JPH101008A - 助手席用エアバッグ - Google Patents

助手席用エアバッグ

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Publication number
JPH101008A
JPH101008A JP8151211A JP15121196A JPH101008A JP H101008 A JPH101008 A JP H101008A JP 8151211 A JP8151211 A JP 8151211A JP 15121196 A JP15121196 A JP 15121196A JP H101008 A JPH101008 A JP H101008A
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JP
Japan
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bottom wall
connection hole
case
cloth material
wall
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Withdrawn
Application number
JP8151211A
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English (en)
Inventor
Ikuo Yamada
郁雄 山田
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH101008A publication Critical patent/JPH101008A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天井壁と底壁との外周縁相互を縫合して袋形
状とするとともに、膨張時に天井壁側を略鉛直方向に配
置させるようにガス導入部位を備えていても、工数・コ
ストを低減させて製造可能な助手席用エアバッグを提供
すること。 【解決手段】 天井壁23とで袋形状とする底壁22の
開口部22aの周縁に、ガス導入部位24が形成され
る。部位24は、底壁側布材25とケース側布材26と
から構成される。底壁側布材25は、開口部22a周縁
に周縁を縫合させる略円形の連結孔25aを備える。ケ
ース側布材26は、ケースに周縁を接続させる接続孔2
6aを備え、外周縁を底壁側布材25の外周縁に縫合さ
せて、ガス導入部位24を形成する。底壁側布材25の
連結孔25aとケース側布材26の接続孔26aとの配
置位置は、連結孔25aと接続孔26aとの間の周壁の
長さとして、前方側周壁24aを後方側周壁24bより
長くするような、配置としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の助手席前方
におけるインストルメントパネルの上部に配置されるト
ップマウントタイプの助手席用エアバッグ装置のエアバ
ッグに関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、この種のインストルメ
ントパネル1の上部の開口2から突出する助手席用エア
バッグ11としては、縫合の容易さを考慮して、図1・
2に示すように、天井壁13と膨張用ガスを流入させる
開口部12aを有した底壁12との外周縁相互を縫合さ
せて袋形状とするものが知られていた。
【0003】そして、底壁12の開口部12a周縁に
は、エアバッグ11の膨張時に、図1に示すように、天
井壁13側を略鉛直方向に配置させるように、ケース6
に接続される四角筒状のガス導入部位14が連結されて
いた。
【0004】従来のガス導入部位14は、図2に示すよ
うに、2枚の布材15・16から構成されていた。
【0005】しかし、従来のガス導入部位14は、小面
積の布材15を開口部12a周縁に縫合するとともに、
大面積の布材16を、開口部12a周縁に縫合するとと
もに布材15に縫合して四角筒形状にすることから、3
次元的な複雑な縫合となって、縫合作業に手間がかか
り、エアバッグ11の製造工数・製造コストを増大させ
ていた。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、天井壁と底壁との外周縁相互を縫合して袋形状とす
