JPH10148033A - 作業現場でのモルタル製造方法及びモルタル用ミキサー - Google Patents

作業現場でのモルタル製造方法及びモルタル用ミキサー

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JPH10148033A
JPH10148033A JP32464196A JP32464196A JPH10148033A JP H10148033 A JPH10148033 A JP H10148033A JP 32464196 A JP32464196 A JP 32464196A JP 32464196 A JP32464196 A JP 32464196A JP H10148033 A JPH10148033 A JP H10148033A
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chamber
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mixer
stirring
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JP32464196A
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Mamoru Kawa
守 川
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OKASAN KIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さく狭い現場において、大きな面積を専用
することなく、必要な時に必要な量のモルタルを製造し
て供給できるようにしたモルタル製造方法及びこの製造
方法に適するモルタル用ミキサーの提供を図る。 【解決手段】 砂、セメント、混和剤等のモルタル材料
の積載室3と、これらのモルタル材料に水を加えて攪拌
することによりミキシングする攪拌室と、積載室3から
攪拌室へモルタル材料を送る搬送手段11,31とを備
えた材料積載室付きのミキサーmを、トラックtに積載
して移動し、モルタル作業現場において、望ましくはト
ラックt上で、このミキサーmの積載室3に積載された
モルタル材料によってモルタルを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、作業現場でのモルタ
ル製造方法及びこのモルタル製造方法に用いられるモル
タル用ミキサーに関する。
【0002】
【従来の技術】モルタル作業(モルタルを建築物に付与
する作業)の現場に、モルタルを供給する方法に関して
は、次の2つのタイプに分類し得る。
【0003】その1は、コンクリートミキサー車で、ミ
キシングしたモルタルを所謂生コンとして供給するもの
である。このものは、現場でのミキシング作業は不要と
なるが、大量のモルタルをコンクリートミキサー車で一
度に供給するため、大量のモルタルを使用する現場でな
ければ採用できないと言った課題がある。また、大量に
使用する現場でも、一度に大量に使用するとは限らない
ため、モルタルが固まらないように攪拌して貯溜してお
く設備が必要となる。
【0004】その2は、作業現場でセメントと砂等のモ
ルタル材料と水とを攪拌してモルタルを製造し、この製
造されたモルタルをそのまま現場で使用する方法であ
る。この方法は、最も基本的な供給方法であり、攪拌す
る方法としては、最も少量の場合には手作業で、若干量
が多くなると、モルタル用ミキサー(攪拌槽内で攪拌羽
根が回転するタイプが最も一般的)で攪拌している。と
ころが、現場でモルタルを製造する場合、モルタルの攪
拌作業専用の場所が必要となってしまうことは勿論、あ
る程度の量を必要とする場合には、現場に砂とセメント
を置いておくための保管場所が必要となってくる。この
ことは、大きな現場では、深刻な問題とはならないが、
小さな現場、例えば都市部の家が建ち並ぶ地域での住宅
の建設等の場合には、深刻な問題を引き起こす。即ち、
この様な現場では、空き地の確保が困難であり、モルタ
ルの攪拌作業専用や保管専用の場所を設けると、他の作
業が非常に困難となってしまう。また、一般に採用され
るモルタルの攪拌方法は、バッチ式で、一度にある程度
の量のモルタルを製造し、そのモルタルを順次使用して
いくものである。そのため、必要な量以上のモルタルを
製造した場合には、攪拌槽内で攪拌しつつ溜めておく
か、最悪の場合には、捨ててしまうと言った場合もあり
得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、上記の事
情に鑑み、小さく狭い現場において、大きな面積を専用
することなく、必要な時に必要な量のモルタルを製造し
て供給できるようにしたモルタル製造方法を提供せんと
