JPH10100133A - ミキサー車のリザーバー装置 - Google Patents

ミキサー車のリザーバー装置

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JPH10100133A
JPH10100133A JP26079396A JP26079396A JPH10100133A JP H10100133 A JPH10100133 A JP H10100133A JP 26079396 A JP26079396 A JP 26079396A JP 26079396 A JP26079396 A JP 26079396A JP H10100133 A JPH10100133 A JP H10100133A
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JP
Japan
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screw
stirring
reservoir
stirrer
rotating shaft
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JP26079396A
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English (en)
Inventor
Kazuo Yamazaki
和夫 山崎
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JIDOSHA SEIKO KK
Original Assignee
JIDOSHA SEIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補助攪拌機構とスターラースクリューで効率
良く攪拌物の攪拌を行ってリザーバー装置の攪拌能力を
向上させ、濃度が均一で良質な攪拌物を得る。また、攪
拌能力が向上する事により、攪拌時間を短縮でき、回動
部品の磨耗を防いでリザーバー装置の耐久性を向上させ
る。 【解決手段】 リザーバー本体3には、ミキサー部2の
攪拌物4を導入する導入口12を上端に設けるととも
に、内部にスターラースクリュー14を形成する。ま
た、スターラースクリュー14の上部に、補助攪拌機構
16を配置する。この補助攪拌機構16は、動力で回動
する回動軸17をスターラースクリュー14と交差する
方向に配置し、この回動軸17に攪拌羽根18を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミキサー車に積載し
て、セメント系、石膏系、土、その他の粉末原料と、
水、その他の液体原料とを攪拌し、攪拌物を形成するた
めのリザーバー装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セメント系、石膏系、土、その他
の粉末原料と、水、その他の液体原料とを攪拌するミキ
サー車のリザーバー装置が存在する。このリザーバー装
置は、粉末原料と液体原料とを混合攪拌して攪拌物を形
成するミキサー部と、このミキサー部で形成した攪拌物
を導入して、更に養生攪拌するリザーバー本体とから成
るものである。そして、リザーバー本体内の下部には、
水平方向にスターラースクリューを配置して、このスタ
ーラースクリューを円周方向に回動する事により、リザ
ーバー本体の内部で、攪拌物の養生攪拌を行うものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では、スターラースクリューはリザーバー本体の下
部に配置されているから、攪拌物の養生攪拌は、リザー
バー本体の下部に配置した攪拌物の養生攪拌は行われる
が、リザーバー本体の上部まではスターラースクリュー
の回動力が及ばず、この部分に充填された攪拌物の養生
攪拌は、殆ど行われないものとなっていた。
【0004】この攪拌不足により、攪拌物が成分ごとに
分離してしまう事があった。また、攪拌物を導入し易い
ように、リザーバー本体の上部をホッパー状に拡開して