るとともに、膨張時に天井壁側を略鉛直方向に配置させ
るようにガス導入部位を備えていても、工数・コストを
低減させて製造することができる助手席用エアバッグを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1番目の
助手席用エアバッグは、天井壁と膨張用ガスを流入させ
る開口部を有した底壁との外周縁相互を縫合させて袋形
状となり、前記開口部周縁に、膨張時の前記天井壁側を
略鉛直方向に配置させるように、ケースに接続される筒
状のガス導入部位が連結されて、膨張時にインストルメ
ントパネルの上部の開口から突出する助手席用エアバッ
グであって、前記ガス導入部位が、2枚の前記底壁開口
部より大きな形状の略円形とした底壁側布材とケース側
布材とから構成され、前記底壁側布材が、前記開口部周
縁に周縁を縫合させる略円形の連結孔を備え、前記ケー
ス側布材が、前記ケースに周縁を接続させる接続孔を備
え、外周縁を前記底壁側布材の外周縁に縫合させて、前
記ガス導入部位を形成し、前記底壁側布材に設けられる
前記連結孔と前記ケース側布材に設けられる接続孔との
配置位置が、前記ガス導入部位における前記連結孔から
前記接続孔までの周壁の長さとして、前方側周壁を後方
側周壁より長くなるように、配置されていることを特徴
とする。
【0008】本発明に係る第2番目の助手席用エアバッ
グは、天井壁と膨張用ガスを流入させる開口部を有した
底壁との外周縁相互を縫合させて袋形状となり、前記開
口部周縁に、膨張時の前記天井壁側を略鉛直方向に配置
させるように、ケースに接続される筒状のガス導入部位
が連結されて、膨張時にインストルメントパネルの上部
の開口から突出する助手席用エアバッグであって、前記
ガス導入部位が、前記底壁の開口部より大きな略円形と
して、周縁を前記ケースに接続させる接続孔を備えた布
材から形成され、該布材が、前記接続孔の前方側に左右
方向に折目を付けてタックを配置させて、外周縁を前記
底壁の開口部周縁に縫合させていることを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】本発明に係る第1番目の助手席用エアバ
ッグは、ケースに周縁を接続させた接続孔から膨張用ガ
スが流入して、膨張することとなる。
【0010】その際、底壁側布材に設けられる連結孔と
ケース側布材に設けられる接続孔との配置位置が、ガス
導入部位における連結孔から接続孔までの周壁の長さと
して、前方側周壁を後方側周壁より長くなるように、配
置されていることから、前方側周壁の長さが後方側周壁
より長い分、エアバッグ膨張時には、天井壁側が略鉛直
方向に立つように、膨張することとなる。
【0011】そして、本発明に係る第1番目の助手席用
エアバッグでは、ガス導入部位を構成する底壁側布材の
連結孔周縁を底壁の開口部周縁に縫合し、底壁側布材の
外周縁とケース側布材の外周縁とを相互に縫合すれば、
ガス導入部位を形成でき、それらの縫合が、底壁側布材
の連結孔、底壁側布材の外周縁、及び、ケース側布材の
外周縁を略円形状としていることから、それぞれ、工業
用ミシン等を利用して直線縫いするのと同様に、2次元
の円弧状に縫合できて、それらの縫合が容易となり、ガ
ス導入部位を簡単に形成することができる。
【0012】したがって、本発明に係る第1番目の助手
席用エアバッグでは、天井壁と底壁との外周縁相互を縫
合して袋形状とするとともに、膨張時に天井壁側を略鉛
直方向に配置させるようにガス導入部位を備えていて
も、容易にガス導入部位を形成できるため、工数・コス
トを低減して製造することができる。
【0013】本発明に係る第2番目の助手席用エアバッ
グでは、ケースに周縁を接続させた接続孔から膨張用ガ
スが流入して、膨張することとなる。
【0014】その際、ガス導入部位の構成する布材が、
接続孔の前方側に左右方向に折目を付けてタックを配置
させて、外周縁を底壁の開口部周縁に縫合させているた
め、エアバッグの膨張後では、膨張前に比べて、接続孔
を中心とする布材の前方側と後方側との長さとして、前
方側が、タックの伸びる分、後方側より長くなり、エア
バッグ膨張時には、天井壁側が略鉛直方向に立つよう
に、膨張することとなる。
【0015】そして、本発明に係る第2番目の助手席用
エアバッグでは、ガス導入部位を構成する布材を、所定
位置に折目を付けてタックを配置させ、外周縁を底壁の
開口部周縁に縫合するだけであり、布材の外周縁が略円
