JPH0997349A - プレゼンテーション装置 - Google Patents

プレゼンテーション装置

Info

Publication number
JPH0997349A
JPH0997349A JP7252782A JP25278295A JPH0997349A JP H0997349 A JPH0997349 A JP H0997349A JP 7252782 A JP7252782 A JP 7252782A JP 25278295 A JP25278295 A JP 25278295A JP H0997349 A JPH0997349 A JP H0997349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
viewpoint
area
unit
line
audio data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7252782A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshisuke Mimura
義祐 三村
Shuichi Shimizu
秀一 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP7252782A priority Critical patent/JPH0997349A/ja
Publication of JPH0997349A publication Critical patent/JPH0997349A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 三次元座標系で位置や形状が定義された物体
をディスプレイに表示すると同時に、現在の視点が特定
の領域内に存在する間はその視点位置に対応する音声デ
ータを解説として同一音量で再生することができるプレ
ゼンテーション装置を提供する。 【構成】 シーンデータ記憶部1が、表示すべき物体の
三次元空間内での位置および形状を定義する三次元オブ
ジェクトデータを複数記憶する。レンダリング部9は、
視点位置レジスタ4に保持された視点位置からシーンデ
ータ記憶部1に記憶された三次元オブジェクト群を眺め
た際に得られるべき画像を生成する。音声エリア記憶部
2は、前記三次元空間内で定義された部分空間を音声エ
リアとして複数記憶する。音声データ記憶部12は、音
声エリア記憶部2に記憶される個々の音声エリアに対応
する音声データを記憶する。音声エリア検索部13は、
視点位置レジスタ4に保持された座標点を包含する音声
エリアを音声エリア記憶部2内で検索する。音声再生部
14は、音声エリア検索部13で検索された音声エリア
に対応する音声データを読み出して再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】仮想空間中の何れかの領域におい
て視点を移動させ、その移動に伴って視点における領域
の眺めを表示面上に表示すると共に、その表示について
の解説を読み上げて、臨場感を高めるプレゼンテーショ
ン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ハードウェア技術の進歩や3次元コ
ンピュータグラフィックの描画技術の急速な発達に伴
い、この描画技術を用いて『バーチャルウォークスル
ー』を実現するための研究が盛んになされている。『バ
ーチャルウォークスルー』とは、三次元座標系で物体の
位置や形状が定義された空間(仮想空間という)の中の
光景を表示面に投影させ、操作者の操作に伴い、その投
影像を切り換えることで、恰も仮想空間内を移動してい
るかのように感覚を操作者に与えるものである。このよ
うな研究の背景には、仮想店舗システム、仮想展示シス
テム等という、仮想空間を用いた販売形態を実現しよう
という産業動向がある。
【0003】一般に店舗や展示場を用いた販売・展示は
かなり大掛かりなものであるが、仮想店舗システム、仮
想展示システムでは、これをコンピュ−タ・グラフィッ
クスによって形成した仮想店舗、仮想展示場内で行う。
この仮想展示場内で買い手側に『バーチャルウォークス
ルー』を行わせ、具体的な商品像を提供し購買意欲をそ
そる。このように『バーチャルウォークスルー』を実現
すれば、例えば商品の試作機が未完成の段階でも、具体
的な商品像を買い手側に提供できる。またマンションや
オフィスビルの建造中に、『バーチャルウォークスル
ー』によってフロントの造り、部屋の間取り、インテリ
ア等の立体的なイメージを買い手側に提供することもで
きる。
【0004】ただし当然のことながら、商品の仕様、利
点、セールスポイント等は、このようなコンピュ−タ・
グラフィックスの投影像のみでは伝えられない。またグ
ラフィックスの表示のみでは無味乾燥であり、商品を購
入させるだけの説得力が無い場合がある。このような点
に鑑み『バーチャルウォークスルー』によって表示面に
新たな画像が表れる毎に、その画像に対して、商品の仕
様、利点、セールスポイント等の解説を読み上げ、『バ
ーチャルウォークスルー』に臨場感を持たせることが行
われる。このように『バーチャルウォークスルー』を実
行すると共に、商品の仕様、利点、セールスポイント等
の解説を読み上げて臨場感を持たせる装置をプレゼンテ
ーション装置という。
【0005】次に、図19の説明図を参照しながら『ヴ
ァーチャルウォークスルー』を用いた仮想展示会につい
て説明を行う。図19は、『ヴァーチャルウォークスル
ー』を用いた仮想展示会について説明するための説明図
である。本図に示すように、本仮想展示場には、仮想空
間内に通路が設けられ、その通路沿いに、AVシステム
101、オーディオシステム102、業務用カラーコピ
ー機103といった展示物が展示されている。操作者が
キーパッド等を操作してこれらの何れかのに視線を向け
ると、これらの展示内容のうち、視野内に入るものが、
グラフィックスとしてディスプレィに表示される。ま
た、これらのグラフィックスに対応して、これらの展示
物のセールスポイント(解説)が読み上げられる。
【0006】ディスプレィに描画されたグラフィックス
と、解説との対応関係を図20の説明図を参照しながら
説明する。本説明図では、ディスプレィに業務用カラー
コピー機103の投影像グラフィックスが表示されてい
る状態では、『業務用カラーコピー機で御座います。本
機は業界最高速の給紙性能と、1000万色の色彩表現
が可能で・・・・』といったセールスポイントが読み上
げられる。また、AVシステム101の投影像のグラフ
ィックスが表示されている状態では、『デジタルビデオ
を用いましたAVシステムで御座います。本AVシステ
ムはデジタル映像時代に先駆けて・・・・』といったセ
ールスポイントが読み上げられる。更に、オーディオシ
ステム102のグラフィックスが表示されている状態で
は、『オーディオシステムで御座います。本オーディオ
システムは10年来のベストセラー製品で・・・・』と
いったセールスポイントが読み上げられる。このよう
に、操作者によるキー操作に応じて操作に対応するグラ
フィックスをディスプレィに表示し、その画像に対して
の解説を読み上げることで、展示内容の印象を強めるこ
とができる。
【0007】解説の読み上げには、他にも仮想空間にお
いて所定の解説を読み上げる音源スポットを何個か設け
ておき、視点がこれらの音源スポットの近傍を横切る度
に各音源スポットの解説を読み上げて臨場感を与えると
いったものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術のように画像が切り換る度に解説が切り換れば、各
解説は全てが読み上げられる前に切り換ってしまう場合
が多く、どの解説も途切れと途切れになり、その内容が
操作者に理解されないといった問題点があった。このよ
うに解説が理解されなければ、仮想店舗、仮想展示会で
カタログ営業を行おうとしても、商品の仕様、利点、セ
ールスポイント等を最後まで聞かせることができないた
め、それほどの効果は望めないといった問題点があっ
た。
【0009】この問題点を図21の説明図を参照しなが
ら説明する。本図では、図20に示した仮想展示場シス
テムにおいて、操作者が視線をあちこちに移動させて、
画像の切り換わりを頻繁にすると、『業務用カ・・』、
『デジタルビデ・』、『オーディオシステムで御座・
・』というように、各解説の読み上げは冒頭のみとな
り、何が伝えたいのかがわからなくなる。そのため、折
角解説を用意しても、買い手側を説得させることが不可
能となる。
【0010】これは、音源スポットを設けたシステムで
も同様であり、音源スポットを速く横切れば、解説の読
み上げが途中までになり、セールスポイントが買い手側
に伝わらない。逆に解説の読み上げが完了するまで、視
点の移動を停止させておくことも考えられるが、これで
は、かえって、解説の読み上げが完了するまで移動が行
えず、操作者の『移動したい』という意思を抑制して,
『ヴァーチャルウォークスルー』の利便性を低下させて
しまうことになる。
【0011】本発明は上記問題点に鑑み、『ヴァーチャ
ルウォークスルー』の利便性を低下させることなく、解
説の内容を操作者(買い手側)に確実に伝えることがで
きるプレゼンテーション装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係るプレゼンテーション装置は、仮想空間
中の領域上で視点を移動させ、その移動に伴って視点に
おける領域の眺めを表示面上に表示し、視点が当該領域
を通過するまでにその領域について解説を読み上げるプ
レゼンテーション装置であって、仮想空間中の複数の領
域と、各領域の眺めの解説を読み上げた音声の音声デー
タである解説音声データとを対応づけて記憶する領域−
音声記憶手段と、領域−音声記憶手段に記憶されている
解説音声データのうち、再生指示された解説音声データ
を再生する再生手段と、操作者の操作を受け付けて、視
点を移動させる移動手段と、仮想空間中の何れかの領域
内に視点が入ると、視点が属する領域を検出し、領域−
音声記憶手段の記憶内容に基づいて、検出した領域に対
応する解説音声データの再生開始を再生手段に指示する
指示手段と、再生が開始されると、視点が現在属してい
る領域を通過するための道のりを予測する道のり予測手
段と、再生が開始されると、視点が現在属している領域
に対応する解説音声データの読み上げに要する時間を予
測する読み上げ時間予測手段と、予測された道のりと、
予測された時間とから速度を算出し、算出された速度を
上限値として、それ以下に移動手段による移動速度を規
制する規制手段とを備えることを特徴としている。
【0013】また請求項2に係るプレゼンテーション装
置は、仮想空間における各領域には、視点が通過するた
めの通路が設けられ、前記プレゼンテーション装置は、
複数の通路と、各通路の端点の座標とを対応づけて記憶
する通路−端点記憶手段を備え、前記道のり予測手段
