JPH0998894A - 鍋の取手 - Google Patents

鍋の取手

Info

Publication number
JPH0998894A
JPH0998894A JP26150795A JP26150795A JPH0998894A JP H0998894 A JPH0998894 A JP H0998894A JP 26150795 A JP26150795 A JP 26150795A JP 26150795 A JP26150795 A JP 26150795A JP H0998894 A JPH0998894 A JP H0998894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
handle
pot
pan
finger
handle body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26150795A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenkichi Nakazawa
賢吉 中澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAKAZAWA KOGYO KK
Original Assignee
NAKAZAWA KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NAKAZAWA KOGYO KK filed Critical NAKAZAWA KOGYO KK
Priority to JP26150795A priority Critical patent/JPH0998894A/ja
Publication of JPH0998894A publication Critical patent/JPH0998894A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的小さな力で鍋を持運びすることがで
き、十分な大きさを有し鍋に対してスマートに取り付け
られる鍋の取手を提供する。 【解決手段】 偏平で横長な略矩形に形成された取手本
体4を縦向きに設ける。この取手本体4は、鍋1の壁面
1Aの曲面に近似した曲率で内側に湾曲している。取手
本体4の上面部及び下面部がそれぞれ上部指掛部5及び
下部指掛部6となっている。そして、前記下部指掛部6
には、長手方向に凹部7,8,9,10が形成されてい
る。取手本体4Aの外周面に手掌Tを当てることによ
り、包むようにして取手本体4Aを持ち、取手本体4と
手掌Tと腕Aとがほぼ直線をなすようにして鍋1を持運
ぶ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍋の取手に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来の鍋の取手は、例
えば図12に示すように鍋1の外側に連結部3を介して設
けられ、円柱状或いは角柱状等のものであった。そして
前記円柱状等の取手2に指Fの先端を掛けて鍋1を持ち
運んだりするものであった。
【0003】前記従来技術においては、鍋1の重みGが
取手2を介して指Fの先端に加わり、さらに指Fの力が
手掌Tから腕Aへ伝わるものである。したがって図12に
示すように重みGの垂直方向に対して手掌Tが斜め上方
へ向き、さらに腕Aも斜め上方へ向くために、指F、手
掌T、腕Aにおいては比較的強力な力を発揮する必要が
ある。特にそうめん、うどん、パスタ類を茹でるには大
型の鍋を用いるが、このような際には強力な腕力を発揮
する必要があった。
【0004】このような問題点を解決することを目的と
して、本発明者らは先に鍋の外側に連結部を介して固定
される鍋の取手において、偏平に形成された取手本体を
縦向きに設けるとともに、該取手本体の細幅な上面部及
び下面部には夫々上部及び下部指掛部が形成されること
を特徴とする鍋の取手を先に出願した(実用新案登録第
3009468号)。
【0005】この鍋の取手は、比較的小さな力で鍋を持
運びすることができるものであるが、取手を小さくする
と取手の両端部を支持する連結部や鍋の壁面に誤って手
などが接触したりしやすくなるため、取手をある程度鍋
の壁面から離間させるとともに大きく形成する必要があ
る。しかしながら、取手を鍋の壁面から十分に離間させ
るとともに大きくすると、取手が特にその両端部におい
て鍋の中心に対して大きく突出してしまう。もし大きな
形状としても鍋に対してスマートに取り付けられる取手
を提供することができれば、大型の鍋をより一層使い勝
手のよいものとすることができる。
【0006】そこで、本発明は比較的小さな力で鍋を持
運びすることができるとともに、十分な大きさを有し、
