けられ、他端が、図示
しない機体に取り付けられており、上下方向に揺動させ
られる上部揺動アーム58を、常時、下方に付勢するよ
うになっている。すなわち、上部揺動アーム58の下方
には前記加締爪カム64が設けられているので、該上部
揺動アーム58に取り付けられたカムフォロワ65は、
スプリング66の付勢力によって、加締爪カム64のカ
ム面64aに密着させられるように付勢され、上部揺動
アーム58の揺動動作を加締爪カム64のカムプロファ
イルに忠実に従わせることができるようになっている。
【0041】ここで、上部揺動アーム58および下部揺
動アーム59の長さ、上部揺動アーム58および下部揺
動アーム59とリンクアーム62との接続位置等は、適
宜設定されており、例えば、上部アーム56が1ミリメ
ートル上下方向に移動すると、下部アーム57は、該上
部アーム56とは反対方向に1ミリメートル上下移動さ
せられるようになっている。これにより、上部アーム5
6および下部アーム57に取り付けられた上下の加締爪
54,55が、等しい速度で上下方向に移動させられる
ことになり、その間に挟まれる集積硬貨7の集積高さ方
向の中心位置が常に一定の位置に配されるようになって
いる。
【0042】さらに、前記下部揺動アーム59の後端に
は、円弧状のラックギヤ73が設けられ、該ラックギヤ
73の後方には、該ラックギヤ73に噛合するピニオン
ギヤ74を取り付けたロータリーエンコーダ75が配置
され、これらラックギヤ、ピニオンギヤおよびロータリ
ーエンコーダによって揺動量検出手段が構成されてい
る。そして、この揺動量検出手段によって、下部揺動ア
ーム59の揺動角度が検出され、これに基づいて、包装
動作に際しての加締爪54,55の位置を算出すること
ができるようになっている。
【0043】また、前記一対のスイングアーム52,5
3のうち、下部スイングアーム53は、ガイドロッド5
0,51から後方にむけて水平に延び、その先端に、水
平回転させられるカムフォロワ76を取り付けている。
また、前記加締爪カム64には、該加締爪カム64を固
定するカム軸46に平行な方向に凹凸するカム面77a
を側面に有する加締爪逃がしカム77が一体的に設けら
れており、前記下部スイングアーム53のカムフォロワ
76を転動させるようになっている。
【0044】これにより、加締爪逃がしカム77が回転
させられてそのカム面77a上をカムフォロワ76が転
動させられると、前記下部スイングアーム53が水平方
向に揺動させられる結果、包装動作を行うときに、上下
の加締爪54,55を包装ローラ36,37,38間に
臨ませるように配置し、包装動作を行わないときに、上
下の加締爪54,55を包装ローラ36,37,38間
から退避させることができるようになっている。
【0045】なお、上記加締爪カム64、加締爪逃がし
カム77、ローラ開閉カム47、ポストカム26および
ポスト逃がしカムは、同一のカム軸46に固定され、該
カム軸46に接続されたパルスモータよりなるカムモー
タ87(図7参照)によって回転駆動されるようになっ
ている。
【0046】次に、これら各種カムの形状について、図
6のカム線図を参照しながら説明する。なお、図中、0
゜により示す位置が、各種カムが固定されたカム軸46
の初期位置を示しているものとする。
【0047】前記ポストカム26は、初期位置から、カ
ム軸46の約50〜70゜の範囲で、支持ポスト15が
最高点に達し、集積部4より集積硬貨7を受け取る。さ
らに、カム軸46の約120〜270゜の範囲で、支持
ポスト15が包装部12内の包装位置に留まり、この
間、包装動作がなされることになる。また、カム軸46
の約300〜330゜の範囲では、ポストカム26は、
支持ポスト15を最下点に移動させることにより、包装
された包装硬貨の下面から離間させるようになってい
る。そしてその間に、後述するポスト逃がしカムの作動
による、支持ポストの水平方向への退避によって、包装
硬貨を包装部12から下方に放出することができるよう
になっている。
