JPH099787A - 植栽用壁体およびこれに利用する植栽容器 - Google Patents

植栽用壁体およびこれに利用する植栽容器

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JPH099787A
JPH099787A JP18810595A JP18810595A JPH099787A JP H099787 A JPH099787 A JP H099787A JP 18810595 A JP18810595 A JP 18810595A JP 18810595 A JP18810595 A JP 18810595A JP H099787 A JPH099787 A JP H099787A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車騒音の防音・遮音を達成すると同時
に、壁面の緑化によって良好な景観を確保し、さらに道
路近傍の温度上昇を抑制する。 【構成】 複数段積み上げ可能な緑化用ユニットからな
り、それぞれの緑化用ユニットは、背面板と、底板と、
天板とからなって前面が開放された本体と、この本体に
収容する1個以上の植栽容器とからなり、上記底板およ
び天板にはそれぞれ適宜間隔で排水孔および給水孔を形
成した。また、前面を開放した容器を隔壁で区画して上
下左右に複数の植栽室を設けると共に、両側壁には上記
植栽室に対応して隣合う植栽容器の連通孔を設け、さら
に天井には給水を貯留する水受けおよび給水孔を、底に
は排水孔を設けると同時に、上記隔壁に通水、通気また
は排水用の孔を設け、上記前面には上記植栽室に対応し
た植栽孔と、この周囲に設けた複数の通気孔を有し、上
記植栽孔を通って複数分割可能な蓋を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車専用道路などの
側壁に利用し、遮音および防音効果を維持しながら壁面
植栽を可能とする技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、道路の側壁などを植栽によっ
て緑化する手段は各種開発されている。例えば出願人の
一方は壁体に植栽する構成として「植栽可能な防音壁体
構造」(特願平6−93057号)を、また壁体内部に
収納する棚として「緑化用植栽ユニット棚」(特願平6
−93058号)を既に開示している。これらは自立壁
体に防音効果を維持しながら簡易な壁面緑化を目的とし
たものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、自立壁の壁内に植生層を設けて、この部分に植栽を
施すことにより、緑化を行うものである。これらの技術
は壁面に対して部分的な緑化を行うことも可能である
が、第一次的には壁面全面の緑化を目的としたものであ
る。
【0004】ところで、高速道路などのような自動車専
用道路では、近隣に対する騒音の防止を主目的として特
に都市部などの道路側面には防音壁が設けられることが
多い。この場合、一般的なコンクリートパネルで防音壁
を構成すれば音が外部に漏洩したり、音の跳ね返りによ
って道路側の騒音が助長されるという問題があり、これ
らを解消するために鉄板で構成したパネル内部にグラス
ウールなどの吸音材を充填した防音壁が開発されてい
る。
【0005】この防音壁は、内部にグラスウールを充填
し、道路側は複数の孔が形成された鉄板、外壁は鉄板で
構成されている。そして、外壁鉄板によって外部には騒
音を漏洩しない遮音性を達成すると同時に、複数の孔を
通してグラスウールに騒音が吸収される吸音性を達成し
ている。従って、外部に対する音の漏洩と内部に対する
音の跳ね返りの両者を抑制することができる。
【0006】この防音壁は、現在では自動車専用道路に
広く設けられているが、防音・遮音のみを目的としたも
のであって、その他の機能は目的としていない。しか
し、防音・遮音のために設置した壁体は運転者にとって
景観を悪くし、運転中の疲れを助長するうえに、太陽熱
による照り返しやコンクリートあるいは鉄板の焼け込み
によって道路表面温度がはなはだしく上昇するという問
題がある。
【0007】本発明は上述した従来の課題を解決するも