するものである。また、本願発明は、上記のようなモル
タル製造方法に適するモルタル用ミキサーを提供せんと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、
砂、セメント、混和剤等のモルタル材料の積載室1,
2,3と、これらのモルタル材料に水を加えて攪拌する
ことによりミキシングする攪拌室4と、積載室1,2,
3から攪拌室4へモルタル材料を送る搬送手段11,2
1,31とを備えた材料積載室付きのミキサーmを、ト
ラックtに積載して移動し、モルタル作業現場におい
て、このミキサーmの積載室1,2,3に積載されたモ
ルタル材料によってモルタルを製造することを特徴とす
るモルタル製造方法を提供する。
【0007】本願の第2の発明は、砂、セメント、混和
剤等のモルタル材料の積載室1,2,3と、これらのモ
ルタル材料に水を加えて攪拌することによりミキシング
する攪拌室4と、積載室1,2,3から攪拌室4へモル
タル材料を送る搬送手段11,21,31とを備えた材
料積載室付きのミキサーmを、トラックtに積載し、モ
ルタル作業現場に乗り付けたトラックt上で、このモル
タル作業現場の水源から水の供給を受けつつ、積載室
1,2,3のモルタル材料と水とを攪拌室4でミキシン
グしてモルタルを製造することを特徴とするモルタル製
造方法を提供する。
【0008】本願の第1、第2の発明に係るモルタル製
造方法にあっては、砂、セメント、混和剤等のモルタル
材料の積載室と、これらのモルタル材料に水を加えて攪
拌することによりミキシングする攪拌室と、積載室から
攪拌室へモルタル材料を送る搬送手段とを備えた材料積
載室付きのミキサーを、トラックに積載したため、この
トラックをモルタル作業現場に乗り付け、このトラック
の荷台上でミキサーを作動させ、場合によってはトラッ
クから現場にミキサーを下ろして、ミキサーでミキシン
グしてモルタルを製造する。トラックの荷台上に積載し
たままの場合には、作業終了後、直ちに移動して場所を
空けることができ、下ろした場合でも、砂、セメント、
混和剤等のモルタル材料はミキサーの積載室内に入った
ままなので、そのまま、トラックに積載して簡単に移動
できる。特に、ミキサーを用いているため、必要な時に
必要な量だけ、無駄なくモルタルを製造できることは勿
論、作業途中に場所を空ける必要があっても、直ちに作
業を中止して移動することができる。尚、ミキサーに水
の貯溜タンクを設けて、水もミキサーと共に移動させて
もよいが、本願の第2の発明のように、ミキサーに水の
貯溜タンクを設けず、水を作業現場にある水源から利用
することによって、重量物である水をトラックに積載す
る必要がなくなり、その分、小さなトラック(例えば2
トン車程度のトラック)にミキサーを積載でき、狭い現
場での利用に適したものとなる。
【0009】本願の第3の発明は、砂、セメント、混和
剤等の複数種類のモルタル材料を別個に積載する複数の
積載室1,2,3と、これらのモルタル材料に水を加え
て攪拌しつつ移送することによりミキシングする攪拌室
4と、積載室1,2,3から攪拌室4へモルタル材料を
送る搬送手段11,21,31とを備え、この搬送手段
11,21,31と攪拌室4との間に配位されモルタル
材料を均質に混合する均質化手段51とを備えたことを
特徴とする材料積載室付きのモルタル用ミキサーを提供
する。さらに、本願の第4の発明は、上記の均質化手段
51が、攪拌室4の上流にて回転する回転板51であ
り、この回転板51の周囲に攪拌室4につながる投入口
41を設けたことを特徴とする材料積載室付きのモルタ
ル用ミキサーを提供する。
【0010】本願の第3、第4の発明に係る材料積載室
付きのモルタル用ミキサーにあっては、砂、セメント、
混和剤等の複数種類のモルタル材料を積載室から攪拌室
へ送る搬送手段とを備えており、この搬送装置によって
供給されるモルタル材料に水を加えて攪拌することによ
り、ミキサーに備えられた積載室内のモルタル材料によ
って、モルタルを製造できる。従って、本願の第1、第
2の発明を円滑に実施できるものであり、しかも、積載
室から攪拌室へモルタル材料を送る搬送手段とを備え、
この搬送手段と攪拌室との間に配位されモルタル材料を
均質に混合する均質化手段とを備えているため、現場に
おいても連続して良好なモルタルを製造できるものであ
る。さらに、本願の第4の発明では、上記の均質化手段
が、攪拌室の上流にて回転する回転板であり、この回転
板の周囲に攪拌室につながる投入口を設けたものである
ため、回転板上に攪拌室から投入される各種のモルタル
材料が、回転板の回転によってその周囲に分散すること
によって、これらのモルタル材料が混ざり合うものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本願発明の実
施の形態を説明する。図1は本願発明のミキサーを積載
