JPH09317177A - モルタル混練吹き付けシステムとそのシステムに用いるモルタル混練装置 - Google Patents

モルタル混練吹き付けシステムとそのシステムに用いるモルタル混練装置

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JPH09317177A
JPH09317177A JP15498896A JP15498896A JPH09317177A JP H09317177 A JPH09317177 A JP H09317177A JP 15498896 A JP15498896 A JP 15498896A JP 15498896 A JP15498896 A JP 15498896A JP H09317177 A JPH09317177 A JP H09317177A
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hopper
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Akira Ichinukizaka
彰 一貫坂
Kozo Tomosada
弘蔵 友定
Hidemitsu Matsubara
秀光 松原
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MATSUBARA KENZAI KK
NANKOU KOGYO KK
TOMOSADA KENKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 品質の一定した良質なモルタルを容易かつ安
定的に施工現場に供給することができ、産業廃棄物の減
少にも寄与し得るモルタル混練吹き付けシステムと、そ
のシステムに用いるモルタル混練装置を提供する。 【解決手段】 1トン程度の既調合のモルタル材1が充
填された再利用可能な袋詰め製品2の袋下部から大量の
モルタル材をサイロ4に流し込む。サイロ4の下部に
は、モルタル材を攪拌しつつ搬送すると共に搬送量に対
応して設定された一定量の水を自動供給するモルタル混
練装置10を連設する。混練したモルタルaはホッパー
39、ポンプ手段38を経て、モルタル吹き付けガン4
4に圧送され、高圧エアにより施工対象面に吹き付けら
れるようにする。ガン44に設けた高圧エア用のスイッ
チでポンプ手段38を発停させ、ホッパー39での貯留
量を検出して、モルタル混練装置10の駆動を断続させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モルタルを混練し
て吹き付けるシステムと、そのシステムに用いるモルタ
ル混練装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モルタルを吹き付けてタイル下地などを
施工する場合、モルタルの混練には、一般に、タライミ
キサーが使用されている。タライミキサーによるモルタ
ルの混練は、例えば、袋詰めされた既調合のモルタル材
(セメントと砂、あるいは、さらに粉末接着剤が所定の
比率で予め混合されているモルタル材)を、一袋ずつ開
封してタライミキサーに人力で投入し、適量の水を加え
て攪拌混合することによって行われる。そして、混練し
たモルタルを、一輪車に移し換えて、吹き付け施工の現
場に運搬し、モルタル吹き付けガンへのモルタル圧送用
のポンプ手段に供給するといった作業が繰り返される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の袋詰めモルタル
材は、規格化された市販品であって、1袋当たりの重量
が25Kgもあることに加えて、施工規模によっては、
1日に200〜300袋も使用されることもあり、この
膨大な量のモルタル材を人手に頼ってミキサーに投入
し、かつ、混練されたモルタルを一輪車でモルタル圧送
用のポンプ手段にまで運搬することは、多くの人工を要
するだけでなく、この作業に携わる人に非常な重労働を
強いるものであった。
【0004】また、既調合のモルタル材を用いるにして
も、常に、適量の水を供給することは面倒である上、管
理も困難であり、更に、混練作業がバッチ式に行われる
ことから、モルタルの過不足が生じ易く、品質の一定し
た良質なモルタルを施工現場に安定して供給することが
困難となり、施工能率の低下やそれによる工期の長期化