鍋に対してスマートに取り付けられる鍋の取手を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
鍋の取手は、鍋の外側に連結部を介して固定される鍋の
取手において、偏平に形成され横長で内側に湾曲した取
手本体を縦向きに設けたものである。このような構成を
採用することにより第1指を取手本体の上部に掛け、手
掌を前記縦向きに設けられた取手本体の外側部に当て、
さらに第2指乃至第5指を取手本体の下部に掛けて前記
取手本体を手で包むように持つことにより、取手本体と
手掌と腕とがほぼ直線をなすので、力が効率良く伝達さ
れるので、比較的小さい腕の力で鍋を簡単に持運ぶこと
ができる。また、取手本体が内側に湾曲しているので、
取手中央部における鍋の壁面との間隔を十分に確保する
ことができるので、取手本体に指を掛けた際に誤って指
などが鍋の壁面と接触したりしにくい。
【0008】また、請求項2記載の鍋の取手は、前記取
手本体が前記鍋の壁面の曲面に近似した曲率に形成され
ているものである。このような構成を採用することによ
り、取手本体を大型化しても取手本体が鍋の壁面に沿っ
てスマートに取り付けられるので、鍋の中心に対して過
度に外側に飛び出さないので鍋に美感を損なうことがな
く、使い勝手もよい。また、前述したように取手本体を
大型化することができるので、取手の連結部の間隔を広
くすることができ、取手本体に指を掛けた際に誤って指
などが連結部と接触したりすることがない。
【0009】さらに、請求項3記載の鍋の取手は、前記
取手本体の中央部に開口部が形成されているものであ
る。このような構成を採用することにより、第1指を取
手本体の上部に掛け、第2指乃至第5指取手本体の開口
部に挿入して、握持することによっても鍋を持ち運ぶこ
とができる。
【0010】
【発明の実施態様】以下、本発明の第1実施例を図1乃
至図7を参照して説明する。1は鍋であり、この鍋1の
両側には取手2が連結部3を介して固定されている。前
記取手2は、偏平で横長な略矩形に形成された合成樹脂
製の取手本体4を縦向きに設けたものであり、この取手
本体4は、図2及び図3に示すように鍋1の壁面1Aの
曲面に近似した曲率で内側に湾曲しているとともに、縁
部が断面半円形に形成されており、取手本体4を把持し
た際に指Fが掛かりやすいように構成されていて、取手
本体4の上面部及び下面部がそれぞれ上部指掛部5及び
下部指掛部6となっている。そして、前記下部指掛部6
には、長手方向に凹部7,8,9,10が形成されてい
て、後述するように第2指乃至第5指F2 ,F3
4 ,F5 が掛り易くなっている。
【0011】また、前記連結部3は、例えばアルミニウ
ムダイキャスト等からなり、その基端11を鋲12等により
鍋1の壁面に固定し、さらに前記基端11より外方に向か
って二股状に形成された突設部13の先端14が相互に内向
き形成され、そして前記取手本体4の壁面に挿着して固
着されている。
【0012】次に前記構成についてその作用を説明す
る。図1乃至図3に示すように、取手2を持つときに
は、第1指F1 を横長な略矩形の取手本体4の前記上部
指掛部5に掛け、手掌Tを取手本体4の外側部4Aに当
てるとともに第2指乃至第5指F2 ,F3 ,F4 ,F5
を前記下部指掛部6の凹部7,8,9,10に下側から掛
るように手で包んで持つことができる。この結果、前記
取手本体4が手掌T全体で包まれるように持たれるた
め、取手2における鍋1の重みGと、この重みGに抗す
る腕Aによる力Pがほぼ平行となり、腕Aには余分な力
が不要となり、比較的小さい力で持ち上げることができ
る。また、図7(a) に示すように同一の位置において基
端11で取り付けられた平板状の取手本体41の場合におけ
る間隔L2と比較して、取手本体4の中央位置において鍋
1の壁面1Aとの間隔L1が大きくなっているので、取手
本体4に指を掛けた際に誤って指などが鍋1の壁面1A
と接触したりしにくくなっている。特に、本実施例にお
いては前記取手本体4の曲率が鍋1の壁面1Aの曲面の
曲率に近似したものとなっているので、図7(b) に示す
ように取手本体4の中央位置において鍋1の壁面1Aに
対し同じ間隔を有する平板状の取手本体42の場合と比較
して両端部が壁面1Aの沿って湾曲しているので、取手
本体4の両端部が鍋の中心に対して過度に外側に飛び出
すことがないため、美感を損なうことがなく、また使い
勝手もよい。以上のような2つの効果により通常より大
型の取手本体4とすることができる。そして、上述した
ように取手本体4を大型化することができるので、その
結果、取手本体4を両端部において支持する連結部3の
間隔が広くなるので、取手本体4に指を掛けた際に誤っ
て指などが連結部3と接触したりしにくいという効果も
奏する。さらに、本実施例においては、連結部3が基端
11より外方に向かって二股状に形成されているので、取