は、視点が属する領域の通路の端点の座標から、通路の
道のりを算出する道のり算出部を備え、前記規制手段
は、算出された道のりと、読み上げ時間予測手段によっ
て予測された時間とに基づいて視点の移動速度を算出す
る移動速度算出部と、算出された移動速度を上限値とし
て移動手段に通知する通知部とを備え、前記移動手段
は、操作者による操作を受け付けて、当該領域において
設けられた通路上で、通知された上限値以下の移動速度
で、視点を移動させる移動部を備えることを特徴として
いる。
【0014】また請求項3に係るプレゼンテーション装
置は、前記読み上げ時間予測手段は、各解説音声データ
の読み上げに要する時間である読み上げ時間を記憶する
読み上げ時間記憶部と、視点が現在属している領域に対
応する解説音声データの読み上げ時間を、読み上げ時間
記憶部から予測結果として読み出す読み上げ時間読み出
し部とを備えることを特徴としている。請求項2プレゼ
ンテーション装置。
【0015】また請求項4に係るプレゼンテーション装
置は、プレゼンテーション装置は更に、視点が領域内を
眺める方向を示す視線ベクトルと、当該視線ベクトルと
通路の方向とがなす角度である回転角度とを管理する視
線ベクトル管理手段と、視点の現在位置と視線ベクトル
管理手段によって管理されている視線ベクトルとに基づ
いて視点の視野を決定し、決定した視野内の眺めを表示
面に投影する投影手段とを備え、各領域に対応する解説
音声データは更に、視点が現存する領域に依存する一つ
の領域依存音声データと、視線ベクトルの回転角度に依
存する複数の視線依存音声データを含み、前記再生手段
は、視点が現在属する領域に対応する解説音声データに
含まれる領域依存音声データを再生する第1再生部と、
視点が現在属する領域に対応する複数の視線依存音声デ
ータのうち、視線ベクトル管理手段に管理されている視
線ベクトルの回転角度に応じたものを再生する第2再生
部とを備えることを特徴としている。
【0016】また請求項5に係るプレゼンテーション装
置は、前記領域−音声記憶手段は、視線ベクトルの回転
角度の範囲を複数記憶し、各範囲に対応づけて視線依存
音声データを記憶する範囲−視線依存音声データ記憶部
を有し、前記視線ベクトル管理手段は、視線ベクトルを
記憶する視線ベクトル記憶部と、視線を回転するための
回転量を受け付けて、記憶されている視線ベクトルを回
転させる回転部と記憶されている視線ベクトルと通路の
方向とから視線ベクトルの回転角度を算出する回転角度
算出部とを備え、前記第2再生部は、算出された回転角
度が範囲−視線依存音声データ記憶部に記憶されている
どの範囲内であるかを判定し、判定された範囲に対応す
る視線依存音声データを再生することを特徴としてい
る。
【0017】また請求項6に係るプレゼンテーション装
置は、前記読み上げ時間記憶手段は、領域依存音声デー
タの読み上げ時間と、各視線依存音声データの読み上げ
時間とを記憶し、前記読み上げ時間読み出し部は、読み
上げ時間記憶手段から視点が現在属している領域に対応
する領域依存音声データの読み上げ時間を読み出す第1
読み出し部と、回転角度算出部によって算出された回転
角度に対応する視線依存音声データの読み上げ時間を読
み出す第2読み出し部と、第1読み出し部によって読み
出された読み上げ時間と、第2読み出し部によって読み
出された読み上げ時間とを加算し、加算結果を予測結果
とする加算部とを備えることを特徴としている。
【0018】また請求項7に係るプレゼンテーション装
置は、前記移動手段は、視点の現在位置を記憶する現在
位置記憶部と、視点の移動方向を記憶する移動方向記憶
部と、操作者の操作を受け付けて、現在位置記憶部、移
動方向記憶部の記憶内容を更新する記憶内容更新部とを
備え、各領域に対応する解説音声データは、視点が現存
する領域に依存する一つの領域依存音声データと、視点
の移動方向に依存する複数の方向依存音声データを含
み、前記再生手段は、領域に対応する解説音声データに
含まれる一つの領域依存音声データを再生する第1再生
部と、領域に対応する解説音声データに含まれる複数の
方向依存音声データから、移動方向記憶部に記憶されて
いる移動方向に応じたものを再生する第2再生部とを備
えることを特徴としている。請求項6プレゼンテーショ
ン装置。
【0019】また請求項8に係るプレゼンテーション装
置は、前記読み上げ時間記憶手段は、領域依存音声デー
タの読み上げ時間と、範囲−視線依存音声データ記憶部
において各移動方向に対応づけて記憶されている各方向
依存音声データの読み上げ時間とを記憶し、前記読み上
げ時間読み出し部は、読み上げ時間記憶手段から視点が
現在属している領域に対応する領域依存音声データの読
み上げ時間を読み出す第1読み出し部と、視点の移動方
向に対応する方向依存音声データの読み上げ時間を読み
出す第2読み出し部と、第1読み出し部によって読み出
された読み上げ時間と、第2読み出し部によって読み出
された読み上げ時間とを加算し、加算結果を予測結果と
する加算部とを備えることを特徴としている。請求項7
プレゼンテーション装置。
【0020】また請求項9に係るプレゼンテーション装
置は、各領域に設けられた通路は、互いに接続して岐路
を形成し、前記プレゼンテーション装置は更に、表示面
に2以上の通路からなる岐路が投影された場合、当該岐
路を形成している通路のうち何れかを、操作者に視野中
の移動先として予め指定させる指定手段を備え、前記移
動手段は、視点が当該岐路の分岐点に位置すると、指定
手段によって指定された通路上に視点を移動させ、前記
指示手段は指定手段によって指定された領域内に視点が
移動すると、視点が属する領域を検出し、検出した領域
に対応する解説音声データの再生開始を再生手段に指示
し、前記道のり予測手段は、再生が開始されると、視点
が現在属している領域を通過するための道のりを予測
し、前記読み上げ時間予測手段は、再生が開始される
と、視点が現在属している領域に対応する領域に対応す
る解説の読み上げに要する時間を予測し、前記規制手段
は、予測した道のりと、予測された時間とから視点の移
動速度を算出し、算出された移動速度を上限値として、
移動手段による移動速度を規制することを特徴としてい
る。
【0021】また請求項10に係るプレゼンテーション
装置は、前記指定手段は、操作者に表示面上の位置を指
示させるポインティングデバイスと、表示面においてポ
インティングデバイスによって指示された位置を含む通
路を、視点の移動先として判定する判定手段とを備える
ことを特徴としている。
【0022】
【作用】請求項1記載のプレゼンテーション装置によれ
ば、ここで領域−音声記憶手段には、仮想空間中の複数
の領域と、各領域の眺めの解説が読み上げられた音声の
音声データである解説音声データとが対応づけられて記
憶されている。操作者の操作は、移動手段によって受け
付けられ、視点が移動させられてゆく。
【0023】仮想空間中の何れかの領域内に視点が入る
と、指示手段によって視点が属する領域が検出され、領
域−音声記憶手段の記憶内容に基づいて、検出された領
域に対応がとられている解説音声データの再生開始が再
生手段に指示される。これによって領域−音声記憶手段
に記憶されている解説音声データのうち、再生指示され
た解説音声データの再生が再生手段によって開始され
る。
【0024】再生が開始されると、それに並行して視点
が領域を通過してゆく。その一方で予測手段によって、
その道のりが予測される。その一方で視点が現在属して
いる領域に対応する解説音声データの読み上げに要する
時間が時間予測手段によって予測される。予測された道
のりと予測された時間とから速度が規制手段によって算
出され、算出された速度が上限値として、それ以下に移
動手段による移動速度が規制される。このような規制を
元に、仮想空間中の領域内で視点が移動させられ、その
移動に伴って視点における領域の眺めが表示面上に表示
される。そして、視点が当該領域が通過するまでにその
領域について解説が読み上げられる。
【0025】また請求項2に係るプレゼンテーション装
置によれば、仮想空間における各領域には、視点が通過
してゆくための通路が設けられている。通路−端点記憶
手段には、複数の通路によって各通路の端点の座標とが
対応づけられて記憶されている。視点が属している領域
の通路の端点の座標から、道のり算出部によって通路の
道のりが算出される。算出された道のりと、読み上げ時
間予測手段によって予測された時間とに基づいて、移動
速度算出部によって視点の移動速度が算出される。算出
された移動速度は上限値として、通知部によって移動部
に通知される。移動部は、操作者による操作を受け付け
て、当該領域において設けられた通路上で、通知された
上限値以下の移動速度で、視点を移動させる。これによ
って上限値以下の移動速度で、視点が移動してゆく。
【0026】また請求項3に係るプレゼンテーションに
よれば、読み上げ時間記憶部には、各解説音声データの
読み上げに要される時間である読み上げ時間が記憶され
ている。視点が現在属している領域に対応がとられてい
る解説音声データの読み上げ時間が、読み上げ時間読み
出し部によって読み上げ時間記憶部から予測結果として
読み出される。
【0027】また請求項4に係るプレゼンテーション装
置によれば、視点が領域内が眺められる方向を示す視線
ベクトルと、当該視線ベクトルと通路の方向とがなす角
度である回転角度とが視線ベクトル管理手段によって管
理されている。視点の現在位置と視線ベクトル管理手段
によって管理されている視線ベクトルとに基づいて投影
手段によって視点の視野が決定され、決定された視野内
の眺めが表示面に投影される。
【0028】各領域との対応がとられている解説音声デ
ータは、視点が現存する領域に依存する一つの領域依存
音声データと、視線ベクトルの回転角度に依存する複数
の視線依存音声データとを含んでいるため、第1再生部
によって視点が現在属する領域に対応がとられている解
説音声データに含まれる領域依存音声データが再生され
る。視点が現在属する領域に対応する複数の視線依存音
声データのうち、視線ベクトル管理手段に管理されてい
る視線ベクトルの回転角度に応じたものが第2再生部に
よって再生される。
【0029】また請求項5に係るプレゼンテーション装
置によれば、範囲−視線依存音声データ記憶部は、視線
ベクトルの回転角度の範囲を複数記憶しており、各範囲
に対応づけて視線依存音声データを記憶している。視線
ベクトル記憶部には、視線ベクトルが記憶されている。
記憶されている視線ベクトルは、視線が回転するための
回転量に応じて回転部によって、回転させられてゆく。
また回転角度算出部によって記憶されている視線ベクト
ルと通路の方向とから視線ベクトルの回転角度が算出さ
れる。
【0030】算出された回転角度が範囲−視線依存音声
データ記憶部に記憶されているどの範囲内であるかが前
記第2再生部によって判定され、判定された範囲に対応
がとられている視線依存音声データが再生される。また