【0048】前記ポスト逃がしカムは、支持ポスト15
に集積硬貨7が支持される間、その水平方向の支持位置
を移動しないように、カム軸46の約30〜310゜の
範囲で、集積硬貨7の直下または3本の包装ローラ3
6,37,38の中央位置に設定されるように形成され
ている。また、カム軸46の初期位置を挟んだ約310
〜30゜の範囲では、支持ポスト15の位置を水平方向
に移動させて、包装硬貨の下方から退避し、包装硬貨を
包装部12から下方に放出することができるように形成
されている。
【0049】前記ローラ開閉カム47は、支持ポスト1
5によって集積硬貨7が包装部12まで下降させられて
から集積硬貨7の包装作業が終了するまで、3本の包装
ローラ36,37,38によって集積硬貨7を半径方向
から挟持するように、カム軸46の約120〜350゜
の範囲で、押さえ包装ローラ38を集積硬貨7を挟持す
る方向に移動させるように形成されている。また、カム
軸46の初期位置を挟んだ約350〜120゜の範囲で
は、集積硬貨7を受け入れるために、あるいは、包装硬
貨を開放するために、押さえ包装ローラ38が2本の固
定包装ローラ36,37から水平方向に離間させられる
ように形成されている。
【0050】前記加締爪カム64は、カム軸46の一回
転の間に、上下の加締爪54,55が2回の上下動動作
を行うように形成されている。カム軸46の約50〜1
40゜の範囲に形成されたカムプロファイルAは、後述
するように、上下の加締爪54,55が包装ローラ3
6,37,38間から水平方向に退避した位置にあり、
包装動作を行うことなく上下動させられるように形成さ
れている。
【0051】これは、カム軸46全体にかかる負荷によ
って、支持ポスト15による集積硬貨7の包装部12へ
の案内中に、カム軸46に駆動系のバックラッシュに伴
う振動が生ずることを防止するためであり、この振動に
よって集積硬貨7が崩れることを防止するものである。
また、この動作の際に、後述するようにカム軸46の初
期位置を検出することができるように、カム軸46の約
120゜の位置に、加締爪カム64のカム面64aの半
径方向寸法が最も小さくなる最下点aが形成されてい
る。
【0052】また、加締爪カム64は、カム軸46の約
180〜330゜の範囲に形成されたカムプロファイル
Bにおいて、上下の加締爪54,55が3本の包装ロー
ラ36,37,38間に配置され、実際の包装動作を行
うために上下動させられるように形成されている。それ
以外のカム軸46の角度範囲においては、加締爪カム6
4は、上下の加締爪54,55を最も離間させて、包装
ローラ36,37,38間に配される位置と、包装ロー
ラ36,37,38間から退避した位置との間で移動さ
せることができるように形成されている。
【0053】前記加締爪逃がしカム77は、上下の加締
爪54,55による包装動作が行われる期間であるカム
軸46の約170〜330゜の範囲で、上下の加締爪5
4,55を包装ローラ36,37,38間に位置させる
ように形成されており、それ以外の範囲では、上下の加
締爪54,55を包装ローラ36,37,38間から水
平方向に退避させるように形成されている。
【0054】次に、前記制御装置14の動作について、
図7の制御ブロック図を参照して説明する。制御装置1
4は、計数モータ81、計数センサ82、ストッパ8
3、集積モータ84およびシャッタソレノイド85を具
備する計数部機構86と、カムモータ87、ロータリー
エンコーダ75、包装モータ88、包装紙供給モータ8
9、包装位置調整モータ90および警報手段91を具備
する包装部機構92と、取り扱われる硬貨の金種別の
径、厚みなどの基準データ、硬貨包装機全体の作動プロ
グラムなどが記憶されたROM93と、包装処理するた
めに設定される硬貨の金種データ、硬貨の計数データ、
集積枚数データなどの各種データおよび各種モータなど
の作動状況を逐次記憶するRAM94と、包装処理する
硬貨の金種等を設定する操作部95と、包装処理された
硬貨の計数データなどを表示する表示部96と、これら
