JPH0997505A - 浴室の照明方法 - Google Patents

浴室の照明方法

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JPH0997505A
JPH0997505A JP27703495A JP27703495A JPH0997505A JP H0997505 A JPH0997505 A JP H0997505A JP 27703495 A JP27703495 A JP 27703495A JP 27703495 A JP27703495 A JP 27703495A JP H0997505 A JPH0997505 A JP H0997505A
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JP
Japan
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bathroom
illuminance
floor
light
light source
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JP27703495A
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Hidetoshi Tsuji
秀敏 辻
Takahiro Doke
隆博 道家
Nobuhiro Goshima
伸洋 五島
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Toto Ltd
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  • Arrangement Of Elements, Cooling, Sealing, Or The Like Of Lighting Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室内で、光源の出力を上げなくても目の機
能の衰えた者に不自由な思いをさせることがないととも
に、浴室内を広くて落ち着いた雰囲気にすることができ
る浴室の照明方法を提供する。 【解決手段】 浴室U内の上部側にグローブ23で覆わ
れた照明用の光源が配置されている浴室の照明方法にお
いて、光源から浴室Uの天井面S1側に向かって照射さ
れる光の一部を、この浴室Uの床面S2側に集光させる
とともに、天井面S1側の平均水平面照度Lcと床面S
2側の平均水平面照度Lfとの照度比の値Lc/Lf
を、2以上で1/2以下とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、浴室内の上部側
に、グローブで覆われた照明用の光源が配置されている
浴室の照明方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】浴室内では、入浴者は床面側に居るた
め、床面側を明るく照らすことが望まれる。このため、
照明装置を床面に近い壁面側や、床面側に配置すること
も考えられる。
【0003】ところが、床面に近い壁面側に照明装置を
配置すれば、入浴者の目線が照明装置に向いてしまい、
入浴者がまぶしさを感じてしまうという不都合がある。
また、床面側に照明装置を設置すれば、入浴者が下方か
ら照らされることとなり、陰影の違い等により不自然な
照明となってしまう。このため、浴室内では、照明装置
は天井面またはこれに近い壁面等(浴室の上部側)に取
り付けられ、上方から下方に向かった照明がなされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、照明装
置を浴室の上部側に配置することにより、床面側と照明
装置との距離が大きくなり、天井面側が明るく照らされ
るのに対して、入浴者がいる床面側が暗くなってしまう
という不都合が生じる。この場合、床面側が一般の入浴
者に不自由の生じない程度に照らされていても、筋力の
低下とともに目の機能の衰えた高齢者が入浴する場合に
は、この入浴者は、浴室内を明確に見ることができず、
入浴時に不自由を感じるという問題があった。
【0005】なお、照明装置の光源の出力を上げて、浴
室内を充分に明るくすれば、上記のような問題は解消す
るが、このことにより、照明装置のコストアップ等が生
じてしまうため、光源の出力アップは好ましくない。
【0006】また、照明装置を浴室の上部側に設置する
ことにより、天井面側が床面側より明るく照らされてし
まい、浴室内の上下方向に照度差が大きくなって、浴室
内の照度に不均一さを生じさせる。このため、自然の太
陽光を均一に浴びることに慣れている者にとって、明暗
の差の大きい浴室内は、何かしら、窮屈で落ち着きのな
い空間に感じられてしまうという問題が生じる。特に、
浴室ユニットから形成される狭い浴室空間では、浴室内
をできるだけ広く感じさせる必要があるため、上記不都
合は大きな問題となる。
【0007】この発明は、以上の点に鑑みてなされても
