JPH0999602A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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JPH0999602A
JPH0999602A JP26108895A JP26108895A JPH0999602A JP H0999602 A JPH0999602 A JP H0999602A JP 26108895 A JP26108895 A JP 26108895A JP 26108895 A JP26108895 A JP 26108895A JP H0999602 A JPH0999602 A JP H0999602A
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Koji Tsuno
晃至 津野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はプリンタ装置に関し、印字処理時のロ
ス時間を無くして効率的に印字処理ができるようにす
る。 【解決手段】プラテン5を含む印字機構と媒体15の搬
送時にクローズしてプラテン5の上部を遮蔽するデフレ
クタ6とデフレクタ6を図示矢印f方向へ駆動するマグ
ネット8と媒体搬送機構を駆動する搬送モータ11とプ
リンタ制御部14を備え、媒体15に印字する際マグネ
ット8を励磁してデフレクタ6を図示矢印f方向へクロ
ーズさせる動作と、搬送モータ11を駆動して媒体15
を現在位置P2から印字位置まで図示矢印d方向へ搬送
する動作をオーバーラップして行わせる。そして、媒体
15がデフレクタクローズ位置P0に到達した時にはデ
フレクタ6もデフレクタクローズ位置P0に到達するよ
うにデフレクタ6と搬送モータ11の制御を行うように
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀行その他の金融
機関の店舗において使用される通帳/伝票プリンタ装置
等のプリンタ装置に関する。前記通帳/伝票プリンタ装
置は、係員により操作され顧客の取引通帳や取引処理用
の伝票に取引情報等を印字する際に使用されるプリンタ
装置であり、特にマグネット駆動によるデフレクタを備
えたプリンタ装置である。
【0002】
【従来の技術】以下、図9〜図11に基づいて従来例を
説明する。なお、以下の説明では、顧客取引に使用する
通帳(取引通帳)、或いは取引処理用の伝票を「媒体」
とも記す。
【0003】§1:プリンタ装置の説明・・・図9参照 図9は従来例のプリンタ装置構成図である。以下、図9
に基づいて従来例のプリンタ装置を説明する。従来、銀
行その他の金融機関の店舗においては、係員により操作
され顧客の取引通帳や取引処理用の伝票に取引情報等を
印字するための通帳/伝票プリンタ装置(以下単に「プ
リンタ装置」と記す)が使用されていた。
【0004】前記プリンタ装置には筐体1が設けてあ
り、該筐体1内には媒体を搬送するための搬送ローラ1
0と、媒体の位置を検出するための媒体位置検出センサ
12と、搬送ローラ10を回転駆動して媒体を搬送する
ための搬送モータ11と、媒体に印字する際に使用する
プラテン5と、デフレクタ6と、デフレクタ6を図示矢
印b方向へ復帰させるための復帰用のスプリング7と、
デフレクタ6を駆動して図示矢印f方向へクローズさせ
るマグネット8と、プリンタ装置の制御を行うプリンタ
制御部14等が設けてある。また、筐体1の一部に挿入
口を持つ伝票吸入部2と通帳吸入部3が設けてある。
【0005】ところで、前記デフレクタ6は、印字処理
時に媒体を印字位置まで搬送する際、媒体がプラテン5
上から奥の搬送ローラに噛むまでの間、スムーズに媒体
搬送が行えるように、媒体を上側から搬送路方向(下方
向)に押さえ込む機構である。このため、媒体に印字す
る際は、デフレクタ6を図示矢印f方向へクローズさ
せ、このデフレクタ6によりプラテン5上を通過する媒
体を上側から押さえ込むようにする。
【0006】マグネット8が励磁されていない場合は、
スプリング7の復帰力によりデフレクタ6は図示矢印b
方向へ復帰してホームポジションで停止している。媒体
に印字を行う際は、プリンタ制御部14の制御によりマ
グネット8を励磁すると、マグネット8によりデフレク
タ6が図示矢印f方向に移動してクローズし、プラテン
5上のデフレクタクローズ位置で停止する。そして、再
びマグネット8の励磁が無くなるとデフレクタ6はスプ
リング7の復帰力により図示矢印b方向に移動してホー
ムポジションへ復帰する。
【0007】§2:印字処理時の動作説明・・・図10
参照 図10は従来例の動作説明図(その1)である。以下、
図10に基づいて媒体への印字処理時の動作を説明す
る。
【0008】図10において、のようにデフレクタ6
がホームポジションに復帰している場合のデフレクタ6
の先頭位置(以下「デフレクタ復帰位置」と記す)をP
1、デフレクタ6がプラテン5上まで移動してクローズ
し停止した場合の先頭位置(以下「デフレクタクローズ
位置」と記す)をP0、媒体15の現在位置(媒体の先
頭位置)をP2とする。
【0009】例えば、デフレクタ6を移動させないで媒
体15のみを移動させて印字する場合の動作は次の通り
である。この場合、先ず、のように、デフレクタ6は
デフレクタ復帰位置に停止しており、媒体15は媒体現
在位置のP2に停止しているものとする。
【0010】この状態で、のように媒体15のみを図
示矢印d方向へ搬送する。この場合デフレクタ6がデフ
レクタ復帰位置で停止しているのでプラテン5上にはデ
フレクタ6が存在していない。このため、のように、