請求項6に係るプレゼンテーション装置によれば、前記
読み上げ時間記憶手段は、領域依存音声データの読み上
げ時間と、各視線依存音声データの読み上げ時間とを記
憶しており、前記読み上げ時間読み出し部は、第1読み
出し部によって読み上げ時間記憶手段から視点が現在属
している領域に対応がとられている領域依存音声データ
の読み上げ時間が読み出される。続いて、第2読み出し
部によって回転角度算出部によって算出された回転角度
に対応がとられている視線依存音声データの読み上げ時
間が読み出される。第1読み出し部によって読み出され
た読み上げ時間と、第2読み出し部によって読み出され
た読み上げ時間とが加算部によって加算され、加算結果
が予測結果とされる。
【0031】また請求項7に係るプレゼンテーション装
置によれば、現在位置記憶部には、視点の現在位置が記
憶されている。また、移動方向記憶部には視点の移動方
向が記憶されている。これらの現在位置記憶部、移動方
向記憶部の記憶内容は、操作者による操作に応じて、記
憶内容更新部によって更新されてゆく。
【0032】各領域との対応がとられている解説音声デ
ータは視点が現存する領域に依存する一つの領域依存音
声データと、視点の移動方向に依存する複数の方向依存
音声データとが含まれており、領域に対応する解説音声
データに含まれる一つの領域依存音声データが第1再生
部によって再生される。そして領域に対応がとられてい
る解説音声データに含まれる複数の方向依存音声データ
から、移動方向記憶部に記憶されている移動方向に応じ
たものが第2再生部によって再生される。
【0033】また請求項8に係るプレゼンテーション装
置によれば、前記読み上げ時間記憶手段は、領域依存音
声データの読み上げ時間と、範囲−視線依存音声データ
記憶部において各移動方向に対応づけられて記憶されて
いる各方向依存音声データの読み上げ時間とを記憶して
いる。視点が現在属している領域に対応がとられている
領域依存音声データの読み上げ時間が読み上げ時間記憶
手段から第1読み出し部によって読み出される。視点の
移動方向に対応がとられている方向依存音声データの読
み上げ時間が第2読み出し部によって読み出される。第
1読み出し部によって読み出された読み上げ時間と第2
読み出し部によって読み出された読み上げ時間とが加算
部によって加算され、加算結果が予測結果とされる。
【0034】また請求項9に係るプレゼンテーション装
置によれば、各領域に設けられていった通路は、互いに
接続して岐路が形成している。表示面に2以上の通路か
らなる岐路が投影された場合、指定手段によって当該岐
路が形成している通路のうち何れかが、操作者に視野中
の移動先として予め指定させられる。移動手段によって
視点が当該岐路の分岐点に位置すると、指定手段によっ
て指定された通路上に視点が移動させられる。指定手段
によって指定された領域内を視点が移動してゆくと、視
点が属する領域が検出され、検出された領域に対応がと
られている解説音声データの再生開始が再生手段に指示
される。前記道のり予測手段によって再生が開始される
と、視点が現在属している領域が通過するための道のり
が予測され、前記読み上げ時間予測手段によって、再生
が開始され、視点が現在属している領域に対応がとられ
ている領域に対応がとられている解説の読み上げに要す
る時間が予測され、予測された道のりと、予測された時
間とから視点の移動速度が算出され、算出された移動速
度が上限値として、移動手段による移動速度が規制され
る。
【0035】また請求項10に係るプレゼンテーション
装置によれば、操作者に表示面上の位置がポインティン
グデバイスによって指示させられる。判定手段によって
表示面においてポインティングデバイスによって指示さ
れた位置が含まれる通路が、視点の移動先として判定さ
れる。
【0036】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら詳細に説明する。先ず、図1及び図2の説明図
を参照しながら画像表示装置の外観について説明を行
う。図1は、画像表示装置の外観を示す斜視図である。
また図2は仮想展示会と表示面との対応を示す説明図で
ある。本実施例においてプレゼンテーション装置は、仮
想展示会を実行する。仮想展示会とは、従来技術で説明
したように、家電商品や情報機器の販売促進のため、
『ヴァーチャルウォークスルー』によって、具体的な商
品像を買い手側に提示するシステムである。
【0037】図1に示すように、本実施例における画像
表示装置は、表示面に仮想展示会内の様子を映ずるディ
スプレィ21と、操作者による操作がなされるキーパッ
ド22及びマウス23と、ディスプレィ21に表示され
た眺めに対応する解説が出力されるスピーカ24とを有
している。この表示面には、図2に示すように、仮想展
示会中の光景が映ずるようになっている。そして、表示
面上に映ずる仮想展示会の光景は、図1に示したキーパ
ッド22及びマウス23に対する指示によって切り換わ
るようになっている。そのため、操作者は、このキーパ
ッド22やマウス23に対して指示を行うと、恰も仮想
展示会の中を歩行しているような感覚を得ることができ
る。
【0038】次に、図2、図3の説明図を参照しながら
仮想展示会と表示面との対応について説明を行う。図2
に示すように、表示面には、仮想展示会中に設けられて
いる通路や展示物等の像が投影される。キーパッド22
及びマウス23への操作によって視点は通路上を進んで
行き、それに伴って、ディスプレィ22の表示面上の投
影像は切り替わってゆく。この投影像の切り替わりによ
って操作者は恰も仮想空間中を歩行しているような感覚
を得ることができる。
【0039】図2は、本実施例において採用している座
標データフォーマットの説明図を示す。同図に示すよう
に、本実施例における仮想空間直交座標系は、画面の水
平方向をX軸に、画面の垂直方向をY軸に、画面の奥行
き方向をZ軸に選んでいる。この座標系では、X、Y、
Z軸はそれぞれ右向き、上向き、奥向きが正の方向とす
る。各点はこの直交座標系における1つの座標点(x,
y,z)として取り扱う。
【0040】図4はプレゼンテーション装置の構成図で
ある。本プレゼンテーション装置は、シーンデータ記憶
部1と、音声エリア記憶部2と、レールデータ記憶部3
と、視点位置レジスタ4と、視線方向ベクトルレジスタ
5と、視線方向ベクトルレジスタ更新部6と、視点移動
方向レジスタ7と、視点移動方向レジスタ更新部8と、
レンダリング部9と、カーソル制御部10と、ピッキン
グ処理部11と、音声データ記憶部12と、音声エリア
検索部13と、音声再生部14と、移動速度算出部15
と、視点位置レジスタ更新部16と、フレームバッファ
17と、制御部19と、ディスプレィ21と、キーパッ
ド22と、マウス23と、スピーカ24とを備えてい
る。
【0041】シーンデータ記憶部1は、例えば磁気ディ
スクや光ディスクを用いた補助記憶装置または半導体メ
モリにより構成された主記憶装置などにより実現され、
複数の三次元オブジェクトを記憶する。三次元オブジェ
クトとは、広義には三次元空間において、表示すべき物
体の位置や形状を定義するオブジェクトであり、仮想空
間における展示物や建造物等がこれに相当する。次に、
図5の説明図を参照しながらシーンデータ記憶部1の記
憶内容について説明を行う。
【0042】いま、表示すべき物体が図5(a)のふか
ん図に示すごとく、AVシステム101、オーディオシ
ステム102、業務用カラーコピー機103の3つの立
体の集合であるとする。本図における業務用カラーコピ
ー機103、AVシステム101、オーディオシステム
102は、図19において従来例として紹介した説明図
に対応している。即ち、図19に示した業務用カラーコ
ピー機103、AVシステム101、オーディオシステ
ム102は、図5(a)では、それぞれ、個別の三次元
オブジェクトになっている。同図(b)はこれらの表示
物の前記三次元座標系における相対位置関係を示す上面
図である。図2における仮想空間に対応するシーンデー
タ記憶部1の記憶内容を図6に示す。同図において、最
初の列はシーン内の表示オブジェクトの識別子であり、
2番目の列は各オブジェクトの中心の前記三次元空間内
での位置を示す。最後の列は各オブジェクトの形状であ
る。実際には、形状データとしては各オブジェクトを構
成するすべての頂点の座標値が正確に記述されるが、本
発明の主旨とは特に関係しないので抽象表現してある。
【0043】シーンデータ記憶部1の記憶内容は、本図
における以外にもオブジェクトの色情報やオブジェクト
を構成する各面に張り付けられるテクスチャ情報などを
含んだものであってもよい。尚、このようなデータは汎
用パソコン上で動作する市販のモデラーツールにより容
易に作成することができる。音声エリア記憶部2は、音
声エリア−通路の対応関係を示すテーブルを記憶する。
このテーブルは、図7の一例に示すように、音声エリア
の識別子と、その音声エリアがどのような解説を読み上
げる領域であるかを示す領域名と、その領域に設けられ
た通路の両端点の座標と、この領域に対応する音声デー
タの識別子とからなる。本図の記憶内容は、図8の仮想
空間における地図と対応している。図7の地図は、上述
したX−Z座標系上にあり、この地図の中の音声エリア
は、X−Z座標系上の座標で表される。図7の記憶内容
において、『音声エリア301』があり、その右隣に
『フロント』があり、その右隣に『(20,0,80) (20,0,10
0)』があるが、これは、識別子301の音声エリアは、
『フロント』であり、端点の座標が『(20,0,80) (20,0,
100)』の通路を設けられていることを意味する。尚、こ
の通路の端点を特定しための1組の座標は線分を形成す
る。このように端点の座標がなす線分を経路線分とい
う。
【0044】また本図において『識別子302』があ
り、その右隣に『案内場』があり、その右隣に『(20,0,
60) (20,0,80) 』があるが、これは、識別子302の音
声エリアは、『案内場』であり、端点の座標が『(20,0,
60) (20,0,80) 』からなる通路が設けられていることを
意味する。また、この右隣に『402』と記述されてい
ることは、この音声エリアは『識別子402』の音声デ
ータが解説として読み上げられることを意味する。
【0045】更に、『識別子305』があり、その右隣
に『×××電気株式会社展示ブース』があり、その右隣
に『(55,0,15) (55,0,70) 』があるが、これは、識別子
305の音声エリアは、『×××電気株式会社展示ブー
ス 』であり、端点の座標が『(55,0,15) (55,0,70) 』
からなる通路が設けられていることを意味する。またこ
の右隣に『405』と記述されていることは、この音声
エリアには、『識別子405』の音声データが設定され
ていることを意味する。尚、視線方向ベクトルレジスタ
5において対応する音声データが存在しない場合はその
旨を示す値であるNULLを付加する。