にも繋がるという問題点があった。
【0005】また、袋詰めされたモルタル材をミキサー
に投入する際、セメント等が飛散して、作業環境が悪化
したり、大量の空袋を産業廃棄物として処理しなければ
ならないという問題点もあった。
【0006】本発明は、上記の従来欠点に鑑みてなされ
たものであって、第1発明の目的とするところは、品質
の一定した良質なモルタルを容易かつ安定的に施工現場
に供給することができ、しかも、練り場の移動も可能
で、産業廃棄物の減少にも寄与し得るモルタル混練吹き
付けシステムを提供することにある。
【0007】第2発明の目的とするところは、モルタル
を連続して良好かつ確実に混練できるモルタル混練装置
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、第1発明では、従来の25Kg入りの紙袋に代
え、袋下部が開放可能に構成された再利用可能な大容量
(例えば、1トン入り)の袋体(所謂フレコン袋)に既
調合のモルタル材を充填してなる袋詰め製品としてい
る。
【0009】この袋詰め製品を、当該袋詰め製品1個分
以上のモルタル材を収容することが可能なサイロの上部
に、フォークリフト等の揚重手段によって揚重し、袋下
部を開放して、大量の既調合モルタル材をサイロに流し
込むようにしている。サイロは、フォークリフトにより
移動可能なサイズとし、練り場への搬入・搬出、練り場
の移動を行えるようにしてある。サイロに追従車輪を付
けて、押し動かすことができるようにしてもよい。
【0010】サイロの下部には、サイロから取り出した
モルタル材を撹拌しつつ搬送すると共にモルタル材の搬
送量に応じた量の水を自動的に供給するように構成され
たモルタル混練装置を連設し、モルタル材と水との混合
比を一定に維持して、連続的に混練できるようにしてい
る。
【0011】混練したモルタルはホッパーに貯留され、
ポンプ手段を経てモルタル吹き付けガンに圧送されるよ
うにしている。ポンプ手段は、モルタル吹き付けガンに
設けた高圧エア操作スイッチの入り切りによって発停す
るようにしてある。
【0012】そして、吹き付け作業の速度の低下、中断
等により、モルタル吹き付けガンによるモルタルの消費
と、モルタル混練装置によるモルタルの混練、供給との
バランスが崩れて、ホッパーのモルタル貯留量が増える
と、これを検知して、モルタル混練装置の駆動を停止
し、ホッパーのモルタル貯留量が所定量以下に制限され
るようにしている。
【0013】第2発明では、既調合モルタル材供給用ホ
ッパーから当該ホッパーに連通連設した横長の筒状部材
へと、既調合モルタル材をスクリューによって送り出
し、筒状部材の内部において、攪拌・搬送用のパドルに
よって、既調合モルタル材と水と混合攪拌するにあた
り、筒状部材に供給した水がホッパー側に逆流しないよ
うに、筒状部材の一部(スクリューに対応した部位)の
内径を小さくしている。
【0014】筒状部材には、長手方向に間隔をあけて複
数の水供給口を設け、モルタル混練装置を設置した地面
の傾斜や既調合モルタル材の条件に応じて、水供給口を
選択し、水とモルタル材との混合開始位置を調節できる
ようにし、さらに、前記の攪拌・搬送用のパドルには、
一部に、逆方向への搬送機能を持たせて、筒状部材の内
部での混合攪拌が十分に行われるようにしている。
【0015】この場合、前記パドルの何れかの遊端側
に、筒状部材の内周面に近接または摺接して回転するモ
ルタル材掻き込み部材を設けてあると、その部位では、
モルタル材が回転中心側へと掻き込まれ、混練が一層確
実かつ良好に行われることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】第1発明は、袋下部が開放可能に
構成された再利用可能な大容量の袋体に既調合のモルタ
ル材を充填してなる袋詰め製品と、袋詰め製品1個分以
上(好ましくは2個分)のモルタル材を収容することが
可能で且つフォークリフトにより移動可能なサイズに構
成されたサイロと、前記袋詰め製品をサイロの上部に揚
重するフォークリフト等の揚重手段と、サイロの下部に
連設され且つサイロから取り出したモルタル材を撹拌し
つつ搬送すると共にモルタル材の搬送量に対応して設定
された一定量の水を自動的に供給するように構成された
モルタル混練装置と、モルタル混練装置から送り出され
たモルタルを貯留するホッパーと、ホッパーに接続され