媒体15がプラテン5上を通過した後、媒体15の先端
部がデフレクタ6に突き当たったり、或いは用紙が捲れ
たりする事態となることがある。この状態でジャムの発
生となり媒体15への印字ができなくなる。
【0011】このため、媒体15に印字を行う場合は、
のように、デフレクタ6をクローズしてデフレクタク
ローズ位置P0まで移動させた後、媒体15を図示矢印
d方向に搬送して印字位置で停止させていた。
【0012】§3:デフレクタ、及び媒体の動作説明・
・・図11参照 図11は従来例の動作説明図(その2)である。以下、
図11に基づいてデフレクタ、及び媒体の動作を説明す
る。
【0013】前記のように、媒体15への印字処理時に
は、媒体15をプラテン5の上まで搬送し、所定の印字
位置で停止させる。この場合、デフレクタ6と媒体15
は次の順序で動作させていた。に示したようにデフレ
クタ6がデフレクタ復帰位置P1で停止しており、媒体
15が現在位置P2で停止しているものとする。
【0014】この状態で、先ず、プリンタ制御部14の
制御によりマグネット8を励磁すると、デフレクタ6は
クローズ動作を開始しに示したように、図示矢印f方
向へ移動しデフレクタクローズ位置P0で停止する。こ
の状態で媒体15は現在位置P2に停止しており、デフ
レクタ6がプラテン5の上側を遮蔽する。
【0015】その後、に示したように、プリンタ制御
部14の制御で搬送モータ11を駆動し搬送ローラ10
を回転させて媒体15を図示矢印d方向へ搬送する。こ
のようにしてデフレクタ6をデフレクタクローズ位置P
0まで移動させた後、媒体15を搬送させると、のよ
うに、媒体15はデフレクタ6とプラテン5の間を通過
して搬送され、所定の印字位置で停止する。
【0016】このようにすれば、媒体15はジャム等の
障害を発生させることなく、所定の印字位置まで搬送し
て停止させることができる。なお、媒体15に印字する
には、プリンタ制御部14の制御により、媒体15が前
記の印字位置で停止した状態でデフレクタ6をデフレク
タ復帰位置まで復帰させた後、印字ヘッド(図示省略)
を駆動して媒体15に印字する。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) :従来、媒体への印字処理を行う場合、デフレクタ
の制御と媒体の搬送制御は別々の完了待ち制御で行って
いた。すなわち、先ずマグネットを励磁してデフレクタ
をクローズさせる制御が完了した後、媒体を現在位置か
ら印字位置まで搬送する制御を行っていた。このため、
媒体上に印字する場合、デフレクタのクローズ時間と媒
体搬送時間の合計時間が必要であり、印字処理に多くの
時間がかかっていた。
【0018】(2) :デフレクタのクローズ制御と、媒体
の搬送制御を別々に行い、デフレクタがクローズするの
を待ってから、媒体搬送を行っていた。この場合、デフ
レクタがクローズして安定するまでの時間がロスとな
り、デフレクタ動作回数が増えるとそれだけロス時間も
多くなっていた。
【0019】本発明は、このような従来の課題を解決
し、媒体に印字する場合のロス時間を短縮して効率的に
印字処理ができるようにすることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、A図は装置構成図、B図は動作説明図であ
る。本発明は前記の目的を達成するため、次のように構
成した。
【0021】(1) :プラテン5を含む印字機構と、媒体
15の図示矢印d方向への搬送時にクローズしてプラテ
ン5の上部を遮蔽するデフレクタ6と、デフレクタ6を
図示矢印f方向へ駆動するマグネット8と、媒体搬送機
構を駆動する搬送モータ11と、媒体位置検出センサ1
2と、前記各部の制御を行うプリンタ制御部14を備え
たプリンタ装置において、プリンタ制御部14は、媒体
15に印字する際、マグネット8を励磁してデフレクタ
6を図示矢印f方向へクローズさせる動作と、搬送モー
タ11を駆動して媒体15を現在位置P2から印字位置
まで図示矢印d方向へ搬送する動作をオーバーラップし
て行わせるデフレクタ/搬送機構制御手段を備えてい
る。
【0022】(2) :前記プリンタ装置において、デフレ
クタ/搬送モータ制御手段は、デフレクタ6の図示矢印
f方向へのクローズ動作と、媒体15の搬送動作をオー
バーラップさせて制御する場合、媒体15がデフレクタ
クローズ位置P0に到達した時には、デフレクタ6もデ
フレクタクローズ位置P0に到達するようにデフレクタ
6と搬送モータ11の制御を行うようにした。
【0023】(3) :前記プリンタ装置において、複数の
媒体搬送速度と、前記各速度に対応して搬送モータ制御
用の速度制御データを設定したスルーイングデータテー
ブルを備え、前記デフレクタ/搬送機構制御手段は、媒
体15を現在位置P2から印字位置まで図示矢印d方向
へ搬送する場合、媒体15を現在位置P2からデフレク
タクローズ位置P0まで搬送するのに要する時間がデフ
レクタクローズ時間以上となるような媒体搬送速度を求
め、その媒体搬送速度より前記スルーイングデータテー
ブルの速度制御データを選択して搬送モータ11を制御
するようにした。
【0024】(4) :前記プリンタ装置において、複数の
媒体搬送速度と、前記各速度に対応して搬送モータ制御
用の速度制御データを設定したスルーイングデータテー
ブルを備え、前記デフレクタ/搬送モータ制御手段は、
媒体15を現在位置P2から印字位置まで図示矢印d方
向へ搬送する場合、デフレクタクローズ時間Tm と通常
時の媒体搬送速度で現在位置P2からデフレクタクロー
ズ位置P0まで媒体15を搬送するのに要する媒体搬送
時間Tn0を比較し、前記媒体搬送時間Tn0がデフレクタ
