JPH0996059A - 折板屋根構造、およびこれに用いる天井板支持具 - Google Patents

折板屋根構造、およびこれに用いる天井板支持具

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JPH0996059A
JPH0996059A JP7284523A JP28452395A JPH0996059A JP H0996059 A JPH0996059 A JP H0996059A JP 7284523 A JP7284523 A JP 7284523A JP 28452395 A JP28452395 A JP 28452395A JP H0996059 A JPH0996059 A JP H0996059A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】下地材上に敷き詰める天井板の取付け状態を良
好なものにするとともに、外観上も使用上も難点がない
ようにすること。 【解決手段】下地材2上に折板屋根支持金具3を載置固
定し、該折板支持金具3の前後方向に突出した突片部1
7と上記下地材2との間に、長尺の天井板支持具4の少
なくとも平らな下面からなる底板29に形成した被挟持
部18を挟み込んで下地材2上に掛け渡し、天井板支持
具4が左右にも上下にも揺らがない固定状態を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、工場や体育館、
倉庫等の建造物の屋根の技術分野に関する。
【0002】
【従来の技術】上述例のような構造物の屋根は、折板屋
根を固定して形成されている。そしてこの屋根におい
て、吸音性や断熱性を高めるために、折板屋根の下にグ
ラスウール等からなる天井板を配設することが行なわれ
ている。
【0003】このためには、下地材上に固定する折板支
持金具として図18のようなものを用いる。この折板支
持金具101は、下部に、短冊状の板材102を重合し
て前後に突片103,103を形成したものである。
【0004】このような折板支持金具101を下地材上
に固定したあと、図19に示したような断面形状をなす
長尺の天井板支持具104の長さ方向の両端部を、上記
突片103に係止して下地材上に掛け渡す。その後、天
井板支持具104の左右両側縁に突出する支持片10
5,105上に、天井板106の端縁を載置して、下地
材上に天井板106を敷き詰めた状態にしてから、折板
支持金具101の上部の吊子107を用いて、折板屋根
を固定し、折板屋根の谷部で天井板106の上面を軽く
押圧するようにしている。
【0005】しかし、上述のような折板屋根構造の場
合、天井板支持具104は断面逆V字状に開いた下端か
ら両側に向けて支持片105,105を連設した形状で
あり、折板支持金具101との係止は、突片103で左
右方向のずれを抑制されているだけのものであるので、
天井板支持具104を一定の位置に止める力が乏しい。
【0006】すなわち、左右方向に若干ずれる余地があ
る上、負圧がかかったときには折板屋根が天井板を押圧
する力が弱まりガタ付きが発生するので、天井板がずれ
やすいという欠点がある。
【0007】また天井板支持具には天井板を係止する構
造がないので、折板屋根を固定してその他に部で押圧す
るまでは、天井板は単に乗っているだけの状態である。
このため、施工作業中に風によって天井板が煽られ、飛
ばされたりすることがあり、折板屋根の固定までの作業
がその日のうちに終えられない場合には、改めて作業を
し直す必要が生じることとなっていた。
【0008】さらに、天井板支持具は下面が開いている
ので、外観上見劣りがするいという難点があるととも
に、構造物内の環境条件が蒸気の発生しやすい状態にあ
る場合には、天井板支持具部分に水滴が集中して堪りや
すいという難点があった。
【0009】
【解決すべき課題及びそのための手段】そこでこの発明
は、天井板支持具を一定の位置に止められるようにする
とともに、下面を平面に設定することで、天井板がずれ
たりすることを阻止するとともに、外観上も使用上も難
点がないような折板屋根構造、およびこれに用いる天井
板支持具の提供を課題とする。
【0010】そしてそのための手段を説明すると、下地
材上に折板支持金具を載置固定し、該折板支持金具の前
後方向に突出した突片部と上記下地材との間に、長尺の
天井板支持具の少なくとも平らな下面からなる底板に形
成した被挟持部を挟み込んで、下地材上に掛け渡し、上
記天井板支持具の左右に突出する支持部上に天井板の端
縁を載置して天井板を敷き詰め、上記折板支持金具に折
板屋根を固定して折板屋根の谷部で天井板を押圧する折
板屋根構造であることを特徴とする。
【0011】またの構成は、天井板の端縁を支持する支