形であることから、工業用ミシン等を利用して直線縫い
するのと同様に、2次元の円弧状に縫合でき、布材を容
易に底壁の開口部周縁に縫合して、ガス導入部位を形成
することができる。
【0016】したがって、本発明に係る第2番目の助手
席用エアバッグでも、天井壁と底壁との外周縁相互を縫
合して袋形状とするとともに、膨張時に天井壁側を略鉛
直方向に配置させるようにガス導入部位を備えていて
も、容易にガス導入部位を形成できるため、工数・コス
トを低減して製造することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0018】第1実施形態の助手席用エアバッグ21
は、図3に示すように、インストルメントパネル(以
下、インパネとする)1の上部で略鉛直方向に開口した
開口2の下方に配置される助手席用エアバッグ装置M1
に使用されるものであり、このエアバッグ装置M1は、
エアバッグ21と、エアバッグ21内に膨張用ガスを供
給するインフレーター7と、折り畳まれたエアバッグ2
1及びインフレーター7を保持するケース6と、を備え
て構成されている。
【0019】ケース6は、上方を開口させ、段差面6a
を有した板金製の箱形状として、車両の所定部位に連結
固定するための図示しないブラケットを有して構成され
ている。段差面6aは、上方から見て四角環状に形成さ
れて、エアバッグ21を接続する部位となり、後述する
リテーナ8のボルト9を挿通させるための複数の貫通孔
6bを備えている。
【0020】インフレーター7は、ガス吐出口7aを有
したシリンダタイプとして、両端をケース6の周壁に取
付固定させている。
【0021】インパネ1の開口2には、ヒンジ部4で支
持されたドア3が配設されており、エアバッグ21の膨
張時に、ドア3は、エアバッグ21に押されてヒンジ部
4を回転中心として、開くように構成されている。
【0022】エアバッグ21は、図4・5に示すよう
に、同寸の長円形状とした2枚の底壁22と天井壁23
との外周縁相互を縫合して袋状に形成されている。底壁
22と天井壁23とは、ポリアミド・ポリエステル等の
織布から構成され、エアバッグ21の内周側となる面に
所望により耐熱性コーティングを施して構成されてい
る。
【0023】底壁22には、円形の開口部22aが形成
され、開口部22aの周縁には、ケース6の段差面6a
に接続されるガス導入部位24が連結されている。
【0024】ガス導入部位24は、第1実施形態の場
合、2枚の開口部22aより大きな形状の略円形とした
底壁側布材25とケース側布材26との外周縁相互を、
縫合糸27で縫合して形成されている。これらの布材2
5・26は、底壁22等と同様に、所望により耐熱性コ
ーティング層を有したポリアミドやポリエステル等の織
布から形成されている。
【0025】底壁側布材25には、底壁22の開口部2
2aの周縁に、周縁を縫合糸27で縫合させる略円形の
連結孔25aが形成され、ケース側布材26には、周縁
をケース段差面6aに接続させるための接続孔26aが
形成されている。ケース側布材26の接続孔26a周縁
には、エアバッグ21をケース段差面6aに取り付ける
ための複数の貫通孔26bが形成されている。
【0026】そして、底壁側布材25の連結孔25aと
ケース側布材26の接続孔26aとの配置位置は、ガス
導入部位24の連結孔25aから接続孔26aまでの周
壁の長さとして、前方側周壁24aの長さXを後方側周
壁24bの長さYより長くなるように、配置されている
(図5参照)。なお、前後方向は、エアバッグ21を使
用したエアバッグ装置M1が装着される車両の前後方向
に対応するものである。また、前方側周壁24aの長さ
Xを後方側周壁24bの長さYより長くする量は、エア
バッグ21の膨張時に、天井壁23側を略鉛直方向に立
てることができるように、適宜設定されている。この設
定は、底壁側布材25における連結孔25aの前後方向
の配置位置調整とケース側布材26における接続孔26
aの前後方向の配置位置調整とを、共に調整しても良い
し(すなわち、連結孔25aを底壁側布材25の中央よ
り後方側に配置させるとともに、接続孔26aをケース
側布材26の中央より後方側に配置させても良いし)、
一方側だけの配置位置調整でも良い。
【0027】このエアバッグ21の製造について述べる
と、まず、底壁22・天井壁23・底壁側布材25・ケ
ース側布材26を裁断して準備しておき、図4に示すよ
うに、底壁22の開口部22aの周縁に対して、底壁側