ので、浴室内で、光源の出力を上げなくても目の機能の
衰えた者に不自由な思いを感じさせることがないととも
に、浴室内を広くて落ち着いた雰囲気にすることができ
る浴室の照明方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、浴室内の上部側に、グローブで覆われた照明
用の光源が配置されている浴室の照明方法において、光
源からこの浴室の天井面側に向かって照射される光の一
部を、この浴室の床面側に集光させて、天井面の平均水
平面照度Lcと床面の平均水平面照度Lfとの照度比の
値Lc/Lfを、2以上で1/2以下としたことであ
る。
【0009】この発明では、浴室の天井面側に照射され
る光の一部を、床面側に集光させることにより、入浴者
のいる床面側の照度を上げることができるとともに、こ
の床面側に、物の識別の容易な、上方から下方に向かう
指向性のある光を照射することができる。この場合、天
井面側への光量の減少分、床面側の光量が増大するた
め、天井面の平均水平面照度Lcと床面の平均水平面照
度Lfとの照度比の値Lc/Lfを、浴室内が広くて落
ち着いた雰囲気になる、2以上で1/2以下に容易に定
めることができる。
【0010】この発明の請求項2記載の発明は、請求項
1記載の発明の場合において、光源を、浴室上部側の浴
槽側と洗い場側とにそれぞれ取り付けられた、熱放射タ
イプの60W電球から構成した場合に、洗い場の床面か
ら850mm高さの、水栓金具側の平均水平面照度を2
50ルクス以上としたことである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照しつつ説明する。図1はこの発明の一実施の形
態に係る浴室の外観斜視図、図2はこの浴室の平面図で
ある。
【0012】図1において、浴室Uは、床パン1、壁パ
ネル2、天井パネル3、引戸4、浴槽5、洗い場台6、
浴槽給湯栓7、洗い場給湯栓8、化粧鏡9、シャワーユ
ニット10、手すり11,12、および、照明装置13
等を有した浴室ユニットから形成されている。なお、こ
の浴室Uの平面形状は、図6等で示されるように、壁面
間のサイズが1600×1600mmとなった正方形状
になっている。
【0013】図1で示されるように、壁パネル2は、防
水性床パン1の外周部に載置固定されており、この壁パ
ネル2上に天井面S1を形成する天井パネル3が取り付
けられている。引戸4は、洗い場Yの床面S2を形成す
る洗い場床パン1aの端部に取り付けられ、洗い場Yと
脱衣室(図示せず)間の入浴者の出入りを可能にしてい
る。浴槽5は、洗い場床パン1aに隣接する1段低い浴
槽側床パン1b上に設置され、側部に本体側壁部が洗い
場Yから見えないように、エプロン部5aを有してい
る。
【0014】洗い場台6は、浴室Uの正面壁Wを形成す
る壁パネル2と接するように、床パン1上に取り付けら
れており、洗い場Y側と浴槽5側とに面する部分の上面
に、それぞれ水栓金具である洗い場給湯栓8と浴槽給湯
栓7とが取り付けられている。そして、この正面壁W上
には、化粧鏡9、シャワーユニット10および手すり1
1が取り付けられている。
【0015】照明装置13は、浴室U内を明るく照らす
ためのものであり、正面壁Wの天井面S1に近い位置
の、浴槽5側と洗い場Y側とに、1台づつ計2台設置さ
れている。以下、この照明装置13について詳細に説明
する。
【0016】照明装置13は、図3で示されるように、
台座20と、ソケット21と、光源22と、グローブ2
3と、反射板24と、グローブパッキン25と、取付パ
ッキン26と、取付ねじ27(図4参照)等とから構成
されている。
【0017】台座20は、図3および図5で示されるよ
うに、円板状の基部20Aの外周部に、前方へ突出する
円筒状の取付部20Bを有したものである。基部20A
には、外面側に取付パッキン26の保持溝20aが形成
されているとともに、内面側に反射板24保持用の案内
突起20bが形成されている。また、基部20Aには、
中央部に開口20cが形成され、この周りの内面側に、
ソケット21支持用のリング状突起20dが形成されて
いる。取付部20Bには、外周端にグローブパッキン2
5の保持溝20eが形成されているとともに、内面側に
グローブ23固定用の固定突起20fが所定ピッチで形
成されている。
【0018】この台座20は、保持溝20a中の取付パ
ッキン26を正面壁Wに加圧するようにして、基部20
Aに差し込まれた取付ねじ27を、正面壁W側にねじ込
むことにより、この正面壁Wに取り付けられる。
【0019】ソケット21は、図3および図5で示され
るように、円筒体の前端部にフランジ部21aを有した
もので、後端側を台座20の開口20cに差し込んだ
後、フランジ部21a側からねじ28をリング状突起2
0d側にねじ込むことにより、台座20に取り付けられ
る。この場合、ソケット21は、後端部が、正面壁Wの
開口W1を介して、壁パネル2と建物の壁面間に突出す
るように位置決めされる。なお、このソケット21に
は、電源供給用のコードEが接続されている。
【0020】光源22は、例えば60Wの白熱電球から
