JP2010131261A - 食器持ち上げ用補助器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】食器を持つ手先が不自由であったり弱っていたり、或いは食器自体が熱くて、簡単に手で食器を掴んで持ち上げられない場合であっても、手首に余り負担をかけることなく、簡単容易に食器を持ち上げて食事をすることのできる食器持ち上げ用補助器具を提供することにある。
【解決手段】食器aの外周側面を内周縁21aで支持する食器載孔部21を中央に有するリング型支持枠2を設け、リング型支持枠2の外縁の一部から上向きに持ち上げ用の延曲柄体3を延曲して設け、延曲柄体3の上端側に弧状の上部手係合部31を設け、延曲柄体3の柄本体部分32を手で掴みやすい適度の幅と板厚に形成し、脚4をリング型支持枠2及び延曲柄体3の下面に取り付けた。
【選択図】 図1
【解決手段】食器aの外周側面を内周縁21aで支持する食器載孔部21を中央に有するリング型支持枠2を設け、リング型支持枠2の外縁の一部から上向きに持ち上げ用の延曲柄体3を延曲して設け、延曲柄体3の上端側に弧状の上部手係合部31を設け、延曲柄体3の柄本体部分32を手で掴みやすい適度の幅と板厚に形成し、脚4をリング型支持枠2及び延曲柄体3の下面に取り付けた。
【選択図】 図1
Description
この発明は、食事のために食べ物や飲み物が入った食器を掴んで持ち上げる際に使用する食器持ち上げ用補助器具に係り、特に、食器を持つ手先が不自由であったり弱っていたり、或いは食器自体が熱くて、簡単に手で食器を掴んで持ち上げられない場合に、簡単容易に食器を持ち上げて食事をすることのできる食器持ち上げ用補助器具に関するものである。
食事のために食べ物や飲み物が入った食器を掴んで持ち上げる際に使用する食器持ち上げ用補助器具として、例えば次のようなものが出願されている。
実開昭62−75770の「麺類の丼に手を触れずに持運び出来る『丼吊り下持運び器』」は、円形の下吊り枠部の四分の一ほどが空いた出入口を備え、出入口の反対側の下吊り枠部に持手が形成された構造からなり、この持手を掴むことで熱い丼を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
実用新案登録第3009855の「どんぶり鉢運搬具」は、円形のどんぶり鉢を支える部分の三分の一ほどが空いた出入口を備え、出入口の反対側のどんぶり鉢を支える部分に手で握る部分が形成された構造からなり、この手で握る部分を掴むことで熱いどんぶり鉢を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
実用新案登録第3073850の「器すくい」は、円形の器載置台の三分の一ほどが空いた出入口を備え、出入口の反対側の器載置台に握り柄が形成された構造からなり、この握り柄を掴むことで熱い食器等を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
実用新案登録第3096057の「丼鉢の把っ手具」は、円形リングの把っ手具の向かい合う両端に取っ手が形成された構造からなり、円形リングの把っ手具の内側で丼鉢を囲み、取っ手を両手で掴むことで熱い丼鉢を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
特開平7−163478の「把持用治具」は、食器の鍔部を両側から掴む掴み部が形成されその後部側に取っ手が形成された構造からなり、この取っ手で掴むことで熱い食器を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
特開2000−262418の「加熱物囲み掴み具」は、無端の屈曲部材の囲い掴み部とハンドル部から構成され、囲い掴み部で食器を囲んでハンドル部を掴むことで熱い食器を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
特開2002−112904の「ラーメン丼等食器の簡易運び具」は、円形の防滑用リングの三分の一ほどが空いた開口案内部を備え、開口案内部の反対側の防滑用リングに柄部が形成された構造からなり、円形の防滑用リングでラーメン丼等食器で挟んで、柄部を掴むことで熱いラーメン丼等食器を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