を総合的に制御するCPU97とによって構成されてい
る。
【0055】前記計数モータ81は、回転円盤1、硬貨
通路2の搬送ベルト3を駆動するものである。前記計数
センサ82は、硬貨通路2に設けられたセンサであっ
て、設定された金種の硬貨の枚数を検出するものであ
り、さらに、材質センサ等を含んで、硬貨判別部を構成
しても良い。前記ストッパ83は、計数センサ82によ
って計数された硬貨の枚数が、包装単位枚数(通常、5
0枚)に達した場合に、それ以降の硬貨の通過を阻止す
るものである。前記集積モータ84は、集積部4の集積
ドラム6を、前記計数センサ82による硬貨の検出に連
動して回転駆動し、硬貨を集積させるものである。前記
シャッタソレノイド85は、集積部4直下に設けられた
前記シャッタ8を開閉駆動するものである。
【0056】前記カムモータ87は、上述したように、
カム軸46を駆動するモータで、パルスモータにより構
成されている。前記包装モータ88は、2本の固定包装
ローラ36,37を駆動するモータで、集積硬貨7の周
囲に包装紙9を巻き付けるときには低速回転し、集積硬
貨7の周囲に包装紙9を1回転以上巻き付けた後に高速
回転させられるものである。前記包装紙供給モータ89
は、包装紙9を集積硬貨7の周囲に約2回転分巻き付け
るように駆動されるものである。前記包装位置調整モー
タ90は、包装すべき硬貨の金種信号によって、包装位
置におけるポストアーム19の高さ位置を調整するもの
である。前記警報手段91は、ロータリーエンコーダ7
5による集積枚数の過不足の有無の検出の結果、過不足
があると判定されたときに、警報を発し、あるいは、各
モータの動作を停止し、あるいは、視覚的な警報表示を
行うものである。
【0057】また、前記制御装置14には、ロータリー
エンコーダ75からの計測結果に応じて、カム軸46の
初期位置を設定する初期位置設定手段および集積硬貨7
の集積枚数の過不足を判別する過不足判別手段が組み込
まれている。
【0058】このように構成された本実施形態に係る硬
貨包装機の作用について、以下に説明する。まず、硬貨
包装機の電源が入れられると、硬貨包装機は、装置全体
をイニシャライズする。このイニシャライズ動作におい
ては、制御装置14に組み込まれた初期位置設定手段の
作動により、カム軸46の初期位置設定作業が行われ
る。
【0059】すなわち、制御装置14から、パルスモー
タよりなるカムモータ87に対して、適当な駆動パルス
が提供され、カムモータ87は加締爪カム64等を回転
駆動する。この場合に、加締爪カム64が回転させられ
ると、そのカム面64aにカムフォロワ65を接触させ
られている上部揺動アーム58が上下に揺動させられ
る。上部揺動アーム58には、そのカムフォロワ65を
加締爪カム64のカム面64aに密接状態に付勢するス
プリング66が取り付けられているので、上部揺動アー
ム58は、加締爪カム64のカム面64aのカムプロフ
ァイルに忠実に従動して、その先端に第1の連結部材6
0を介して連結されている上部アーム56、さらには、
その先端に固定されている加締爪54を上下方向に移動
させることになる。
【0060】一方、下部揺動アーム59は、前記上部揺
動アーム58にリンクアーム62を介して接続されてい
るので、該上部揺動アーム58の動作に確実に連動し
て、該上部揺動アーム58とは逆方向に上下動させられ
る。そして、下部揺動アーム59の後端に取り付けられ
たラックギヤ73とこれに噛合するピニオンギヤ74と
を介して、下部揺動アーム59の揺動角度がロータリー
エンコーダ75によって検出されることになる。
【0061】この場合において、加締爪カム64には、
初期位置から120゜の位置に上下の加締爪54,55
が最も近接することとなる最下点aが設けられているの
で、この最下点aを検出することにより初期位置が逆算
される。すなわち、ロータリーエンコーダ75の計測値
が最大あるいは最小となる位置が上部揺動アーム58の
カムフォロワ65が加締爪カム64の最下点aに到達し