のであり、自動車騒音の防音・遮音を達成すると同時
に、壁面の緑化によって良好な景観を確保し、さらに道
路近傍の温度上昇を抑制することができる壁体構造を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では上述した目的
を達成するために、複数段積み上げ可能な緑化用ユニッ
トからなり、それぞれの緑化用ユニットは、背面板と、
底板と、天板とからなって前面が開放された本体と、こ
の本体に収容する1個以上の植栽容器とからなり、上記
底板および天板にはそれぞれ適宜間隔で排水孔および給
水孔を形成した植栽用壁体を用いることとした。さら
に、緑化用ユニットの底板および天板の前面にはそれぞ
れ立ち上がりリブおよび立ち下がりリブを設け、これら
のリブには収容した植栽容器が脱落しないように押さえ
材を固定可能とした。さらにまた、天板の上方に並行し
て走る樋を設け、この樋は植栽室の幅とほぼ同じピッチ
で仕切板で区画され、各区画の底には給水用の孔が設け
られると同時に、上記仕切板を横切って給水チューブを
設けるという手段も採用した。
【0009】また、植栽容器は、前面を開放した容器を
隔壁で区画して上下左右に複数の植栽室を設けると共
に、両横壁には上記植栽室に対応して隣合う植栽容器の
連通孔を設け、さらに天井には給水を貯留する水受けお
よび給水孔を、底には排水孔を設けると同時に、上記隔
壁に通水、通気または排水用の孔を設け、上記前面には
上記植栽室に対応した植栽孔と、この周囲に設けた複数
の通気孔を有し、上記植栽孔を通って複数分割可能な蓋
によって閉蓋するという手段を用いることとした。底に
設けた排水孔からは下方に向かって排水の案内リブが突
成され、一方の側壁に設けた連通孔からは、これらの連
通孔に沿って嵌合用突起が突成され、隣合う植栽容器を
上記連通孔と上記嵌合用突起で連結可能とする手段も選
択的に採用している。そして、各植栽室には人工土壌が
充填され、この人工土壌に対して予め任意の植栽が施さ
れるという手段も用いている。さらにまた、植栽容器の
背面には突起を形成し、背面が直接緑化用ユニットの背
面板に接触しないようにしている。
【0010】
【作用】植栽用壁体において、緑化用ユニットは、内部
に複数の植栽容器を収容し、1単位の緑化ユニットを構
成する。また、緑化用ユニットの底板に設けられた排水
孔および天板に設けられた給水孔は、それぞれの植栽容
器に対して確実な給水および通水を行う。立ち上がりリ
ブおよび立ち下がりリブは、緑化用ユニットの強度を確
保する機能を有しており、さらにリブに固定可能とした
押さえ材は、植栽容器を安定して収容する機能を有す
る。樋に仕切板で区画を形成し、給水チューブを設ける
手段では、給水チューブからの水を確実に植栽容器に滴
下する。
【0011】植栽容器においては、隔壁を設けることに
よって植栽室という1植栽単位を構成している。両側壁
に設けた連通孔は、通気性を確保するものであり、一方
の側壁の連通孔に嵌合用突起を突成することによって、
隣合う植栽容器同士を確実に連結する作用を有してい
る。また、天井に形成される水受けは、給水を確実に取
り込んで下部の植栽室に供給する作用を有する。蓋を複
数に分割する手段は、植栽した植物を両側から挟み込ん
で保持すると同時に、人工土壌の流出を防止する作用を
行う。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を、添付した図面に従
って説明する。図1は一実施例を示す壁体を道路側から
見た正面図であって、1は壁体の基礎、2・2は基礎1
から立ちあげたH鋼などの支柱、3は笠木であり、これ
らによって枠体を構成している。2本の支柱2・2間に
は緑化用ユニット4…4が積み重ねられている。本実施
例では緑化用ユニットは4段に重ねられる。ただし、こ
の段数は発明の本質に影響を与えるものではなく、3
段、あるいは5段など、必要な高さに至るまで任意に積
み重ねることが可能である。
【0013】次に、緑化用ユニット4の単体を図2に示
すと、5はユニットの背面板、6は底板、7は立ち上が
りリブ、8は上板、9は立ち下がりリブで、これらは溶
接などで継ぎ合わせることも可能であるが、一般的には