クローズ時間Tm 以下(Tm ≧Tn0)であれば、媒体1
5の現在位置P2からデフレクタクローズ位置P0まで
の媒体搬送距離Nとデフレクタクローズ時間Tm より媒
体搬送速度Vn (Vn =N/Vm )を求め、その速度V
n によりスルーイングデータテーブルの速度制御データ
を選択して搬送モータの速度制御を行うようにした。
【0025】(5) :前記プリンタ装置において、複数の
媒体搬送速度と、前記各速度に対応して搬送モータ制御
用の速度制御データを設定したスルーイングデータテー
ブルを備え、前記デフレクタ/搬送モータ制御手段は、
媒体15を現在位置P2から印字位置まで図示矢印d方
向へ搬送する場合、デフレクタクローズ時間Tm と通常
時の媒体搬送速度Vn0で現在位置P2からデフレクタク
ローズ位置P0まで媒体を搬送するのに要する媒体搬送
時間Tn0を比較し、前記媒体搬送時間Tn0がデフレクタ
クローズ時間Tm より長ければ(Tm <Tn0)、通常の
媒体搬送速度V n0よりスルーイングデータテーブルの速
度制御データを選択して搬送モータの速度制御を行うよ
うにした。
【0026】(作用)前記構成に基づく本発明の作用
を、図1に基づいて説明する。デフレクタ6がデフレク
タ復帰位置P1に復帰しており、媒体15が現在位置P
2にある状態で媒体15に印字する場合、デフレクタ6
をクローズする動作と、媒体15を印字位置まで搬送す
る動作をオーバーラップさせて行う。
【0027】この場合、前記デフレクタ/搬送機構制御
手段は、デフレクタ6を図示矢印f方向へ移動させてク
ローズさせると共に、媒体15を図示矢印d方向へ搬送
してプラテン5の方向へ搬送する。前記動作により、デ
フレクタ6がP1→P0までの距離Mだけ移動する時間
をTm 、媒体15が通常の媒体搬送速度でP2→P0ま
での距離Nだけ搬送されるに要する時間をTn0とし、デ
フレクタ6の平均速度をVm 、媒体15の通常搬送時の
搬送速度をVn0とすると、Tm =M/Vm 、T n0=N/
n0の関係式が成り立つ。
【0028】ここで、前記P1、P0、Tm 、Vm
M、Vn0は固定の値であるから、予めメモリに格納して
おく。しかし、媒体現在位置P2は媒体15がどのよう
な処理を経由して印字処理を行うかによって異なった値
となるから、その都度媒体位置検出センサ12からのセ
ンサ情報等を用いて求める必要がある。
【0029】そして、媒体15の現在位置P2が求まる
と、媒体15の現在位置P2とデフレクタクローズ位置
P0の値から前記P2−P0間の距離Nが求まるので、
n0=N/Vn0の関係式によりTn0を求めることができ
る。
【0030】前記Tn0が求まると、前記デフレクタ/搬
送機構制御手段は、Tm ≧Tn0の条件が成り立つか否か
を判断し、前記条件を満たしていた場合は、デフレクタ
6がデフレクタクローズ位置P0に到達する前に媒体1
5がデフレクタクローズ位置P0に到達してしまうこと
になり、ジャム等の原因になる。そこでこの場合には、
媒体15の搬送速度を遅くし、媒体15がデフレクタク
ローズ位置P0へ到達した時には、デフレクタ6もデフ
レクタクローズ位置に到達するように制御する必要があ
る。
【0031】この場合、媒体の現在位置P2からデフレ
クタクローズ位置P0までの媒体搬送時間をTn 、媒体
搬送速度をVn とすると、Tm =Tn となるようにVn
=N/Tm の関係式によりVn の値を求める。そして、
前記媒体搬送速度Vn が求まったら、その速度Vn を基
に予め設定されているスルーイングデータテーブルを参
照して、前記Vn に対応した速度制御データを取り出
す。
【0032】その後、前記デフレクタ/搬送機構制御手
段は、マグネット8を励磁してデフレクタ6のクローズ
動作を開始させると共に、前記速度制御データを基に搬
送モータ11を駆動して媒体15の搬送を開始させる。
このようにすれば、媒体15がデフレクタクローズ位置
P0に到達した時には、デフレクタ6もデフレクタクロ
ーズ位置P0に到達しており、ジャムの発生を伴うこと
なく、媒体15を印字位置まで搬送することができる。
【0033】一方、前記Tm ≧Tn0の条件が成り立たな
い場合、すなわち、Tm <Tn0の場合は媒体15がデフ
レクタクローズ位置P0に到達する前にデフレクタ6が
デフレクタクローズ位置P0に到達しているから、搬送
モータ11は通常の媒体搬送速度Vn0で駆動すれば良
い。すなわち、前記デフレクタ/搬送機構制御手段は、
マグネット8を励磁してデフレクタ6のクローズ動作を
開始させると共に、通常搬送速度Vn0で搬送モータ11
を駆動して媒体15の搬送を開始させる。
【0034】このようにすれば、媒体15がデフレクタ
クローズ位置P0に到達する前にデフレクタ6がデフレ
クタクローズ位置P0に到達しており、ジャムの発生を
伴うことなく、媒体15を印字位置まで搬送することが
できる。以上のようにすれば、媒体上に印字する場合の
ロス時間を無くして印字処理時間を短縮し、効率の良い
印字処理ができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 §1:プリンタ装置の説明・・・図2参照 図2は実施例の装置説明図であり、A図は装置構成図、
B図は媒体搬送時の説明図である。以下、図2に基づい
て実施例の装置の構成を説明する。このプリンタ装置
は、銀行、その他の金融機関の店舗に設置され、係員に
より操作される装置である。このプリンタ装置では、取
引通帳、及び取引情報を取り扱う伝票に対して印字処理
を行う。
【0036】:構成の説明・・・図2のA図参照 図2のA図に示したように、前記プリンタ装置には筐体
1が設けてあり、該筐体1内には、搬送ローラ10、媒