手本体4が、鍋1の径に対して十分に離間して設けられ
ており、しかも前記取手本体4が縦向きであるので、鍋
1と取手本体4との間に十分な空間Sが形成されるた
め、調理時の炎などによる熱気は、該空間Sから上昇し
ていくことになり、取手本体4が熱の影響をほとんど受
けず、熱くなることがないように構成されている。
【0013】以上のように、前記第1実施例の鍋の取手
2は、鍋1の外側に連結部3を介して固定される鍋の取
手2において、偏平に形成され横長で内側に湾曲した取
手本体4を縦向きに設けたものであるので、前記取手本
体4の上部指掛部5及び下部指掛部6に夫々第1指
1 ,第2指乃至第5指F2 ,F3 ,F4 ,F5 を掛
け、さらに取手本体4の壁面4Aに手掌Tを当てること
により、包むようにして取手本体4を持つことができ、
この結果、取手本体4と、手掌Tと腕Aとがほぼ直線を
なすので、取手2における鍋1の重みGと、この重みG
に抗する腕Aによる力Pがほぼ平行となり、比較的小さ
い腕Aの力で鍋1を持上げることができる。また、取手
本体4に指を掛けた際に誤って指などが鍋1の壁面1A
と接触したりしにくくなっている。特に、本実施例にお
いては、前記取手本体4が前記鍋1の壁面1Aの曲面に
近似した曲率に形成されているので、取手本体4の両端
部が壁面1Aに沿ってスマートに取り付けられるため過
度に外側に飛び出すことがないので、美感を損なうこと
がない。さらに上述したような効果による結果として通
常より大型の取手本体4とすることができるので、取手
の連結部3の間隔を広くすることができ、取手本体4に
指を掛けた際に誤って指などが連結部3と接触したりし
にくいという効果も奏する。
【0014】次に本発明の第2実施例について図8乃至
図10を参照して説明する。第2実施例の鍋の取手2は、
前記第1実施例の鍋の取手において、取手本体4が中央
部に開口部21が形成されており矩形の環状となってい
て、これに伴い前記開口部21の上側下面部22には、長手
方向に凹部24,25,26,27が複数形成されてい指掛部23
が構成されてたものである。また、本実施例において
は、前記取手本体4の下部指掛部6には、凹部7,8,
9,10が形成されていない構成となっている。
【0015】前記構成についてその作用を説明する。図
10に示すように取手2を持つときには、第1指F1 を横
長な略矩形の取手本体4の上部指掛部5に掛け、手掌T
で取手本体4を外側から包み込むようにして第2指乃至
第5指F2 ,F3 ,F4 ,F5 を前記下部指掛部6に下
側から掛けることにより持つことができる。また、第1
指F1 を横長な略矩形の取手本体4の上部指掛部5に掛
け、第2指乃至第5指F2 ,F3 ,F4 ,F5 を前記開
口部21に挿入して、凹部24,25,26,27にそれぞれ下側
から掛るようにして握持することもできる。このよう
に、第2実施例の鍋の取手2は、第1実施例と同様にし
て持ち運ぶことができるのみならず、鍋が空であった
り、あるいは内容物が少なく軽量であるときには、開口
部21に第2指乃至第5指F2 ,F3 ,F4 ,F5 を挿入
して取手本体4の上側部を握持するようにして持ち運ぶ
こともできるため、一層使いやすくなっている。
【0016】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の思想の範囲内で適宜変形可能であ
り、例えば取手本体4の曲率や形状などは適宜変更可能
である。また、連結部3は前記第1実施例及び第2実施
例のように、取手本体4の両端部において固着されてい
る必要はなく、図11に示すように前記基端11より外方に
向かって二股状に形成された突設部13の先端14を取手本
体4の内面側に固着するように構成するなど種々の形状
の連結部4に適用可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明の請求項1の鍋の取手は、鍋の外
側に連結部を介して固定される鍋の取手において、偏平
に形成され横長で内側に湾曲した取手本体を縦向きに設
けたものであるので、第1指を取手本体の上部に掛け、
手掌を前記縦向きに設けられた取手本体の外側正面に当
て、さらに第2指乃至第5指を取手本体の下部に掛けて
前記取手本体を手で包むように持つことにより、取手本
体と手掌と腕とがほぼ直線をなすので、力が効率良く伝
達されるので、比較的小さい腕の力で鍋を簡単に持運ぶ
ことができる。また、取手本体が内側に湾曲しているの
で、取手中央部における鍋の壁面との間隔を十分に確保
することができるので、取手本体に指を掛けた際に誤っ
て指などが鍋の壁面と接触したりしにくい。
【0018】また、請求項2記載の鍋の取手は、前記取
手本体が前記鍋の壁面の曲面に近似した曲率に形成され
ているものであるので、取手本体を大型化しても取手本