たときであるので、この時点で、カムモータ87の駆動
パルスと加締爪カム64の回転角度とを対応付けるこ
と、つまり、この時点での加締爪カム64の回転角度が
120゜であると設定することにより、その後、カムモ
ータ87に残りの240゜分の駆動パルスを供給して、
カム軸46を初期位置に設定することができる。
【0062】そして、このイニシャライズ動作が終了し
た時点で、オペレータは、硬貨包装機の作動に先立っ
て、操作部95により、包装すべき硬貨の金種、集積枚
数等を予め設定する(但し、日本硬貨においては、金種
のみを設定する。)。設定された金種等のデータは、表
示部96に表示されるとともに、RAM94内に格納さ
れ、ROM93内に格納されている硬貨の厚さ寸法デー
タに基づいて集積高さの標準値が算出される。硬貨の金
種および集積枚数が設定されると、制御装置14は前記
包装位置調整機構17の包装位置調整モータ90に信号
を発し、集積硬貨7の包装位置が前記金種および集積枚
数に応じた高さ位置に配置されるように包装位置調整機
構17を設定する。
【0063】すなわち、前記加締機構11では、上下の
加締爪54,55を同じ距離だけ移動させて包装紙9を
加締めるものであるため、集積硬貨7の高さ方向の中心
位置を常に上下の加締爪54,55から等距離の位置に
設定しておく必要がある。しかし、集積高さは、集積枚
数や、厚みの異なる金種毎に異なるものとなる。
【0064】このような場合に、包装動作時の支持ポス
ト15の高さ位置が、最大集積高さを有する金種、集積
枚数に合わせて固定されていると、最小集積高さを有す
る金種等の硬貨を包装する際には上部加締爪54が包装
紙9の上端部を加締めて集積硬貨7の上面に達する前
に、下部加締爪55が包装紙9の下端部を加締めて集積
硬貨7の下面に達するため、既に包装紙9が巻き付けら
れた状態の集積硬貨7を巻き付けられた包装紙9内で持
ち上げることとなって、水平に集積されていた硬貨が包
装紙9の中で傾いてしまう不都合がある。一方、包装動
作時の支持ポスト15の高さ位置が、最小集積高さを有
する金種等に合わせて固定されていると、最大集積高さ
を有する金種等の硬貨を包装する際には、下部加締爪5
5が包装紙9の下端部を加締めて集積硬貨7の下面に達
する前に、上部加締爪54が包装紙9の上端部を加締め
て集積硬貨7の上面に達しており、既に包装紙9が巻き
付けられた状態の集積硬貨7を、巻き付けられた包装紙
9内で押し下げることになり、既に集積硬貨7を支持し
ている支持ポスト15と押し合う形となって、水平に集
積されている硬貨が包装紙9の中で傾いてしまう不都合
がある。
【0065】このため、実際に包装作業を行う前に、オ
ペレータが硬貨の金種や集積枚数を予め設定することと
して、集積硬貨7の包装位置を当該金種や集積枚数に応
じて適正な位置に設定することとしている。これによ
り、上下の加締爪54,55は、集積硬貨7の上下端に
それぞれ同時に到達するように包装紙9を加締めること
ができることになる。
【0066】次に、硬貨が回転円盤1に投入されると、
当該回転円盤1によって生じた遠心力により、投入され
た硬貨が一枚ずつ硬貨通路2に送り込まれる。硬貨通路
2では、送りベルト3によって搬送される間に、設定さ
れた金種の硬貨であるか否かが判別される。これによ
り、設定金種以外の硬貨は、排出され、また設定された
金種の硬貨である場合には、その枚数が計数される。
【0067】硬貨通路2によって搬送されてきた硬貨
は、集積ドラム6に次々に供給され、この供給と同期し
て回転駆動させられる集積ドラム6によって積み重ね状
態に集積される。所定枚数の硬貨が集積ドラム6によっ
て集積されると、集積ドラム6が更に回転駆動され、集
積硬貨7は、集積ドラム6の下方に配置されているシャ
ッタ8上に載置される。他方、硬貨通路2における所定
枚数の硬貨の計数が終了した時点で、カムモータ87が
駆動され、集積硬貨案内機構13の作動が開始され、支
持ポスト移動機構16の作動により、支持ポスト15が