形成した場合は、拡開部には特に攪拌力が及ばず、更に
攪拌不足を引き起こすものとなっていた。また、リザー
バー本体を箱形に形成した場合は、角部にはスターラー
スクリューの回動による流動が発生せず、よどんだ状態
となり、この角部に入り込んだ攪拌物も攪拌されないも
のとなっていた。
【0005】このように、リザーバー装置に於ける攪拌
物の攪拌不足と攪拌範囲の偏りにより、攪拌物の濃度が
不均一で品質が悪いものとなっていた。そして、攪拌物
の濃度が不均一な事により、この攪拌物を使用すると、
最初は濃度が濃く、混ざり具合も良好な攪拌物を使用で
きるが、次第に濃度が薄くなったり、分離した攪拌物を
使用する事となってしまう。また、攪拌性能が劣るた
め、長時間に渡って攪拌作業を行う必要があり、セメン
ト等の攪拌物と長時間接触する事により、スターラース
クリューや回動部が磨耗し易く、リザーバー装置の耐久
性が劣るものとなっていた。
【0006】本発明は上述の如き課題を解決しようとす
るものであって、リザーバー装置の攪拌能力を向上させ
る事により、濃度が均一で良質な攪拌物を得る事を可能
とするものである。また、攪拌能力を向上させる事によ
り、攪拌時間を短縮する事が可能となる。この攪拌時間
の短縮により、回動部品が磨耗しにくくなるから、リザ
ーバー装置の耐久性を向上させる事が可能となるもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の如き課題
を解決するため、ミキサー部で攪拌した攪拌物を導入す
る導入口を上端に設けてリザーバー本体を形成し、この
リザーバー本体内の水平方向にスターラースクリューを
形成するとともに、このスターラースクリューの上部で
リザーバー本体の導入口方向に、動力で回動する回動軸
をスターラースクリューと交差する方向に配置し、この
回動軸に攪拌物の攪拌羽根を設けて補助攪拌機構を形成
して成るものである。
【0008】また、リザーバー本体は、上部をホッパー
状に拡開して形成し、この拡開部内に補助攪拌機構の回
動軸と攪拌羽根とを配置するとともに、回動軸の軸受部
をリザーバー本体内の攪拌物とは接触しないように配置
しても良い。
【0009】また、ミキサー部は、内部にミキサースク
リューを設けるとともに、このミキサー部に原料を供給
するホッパーを接続し、このホッパーには原料の投入口
とサイロスクリューとを設けても良い。
【0010】また、リザーバー本体は、下底に攪拌物を
移送する移送スクリューを設け、この移送スクリューに
吐出ポンプを接続しても良い。
【0011】
【作用】本発明は上述の如く構成したものであるから、
セメント系、石膏系、土、その他の粉末原料と、水、そ
の他の液体原料を、ミキサー部で混合攪拌して攪拌物を
形成し、この攪拌物をリザーバー本体で養生攪拌する事
により、濃度が均一で良質な攪拌物を得る事ができる。
そして、ミキサー部から攪拌物をリザーバー本体に導入
して、リザーバー本体に充分攪拌物を充填したら、スタ
ーラースクリューと補助攪拌機構とを回動する。スター
ラースクリューは、リザーバー本体の下部に水平方向に
配置してあるから、このスターラースクリューが円周方
向に回動する事により、流動が発生して攪拌物が攪拌さ
れる。また、補助攪拌機構の回動軸は、スターラースク
リューとは交差する方向に回動するから、この回動によ
り、スターラースクリューによる流動とは交差する流動
が発生して、攪拌物が攪拌される。
【0012】そして、従来はスターラースクリューのみ
の攪拌で、上部に充填された攪拌物の攪拌が良く行われ
ないものであったが、本発明では、リザーバー本体の上
面に補助攪拌機構を形成しているから、リザーバー本体
の上部に充填された攪拌物も、確実に攪拌されるものと
なる。
【0013】このように、リザーバー本体に導入された
攪拌物は、スターラースクリューによる攪拌と、この攪
拌方向とは交差する方向に攪拌する補助攪拌機構によっ
て、充分に養生攪拌されるとともに、攪拌可能な範囲も
広がるから、濃度が均一で良質な攪拌物を得る事ができ
る。そして、この良質な製品を使用して、建設作業、土
木作業等を行う事ができる。