布材25の連結孔25aの周縁を縫合糸27で縫合す
る。
【0028】ついで、底壁側布材25とケース側布材2
6との外周縁相互を縫合糸27で縫合する。
【0029】そして、ケース側布材26を覆うように、
底壁22上に天井壁23を配置させ、底壁22と天井壁
23との外周縁相互を縫合糸27で縫合して、開口部2
2aと接続孔26aとを利用して、反転させれば、エア
バッグ21を製造することができる。なお、底壁22と
天井壁23の外周縁相互を縫合して反転させた後、底壁
22に底壁側布材25を縫合し、さらに、底壁側布材2
5にケース側布材26を縫合して、エアバッグ21を製
造しても良い。
【0030】エアバッグ21を製造した後には、接続孔
26aを利用して、ガス導入部位24内に四角環状のリ
テーナ8を入れて、リテーナ8から延びる各ボルト9を
接続孔26a周縁の貫通孔26bに貫通させ、エアバッ
グ21を折り畳む。
【0031】ついで、各ボルト9を、インフレーター7
を取付固定しておいたケース6の段差面6aの貫通孔6
bに貫通させてナット10止めすれば、エアバッグ21
をケース6に取り付けることができ、エアバッグ装置M
1を組み立てることができ、ケース6から延びる図示し
ないブラケットを利用して、ケース6を車両の所定部位
に連結させれば、エアバッグ装置M1をインパネ1の下
方に配置させることができる。
【0032】そして、インフレーター7のガス吐出口7
aから膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ21は、
接続孔26aからガス導入部位24を経て天井壁23と
底壁22との間に膨張用ガスを流入させ、ドア3を押し
開いて、インパネ1の開口2から突出するように、膨張
することとなる。
【0033】その際、実施形態のエアバッグ21では、
底壁側布材25の連結孔25aとケース側布材26の接
続孔26aとの配置位置が、ガス導入部位24における
連結孔25aから接続孔26aまでの周壁の長さとし
て、前方側周壁24aを後方側周壁24bより長くなる
ように、配置されていることから、図5に示すように、
前方側周壁24aの長さが後方側周壁24aより長い
分、膨張時には、天井壁23側が略鉛直方向に立つよう
に、膨張することとなる。
【0034】そして、実施形態の助手席用エアバッグ2
1では、ガス導入部位24を構成する底壁側布材25の
連結孔25aの周縁を底壁22の開口部22aの周縁に
縫合し、底壁側布材25の外周縁とケース側布材26の
外周縁とを相互に縫合すれば、ガス導入部位24を形成
でき、それらの縫合が、底壁側布材25の連結孔25
a、底壁側布材25の外周縁、及び、ケース側布材26
の外周縁を略円形状としていることから、それぞれ、工
業用ミシン等を利用して直線縫いするのと同様に、2次
元の円弧状に縫合できて、それらの縫合が容易となり、
ガス導入部位24を簡単に形成することができる。
【0035】したがって、第1実施形態のエアバッグ2
1では、天井壁23と底壁22との外周縁相互を縫合し
て袋形状とするとともに、膨張時に天井壁23側を略鉛
直方向に配置させるようにガス導入部位24を備えてい
ても、容易にガス導入部位24を形成できるため、工数
・コストを低減して製造することができる。
【0036】図6〜8に示す第2実施形態のエアバッグ
31は、同寸の長円形状とした2枚の底壁32と天井壁
33との外周縁相互を縫合して袋状に形成されている。
底壁32と天井壁33とは、第1実施形態と同様な布材
から形成されている。そして、底壁32には、矩形の開
口部32aが形成され、開口部32aの周縁にガス導入
部位34が縫合糸27により縫合されている。
【0037】ガス導入部位34は、底壁32の開口部3
2aより大きな略円形として、周縁をケース6の段差面
6aに接続される接続孔35aを備えた布材35から形
成されている。布材35は、底壁32等の同様な材質か
ら形成されている。また、接続孔35aの周縁には、リ
テーナ8の各ボルト9を貫通させるための貫通孔35b
が形成されている。
【0038】ガス導入部位34の形成は、図6・7に示
すように、布材35における接続孔35aの前方側周壁
34aに、左右方向に谷折りの折目C1と山折りの折目
C2とを付けてタック36を配置させ、外周縁を底壁3
2の開口部32aの周縁に縫合糸27を利用して縫合す
れば良い。なお、接続孔35aの配置は、折目C1・C