シャッタ8の直下の待機位置に配置される。
【0068】さらに、集積硬貨7は、該集積硬貨7がシ
ャッタ8上に載置されていることを条件としてシャッタ
ソレノイド85が駆動されてシャッタ8が開かれること
により、支持ポスト15上に受け渡される。そして、集
積硬貨7は、集積硬貨案内機構13の作動によって支持
ポスト15が下降されることにより、包装部12まで搬
送され、前記包装位置調整機構17の作動により設定さ
れた包装ローラ36,37,38間の包装位置に配置さ
れる。
【0069】このとき、加締爪54,55は、加締爪逃
がしカム77の作動によって、包装ローラ36,37,
38間から水平方向に離間した位置に配置されており、
かつ、加締爪カム64の作動によって、実際には包装作
業を行うことなく上下動させられているので、支持ポス
ト15による集積硬貨7の搬送中に、駆動系のバックラ
ッシュに基づく振動が集積硬貨7に印加されることが回
避され、集積硬貨7は、支持ポスト15上に安定して支
持されることになる。
【0070】そして、集積硬貨7が包装位置に配置され
ると、ローラ開閉カム47が、カムフォロワ45、第
1,第2の作動板43,44および揺動レバー40を介
して押さえ包装ローラ38を、2本の固定包装ローラ3
6,37の方向に水平移動させ、これら3本の包装ロー
ラ36,37,38の間に集積硬貨7を挟持する。この
とき、包装ローラ36,37,38間に集積硬貨7が挟
持されると同時に、押さえ包装ローラ38を支持する揺
動レバー40およびこれに接続される第1の作動板43
の水平揺動動作が規制される。第2の作動板44の水平
揺動動作は、ローラ開閉カム47のカム面47aの凹凸
に応じてさらに続けられることになるが、両作動板4
3,44の水平揺動量の差は、圧縮スプリング48によ
って吸収されることになる。
【0071】すなわち、このときの圧縮スプリング48
の弾発力が、押さえ包装ローラ38を固定包装ローラ3
6,37に対して押圧する押圧力となる。したがって、
包装動作を行わない場合には、押さえ包装ローラ38を
固定包装ローラ36,37から離間させるスプリング4
9は、その弾発力が小さくて済み、カム軸46に印加さ
れる負荷も小さくて済むことになる。
【0072】この後に、制御装置14は、包装紙供給ロ
ーラ80を駆動する包装紙供給モータ89および包装モ
ータ88に動作指令を出力する。これにより、包装紙9
が、包装ローラ36,37,38と集積硬貨7との間に
供給され、かつ、包装ローラ36,37,38の回転に
よって集積硬貨7の円筒面に巻回されることになる。
【0073】さらに、カムモータ87の回転により加締
爪逃がしカム77が作動させられて下部スイングアーム
53が、上下の加締爪54,55を集積硬貨7の上下に
それぞれ配置する位置まで揺動させられる。続いて、加
締爪カム64の作動により、上部揺動アーム58が下方
に揺動させられて上部アーム56を下降させるととも
に、リンクアーム62によって連結された下部揺動アー
ム59が上方に揺動させられて下部アーム57を上昇さ
せる。
【0074】この場合において、上部揺動アーム58
は、スプリング66によって常時下方に付勢されている
ので、該上部揺動アーム58に取り付けられたカムフォ
ロワ65は、加締爪カム64のカム面64aの形状に忠
実に従動して上部揺動アーム58を上下動させる。一
方、下部揺動アーム59もリンクアーム62を介して上
部揺動アーム58に連結されているので、該上部揺動ア
ーム58の上下動に常時連動して、該上部揺動アーム5
8の上下動とは逆方向に上下動させられることになる。
【0075】ここで、上部揺動アーム58には、その自
重に加えて上部アーム56の重量が印加される一方、下
部揺動アーム59には、自重と下部アーム57の重量が
印加される。しかし、これらの揺動アーム58,59は
リンクアーム62を介して連結されているので、両揺動
アーム58,59に印加される構造部材の重量による回
転モーメントは、その大部分が相殺されることになり、
上部揺動アーム58を下方に付勢しているスプリング6
