JP2004145657A - バーチャル博物館システム - Google Patents

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JP2004145657A JP2002309991A JP2002309991A JP2004145657A JP 2004145657 A JP2004145657 A JP 2004145657A JP 2002309991 A JP2002309991 A JP 2002309991A JP 2002309991 A JP2002309991 A JP 2002309991A JP 2004145657 A JP2004145657 A JP 2004145657A
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垂水浩幸
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Abstract

【課題】元来現実世界を仮想世界で模擬したバーチャル博物館において、仮想空間の状況を現実空間に重ね合わせて表現する具体的な指針がない。
【解決手段】仮想空間を現実空間に重ね合わせて表示するオブジェクト出力システムを利用するバーチャル博物館システムを提供する。このバーチャル博物館システムはバーチャル博物館の実施される仮想空間と現実空間との対応を定義する仮想空間管理手段を備える。また、このバーチャル博物館システムの構成要素となるバーチャル博物館装置、およびバーチャル博物館装置で用いられるプログラムを記録した記録媒体を提供する。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、計算機とネットワークを用いたバーチャル博物館システムに関し、特に仮想世界を現実世界に重ね合わせて観覧者に提供するバーチャル博物館システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで計算機を利用したバーチャル博物館の多くは、ネットワークに接続したコンピュータがアクセス可能なwebサイト、すなわち仮想空間にのみ存在するものであり、そこで展示表示される展示物は、その現実世界(物理的位置)とは無関係に存在する場合がほとんどであった。
【0003】
展示表示する対象に関連した物理的位置を考慮して情報を提供するアイデアとしては、特願2000−338036「ガイド情報配信装置」(以下、文献1)がある。ここでは「鑑賞対象物に関連付けて該鑑賞対象物の所在地情報」と「ユーザ端末の位置情報位置情報」が一致するかの判定結果に応じてガイド情報をユーザ端末へ配信することを特徴とするガイド情報配信装置が提案されている。
【0004】
しかしながら文献1の発明は、そこに現実に存在する対象物の解説という点からしか構成されておらず、すでにそこに存在しない過去の遺物などをバーチャルの展示物として、その現実空間に再生することは考えられていない。
【0005】
ここで、用語の定義について明らかにしておく。本明細書では、現実空間および仮想空間は主として各々の空間構造を意味するものとする。これに対し、現実世界および仮想世界は、空間構造に加えて各々の空間内部に存在する要素オブジェクトについても言及する言葉として用いる。
【0006】
また、本願発明者が既に開示した技術である特開2001−34378号公報「オブジェクト出力システム、オブジェクト管理装置、オブジェクト出力装置、および記録媒体」(以下、文献2)は、現実空間にリンクした仮想空間を移動するオブジェクトを、例えば仮想生物の画像として出力し、オブジェクトの履歴により出力形態等のオブジェクトの特徴を変化させることにより、オブジェクトに対する親近感及び現実感を高め、親しみ易いユーザインタフェース及び/又は娯楽を提供することができるオブジェクト出力システム、そのシステムに用いられるオブジェクト管理装置及びオブジェクト出力装置、並びにそれらの装置を実現するためのプログラムが記録されている記録媒体の提供について述べている。したがって、文献2に開示されている技術を用いれば、仮想空間内のバーチャル博物館のオブジェクトを現実空間にリンクして(すなわち、対応させて)出力させることができ、仮想空間と現実空間の両方を利用したバーチャル博物館が構築できる。ここで、バーチャル博物館のオブジェクトとは、たとえばバーチャル博物館の展示物としての城、武士、バーチャル博物館中に登場するガイドキャラクターなどを意味する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
各地域には、古跡・史跡であっても現在では雑草の生い茂った空き地であったり、石垣のごく一部が残るのみであったりで往時の姿を想像することが困難な故、観光資源としては物足りないところが多い。この地を訪れる観光客のために史跡としての由緒を説明する表示する看板を立てるなどしても多くの情報を伝えられない。そこでバーチャル博物館を展開し、この地を訪れる人が容易にアクセスして往時の姿を観覧することができるようにすれば、この地の観光資源としての価値を高める効果がある。
【0008】
本発明の課題は、仮想世界を現実世界に重ね合わせて観覧者に提供することにより、対象とする地域を訪れる人が容易にアクセスして往時の姿を観覧することができるなど、観光資源としての価値を高める効果のあるバーチャル博物館システムを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1に係わる発明においては、少なくともオブジェクト位置と出力情報を含む情報により示されるオブジェクトを該出力情報に基づいて出力するオブジェクト出力端末を有し、
前記オブジェクト出力端末の端末位置を取得する測位手段と、
前記端末位置と前記オブジェクト位置との関係が所定の関係である場合に、前記オブジェクト出力端末から前記オブジェクトを出力する出力手段とを備えるオブジェクト出力システムを制御する博物館プログラムで生成される仮想世界を展示するバーチャル博物館システムにおいて、
前記オブジェクトを配置する仮想空間と前記バーチャル博物館が実際に展開される現実空間との対応を定義する仮想空間管理手段を備えていることを特徴とするバーチャル博物館システムを採用することにより、仮想空間内に存在するバーチャル博物館のオブジェクトを、対応する現実空間の位置に表示するように位置情報を定めることが可能である。
【0010】
本願請求項2に係わる発明のバーチャル博物館システムにおいて、本願請求項1に係わる発明と異なる部分は、オブジェクト出力システムが、オブジェクト出力装置の位置及び向きの情報とオブジェクトの位置情報との関係が所定の関係である場合に、オブジェクト出力装置からオブジェクトを出力するとしていることである。これにより、オブジェクト出力装置が向いている方向により出力表示される展示物としてのオブジェクトが異なるようにすることができる。
【0011】
本願請求項3に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記オブジェクトはバーチャル博物館の時代、テーマから選ばれる少なくとも一つの展示設定を指定する機能を備える設定オブジェクトを含み該設定オブジェクトに対して所定のアクションを加えることで展示設定が指定されることを特徴とする。
【0012】
本願請求項4に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記オブジェクト出力端末は、前記バーチャル博物館の時代、テーマから選ばれる少なくとも一つの展示設定を指定する設定入力手段を備えることを特徴としている。
【0013】