【0014】また、リザーバー本体は、上部をホッパー
状に拡開して形成すれば、導入口が広くなり、攪拌物を
導入し易いものとなる。更に、補助攪拌機構は、回動軸
と攪拌羽根を、リザーバー本体のホッパー部分に配置す
るとともに、回動軸の軸受部をリザーバー本体内の攪拌
物とは接触しないように配置して形成すれば、軸受部と
回動軸との隙間に攪拌物が侵入せず、これらの部品が磨
耗しにくくなり、補助攪拌機構の耐久性を向上させる事
ができる。
【0015】また、リザーバー本体に攪拌物を供給する
ミキサー部には、ミキサースクリューを設ければ、粉末
原料と液体原料とを効率よく混合して攪拌物を形成する
事ができる。よって、ミキサー部で良く攪拌して、ある
程度の粘度を持つ攪拌物を形成する事により、リザーバ
ー本体内での攪拌物の攪拌作業を容易なものとするとと
もに、攪拌作業をより効率的に行う事が可能となる。
【0016】また、ミキサー部には、粉体原料を供給す
るホッパーを接続し、このホッパーには原料の投入口と
サイロスクリューを設ければ、広い投入口から粉体原料
を投入し易いものとなる。また、サイロスクリューによ
り、ホッパー内の粉体原料をミキサー部に定量的に搬送
可能となるとともに、この搬送により、ミキサー部の内
部の攪拌物を、リザーバー本体の導入口に押し出す事が
可能となる。
【0017】また、リザーバー本体は、下底に攪拌物を
移送する移送スクリューを設け、この移送スクリューに
吐出ポンプを接続すれば、補助攪拌機構及びスターラー
スクリューで攪拌された攪拌物を、移送スクリューで吐
出ポンプ側に移送し、この吐出ポンプから外部に吐出す
る事ができる。この攪拌物は効率良く養生攪拌されてい
るから、常に濃度の一定な良質の攪拌物をこの吐出ポン
プから吐出する事が可能となる。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に於いて説明す
れば、(1)はリザーバー装置であり、円筒状の本体を水
平方向に配置したミキサー部(2)と、このミキサー部
(2)の下部に配置した、箱形のリザーバー本体(3)とか
ら成るものである。ミキサー部(2)では、粉末原料と液
体原料とを混合攪拌して攪拌物(4)を形成し、リザーバ
ー本体(3)では、ミキサー部(2)から受け取った攪拌物
(4)を養生攪拌するものである。また、ミキサー部(2)
は、図1、図2に示す如く、リザーバー本体(3)の上端
中央部に配置固定している。
【0019】そして、ミキサー部(2)の一端には、粉末
原料を供給するホッパー(5)を接続している。このホッ
パー(5)には、粉末原料を投入するための広口の投入口
(6)を設けてあり、内部にはサイロスクリュー(7)を設
けて、投入口(6)から投入された粉末原料を、ミキサー
部(2)に定量的に搬送可能としている。また、ミキサー
部(2)の内部には、円筒の長さ方向にミキサースクリュ
ー(8)を設けて、ホッパー(5)から搬送される粉末原料
と外部から送られる液体原料とを混合可能としている。
【0020】また、ミキサースクリュー(8)とサイロス
クリュー(7)とは、それぞれ水平方向に配置し、両者を
一体に接続形成している。そして、ミキサー部(2)の外
部に設置した電動モーター(9)の動力により、これらを
円周方向に一体に回動可能としている。また、ミキサー
部(2)の他端には、パイプ状の排出口(11)を開口し、
この排出口(11)から、リザーバー本体(3)の導入口
(12)に、攪拌物(4)を排出可能としている。
【0021】そして、リザーバー本体(3)は、図1に示
す如く、ミキサー部(2)の排出口(11)側を、中央部か
ら上部方向にかけてホッパー状に拡開して、拡開部(1
3)を形成するとともに、図2に示す如く、中央部から
下底部にかけては横断面が逆三角形状となるように形成
している。この逆三角形部分には、ミキサースクリュー
(8)と平行に、スターラースクリュー(14)を設けてい
る。このスターラースクリュー(14)は、リザーバー本
体(3)の外部に設置した電動モーター(15)の動力によ
り、円周方向に回動可能とし、この回動により発生する
流動で、攪拌物(4)を水平方向に養生攪拌する事を可能