特開2002−238783の「容器保持器」は、円形リングの支持手段に把持部が形成された構造からなり、円形リングの支持手段の内側で容器を囲み、把持部を掴むことで熱い容器を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
実開昭62−75770
実用新案登録第3009855
実用新案登録第3073850
実用新案登録第3096057
特開平7−163478
特開2000−262418
特開2002−112904
特開2002−238783
実開昭62−75770の「麺類の丼に手を触れずに持運び出来る『丼吊り下持運び器』」は、円形の下吊り枠部の四分の一ほどが空いた出入口を備え、出入口の反対側の下吊り枠部に持手が形成された構造からなり、この持手を掴むことで熱い丼を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
実用新案登録第3009855の「どんぶり鉢運搬具」は、円形のどんぶり鉢を支える部分の三分の一ほどが空いた出入口を備え、出入口の反対側のどんぶり鉢を支える部分に手で握る部分が形成された構造からなり、この手で握る部分を掴むことで熱いどんぶり鉢を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
実用新案登録第3073850の「器すくい」は、円形の器載置台の三分の一ほどが空いた出入口を備え、出入口の反対側の器載置台に握り柄が形成された構造からなり、この握り柄を掴むことで熱い食器等を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
実用新案登録第3096057の「丼鉢の把っ手具」は、円形リングの把っ手具の向かい合う両端に取っ手が形成された構造からなり、円形リングの把っ手具の内側で丼鉢を囲み、取っ手を両手で掴むことで熱い丼鉢を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
特開平7−163478の「把持用治具」は、食器の鍔部を両側から掴む掴み部が形成されその後部側に取っ手が形成された構造からなり、この取っ手で掴むことで熱い食器を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
特開2000−262418の「加熱物囲み掴み具」は、無端の屈曲部材の囲い掴み部とハンドル部から構成され、囲い掴み部で食器を囲んでハンドル部を掴むことで熱い食器を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
特開2002−112904の「ラーメン丼等食器の簡易運び具」は、円形の防滑用リングの三分の一ほどが空いた開口案内部を備え、開口案内部の反対側の防滑用リングに柄部が形成された構造からなり、円形の防滑用リングでラーメン丼等食器で挟んで、柄部を掴むことで熱いラーメン丼等食器を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
特開2002−238783の「容器保持器」は、円形リングの支持手段に把持部が形成された構造からなり、円形リングの支持手段の内側で容器を囲み、把持部を掴むことで熱い容器を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶことができる利点を有している。
しかしながら、前記実開昭62−75770、実用新案登録第3009855、実用新案登録第3073850、実用新案登録第3096057、特開平7−163478、特開2000−262418、特開2002−112904、及び特開2002−238783の何れも、把持部や取っ手などを手で掴むことで、熱い食器を直に手で掴むことなく持ち上げて運ぶ構造になっている。このため、手先が不自由で取っ手などを正確に掴むことができなかったり、掴む力が弱っていたりしている場合には、これらの器具を適切に使用して食器を持ち上げることができないという課題があった。
また、把持部や取っ手などを手で掴んで持ち上げる構造であるため、手首に負担がかかり易く、手首が弱っている場合にも、これらの器具を適切に使用して食器を持ち上げることが困難であった。