本願請求項5に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項3または請求項4に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記テーマは、政治、文化、風俗、生態系から選ばれる少なくとも1つであることを特徴としている。
【0014】
本願請求項6に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項4に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記設定入力手段は、GUI、音声認識から選ばれる少なくとも1つであることを特徴としている。
【0015】
本願請求項7に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記オブジェクト毎にテーマを設定するオブジェクトテーマ設定手段を備えること特徴としている。
【0016】
本願請求項8に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記オブジェクトの出力は、テキスト、音声、アイコン、静止画、動画、バーチャルリアリティ、音楽から選ばれた少なくとも1つであることを特徴としている。
【0017】
本願請求項9に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項3または請求項4に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記展示設定は、ユーザの個人属性設定を含み、ユーザの個人属性に応じたオブジェクトが選択出力されることを特徴としている。
【0018】
本願請求項10に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システムにおいて、出力されるオブジェクトは所定のアクションを加えることで関連するwebサイトもしくは資料データベースにアクセス可能にリンクしていることを特徴としている。
【0019】
本願請求項11に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記仮想空間に既に配置されたオブジェクトと前記現実空間におけるランドマークを参照する参照手段を備え、前記既に配置されたオブジェクトとランドマークの位置を参照しながら新たに展示物とするデータに位置の情報を加えるオブジェクト配置手段を備えることを特徴としている。
【0020】
本願請求項12に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記現実空間の地理的もしくは人為的制約によりユーザが物理的に立ち入れない立入禁止領域を設定した場合、前記出力手段は該立入禁止領域を参照して、前記オブジェクトを出力する条件を満たす前記端末位置が該立入禁止領域に含まれるかどうかを判定する判定手段を備えることを特徴としている。
【0021】
本願請求項13に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記オブジェクトは、観覧時間、移動距離、必須展示物から選ばれる少なくとも一つの順路設定を指定する機能を備える設定オブジェクトと設定された条件により決定された順路を案内する案内オブジェクトを含み、前記設定オブジェクトに対して所定のアクションを加えることで順路設定が指定され、指定された順路を案内オブジェクトが案内出力することを特徴としている。
【0022】
本願請求項14に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記オブジェクト出力端末は、観覧時間、移動距離、必須展示物、歴史上の人物が辿った道筋、歴史上の合戦における行軍経路から選ばれる少なくとも一つの順路設定を指定する設定入力手段を備え、前記設定された条件により決定された順路を案内する案内オブジェクトが出力することを特徴としている。
【0023】
本願請求項15に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項14に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記設定入力手段は、GUI、音声認識から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とすることを特徴としている。
【0024】
本願請求項16に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記オブジェクトは、前記バーチャル博物館の設定による時代もしくはテーマの説明をする案内キャラクターを含み、前記案内キャラクターは前記時代、テーマ、ユーザの個人属性から選ばれる少なくとも1つに応じて決まるキャラクターであることを特徴としている。
【0025】
本願請求項17に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項16に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記オブジェクトは歴史上の人物を含み、該歴史上の人物の視点からの視覚情報による出力情報を持っているものを含むことを特徴としている。
【0026】
本願請求項18に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記オブジェクトは未来の予想資料に基づいて作成された出力情報を含み、該予想資料に基づいて決まるからの視点による視覚情報による出力情報を持っているものを含むことを特徴としている。
【0027】
本願請求項19に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システムにおいて、前記オブジェクト出力端末は撮像手段を備え、前記端末位置と前記オブジェクト位置との関係が所定の関係である場合に、前記撮像手段で取得した画像と前記オブジェクトとを合成して出力することを特徴としている。
【0028】
本願請求項20に係わる発明においては、少なくともオブジェクト位置と出力情報を含む情報により示されるオブジェクトを該出力情報に基づいて出力するオブジェクト出力端末を有し、
前記オブジェクト出力端末の端末位置を取得する測位手段と、
前記端末位置と前記オブジェクト位置との関係が所定の関係である場合に、前記オブジェクト出力端末から前記オブジェクトを出力する出力手段とを備えるオブジェクト出力システムを制御する博物館プログラムを記録した記録媒体において、
前記プログラムで生成される仮想世界が展開される仮想空間とバーチャル博物館が実際に展開される現実空間との対応を定義する仮想空間管理手段を実現するプログラムコードが記録されていることを特徴とする記録媒体でバーチャル博物館システムにプログラムを提供することにより、仮想空間内に存在するバーチャル博物館のオブジェクトを、対応する現実空間の位置に表示するように位置情報を定めることが可能である。
【0029】
本願請求項21に係わる発明において、本願請求項20に係わる発明と異なる部分は、オブジェクト出力システムが、オブジェクト出力装置の位置及び向きの情報とオブジェクトの位置情報との関係が所定の関係である場合に、オブジェクト出力装置からオブジェクトを出力するとしていることである。これにより、オブジェクト出力装置が向いている方向により出力表示される展示物としてのオブジェクトが異なるようにすることができる。
【0030】
本願請求項22に係わる発明は、請求項20または請求項21に記載の記録媒体において、前記オブジェクトはバーチャル博物館の時代、テーマから選ばれる少なくとも一つの展示設定を指定する機能を備える設定オブジェクトを含み該設定オブジェクトに対して所定のアクションを加えることで展示設定が指定されるプログラムを記録することを特徴とする。
【0031】