としている。
【0022】また、リザーバー本体(3)の上部には、補
助攪拌機構(16)を配置する事により、リザーバー本体
(3)の上部での攪拌物(4)の攪拌を可能としている。こ
の補助攪拌機構(16)は、スターラースクリュー(14)
の上部で、リザーバー本体(3)の導入口(12)方向に回
動軸(17)を配置している。また、回動軸(17)は、動
力により回動可能で、スターラースクリュー(14)とは
交差する方向に配置している。
【0023】また、回動軸(17)には、一対の攪拌羽根
(18)を、回動軸(17)を挟んで対向して接続してい
る。そして、回動軸(17)と攪拌羽根(18)とは、拡開
部(13)の中央に配置している。更に、この拡開部(1
3)を広範囲で攪拌可能となるように、攪拌羽根(18)
を長尺に形成するとともに、攪拌羽根(18)が拡開部
(13)の内壁に接触しないように形成している。また、
攪拌羽根(18)は、図2に示す如く、平面部分を斜め方
向に傾けて、プロペラ状に回動軸(17)に接続する事に
より、攪拌物(4)を攪拌する際に、攪拌羽根(18)に加
わる攪拌物(4)の抵抗力を軽減し、攪拌羽根(18)を円
滑に回転可能としている。そして、攪拌羽根(18)は、
回動軸(17)の回動により、スターラースクリュー(1
4)の回転とは交差する方向に回転して、攪拌物(4)を
攪拌可能としている。
【0024】また、回動軸(17)は、電動モーター(1
9)の動力で回動可能としている。この電動モーター(1
9)は、図2に示す如く、リザーバー本体(3)の一側の
上端に配置し、回動軸(17)と攪拌羽根(18)とは、リ
ザーバー本体(3)の拡開部(13)内の中央部に配置して
いる。そして、図3に示す如く、電動モーター(19)と
回動軸(17)との間隔に、ギアボックス(21)を配置す
る事により、電動モーター(19)の動力を回動軸(17)
に伝達して、回動軸(17)を回動可能としている。ま
た、回動軸(17)は、軸受部(22)を介してギアボック
ス(21)に接続し、この軸受部(22)は、リザーバー本
体(3)に充填された攪拌物(4)とは接触しないように配
置している。
【0025】また、ギアボックス(21)の内部は、図3
に示す如く、電動モーター(19)の下端に小型スプロケ
ット(23)を、回動軸(17)の上端に大型スプロケット
(24)を接続し、この小型スプロケット(23)と大型ス
プロケット(24)に、無端状のチェーン(25)を巻き付
けて形成している。よって、電動モーター(19)が回転
すると、小型スプロケット(23)が一体に回転し、この
回転がチェーン(25)を介して大型スプロケット(24)
に伝達され、大型スプロケット(24)が回転する。よっ
て、大型スプロケット(24)に接続した回動軸(17)が
回動し、この回動により攪拌羽根(18)が回転可能とな
る。
【0026】また、電動モーター(19)側に小型スプロ
ケット(23)を、回動軸(17)側に大型スプロケット
(24)を接続する事により、電動モーター(19)の回転
速度が減速されて回動軸(17)に伝達されるから、電動
モーター(19)の回転に比べて、回動軸(17)の回転速
度は遅くトルクの強いものとなる。この小型スプロケッ
ト(23)の径と大型スプロケット(24)の径との差を調
整する事により、攪拌物(4)の粘度や原料の種類に応じ
て、回動軸(17)の回転速度を適宜に決定する事が可能
となる。
【0027】また、リザーバー本体(3)の下底には、攪
拌物(4)を移送するための移送スクリュー(26)を設
け、この移送スクリュー(26)には吐出ポンプ(27)を
接続する事により、リザーバー本体(3)内部の攪拌物
(4)を外部に吐出可能としている。ちなみに、本実施例
では吐出ポンプ(27)として、スネークポンプを使用し
ている。しかし、攪拌物(4)を外部に吐出可能であれ
ば、スネークポンプに限らず、スクイズ式ポンプ等を使
用しても良く、原料の種類や性質に応じて適宜の仕様の
ポンプを使用する事ができる。また、移送スクリュー
(26)も、外部に設けた電動モーター(28)で回動可能
としている。
【0028】上記の如く形成したリザーバー装置(1)