したトラックの側面図、図2は本願発明のミキサーの平
面図、図3は同正面図、図4は同背面図である。
【0012】このミキサーmは、モルタル材料の積載室
1,2,3と、これらのモルタル材料に水を加えて攪拌
することによりミキシングする攪拌室4とを備え、攪拌
室4にて混練されたモルタルを、排出口4aから排出す
るものである。
【0013】このミキサーmは、トラックtの荷台に積
載され、モルタル作業現場において、ミキサーmによっ
てモルタルを自動的に必要量だけ製造し、一輪車iやポ
ンプで搬送してそのまま使用するものである。
【0014】ミキサーmについて詳しく説明すると、こ
の実施の形態では、モルタル材料の積載室として3種類
の積載ホッパーを採用する。第1の積載ホッパー1は、
砂を積載するもので、第2の積載ホッパー2は、セメン
トを積載するもので、第3の積載ホッパー3は、混和剤
を積載するものである。砂は濡れても問題はないため、
第1の積載ホッパー1には天部が設けられず上面が全て
開放しているが、セメント及び混和剤は、水を嫌うた
め、天部が設けられ、天部に形成された開閉式の蓋2
a,3aからセメント及び混和剤を投入するようにして
いる。
【0015】第1、第2、第3の各積載ホッパー1,
2,3の底部には、搬送手段が設けられている。この搬
送手段としては、自然落下やスプリングフィーダー等の
適宜の搬送手段が採用され得るが、この実施の形態で
は、スクリューコンベア11,21,31が配位されて
いる。各スクリューコンベア11,21,31は、回転
数が可変の電動機12、22、33によって駆動される
(電動機12、22は図3のみに図示、電動機31は図
1,図4にのみ図示)。このように、スクリューコンベ
ア11,21,31の回転数は可変であるため、回転数
を変化させることによって、単位時間当たりの搬送量を
可変とすることができる。従って希望の配合比率のモル
タルを得ることができると共に、同一の配合比率であっ
ても単位時間当たりのモルタルの生産量を変化させるこ
とができる。
【0016】各スクリューコンベア11,21,31の
先端は、図4及び図4の要部拡大図である図5に示すよ
うに、混合室5に接続されている。この実施の形態で
は、混合室5の上部に第1、第2の各積載ホッパー1,
2,3からのスクリューコンベア11,21が接続さ
れ、その下方には、第3の各積載ホッパー3からのスク
リューコンベア31が接続されているが、その接続位置
は適宜変更し得る。
【0017】この混合室5及び攪拌室4について、図5
及び図5の要部の内部構造の説明図である図6に基づき
さらに詳しく説明すると、混合室5の底部は、下方の攪
拌室4につながっており、この底部には、回転板51が
略水平に配位されている。即ち、混合室5の底部の内壁
52は攪拌室4につながっており、回転板51と混合室
5の内壁52との間には若干の隙間が形成されている。
従って、この隙間が攪拌室4への投入口41となり、各
スクリューコンベア11,21,31から投入されたモ
ルタル材料(砂、セメント、混和剤)は、一旦、回転板
51上に載置され、その回転によって360度の範囲に
分散されて、投入口41から攪拌室4へ投入される。そ
の結果、各スクリューコンベア11,21,31から投
入された段階ではモルタル材料(砂、セメント、混和
剤)は充分に混ざり合っていないが、回転板51の回転
によって、投入口41から攪拌室4へ投入された段階で
は、より均質に混ざり合うものである。
【0018】この実施の形態では、混合室5の底部の内
壁52は、下方に向かうに従って漸次内径が減少する逆
円錐形状(ロート形状)をなしており、この逆円錐形状
部分に円盤状の回転板51が配位されている。そして、
回転板51は、平板状であってもよいが、この実施の形
態では、回転板51が円形の上面部51aと、この上面
部51aの周囲から下方に伸びる周面51bとを備え、
この周面51bと内壁52との間が、下方に向かうに従
って漸次断面積が小さくなる通路を形成している。言い
換えれば、投入口41が、下方に向かうに従って漸次断
面積が小さくなる通路状となっており、しかも、この通
路(投入口41)の内側の面(即ち、周面51b)が回
転するため、通路(投入口41)の通過の際にも、モル
タル材料(砂、セメント、混和剤)が、さらに、混ざり
合うこととなる。
【0019】攪拌室4は、内部に回転羽根42を有し、
この回転羽根42の回転によって、攪拌室4内のモルタ
ル材料と水とが混練される。水は、攪拌室4の外周に設
けられた複数のノズル6から内部に吐出される。各ノズ
ル6は、パイプ61に接続され、このパイプ61から水
が供給されるが、この水の供給については、後述する。
回転羽根42は、複数段(この例では5段)に渡って設
けられ、各段には長板状の回転羽根42が適宜数(この
例では4本)設けられている。
【0020】上記の回転板51と、回転羽根42との駆