体が鍋の壁面に沿ってスマートに取り付けられるので、
過度に外側に飛び出すことがなく美感を損なうことがな
く、使い勝手も良い。また、前述したように取手本体を
大型化することができるので、取手の連結部の間隔を広
くすることができ、取手本体に指を掛けた際に誤って指
などが連結部と接触したりすることがない。
【0019】さらに、請求項3記載の鍋の取手は、前記
取手本体の中央部に開口部が形成されているものである
ので、第1指を取手本体の上部に掛け、第2指乃至第5
指取手本体の開口部に挿入して、握持することによって
も鍋を持ち運ぶことができるものであり、さらに使い勝
手の良いものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による鍋の取手を装着した
鍋を示す斜視図である。
【図2】前記鍋の取手を装着した鍋を示す断面図であ
る。
【図3】前記鍋の取手を装着した鍋を示す平面図であ
る。
【図4】図3における取手の平面図である。
【図5】図3における取手の正面図である。
【図6】図3における取手の側面図である。
【図7】前記鍋の取手を装着した鍋を示す平面図であ
り、(a) は鍋の壁面との間隔を示し、(b) は鍋に中心か
らの距離を示す概略図である。
【図8】本発明の第2実施例による鍋の取手を示す斜視
図である。
【図9】本発明の第2実施例による鍋の取手を示す断面
図である。
【図10】前記鍋の取手を装着した鍋を示す断面図であ
る。
【図11】本発明の第3実施例による鍋の取手を示す平面
図である。
【図12】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1 鍋 1A 壁面 2 取手 3 連結部 4 取手本体 21 開口部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 鍋の取手
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍋の取手に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来の鍋の取手は、例
えば図12に示すように鍋1の外側に連結部3を介して設
けられ、円柱状或いは角柱状等のものであった。そして
前記円柱状等の取手2に指Fの先端を掛けて鍋1を持ち
運んだりするものであった。
【0003】前記従来技術においては、鍋1の重みGが
取手2を介して指Fの先端に加わり、さらに指Fの力が
手掌Tから腕Aへ伝わるものである。したがって図12に
示すように重みGの垂直方向に対して手掌Tが斜め上方
へ向き、さらに腕Aも斜め上方へ向くために、指F、手
掌T、腕Aにおいては比較的強力な力を発揮する必要が
ある。特にそうめん、うどん、パスタ類を茹でるには大
型の鍋を用いるが、このような際には強力な腕力を発揮
する必要があった。
【0004】このような問題点を解決することを目的と
して、本発明者は先に鍋の外側に連結部を介して固定さ
れる鍋の取手において、偏平に形成された取手本体を縦
向きに設けるとともに、該取手本体の細幅な上面部及び
下面部には夫々上部及び下部指掛部が形成されることを
特徴とする鍋の取手を先に出願した(実用新案登録第3
009468号)。
【0005】この鍋の取手は、比較的小さな力で鍋を持
運びすることができるものであるが、取手を小さくする
と取手の両端部を支持する連結部や鍋の壁面に誤って手
などが接触したりしやすくなるため、取手をある程度鍋
の壁面から離間させるとともに大きく形成する必要があ
る。しかしながら、取手を鍋の壁面から十分に離間させ
るとともに大きくすると、取手が特にその両端部におい
て鍋の中心に対して大きく突出してしまう。もし大きな
形状としても鍋に対してスマートに取り付けられる取手
を提供することができれば、大型の鍋をより一層使い勝
手のよいものとすることができる。
【0006】そこで、本発明は比較的小さな力で鍋を持
運びすることができるとともに、十分な大きさを有し、
鍋に対してスマートに取り付けられる鍋の取手を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
鍋の取手は、鍋の外側に連結部を介して固定される鍋の
取手において、偏平かつ横長で前記鍋の壁面の曲面に近
似した曲率に形成された内側に湾曲した取手本体を縦向
きに設けたものである。このような構成を採用すること
により第1指を取手本体の上部に掛け、手掌を前記縦向
きに設けられた取手本体の外側部に当て、さらに第2指
乃至第5指を取手本体の下部に掛けて前記取手本体を手
で包むように持つことにより、取手本体と手掌と腕とが
ほぼ直線をなすので、力が効率良く伝達されるので、比
較的小さい腕の力で鍋を簡単に持運ぶことができる。ま
た、取手本体が内側に湾曲しているので、取手中央部に