【0046】音声エリアと、音声データとの対応関係の
一例を図9に示す。この音声エリア−解説テーブルは、
図9の一例に示すように、縦の並びに、『301』、
『302』、『303』・・・といった音声エリアの識
別子が記述され、横の並びに、各音声エリアに対応する
解説の音声データを示すポインタ情報と、その音声デー
タの解説の読み上げに要する時間(図中の時間)とが記
述されている。音声データのポインタとは、その音声デ
ータが格納されているメモリの先頭アドレスをいい、そ
のアドレスを表現すべきであるが、ここでは、本実施例
の要旨をより明確にするため、その解説の内容を図示し
ている。本図の一例では、『音声エリア301』があ
り、その右隣に『95年度××展示会に御来場頂きまして
誠にありがとう御座います』があるが、これは、視点が
『音声エリア301』に属すると、その右隣の識別子4
01の解説『95年度××展示会に御来場頂きまして誠に
ありがとう御座います』が読み上げられることを意味す
る。またこの組み合わせのの右隣に『3分』が存在する
ことは、解説の読み上げに『3分』を要することを意味
する。
【0047】また『音声エリア304』があり、その右
隣に『昨年度の×××コンテストの審査結果を御案内致
します・・・・』があるが、これは、視点が『音声エリ
ア304』に属すると、識別子404の解説『○○○産
業株式会社の展示ブースを御案内致します・・・・』が
読み上げられることを意味する。またこの組み合わせの
右隣に『2分』が存在することは、この解説の読み上げ
に『2分』を要することを意味する(尚、ここで紹介し
た解説の読み上げに要する時間は、後述する移動速度算
出部15の計算によって算出される。)。
【0048】レールデータ記憶部3は、シーンデータ記
憶部1と同様の記憶装置などにより実現され、個々の経
路線分に一対一に対応する通路(レールともいう。)の
前記三次元空間内での位置および形状を定義するレール
データを複数記憶している。ここで用いるデータ形式は
シーンデータ記憶部1における三次元オブジェクトデー
タのデータ形式と同じであり、その作成についても同様
の方法で可能である。ここで言う「レール」は、表示画
面上で操作者が「通路」として認識できるものであれば
何でもよく、鉄道のような2本の平行レール、モノレー
ル、道路状のものなど、任意の形状のオブジェクトであ
ってよい。また、レールの位置は、対応する経路線分の
位置と一致する必要はない。一般的には、レールは経路
線分に対して鉛直下方に一定の距離を置いて敷設され
る。図10(a)は図5に記憶された経路線分に対応す
る3つのレール201、202、203を図5(a)に
書き加えた説明図である。同図(b)は、これらのレー
ルの前記三次元座標系における相対位置関係を示す上面
図である。この時、レールデータ記憶部3の記憶内容は
図10(c)のようになる。
【0049】次に、図11の説明図を参照しながら視点
の視線、視野、視点等に対しての情報が如何に処理され
ているかについて説明を行う 図11において、視点の位置は、仮想空間における座標
で表され(図中の視点位(8、3、0))、また視点の
視線は、視点が現在いる移動路が有する単位ベクトルで
表される(図中の 視線方向ベクトル(0、0、
1))。また現在自身がいる移動路の識別子と、これか
ら進もうとしている移動路の識別子とを対応づけて記憶
している(図中の移動路識別子(202、201))。
この現移動路については、その始点、終点の座標を記憶
している(図中の始点終点(端点2、端点1)。)。視
線方向は、視点位置レジスタ4に記憶された現在の視点
位置から仮想空間を眺める場合、視線の方向を示すベク
トルである。このベクトルは、X軸を中心とした時計回
りの回転角rx、Y軸を中心とした時計回りの回転角ry
の組(rx,ry)で表され、(rx,ry)と対応する
(0,0)はZ軸の正の向きを指すものとする。視線方
向と、回転角(rx,ry)との関係を図11(b)、図
11(c)に示す 尚、従来例として仮想展示場を示した図19は、視点位
置レジスタ4に保持された視点位置が座標(55,2
0,15)、すなわち音声エリアID=305に対応す
る経路線分の第1点にあり、視線方向ベクトルレジスタ
5に保持された視線方向が(−30゜,0゜)、すなわ
ち正面から30度下方を見下ろした場合を想定してい
る。
【0050】視点位置レジスタ4は、例えば主記憶装置
の一部の領域が割り当てられ、前記三次元空間における
現在の視点位置の座標値を保持する。視点位置レジスタ
4は図2と同じ座標データフォーマットを用いて、
(x,y,z)の3つの座標値の組として保持すること
になる。視線方向ベクトルレジスタ5は、例えば主記憶
装置の別の一部の領域が割り当てられ、視線方向を記憶
する。
【0051】視線方向ベクトルレジスタ更新部6は、カ
ーソル制御部10を介して操作者からの指示を受け付け
て視線方向ベクトルレジスタ5の記憶内容を更新する。
具体的には、カーソルを画面の上端よりさらに上方向に
移動させるような操作者の操作に対して、図11
(b)、図11(c)に示すように、視線方向ベクトル
レジスタ更新部6は、rxの値を一定の角度だけ増大さ
せる。同様に、画面の下端に達した場合にはrxの値を
一定の角度だけ減少させ、左端に達した場合には、ry
の値を一定の角度だけ増大させ、右端に達した場合には
ryの値を一定の角度だけ減少させる。
【0052】視点移動方向レジスタ7は、例えば主記憶
装置の別の一部の領域が割り当てられ、現在の視点が存
在する経路線分上での視点の移動方向を記憶している。
具体的には、視点移動方向レジスタ7の記憶内容は0ま
たは1の値のみをとり、0の場合は、現在の視点の移動
方向が、個々の経路線分定義の第1の点から第2の点に
向かう方向であり、1の場合は、その逆方向であること
を意味するものとする。
【0053】視点移動方向レジスタ更新部8は、カーソ
ル制御部10を介して、操作者からの指示の指示を受け
付けて、視点移動方向レジスタ7の記憶内容を反転す
る。レンダリング部9は、高速グラフィックスハードウ
ェアおよびその制御ソフトウェアにより構成され、視点
の視線方向で、仮想空間を眺めた場合に視点に映ずる画
像をビットマップとして生成し、生成した画像をフレー
ムバッファ17に書き込む。レンダリング部9では、三
次元コンピュータグラフィックス生成方法として広く知
られているモデルビュー変換、射影変換、ビューポート
変換、照光処理、アンチエイリアス処理、テクスチャマ
ッピング処理などの数々の処理がパイプライン的に施さ
れ、最終的な二次元ビットマップデータが生成される。
ここで用いられる制御ソフトウェアの代表的なものにS
ilicon Graphics社の”OpenGL”
がある。
【0054】次に、図12の説明図を参照しながら、表
示面に描かれている画像について説明を行う。周知の如
く表示面は、ディスプレィ21がフレームバッファ17
に展開されているビットマップパタンを描画することで
行われる。本実施例においてフレームバッファ17にど
のように、データが書き込まれているかを図12に示
す。図12において矢印a1、a2、a3、a4で示す
ように、表示面の1画素に対して、フレームバッファ1
7における32ビットのデータが割り当られている。こ
の32ビットの内訳は、色はRGB各8ビットでは下位
24ビットに、オブジェクト識別子は8ビットでは上位
8ビットにそれぞれ与えられている。下位24ビット
は、R、G、Bの各色について8ビットの階調データと
して割り当てられいる。このオブジェクト識別子は、表
示面に対して仮想空間の投影を行う際に、三次元オブジ
ェクトの色と共に書き込まれる。このように書き込まれ
たオブジェクト識別子は、表示面にどのようにオブジェ
クトが存在するかを参照するのに用いられる。
【0055】ディスプレィ21上に表示された移動路オ
ブジェクトのうち、マウス23のカーソルによって指示
されたものはその識別子が抽出される。表示面上でその
オブジェクトの投影像を形成する画素は、投影処理時
に、そのオブジェクトの識別子と共にRGB値が書き込
まれており、このフレームバッファ17に書き込まれた
識別子を参照することで、カーソルによってどのオブジ
ェクトが指定されているかが判明する。
【0056】カーソル制御部10は、キーパッド22
と、マウス23とを接続し、それらの制御用のプログラ
ムを有して、操作者のマウス移動操作に応じて図形カー
ソルをディスプレィ21上で移動させるとともに、操作
者がボタンを押下した時点でのカーソル位置座標を出力
する。キーパッド22の上面には、図4の構成図に示す
ように、ばね付圧された上下首振りキー22a、左右首
振りキー22b、方向反転キー22c、前進キー22d
が筐体から突出しており、これらのキーの押下に応じ
て、制御部19を介して視線方向ベクトルレジスタ更新
部6、視点移動方向レジスタ更新部8、視点位置レジス
タ更新部16による更新が行われる。
【0057】ピッキング処理部11は、例えばレンダリ
ング部9に組み込まれた制御プログラムとして実現さ
れ、カーソル制御部10のマウス23により指示された
点に表示されているレールをレールデータ記憶部3内で
検索する。図13(a)〜(c)はピッキング操作の一
例を示す説明図で、図13(a)の状態では、画面上に
カーソル901が表示されている。カーソルを同図の位
置に移動させて、図13(b)に示すようにボタンを押
下させると、プレゼンテーション装置は、図10(c)
に示したレール202を検索する。
【0058】音声データ記憶部12は、シーンデータ記
憶部1と同様の記憶装置などにより実現され、図14に
示すように、個々の音声エリアに対応する音声データを
記憶する。本図における音声の解説の読み上げは、図1
9に示した説明図に対応している。即ち、図19に示し
た業務用カラーコピー機103、AVシステム101、
オーディオシステム102等の展示物についての解説は
図14ではそれぞれ個別に行内に記述されている。尚こ
の図19の光景は、本実施例における、識別子305の
音声エリアとして設定されているものとする。
【0059】図14は、音声データ記憶部12は、音声
エリアID=305で示される音声データを示すテーブ
ルである。このテーブルは、図14の一例に示すよう
に、縦の並びに『領域依存部』『視線方向依存部』、
『視点移動方向依存部』といった音声データの属性が記
述されている。『領域依存部』とは解説の音声データの
うち視点が現存する領域に依存する部分をいい、『視線
方向依存部』とは、解説の音声データと視点の視線方向
とに依存する部分をいう。上記の『視線方向依存部』は
視線方向に依存するため本図に示すように、『−30°
〜30°』『30°〜90°』『−90°〜−30°』
といった視線方向の範囲と、これらの角度に応じた解説
を対応づけている。本図において視線の範囲を示す『−
30°〜30°』の右隣に、解説『業務用カラーコピー
機で御座います。本機は業界最高速の給紙性能と、10