たモルタル圧送用のポンプ手段と、ポンプ手段に接続さ
れ且つ高圧エアの供給ラインが接続されたモルタル吹き
付けガンとを備え、モルタル吹き付けガンに設けた高圧
エア操作スイッチの入り切りによって前記ポンプ手段を
発停させるように構成する一方、前記ホッパーに対する
モルタルの貯留量検知手段と、この検知手段からのモル
タル貯留情報を基にして前記モルタル混練装置の駆動を
断続させる制御手段とを設けて、前記ホッパーに対する
モルタルの貯留量を所定量以下に制限するように構成し
たモルタル混練吹き付けシステムとして実施できる。
【0017】尚、既調合モルタル材としては、セメント
と砂と、必要に応じて、それに添加される粉末接着剤等
とが所定の比率で混合されたものが使用される。サイロ
には追従車輪を付設してもよい。ポンプ手段としては、
インバータ付き3点ローラースクイズポンプが、脈動が
少なく且つモルタル搬出量の調節が容易であるため、好
適である。
【0018】第2発明は、既調合モルタル材供給用ホッ
パーの底部側の一側面に横長の筒状部材を連通連設し、
筒状部材の先端にモルタル取り出し口を形成し、筒状部
材の付け根部には内径を他の部分よりも小さくした小径
筒部を形成し、筒状部材の小径筒部よりも先端側の上面
には長手方向に間隔をあけて複数の水供給口を形成し、
ホッパーの底部側と筒状部材とにわたって回転軸を横架
し、当該回転軸のうち、ホッパーから筒状部材付け根部
の小径筒部にかけて位置する軸部分に、小径筒部の内径
と略合致した外径を有するスクリューを設けて、ホッパ
ー内の既調合モルタル材を筒状部材に送り出すように構
成し、それより筒状部材先端側に位置する軸部分には、
攪拌機能と筒状部材先端側への搬送機能とを有する複数
枚のパドルと、攪拌機能と逆方向への搬送機能を有する
複数枚のパドルとを設けて構成したことを特徴とするモ
ルタル混練装置として、実施できる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明にかゝるモルタル混練吹き付けシ
ステムを示す。このシステムに用いられる既調合のモル
タル材1は、セメントと砂と粉末接着剤とが所定の比率
で調合されたものである。2は、袋下部が開放可能に構
成された再利用可能な1トン入りの袋体(所謂フレコン
袋)に前記既調合モルタル材1を充填してなる袋詰め製
品である。
【0020】袋詰め製品2は、揚重手段の一例であるフ
ォークリフト3によってサイロ4の上部に揚重され、袋
下部からサイロ4に既調合モルタル材1を流し込めるよ
うになっている。換言すれば、重労働を伴わずに且つセ
メント等の飛散を極力抑えて、大量の既調合モルタル材
1を一挙にサイロ4に投入できるようになっている。ま
た、袋詰め製品2は、何度も、再利用され、空袋が産業
廃棄物とならないように配慮してある。
【0021】サイロ4は、前記袋詰め製品2の2個分の
モルタル材1を収容できる大きさに形成されていて、図
1、図2に示すように、例えば4本の支柱5に支えられ
ており、かつ、サイロ4の横側部にはタラップ6と足場
7とが設けられており、これらの全体がフォークリフト
3によって持ち上げ移動可能に構成されている。4aは
フォークリフト3のフォーク差し込み孔である。
【0022】図1、図2に示すように、前記サイロ4の
下部側には、シャッター8と防振筒9とが設けられ、こ
の防振筒9の下部側には、モルタル混練装置10が連設
されている。モルタル混練装置10は、図1、図3、図
4示すように、サイロ4下部から取り出した既調合モル
タル材1を撹拌しつつ搬送する撹拌搬送手段11と、既
調合モルタル材1の搬送量に対応して設定した一定量の
水を自動的に供給する給水手段12とを備えている。
【0023】撹拌搬送手段11は、次のように構成され
ている。即ち、上記4本の支柱5にわたって設けられた
架台13に、前記防振筒9の下部側に連設される既調合
モルタル材供給用ホッパー14を載架し、このホッパー
14の底部側の一側面に、横長の筒状部材18を連通連
設してある。筒状部材18の先端には、混練されたモル
タルaの取り出し口19を形成し、筒状部材18の付け
根部には、内径を他の部分よりも小さくした小径筒部1
7を形成し、筒状部材18の小径筒部17よりも先端側
の上面には長手方向に間隔をあけて2個の水供給口3
1,32を形成してある。
【0024】尚、上記の筒状部材18は、ホッパー14
側の固定筒体18aと、この固定筒体18aに対して軸