おける鍋の壁面との間隔を十分に確保することができる
ので、取手本体に指を掛けた際に誤って指などが鍋の壁
面と接触したりしにくい。さらに、前記取手本体が前記
鍋の壁面の曲面に近似した曲率に形成されているので、
取手本体を大型化しても取手本体が鍋の壁面に沿ってス
マートに取り付けられるので、鍋の中心に対して過度に
外側に飛び出さないので鍋に美感を損なうことがなく、
使い勝手もよい。また、前述したように取手本体を大型
化することができるので、取手の連結部の間隔を広くす
ることができ、取手本体に指を掛けた際に誤って指など
が連結部と接触したりすることがない。
【0008】また、請求項2記載の鍋の取手は、前記取
手本体の中央部に開口部が形成されているものである。
このような構成を採用することにより、第1指を取手本
体の上部に掛け、第2指乃至第5指取手本体の開口部に
挿入して、握持することによっても鍋を持ち運ぶことが
できる。
【0009】
【発明の実施態様】以下、本発明の第1実施例を図1乃
至図7を参照して説明する。1は鍋であり、この鍋1の
両側には取手2が連結部3を介して固定されている。前
記取手2は、偏平で横長な略矩形に形成された合成樹脂
製の取手本体4を縦向きに設けたものであり、この取手
本体4は、図2及び図3に示すように鍋1の壁面1Aの
曲面に近似した曲率で内側に湾曲しているとともに、縁
部が断面半円形に形成されており、取手本体4を把持し
た際に指Fが掛かりやすいように構成されていて、取手
本体4の上面部及び下面部がそれぞれ上部指掛部5及び
下部指掛部6となっている。そして、前記下部指掛部6
には、長手方向に凹部7,8,9,10が形成されてい
て、後述するように第2指乃至第5指F2 ,F3
4 ,F5 が掛り易くなっている。
【0010】また、前記連結部3は、例えばアルミニウ
ムダイキャスト等からなり、その基端11を鋲12等により
鍋1の壁面1Aに固定し、さらに前記基端11より外方に
向かって二股状に形成された突設部13の先端14が相互に
内向き形成され、そして前記取手本体4の壁面に挿着し
て固着されている。
【0011】次に前記構成についてその作用を説明す
る。図1乃至図3に示すように、取手2を持つときに
は、第1指F1 を横長な略矩形の取手本体4の前記上部
指掛部5に掛け、手掌Tを取手本体4の外側部4Aに当
てるとともに第2指乃至第5指F 2 ,F3 ,F4 ,F5
を前記下部指掛部6の凹部7,8,9,10に下側から掛
るように手で包んで持つことができる。この結果、前記
取手本体4が手掌T全体で包まれるように持たれるた
め、取手2における鍋1の重みGと、この重みGに抗す
る腕Aによる力Pがほぼ平行となり、腕Aには余分な力
が不要となり、比較的小さい力で持ち上げることができ
る。また、図7(a) に示すように同一の位置において基
端11で取り付けられた平板状の取手本体41の場合におけ
る間隔L2と比較して、取手本体4の中央位置において鍋
1の壁面1Aとの間隔L1が大きくなっているので、取手
本体4に指を掛けた際に誤って指などが鍋1の壁面1A
と接触したりしにくくなっている。特に、本実施例にお
いては前記取手本体4の曲率が鍋1の壁面1Aの曲面の
曲率に近似したものとなっているので、図7(b) に示す
ように取手本体4の中央位置において鍋1の壁面1Aに
対し同じ間隔を有する平板状の取手本体42の場合と比較
して両端部が壁面1A沿って湾曲しているので、取手
本体4の両端部が鍋の中心に対して過度に外側に飛び出
すことがないため、美感を損なうことがなく、また使い
勝手もよい。以上のような2つの効果により通常より大
型の取手本体4とすることができる。そして、上述した
ように取手本体4を大型化することができるので、その
結果、取手本体4を両端部において支持する連結部3の
間隔が広くなるので、取手本体4に指を掛けた際に誤っ
て指などが連結部3と接触したりしにくいという効果も
奏する。さらに、本実施例においては、連結部3が基端
11より外方に向かって二股状に形成されているので、取
手本体4が、鍋1の径に対して十分に離間して設けられ
ており、しかも前記取手本体4が縦向きであるので、鍋
1と取手本体4との間に十分な空間Sが形成されるた
め、調理時の炎などによる熱気は、該空間Sから上昇し
ていくことになり、取手本体4が熱の影響をほとんど受
けず、熱くなることがないように構成されている。
【0012】以上のように、前記第1実施例の鍋の取手
2は、鍋1の外側に連結部3を介して固定される鍋の取
手2において、偏平かつ横長で前記鍋1の壁面1Aの曲
面に近似した曲率で内側に湾曲した取手本体4を縦向き
に設けたものであるので、前記取手本体4の上部指掛部
5及び下部指掛部6に夫々第1指F1 ,第2指乃至第5
指F2 ,F3 ,F4 ,F5 を掛け、さらに取手本体4の
壁面4Aに手掌Tを当てることにより、包むようにして