また、把持部や取っ手などを手で掴んで持ち上げる構造であるため、手首に負担がかかり易く、手首が弱っている場合にも、これらの器具を適切に使用して食器を持ち上げることが困難であった。
この発明は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、食器を持つ手先が不自由であったり弱っていたり、或いは食器自体が熱くて、簡単に手で食器を掴んで持ち上げられない場合であっても、手首に余り負担をかけることなく、簡単容易に食器を持ち上げて食事をすることのできる食器持ち上げ用補助器具を提供することにある。
以上の課題を解決するために、請求項1の発明は、飲食のために食べ物や飲み物が入った食器を持ち上げる際に使用する食器持ち上げ用補助器具であって、食器の外周側面を内周縁で支持する食器載孔部を中央に有するリング型支持枠を設け、リング型支持枠の外縁の一部から上向きに持ち上げ用の延曲柄体を延曲して設け、延曲柄体の上端側に親指との間側の人差し指表面によって係合支持される弧状の上部手係合部を設け、リング型支持枠に連結する延曲柄体の基端側から上端側にかけての柄本体部分を手で掴みやすい適度の幅と板厚に形成し、リング型支持枠を食卓表面から浮いた位置に支持する脚をリング型支持枠及び延曲柄体の下面に取り付けた手段よりなるものである。
請求項1の発明の好ましい態様として、延曲柄体の基端側の両幅端側は、両外側に向けて凹型弧状に形成されて広幅になって、リング型支持枠の外縁の一部に一体的に連結されている。
以上の課題を解決するための手段を備えたこの発明に係る食器持ち上げ用補助器具によれば、リング型支持枠の食器載孔部に食器を載せて延曲柄体を手で掴んで持ち上げることで、直接食器を掴むことなく口の近くまで食器を持ち上げてその内容物を食することができる。しかも、延曲柄体を掴む力が弱っている場合には、延曲柄体の上端側の上部手係合部に親指との間側にくる人差し指の表面を挿入し係合して引っ掛けて手を上側に移動させるだけで、簡単に延曲柄体を持ち上げてリング型支持枠の食器載孔部に載せた食器を口の近くまで運ぶことができる。
このように、食器を持つ手先が不自由であったり弱っていたり、或いは食器自体が熱くて、簡単に手で食器を掴んで持ち上げられない場合であっても、手首に余り負担をかけることなく、簡単容易に食器を持ち上げて口元まで運んで食事をすることができる。
加えて、食器を載せるリング型支持枠は脚によって、これが載せられる食卓表面より少し浮いた位置にあるので、リング型支持枠が食卓表面に直に載ってリング型支持枠が食卓表面と同化して見えにくいということがなく、視力が衰えた老人でもリング型支持枠とその中央の食器載孔部の位置を容易に認識でき、その中央の食器載孔部に食器を確実に置くことができる。
このように、食器を持つ手先が不自由であったり弱っていたり、或いは食器自体が熱くて、簡単に手で食器を掴んで持ち上げられない場合であっても、手首に余り負担をかけることなく、簡単容易に食器を持ち上げて口元まで運んで食事をすることができる。
加えて、食器を載せるリング型支持枠は脚によって、これが載せられる食卓表面より少し浮いた位置にあるので、リング型支持枠が食卓表面に直に載ってリング型支持枠が食卓表面と同化して見えにくいということがなく、視力が衰えた老人でもリング型支持枠とその中央の食器載孔部の位置を容易に認識でき、その中央の食器載孔部に食器を確実に置くことができる。
請求項2のように、延曲柄体の基端側の両幅端側が、両外側に向けて凹型弧状に形成されて広幅になって、リング型支持枠の外縁の一部に一体的に連結されている場合には、載せる食器が重たくても延曲柄体の基端側とリング型支持枠の外縁の一部との連結部分に食器の重さによる応力集中が生じるのを阻止して、その連結部分から簡単に折れるのを防ぐことができる等、極めて新規的有益なる効果を奏するものである。
以下、図面に記載の発明を実施するための最良の形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
ここで、図1は食器持ち上げ用補助器具の使用状態の斜視図、図2は食器持ち上げ用補助器具の側面図、図3は食器持ち上げ用補助器具の正面図、図4は食器持ち上げ用補助器具の平面図、図5は食器持ち上げ用補助器具の底面図である。