1枚の鉄板を折り曲げ成形する。また、立ち上がりリブ
7と立ち下がりリブ9の存在によって、緑化用ユニット
4の強度を確保し、ねじれを防止している。鉄板は錆を
防ぐために亜鉛鍍金を施している。なおより強い防錆を
達成するために、亜鉛鍍金にさらにフッ素樹脂加工を施
してもよいし、鉄板に代替してステンレスなどの錆に強
い金属で構成することも可能である。10は押さえ材
で、立ち下がりリブ9に対して正面からビスなどで固定
する。押さえ材10は立ち上がりリブ7にも設けてもよ
い。底板6および上板8には排水および給水用の孔11
…11がそれぞれ複数個設けられている。次に、12…
12はそれぞれ植栽容器であり、本実施例の植栽容器は
上下方向に3連の植栽室が構成されたものを1単位と
し、この植栽容器12…12を1つの緑化用ユニットに
対して横方向に密に並べている。
【0014】植栽容器12は図3に示すように、縦長で
正面を開放した直方体が2枚の隔壁13a、13bによ
って3つの植栽室12a、12b、12cに分割されて
いる。天井部には四周を壁で囲まれた水受け14が設け
られている。そして、水受け14および隔壁13a、1
3bには通水、通気または排水など、植栽に重要な要素
を確保するための孔15がそれぞれ形成されている。1
6は底に設けられた排水孔であり、底から下方に向かっ
て排水の案内リブ17が突成されている。植栽室12
a、12b、12cの両側壁にはそれぞれ連通孔18、
19が形成されているが、一方の連通孔19には嵌合用
突起20が外側に向かって突成されている。そして、横
に並べられた2つの植栽容器12は、それぞれの連通孔
18と嵌合用突起20を嵌め合わせることによって一体
に固定されると同時に連通した通気を確保する。なお、
本実施例ではそれぞれの植栽室に対して連通孔18、1
9はそれぞれ1個ずつ設けられているが、それぞれ上下
に並べて2個ずつ設けることもある。ただし連通孔1
8、19の個数や位置はこの実施例に限定されるもので
はない。ところで、連通孔18、19の直径外周から容
器前面に向かって必要に応じて溝21を形成することも
ある。この溝21を利用すればカッターナイフなどで壁
面が容易に切除できるので、強制的な給水を行うための
給水管を正面から押し込み、連通孔18、19の位置に
任意に設けることができる。なお、点線で示した部分2
2は植栽容器12の背面から外部に向かって突成した突
起であり、植栽容器12を緑化用ユニットに設置したと
きにユニットの背面板5に植栽容器12が密着すること
を回避することを目的としたものである。これによって
背面板5と植栽容器12の間には断熱のための空気層が
形成され、太陽熱で上昇した平面板5の熱が植栽容器1
2に直接伝わることを防止する。
【0015】23は植栽容器12の開放面に対する蓋で
あり、縦方向に2分割されてた蓋部材23a、23bか
らなっている。24はそれぞれ蓋部材23a、23bを
閉じたときに形成される植栽孔であり、各植栽室12
a、12b、12cに対応して設けられたものである。
各植栽孔24の周囲の小孔25…25は通気孔である。
蓋23は、植栽容器12の開放面に嵌め合わせられる
が、嵌め合わせ構造は、例えば嵌め殺しであっても、リ
ブを適当な孔に嵌合させてもよい。必要なことは、多少
の振動が加わっても容易に蓋が脱落しない構造、好まし
くは水密構造であれば、公知のどのような嵌め合わせ構
造であってもその目的を達成できる。そして、各植栽室
12a、12b、12cに必要な植栽を行った後に、蓋
23で植物を両側から挟むようにして植栽容器12に嵌
め合わせれば、作業が完了する。なお、各植栽室12
a、12b、12cには植栽用の人工土壌が充填される
ことはいうまでもない。人工土壌としては、たとえば不
織布を積層したり、バーク材を充填したり、粒状に加工
した綿を充填したり、さらにはこれらを適宜組み合わせ
ることができる。ただし人工土壌の選定や配分比など
は、設置する地域の気候などを考慮して採用されるもの
であって、本発明では何ら限定するものではない。
【0016】なお、植栽容器12と蓋23の素材は本発
明の基本的構成には影響するものではないが、断熱性や
重量、あるいはコストや量産性などを考慮すれば合成樹