00万色の色彩表現が可能で・・・・』があり、その下
の『30°〜90°』の右隣に『デジタルビデオを用い
ましたAVシステムで御座います。本AVシステムはデ
ジタル映像時代に先駆けて・・・・』がある。更に、そ
の下の『−90°〜−30°』の右隣に『オーディオシ
ステムで御座います。本オーディオシステムは10年来
のベストセラー製品で・・・・』がある。このように、
音声データのうち、視線方向の角度に依存する部分は、
その角度がどれだけであるかに基づいて、選択的に再生
される。
【0060】『視点移動方向依存部』とは、解説の音声
データのうち、視点の移動方向の何れかに相当する部分
をいう。このように『視点移動方向依存部』は視点の移
動方向に対応しため、本図に示すように、『前進方向』
『後退方向』といった移動方向と、これらの方向に応じ
た解説を対応づけている。本図において『前進方向』の
右隣に『続いて、○○○産業株式会社の展示ブースに向
います。』があり、その下の『後退方向』の右隣に『
続いて、×××コンテストの審査会場に向います。』が
ある。このように、音声データのうち、移動方向に依存
する部分はその方向に応じて切り換るようになってい
る。尚、本図において音声エリア305に対応する音声
データが記述されているが、これは一例であり、音声エ
リア301〜304、音声エリア306の音声エリア
も、同様のデータ構造になっていることはいうまでもな
い。
【0061】音声エリア検索部13は、例えばCPUお
よび制御プログラムにより構成され、視点位置レジスタ
4に保持された座標点を包含する音声エリアを音声エリ
ア記憶部2内で検索する。本実施例においては、視点位
置レジスタ4に保持された座標点は後述の視点位置レジ
スタ更新部16で保持されている現経路線分上に存在す
ることが明らかであり、音声エリア検索部13は、単に
この現経路線分に対応する音声エリアの識別子を出力す
るだけでよい。
【0062】音声再生部14は、例えばPCMで変調さ
れた音声データを復調するPCM音声デコーダと、復調
されたデータをD/A変換するD/A変換器と、これら
の制御を司る制御プログラムとから構成され、D/A変
換された音声を出力するスピーカ24を接続している。
音声エリア検索部13で検索された音声エリアに対応す
る音声データを音声データ記憶部12から読み出して再
生する。この場合、まず最初に領域依存部が再生され、
続いて視線方向ベクトルレジスタ5の値に応じた視線方
向依存部が選択的に再生される。さらに視点移動方向レ
ジスタ7の値に応じた視点移動方向依存部が選択的に再
生される。
【0063】次に、図15の説明図を参照しながら、音
声データの再生について説明する。例えば、本実施例の
プレゼンテーション装置が図14に示す状態である場
合、現在の視点位置(55,0,15)に対応する音声
エリアIDとして305が検索され、音声データID=
405で示される音声データ、すなわち図14の音声デ
ータが再生される。まず最初にスピーカ24から領域依
存部の解説「これから×××電気株式会社の展示ブース
を御案内致します。」が再生される。続いて、視線方向
ベクトルレジスタ5に保持された視線方向が(−30
゜,0゜)であることから、マウス23からY軸回転範
囲−30゜〜30゜に相当する視線方向依存部の解説
「オーディオシステムで御座います。本オーディオシス
テムは10年来のベストセラー製品で・・・・」が選択
的に再生される。さらに、視点移動方向レジスタ7の値
が0であると仮定すれば、マウス23から視点移動方向
依存部の解説「続いて、○○○産業株式会社の展示ブー
スに向います・・・」が選択的に再生される。
【0064】図14の状態で、操作者が視線方向ベクト
ルレジスタ更新部6を用いて、視線方向をY軸を中心と
して時計回りに45度回転させたとすると、視線方向ベ
クトルレジスタ5の記憶内容は(−30゜,45゜)に
更新され、ディスプレィ21の表示画面は図13(c)
のように更新される。この場合は、視線方向依存部の解
説として「デジタルビデオを用いましたAVシステムで
御座います。本AVシステムはデジタル映像時代に先駆
けて・・・・」が選択的に再生される。領域依存部、視
点移動方向依存部の解説については先の場合と同じであ
る。
【0065】移動速度算出部15は、例えばCPUおよ
び算術演算プログラムにより構成され、現在の視点が存
在する経路線分の長さを音声再生部14で再生されるべ
き音声データの再生時間で除算した値を出力する。経路
線分の長さは音声エリア検索部13で検索された経路線
分の両端の三次元座標値から三平方の定理により容易に
求められ、また、音声データの再生時間は領域依存部、
およびその時点の視点移動方向レジスタ7、視線方向ベ
クトルレジスタ5の値に応じて規定される視線方向依存
部、視点移動方向依存部の3部分の合計時間である。
【0066】図14の状態の場合を例にとれば、音声デ
ータの再生時間の合計時間は図10における「これから
×××電気株式会社の展示ブースを御案内致します。」
の再生時間の30秒、「オーディオシステムで御座いま
す。本オーディオシステムは10年来のベストセラー製
品で・・・・」の再生時間の30秒、「続いて、○○○
産業株式会社の展示ブースに向います。」の再生時間の
30秒の合計90秒であり、対応する経路線分の長さは
図5における音声エリアID=301の両端点(55,
0,15)、(55,0,70)の距離55であるか
ら、求める値は55÷90対応する11/18となる。
【0067】視点位置レジスタ更新部16は、例えばC
PUおよび制御プログラム、主記憶装置の別の一部の領
域により構成され、操作者からの指示により視点位置レ
ジスタ4の内容を更新する。視点位置レジスタ更新部1
6は、その内部にさらに図示はしない2つのレジスタ、
すなわち現経路線分レジスタと次経路線分レジスタを含
んでおり、現経路線分レジスタには現在の視点が存在す
る経路線分の識別子が、次経路線分レジスタにはピッキ
ング処理部11で検出されたレールに対応する経路線分
の識別子が記憶されている。操作者から視点の移動指示
が発せられた場合、現経路線分レジスタに保持された経
路線分に沿って、視点移動方向レジスタ7の方向に、移
動速度算出部15で算出された速度を最高速度として,
これ以下の速度で視点を移動させ,視点位置レジスタ4
の内容を更新する。但し、視点が現在の経路線分の端点
に達した場合は、次経路線分レジスタの内容を現経路線
分レジスタに移し処理を続行する。この場合次経路線分
レジスタの内容は、ピッキング処理部11で新たなレー
ルが選択されるまで空になる。
【0068】すなわち、図8の状態で移動方向=0とす
れば、視点位置レジスタ更新部16は、視点位置レジス
タ4の内容を(55,0,15)から(55,0,7
0)まで順次更新していく。この場合の速度を移動速度
算出部15で算出された値と同じ値「11/18」とす
れば、視点位置レジスタ4の内容が(55,0,70)
となるのは移動開始から90秒後となる。従って、この
間に前述の3つの解説「これから×××電気株式会社の
展示ブースを御案内致します。」、「オーディオシステ
ムで御座います。本オーディオシステムは10年来のベ
ストセラー製品で・・・・」、「続いて、○○○産業株
式会社の展示ブースに向います。」の再生をすべて完了
することができる。
【0069】さらに、この間に、上述したピッキング操
作が行なわれていれば、次経路線分レジスタにはレール
202に対応する経路線分識別子306が記憶されてお
り、視点位置が(55,0,70)に到達した後、座標
(60,0,70)に移行し、引続き座標点(100,
0,70)に向かって視点の移動が行なわれ、前述と同
様に音声エリアID=305に対応する音声データが再
生される。
【0070】制御部19は、視線方向ベクトルレジスタ
更新部6、視点位置レジスタ更新部16、音声エリア検
索部13、移動速度算出部15の統合的な処理制御を行
う。図16〜図17は制御部の制御内容を示すフロ−チ
ャ−トである。以降、図16〜図18のフロ−チャ−ト
を参照しながら、プレゼンテーション装置の動作につい
て詳細に説明する。尚、図16〜図18のフロ−チャ−
トは、図16のフロ−チャ−トにおけるステップなら
「ステップM」、図17のフロ−チャ−トにおけるステ
ップなら「ステップS」、図18のフロ−チャ−トにお
けるステップなら「ステップT」というように、各フロ
−チャ−トの各ステップは異なるアルファベットの参照
符号を用いて互いに区別する。
【0071】先ず図16のメインフロ−について詳細に
説明する。本プレゼンテーション装置が起動されると、
ステップM1におけるイベント待機状態になる。ここ
で、何らかのイベントが発生すると、ステップM2〜ス
テップM6の判定ステップの羅列に移行する。このステ
ップM2〜ステップM6において何れかのステップで
『Yes』になれば、ステップM7〜ステップM11のう
ち何れかが選択的に実行される。ここで,ステップM2
でNoならばステップM3に移行し、ステップM3でNoな
らばステップM4に移行する。ステップM4でNoならば
ステップM5に移行する。以上のようにステップM2か
らステップM6は、何れかのステップが『Yes』になる
まで順次実行されてゆく。
【0072】ステップM2では、現経路と交差する他の
経路上でのマウスクリックであるか否かを判定する。も
しそうであればステップM7に移行し、ステップM2の
実行後、ステップM7において、マウスクリックされた
経路の識別子を次経路線分レジスタに書き込む。この場
合、マウスクリックされた経路の識別子が次経路線分レ
ジスタに書き込まれる。書き込み後、ステップM1に移
行し、再度、イベント待ちの状態になる。
【0073】ステップM2の判定において異なった場
合、ステップM3では、前進ボタン22dの押下である
か否かを判定する。もしそうであればステップM8に移
行する。ステップM8における視点位置の前進処理は図
17のフロ−チャ−トを参照しながら詳細に説明するの
で、ここでの説明は省略する。ステップM3において異
なればステップM4に移行する。ステップM4では発生
したイベントは、方向反転キー22cの押下であるか否
かを判定する。もしそうであればステップM9に移行
し、視点移動方向レジスタ5の記憶内容を反転する。こ
こで異なる場合、ステップM5に移行する。ステップM
5では、上下首振りキー22aの押下であるか否かを判
定する。もしそうであればステップM10に移行する。
ステップM10では、上向きの首振りならrxを増加
し、下向きの首振りならrxを減少する。ステップM1
5において異なるなら、ステップM6に移行する。ステ
ップM6では、左右首振りキー22bの押下であるか否
かを判定する。もしそうであればステップM11に移行
する。ステップM11では、右向きの首振りならryを
増加し、左向きの首振りならryを減少する。このよう
な一連の処理を繰り返しながら、視点は識別子301か
ら識別子304までの音声エリアを移動したとする。