体位置検出センサ12、搬送モータ11、印字ヘッド1
6、プラテン5、デフレクタ6、スプリング7、マグネ
ット8、プリンタ制御部14等が設けてある。また、筐
体1の一部に挿入口を持つ伝票吸入部2と通帳吸入部3
が設けてある。前記各部の機能等は次の通りである。
【0037】(1) :搬送モータ11と搬送ローラ10は
搬送機構を構成するものであり、搬送モータ11により
ベルト、ギャ等を介して搬送ローラ10を回転駆動する
ことで媒体15を搬送するものである。なお、前記搬送
ローラ10はガイドローラと一対になっていて、両ロー
ラの間に媒体を挟んで搬送するものである。この場合、
搬送モータ11は、制御パルスにより駆動されるステッ
プモータで構成されている。
【0038】(2) :媒体位置検出センサ12は、搬送路
上を搬送される媒体の位置を検出するものである。 (3) :印字ヘッド16と、プラテン5は印字機構を構成
するものであり、媒体15に印字する場合は、媒体をプ
ラテン上に置き、その上から印字ヘッド16により印字
する。この場合、印字ヘッド16はドットインパクト型
のプリンタヘッドであり、複数のドットピンにより印字
される。
【0039】(4) :デフレクタ6、スプリング7、マグ
ネット8は、デフレクタ機構を構成するものである。こ
の場合、スプリング7はデフレクタ6の復帰用のスプリ
ングであり、マグネット8はデフレクタ6をクローズさ
せるものである。なお、デフレクタ6はマグネット8が
励磁されていない時はスプリング7により図示矢印b方
向に移動しホームポジションに復帰しているが、マグネ
ット8が励磁されると図示矢印f方向へ移動してクロー
ズし、デフレクタクローズ位置で停止する。
【0040】(5) :伝票吸入部2は伝票を装置内部へ吸
入するものである。なお、伝票吸入部2は伝票の排出口
も兼ねている。 (6) :通帳吸入部3は通帳を装置内部へ吸入するもので
ある。なお、通帳吸入部3は通帳の排出口も兼ねてい
る。
【0041】(7) :プリンタ制御部14は、プリンタ装
置の各種制御を行うものである。 :媒体搬送動作の基本的な説明・・・図2のB図参照 図2のB図に示したように、媒体15は伝票吸入部2、
或いは通帳吸入部3から吸入された後、搬送ローラ10
を含む搬送機構により搬送される。例えば、通帳の頁を
読み取った後、通帳に印字する場合は、先ず、通帳吸入
部3から吸入された通帳は頁読み取り位置まで搬送され
て停止する。
【0042】この頁読み取り位置で頁読み取り部(図示
省略)により頁が読み取られた後、通帳は再び搬送機構
により印字位置まで搬送されて停止する。そして、印字
位置で印字ヘッドにより通帳に印字される。その後、通
帳は前記と逆の方向に搬送され通帳吸入部3から排出さ
れる。
【0043】前記のように媒体15は搬送路上を搬送さ
れるが、その搬送の途中で媒体位置検出センサ12によ
り媒体の位置が検出される。すなわち、媒体15が伝票
吸入部2、或いは通帳吸入部3から吸入された後、搬送
路上の所定の位置を通過する際、前記媒体位置検出セン
サ12により検出されると、プリンタ制御部14では、
その検出情報をセンサ情報としてメモリに記憶しておく
(後述する)。
【0044】その後、媒体15が次の処理位置(例え
ば、通帳の頁読み取り位置)まで搬送されると、プリン
タ制御部14では、媒体位置検出センサ12の位置から
前記次の処理位置までに搬送モータへ送ったパルス数情
報をモータ制御情報としてメモリに記憶しておく(後述
する)。このようにすれば、メモリの情報(センサ情報
+モータ制御情報)から媒体の現在位置を計算により求
めることができる。
【0045】§2:プリンタ制御部の説明・・・図3、
図4参照 図3はプリンタ制御部のブロック図、図4はスルーイン
グデータテーブル説明図である。以下、図3、図4に基
づいてプリンタ制御部を説明する。前記プリンタ制御部
14には、CPU20、センサ信号処理部21、媒体搬
送情報処理部22、搬送モータ制御部23、デフレクタ
制御部24、EEPROM25、ROM26、印字ヘッ
ド制御部27、メモリ28等が設けてある。
【0046】また、前記EEPROM25にはデフレク
タ情報テーブルが格納されており、前記ROM26には
スルーイングデータテーブルが格納されている。前記各
部の機能等は次の通りである。
【0047】(1) :CPU20は、プリンタ制御部14
内の各種制御を行うものである。 (2) :センサ信号処理部21は、媒体位置検出センサ1
2からの検出信号の処理を行うものである。なお、セン
サ信号処理部21は、媒体位置検出センサ12が媒体を
検出するとそのセンサ情報をメモリ28に格納してお
く。
【0048】(3) :媒体搬送情報処理部22は、CPU
20の指示によりメモリ28内の情報を使用して媒体搬
送に必要な各種情報(例えば、媒体の現在位置の計算、
媒体搬送速度の計算処理等)の処理を行うものである。
【0049】(4) :搬送モータ制御部23はCPU20
の指示により搬送モータ11(ステップモータ)に制御
パルスを送り該搬送モータ11の制御を行うものであ
る。なお、搬送モータ11は前記制御パルスの数に応じ
て回転するものである。また、搬送モータ制御部23は
搬送モータ11を駆動した際、その制御パルス数情報を
モータ制御情報としてをメモリ28に格納しておく。
【0050】(5) :デフレクタ制御部24はCPU20
の指示によりマグネット8を制御してデフレクタ6のク
ローズ制御を行うものである。 (6) :EEPROM25は、予めデフレクタ情報テーブ
ルを格納しておく電気的に一括書換え可能な不揮発性メ
モリである。前記デフレクタ情報テーブルには、デフレ
クタ復帰位置、デフレクタクローズ位置、クローズ時