脂で成形することが好ましい。強度を維持しつつ断熱効
果を重視しようとすれば、低発泡率の発泡樹脂で植栽容
器や蓋を構成することもある。このようにすれば総重量
を軽減することができるので、さらなる強度保証が可能
になる。発泡樹脂は太陽光による劣化を防ぐために、耐
光塗装などを施すことがある。なお、植栽容器12と蓋
23の素材は一致させる必要はない。
【0017】次に、これらの組み立て手順の一例につい
て説明すると、先ず基礎1に立設された支柱2・2間に
緑化用ユニット4…4を必要な段数だけ積み重ねる。本
実施例では4段に積み重ねている。この状態では、押さ
え板10は固定されていない。そして、この状態におい
て予め植栽が施された植栽容器12を正面から収納し、
かつ隣合う植栽容器12・12を嵌合用突起20で連結
する。続いて、容器自体に給水管を配管するのであれば
必要な部分の溝21を切り欠いた後に配管を行う。な
お、緑化用ユニット4の底板には排水孔11が設けられ
ているので、植栽容器12を設置した場合には図4のよ
うに収まりよく収納することができる。そして、必要に
応じて灌水装置(図示せず)から延長された給水管を配
管して一連の設備ができる。なお、緑化用ユニット4の
全てに植栽容器12を設置して植栽を施すこともある
が、図1の4段の緑化用ユニットのうち上2段にのみ植
栽を施し、下2段は植栽容器12を設置せず、従来のよ
うにグラスウールなどの吸音材を充填して表面をスリッ
ト板で封止することも可能である。また、植栽容器12
に対しては全てに植栽を施すだけでなく、部分的に植栽
し、植物を用いて任意の模様を創作してもよい。
【0018】ところで、灌水装置からは給水管などを延
長し、H鋼上に架橋した笠木内に給水管に接続した給水
チューブを走らせることがある。即ち、図5のように樋
30に植栽室と同ピッチで仕切板31…31を設けて、
横一列に切り欠いた切り欠き32に給水チューブ33を
はめれば、給水チューブ33から滴下した水は仕切単位
に確実に受けられることになるので、全体が傾斜してい
るときでも給水は容易である。なお、樋30を仕切って
いる区画の各底には給水滴下用の孔が設けられているこ
とはいうまでもない。また、本実施例では給水チューブ
は2本の配管としたが、1本でも可能である。
【0019】なお、本実施例は緑化ユニットをH鋼間に
積み上げる例として説明したが、堀割り部に設ける場合
にはH鋼を省略して壁面に直接張り付けることもある。
【0020】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、緑化用ユ
ニットを適宜段数だけ支柱間に積み重ね、これに対して
予め任意の植物を植栽した植栽容器を収容するだけで壁
面の緑化を行うことができるようになった。従って、施
工が簡単であるだけでなく、従来と同様の防音および遮
音を達成でき、緑化によって壁面の焼け込みも抑制する
ことができるようになった。
【0021】また、緑化用ユニットの底板および天板の
前面にはリブを形成したので、ねじれなどに対する強化
を行うことができたと同時に、立ち下がりリブには押さ
え板を固定することとしたので、植栽容器が脱落するこ
とも防止でき、また植栽容器の取り外しが可能となっ
た。
【0022】植栽容器の構成を請求項3、4または5の
ように特定したために、給水は確実にそれぞれの植栽容
器に供給されると共に、底に設けた排水孔から排水され
るので、植物に最適な給水条件を維持することができ
る。また、連通孔や蓋に設けた通気孔によって人工土壌
に対する通気性が確保できるので、根の生育に不可欠と
いわれる通気に関しても良好な条件を維持することがで
きる。さらに、隣合う植栽容器同士を連通孔に形成した
嵌合用の突起で連結することもできるので、がたつきな
く密に収容することができると同時に、底に設けた案内
リブが緑化用ユニットの底面に設けた排水孔に嵌合する
ので施工時の位置決めも容易に行うことができ施工性が
向上すると共に、排水孔より排出された水は外部に漏れ
ることなく下段の緑化ユニットの植栽容器中へ供給され
ることになり、給水効率を高めることができる。
【0023】さらに、植栽容器の背面に形成した突起に