芯まわりに回動可能な可動筒体18bとから構成されて
おり、前記モルタル取り出し口19のモルタル取り出し
方向を軸芯まわりで左右に変更できるようになってい
る。
【0025】ホッパー14の底部側の他側面には、モー
タ15が、その出力軸16をホッパー14内に突入させ
た状態に設けられており、ホッパー14の底部側と筒状
部材18とにわたって前記出力軸16と同芯状の回転軸
21が横架されている。回転軸21の一端は出力軸16
に連結され、他端は筒状部材18の先端面に設けた軸受
20に支持されている。
【0026】回転軸21のうち、ホッパー14から筒状
部材18付け根部の小径筒部17にかけて位置する軸部
分には、小径筒部17の内径と略合致した外径を有する
連続螺旋のスクリュー23を設けて、ホッパー14内の
既調合モルタル材1を筒状部材18に送り出すように構
成され、それより筒状部材18先端側に位置する軸部分
には、攪拌機能と筒状部材18先端側への搬送機能とを
有する第1乃至第3パドル25〜27と、攪拌機能と逆
方向への搬送機能を有する(即ち、スクリュー23側へ
の搬送力を付与する)第4パドル28とを設けてある。
また、回転軸21のうち、ホッパー14の中央部に位置
する軸部には、既調合モルタル材1を撹拌してスクリュ
ー23側に搬送する複数枚のパドル24を、軸線方向に
所定の間隔を隔てて設けてある。
【0027】前記第1乃至第3パドル25〜27及び第
4パドル28のうちの何れかのパドルを適宜に選択して
それの遊端側に、筒状部材18の内周面に近接または摺
接して回転することにより、モルタル材1を回転中心側
に掻き込むことが可能な第1及び第2のモルタル材掻き
込み部材29,30を設けてある。
【0028】この実施例では、図5(A),(B)〜図
8(A),(B)に示すように、第1及び第2パドル2
5,26と第4パドル28のパドル長さを等しくしてお
り、これらに対して第3パドル27のパドル長さを半分
程度にしている。そして、これらのパドル25〜28
を、それぞれ筒状ボス部22に対して3枚ずつ設けて、
これを回転軸21に固着しているのであるが、この内の
第1及び第3パドル25,27のモルタル材搬送角度A
1,A3を15度とし、第2パドル26のモルタル材搬
送角度A2を30度とし、かつ、第4パドル28のモル
タル材逆搬送角度A4を15度に設定している。
【0029】また、第1及び第2のモルタル材掻き込み
部材29,30については、一対の第1パドル25群の
二組を適宜選択し、かつ、第1モルタル材掻き込み部材
29を長尺にして、これを第1パドル25,25の遊端
側にわたって固着する一方、第2モルタル材掻き込み部
材30を短尺にして、これを互いに相対峙させるように
残りの第1パドル25の遊端側に固着している。
【0030】上記の給水手段12は、貯水タンク33
と、制御盤34に設けられた水量調節手段(図示せず)
及び貯水タンク内の水を吸引して圧送する手段(図せ
ず)と、上述した2個の水供給口31,32に対する流
路切り換え弁35等を備えている。そして、制御盤34
でのモータ15回転速度の調節操作により設定された前
記撹拌搬送手段11によるモルタル材1の搬送量に対応
して、前記水量調節手段を操作することにより、当該水
量調節手段によって設定された流量の水が何れかの水供
給口31,32から筒状部材18内に自動的に供給され
るように構成されている。
【0031】上記2個の水供給口31,32による給水
箇所の選択は、既調合モルタル材1の条件やサイロ設置
面の傾きなどを考慮して行われる。例えば、モルタル取
り出し口19が下がり気味の場合には、流路切り換え弁
35を操作して上流側の水供給口31から水を供給し、
上がり気味の場合には、流路切り換え弁35を操作して
下流側の水供給口32から水を供給することになる。
【0032】かゝる構成のモルタル混練装置10によれ
ば、軸体21の回転に伴ってサイロ4下部のホッパー1
4内の既調合モルタル材1が撹拌搬送されて、筒状部材
18へと送り出される。筒状部材18では、既調合モル
タル材1が、搬送角度ならびに長さの異なる第1乃至第
3パドル25〜27によって、モルタル取り出し口19
に向けて撹拌搬送される。
【0033】この搬送初期に水供給口31又は32から
筒状部材18内への所定量の給水が成されて、既調合モ
ルタル材1と混合攪拌され、流動化したモルタル材は、
搬送途中において、第4パドル28による逆向きの搬送