本願請求項23に係わる発明は、請求項20または請求項21に記載の記録媒体において、前記オブジェクト出力端末は、前記バーチャル博物館の時代、テーマから選ばれる少なくとも一つの展示設定を指定する設定入力手段を備えるプログラムを記録することを特徴とする。
【0032】
本願請求項24に係わる発明は、請求項22または請求項23に記載の記録媒体において、前記テーマは政治、文化、風俗、生態系から選ばれる少なくとも1つであるプログラムを記録することを特徴とする。
【0033】
本願請求項25に係わる発明は、請求項23に記載の記録媒体において、前記設定入力手段は、GUI、音声認識から選ばれる少なくとも1つであるプログラムを記録することを特徴とする。
【0034】
本願請求項26に係わる発明は、請求項20または請求項21に記載の記録媒体において、前記オブジェクト毎にテーマを設定するオブジェクトテーマ設定手段を備えるプログラムを記録することを特徴とする。
【0035】
本願請求項27に係わる発明は、請求項20または請求項21に記載の記録媒体において、前記オブジェクトの出力は、テキスト、音声、アイコン、静止画、動画、バーチャルリアリティ、音楽から選ばれた少なくとも1つであるプログラムを記録することを特徴とする。
【0036】
本願請求項28に係わる発明は、請求項21または請求項22に記載の記録媒体において、前記展示設定は、ユーザの個人属性設定を含み、ユーザの個人属性に応じたオブジェクトが選択出力されるプログラムを記録することを特徴とする。
【0037】
本願請求項29に係わる発明は、請求項21または請求項22に記載の記録媒体において、出力されるオブジェクトは所定のアクションを加えることで関連するwebサイトもしくは資料データベースにアクセス可能にリンクしているプログラムを記録することを特徴とする。
【0038】
本願請求項30に係わる発明は、請求項20または請求項21に記載の記録媒体において、前記仮想空間に既に配置されたオブジェクトと前記現実空間におけるランドマークを参照する参照手段を備え、前記既に配置されたオブジェクトとランドマークの位置を参照しながら新たに展示物とするデータに位置の情報を加えるオブジェクト配置手段を備えるプログラムを記録することを特徴とする。
【0039】
本願請求項31に係わる発明は、請求項20または請求項21に記載の記録媒体において、前記現実空間の地理的もしくは人為的制約によりユーザが物理的に立ち入れない立入禁止領域を設定した場合、前記出力手段は該立入禁止領域を参照して、前記オブジェクトを出力する条件を満たす前記端末位置が該立入禁止領域に含まれるかどうかを判定する判定手段を備えるプログラムを記録することを特徴とする。
【0040】
本願請求項32に係わる発明は、請求項20または請求項21に記載の記録媒体において、前記オブジェクトは、観覧時間、移動距離、必須展示物から選ばれる少なくとも一つの順路設定を指定する機能を備える設定オブジェクトと設定された条件により決定された順路を案内する案内オブジェクトを含み、前記設定オブジェクトに対して所定のアクションを加えることで順路設定が指定され、指定された順路を案内オブジェクトが案内出力するプログラムを記録することを特徴とする。
【0041】
本願請求項33に係わる発明は、請求項20または請求項21に記載の記録媒体において、前記オブジェクト出力端末は、観覧時間、移動距離、必須展示物、歴史上の人物が辿った道筋、歴史上の合戦における行軍経路から選ばれる少なくとも一つの順路設定を指定する設定入力手段を備え、前記設定された条件により決定された順路を案内する案内オブジェクトが出力するプログラムを記録することを特徴とする。
【0042】
本願請求項34に係わる発明は、請求項33に記載の記録媒体において、前記設定入力手段は、GUI、音声認識から選ばれる少なくとも1つであるプログラムを記録することを特徴とする。
【0043】
本願請求項35に係わる発明は、請求項20または請求項21に記載の記録媒体において、前記オブジェクトは、前記バーチャル博物館の設定による時代もしくはテーマの説明をする案内キャラクターを含み、前記案内キャラクターは前記時代、テーマ、ユーザの個人属性から選ばれる少なくとも1つに応じて決まるキャラクターであるプログラムを記録することを特徴とする。
【0044】
本願請求項36に係わる発明のバーチャル博物館システムは、請求項20または請求項21に記載の記録媒体において、前記オブジェクトは歴史上の人物を含み、該歴史上の人物の視点からの視覚情報による出力情報を持っているものを含むプログラムを記録することを特徴とする。
【0045】
本願請求項37に係わる発明は、請求項20または請求項21に記載の記録媒体において、前記オブジェクトは未来の予想資料に基づいて作成された出力情報を含み、該予想資料に基づいて決まるからの視点による視覚情報による出力情報を持っているものを含むプログラムを記録することを特徴とする。
【0046】
本願請求項38に係わる発明は、請求項20または請求項21に記載の記録媒体において、前記オブジェクト出力端末は撮像手段を備え、前記端末位置と前記オブジェクト位置との関係が所定の関係である場合に、前記撮像手段で取得した画像と前記オブジェクトとを合成して出力するプログラムを記録することを特徴とする。
【0047】
本願請求項39に係わる発明は、少なくともオブジェクト位置と出力情報を含む情報により示されるオブジェクトを該出力情報に基づいて出力するオブジェクト出力端末を有し、
前記オブジェクト出力端末の端末位置を取得する測位手段と、
前記端末位置と前記オブジェクト位置との関係が所定の関係である場合に、前記オブジェクト出力端末から前記オブジェクトを出力する出力手段とを備えるオブジェクト出力システムを制御する博物館プログラムで再現されるオブジェクトデータを記録したことを特徴とする記録媒体である。
【0048】
本願請求項40に係わる発明は、少なくともオブジェクト位置と出力情報を含む情報により示されるオブジェクトを該出力情報に基づいて出力するオブジェクト出力端末を有し、
前記オブジェクト出力端末の端末位置及び向きを特定する測位手段と、
前記端末位置及び向きと前記オブジェクト位置との関係が所定の関係である場合に、前記オブジェクト出力端末から前記オブジェクトを出力する出力手段とを備えるオブジェクト出力システムを制御する博物館プログラムで再現されるオブジェクトデータを記録した記録媒体である。
【0049】
【発明の実施の形態】
【全体構成】
図1は、本発明によるバーチャル博物館システムの構成の一例を示したブロック図である。オブジェクト管理装置101、オブジェクト出力端末102(ここでは3台の端末を図示しているが、本発明のシステムはこれに限られない)、オブジェクト管理データベース103、バーチャル博物館展開装置104から構成される。ここではオブジェクト出力端末とオブジェクト管理装置とは、クライアントとサーバの関係にあり、通信でバーチャル博物館を実現する構成となっているが、これらを1つの装置として構成することも可能である。
【0050】
【オブジェクト管理装置】
オブジェクト管理装置101は、展示物等のオブジェクトを管理するオブジェクト管理データベース103にアクセスして必要なオブジェクトに関する情報を参照、呼び出しを行う。なおオブジェクト管理データベース103は、オブジェクト管理装置101が備える記録媒体を用いて形成してもよい。
【0051】
【オブジェクト管理DB】
図2はオブジェクト管理データベース103の記録内容を示す概念図である。オブジェクト管理データベース103には、オブジェクトに関する各種の情報が、ID、位置情報、管理者、有効半径、検知半径、時代、テーマ、メソッド等の各項目にデータを有するレコードとして記録されている。
【0052】
IDの項目には201及び203等のオブジェクトを管理するための識別番号を示すデータが記録されている。
【0053】