ここで、図1は食器持ち上げ用補助器具の使用状態の斜視図、図2は食器持ち上げ用補助器具の側面図、図3は食器持ち上げ用補助器具の正面図、図4は食器持ち上げ用補助器具の平面図、図5は食器持ち上げ用補助器具の底面図である。
図において、食器持ち上げ用補助器具1は、食器aを持つ手先が不自由であったり弱っていたり、或いは食器a自体が熱くて、簡単に手で食器aを掴んで持ち上げられない場合に、簡単容易に例えば丼、茶碗などの食器aを持ち上げることができる補助器具であって、食器aの外周側面を支持するリング型支持枠2と、リング型支持枠2の外縁の一部から延曲された持ち上げ用の延曲柄体3と、リング型支持枠2及び延曲柄体3の下面に取り付けられた脚4とから主に構成される。
リング型支持枠2は、食器aを持ち上げる場合に食器aを直に支持するもので、平面から見ると、例えば少し幅のある板状の円形リング状に形成されていて、円形リングの内側に円形孔の食器載孔部21が設けられている。リング型支持枠2の材質として例えば木材が使用されているが、これ以外の例えばプラスチック材でもよい。
リング型支持枠2に設けられた食器載孔部21の直径は、これに載せる食器aの底部の高台の直径より大きく、食器aの外周側面の直径より小さい。この食器載孔部21に食器aを載せることで、食器載孔部21の内周縁21aが食器aの例えば下部側外周側面に当接して持ち上げるときに支持するようになっている。リング型支持枠2及び食器載孔部21は載せる食器aの大きさによって、それぞれの直径が異なる何種類かのサイズがある。
持ち上げ用の延曲柄体3は、リング型支持枠2で支持される食器aを持ち上げるときに、手の部分で握られたり、握る力が弱っている場合には親指との間側の人差し指表面に係合されて引っ掛けられたりする部分で、リング型支持枠2の外縁の一部に延曲柄体3の基端側3aが一体的に連結されている。
延曲柄体3の材質もリング型支持枠2と同一の材質の例えば木材が使用されているが、これ以外の例えばプラスチック材でもよい。特に延曲柄体3とリング型支持枠2が一体成形される場合には同一の材質が使用される。また、食器aを持ち上げる場合に延曲柄体3は掌に触れ叉指で握られる部分であるので、延曲柄体3は食器aの熱が伝わりにくい材質で造られる。
延曲柄体3の基端側3aの両幅端側は、両外側に向けて凹型弧状に形成されて広幅になって、リング型支持枠2の外縁の一部に一体的に連結されている。つまり、延曲柄体3の基端側3aの両幅端とリング型支持枠2の外縁との両隅角部分は、略90度の凹型円弧状に形成されて丸みを帯びて応力集中を受けにくくして、連結部分で折れにくい形状に形成されている。
持ち上げ用の延曲柄体3は、側面から見ると、下端側となる基端側3aがリング型支持枠2の外縁の一部に一体的に連結され、その連結された基端側3aからリング型支持枠2の外側方に向けて例えば四分の一程度の円弧状に延曲しながら上向きに延びている。上向きに延びた上端側は例えば半円弧状に延曲しながら下向きに曲がり、下向きに少し延びた状態で終端になっていて、弧状の上部手係合部31が形成されている。
延曲柄体3の上端側の下向きに例えば半円弧状に延曲された弧状の上部手係合部31の内側には、延曲柄体3の通常の持ち方では親指を除く四本の指のうち、親指との分かれた部分の人差し指の根本側が一番上に入る部分で、入った人差し指の根本側によって係合されて引っ掛けられてその内側が押し上げられるようにして支持される。このため、上部手係合部31の下向きに曲がっている内側は少なくとも親指との間側の人差し指の根本側が楽に入れる大きさである。
また、延曲柄体3の基端側3aから上端側にかけての柄本体部分32は、食器aを持ち上げる場合に、掌と5本の指で握られる部分であり、握られ易いような適度の幅と板厚に形成されている。延曲柄体3の柄本体部分32は、弱い力でも握り易いように、叉握力がない場合には上端側の延曲している上部手係合部31の内側を人差し指の根本側で係合して引っ掛けて支持する際に掌が当たって支持し易いように板厚に比べて広幅に形成されている。
リング型支持枠2の下面及び延曲柄体3の基端側3aの下面の一部には、リング型支持枠2を支える脚4が下向きにそれぞれ取り付けられている。図面では3個の脚4が略等間隔で配置されている。即ち、3個の脚4は、延曲柄体3の基端側3aの下面に1個、リング型支持枠2の下面に2個、それぞれ配置されている。リング型支持枠2の下面の2個の脚4は、延曲柄体3の基端側3aの下面の脚4を中心として左右対称位置に取り付けられている。