2を付ける前の状態で、布材35の中央位置より後方
が、膨張時に天井壁33側を略鉛直方向に立てる上で、
望ましく、また、タック36の量は、エアバッグ31の
膨張時の天井壁33側を略鉛直方向に立てる角度に応じ
て、適宜設定する。
【0039】そして、エアバッグ31の製造は、底壁3
2に、上述したようにガス導入部位34を形成した後、
底壁32と天井壁33との外周縁相互を縫合して、開口
部32aと接続孔35aとを利用して反転させれば、製
造することができる。
【0040】その後、接続孔35aを利用して、ガス導
入部位34内に四角環状のリテーナ8を入れて、リテー
ナ8から延びるボルト9を接続孔35a周縁の貫通孔3
5bに貫通させ、エアバッグ31を折り畳む。
【0041】ついで、各ボルト9を、インフレーター7
を取付固定しておいたケース6の段差面6aの貫通孔6
bに貫通させてナット10止めすれば、エアバッグ31
をケース6に取り付けることができ、エアバッグ装置M
2を組み立てることができ、ケース6から延びる図示し
ないブラケットを利用して、ケース6を車両の所定部位
に連結させれば、エアバッグ装置M2をインパネ1の下
方に配置させることができる。
【0042】そして、インフレーター7のガス吐出口7
aから膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ31は、
接続孔35aからガス導入部位34を経て天井壁33と
底壁32との間に膨張用ガスを流入させ、ドア3を押し
開いて、インパネ1の開口2から突出するように、膨張
することとなる。
【0043】その際、ガス導入部位34の構成する布材
35が、接続孔35aの前方側周壁34aに左右方向に
折目C1・C2を付けてタック36を配置させて、外周
縁を底壁32の開口部32aの周縁に縫合させているた
め、接続孔35aを中心とする布材35の前方側周壁3
4aと後方側周壁34bとの長さとして、前方側周壁3
4aが、タック36の伸びる分、後方側周壁34bより
さらに長くなり、エアバッグ31の膨張時には、天井壁
33側が略鉛直方向に立つように、膨張することとな
る。
【0044】そして、実施形態の助手席用エアバッグ3
1では、ガス導入部位34を構成する布材35を、所定
位置に折目C1・C2を付けてタック36を配置させ、
外周縁を底壁32の開口部32aの周縁に縫合するだけ
であり、布材35の外周縁が略円形であることから、工
業用ミシン等を利用して直線縫いするのと同様に2次元
の円弧状に縫合でき、布材35を容易に底壁32の開口
部32aの周縁に縫合して、ガス導入部位34を形成す
ることができる。
【0045】したがって、実施形態の助手席用エアバッ
グ31でも、天井壁33と底壁32との外周縁相互を縫
合して袋形状とするとともに、膨張時に天井壁33側を
略鉛直方向に配置させるようにガス導入部位34を備え
ていても、容易にガス導入部位34を形成できるため、
工数・コストを低減して製造することができる。
【0046】なお、実施形態のエアバッグ21・31で
は、袋形状にする底壁22・32の開口部22a・32
aの周縁にガス導入部位24・34を設けて、開口部2
2a・32aを、直接、ケース段差面6aに接続させな
いことから、図9に示すエアバッグ41のように、底壁
42の開口部を設ける場合、連結孔25a内の後方側の
開口面積を前方側の開口面積より大きくするように、前
方側を1つの開口部42aとして、後方側を2つの開口
部42b・42cとしている。なお、実施形態のよう
に、前後方向の開口部の個数を変える他、開口部の個数
を同数として、面積を小大としても良い。
【0047】この第3実施形態のエアバッグ41は、底
壁42の開口部42a・42b・42cを除く他、天井
壁23やガス導入部位24は、第1実施形態と同様であ
り、エアバッグ41の製造行程やエアバッグ装置M3の
組付行程も第1実施形態と同様である。
【0048】そして、第3実施形態のエアバッグ41で
は、膨張時、図10に示すように、底壁42の開口部4
2a・42b・42cが、連結孔25a内の後方側の開
口面積を前方側の開口面積より大きくしていることか
ら、エアバッグ41内に流入される膨張用ガスの流れに
関し、下方側への流量を多くすることができ、エアバッ
グ41の下部側を早めに膨張させることができる。
【0049】なお、各実施形態のガス導入部位24・3
4において、各布材25・26・35の使用を一枚ずつ
としたが、強度を向上させるために、各布材25・26