間、デフレクタ復帰位置からデフレクタクローズ位置ま
での距離、デフレクタ6の平均速度等の情報を設定して
おく。
【0051】(7) :ROM26は、スルーイングデータ
テーブルと、媒体15の通常の搬送速度Vn0を格納して
おく不揮発性メモリである。このスルーイングデータテ
ーブルは、図4に示したように、搬送モータの複数の異
なった速度(速度Vn0、速度Vn1、・・・速度VnN
と、各速度(媒体搬送速度)に対応した複数のモータ励
磁時間情報からなる速度制御データで構成されている。
【0052】前記複数の励磁時間情報は、搬送モータ1
1を制御する際のシーケンシャルな速度制御データであ
り、搬送モータ制御部23はモータ速度(媒体搬送速
度)が決まると、各速度に対応した励磁時間情報を順次
読み出し、搬送モータ11の速度制御を行う。
【0053】例えば速度Vn1の場合、モータ制御データ
はモータ励磁時間1・・・モータ励磁時間mであり、こ
れらの各情報を使用して順次搬送モータ11の速度制御
を行う。
【0054】(8) :印字ヘッド制御部27は、印字ヘッ
ド16を制御して媒体15に印字する際の制御を行うも
のである。 (9) :メモリ28は、CPU20、センサ信号処理部2
1、媒体搬送情報処理部22等がアクセスするメモリで
ありワーク用として使用するものである。なお、メモリ
28には前記センサ情報、モータ制御情報等を格納す
る。
【0055】§3:プリンタ装置の基本動作の説明・・
・図5、図6参照 図5はプリンタ装置の平面図であり、図はデフレクタ
復帰時、図はデフレクタクローズ時の状態を示す。ま
た、図6はプリンタ装置の断面図であり、はデフレク
タ復帰時(図5のに対応)、図はデフレクタクロー
ズ時の状態(図5のに対応)を示す。以下、図5、図
6に基づいてプリンタ装置の基本動作を説明する。
【0056】図示のように、搬送機構を構成する多数の
搬送ローラ10を回転させることで媒体15を搬送でき
るようになっている。今、図5のようにX−Y座標を設
定すると、媒体15はY軸方向に搬送されると共に、デ
フレクタ6もY軸方向に移動できるようになっている。
【0057】そして、搬送路の途中には、プラテン5が
X軸方向に細長く延びており、このプラテン5の上方に
印字ヘッド16が設けてある。この印字ヘッド16は、
プラテン5の上側をX軸方向に移動しながら媒体15に
印字するように構成されている。
【0058】図5、図6の図のようにデフレクタ6が
ホームポジションに復帰している場合のデフレクタ復帰
位置(デフレクタ6の先頭位置)をP1、デフレクタ6
がクローズしてプラテン5上で停止した場合のデフレク
タクローズ位置(デフレクタの先頭位置)をP0、媒体
15の現在位置(媒体の先頭位置)をP2とする。ま
た、前記P1−P0間の距離をM、P0−P2間の距離
をNとし、デフレクタ6のクローズ時の移動方向をf、
媒体15のプラテン5方向への移動方向をdとする。
【0059】本実施例の基本動作は次の通りである。先
ず、図5、図6の図に示したように、デフレクタ6が
デフレクタ復帰位置P1に復帰しており、媒体15が現
在位置P2に停止している状態から媒体15を印字位置
まで搬送して該媒体15に印字を行う場合、デフレクタ
6を図示矢印f方向へクローズする動作と、媒体15を
図示矢印d方向へ搬送する動作をオーバーラップさせて
行う。
【0060】この場合、図5、図6の図に示したよう
に、デフレクタ6を図示矢印f方向へ移動させてクロー
ズさせると共に、媒体15を図示矢印d方向へ搬送して
プラテン5の方向へ搬送する。
【0061】前記動作により、デフレクタ6がP1→P
0までの距離Mだけ移動する時間(デフレクタ6の安定
時間も含む)をTm 、媒体15が通常の媒体搬送速度で
P2→P0までの距離Nだけ搬送されるに要する時間を
n0とし、デフレクタ6の平均速度(デフレクタ6がク
ローズ動作を開始してからクローズ位置で安定するまで
の平均速度)をVm 、媒体15の通常搬送時の搬送速度
をVn0とすると、Tm=M/Vm 、Tn0=N/Vn0の関
係式が成り立つ。
【0062】ここで、前記P1、P0、Tm 、Vm 、M
の値は固定の値であるから予め計測してEEPROM2
5のデフレクタ情報テーブルに設定しておく。また、媒
体15の通常の搬送速度Vn0も固定の値であるから、予
めROM26に格納しておく。しかし、媒体15の現在
位置P2は媒体15がどのような処理を経由して印字処
理を行うかによって異なった値となるから、その都度求
める必要がある。
【0063】この場合、媒体15が媒体位置検出センサ
12を通過した時の位置を基準として、その後印字以外
の他の処理を行うため、媒体位置検出センサ12の位置
から他の処理を行うための他の処理位置まで媒体15を
搬送した時に、搬送モータ制御部23が搬送モータ11
に送ったパルス数情報(モータ制御情報)をメモリ28
に格納しておくことで、前記媒体位置検出センサ12の
位置からどの方向にどれだけ媒体15を搬送したかを計
算により求めることができる。
【0064】従って、媒体搬送情報処理部22では、メ
モリ28に格納されている前記媒体位置検出センサ12
からのセンサ情報と、その後の搬送モータ11への供給
パルス数情報(モータ制御情報)とから、印字前に停止
している媒体15の現在位置P2を求めることができ
る。そして、媒体15の現在位置P2とデフレクタクロ
ーズ位置P0の値から前記P2−P0間の距離Nが求ま
るので、Tn0=N/Vn0の関係式によりTn0を求めるこ
とができる。
【0065】前記Tn0が求まると、媒体搬送情報処理部
22はCPU20の指示によりTm≧Tn0の条件を満た
しているか否かを判断し、前記条件を満たしていた場合