を、セメントミキサー車に搭載して使用した例を以下に
説明すると、図3に示す如く、ミキサー車本体(31)に
は、リザーバー装置(1)とともに、粉末原料であるセメ
ントを収納したセメントタンク(32)と、液体原料であ
る水を収納した水タンク(33)とを搭載している。そし
て、セメントタンク(32)にはスクリューコンベアー
(図示せず)を収納した移送筒(34)を設置し、このスク
リューコンベアーにより、セメントタンク(32)内のセ
メントを、リザーバー装置(1)のホッパー(5)の投入口
(6)まで運搬している。そして、この投入口(6)からホ
ッパー(5)内にセメントを投入しているが、投入口(6)
は、ホッパー状に広口に形成しているから、セメントを
投入し易いものとなる。そして、ホッパー(5)に投入さ
れたセメントは、サイロスクリュー(7)により、ミキサ
ー部(2)に定量的に搬送される。
【0029】また、水タンク(33)には、水ポンプ(図
示せず)を設けてあり、この水ポンプにより、ミキサー
部(2)に水を定量的に輸送している。また、ミキサー部
(2)には、水量調整弁(図示せず)を設けて、水ポンプか
ら輸送される水の量を調整する事により、攪拌物(4)の
粘度を調整している。そして、ミキサー部(2)内に搬送
されたセメントと水とを、ミキサースクリュー(8)の回
動により混合攪拌すると、半流動体状の攪拌物(4)が形
成される。このように、ミキサー部(2)で攪拌して、あ
る程度の粘度を持つ半流動体の攪拌物(4)に仕上げる事
により、この攪拌物(4)をリザーバー本体(3)で攪拌し
易くなるし、攪拌効率も向上するものとなる。
【0030】そして、上記の如く形成された攪拌物(4)
は、ミキサー部(2)の排出口(11)から、リザーバー本
体(3)の導入口(12)に排出される。この排出は、サイ
ロスクリュー(7)の回動により、セメントがミキサー部
(2)に連続して搬送されるので、この搬送の圧力によ
り、攪拌物(4)が排出口(11)方向に押し出されて起こ
るものである。そして、排出口(11)の真下は、ホッパ
ー状の拡開部(13)となっているから、排出された攪拌
物(4)は、この拡開部(13)の傾斜面を通過してリザー
バー本体(3)の内部に充填される。
【0031】そして、リザーバー本体(3)に攪拌物(4)
が充填されたら、スターラースクリュー(14)及び補助
攪拌機構(16)を回動する。スターラースクリュー(1
4)と補助攪拌機構(16)の攪拌羽根(18)とは、互い
に垂直な方向に回転しているから、攪拌物(4)全体が立
体的に攪拌されるものとなる。よって、従来の如くスタ
ーラースクリュー(14)のみで攪拌した場合に比べ、攪
拌能力が向上し、攪拌物(4)の濃度がより均一で、品質
が良好なものとなる。
【0032】また、攪拌羽根(18)は、リザーバー本体
(3)の拡開部(13)の中央部に配置しているとともに、
攪拌羽根(18)を長尺に形成して、攪拌可能な範囲を広
く設けているから、拡開部(13)に充填された攪拌物
(4)の攪拌も良好に行われる。そして、攪拌羽根(18)
はプロペラ状に配置しているから、攪拌物(4)の粘度や
重量による抵抗力を軽減して、円滑に攪拌作業を行える
ものである。また、従来通り、スターラースクリュー
(14)により、リザーバー本体(3)の下部に充填された
攪拌物(4)も、充分な攪拌が行われるが、補助攪拌機構
(16)で良好に攪拌作業を行っているから、このスター
ラースクリュー(14)での攪拌作業が容易なものとな
る。
【0033】よって、従来はスターラースクリュー(1
4)のみで攪拌するものであったから、リザーバー本体
(3)の上部の拡開部(13)に充填された攪拌物(4)の攪
拌が良く行われないものであったが、本発明では、拡開
部(13)の中央部に配置した攪拌羽根(18)の回転によ
り、拡開部(13)に充填された攪拌物(4)も充分に攪拌
されるものとなる。そのため、従来の問題点であった、
拡開部(13)に充填された攪拌物(4)の攪拌不足による
成分分離や、角部の攪拌物(4)のよどみも解消され、濃
度が均一で良質な養生セメントが形成されるものとな
る。