6に過大な荷重が印加されることが回避されることにな
る。
【0076】したがって、スプリング66は、加締爪5
4,55が包装紙9の上下端を加締めるときに、該上下
加締爪54,55が包装紙9から受ける力に抗してこれ
らの加締爪54,55を集積硬貨7の端面に向けて移動
させるための付勢力を発生させるだけで足り、このスプ
リング66に構造部材の重量をも受け止めてさせていた
従来の硬貨包装機と比較して、より耐久的な使用が可能
となった。
【0077】このようにして、集積硬貨7の上下方向か
ら上下の加締爪54,55を近接させて集積硬貨7の上
下端の包装紙9を加締めることにより、包装硬貨が完成
することになる。この場合に、加締爪54,55は、集
積硬貨7の上下端面に当接した時点で、それ以上の上下
動を規制され、スプリング66の付勢力によってその位
置に保持される。
【0078】このとき、上下の揺動アーム58,59も
その揺動動作を停止させられることになり、下部揺動ア
ーム59に連結されたロータリーエンコーダ75の計測
値も一定値に保持されることになる。そして、制御装置
14内に組み込まれた過不足判別手段は、この計測値
を、予め計算しておいた当該金種の当該集積枚数におけ
る集積硬貨7の標準値と比較することにより、包装され
た包装硬貨の硬貨枚数に過不足があるか否かを判別し、
過不足がある場合には、警報手段91が作動させられる
ことになる。
【0079】また、本実施形態にかかる硬貨包装機によ
れば、包装位置調整機構17の作動により、集積硬貨7
の高さ方向の中央位置が両加締爪54,55から等距離
となるように包装位置が調整されており、かつ、両加締
爪54,55が等速度で集積硬貨7の端面に近接させら
れるように構成されているので、両加締爪54,55
は、集積硬貨7の上下端面に同時にそれぞれ当接させら
れることになる。したがって、集積硬貨7が包装紙9の
中で上下方向に移動させられることがなく、水平な集積
状態が保持されたまま包装作業が実施される。
【0080】この後に、加締爪カム64の作動によっ
て、加締爪54,55が上下方向に開き、加締爪逃がし
カム77の作動によって、加締爪54,55が包装ロー
ラ36,37,38間から水平に離間した退避位置に移
動させられ、さらに、ポストカムおよびポスト逃がしカ
ムの作動によって支持ポスト15が包装硬貨の下方から
水平方向に退避させられる。そして、ローラ開閉カム4
7の作動によって、包装硬貨を挟持していた押さえ包装
ローラ38を固定包装ローラ36,37に対して水平方
向に離間させることにより、包装硬貨をその下方に配さ
れているロールシュート(図示略)に放出する。
【0081】なお、ロータリーエンコーダ75による計
測結果に基づいて、集積枚数に過不足があると判定され
た場合には、図示しないゲートを切り替えることによ
り、ロールシュートとは別のリジェクトボックス(図示
略)に、過不足のある包装硬貨が放出されることにな
る。
【0082】なお、本実施形態においては、加締爪5
4,55が包装紙9を加締める際の付勢力を加締爪5
4,55に付与するスプリング66を、上部揺動アーム
58に設けたが、これに代えて、該スプリング66を上
部アーム56、下部アーム57または下部揺動アーム5
9に設けることとしてもよい。また、本実施形態では、
下部揺動アーム59の後端にラックギヤ73を取り付
け、これに噛合するピニオンギヤ74を介してロータリ
ーエンコーダ75を配設したが、これに代えて、上部揺
動アーム58を揺動自在に支持する揺動軸78をロータ
リーエンコーダ75の入力軸としてもよい。
【0083】さらにまた、本実施形態では、集積ドラム
6によって集積された所定枚数の硬貨を、一旦、シャッ
タ8上に載置してから支持ポスト15上に受け渡すよう
にしているが、シャッタ8を無くして、所定枚数の硬貨
が集積ドラム6によって集積されると、カムモータ87
を駆動し、支持ポスト15が集積ドラム6の直下の待機
位置に達するタイミングに合わせて、集積ドラム6をさ