取手本体4を持つことができ、この結果、取手本体4
と、手掌Tと腕Aとがほぼ直線をなすので、取手2にお
ける鍋1の重みGと、この重みGに抗する腕Aによる力
Pがほぼ平行となり、比較的小さい腕Aの力で鍋1を持
上げることができる。また、取手本体4に指を掛けた際
に誤って指などが鍋1の壁面1Aと接触したりしにくく
なっている。特に、前記取手本体4が前記鍋1の壁面1
Aの曲面に近似した曲率に形成されているので、取手本
体4の両端部が壁面1Aに沿ってスマートに取り付けら
れるため過度に外側に飛び出すことがないので、美感を
損なうことがない。さらに上述したような効果による結
果として通常より大型の取手本体4とすることができる
ので、取手の連結部3の間隔を広くすることができ、取
手本体4に指を掛けた際に誤って指などが連結部3と接
触したりしにくいという効果も奏する。
【0013】次に本発明の第2実施例について図8乃至
図10を参照して説明する。第2実施例の鍋の取手2は、
前記第1実施例の鍋の取手において、取手本体4が中央
部に開口部21が形成されており矩形の環状となってい
て、これに伴い前記開口部21の上側下面部22には、長手
方向に凹部24,25,26,27が複数形成されてい指掛部23
が構成されてたものである。また、本実施例において
は、前記取手本体4の下部指掛部6には、凹部7,8,
9,10が形成されていない構成となっている。
【0014】前記構成についてその作用を説明する。図
10に示すように取手2を持つときには、第1指F1 を横
長な略矩形の取手本体4の上部指掛部5に掛け、手掌T
で取手本体4を外側から包み込むようにして第2指乃至
第5指F2 ,F3 ,F4 ,F 5 を前記下部指掛部6に下
側から掛けることにより持つことができる。また、第1
指F1 を横長な略矩形の取手本体4の上部指掛部5に掛
け、第2指乃至第5指F2 ,F3 ,F4 ,F5 を前記開
口部21に挿入して、凹部24,25,26,27にそれぞれ下側
から掛るようにして握持することもできる。このよう
に、第2実施例の鍋の取手2は、第1実施例と同様にし
て持ち運ぶことができるのみならず、鍋が空であった
り、あるいは内容物が少なく軽量であるときには、開口
部21に第2指乃至第5指F2 ,F3 ,F4 ,F5 を挿入
して取手本体4の上側部を握持するようにして持ち運ぶ
こともできるため、一層使いやすくなっている。
【0015】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の思想の範囲内で適宜変形可能であ
り、例えば連結部3は前記第1実施例及び第2実施例の
ように、取手本体4の両端部において固着されている必
要はなく、図11に示すように前記基端11より外方に向か
って二股状に形成された突設部13の先端14を取手本体4
の内面側に固着するように構成するなど種々の形状の連
結部4に適用可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明の請求項1の鍋の取手は、鍋の外
側に連結部を介して固定される鍋の取手において、偏平
かつ横長で前記鍋の壁面の曲面に近似した曲率に形成さ
れた内側に湾曲した取手本体を縦向きに設けたものであ
るので、第1指を取手本体の上部に掛け、手掌を前記縦
向きに設けられた取手本体の外側正面に当て、さらに第
2指乃至第5指を取手本体の下部に掛けて前記取手本体
を手で包むように持つことにより、取手本体と手掌と腕
とがほぼ直線をなすので、力が効率良く伝達されるの
で、比較的小さい腕の力で鍋を簡単に持運ぶことができ
る。また、取手本体が内側に湾曲しているので、取手中
央部における鍋の壁面との間隔を十分に確保することが
できるので、取手本体に指を掛けた際に誤って指などが
鍋の壁面と接触したりしにくい。さらに、前記取手本体
が前記鍋の壁面の曲面に近似した曲率に形成されている
ので、取手本体を大型化しても取手本体が鍋の壁面に沿
ってスマートに取り付けられるので、過度に外側に飛び
出すことがなく美感を損なうことがなく、使い勝手も良
い。また、前述したように取手本体を大型化することが
できるので、取手の連結部の間隔を広くすることがで
き、取手本体に指を掛けた際に誤って指などが連結部と
接触したりすることがない。
【0017】また、請求項2の鍋の取手は、前記取手本
体の中央部に開口部が形成されているものであるので、
第1指を取手本体の上部に掛け、第2指乃至第5指取手
本体の開口部に挿入して、握持することによっても鍋を
持ち運ぶことができるものであり、さらに使い勝手の良
いものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による鍋の取手を装着した
鍋を示す斜視図である。
【図2】前記鍋の取手を装着した鍋を示す断面図であ
る。
【図3】前記鍋の取手を装着した鍋を示す平面図であ