【0074】次に視点位置の前進処理について、図17
のフロ−チャ−トを参照しながら、説明する。ここで既
に、視点は音声エリア304の通路の途上にあり、図1
6のフロ−チャ−トのステップM8から図17のフロ−
チャ−トのステップS1への移行が行われているものと
している。図17のフロ−チャ−トへの移行後、ステッ
プS1では、現経路線分レジスタに記憶されている現経
路上において視点移動方向レジスタに記憶されている方
向に算出された最高速度以下の速度で視点位置を更新す
る。ステップS1の実行後、ステップS2では、視点位
置が終点に達したであるか否かを判定する。もしそうで
あればステップS3に移行し、異なればステップS9に
移行する。
【0075】この場合、未だ終点に達していないので、
ステップS9へと移行する。ステップ2の実行後、ステ
ップS9では、視点位置における仮想空間の眺めを投影
する。ステップS9の実行後、図17のフロ−チャ−ト
のステップS9から図16のフロ−チャ−トのステップ
M1にリターンする。以上のステップS1、S2、S9
の一連の処理は、図16のメインフロ−のステップM8
において前進ボタンの押下が検出される度に、その都度
実行される。このように、ステップS1、S2、ステッ
プS9の一連の処理が何度も繰り返されると、視点の現
在位置が更新されてゆき、視点が通路上を進んでゆく。
【0076】このような更新の繰り返しによって、視点
位置が識別子304の音声エリアの通路3の端点に達す
ると、ステップS2からステップS3へと移行する。ス
テップS3では、次経路線分レジスタ、現経路線分レジ
スタを更新する。ステップS3の実行後、ステップS4
では、視点位置を現経路線分レジスタに記憶されている
現経路上に置く。ステップS4の実行後、ステップS5
では、制御部19の制御によって移動速度算出部15が
領域依存部、視線方向依存部、視点移動方向依存部の3
部分の合計時間を求める。ここでは、領域依存部視線方
向依存部の読み上げ時間が30秒、視線方向依存部の読
み上げ時間が30秒、視点移動方向依存部の読み上げ時
間が30秒なので、3部分の合計時間として、1分30
秒が求められる。ステップS5の実行後、ステップS6
では、制御部19の制御によって移動速度算出部15が
経路線分の距離を音声再生部で再生されるべき音声デー
タの再生時間で除算し、その結果を経路線分上の最高速
度として算出する。ステップS6の実行によって、経路
線分の距離55と、音声再生部で再生されるべき音声デ
ータの再生時間90秒との除算結果である11/18が
経路線分上の最高速度として算出される。ステップS6
の実行後、ステップS7では、制御部19の制御によっ
て音声エリア検索部13が音声エリア記憶部2を検索し
て視点位置レジスタに保持された座標点が包含される音
声エリアを読み出す。ここでは、音声エリア記憶部2内
から識別子305の音声エリアが検索される。ステップ
S7の実行後、ステップS8では、音声再生部14に対
して、音声エリアの音声データにおける領域依存部、視
線方向依存部、視点移動方向依存部の連続再生を音声再
生部に指示する。ここでは、音声エリア305につい
て、領域依存部、視線方向依存部、視点移動方向依存部
の連続再生が音声再生部14に指示される。ステップS
8の実行後、ステップS9では、視点位置における仮想
空間の眺めを投影する。
【0077】次に、図18のフロ−チャ−トを参照しな
がら、音声再生部14の処理内容について詳細に説明す
る。ステップT1では、音声再生部14は領域依存部を
再生する。これにより、識別子405の音声データの領
域依存部『これから×××電気株式会社の展示ブースを
御案内致します。』がされる。ステップT1の実行後、
ステップT2では、視線方向ベクトルレジスタ5の値に
応じた視線方向依存部を選択的に再生する。これによ
り、視点移動方向レジスタ7の値に応じた視点移動方向
依存部『業務用カラーコピー機で御座います。本機は業
界最高速の給紙性能と、1000万色の色彩表現が可能
で・・・・』が選択的が再生される。ステップT2の実
行後、ステップT3では、視点移動方向レジスタ7の値
に応じた視点移動方向依存部を選択的に再生する。これ
により、移動方向依存部『続いて、○○○産業株式会社
の展示ブースに向います。』が選択的に再生される。
【0078】このように本実施例のプレゼンテーション
装置によれば、操作者は画面に表示されているシーンの
内容について音声による解説を得ることができる。すな
わち、操作者はあたかもプライベートな案内人を同伴さ
せながら対象世界を歩き回っているかのごとき操作性を
得ることができる。この解説は、音声エリアに対応づけ
ており、音声エリア内では、この解説の読み上げが完了
する速度以下に設定されるので、解説を最後まで操作者
に読み聞かせることができる。
【0079】従って、現在の視点位置の付近に存在する
複数の音源に対応する音声が同時に再生されたり、視点
位置が時間的に移動する場合に個々の音源に対応する音
声が距離の変化に応じてその音量が変化してしまったり
して、操作者が特定の音声のみを聞き取ることが困難に
なるという不都合がなくなる。個々の音声データの定義
域は1つの線分の両端の座標値のみで指定可能であり、
視点位置がこれらの経路線分上から逸脱しないことが保
証されため、表示データの作成者はこれらの経路上から
は決して見えることのない部分、たとえば各三次元立体
の内部の構造などのデータ作成を省略することができ、
面倒な三次元モデリングの作業を軽減することができ
る。データの作成者はプレゼンテーションの意図に即し
た視点の位置をあらかじめ設定しておくことも可能であ
る。
【0080】操作者は、データの作成者によって適切に
設定された経路上で視点を移動することが容易になり、
いわゆる「三次元空間での迷子」の状態に陥ることがほ
とんどなくなるうえ、画面上に立体表示されたレール群
の中から所望のレールをカーソルで選択指示するだけで
視点の移動経路を順次指定することができ、意図する地
点への視点移動を極めて容易に実現することができる。
【0081】視点移動経路の管理のための記憶領域を音
声エリアの管理のための記憶領域と共用することがで
き、より少ないハードウェア資源で装置を構成すること
が可能である。さらに、再生される音声データを、現在
の視点位置のみならず、現在の視点の移動方向や現在の
視線の方向をも反映したより適切な音声とすることがで
きる。
【0082】さらに、視点が任意の音声エリア内を移動
する時間内に、必ず対応する音声データの再生を完了す
ることができる。すなわち、対応する音声が途中で途切
れたり、音声の内容に相応しくない領域内に視点が逸脱
してしまうことがなくなる。尚、上記実施例に基づいて
説明してきたが、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲
で変更実施することができる。例えば、以下の(a)〜
(c)に示すような変更実施が可能である。
【0083】(a)図4におけるシーンデータ記憶部
1、音声エリア記憶部2、レールデータ記憶部3、音声
データ記憶部11の記憶内容は、光ディスク等の記録媒
体の交換によって、適宜更新可能なようにしてよい。 (b)(a)の説明において記憶内容は光ディスク等に
よって更新されると言及してたが、通信網を介して更新
可能してよいこともいうまでもない。即ち、プレゼンテ
ーション装置がISDNやLAN等のデジタルネットワ
ーク用の通信インターフェィスを装着して、ISDNや
LANのデータサーバのアクセスを行い、必要なデータ
を読み出し、読み出したデータでこれらの記憶内容を更
新してもよい。
【0084】更に、PHSのデジタル無線通信用の通信
インターフェィスを装着して、無線でデータサーバのア
クセスをおこなってもよい。 (c)プレゼンテーション装置によって仮想展示会シス
テムが実現されるものとして説明を進めたがこれも、最
善の効果が期待できるシステム例として提示したに過ぎ
ない。即ち、解説による臨場感を意図した『ヴァーチャ
ルウォークスルー』であればどのようなシステムに適用
できることはいうまでもない。例えば(1)従来パンフレ
ットや観光ムック等で行われていた観光地の名所旧跡の
所在や著名な建造物の紹介を、上記『バーチャルウォー
クスルー』で代替し、この観光地を歩行しているような
感覚を操作者に与える仮想観光案内システム、(2)ソフ
ァやキッチン、テーブル等の配置を、3次元グラフィッ
クスデータの配置替えで代替し、その中で『バーチャル
ウォークスルー』を行わせ、そのレイアウトの印象がど
うであるかを検証させるインテリアシュミレーションシ
ステム、(3)国道、私道についての情報、それらの周辺
に存在する建造物の情報を基にコンピュ−タ・グラフィ
ックスを作成し、これを元に『バーチャルウォークスル
ー』行い、目的地に到達するにはどのような道順を経れ
ばよいかを3次元グラフィックスを用いて操作者に教示
するカーナビゲーションシュミレーションシステム等へ
の応用も考えられる。
【0085】(d)本実施例では、データサイズの縮減
が図れる、実装上好適なシステム例として、音声エリア
に通路が設けられているシステム例を提示したが、本発
明は、この通路を必要不可欠としない。即ち、音声エリ
アに任意方向から進入でき、任意の方向から抜け出るよ
うなシステム例にでも、本発明は、適用できることはい
うまでもない。
【0086】(d)本実施例では、解説の読み上げ時間
は予め記憶されているものとして説明したが、解説の音
声データのデータサイズをカウントして読み上げ時間を
算出してよいことはいうまでもない。また、解説にBG
Mを流したり、効果音を組み合わせて実施してよいこと
はいうまでもない。
【0087】
【発明の効果】請求項1のプレゼンテーション装置によ
れば、操作者は画面に表示されているシーンを包含する
領域について、音声データで解説を行うので、操作者は
あたかもプライベートな案内人を同伴させながら対象世
界を歩き回っているかのごとき臨場感を得ることができ
る。領域内では、視点の速度はこの解説の読み上げが完
了する速度以下に設定されるので、解説を最後まで操作
者に読み聞かせることができる。即ち、視点が任意の音
声エリア内を移動する時間内に、必ず対応する音声デー
タの再生を完了することができる。換言すれば、対応す
る音声が途中で途切れたり、音声の内容に相応しくない
領域内に視点が逸脱してしまうことがない。
【0088】従ってこの請求項1記載の構成で、仮想店
舗、仮想展示会を行えば、商品の仕様、利点、セールス
ポイント等の訴求点を買い手側に最後まで聞かせること
ができ、買い手を説得させる可能性が高まる。従って、
仮想空間を用いた販売形態で、高い効果を望むことがで
きる。また、このような解説の読み上げは、規制手段に
よって移動手段の移動速度が規制されることで行われる
ので、操作者の利便性は、それほど損なわれない。解説
の読み上げの確実化と『ヴァーチャルウォークスルー』
の利便性とを両立させることができる。他にも現在の視