動の形態の一例を説明しておくと、回転板51は中空筒
状の外軸71の下端に固定されて回転する。この中空筒
状の外軸71内には、回転可能に内軸72が挿通されて
いる。この内軸72の下端は外軸71の下端より下方に
突出し、この下端に回転羽根42が固定されて回転す
る。
【0021】外軸71の上端は、積載ホッパー2の外壁
に固定されたギアボックス73内に挿入され、回転可能
に支持されている。また、内軸72の上端は、ギアボッ
クス73内にて、外軸71の上端より上方に突出し、さ
らに上方に伸びて、電動機74に接続されている。ギア
ボックス73内では、4個のギア75…によって、内軸
72と外軸71が接続され、内軸72の回転力が外軸7
1に伝達される。ギアボックス73からは、下方に向け
て筒状のカバー76が延設され、このカバー76内に外
軸71が回動可能に保持されている。
【0022】水の供給について説明を行うと、このパイ
プにホース等を介して現場にある水道等の供給源に接続
してもよい。但し、この場合、水の量が一定しないおそ
れがあり、均質なモルタルを得るためには、水の定量供
給を図ることが望ましい。そのためには、現場の水道か
ら水を一旦水槽に溜めて、この水槽の水をポンプでパイ
プに送るようにすればよい。このポンプと水槽とは、ミ
キサーと別体としてもよいが、この実施の形態では、ミ
キサーに搭載している。即ち、図1及び図3に示すよう
に、第1、第2の積載ホッパー1,2の下方の空間に、
水槽62とポンプ63とを設ける。ポンプとノズル6と
の間は、パイプ61等によって接続すればよいが、その
場合、水圧計(図示せず)と、水量調整バルブ(図示せ
ず)とを、介在させることが望ましい。特に、水量調整
バルブ(図示せず)によって、単位時間当たり一定量の
水を供給できるように、さらに、その水量を調整可能と
することによって、モルタル材料との配合比率を変化さ
せ得るようにしておくことが望ましい。水量調整バルブ
(図示せず)には、流量計を備えたものを採用し、これ
により、流量を確認できるようにしておくことが望まし
い。
【0023】ここで、この実施の形態に係るモルタル製
造方法を説明すると、各積載ホッパー11,21,31
に砂、セメント、混和剤を積載したミキサーmは、トラ
ックtに積載され、図7に示すようなモルタル作業現場
sに向かう。モルタル作業現場では、特に、専用のモル
タル製造用の作業場やモルタル材料の置き場を用意する
必要はなく、トラックtを一時駐車する場所があれば良
い。しかも、ミキサーmは、縦約270cm、横約150
cm、高さ約160cmで、重量も1000kg未満であるた
め、砂等のモルタル材料を積載した状態でも、2t車に
積載可能であり、駐車場所もさほど大きな面積を必要と
しない。
【0024】水は、前述の水槽62からポンプ63で定
量ずつ吸い上げて、ノズル6から吐出する。その際、水
は水槽62に積載して移動したもののみを使用してもよ
いが、作業現場の水道に繋いだホースを、水槽62に接
続し、水槽に水を入れつつ、ポンプ63で吸い上げて使
用するようにすることが、水槽62内の水を切らさない
ために望ましい。さらに、トラックでの移動中は、水槽
62に水を入れず、現場到着後、水源から水槽に入れた
れ水を使用することもできる。
【0025】そして、第1、第2、第3の各積載ホッパ
ー11,21,31から砂、セメント、混和剤を、スク
リューコンベア12,22,32によって、混合室5に
所定の割合で定量排出し、回転板51の回転によって混
合状態の均質化し、攪拌室4へ投入する。攪拌室4で
は、ノズル6からの水の供給を受けつつ、回転羽根42
によって砂、セメント、混和剤を混練し、モルタルとし
て排出口4aから排出し、このモルタルを一輪車やモル
タル吐出用ポンプで必要箇所に搬送する。その際、図1
に示すように、ミキサーmの一部をトクックtの荷台後
方へ移動させることによって、排出口4aを荷台より後
方へ突出させることができる。これにより、トラックの
荷台の後部に一輪車iを入れて、排出口4aからのモル
タルを直接受けることができる。その際、モルタルの飛
散を防止するために、パイプ等の適当な案内部材を排出
口4aに継ぎ足してもよい。尚、このトクックtの荷台
後方への移動の便宜のために、ボディの下部に設けられ
た車輪9を設けておくことが望ましく、さらに、移動後
の安定を図るために、ストッパーや伸縮式の脚(図示せ
ず)を設けておくことが望ましい。
【0026】モルタル作業の終了後は、水源からのホー
スを取り外せば、それだけで、直ちにトラックでの移動
が可能となり、場所を長時間占有することがない。尚、
実施の形態では、積載ホッパーは、3つに分割したが、
混和剤を用いない場合には、2つでも良い。さらに、砂
とセメントとを予め混合したプレミックスセメントを用
いる場合には、積載ホッパーは1つでもよい。但し、2
つ以上の積載ホッパーを用いる方が、砂とセメントとの