る。
【図4】図3における取手の平面図である。
【図5】図3における取手の正面図である。
【図6】図3における取手の側面図である。
【図7】前記鍋の取手を装着した鍋を示す平面図であ
り、(a) は鍋の壁面との間隔を示し、(b) は鍋に中心か
らの距離を示す概略図である。
【図8】本発明の第2実施例による鍋の取手を示す斜視
図である。
【図9】本発明の第2実施例による鍋の取手を示す断面
図である。
【図10】前記鍋の取手を装着した鍋を示す断面図であ
る。
【図11】本発明の第3実施例による鍋の取手を示す平面
図である。
【図12】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】 1 鍋 1A 壁面 2 取手 3 連結部 4 取手本体 21 開口部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋の外側に連結部を介して固定される鍋
    の取手において、偏平に形成され横長で内側に湾曲した
    取手本体を縦向きに設けたことを特徴とする鍋の取手。
  2. 【請求項2】 前記取手本体が前記鍋の壁面の曲面に近
    似した曲率に形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の鍋の取手。
  3. 【請求項3】 前記取手本体の中央部に開口部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2記載の鍋の取
    手。
JP26150795A 1995-10-09 1995-10-09 鍋の取手 Pending JPH0998894A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26150795A JPH0998894A (ja) 1995-10-09 1995-10-09 鍋の取手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26150795A JPH0998894A (ja) 1995-10-09 1995-10-09 鍋の取手

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0998894A true JPH0998894A (ja) 1997-04-15

Family

ID=17362871

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26150795A Pending JPH0998894A (ja) 1995-10-09 1995-10-09 鍋の取手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0998894A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100450407C (zh) * 2006-09-30 2009-01-14 陈健雄 组合式炊具耳及其生产方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100450407C (zh) * 2006-09-30 2009-01-14 陈健雄 组合式炊具耳及其生产方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5598944A (en) Single hand use food tray
JP2620041B2 (ja) 煮鍋の蓋
JPH0998894A (ja) 鍋の取手
JP3038305U (ja) 鍋の取手
JP2890394B2 (ja) 鍋の取手
JPH0239838A (ja) 釣竿のグリップ
JP3009468U (ja) 鍋の取手
JPH0126262Y2 (ja)
JPH06225834A (ja) 蓋の支持装置付鍋
JPS585563Y2 (ja) 片手鍋などの把持柄
CN216166752U (zh) 一种可挂可平放的勺子
KR200398738Y1 (ko) 음식용기용 집게
JP3115570U (ja) 簡易鍋
JP2003204725A (ja) 片手でホイ
JP3029974U (ja) 立食パーティ用盆
JP2010131261A (ja) 食器持ち上げ用補助器具
JP3106100U (ja) 容器
JPH044677Y2 (ja)
JP3060813U (ja) 食品用掬い具
JPH058931Y2 (ja)
JP2003259958A (ja) スプーン、フォーク
JP3036460U (ja) ホット用缶容器
JPS5846700Y2 (ja) コツプ保持具
JPH041852Y2 (ja)
JP2593848Y2 (ja) 簡易容器用取手