力を受け、更に、第1及び第2のモルタル材掻き込み部
材29,30によって強制的に回転中心側にに掻き込ま
れることで、効率良く混練される。
【0034】このようにして、十分に混練され、一定の
品質となったモルタルaが筒状部材18のモルタル取り
出し口19から連続的に取り出されることになる。
【0035】上記のモルタル取り出し口19から取り出
されたモルタルaは、モルタル圧送用のポンプ手段38
に接続されたホッパー39に貯留される。図示しない
が、ホッパー39の底部には低い回転数の攪拌用回転体
を設けて、モルタルaを絶えずホッパー39で対流させ
るようにしている。ポンプ手段38として、この実施例
では、インバータ付き3点ローラースクイズポンプを使
用している。
【0036】ポンプ手段38には、コンプレッサー40
からの高圧エアの供給ライン41が接続され、更に、モ
ルタル圧送ライン42と高圧エアライン43とを介して
モルタル吹き付けガン44が接続されていて、上記のモ
ルタルaを高圧エアによって施工対象面Sに吹き付けら
れるようになっている。また、モルタル吹き付けガン4
4に設けられた高圧エア操作スイッチ44aの入り切り
によってポンプ手段38を発停させるようになってい
る。
【0037】一方、上記のホッパー39には、例えばフ
ロートタイプのモルタル貯留量検知手段45が設けら
れ、更に、この検知手段45からの所定量以上のモルタ
ル貯留情報を基にして、前記モルタル混練装置10の駆
動を停止させる制御手段46が備えられていて、ホッパ
ー39に対するモルタルaの貯留量が常に所定量以下に
制限されるようになっている。
【0038】具体的には、モルタル混練装置10からの
モルタルaの取り出し量を、モルタル吹き付けガン44
によるモルタルaの消費量よりもやゝ大と成し、かつ、
モルタル吹き付けガン44によるモルタルaの吹き付け
を中断したり、吹き付け量を絞ったりして、ホッパー3
9に設定量のモルタル材1が貯留された際に、前記制御
盤34により給水を停止すると同時にモルタル混練装置
10のモータ15の駆動を停止させて、ホッパー39内
に一定量のモルタルaが確保されるようにし、品質の一
定した良質なモルタルaを、安定的にモルタル吹き付け
ガン44に供給できるようにしているのである。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、品質の一定した良質なモルタルを容易かつ安定
的に施工現場に供給することができ、重労働の解消、作
業人工の削減と工期の短縮、セメント等の飛散の抑制に
よる作業環境の改善、産業廃棄物の減少等々、多くの効
果を奏し得るモルタル混練吹き付けシステムと、そのシ
ステムに用いて好適なモルタル混練装置とが提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるモルタル混練吹き付けシステムを
示す全体図である。
【図2】サイロの正面図である。
【図3】モルタル混練装置の縦断側面図である。
【図4】第1乃至第4パドルの配置説明図である。
【図5】(A)は筒状ボス部に対する第1パドルの取り
付け構成図、(B)は第1パドルによるモルタル材の搬
送角度を示す説明図である。
【図5】(A)は筒状ボス部に対する第2パドルの取り
付け構成図、(B)は第2パドルによるモルタル材の搬
送角度を示す説明図である。
【図7】(A)は筒状ボス部に対する第3パドルの取り
付け構成図、(B)は第3パドルによるモルタル材の搬
送角度を示す説明図である。
【図8】(A)は筒状ボス部に対する第4パドルの取り
付け構成図、(B)は第4パドルによるモルタル材の逆
搬送角度を示す説明図である。
【符号の説明】
1…既調合のモルタル材、2…袋詰め製品、4…サイ
ロ、10…モルタル混練装置、11…撹拌搬送手段、1
2…給水手段、17…小径筒部、18…筒状部材、21
…回転軸、23…スクリュー、25〜28…パドル、2
9,30モルタル材掻き込み部材、31,32…水供給
口、38…モルタル圧送用のポンプ手段、39…ホッパ
ー、44…モルタル吹き付けガン、44a…高圧エア操
作スイッチ、45…検知手段、46…制御手段。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年7月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるモルタル混練吹き付けシステムを