点位置の付近に存在する複数の音源に対応する音声が同
時に再生されたり、視点位置が時間的に移動する場合に
個々の音源に対応する音声が距離の変化に応じてその音
量が変化してしまったりして、操作者が特定の音声のみ
を聞き取ることが困難になるという不都合もない。
【0089】また、請求項2又は3記載の発明によれ
ば、請求項1の効果に加えて、予測手段による道のりの
予測は、通路の端点に基づいて行われるので、単純なア
ルゴリズムで実現できる。個々の音声データの定義域は
1つの線分の両端の座標値のみで指定可能であり、視点
位置がこれらの経路線分上から逸脱しないため、表示デ
ータの作成者はこれらの経路上からは決して見えること
のない部分、たとえば各三次元立体の内部の構造などの
データ作成を省略することができ、面倒な三次元モデリ
ングの作業を軽減することができる。データの作成者は
プレゼンテーションの意図に即した視点の位置をあらか
じめ設定しておくことも可能である。
【0090】また、経路線分上から逸脱しないことが保
証されため、表示データの作成者はこれらの経路上から
は決して見えることのない部分のデータ作成を省略する
ことができ、面倒な三次元モデリングの作業を軽減する
ことができる。また、データの作成者は、プレゼンテー
ションの意図に即した視点の位置をあらかじめ設定して
おくことも可能である。
【0091】更に、操作者は、データの作成者によって
適切に設定された経路上で視点を移動することが容易に
なり、いわゆる「三次元空間での迷子」の状態に陥るこ
とがほとんどなくなる。請求項4又は5のプレゼンテー
ション装置によれば、請求項2の効果に加えて、再生さ
れる音声データの再生内容に現在の視線方向を反映させ
ることができ、『ヴァーチャルウォークスルー』におけ
る利便性を高めることができる。
【0092】請求項7又は8のプレゼンテーション装置
によれば、再生される音声データを、現在の視点位置の
みならず、現在の視点の移動方向をも反映した、より適
切な解説を読み上げることができる。請求項9又は10
のプレゼンテーション装置によれば、操作者は、画面上
に投影像として表示されたレール群の中から所望のレー
ルをカーソルで選択指示するだけで視点の移動経路を順
次指定することができ、意図する地点への視点移動を極
めて容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレゼンテーション装置の外観を示す斜視図で
ある。
【図2】仮想空間における、仮想展示場の表示面との対
応を示す説明図である。
【図3】仮想空間における、仮想展示場の視野と、表示
面上の画像との対応を示す説明図である。
【図4】第1実施例における画像表示装置の構成を示す
ブロック図である。
【図5】(a)仮想展示場において展示された展示物を
描いたふかん図である。 (b)図5(a)に示した展示物が、仮想空間におい
て、どのように、座標系にあるかを示す図である。
【図6】シーンデータ記憶部1の記憶内容の一例を示す
図である。
【図7】音声エリア記憶部2の記憶内容の一例を示す図
である。
【図8】仮想展示場のレイアウトを示す地図である。
【図9】音声エリアと、解説との対応を示す図である。
【図10】(a)図5に登録された経路線分に対応する
3つのレール201、202、203を図5(a)に書
き加えた説明図である。 (b)これらのレールの前記三次元座標系における相対
位置関係を示す上面図である。 (c)図10(b)におけるレールデータ記憶部3の記
憶内容はのようになる。
【図11】(a)視点の視線、視野等、視点に対しての
情報が如何に処理されているかについての説明図であ
る。 (b)視線方向と、回転角(rx,ry)との関係を示す
図である。 (c)視線方向と、回転角(rx,ry)との関係を示す
図である。
【図12】フレームバッファ17にどのように、データ
が書き込まれているかを示す説明図である。
【図13】(a)ピッキング操作の一例を示す説明図で
ある。 (b)同図の位置に移動しボタンを押下した様子の図で
ある。 (c)レール202が検索された様子の図である。
【図14】音声データ記憶部12の記憶内容を示す図で
ある。
【図15】領域依存部、視線方向依存部、視点移動方向
依存部が順次再生される様子を示す図である。
【図16】制御部19のメインフロ−チャ−トである。
【図17】視点の前進処理のフロ−チャ−トである。
【図18】音声再生部14の処理内容を示すフロ−チャ
−トである。
【図19】『ヴァーチャルウォークスルー』を用いた仮
想展示会について説明するための説明図である。
【図20】ディスプレィに描画されたグラフィックス
と、解説との対応関係を示す説明図である。
【図21】従来技術の問題点を指摘するための説明図で
ある。
【符号の説明】
1 シーンデータ記憶部 2 音声エリア記憶部 3 レールデータ記憶部 4 視点位置レジスタ 5 視線方向ベクトルレジスタ 6 視線方向ベクトルレジスタ更新部 7 視点移動方向レジスタ 8 視点移動方向レジスタ更新部 9 レンダリング部 10 カーソル制御部 11 ピッキング処理部 12 音声データ記憶部 13 音声エリア検索部 14 音声再生部 15 移動速度算出部 16 視点位置レジスタ更新部 17 フレームバッファ 19 制御部 21 ディスプレィ 22 キーパッド 22 ディスプレィ 23 マウス 24 スピーカ 22a 上下首振りキー 22b 左右首振りキー 22c 方向反転キー 22d 前進キー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】仮想空間中の領域上で視点を移動させ、そ
    の移動に伴って視点における領域の眺めを表示面上に表
    示し、視点が当該領域を通過するまでにその領域につい
    て解説を読み上げるプレゼンテーション装置であって、 仮想空間中の複数の領域と、各領域の眺めの解説を読み
    上げた音声の音声データである解説音声データとを対応
    づけて記憶する領域−音声記憶手段と、 領域−音声記憶手段に記憶されている解説音声データの
    うち、再生指示された解説音声データを再生する再生手
    段と、 操作者の操作を受け付けて、視点を移動させる移動手段
    と、 仮想空間中の何れかの領域内に視点が入ると、視点が属
    する領域を検出し、領域−音声記憶手段の記憶内容に基
    づいて、検出した領域に対応する解説音声データの再生
    開始を再生手段に指示する指示手段と、 再生が開始されると、視点が現在属している領域を通過
    するための道のりを予測する道のり予測手段と、 再生が開始されると、視点が現在属している領域に対応
    する解説音声データの読み上げに要する時間を予測する
    読み上げ時間予測手段と、 予測された道のりと、予測された時間とから速度を算出
    し、算出された速度を上限値として、それ以下に移動手
    段による移動速度を規制する規制手段とを備えることを
    特徴とするプレゼンテーション装置。
  2. 【請求項2】仮想空間における各領域には、視点が通過
    するための通路が設けられ、 前記プレゼンテーション装置は、 複数の通路と、各通路の端点の座標とを対応づけて記憶
    する通路−端点記憶手段を備え、 前記道のり予測手段は、 視点が属する領域の通路の端点の座標から、通路の道の
    りを算出する道のり算出部を備え、 前記規制手段は、 算出された道のりと、読み上げ時間予測手段によって予
    測された時間とに基づいて視点の移動速度を算出する移
    動速度算出部と、 算出された移動速度を上限値として移動手段に通知する
    通知部とを備え、 前記移動手段は、 操作者による操作を受け付けて、当該領域において設け
    られた通路上で、通知された上限値以下の移動速度で、
    視点を移動させる移動部を備えることを特徴とする請求
    項1記載のプレゼンテーション装置
  3. 【請求項3】前記読み上げ時間予測手段は、 各解説音声データの読み上げに要する時間である読み上
    げ時間を記憶する読み上げ時間記憶部と、 視点が現在属している領域に対応する解説音声データの
    読み上げ時間を、読み上げ時間記憶部から予測結果とし
    て読み出す読み上げ時間読み出し部とを備えることを特
    徴とする請求項2記載のプレゼンテーション装置。
  4. 【請求項4】プレゼンテーション装置は更に、 視点が領域内を眺める方向を示す視線ベクトルと、当該
    視線ベクトルと通路の方向とがなす角度である回転角度
    とを管理する視線ベクトル管理手段と、 視点の現在位置と視線ベクトル管理手段によって管理さ
    れている視線ベクトルとに基づいて視点の視野を決定
    し、決定した視野内の眺めを表示面に投影する投影手段
    とを備え、 各領域に対応する解説音声データは更に、 視点が現存する領域に依存する一つの領域依存音声デー
    タと、視線ベクトルの回転角度に依存する複数の視線依
    存音声データを含み、 前記再生手段は、 視点が現在属する領域に対応する解説音声データに含ま
    れる領域依存音声データを再生する第1再生部と、 視点が現在属する領域に対応する複数の視線依存音声デ
    ータのうち、視線ベクトル管理手段に管理されている視
    線ベクトルの回転角度に応じたものを再生する第2再生
    部とを備えることを特徴とする請求項3記載のプレゼン
    テーション装置
  5. 【請求項5】前記領域−音声記憶手段は、 視線ベクトルの回転角度の範囲を複数記憶し、各範囲に
    対応づけて視線依存音声データを記憶する範囲−視線依
    存音声データ記憶部を有し、 前記視線ベクトル管理手段は、 視線ベクトルを記憶する視線ベクトル記憶部と、 視線を回転するための回転量を受け付けて、記憶されて
    いる視線ベクトルを回転させる回転部と記憶されている
    視線ベクトルと通路の方向とから視線ベクトルの回転角
    度を算出する回転角度算出部とを備え、 前記第2再生部は、 算出された回転角度が範囲−視線依存音声データ記憶部
    に記憶されているどの範囲内であるかを判定し、判定さ
    れた範囲に対応する視線依存音声データを再生すること
    を特徴とする請求項4記載のプレゼンテーション装置。
  6. 【請求項6】前記読み上げ時間記憶手段は、 領域依存音声データの読み上げ時間と、各視線依存音声
    データの読み上げ時間とを記憶し、 前記読み上げ時間読み出し部は、 読み上げ時間記憶手段から視点が現在属している領域に
    対応する領域依存音声データの読み上げ時間を読み出す
    第1読み出し部と、 回転角度算出部によって算出された回転角度に対応する
    視線依存音声データの読み上げ時間を読み出す第2読み
    出し部と、 第1読み出し部によって読み出された読み上げ時間と、
    第2読み出し部によって読み出された読み上げ時間とを
    加算し、加算結果を予測結果とする加算部とを備えるこ