位置情報の項目は、現実空間にリンクした仮想空間を演出し、該仮想空間に存在するオブジェクトの存在位置を示す項目である。
【0054】
位置情報の項目には(x1,y1)及び(x2,y2)等のオブジェクトが存在する位置を示す座標のデータが記録されており、各座標は現実空間上の位置とリンクしている。
【0055】
図2に示す例では直行座標系(X,Y)で示しているが、現実空間において用いられる経度緯度を座標系として用いてもよい。ID=203の城ならば(経度,緯度)=(136 08 39.4, 35 07 44.1)という具合になる。
【0056】
また高さの概念を加えた三次元座標系(X,Y,Z)を用いることにより、高度の概念を有するオブジェクト、例えば飛行する鳥、高層建築物の特定の階に現れた人物などの展示物を表現することが可能になる。
【0057】
管理者の項目には「垂水」「水野」等のオブジェクトに対する修正及び削除等の管理を行うことができる権限を有する利用者を示すデータが記録されている。
【0058】
有効半径、検知半径、出力表現、及びメソッドは、オブジェクトの個性、機能を演出するオブジェクト情報を示す項目である。
【0059】
有効半径の項目には200及び100等のオブジェクトを特定することができる距離を示すデータが記録されており、オブジェクトとオブジェクト出力端末102との間の距離を計算し、該距離が有効半径より小さい場合、オブジェクト出力装置102は当該オブジェクトを特定することができる。
【0060】
検知半径の項目には400及び500等のオブジェクトを検知することができる距離を示すデータが記録されており、オブジェクトとオブジェクト出力端末102との間の距離を計算し、該距離が検知半径より小さい場合、オブジェクト出力端末102は当該オブジェクトを検知することができる。
【0061】
具体的には、オブジェクト出力端末102が、オブジェクトに対して、検知半径より小さく、有効半径より大きい距離まで接近した場合、オブジェクト出力端末102は、何かのオブジェクトが存在することを検知できるが、そのオブジェクトが何かということを特定することまではできない。そしてオブジェクト出力端末102が、有効半径より小さい距離まで接近した場合、オブジェクトが何であるかを特定することができる。このため通常は有効半径の方が検知半径より小さく設定される。
【0062】
またオブジェクトが武士等の比較的小型の展示物である場合に有効半径及び検知半径を小さく設定し、城等の大型の建造物を展示している場合に有効半径及び検知半径を大きく設定することにより、小型の人物は接近しないと確認できないが、大型の建築物は離れていても確認することができるというように、現実感のあるバーチャル博物館を演出することができる。
【0063】
出力表現の項目には、音声、画像、3D等のオブジェクトの出力表現を示すデータが記録されており、図2に示す例以外にもテキスト、動画等の出力を設定することができる。ここで、3D(3次元モデル)とはオブジェクトの形状および外観をフレームモデル、多面体モデル、テクスチャマッピング等の3次元モデル化技法によって表現したものであり、この場合オブジェクト出力装置102は3次元モデルを特定の視点から見た場合のレンダリングを行う手段を備える必要がある。また視点の決定においては、オブジェクト出力装置102の現実空間内の位置と、オブジェクト出力装置102が向いている方向と、オブジェクトの位置情報とを参考に決定するのが一般的には好適な実施の形態と言える。
【0064】
メソッドの項目には、ユーザのアクションや所定のトリガーによるメッセージを受けての動作、プログラムが記録されている。図2に示す例では、ネットワーク上にあるサイトへのリンク機能や歴史上の戦乱時における武士のシミュレート、あるいは城の内部構成を透視表示するプログラムである。
【0065】
【オブジェクト出力端末】
図3はオブジェクト出力端末102の内部構成を示したブロック図である。以下、オブジェト出力端末の動作を図3に従って説明する。自機の位置と方向を特定する測位センサ301、CCDカメラ302、通信手段303、画面生成手段ス304、ユーザインタフェー305を備え、オブジェクト管理装置101から受信したオブジェクトの位置情報、姿勢センサ301により特定した自位置を比較した結果より、オブジェクトの出力情報とCCDカメラ302で取得した画像情報を合成した画面情報を出力する。ここで測位センサ301は、GPS装置と磁気検知装置とを組み合わせたユニットが用いられる。
【0066】
即ち自位置及びオブジェクトの位置情報の距離が、オブジェクト情報のオブジェクトの有効半径より短いと判別した場合、武士および城等のオブジェクトの種別を特定できる出力情報をユーザインタフェース304から、オブジェクトの位置情報に対応する位置に出力し、検出半径より短く、しかも有効半径より長いと判別した場合、不特定のオブジェクトを示すオブジェクト出力情報として”?”をユーザインタフェース304から出力する。またオブジェクトの検出半径より長いと判別した場合は出力を行わない。
【0067】
図4はオブジェクト出力端末401のユーザインタフェース画面から出力される画像の例を示す説明図である。ユーザインタフェース画面からはオブジェクト出力端末401のCCDカメラが撮像した風景402とオブジェクト404との合成画面403が表示されており、自位置からオブジェクトの位置情報までの距離が、当該オブジェクトの有効半径より短いオブジェクト405は、出力情報に基づいて、オブジェクトの位置情報に対応する撮像風景上の位置に表示されている。ここで表示されているのは城の3Dモデルであり、測位センサ301が取得したオブジェクト出力端末の自位置と向きにより決まる画像が重ね合わされている。そして自位置からオブジェクトの位置情報までの距離が、当該オブジェクトの検出半径より短く、しかも有効半径より長いオブジェクト405は、”?”として画面上に表示されている。図5は、ここで見えている城のオブジェクト404のデータ構造を示したものである。
ここでは検知半径と有効半径という2つの半径でオブジェクトの見え方を表現しているが、本発明の見え方はこれに限られるものではなく、こうした半径を設定せず近ければ近いほど詳細が表示されるように表現することも可能である。
【0068】
【バーチャル博物館展開装置】
図60はバーチャル博物館展開装置104の内部構成を示したブロック図である。
メッセージ受信手段601、プログラム選択作動手段602、プログラム動作一時記憶部603、仮想空間管理手段604、博物館プログラム格納手段605、博物館プログラム作成手段606という構成である。
【0069】
メッセージ受信手段601は、ユーザ端末が所定の博物館領域に入ったことを検知して発信されたメッセージやオブジェクトへのアクションやブラウザを利用してアクセスしてきたユーザからの設定や要望のコマンドを受信する。
プログラム選択作動手段602は、受信したコマンドに応じたプログラムを博物館プログラム格納手段605から選択して呼び出し動作させる。
プログラム動作一時記憶部603は、呼び出されたプログラムを実行された結果としての展示出力を一時保存する。実行上問題なければ展示出力データ(生成された各種オブジェクト)を仮想空間管理手段604が直接操作しても良い。
仮想空間管理手段604は一時保存された展示出力としてのオブジェクトを現実空間に対応付けしてオブジェクトデータ管理DBに格納する。
プログラムを博物館プログラム格納手段605には、時代やテーマに応じて適切な展示物を選択して展示物がかつてあった場所に再現表示するプログラム、史実シミュレーションプログラム、博物館をガイドするガイドプログラム、展示物としての出力データが格納されており、選択されたプログラムに応じた幾通りものバーチャル博物館をユーザ(観覧者)に提供できる構成である。