【0034】また、補助攪拌機構(16)の軸受部(22)
は、攪拌物(4)に接触しないように配置されているか
ら、軸受部(22)と回動軸(17)との隙間にセメントが
入り込み、回動軸(17)の回転によって、軸受部(22)
や回動軸(17)が磨耗してしまう事がないものである。
また、攪拌羽根(18)をプロペラ状に配置して攪拌物
(4)の粘度や重量による抵抗力を軽減しているから、回
動軸(17)の回動の負担も減り、電動モーター(19)が
オーバーヒートして故障したり、軸受部(22)と回動軸
(17)とが擦れて磨耗する等の事故を防ぐ事が可能とな
る。よって、回動軸(17)の回転が円滑となるととも
に、補助攪拌機構(16)の耐久性が向上する。
【0035】また、補助攪拌機構(16)で良好に攪拌物
(4)の攪拌を行う事により、リザーバー本体(3)の攪拌
能力が向上するから、養生攪拌時間の短縮が可能とな
り、リザーバー本体(3)の回動部品と攪拌物(4)の接触
時間が短縮され、これらの回動部品が磨耗しにくいもの
となる。更に、攪拌能力の向上により、スターラースク
リュー(14)での攪拌作業が容易で回動の負担が減少す
るから、スターラースクリュー(14)の耐久性がより向
上する。
【0036】上記の如く、攪拌物(4)を充分に養生攪拌
したら、リザーバー本体(3)の下底に設けた移送スクリ
ュー(26)を回動して、この移送スクリュー(26)に接
続した吐出ポンプ(27)に養生セメントを移送し、この
吐出ポンプ(27)から養生セメントを吐出する。リザー
バー本体(3)は、中央部から下底方向にかけて逆三角形
状に形成しているから、養生セメントが傾斜面に沿って
流動して、下底に配置した移送スクリュー(26)部分に
集積する。よって、移送スクリュー(26)で、リザーバ
ー本体(3)に充填された養生セメントを無駄なく外部に
移送できるものとなる。そして、吐出ポンプ(27)から
吐出される養生セメントは、充分に養生攪拌されている
から、最後まで濃度が均一で良質な養生セメントを使用
する事が可能となる。
【0037】また、上記実施例では、回動軸(17)に接
続した攪拌羽根(18)は一対であるが、二対以上の攪拌
羽根(18)を接続しても良い。攪拌羽根(18)の枚数が
増える事により、攪拌物(4)を更に良好に攪拌する事が
できる。但し、攪拌羽根(18)の枚数が多くなると、攪
拌羽根(18)に対する攪拌物(4)の抵抗力が増大し、回
動軸(17)への負荷が高くなる。更に、攪拌羽根(18)
の長さや幅を大きくして、攪拌羽根(18)の表面積を広
くすると、攪拌力が向上するが、抵抗力も増大するか
ら、回動軸(17)への負荷が高くなる。よって、以上の
事を考慮した上で枚数や大きさを決定して攪拌羽根(1
8)を形成するのが好ましい。
【0038】また、上記実施例では、サイロスクリュー
(7)、ミキサースクリュー(8)、スターラースクリュー
(14)、補助攪拌機構(16)、移送スクリュー(26)
は、電動モーター(9)(15)(19)(28)で回動してい
るが、油圧モーターや小型エンジン等、適宜の回動手段
で回動可能としても良い。
【0039】また、補助攪拌機構(16)のギアボックス
(21)は、小型スプロケット(23)と、大型スプロケッ
ト(24)と、チェーン(25)により、電動モーター(1
9)の動力を回動軸(17)に伝達しているが、他の異な
る方法として、電動モーター(19)と回動軸(17)との
間隔に、複数のギアを設け、このギアの回動により、動
力を伝達しても良い。このギアも、回動軸(17)側に大
型ギアを、電動モーター(19)側に小型ギアを接続すれ
ば、電動モーター(19)の回転速度を減速して、強いト
ルクを回動軸(17)に伝達する事ができる。
【0040】また、電動モーター(19)と回動軸(17)
とに、各々プーリーを接続し、ゴム等のベルトを介して
これらのプーリーを連結する事により、電動モーター
(19)の回転を回動軸(17)に伝達しても良い。この場
合も、回動軸(17)側に大型プーリーを、電動モーター
(19)側に小型プーリーを接続すれば、電動モーター
(19)の回転速度を減速して、強いトルクを回動軸(1
7)に伝達する事が可能となる。また、電動モーター(1