らに回転駆動することにより、集積ドラム6の集積硬貨
7を直接、支持ポスト15上に受け渡すようにしても良
い。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る硬貨
包装機によれば、包装紙を加締める加締爪を取り付けた
上部アームおよび下部アームと、これらのアームを常に
逆方向に上下動させる上部揺動アームおよび下部揺動ア
ームとを、第1,第2の連結手段およびリンク手段によ
って常時連動するように連結しているので、これらを駆
動する駆動手段および加締作業に際しての付勢力を発生
する付勢手段をそれぞれ1つずつ設けるだけで済むこと
になる。その結果、機構を簡素化することができ、保守
容易性、省スペースによる機構の小型化、部品点数の低
減等を図ることができる。
【0085】また、このようにして連動させられる上部
揺動アームおよび下部揺動アームは、常に逆方向に揺動
させられるので、これらの揺動アームに印加される回転
モーメントの多くの部分を相殺することができ、付勢手
段に印加される荷重を加締作業に要する付勢力のみに低
減することができる。その結果、付勢手段の耐久性を向
上し、小型軽量化等を図ることができるという効果があ
る。
【0086】また、本発明に係る硬貨包装機によれば、
上部揺動アームおよび下部揺動アームが連動させられて
いるので、いずれか一方の揺動量を揺動量検出手段によ
って検出することにより、その検出信号に基づいて包装
硬貨に含まれる硬貨の枚数の過不足を過不足判別手段に
よって判別することができる。そして、硬貨に過不足が
あると判別されたときには、警報手段によって、少なく
とも警報を発することにより、過不足のある包装硬貨を
正規の硬貨枚数の包装硬貨から区別して除外することが
できる。
【0087】さらに、本発明に係る硬貨包装機によれ
ば、駆動手段をパルスモータと加締爪カムとから構成
し、初期位置設定手段の作動によって、揺動量検出手段
が、最大揺動量または最小揺動量を検出した時点で、加
締爪カムの回転角度とパルスモータへの駆動パルスとを
対応付けることにより、加締爪カムの初期位置を設定す
ることができる。これにより、加締爪カムの初期位置
を、特別の検出センサを設けることなく設定することが
できるので、機構をさらに簡易に構成することができ
る。
【0088】また、本発明に係る硬貨包装機によれば、
包装部において包装される集積硬貨の高さ位置を、包装
位置調整手段の作動により、硬貨の金種に応じて調整す
るので、包装に際して、上下の加締爪を集積硬貨の上限
端面に同時に当接させることができる。その結果、包装
紙の内部で集積硬貨が傾いてしまうことを防止して、適
正な包装硬貨を作ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る硬貨包装機の全体
概略構成を示す斜視図である。
【図2】 図1の硬貨包装機の包装機構を部分的に示す
平面図である。
【図3】 図2の包装機構の一部である加締機構を示す
側面図である。
【図4】 図1の硬貨包装機の集積硬貨案内機構を部分
的に示す平面図である。
【図5】 図4の集積硬貨案内機構を示す側面図であ
る。
【図6】 包装機構の各部の動作を制御する各種カムの
カム線図である。
【図7】 図1の硬貨包装機の制御装置の動作を説明す
るための制御ブロック図である。
【符号の説明】
4 集積部 7 集積硬貨 9 包装紙 12 包装部 14 制御装置(初期位置設定手段、過不足判別手段) 17 包装位置調整機構(包装位置調整手段) 54,55 加締爪 56 上部アーム 57 下部アーム 58 上部揺動アーム 59 下部揺動アーム 60 第1の連結手段 61 第2の連結手段 62 リンクアーム(リンク手段) 64 加締爪カム(駆動手段) 65 カムフォロワ(駆動手段) 66 スプリング(付勢手段) 75 ロータリーエンコーダ(揺動量検出手段) 87 カムモータ(パルスモータ) 91 警報手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投入された複数の硬貨の金種を選別して