博物館プログラム作成手段606は、博物館プログラムを新た作成したり、オブジェクトの位置を修正、オブジェクトの追加のためのツールから構成される。図7は、オブジェクト修正・追加するための表示画面を示した。ここでは既に展開済みのオブジェクト701、現実世界のランドマーク702、現実世界で立入禁止となっているエリア703が表示されており、矢印704で示した位置に新オブジェクト705を追加する様子を示したものである。このように展開済みのオブジェクトやランドマークを重ね合わせ表示した画面上で作業することにより、効率的に博物館プログラムを作成したり、追加修正が出来る。
図8は、現実世界で立入禁止となっているエリアに干渉するような位置801に新たに追加しようとした場合を示している。ここで現実世界で立入禁止となっているエリア703に新たなオブジェクトの検知範囲802が被るので、803のような警告が表示される。
【0070】
史実シミュレーションプログラムの一例として、有名な合戦を当時の陣地や城、武士や軍団の配置などを当時の位置に再生し、武士や軍団動きをシミュレートさせて表示するプログラムがある。また、ガイドプログラムとしては観覧者からの要望入力を受けて順路を決め、案内のオブジェクトを複数生成し配置して、観覧者の要望に沿った案内ガイドを所定の位置やタイミングで配信するプログラムが考えられる。また、ガイドプログラムの応用として、歴史上の人物が辿った道筋を追跡する案内を行うプログラムなどがある。これらについては、後で詳しく説明する。
【0071】
このようなプログラムは、バーチャル博物館の実施される仮想空間と現実空間との対応を定義する仮想空間管理手段を実現する第一のプログラムコードと、バーチャル博物館のオブジェクトと、該バーチャル博物館のオブジェクトの現実空間内における位置情報と、該バーチャル博物館のオブジェクトの出力表現を定める出力情報とから少なくとも構成されるデータを出力する第二のプログラムコードとを少なくとも含んでいる必要がある。第一のプログラムコードは例えば表の参照もしくは変換式の利用によって達成される。第二のプログラムコードは、例えばオブジェクト管理データベース103へのデータ出力によって達成される。図9は第1のプログラムに利用される表の一例である。前述の城を表示した位置は城跡として現実の緯度経度に対応しているが、プログラム制作者は仮想空間内の(x3,y3)を参照して博物館プログラムを作成すればよい。また、プログラムやオブジェクトデータは、記録媒体に記録して配布するなどの方法で供給してもよい。
【0072】
【仮想空間管理手段】
図10は仮想空間管理手段604の構成を示したブロック図である。仮想世界選択部1001、現実位置付与部1002、変換済みオブジェクトDB格納部1003、現実空間・仮想空間変換テーブル1004という構成要素からなる。
仮想世界選択部1001は、現実世界に展開する展示物オブジェクトを選択する手段であり、テーマと時代などで特定される一群のオブジェクトを選択したり、ある特定のオブジェクトを選択する。
現実位置付与部1002は、選択されたオブジェクト(群)に現実の位置情報を付与する機能を備えた手段であり、現実空間・仮想空間変換テーブル1004を参照して現実位置を生成し、各オブジェクトに付与する。本実施例では図7に示したような変換テーブルを参照する方法を採用したが、各オブジェクトの持つ仮想空間上の位置(X,Y)に所定の演算を実行して現実位置に変換してもよい。ここで、変換テーブルは、古地図、地質学的資料、現在のランドマーク、道路等の地図などのデータにより作成される。
変換済みオブジェクトDB格納部1003は、現実位置が付与されたオブジェクトをオブジェクト管理データベース103に格納する機能を備えた手段である。このような構成要素からなる仮想空間管理手段をシステムに採用することにより、仮想空間と現実空間との対応関係を定義することでオブジェクトを配置する場所をいちいち測位する手間を大幅に削減できる。すなわち、バーチャル博物館の運営者、制作者は現実世界の位置を意識しないで歴史上の出来事の当時の姿をバーチャルに再現することと現実空間(緯度経度など)に対応させるということを切り離して作業することができて効率的である。
【0073】
なお、本発明で利用するシステムは本実施形態に限られるものではなく、オブジェクト管理データベース103に記録されているオブジェクトが位置情報と出力情報を少なくとも有している場合に、該位置情報に対応する現実空間の場所に存在するオブジェクト出力端末102において該オブジェクトの出力情報に基づいた出力を行えるシステムであれば良い。
【0074】
出力においては、オブジェクト出力装置102の位置だけでなく、オブジェクト出力装置102の向いている方向を条件に含める場合もありうる。例えば、方向を条件に含める場合のオブジェクト出力装置102に対応するものとして、通常の携帯端末型だけでなく、頭部装着型の表示装置を採用してもよく、頭部の向いている方向の現実空間に対応する仮想空間のオブジェクトを出力するようにすると現実世界と仮想世界との重ね合わせの精度が高くなってよい。また、屋外において頭部装着型の表示装置を用いて現実空間に合わせた情報表示を行う技術の例としては、Feiner らが1997年のIEEE(米国電気電子工学会)ウェアラブルコンピューティングシンポジウムで発表し、同シンポジウムの論文集(インターネット上においてIEEEが会員向けに公開している)に収録された論文「A Touring Machine: Prototyping 3D Mobile Augmented Reality Systems for Exploring the Urban Environment」に示されている Touring Machine もあり、このような技術をオブジェクト出力装置102として採用することも可能である。
【0075】
【博物館見学の大まかなフロー】
図11は、バーチャル博物館が設定されたエリアに来た観覧者が、観覧していく様子を示したフローである。まず設定ステップ1101において、観覧者にとって好ましい展示物を閲覧するための設定が行われる。設定するための事項が特にない場合はこのステップは省略してよい。設定の入力は、観覧者がオブジェクト管理装置に直接コマンド入力してもよいし、自身の持つオブジェクト出力端末から通信を介して送信してもよい。次に端末位置測位ステップ1102において、観覧者の持つオブジェクト出力端末の位置と方向の測位が行われる。オブジェクト検索ステップ1103において、ステップ1102の測位情報とオブジェクト管理DBに格納されたオブジェクトの情報を参照し出力するオブジェクトの検索が行われる。検索されたオブジェクトは、ステップ1104でオブジェクト出力端末に送信される。画面生成処理ステップ1105では、送信されたオブジェクトの出力情報とCCDカメラで撮像した現実世界の画像を、測位情報を参照して、表示画面の合成生成処理が行われる。出力ステップ1106で生成された画面はオブジェクト出力端末から出力され、観覧者が見ることができる。ここで表示されるオブジェクトに対して所定のアクションを加えてメッセージを送ることが可能な場合、アクションの有無判定ステップ1107において、カメラを所定の方向に向けてボタンを押し下げるなどのアクションの検知が行われ、アクションがなければ、出力後所定の間隔で端末位置測位ステップ1102に戻って、再度端末位置の計測が行われ、変化した端末位置に応じたオブジェクトの出力が繰り返される。アクションが検知されれば、次にコマンド送信ステップ1108で、観覧者の選択などをコマンドとしてオブジェクト管理装置に送信入力が行われ、コマンドに応じたバーチャル博物館プログラムが動作する。このフローではオブジェクトの出力を画像として説明しているが、これに限られるものではなく音声など本発明の主旨に沿ったオブジェクト出力なら採用可能である。
【0076】
【設定入力】