は、デフレクタ6がデフレクタクローズ位置P0に到達
する前に媒体15がデフレクタクローズ位置P0に到達
してしまうことになり、ジャム等の原因になる。
【0066】そこでこの場合には、媒体15の搬送速度
を遅くし、媒体15がデフレクタクローズ位置P0へ到
達した時にはデフレクタ6もデフレクタクローズ位置P
0に到達するように制御する必要がある。この場合、媒
体15の現在位置P2からデフレクタクローズ位置P0
までの媒体搬送時間をTn 、媒体搬送速度をVn とする
と、Tm =Tn となるようにVn =N/Tm の関係式に
より媒体搬送速度Vnの値を求める。
【0067】そして、媒体搬送情報処理部22は前記媒
体搬送速度Vn が求まったら、その速度Vn を基にRO
M26内のスルーイングデータテーブルから前記速度V
n に対応した速度制御データを取り出す。その後、デフ
レクタ制御部24はCPU20の指示によりマグネット
8を励磁してデフレクタ6のクローズ動作を開始させる
と共に、搬送モータ制御部23はCPU20の指示によ
り前記速度制御データを使用して搬送モータ11を制御
し媒体15の搬送を開始させる。
【0068】このようにすれば、媒体15がデフレクタ
クローズ位置P0に到達した時には、既にデフレクタ6
もデフレクタクローズ位置P0に到達して動作が安定し
ており、ジャムの発生を伴うことなく、媒体15を印字
位置まで搬送することができる。
【0069】一方、前記Tm ≧Tn0の条件を満たしてい
ない場合、すなわち、Tm <Tn0の場合は媒体15がデ
フレクタクローズ位置P0に到達する前にデフレクタ6
がデフレクタクローズ位置P0に到達しているから、搬
送モータ11は通常の媒体搬送速度Vn0で駆動すれば良
い。
【0070】すなわち、この場合は、デフレクタ制御部
24がCPU20の指示によりマグネット8を励磁して
デフレクタ6のクローズ動作を開始させると共に、搬送
モータ制御部23がCPU20の指示により通常搬送速
度Vn0で搬送モータ11を駆動して媒体15の搬送を開
始させる。
【0071】このようにすれば、媒体15がデフレクタ
クローズ位置P0に到達する前にデフレクタ6がデフレ
クタクローズ位置P0に到達しており、ジャムの発生を
伴うことなく、媒体15を印字位置まで搬送することが
できる。
【0072】§4:フローチャートによるプリンタ装置
の動作説明・・・図7参照 図7はプリンタ制御部の処理フローチャートである。以
下、図7に基づいてプリンタ装置の動作を説明する。な
お、S1〜S8は各処理ステップを示す。
【0073】搬送機構により媒体15が搬送され媒体位
置検出センサ12により媒体15が検出されると、その
媒体検出信号はセンサ信号処理部21が受け取り、セン
サ情報としてメモリ28に格納しておく。また、搬送モ
ータ制御部23は媒体15が媒体位置検出センサ12の
位置から別の位置まで搬送された場合に搬送モータへ供
給されたパルス数情報をモータ制御情報としてメモリ2
8に格納しておく。
【0074】そして、印字以外の他の処理終了後、その
位置で媒体15が停止しており、デフレクタ6もデフレ
クタ復帰位置P1に復帰しているものとする。この状態
で媒体15に印字処理を行う場合、先ず、媒体搬送情報
処理部22はCPU20の指示によりメモリ28内のセ
ンサ情報とモータ制御情報を基に媒体15の現在位置P
2を求める(S1)。
【0075】次に、媒体搬送情報処理部22は、媒体1
5の現在位置P2からデフレクタクローズ位置P0まで
の媒体搬送距離Nを求め、この距離Nと、通常の媒体搬
送速度Vn0から通常搬送時の媒体搬送時間Tn0(Tn0
N/Vn0)を求める(S2)。そして、媒体搬送情報処
理部22は、EEPROM25内のデフレクタ情報テー
ブルからデフレクタクローズ時間Tm を読み出し、デフ
レクタクローズ時間T m と前記媒体搬送時間Tn0とを比
較し、Tm ≧Tn0の条件を満たしているか否かを判断す
る(S3)。
【0076】その結果、前記条件を満たしていた場合
(Tm ≧Tn0)は、媒体搬送距離Nとデフレクタクロー
ズ時間Tm より媒体搬送速度Vn (Vn =N/Tm )を
求め、その速度Vn よりROM26内のスルーイングデ
ータテーブルの速度制御データを選択する(S4)。
【0077】その後、デフレクタ制御部24はCPU2
0の指示によりマグネット8を励磁してデフレクタ6を
クローズさせる(S5)。また、この時、搬送モータ制
御部23はCPU20の指示により、前記スルーイング
データテーブルから選択された速度制御データを受け取
り、そのデータで搬送モータ11を制御する。この場
合、デフレクタ6のクローズ動作と媒体15の搬送動作
は同時にスタートさせるように制御する。
【0078】この制御により搬送モータ11は媒体15
の搬送を開始する(S6)。そして、媒体15が搬送さ
れデフレクタクローズ位置P0に到達した時、デフレク
タ6もデフレクタクローズ位置P0に到達している。そ
して、媒体15が更に搬送されて所定の印字位置に到達
すると、搬送モータ制御部23は搬送モータ11の回転
を停止する(S7)。
【0079】一方、前記S3の処理で、前記Tm ≧Tn0
の条件を満たしていない場合は、通常の媒体搬送速度V
n0よりROM26内のスルーイングデータテーブルの速
度制御データを選択する(S8)。そして、前記S5の
処理から繰り返して行う。
【0080】§5:具体例によるプリンタ装置の動作説
明・・・図8参照 図8はプリンタ装置の動作説明図である。以下、図8に
基づいて具体例によるプリンタ装置の動作を説明する。
【0081】先ず、図に示したように、デフレクタ6
がデフレクタ復帰位置P1に復帰しており、媒体15が