よって、緑化用ユニットの背面板に直接植栽容器が接触
することを防止したので、背面板が極端に温度上昇した
場合であっても空気層によって断熱することができ、植
物に対する温度的な植栽環境を良好に保つことができる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植栽用壁体を示す正面図、
【図2】同、緑化用ユニットを示す斜視図、
【図3】同、植栽容器を示す斜視図、
【図4】同、植栽容器と緑化用ユニットの嵌合状態を示
す断面図、
【図5】同、給水チューブおよび樋の実施例を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 基礎 2 支柱 3 笠木 4 緑化用ユニット 5 背面板 6 底板 7 立ち上がりリブ 8 上板 9 立ち下がりリブ 10 押さえ材 11 給水用の孔 12 植栽容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲ど▼井 尊弘 滋賀県蒲生郡竜王町鏡2041 積水樹脂株式 会社みゆき寮 (72)発明者 野瀬 高広 滋賀県蒲生郡竜王町鏡2041 積水樹脂株式 会社みゆき寮

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数段積み上げ可能な緑化用ユニットから
    なり、それぞれの緑化用ユニットは、背面板と、底板
    と、天板とからなって前面が開放された本体と、この本
    体に収容する1個以上の植栽容器とからなり、上記底板
    および天板にはそれぞれ適宜間隔で排水孔および給水孔
    を形成したことを特徴とする植栽用壁体。
  2. 【請求項2】底板および天板の前面には、それぞれ立ち
    上がりリブおよび立ち下がりリブを設け、上記リブには
    植栽容器の押さえ材を固定可能とした請求項1記載の植
    栽用壁体。
  3. 【請求項3】植栽容器は、前面を開放した直方体の容器
    を隔壁で区画して上下左右に複数の植栽室を設けると共
    に、両横壁には上記植栽室に対応して隣合う植栽容器の
    連通孔を設け、さらに天井には給水を貯留する水受けお
    よび給水孔を、底には排水孔を設けると同時に、上記隔
    壁に通水、通気または排水用の孔を設け、上記前面には
    上記植栽室に対応した植栽孔と、この周囲に設けた複数
    の通気孔を有し、上記植栽孔を通って複数分割可能な蓋
    を設けた請求項1記載の植栽用壁体。
  4. 【請求項4】天板の上方に並行して走る樋を設け、この
    樋は植栽室の幅とほぼ同じピッチで仕切板で区画され、
    各区画の底には給水用の孔が設けられると同時に、上記
    仕切板を横切って給水チューブを設けた請求項1記載の
    植栽用壁体。
  5. 【請求項5】前面を開放した容器を隔壁で区画して上下
    左右に複数の植栽室を設けると共に、両側壁には上記植
    栽室に対応して隣合う植栽容器の連通孔を設け、さらに
    天井には給水を貯留する水受けおよび給水孔を、底には
    排水孔を設けると同時に、上記隔壁に通水、通気または
    排水用の孔を設け、上記前面には上記植栽室に対応した
    植栽孔と、この周囲に設けた複数の通気孔を有し、上記
    植栽孔を通って複数分割可能な蓋を設けたことを特徴と
    する植栽容器。
  6. 【請求項6】底に設けた排水孔からは下方に向かって排
    水の案内リブが突成され、一方の側壁に設けた連通孔か
    らは、これらの連通孔に沿って嵌合用突起が突成され、
    隣合う植栽容器が上記連通孔と上記嵌合用突起で連結可
    能とした請求項4記載の植栽容器。
  7. 【請求項7】各植栽室には人工土壌が充填され、この人
    工土壌に対して予め任意の植栽が施された請求項4記載
    の植栽容器。
  8. 【請求項8】植栽容器の背面には任意の場所に突起を形
    成し、緑化用ユニットの背面板と植栽容器の背面の間に
    空気層を介在させるようにした請求項4記載の植栽容
    器。
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