設定入力ステップ1101の方法については、本発明の方法として現実に装備されているユーザインタフェースの操作によるものと現実世界に重ね合わせて出力したオブジェクトに対するアクションによるものとがある。ユーザインタフェース操作による方法は、観覧者はバーチャル博物館展開装置104を利用し、バーチャル博物館展開装置104においてコマンド入力を行う方法、観覧者はオブジェクト出力端末102を利用し、オブジェクト出力端末102に備えたユーザインタフェースでコマンドを入力し、通信を介してバーチャル博物館展開装置104にコマンドを到達せしめる方法がある。また、それ以外の装置でバーチャル博物館展開装置104とネットワーク結合された装置においてコマンド入力を行っても構わない。
【0077】
図12は設定のステップ1101を詳細に示したフローチャートである。博物館エリア進入ステップ1201において、観覧者であるユーザのオブジェクト出力端末のに装備された位置センサの出力から図13で示すようなバーチャル博物館を設定した博物館エリア1301にユーザ1302がいることが検知されると、図14で示すような博物館案内画面がプッシュ送信されてくる。ここでユーザは自分の好みのテーマを選択することができる。
ここで通信手順は、観覧者が予め設定したエリアに進入したことが検知された場合にプッシュ送信する方法でもよいし、観覧を希望する者が所定のオブジェクト管理装置にアクセスする方法でもよい。また、図15に示すような予め登録されたユーザ自身の個人属性を参照して、対象ユーザの特定を行い、ユーザの好みに応じたテーマが自動設定される方式でも良い。例えば図15のAで特定される児童の観覧者であれば、恐竜博物館がデフォルトで設定される。
【0078】
時代設定ステップ1202では、ユーザが観覧を希望する時代の設定が行われる。ここでオブジェクト出力端末はスピーカ、マイク等を備え、予め設定された「平安」「鎌倉」「安土桃山」などの時代を設定するキーワードを音声認識する機能を備える。
図16はオブジェクト出力端末1601に出力された時代設定のオブジェクトとして出力されたガイドキャラクター(大仏)1602を示した模式図である。ここでは吹き出し1603でスピーカから出力された音声案内の声を示している。これに対して観覧者であるユーザは、マイクから「安土桃山」といった具合に音声入力すればよい。
【0079】
歴史のバーチャル博物館で安土桃山時代を選択し、テーマを建築としていれば、ユーザが(経度,緯度)=(136 08 39.4, 35 07 44.1)から、有効半径の10000m内にいれば、図4に示した城を見ることができる。ここは今はただ小高い山が広がるばかりの城跡である。
【0080】
順路設定ステップ1203では、図17で示すような設定画面で見学プランの設定を行う。
ここで1701の自由見学プランを選べば、ユーザはバーチャル博物の領域を自由に歩き回り、端末位置や方向が所定の条件を満たせば、設定した時代やテーマのオブジェクトを観覧することができる。
【0081】
1702の「時間で決める」プランの場合、図18で示すような画面から、見学所要時間の入力を行う。ここでは所要時間で設定したが、○○時□分から××時△分までというように時間帯で指定しても良い。
【0082】
このように指定した時間に最適なコースを所定の演算により決定し、決定した展示物へガイドキャラクター等を出力し案内する。ここでガイドキャラクターは男性のユーザに対しては女性キャラクター、子供のユーザにはアニメキャラクターという具合にユーザの個人属性に応じて選択出力することが望ましい。
【0083】
1703の「展示物指定」は、ユーザが見学した展示物を予め図19で示すような画面をから指定してもらい、バーチャル博物館の開館時間や現在の時刻あるいは指定した展示物を回るための移動距離を計算して、最適見学プランを生成し、前述のガイドキャラクターがプランに沿って、案内する。
【0084】
1704の「古人追跡」プランでは、古人がかつて歩いた後を追跡するプランである。
予め古人の辿った足跡を登録しておき、古人のキャラクターがその足跡にユーザを誘導するプランである。図20は図17の見学プランで「古人追跡」プランを選択した場合の追跡古人設定画面である。図21は、その足跡を示すコースを示した模式図である。ここでは▲1▼→▲2▼→▲3▼というルートと▲4▼→▲5▼→▲3▼というルートが示されている。
【0085】
各種設定が終了すると、見学開始ステップ1204においてユーザは設定された順路に従ってバーチャル博物館を展開した現実空間を移動しながら観覧を始める。
このフローチャートではGUIや音声入力による入力を採用したが、傾きセンサを備えたオブジェクト出力端末を所定の方向に向けるなどの動作センシングして入力を検知するなど可能であり、本発明はここで説明した入力方法に限られるものではない。
【0086】
【バーチャル博物館の展示企画例】
図22は、戦国時代の武将同士の争いや戦争のシミュレーションを行うバーチャル博物館において、戦場における戦いを模擬する展示である。山を背後にし、中央に川のある現実空間の古戦場において戦隊と城の視覚情報を出力情報として持つオブジェクトを現実空間に重ね合わせて表示した例を示す図である。2201は戦隊を表現する画像であり、2202は城を表現する画像である。このような場合、実際の戦場となる場所において、戦隊、武将、兵士、城などのオブジェクトや登場人物の外観の視覚情報を出力情報として持つオブジェクトを現実空間に重ね合わせて表示すると効果的である。特に、過去の歴史上の戦争をテーマにしているバーチャル博物館の場合、現実空間における古戦場を舞台にするので効果的である。仮想空間管理手段604は以上述べたような重ね合わせが行われるように仮想空間と現実空間の対応付けを行うように定めればよい。この例では武将や兵士などの人間に対応するオブジェクトは表示されていないが、これらを表示すればより一層効果的である。
【0087】
バーチャル博物館の中にはバス、鉄道、航空機、船などの交通機関をテーマとしたものがある。図23は、このようなバーチャル博物館を示した模式図である。ここでは、バーチャルに再現された帆船2301、潜水艦2303、戦艦2304、帆船2305と現実に存在する客船2302、フェリーボート2306が各順路に沿って混在している。
ユーザが望む観覧時間やユーザの嗜好の違いに応じて、順路1と順路2の2つのコースが設定されている。ここでユーザがグループで興味に応じて、分かれる場合、移動距離や平均的閲覧時間を計算し、2つの順路分かれたグループ同士がポイント▲5▼に同じ時間に到着するように誘導するような設定をガイドプログラムに組み込んでおいても良い。
【0088】
図24は恐竜博物館とした場合の展示例と観覧者としてのユーザの移動を示した模式図である。古代の生態系をバーチャルに再現したものである。基本的には化石等の出土場所などデータに基づいて設定される。
【0089】
バーチャル博物館システムのアプリケーションの例として、本実施例では過去の姿を再現するものを並べてきたが、本発明はこれに限られるものではなく、建築計画等の資料に基づいて未来の姿を創造するバーチャル博物館であっても良い。
【0090】
【発明の効果】
本発明によるバーチャル博物館システム、バーチャル博物館装置、およびバーチャル博物館装置で用いられるプログラムを記録した記録媒体を利用することにより、元来現実世界を仮想世界で模擬したバーチャル博物館において、仮想空間の状況を現実空間に重ね合わせて表現する具体的な指針がないという課題を解決し、具体的なバーチャル博物館について、バーチャル博物館のオブジェクトを現実空間に重ね合わせるバーチャル博物館システム、バーチャル博物館プログラムを記録した記録媒体を提供し、従来では思いもよらなかったバーチャル博物館を展開できるようにすることにより地域の観光地の観光価値を高める効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるバーチャル博物館システムの構成の一例を示したブロック図
【図2】オブジェクト管理データベースの記録内容