    計数した後に、集積部において上下に積み重ねることに
    より所定枚数の硬貨よりなる円柱状の集積硬貨を形成
    し、包装部において前記集積硬貨を複数の包装ローラに
    よって半径方向外方から挟持しつつ該集積硬貨の周面に
    包装紙を巻き付けかつその包装紙の上下端部を上下一対
    の加締爪によって加締めることにより包装硬貨を形成す
    る硬貨包装機において、 前記上下一対の加締爪のそれぞれを先端に取り付け上下
    方向に直線移動可能に配される上部アームおよび下部ア
    ームと、 鉛直面内で揺動可能に配される上部揺動アームおよび下
    部揺動アームと、 前記上部アームと前記上部揺動アームとを連結し、前記
    上部揺動アームの揺動動作に常時連動させて前記上部ア
    ームを上下動させる第1の連結手段と、 前記下部アームと前記下部揺動アームとを連結し、前記
    下部揺動アームの揺動動作に常時連動させて前記下部ア
    ームを上下動させる第2の連結手段と、 前記上部揺動アームと前記下部揺動アームとを連結し、
    前記上部揺動アームと前記下部揺動アームとが逆方向に
    揺動するように常時連動させるリンク手段と、 前記上部揺動アームまたは前記下部揺動アームのいずれ
    か一方を上下方向に揺動させる駆動手段と、 前記上部アーム、前記下部アーム、前記上部揺動アーム
    または前記下部揺動アームのいずれかに取り付けられ、
    前記上部アームを下方に、あるいは、前記下部アームを
    上方に付勢する付勢手段とを具備することを特徴とする
    硬貨包装機。
  2. 【請求項2】 前記上部揺動アームまたは前記下部揺動
    アームのいずれか一方の揺動量を検出する揺動量検出手
    段と、 該揺動量検出手段からの検出信号に基づいて前記包装硬
    貨に含まれる硬貨の枚数の過不足を判別する過不足判別
    手段と、 該過不足判別手段の判別により硬貨に過不足があると判
    別されたときに、少なくとも警報を発する警報手段とを
    具備することを特徴とする請求項1記載の硬貨包装機。
  3. 【請求項3】 前記駆動手段が、駆動パルスによって駆
    動されるパルスモータと、該パルスモータにより回転駆
    動され、前記上部揺動アームまたは前記下部揺動アーム
    のいずれか一方に設けたカムフォロワを従動させるカム
    面を具備する加締爪カムとからなり、 前記揺動量検出手段が、最大揺動量または最小揺動量を
    検出した時点で、前記加締爪カムの回転角度とパルスモ
    ータへの駆動パルスとを対応付けることにより、該加締
    爪カムの初期位置を設定する初期位置設定手段を具備す
    ることを特徴とする請求項2記載の硬貨包装機。
  4. 【請求項4】 前記包装部において包装される集積硬貨
    の高さ位置を、硬貨の金種に応じて調整する包装位置調
    整手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずれかに記載の硬貨包装機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015191464A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 グローリー株式会社 硬貨包装装置および硬貨包装方法
CN106600814A (zh) * 2017-01-17 2017-04-26 广州大学 硬币整理打包装置
CN106898076A (zh) * 2017-01-10 2017-06-27 安徽工程大学 一种硬币自动清点机
CN106910277A (zh) * 2017-01-10 2017-06-30 安徽工程大学 一种硬币自动清点机的移送、包卷机构

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