・35を二枚重ね等の複数枚重ねで構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の助手席用エアバッグの膨張時を示す使用
態様断面図である。
【図2】従来のエアバッグの製造行程を示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態の使用態様断面図であ
る。
【図4】同実施形態の製造行程を示す図である。
【図5】同実施形態の膨張時を示す使用態様断面図であ
る。
【図6】第2実施形態の製造行程を示す図である。
【図7】同実施形態のエアバッグにおける製造後のガス
導入部位の中央断面図である。
【図8】同実施形態の膨張時を示す使用態様断面図であ
る。
【図9】第3実施形態の製造行程を示す図である。
【図10】同実施形態の膨張時を示す使用態様断面図で
ある。
【符号の説明】
1…インストルメントパネル、 2…開口、 6…ケース、 11・21・31・41…エアバッグ、 12・22・32・42…底壁、 12a・22a・32a・42a・42b・42c…開
口部、 13・23・33…天井壁、 14・24・34…ガス導入部位、 24a…前方側周壁、 24b…後方側周壁、 25…底壁側布材、 25a…連結孔、 26…ケース側布材、 26a・35a…接続孔、 35…布材、 36…タック、 M1・M2・M3…エアバッグ装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井壁と膨張用ガスを流入させる開口部
    を有した底壁との外周縁相互を縫合させて袋形状とな
    り、前記開口部周縁に、膨張時の前記天井壁側を略鉛直
    方向に配置させるように、ケースに接続される筒状のガ
    ス導入部位が連結されて、膨張時にインストルメントパ
    ネルの上部の開口から突出する助手席用エアバッグであ
    って、 前記ガス導入部位が、2枚の前記底壁開口部より大きな
    形状の略円形とした底壁側布材とケース側布材とから構
    成され、 前記底壁側布材が、前記開口部周縁に周縁を縫合させる
    略円形の連結孔を備え、 前記ケース側布材が、前記ケースに周縁を接続させる接
    続孔を備え、外周縁を前記底壁側布材の外周縁に縫合さ
    せて、前記ガス導入部位を形成し、 前記底壁側布材に設けられる前記連結孔と前記ケース側
    布材に設けられる接続孔との配置位置が、前記ガス導入
    部位における前記連結孔から前記接続孔までの周壁の長
    さとして、前方側周壁を後方側周壁より長くなるよう
    に、配置されていることを特徴とする助手席用エアバッ
    グ。
  2. 【請求項2】 天井壁と膨張用ガスを流入させる開口部
    を有した底壁との外周縁相互を縫合させて袋形状とな
    り、前記開口部周縁に、膨張時の前記天井壁側を略鉛直
    方向に配置させるように、ケースに接続される筒状のガ
    ス導入部位が連結されて、膨張時にインストルメントパ
    ネルの上部の開口から突出する助手席用エアバッグであ
    って、 前記ガス導入部位が、前記底壁の開口部より大きな略円
    形として、周縁を前記ケースに接続させる接続孔を備え
    た布材から形成され、 該布材が、前記接続孔の前方側に左右方向に折目を付け
    てタックを配置させて、外周縁を前記底壁の開口部周縁
    に縫合させていることを特徴とする助手席用エアバッ
    グ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6971664B2 (en) 2001-11-22 2005-12-06 Takata Corporation Passenger-side airbag apparatus
JP2014131909A (ja) * 2008-05-27 2014-07-17 Autoliv Asp Inc 膨張式カーテン用の布製ガスガイド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6971664B2 (en) 2001-11-22 2005-12-06 Takata Corporation Passenger-side airbag apparatus
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