【図3】オブジェクト出力端末の内部構成
【図4】出力される画像の例
【図5】城のオブジェクトのデータ構造
【図6】バーチャル博物館展開装置の内部構成
【図7】プログラム作成画面
【図8】立入禁止エリアの警告表示
【図9】仮想空間と現実空間との対応を定義する表
【図10】仮想空間管理手段の構成
【図11】博物館見学の大まかなフロー
【図12】設定のステップを詳細に示したフローチャート
【図13】バーチャル博物館を設定した博物館エリアの模式図
【図14】博物館案内画面
【図15】ユーザの個人属性
【図16】出力されたガイドキャラクター
【図17】見学プランの設定画面
【図18】見学所要時間の入力画面
【図19】展示物指定画面
【図20】追跡古人設定画面
【図21】足跡を示すコースを示した模式図
【図22】戦場における戦いを模擬する展示
【図23】交通機関をテーマとした展示
【図24】恐竜をテーマとした展示の模式図
【符号の説明】
101  オブジェクト管理装置
102  オブジェクト出力端末
103  オブジェクト管理データベース
104  バーチャル博物館展開装置

Claims (40)

  1. 少なくともオブジェクト位置と出力情報を含む情報により示されるオブジェクトを該出力情報に基づいて出力するオブジェクト出力端末を有し、
    前記オブジェクト出力端末の端末位置を取得する測位手段と、
    前記端末位置と前記オブジェクト位置との関係が所定の関係である場合に、前記オブジェクト出力端末から前記オブジェクトを出力する出力手段とを備えるオブジェクト出力システムを制御する博物館プログラムで生成される仮想世界を展示するバーチャル博物館システムにおいて、
    前記オブジェクトを配置する仮想空間と前記バーチャル博物館が実際に展開される現実空間との対応を定義する仮想空間管理手段を備えていることを特徴とするバーチャル博物館システム。
  2. 少なくともオブジェクト位置と出力情報を含む情報により示されるオブジェクトを該出力情報に基づいて出力するオブジェクト出力端末を有し、
    前記オブジェクト出力端末の端末位置及び向きを特定する測位手段と、
    前記端末位置及び向きと前記オブジェクト位置との関係が所定の関係である場合に、前記オブジェクト出力端末から前記オブジェクトを出力する出力手段とを備えるオブジェクト出力システムを制御する博物館プログラムで生成される仮想世界を展示するバーチャル博物館システムにおいて、
    前記オブジェクトを配置する仮想空間と前記バーチャル博物館が展開される現実空間との対応を定義する仮想空間管理手段を備えていることを特徴とするバーチャル博物館システム。
  3. 前記オブジェクトは、前記バーチャル博物館の時代、テーマから選ばれる少なくとも一つの展示設定を指定する機能を備える設定オブジェクトを含み該設定オブジェクトに対して所定のアクションを加えることで展示設定が指定されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システム。
  4. 前記オブジェクト出力端末は、前記バーチャル博物館の時代、テーマから選ばれる少なくとも一つの展示設定を指定する設定入力手段を備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システム。
  5. 前記テーマは、政治、文化、風俗、生態系から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする、請求項3または請求項4に記載のバーチャル博物館システム。
  6. 前記設定入力手段は、GUI、音声認識から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする、請求項4に記載のバーチャル博物館システム。
  7. 前記オブジェクト毎にテーマを設定するオブジェクトテーマ設定手段を備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システム。
  8. 前記オブジェクトの出力は、テキスト、音声、音楽、アイコン、静止画、動画から選ばれた少なくとも1つであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システム。
  9. 前記展示設定は、ユーザの個人属性設定を含み、ユーザの個人属性に応じたオブジェクトが選択出力されることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のバーチャル博物館システム。
  10. 前記バーチャル博物館において出力されるオブジェクトは所定のアクションを加えることで関連するwebサイトもしくは資料データベースにアクセス可能にリンクしていること特徴とする、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システム。
  11. 前記仮想空間に既に配置されたオブジェクトと前記現実空間におけるランドマークを参照する参照手段を備え、前記既に配置されたオブジェクトとランドマークの位置を参照しながら新たに展示物とするデータに位置の情報を加えるオブジェクト配置手段を備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システム。
  12. 前記現実空間の地理的もしくは人為的制約によりユーザが物理的に立ち入れない立入禁止領域を設定した場合、前記出力手段は該立入禁止領域を参照して、前記オブジェクトを出力する条件を満たす前記端末位置が該立入禁止領域に含まれるかどうかを判定する判定手段を備えることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システム。
  13. 前記オブジェクトは、観覧時間、移動距離、必須展示物から選ばれる少なくとも一つの順路設定を指定する機能を備える設定オブジェクトと設定された条件により決定された順路を案内する案内オブジェクトを含み、前記設定オブジェクトに対して所定のアクションを加えることで順路設定が指定され、指定された順路を示す案内オブジェクトが出力されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システム。
  14. 前記オブジェクト出力端末は、観覧時間、移動距離、必須展示物、歴史上の人物が辿った道筋、歴史上の合戦における行軍経路から選ばれる少なくとも一つの順路設定を指定する設定入力手段を備え、前記設定された条件により決定された順路を案内する案内オブジェクトが出力することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システム。
  15. 前記設定入力手段は、GUI、音声認識から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする、請求項14に記載のバーチャル博物館システム。
  16. 前記オブジェクトは、前記バーチャル博物館の設定による時代もしくはテーマの説明をする案内キャラクターを含み、前記案内キャラクターは前記時代、テーマ、ユーザの個人属性から選ばれる少なくとも1つに応じて決まるキャラクターであることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システム。
  17. 前記オブジェクトは歴史上の人物を含み、該歴史上の人物からの視点による視覚情報による出力情報を持っているものを含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システム。
  18. 前記オブジェクトは未来の予想資料に基づいて作成された出力情報を含み、該予想資料に基づいて決まるからの視点による視覚情報による出力情報を持っているものを含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システム。