現在位置P2に停止していたとする。この状態で、前記
媒体搬送速度Vn 又はVn0よりROM26内のスルーイ
ングデータテーブルの速度制御データを選択する。
【0082】次に、図に示したように、デフレクタ6
のクローズ動作を開始しデフレクタ6を図示矢印f方向
に移動させる。また同時に搬送モータ11を制御して搬
送ローラ10を回転させ、媒体15を図示矢印d方向に
搬送する。このようにして媒体15を搬送し、図に示
したように、媒体15がデフレクタクローズ位置P0に
到達した時、デフレクタ6もデフレクタクローズ位置P
0に到達している。
【0083】このため、媒体15はデフレクタ6により
上側から押さえ付けられた状態でプラテン5上を通過し
て搬送される。その後、媒体15が所定の印字位置まで
搬送されると、搬送モータの回転は停止する。このよう
にして媒体15はジャムとならずに印字位置まで搬送さ
れて印字される。
【0084】(他の実施例)以上実施例について説明し
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。 (1) :通帳/伝票プリンタ装置の外、デフレクタを備え
た任意のプリンタ装置に適用可能である。
【0085】(2) :デフレクタのクローズ動作開始タイ
ミングと、媒体の搬送開始タイミングは、前記実施例の
ように同じタイミング(同時動作開始)でも良いし、シ
ーケンシャルに動作(デフレクタのクローズ動作開始
後、搬送モータの回転駆動開始)させて良い。但し、媒
体がデフレクタクローズ位置に到達した時、デフレクタ
もデフレクタクローズ位置に到達して動作が安定してい
ることが必要である。
【0086】(3) :デフレクタを使用しないで、印字ヘ
ッドを下方向に移動させて該印字ヘッドにより機械的に
媒体を押さえ込む構造のプリンタ装置にも同様に適用可
能である。この場合、印字ヘッドの下方向への移動動作
と媒体の搬送動作をオーバーラップさせて動作を行う。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) :デフレクタのクローズ動作と媒体の搬送動作をオ
ーバーラップして行うので、従来のようなロス時間が殆
どなくなり、印字処理時間を短縮して効率的に印字処理
を行うことができる。
【0088】(2) :媒体が搬送されてデフレクタクロー
ズ位置に到達した時、デフレクタもクローズ位置に到達
するように制御しているので、デフレクタがクローズし
て安定した時点で媒体がデフレクタの下側を通過させる
ことが可能になる。従って、媒体のジャム発生を確実に
防止することができる。
【0089】(3) :スルーイングデータテーブルの速度
制御データを変更することにより、搬送機構に合わせた
効率の良い制御方法で搬送モータの制御を行うことがで
きる。従って、常に効率的な印字処理を行うことができ
る。
【0090】前記効果の外、各請求項に対応して次のよ
うな効果がある。 (4) :請求項1では、プリンタ制御部は、媒体に印字す
る際マグネットを励磁してデフレクタをクローズさせる
動作と、搬送モータを駆動して媒体を現在位置から印字
位置まで搬送する動作をオーバーラップして行わせるデ
フレクタ/搬送機構制御手段を備えている。
【0091】従って、デフレクタのクローズ動作と媒体
の搬送動作をオーバーラップして行うので、印字処理時
間を短縮して効率的に印字処理を行うことができる。ま
た、媒体が搬送されてデフレクタクローズ位置に到達し
た時、デフレクタもクローズ位置に到達するように制御
しているので、デフレクタがクローズして安定した時点
で媒体がデフレクタの下側を通過させることが可能にな
る。従って、媒体のジャム発生を確実に防止することが
できる。
【0092】(5) :請求項2では、デフレクタ/搬送モ
ータ制御手段は、デフレクタのクローズ動作と媒体搬送
動作をオーバーラップさせて制御する場合、前記媒体が
デフレクタクローズ位置に到達した時には、デフレクタ
もデフレクタクローズ位置に到達するように前記デフレ
クタと搬送モータの制御を行うようにしている。従っ
て、デフレクタがクローズして安定した時点で媒体がデ
フレクタの下側を通過させることが可能になり、媒体の
ジャム発生を確実に防止することができる。
【0093】(6) :請求項3では、スルーイングデータ
テーブルを備え、デフレクタ/搬送機構制御手段は、媒
体を現在位置から印字位置まで搬送する場合、媒体を現
在位置からデフレクタクローズ位置まで搬送するのに要
する時間がデフレクタクローズ時間以上となるような媒
体搬送速度を求め、その媒体搬送速度より前記スルーイ
ングデータテーブルの速度制御データを選択して搬送モ
ータを制御するようにしている。スルーイングデータテ
ーブルの速度制御データを変更することにより、搬送機
構に合わせた効率の良い制御方法で搬送モータの制御を
行うことができる。従って、常に効率的な印字処理を行
うことができる。
【0094】(7) :請求項4では、スルーイングデータ
テーブルを備え、デフレクタ/搬送モータ制御手段は、
媒体搬送時間(Tn0)がデフレクタクローズ時間
(Tm )以下(Tm ≧Tn0)であれば、媒体の現在位置
からデフレクタクローズ位置までの媒体搬送距離(N)
とデフレクタクローズ時間(Tm )より媒体搬送速度
(Vn:Vn =N/Vm )を求め、その速度(Vn )に
よりスルーイングデータテーブルの速度制御データを選
択して搬送モータの速度制御を行うようにしている。
【0095】従って、媒体が搬送されてデフレクタクロ
ーズ位置に到達した時、デフレクタもクローズ位置に到
達するので、デフレクタがクローズして安定した時点で
媒体がデフレクタの下側を通過させることが可能にな