構成されている。この光源22は、図3および図5で示
されるように、口金部(図示せず)がソケット21の前
端側凹部11b内にねじ込まれて、台座20の基部20
Aから正面壁Wの前方側へ突出した状態で、このソケッ
ト21に取り付けられている。
【0021】グローブ23は、光源22周りを覆って、
光源22やソケット21等が浴室U内の水蒸気の影響を
受けるのを防止する機能と、光源22からの光を拡散し
て、入浴者が光源22からの光によってまぶしさを感じ
ないようにするとともに、浴室Uの床面S2側に指向性
のある多量の光を照射する機能を有するものである。
【0022】このグローブ23は、図3で示されるよう
に、この照明装置13の取付面である正面壁Wに沿って
配置される凸球面状の正面部23Aと、この正面部23
A周りに後方に突出するように配置され、外面が波形に
形成された略円筒状の側面部23Bと、この側面部23
Bの後端側に配置される、孔空き円板状の後面部23C
と、後面部23Cの内端側に配置される小円筒状の取付
部23Dとから構成されている。
【0023】正面部23Aは、例えば、乳白色に着色さ
れた樹脂材によって形成されており、側面部23Bと後
面部23Cと取付部23Dとは、例えば、樹脂材によっ
て一体的かつ透明に形成されている。そして、正面部2
3Aと、一体的に形成された側面部23B、後面部23
C、取付部23Dとが、例えば、超音波溶着によって一
体的に接合されている。
【0024】透明に形成される側面部23B等は、これ
らを透過した光が直接入浴者の目に入ってまぶしさを生
じさせないように、内面にシボ処理(表面に小凹凸が生
じる処理)が施されている。ただし、側面部23B下部
側、すなわち、側面部23Bの中心から40度の角度領
域にある側面部23Bの下部23aには、シボ処理はさ
れていない。
【0025】取付部23Dには、図3で示されるよう
に、外面側に、台座20の固定突起20fに係合して、
グローブ23を台座20側に加圧する複数の加圧突起2
3bが形成されている。このグローブ23は、取付部2
3Dを台座20の取付部20B内に差し込んだ後、これ
を所定角度だけ回転して、加圧突起23bと固定突起2
0fとを係合させることにより、グローブパッキン25
が加圧された状態で、台座20側に取り付けられる。
【0026】反射板24は、光源22からの光を、やや
前方に向いた状態で下方に反射するものであり、薄い金
属板から構成されている。この反射板24は、図3で示
されるように、台座20のリング状突起20dの上方に
配置される案内突起20bに沿って、前端側が上向きに
傾斜した状態で、台座20にねじ28によって取り付け
られる。なお、反射板24の前部側は光源22に沿うよ
うに下向き凹状に湾曲されている。
【0027】つぎに、この浴室U内における照明装置1
3の作用効果について説明する。光源22から発せられ
た光は、この光源22周りに配置されるグローブ23を
通って、浴室U内に照射される。この場合、グローブ2
3の正面部23Aは乳白色に着色されているため、この
正面部23Aの透過光は、ここで一部吸収された後、強
く拡散されて浴室U全体に広がる。またグローブ23の
側面部23Bは透明に形成されているため、この側面部
23Bの透過光は、ここでほとんど吸収されることはな
く、かつ、それほど拡散されない状態で、主として、浴
室U内のこの側面部23Bが向く方向に広がる。したが
って、浴室U内は、グローブ23の正面部23Aを透過
した拡散度の大きな光と、グローブ23の側面部23B
を透過した、拡散度の比較的小さい指向性のある光とに
より、明るく照らされる。
【0028】一方、光源22の上方には、反射板24が
あるため、光源22から天井面S1側に向かう光の一部
は、反射板24で反射された後、グローブ23下部側の
側面部23B(特に、シボ処理が施されず、光をほとん
ど拡散しない下部23a)を透過して、指向性のある光
として床パン1側に集光される。したがって、例えば、
洗い場Yの床面S2側は、反射板24からの反射光によ
り照度アップが図られるとともに、光源22から直接グ
ローブ23の側面部23Bに向かう光と、反射板24で
反射された後、グローブ23の側面部23Bに向かう光
とにより上方側から下方向きに強く照らされる。
【0029】すなわち、この浴室Uでは、床パン1側
が、拡散光とともに、上方側から下方向きに指向性を有
する光により、照度アップされた状態で、明るく照らさ
れるため、例えば、洗い場台6上の水栓金具(浴槽給湯
栓7や洗い場給湯栓8)や小物(石鹸等)が陰影をとも
なってはっきり見え、目の機能の衰えた高齢者であって
も、物を明確に見ることができる。この場合、この浴室
Uでは、照明装置13に近い天井面S1側への光量が制
限されるため、浴室U内全体が、この照明装置13によ
り、適正な照度分布でバランスよく照明されるようにな
る。
【0030】以上のように、この照明装置13では、光
源22により天井面S1側に照射される光の一部を、反
射板24を介して下方に反射させて、床面S2側の照度
アップを図るとともに、この反射させた光を浴室U全体