混合率を調整できる点で有利である。
【0027】
【発明の効果】本願の第1、第2の発明は、上記の事情
に鑑み、小さく狭い現場において、大きな面積を専用す
ることなく、必要な時に必要な量のモルタルを製造して
供給できるようにしたモルタル製造方法を提供すること
ができたものである。特に、第2の発明では、モルタル
の製造作業を中止した後、短時間で、移動することがで
き、モルタルの製造作業用の場所を短時間で他の用途に
使用できるものとすることが可能となったものである。
【0028】本願の第3、第4の発明は、小さく狭い現
場において、大きな面積を専用することなく、必要な時
に必要な量のモルタルを製造して供給できるようにした
モルタル製造方法を実現するのに最適なモルタル用ミキ
サーを提供することができたものである。しかも、搬送
手段と攪拌室との間に配位されモルタル材料を均質に混
合する均質化手段とを備えているため、現場においても
連続して良好なモルタルを製造できるものである。特
に、第4の発明では、均質化手段が、コンパクトで簡単
な構成で充分な均質化が可能であるため、大きさや重量
に制限のあるトラックに積載用として最適なモルタル用
ミキサーを提供することができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明のミキサーを積載したトラックの側面
図である。
【図2】本願発明のミキサーの平面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】同背面図である。
【図5】図4の要部拡大図である。
【図6】図5の要部拡大内部構造説明図である。
【図7】本願発明のモルタル作業現場における説明図で
ある。
【符号の説明】
1 第1の積載ホッパー(積載室) 2 第2の積載ホッパー(積載室) 3 第3の積載ホッパー(積載室) 4 攪拌室 11 スクリューコンベア(搬送手段) 21 スクリューコンベア(搬送手段) 31 スクリューコンベア(搬送手段) 51 回転板(均質化手段) m ミキサー t トラック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砂、セメント、混和剤等のモルタル材料
    の積載室(1) (2) (3) と、これらのモルタル材料に水を
    加えて攪拌することによりミキシングする攪拌室(4)
    と、積載室(1) (2) (3) から攪拌室(4) へモルタル材料
    を送る搬送手段(11)(21)(31)とを備えた材料積載室付き
    のミキサー(m) を、トラック(t) に積載して移動し、モ
    ルタル作業現場において、このミキサー(m) の積載室
    (1) (2) (3) に積載されたモルタル材料によって、モル
    タルを製造することを特徴とするモルタル製造方法。
  2. 【請求項2】 砂、セメント、混和剤等のモルタル材料
    の積載室(1) (2) (3) と、これらのモルタル材料に水を
    加えて攪拌することによりミキシングする攪拌室(4)
    と、積載室(1) (2) (3) から攪拌室(4) へモルタル材料
    を送る搬送手段(11)(21)(31)とを備えた材料積載室付き
    のミキサー(m) を、トラック(t) に積載し、モルタル作
    業現場に乗り付けたトラック(t) 上で、このモルタル作
    業現場の水源から水の供給を受けつつ、積載室(1) (2)
    (3) に積載されたモルタル材料と水とを攪拌室(4) でミ
    キシングしてモルタルを製造することを特徴とするモル
    タル製造方法。
  3. 【請求項3】 砂、セメント、混和剤等の複数種類のモ
    ルタル材料を別個に積載する複数の積載室(1) (2) (3)
    と、これらのモルタル材料に水を加えて攪拌しつつ移送
    することによりミキシングする攪拌室(4) と、積載室
    (1) (2) (3) から攪拌室(4) へモルタル材料を送る搬送
    手段(11)(21)(31)とを備え、この搬送手段(11)(21)(31)
    と攪拌室(4) との間に配位されモルタル材料を均質に混
    合する均質化手段(51)とを備えたことを特徴とする材料
    積載室付きのモルタル用ミキサー。
  4. 【請求項4】 均質化手段(51)が、攪拌室(4) の上流に
    て回転する回転板(51)であり、この回転板(51)の周囲に
    攪拌室(4) につながる投入口(41)を設けたことを特徴と
    する請求項3記載の材料積載室付きのモルタル用ミキサ
    ー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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