リング型支持枠2の外縁から外側に向けて延曲柄体3が延設されているため、リング型支持枠2は外側に延設された延曲柄体3によって、延曲柄体3側に傾きやすいので、これを防ぐために、リング型支持枠2の外縁から外側に突出している延曲柄体3の基端側3aの下面に脚4の一つが取り付けられている。この脚4によってリング型支持枠2が延曲柄体3側に傾くのが防がれている。
リング型支持枠2はこの脚4によって、置かれるテーブルなどの食卓表面にリング型支持枠2の下面が密接することがなく、食卓表面より少し上方の位置に置かれるので、リング型支持枠2の内側の食器載孔部21に食器aを載せ易い。また、食器aを載せる食器載孔部21は食卓表面に接していなくて浮いた位置にあるので、見つけやすく、特に視力が衰えた老人などにはわかりやすく、食器載孔部21の中心部分に食器aを載せ易い。
さらに、リング型支持枠2の食器載孔部21は食卓表面より少し上方の位置にあるため、食器載孔部21に置いた一部は食器aの下部側外周側面が既に内周縁21aに当接して食器載孔部21に完全に載っていたり、リング型支持枠2を僅かに持ち上げると内周縁21aが食器載孔部21に置いた食器aの下部側外周側面に当接するので、食器載孔部21内に置いた食器aを傾けることなく安定して持ち上げることができる。
ところで、脚4がなくてリング型支持枠2が食卓表面に直に置かれている場合には、食器載孔部21とこれに当接する食器aの下部側外周側面とは離れているので、食器aを食器載孔部21内に置く場合、食器載孔部21の中心と食器aの下部側外周側面の中心とは、ずれ易くなる。その結果、急にリング型支持枠2を持ち上げた場合にはそのずれによって、食器載孔部21の内周縁21aの一部が食器aの下部側外周側面の一部に当たって食器aが傾き、食器a内の食べ物や飲み物の一部が溢れ出るおそれがある。
これに対して、本願発明にあっては、リング型支持枠2の食器載孔部21はテーブルなどの食卓表面より少し高い位置にあって食器aの下部側外周側面に接近しているので、食器aの下部側外周側面の中心と食器載孔部21の中心とはズレが殆ど無く、リング型支持枠2を持ち上げる場合に食器載孔部21内に置いた食器aを傾けることなく安定して持ち上げることができ、食器a内の食べ物や飲み物を溢すこともない。
次に、上記発明を実施するための最良の形態の構成に基づく使用方法について以下説明する。
この食器持ち上げ用補助器具1を使用して食事をするには、テーブルなどの食卓表面に食器持ち上げ用補助器具1を載せる。食卓表面に載せた食器持ち上げ用補助器具1のリング型支持枠2は脚4によって支えられて、食卓表面より少し浮いた位置に中央に食器載孔部21が形成されたリング型支持枠2があるため、リング型支持枠2及び食器載孔部21が食卓表面に同化して見づらくなることもなく、視力の衰えた老人でも食卓表面のリング型支持枠2及び食器載孔部21を容易に認識することができる。
この食器持ち上げ用補助器具1を使用して食事をするには、テーブルなどの食卓表面に食器持ち上げ用補助器具1を載せる。食卓表面に載せた食器持ち上げ用補助器具1のリング型支持枠2は脚4によって支えられて、食卓表面より少し浮いた位置に中央に食器載孔部21が形成されたリング型支持枠2があるため、リング型支持枠2及び食器載孔部21が食卓表面に同化して見づらくなることもなく、視力の衰えた老人でも食卓表面のリング型支持枠2及び食器載孔部21を容易に認識することができる。
また、食卓表面に載せた食器持ち上げ用補助器具1には、手で掴んだり引っ掛けたりして持ち上げるための延曲柄体3がリング型支持枠2の一部から外側にはみ出すようにして取り付けられている。このため、はみ出す延曲柄体3の自重によりリング型支持枠2は延曲柄体3側に傾き易くなるが、はみ出す延曲柄体3の基端側3aの下面に取り付けられている脚4によって傾くことなく、食卓表面にリング型支持枠2及び食器載孔部2は安定した状態で載せられている。
食事をする者又はその介護者は、食卓表面上にこれより少し浮いた位置にあって認識し易くしかも傾くことなく安定しているリング型支持枠2の中央の食器載孔部21に食器aを上方から置く。食器aが少し大きい場合にはその下部側の外周側面が食器載孔部21の内周縁21aに当接して、リング型支持枠2によって食器aは支持され、この場合には食器aの底面側の高台は食卓表面から僅かに浮いた位置になる。