9)等の動力を回動軸(17)に伝達可能であれば、上記
以外の方法でギアボックス(21)を形成して行ってもよ
いし、ギアボックス(21)を介さずに行っても良いもの
である。
【0041】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成したものである
から、補助攪拌機構とスターラースクリューで効率良く
攪拌物の攪拌を行う事が可能となるから、リザーバー装
置の攪拌能力が向上し、攪拌不足による成分分離や濃度
の不均一等が起こらず、良質な攪拌物を得る事が可能と
なる。
【0042】また、攪拌能力が向上する事により、攪拌
時間を短縮する事が可能となるから、攪拌物と接触する
回動部品が磨耗しにくいものとする事ができる。更に、
補助攪拌機構の軸受部と攪拌物とが接触しないから、回
動軸と軸受部との隙間に攪拌物が侵入する事がなく、回
動部分が磨耗する事がないものとなる。従って、攪拌作
業を行う部品の磨耗が減り、リザーバー装置の耐久性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリザーバー装置の一実施例の断面図で
ある。
【図2】図1のリザーバー装置の一部切り欠き側面図で
ある。
【図3】補助攪拌機構の断面図である。
【図4】リザーバー装置をミキサー車本体に搭載した側
面図である。
【符号の説明】
2 ミキサー部 3 リザーバー本体 4 攪拌物 5 ホッパー 6 投入口 7 サイロスクリュー 8 ミキサースクリュー 12 導入口 13 拡開部 14 スターラースクリュー 16 補助攪拌機構 17 回動軸 18 攪拌羽根 26 移送スクリュー 27 吐出ポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミキサー部で攪拌した攪拌物を導入する
    導入口を上端に設けてリザーバー本体を形成し、このリ
    ザーバー本体内の水平方向にスターラースクリューを形
    成するとともに、このスターラースクリューの上部でリ
    ザーバー本体の導入口方向に、動力で回動する回動軸を
    スターラースクリューと交差する方向に配置し、この回
    動軸に攪拌物の攪拌羽根を設けて補助攪拌機構を形成し
    たことを特徴とするミキサー車のリザーバー装置。
  2. 【請求項2】 リザーバー本体は、上部をホッパー状に
    拡開して形成し、この拡開部内に補助攪拌機構の回動軸
    と攪拌羽根とを配置するとともに、回動軸の軸受部をリ
    ザーバー本体内の攪拌物とは接触しないように配置した
    事を特徴とする請求項1のミキサー車のリザーバー装
    置。
  3. 【請求項3】 ミキサー部は、内部にミキサースクリュ
    ーを設けるとともに、このミキサー部に原料を供給する
    ホッパーを接続し、このホッパーには原料の投入口とサ
    イロスクリューとを設けた事を特徴とする請求項1のミ
    キサー車のリザーバー装置。
  4. 【請求項4】 リザーバー本体は、下底に攪拌物を移送
    する移送スクリューを設け、この移送スクリューに吐出
    ポンプを接続した事を特徴とする請求項1のミキサー車
    のリザーバー装置。
JP26079396A 1996-10-01 1996-10-01 ミキサー車のリザーバー装置 Pending JPH10100133A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006224651A (ja) * 2005-01-20 2006-08-31 Ube Ind Ltd グラウトスラリーの施工方法
US7387425B2 (en) * 2004-07-06 2008-06-17 Dean Christopher J Mobile grout plant
JP2008265269A (ja) * 2007-03-22 2008-11-06 Ube Ind Ltd 水硬性モルタル(スラリー)の施工方法

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