に拡散させず、グローブ23の下部23a等を通して、
床面S2側に集光させているため、床面S2側を指向性
のある光で明るく照らすことができるとともに、浴室U
の天井面S1側と床面S2側との照度のばらつきを小さ
くすることができる。
【0031】なお、この照明装置13では、入浴者の最
も目につき易いグローブ23の正面部23Bが、乳白色
に着色されて光を充分に拡散し、かつ、グローブ23の
側面部23Bもシボ処理されて、ある程度光を拡散する
ため、入浴者はこの照明装置13によってまぶしさを感
じることはない。
【0032】つぎに、浴室の天井面側と床面側との照度
比について説明する。光源から天井面側に向かう光を反
射して、床面側に集光するようにすれば、天井面側の平
均水平面照度Lcは減少し、床面側の平均水平面照度L
fは増大する。したがって、このことにより、照度比の
値Lc/Lfも変化し、浴室内における入浴者の印象も
変化する。このため、光源から天井面側に向かう光を床
面側に集光する場合には、照度比の値Lc/Lfを考慮
する必要がある。すなわち、照度比の値Lc/Lfが一
定値内に収まるように、光源から天井面側に向かう光を
床面側に集光しなければ、浴室内が入浴者にとって印象
の悪いものとなる。そこで、照度比の値について以下考
察する。
【0033】まず、照明装置13を設置した浴室Uの照
度比等について説明する。図6の(b)は、浴室Uの洗
い場Yの床面S2を9ブロックに分けた場合(図6の
(a)参照)の各点の照度(水平面照度)を示してい
る。この照度分布から、床面S2の平均水平面照度Lf
は132ルクスと算出される。また、図7は浴室Uの洗
い場Y側の天井面S1を9ブロックに分けた場合の各点
の照度を示している。この照度分布から、洗い場Y側の
天井面S1の平均水平面照度Lcは261ルクスと算出
される。したがって、この浴室U内では、天井面S1側
と床面S2側との照度のばらつき具合を示す照度比の値
Lc/Lfは、1.98となる。そして、この浴室Uに
ついて、これを使用したモニターにアンケート調査をし
たところ、従来のものに比べて、浴室U内の照度が均一
化し、浴室U内が広く落ち着いた雰囲気に感じられると
いう調査結果を得た。
【0034】なお、図8で示されるように、この浴室U
の洗い場Yの床面S2より850mm高い位置の水平面
照度についても調査した。この結果、床面S2より85
0mm高い位置の洗い場台6側の平均水平面照度は25
8ルクスとなり、通常のもの(例えば、JISでは浴室
内の照度を75〜150ルクスと規定している)に比べ
て、照度が高いことがわかった。床面S2より850m
m高い面は、入浴者の目線の高さに相当するため、この
位置がこの程度明るければ、目の機能の衰えた高齢者で
あっても、周りを充分すぎるくらい明確に見ることがで
きる。
【0035】つぎに、照明装置13のグローブ23と反
射板24のみが異なる(グローブ全体が乳白色に着色さ
れているとともに、グローブ内に反射板が取り付けられ
ていない)照明装置13´を設置した浴室U´(従来の
浴室に近い)の照度比等について説明する。
【0036】図9および図10は、図6および図7に対
応するものであり、この図より、天井面S1の平均水平
面照度Lcは88ルクスとなり、床面S2の平均水平面
照度Lfは221ルクスとなって、照度比の値Lc/L
fは2.51となる。そして、この浴室U´について、
これを使用したモニターにアンケート調査をしたとこ
ろ、浴室U内の上下方向の照度がばらつくため、浴室U
´内が狭くて窮屈な感じがすると答えた者が比較的多い
という調査結果を得た。
【0037】なお、この浴室U´についても、図11で
示されるように、洗い場Yの床面S2より850mm高
い位置の水平面照度について調査した。この結果、床面
S2より850mm高い位置の洗い場側の平均水平面照
度は166ルクスとなり、例えば、JISの規定値より
やや高いことがわかった。ただし、この程度の照度で
は、目の機能の衰えた高齢者にとって、周りを明確に見
るには、やや照度不足と考えられる。
【0038】一方、自然の太陽光を均一に浴びることに
慣れている者(入浴者)にとって、照度比の値Lc/L
fは1に近いことが望ましい。ところが、浴室の上部側
に照明装置が配置された従来の浴室では、照度比の値L
c/Lfは、そのほとんどのものが、3〜2.3の範囲
にある。また、照度比のLc/Lfが2.51の場合、
浴室U´内が狭くて窮屈な感じがすると答えた者が比較
的多いという調査結果もある。
【0039】このことから、Lc/Lf≦2.2とすれ
ば、浴室内の上下方向の照度が従来になく均一化され、
その分、入浴者も浴室内を広く感じて、浴室内で落ち着
いた気分になれることがわかる。また、Lc/Lfの下
限値は、上記と同程度に床面側を天井面側より明るくし
た、1/2.2の値が考えられる。したがって、Lc/
Lfの値は、1/2.2≒0.455≦Lc/Lf≦
2.2の範囲にあるのがベターである。
【0040】ところで、照明装置13を設置した浴室U
では、Lc/Lfの値は1.98であり、この浴室Uに