食器aが少し小さい場合にはその下部側の外周側面が食器載孔部21の内周縁21aに当接する前に、食器aの底面側の高台が食卓表面に当接し、食器aの下部側の外周側面と食器載孔部21の内周縁21aとの間には僅かな隙間が生まれる。この隙間は食器持ち上げ用補助器具1を持ち上げて、リング型支持枠2を少し上方に移動させると、食器載孔部21の内周縁21aが食器aの下部側の外周側面に当接することで消滅する。
食器持ち上げ用補助器具1のリング型支持枠2の食器載孔部21に食器aを置いた後、リング型支持枠2の外縁の一部から外側にはみ出して取り付けられている延曲柄体3の上向きに延びる柄本体部分32を逆手で掴んで持ち上げる。逆手で掴んで持ち上げることで手首に余り負担をかけることがない。延曲柄体3を持ち上げると、これと一体になっているリング型支持枠2の下面の脚4は食卓表面から浮き上がって離れ、リング型支持枠2の食器載孔部21内の食器aは、リング型支持枠2と共に持ち上げられる。
延曲柄体3を掴む力が衰えている場合には、親指との間にくる一差し指の表面側を延曲柄体3の上部手係合部31の内側に入れて上側に押し上げることで、手で掴むことなく延曲柄体3を引っ掛けて持ち上げることができる。このとき、単に手を上側に移動させるだけであるので、衰えている手首に負担をかけることもない。また、掌が延曲柄体3の上向きに延びる柄本体部分32の裏側に自然に当たって支えるので、リング型支持枠2が傾くことがない。従って、これに支持されている食器aも傾くことはなく、食器aの内容物が溢れることもない。
また、延曲柄体3は食器aの熱が伝わりにくい材質で造られるので、内容物によって食器a自体が熱くなっていても、食器aの熱が延曲柄体3に伝わることがなく、延曲柄体3を掴んだり引っ掛けたりする手が食器aの熱で火傷したり熱く感じることはなく、安心して片手で持ち上げて、食器a内の食物を食べたり飲物を飲んだりして食事をすることができる。
なお、この発明は上記発明を実施するための最良の形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
1 食器持ち上げ用補助器具
2 リング型支持枠
21 食器載孔部
21a 内周縁
3 延曲柄体
3a 基端側
31 上部手係合部
32 柄本体部分
4 脚
a 食器
2 リング型支持枠
21 食器載孔部
21a 内周縁
3 延曲柄体
3a 基端側
31 上部手係合部
32 柄本体部分
4 脚
a 食器
Claims (2)
- 飲食のために食べ物や飲み物が入った食器を持ち上げる際に使用する食器持ち上げ用補助器具であって、食器の外周側面を内周縁で支持する食器載孔部を中央に有するリング型支持枠を設け、リング型支持枠の外縁の一部から上向きに持ち上げ用の延曲柄体を延曲して設け、延曲柄体の上端側に親指との間側の人差し指表面によって係合支持される弧状の上部手係合部を設け、リング型支持枠に連結する延曲柄体の基端側から上端側にかけての柄本体部分を手で掴みやすい適度の幅と板厚に形成し、リング型支持枠を食卓表面から浮いた位置に支持する脚をリング型支持枠及び延曲柄体の下面に取り付けたことを特徴とする食器持ち上げ用補助器具。
- 延曲柄体の基端側の両幅端側は、両外側に向けて凹型弧状に形成されて広幅になって、リング型支持枠の外縁の一部に一体的に連結されている請求項1記載の食器持ち上げ用補助器具。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5232966B1 (ja) * | 2012-01-25 | 2013-07-10 | 株式会社ナイクウイン | 食器とフォークやスプーンなどの食掬具を片手で同時に保持して操作する食事補助具 |
CN103263197A (zh) * | 2013-05-24 | 2013-08-28 | 苏州市德莱尔建材科技有限公司 | 一种防烫手碟托 |
-
2008
- 2008-12-05 JP JP2008311245A patent/JP2010131261A/ja active Pending
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