示す全体図である。
【図2】サイロの正面図である。
【図3】モルタル混練装置の縦断側面図である。
【図4】第1乃至第4パドルの配置説明図である。
【図5】(A)は筒状ボス部に対する第1パドルの取り
付け構成図、(B)は第1パドルによるモルタル材の搬
送角度を示す説明図である。
【図6】(A)は筒状ボス部に対する第2パドルの取り
付け構成図、(B)は第2パドルによるモルタル材の搬
送角度を示す説明図である。
【図7】(A)は筒状ボス部に対する第3パドルの取り
付け構成図、(B)は第3パドルによるモルタル材の搬
送角度を示す説明図である。
【図8】(A)は筒状ボス部に対する第4パドルの取り
付け構成図、(B)は第4パドルによるモルタル材の逆
搬送角度を示す説明図である。
【符号の説明】 1…既調合のモルタル材、2…袋詰め製品、4…サイ
ロ、10…モルタル混練装置、11…撹拌搬送手段、1
2…給水手段、17…小径筒部、18…筒状部材、21
…回転軸、23…スクリュー、25〜28…パドル、2
9,30モルタル材掻き込み部材、31,32…水供給
口、38…モルタル圧送用のポンプ手段、39…ホッパ
ー、44…モルタル吹き付けガン、44a…高圧エア操
作スイッチ、45…検知手段、46…制御手段。
フロントページの続き (72)発明者 友定 弘蔵 大阪府大阪市天王寺区堂ケ辻2丁目14番20 号 (72)発明者 松原 秀光 奈良県磯城郡田原本町大字薬王寺79番地の 3

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋下部が開放可能に構成された再利用可
    能な大容量の袋体に既調合のモルタル材を充填してなる
    袋詰め製品と、袋詰め製品1個分以上のモルタル材を収
    容することが可能で且つフォークリフトにより移動可能
    なサイズに構成されたサイロと、前記袋詰め製品をサイ
    ロの上部に揚重するフォークリフト等の揚重手段と、サ
    イロの下部に連設され且つサイロから取り出したモルタ
    ル材を撹拌しつつ搬送すると共にモルタル材の搬送量に
    対応して設定された一定量の水を自動的に供給するよう
    に構成されたモルタル混練装置と、モルタル混練装置か
    ら送り出されたモルタルを貯留するホッパーと、ホッパ
    ーに接続されたモルタル圧送用のポンプ手段と、ポンプ
    手段に接続され且つ高圧エアの供給ラインが接続された
    モルタル吹き付けガンとを備え、モルタル吹き付けガン
    に設けた高圧エア操作スイッチの入り切りによって前記
    ポンプ手段を発停させるように構成する一方、前記ホッ
    パーに対するモルタルの貯留量検知手段と、この検知手
    段からのモルタル貯留情報を基にして前記モルタル混練
    装置の駆動を断続させる制御手段とを設けて、前記ホッ
    パーに対するモルタルの貯留量を所定量以下に制限する
    ように構成してあるモルタル混練吹き付けシステム。
  2. 【請求項2】 既調合モルタル材供給用ホッパーの底部
    側の一側面に横長の筒状部材を連通連設し、筒状部材の
    先端にモルタル取り出し口を形成し、筒状部材の付け根
    部には内径を他の部分よりも小さくした小径筒部を形成
    し、筒状部材の小径筒部よりも先端側の上面には長手方
    向に間隔をあけて複数の水供給口を形成し、ホッパーの
    底部側と筒状部材とにわたって回転軸を横架し、当該回
    転軸のうち、ホッパーから筒状部材付け根部の小径筒部
    にかけて位置する軸部分に、小径筒部の内径と略合致し
    た外径を有するスクリューを設けて、ホッパー内の既調
    合モルタル材を筒状部材に送り出すように構成し、それ
    より筒状部材先端側に位置する軸部分には、攪拌機能と
    筒状部材先端側への搬送機能とを有する複数枚のパドル
    と、攪拌機能と逆方向への搬送機能を有する複数枚のパ
    ドルとを設けて構成したことを特徴とするモルタル混練
    装置。
  3. 【請求項3】 前記パドルの何れかの遊端側に、筒状部
    材の内周面に近接または摺接して回転するモルタル材掻
    き込み部材を設けてあることを特徴とする請求項2に記
    載のモルタル混練装置。
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