    とを特徴とする請求項5記載のプレゼンテーション装置
  7. 【請求項7】前記移動手段は、 視点の現在位置を記憶する現在位置記憶部と、 視点の移動方向を記憶する移動方向記憶部と、 操作者の操作を受け付けて、現在位置記憶部、移動方向
    記憶部の記憶内容を更新する記憶内容更新部とを備え、 各領域に対応する解説音声データは、 視点が現存する領域に依存する一つの領域依存音声デー
    タと、視点の移動方向に依存する複数の方向依存音声デ
    ータを含み、 前記再生手段は、 領域に対応する解説音声データに含まれる一つの領域依
    存音声データを再生する第1再生部と、 領域に対応する解説音声データに含まれる複数の方向依
    存音声データから、移動方向記憶部に記憶されている移
    動方向に応じたものを再生する第2再生部とを備えるこ
    とを特徴とする請求項6記載のプレゼンテーション装
    置。
  8. 【請求項8】前記読み上げ時間記憶手段は、 領域依存音声データの読み上げ時間と、範囲−視線依存
    音声データ記憶部において各移動方向に対応づけて記憶
    されている各方向依存音声データの読み上げ時間とを記
    憶し、 前記読み上げ時間読み出し部は、 読み上げ時間記憶手段から視点が現在属している領域に
    対応する領域依存音声データの読み上げ時間を読み出す
    第1読み出し部と、 視点の移動方向に対応する方向依存音声データの読み上
    げ時間を読み出す第2読み出し部と、 第1読み出し部によって読み出された読み上げ時間と、
    第2読み出し部によって読み出された読み上げ時間とを
    加算し、加算結果を予測結果とする加算部とを備えるこ
    とを特徴とする請求項7記載のプレゼンテーション装
    置。
  9. 【請求項9】各領域に設けられた通路は、互いに接続し
    て岐路を形成し、 前記プレゼンテーション装置は更に、 表示面に2以上の通路からなる岐路が投影された場合、
    当該岐路を形成している通路のうち何れかを、操作者に
    視野中の移動先として予め指定させる指定手段を備え、 前記移動手段は、 視点が当該岐路の分岐点に位置すると、指定手段によっ
    て指定された通路上に視点を移動させ、 前記指示手段は指定手段によって指定された領域内に視
    点が移動すると、視点が属する領域を検出し、検出した
    領域に対応する解説音声データの再生開始を再生手段に
    指示し、 前記道のり予測手段は、 再生が開始されると、視点が現在属している領域を通過
    するための道のりを予測し、 前記読み上げ時間予測手段は、 再生が開始されると、視点が現在属している領域に対応
    する領域に対応する解説の読み上げに要する時間を予測
    し、 前記規制手段は、 予測した道のりと、予測された時間とから視点の移動速
    度を算出し、算出された移動速度を上限値として、移動
    手段による移動速度を規制することを特徴とする請求項
    2〜8記載の何れかのプレゼンテーション装置。
  10. 【請求項10】前記指定手段は、 操作者に表示面上の位置を指示させるポインティングデ
    バイスと、 表示面においてポインティングデバイスによって指示さ
    れた位置を含む通路を、視点の移動先として判定する判
    定手段とを備えることを特徴とする請求項9記載のプレ
    ゼンテーション装置。
JP7252782A 1995-09-29 1995-09-29 プレゼンテーション装置 Pending JPH0997349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7252782A JPH0997349A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 プレゼンテーション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7252782A JPH0997349A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 プレゼンテーション装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0997349A true JPH0997349A (ja) 1997-04-08

Family

ID=17242203

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7252782A Pending JPH0997349A (ja) 1995-09-29 1995-09-29 プレゼンテーション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0997349A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001147695A (ja) * 1999-09-28 2001-05-29 Ricoh Co Ltd 複数次元ナレーションの記録及びプレイバック方法並びに装置
JP2002342659A (ja) * 2001-02-22 2002-11-29 Sony Corp コンテンツ提供取得システム
JP2006024226A (ja) * 2001-02-22 2006-01-26 Sony Corp コンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法、コンテンツ提供プログラム、コンテンツ取得装置、コンテンツ取得方法及びコンテンツ取得プログラム
US20110320116A1 (en) * 2010-06-25 2011-12-29 Microsoft Corporation Providing an improved view of a location in a spatial environment
US9495678B2 (en) 2001-02-22 2016-11-15 Sony Corporation Content providing/obtaining system
CN111681467A (zh) * 2020-06-01 2020-09-18 广东小天才科技有限公司 一种词汇学习方法及电子设备、存储介质

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001147695A (ja) * 1999-09-28 2001-05-29 Ricoh Co Ltd 複数次元ナレーションの記録及びプレイバック方法並びに装置
JP4488612B2 (ja) * 1999-09-28 2010-06-23 株式会社リコー 複数次元ナレーションの記録及びプレイバック方法並びに装置
JP2002342659A (ja) * 2001-02-22 2002-11-29 Sony Corp コンテンツ提供取得システム
JP2006024226A (ja) * 2001-02-22 2006-01-26 Sony Corp コンテンツ提供装置、コンテンツ提供方法、コンテンツ提供プログラム、コンテンツ取得装置、コンテンツ取得方法及びコンテンツ取得プログラム
US9495678B2 (en) 2001-02-22 2016-11-15 Sony Corporation Content providing/obtaining system
US20110320116A1 (en) * 2010-06-25 2011-12-29 Microsoft Corporation Providing an improved view of a location in a spatial environment
US8515669B2 (en) * 2010-06-25 2013-08-20 Microsoft Corporation Providing an improved view of a location in a spatial environment
CN111681467A (zh) * 2020-06-01 2020-09-18 广东小天才科技有限公司 一种词汇学习方法及电子设备、存储介质
CN111681467B (zh) * 2020-06-01 2022-09-23 广东小天才科技有限公司 一种词汇学习方法及电子设备、存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102870146B (zh) 三维地图绘制系统
TW412429B (en) Video game system with vertical array of cursor images
JP2005149409A (ja) 画像再生方法及び装置
JPH11265462A (ja) 空間視点制御装置
JP3376593B2 (ja) 地図データ表示装置
Chen et al. Urbanrama: Navigating cities in virtual reality
JP4086336B2 (ja) 属性情報提供装置及びマルチメディアシステム
WO2007069557A1 (ja) プレゼンテーション表示装置、コンピュータの制御方法及びプログラム
JPH0997349A (ja) プレゼンテーション装置
JP2004145657A (ja) バーチャル博物館システム
JP2004195210A (ja) ゲームサウンド制御プログラム、ゲームサウンド制御方法およびゲーム装置
JP3341734B2 (ja) 映像表示装置
JP2006235748A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2005044102A (ja) 画像再生方法及び画像再生装置
JP2000113226A (ja) ビデオゲーム装置、ビデオゲームにおけるモデル表示方法及びビデオゲームにおけるモデル表示プログラムが記録された可読記録媒体
JP3551184B2 (ja) 案内システム及び地図データサーバ装置、地図データ表示端末装置
JPH1196185A (ja) 情報表示装置および情報表示プログラムを記録した記録媒体
JP3463390B2 (ja) アニメーション提示装置およびその方法
JP2005174024A (ja) 画像生成装置及び方法
JPH0916315A (ja) 情報検索システム
JPH09134446A (ja) 三次元画像表示方法及びそれに使用する三次元画像表示装置
JP2005046282A (ja) ゲーム装置、コンピュータの制御方法及びプログラム
JP2006155231A (ja) 鑑賞システム、プログラム
JP2001033269A (ja) 3次元道案内画像提示方法、3次元道案内画像提示装置及び3次元道案内画像提示プログラムを記録した記録媒体
JP2001229363A (ja) 3次元地図表示装置及び3次元地図上のシンボル表示方法