る。従って、媒体のジャム発生を確実に防止することが
できる。
【0096】(8) :請求項5では、スルーイングデータ
テーブルを備え、デフレクタ/搬送モータ制御手段は、
媒体搬送時間(Tn0)がデフレクタクローズ時間
(Tm )より長ければ(Tm <Tn0)、通常の媒体搬送
速度(Vn0)よりスルーイングデータテーブルの速度制
御データを選択して搬送モータの速度制御を行うように
している。
【0097】従って、媒体が搬送されてデフレクタクロ
ーズ位置に到達した時、デフレクタもクローズ位置に到
達するので、デフレクタがクローズして安定した時点で
媒体がデフレクタの下側を通過させることが可能にな
る。従って、媒体のジャム発生を確実に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施例の装置説明図である。
【図3】実施例におけるプリンタ制御部のブロック図で
ある。
【図4】実施例におけるスルーイングデータテーブル説
明図である。
【図5】実施例におけるプリンタ装置の平面図である。
【図6】実施例におけるプリンタ装置の断面図である。
【図7】実施例におけるプリンタ制御部の処理フローチ
ャートである。
【図8】実施例におけるプリンタ装置の動作説明図であ
る。
【図9】従来例のプリンタ装置構成図である。
【図10】従来例の動作説明図(その1)である。
【図11】従来例の動作説明図(その2)である。
【符号の説明】
1 筐体 2 伝票吸入部 3 通帳吸入部 5 プラテン 6 デフレクタ 7 スプリング 8 マグネット 10 搬送ローラ 11 搬送モータ 14 プリンタ制御部 15 媒体 16 印字ヘッド 20 CPU 21 センサ信号処理部 22 媒体搬送情報処理部 23 搬送モータ制御部 24 デフレクタ制御部 25 EEPROM 26 ROM 27 印字ヘッド制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラテンを含む印字機構と、媒体搬送時に
    クローズして前記プラテン上部を遮蔽するデフレクタ
    と、前記デフレクタを駆動するマグネットと、媒体搬送
    機構を駆動する搬送モータと、前記各部の制御を行うプ
    リンタ制御部を備えたプリンタ装置において、 前記プリンタ制御部は、媒体に印字する際、前記マグネ
    ットを励磁してデフレクタをクローズさせる動作と、前
    記搬送モータを駆動して媒体を現在位置から印字位置ま
    で搬送する動作をオーバーラップして行わせるデフレク
    タ/搬送機構制御手段を備えていることを特徴としたプ
    リンタ装置。
  2. 【請求項2】前記デフレクタ/搬送モータ制御手段は、
    デフレクタのクローズ動作と媒体搬送動作をオーバーラ
    ップさせて制御する場合、前記媒体がデフレクタクロー
    ズ位置に到達した時には、デフレクタもデフレクタクロ
    ーズ位置に到達するように前記デフレクタと搬送モータ
    の制御を行うことを特徴とした請求項1記載のプリンタ
    装置。
  3. 【請求項3】複数の媒体搬送速度と前記各速度に対応し
    て搬送モータ制御用の速度制御データを設定したスルー
    イングデータテーブルを備え、 前記デフレクタ/搬送機構制御手段は、媒体を現在位置
    から印字位置まで搬送する場合、媒体を現在位置からデ
    フレクタクローズ位置まで搬送するのに要する時間がデ
    フレクタクローズ時間以上となるような媒体搬送速度を
    求め、その媒体搬送速度より前記スルーイングデータテ
    ーブルの速度制御データを選択して搬送モータを制御す
    ることを特徴とした請求項1記載のプリンタ装置。
  4. 【請求項4】複数の媒体搬送速度と前記各速度に対応し
    て搬送モータ制御用の速度制御データを設定したスルー
    イングデータテーブルを備え、 前記デフレクタ/搬送モータ制御手段は、媒体を現在位
    置から印字位置まで搬送する場合、デフレクタクローズ
    時間(Tm )と通常時の媒体搬送速度で現在位置からデ
    フレクタクローズ位置まで媒体を搬送するのに要する媒
    体搬送時間(T n0)を比較し、前記媒体搬送時間
    (Tn0)がデフレクタクローズ時間(Tm )以下(Tm
    ≧Tn0)であれば、 媒体の現在位置からデフレクタクローズ位置までの媒体
    搬送距離(N)とデフレクタクローズ時間(Tm )より
    媒体搬送速度(Vn :Vn =N/Vm )を求め、その速
    度(Vn )によりスルーイングデータテーブルの速度制
    御データを選択して搬送モータの速度制御を行うことを
    特徴とした請求項1記載のプリンタ装置。
  5. 【請求項5】複数の媒体搬送速度と前記各速度に対応し
    て搬送モータ制御用の速度制御データを設定したスルー
    イングデータテーブルを備え、 前記デフレクタ/搬送モータ制御手段は、媒体を現在位
    置から印字位置まで搬送する場合、デフレクタクローズ
    時間(Tm )と通常時の媒体搬送速度(Vn0)で現在位
    置からデフレクタクローズ位置まで媒体を搬送するのに
    要する媒体搬送時間(Tn0)を比較し、前記媒体搬送時
    間(Tn0)がデフレクタクローズ時間(Tm )より長け
    れば(Tm <Tn0)、 通常の媒体搬送速度(Vn0)よりスルーイングデータテ
    ーブルの速度制御データを選択して搬送モータの速度制
    御を行うことを特徴とした請求項1記載のプリンタ装
    置。
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