ついては、この浴室Uを使用した者により、浴室U内が
広く感じられ、この浴室U内で落ち着いた気分になれる
ことがわかっている。したがって、さらに好ましい照度
比の値Lc/Lfとしては、1/2=0.5≦Lc/L
f≦2が考えられる。
【0041】なお、この実施の形態において、光源は熱
放射タイプのもの(白熱電球やハロゲン電球等)に限ら
れる。一般に使用される蛍光ランプには、照度は高い
が、価格が高いという欠点があるからである。また、蛍
光ランプは、光の拡散が大きいため、この反射光を指向
性の高い光として集光させにくいという欠点もあるから
である。
【0042】また、天井面側に向かう光の一部を反射
後、床面側に集光させる手段として、照明装置のグロー
ブの下部に、レンズ等を形成してもよい。
【0043】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0044】この発明の請求項1記載の発明によれば、
浴室内の上部側に、グローブで覆われた照明用の光源が
配置されている浴室の照明方法において、光源からこの
浴室の天井面側に向かって照射される光の一部を、この
浴室の床面側に集光させて、天井面の平均水平面照度L
cと床面の平均水平面照度Lfとの照度比の値Lc/L
fを、2以上で1/2以下としたので、浴室内で、光源
の出力を上げなくても目の機能の衰えた者に不自由な思
いを感じさせることがないとともに、浴室内を広くて落
ち着いた雰囲気にすることができる。
【0045】この発明の請求項2記載の発明によれば、
請求項1記載の発明の場合において、光源を、浴室上部
側の浴槽側と洗い場側とにそれぞれ取り付けられた、熱
放射タイプの60W電球から構成した場合に、洗い場の
床面から850mm高さの、水栓金具側の平均水平面照
度を250ルクス以上としたので、入浴者の目線の高さ
が充分に明るくなり、目の機能の衰えた者も、浴室内の
水栓金具周りを明確に見ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る浴室の外観斜視
図である。
【図2】図1で示される浴室内の平面図である。
【図3】図1で示される浴室内に設置される照明装置の
一部断面した側面図である。
【図4】図3のAーA矢視断面図である。
【図5】図3で示される照明装置の台座周りの正面図で
ある。
【図6】図1で示される浴室の床面の照度データを示す
図である。
【図7】図1で示される浴室の天井面の照度データを示
す図である。
【図8】図1で示される浴室の床面より850mm高い
位置の照度データを示す図である。
【図9】一部構成の異なる照明装置を設置した浴室の床
面の照度データを示す図である。
【図10】図9で示される浴室の天井面の照度データを
示す図である。
【図11】図9で示される浴室の天井面の照度データを
示す図である。
【符号の説明】
7 浴槽給湯栓(水栓金具) 8 洗い場給湯栓(水栓金具) 22 光源 23 グローブ S1 天井面 S2 床面 U 浴室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室内の上部側に、グローブで覆われた
    照明用の光源が配置されている浴室の照明方法におい
    て、 上記光源からこの浴室の天井面側に向かって照射される
    光の一部を、この浴室の床面側に集光させて、上記天井
    面の平均水平面照度Lcと上記床面の平均水平面照度L
    fとの照度比の値Lc/Lfを、2以上で1/2以下と
    したことを特徴とする浴室の照明方法。
  2. 【請求項2】 前記光源を、前記浴室上部側の浴槽側と
    洗い場側とにそれぞれ取り付けられた、熱放射タイプの
    60W電球から構成した場合に、上記洗い場の前記床面
    から850mm高さの、水栓金具側の平均水平面照度を
    250ルクス以上としたことを特徴とする請求項1記載
    の浴室の照明方法。
JP27703495A 1995-09-29 1995-09-29 浴室の照明方法 Pending JPH0997505A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003016803A (ja) * 2001-06-26 2003-01-17 Matsushita Electric Works Ltd 居室空間の照明方法及び照明装置
JP2017045531A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 みのる化成株式会社 仮設トイレの照明装置の取付構造及びそれを備えた仮設トイレ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003016803A (ja) * 2001-06-26 2003-01-17 Matsushita Electric Works Ltd 居室空間の照明方法及び照明装置
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