  19. 前記オブジェクト出力端末は撮像手段を備え、前記端末位置と前記オブジェクト位置との関係が所定の関係である場合に、前記撮像手段で取得した画像と前記オブジェクトとを合成して出力することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のバーチャル博物館システム。
  20. 少なくともオブジェクト位置と出力情報を含む情報により示されるオブジェクトを該出力情報に基づいて出力するオブジェクト出力端末を有し、
    前記オブジェクト出力端末の端末位置を取得する測位手段と、
    前記端末位置と前記オブジェクト位置との関係が所定の関係である場合に、前記オブジェクト出力端末から前記オブジェクトを出力する出力手段とを備えるオブジェクト出力システムを制御する博物館プログラムを記録した記録媒体において、
    前記プログラムで生成される仮想世界が展開される仮想空間とバーチャル博物館が実際に展開される現実空間との対応を定義する仮想空間管理手段を実現するプログラムコードが記録されていることを特徴とする記録媒体。
  21. 少なくともオブジェクト位置と出力情報を含む情報により示されるオブジェクトを該出力情報に基づいて出力するオブジェクト出力端末を有し、
    前記オブジェクト出力端末の端末位置及び向きを特定する測位手段と、
    前記端末位置及び向きと前記オブジェクト位置との関係が所定の関係である場合に、前記オブジェクト出力端末から前記オブジェクトを出力する出力手段とを備えるオブジェクト出力システムを制御する博物館プログラムを記録した記録媒体において、
    前記プログラムで生成される仮想世界が展開される仮想空間とバーチャル博物館が実際に展開される現実空間との対応を定義する仮想空間管理手段を実現するプログラムコードが記録されていることを特徴とする記録媒体。
  22. 前記オブジェクトは、前記バーチャル博物館の時代、テーマから選ばれる少なくとも一つの展示設定を指定する機能を備える設定オブジェクトを含み該設定オブジェクトに対して所定のアクションを加えることで展示設定が指定されることを特徴とする、請求項20または請求項21に記載の記録媒体。
  23. 前記オブジェクト出力端末は、前記バーチャル博物館の時代、テーマから選ばれる少なくとも一つの展示設定を指定する設定入力手段を備えることを特徴とする、請求項20または請求項21に記載の記録媒体。
  24. 前記テーマは、政治、文化、風俗、生態系から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする、請求項22または請求項23に記載の記録媒体。
  25. 前記設定入力手段は、GUI、音声認識から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする、請求項23に記載の記録媒体。
  26. 前記オブジェクト毎にテーマを設定するオブジェクトテーマ設定手段を備えることを特徴とする、請求項20または請求項21に記載の記録媒体。
  27. 前記オブジェクトの出力は、テキスト、音声、音楽、アイコン、静止画、動画から選ばれた少なくとも1つであることを特徴とする、請求項20または請求項21に記載の記録媒体。
  28. 前記展示設定は、ユーザの個人属性設定を含み、ユーザの個人属性に応じたオブジェクトが選択出力されることを特徴とする請求項21または請求項22に記載の記録媒体。
  29. 前記バーチャル博物館において出力されるオブジェクトは所定のアクションを加えることで関連するwebサイトもしくは資料データベースにアクセス可能にリンクしていること特徴とする、請求項20または請求項21に記載の記録媒体。
  30. 前記仮想空間に既に配置されたオブジェクトと前記現実空間におけるランドマークを参照する参照手段を備え、前記既に配置されたオブジェクトとランドマークの位置を参照しながら新たに展示物とするデータに位置の情報を加えるオブジェクト配置手段を備えることを特徴とする、請求項20または請求項21に記載の記録媒体。
  31. 前記現実空間の地理的もしくは人為的制約によりユーザが物理的に立ち入れない立入禁止領域を設定した場合、前記出力手段は該立入禁止領域を参照して、前記オブジェクトを出力する条件を満たす前記端末位置が該立入禁止領域に含まれるかどうかを判定する判定手段を備えることを特徴とする、請求項20または請求項21に記載の記録媒体。
  32. 前記オブジェクトは、観覧時間、移動距離、必須展示物から選ばれる少なくとも一つの順路設定を指定する機能を備える設定オブジェクトと設定された条件により決定された順路を案内する案内オブジェクトを含み、前記設定オブジェクトに対して所定のアクションを加えることで順路設定が指定され、指定された順路を示す案内オブジェクトが出力されることを特徴とする、請求項20または請求項21に記載の記録媒体。
  33. 前記オブジェクト出力端末は、観覧時間、移動距離、必須展示物、歴史上の人物が辿った道筋、歴史上の合戦における行軍経路から選ばれる少なくとも一つの順路設定を指定する設定入力手段を備え、前記設定された条件により決定された順路を案内する案内オブジェクトが出力することを特徴とする、請求項20または請求項21に記載の記録媒体。
  34. 前記設定入力手段は、GUI、音声認識から選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする、請求項33に記載の記録媒体。
  35. 前記オブジェクトは、前記バーチャル博物館の設定による時代もしくはテーマの説明をする案内キャラクターを含み、前記案内キャラクターは前記時代、テーマ、ユーザの個人属性から選ばれる少なくとも1つに応じて決まるキャラクターであることを特徴とする、請求項20または請求項21に記載の記録媒体。
  36. 前記オブジェクトは歴史上の人物を含み、該歴史上の人物からの視点による視覚情報による出力情報を持っているものを含むことを特徴とする、請求項20または請求項21に記載の記録媒体。
  37. 前記オブジェクトは未来の予想資料に基づいて作成された出力情報を含み、該予想資料に基づいて決まるからの視点による視覚情報による出力情報を持っているものを含むことを特徴とする、請求項20または請求項21に記載の記録媒体。
  38. 前記オブジェクト出力端末は撮像手段を備え、前記端末位置と前記オブジェクト位置との関係が所定の関係である場合に、前記撮像手段で取得した画像と前記オブジェクトとを合成して出力することを特徴とする、請求項20または請求項21に記載の記録媒体。
  39. 少なくともオブジェクト位置と出力情報を含む情報により示されるオブジェクトを該出力情報に基づいて出力するオブジェクト出力端末を有し、
    前記オブジェクト出力端末の端末位置を取得する測位手段と、
    前記端末位置と前記オブジェクト位置との関係が所定の関係である場合に、前記オブジェクト出力端末から前記オブジェクトを出力する出力手段とを備えるオブジェクト出力システムを制御する博物館プログラムで再現されるオブジェクトデータを記録した記録媒体。
  40. 少なくともオブジェクト位置と出力情報を含む情報により示されるオブジェクトを該出力情報に基づいて出力するオブジェクト出力端末を有し、
    前記オブジェクト出力端末の端末位置及び向きを特定する測位手段と、
    前記端末位置及び向きと前記オブジェクト位置との関係が所定の関係である場合に、前記オブジェクト出力端末から前記オブジェクトを出力する出力手段とを備えるオブジェクト出力システムを制御する博物館プログラムで再現されるオブジェクトデータを記録した記録媒体。
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