持部を下端の左右に突設した長尺の天井板支持具であっ
て、上記各支持部を直線で連結して下面が平面である底
板を形成し、上記支持部間から上方に、折板支持金具の
前後方向に突設した突片部材を左右に挟む2つの立設片
を立設するとともに、上記突片部材と下地材との間に挟
みこむ被挟持部を上記底板の中間に形成し、上記各立設
片の先端側をそれぞれ折曲して、天井板の上面の端縁を
係止する係止部を形成した天井板支持具であることを特
徴とする。
【0012】さらなる構成は、天井板の端縁を支持する
支持部を下端の左右に突設した長尺の天井板支持具であ
って、上記各支持部を直線で連結して下面が平面である
底板を形成し、上記支持部間から上方に立設片を立設
し、該立設片の先端側を折曲して、左右に敷き詰める天
井板の上面の端縁を係止する2つの係止部を形成すると
ともに、これら係止部の上面の高さを、折板支持金具に
形成する突片部と下地材との間に係止可能な高さに設定
して係止部を形成し、当該天井板支持具の両端部全体を
被挟持に設定するとともに、上記係止部の上面に左右方
向からの係止を可能とする係止用の傾斜面を形成した天
井板支持具であることを特徴とする。
【0013】
【作用及び効果】すなわち、この発明によると、天井板
支持具は、下地材上に固定した折板支持金具の前後方向
に突出した突片部と上記下地材との間に挟み込んで、下
地材上に掛け渡すので、天井板支持具は強固に、一定の
位置に保持することができる。このため、この天井板支
持具の支持部上に天井板の端縁を載置して天井板を敷き
詰め、折板支持金具に折板屋根を固定して折板屋根の谷
部で天井板を押圧すると、天井板支持具がガタ付かない
ことに加えて、折板屋根が天井板を上から押圧するの
で、地震で震動が発生した時や台風等で吹上げによる負
圧がかかった時などでも、天井板がずれたりしない頑丈
な折板屋根構造を得ることができる。
【0014】しかも、天井板支持具の底板の下面は平面
であるので、外観上見劣りがすることを阻止できるとと
もに、構造物内が蒸気を大量に発生する場合であって
も、蒸気が集中して堪ることを阻止して、局所的な腐食
を防止しての耐久性の向上や、局所的な水滴の落下を抑
制しての使用上の便宜を図ることもできる。
【0015】特に、請求項2の天井板支持具によると、
2つの立設片はそれぞれに、天井板の上面の端縁を係止
する係止部を有しており、両立設片間には空間もあるの
で、それぞれに左右方向に弾性変位することが可能であ
る。このため、天井板を敷き詰めるときの係止作業が容
易に行なえるとともに、形状状態も良好である。
【0016】また、請求項3の天井板支持具によれば、
立設片に天井板の上面の端縁を係止する係止部を2つ形
成しているので、各係止部はそれぞれ左右方向に弾性変
位することが可能であるとともに、立設片および、立設
片の係止部との境界部位での上下方向の弾性変位も可能
である。このため、天井板を敷き詰める時の係止作業が
容易である上に、係止状態が良好であり、また下地材上
に掛け渡すときの突片部の下に対する左右方向からの係
止も容易に行なえ強固な係止状態が得られる。
【0017】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1は屋根1を示す断面図であり、この図に示
すように屋根1は、H鋼等からなる下地材2上に折板支
持金具3を載置固定した後、天井板支持具4を下地材2
上に掛け渡して、天井板5を下地材2上に敷き詰めた状
態にして、上記折板支持金具3に折板屋根6を固定した
構造である。
【0018】前述の折板支持金具3は、図2に示すよう
に構成している。すなわち、金具本体7上に係止金具8
を固定した構造であり、前者の金具本体7は帯状の金属
板を略等脚台形状に折曲するとともに、下端の中間に2
つの挟持片9,9を立設して構成している。これら挟持
片9,9の中央部には角孔10を形成し、両者間には板
状の突片部材11を根角ボルト12と、ワッシャ13
と、スプリングワッシャ14とナット15とで取付ける
ようにしている。
【0019】突片部材11は、前述の天井板支持具4を
係止するに必要な所定の長さに形成し、長さ方向に沿っ
て長孔16を形成している。この長孔16は、後述する
天井板支持具4の取付けを行ないやすいようにスライド
するためのものである。
【0020】また、突片部材11の両端の突片部17,
17には、後述する天井板支持具4の被挟持部18(図
3参照)を挟持するための隙間を設けるべく、下端縁に
切欠き19を形成している。この切欠き19を設けずと
も突片部材11を上述の隙間を形成する程度上へ上げて
取付けるようにすればよいが、突片部材11の安定性が
悪いので、ここでは、中間部20が金具本体7の下面と
面一になるようにして上述の切欠き19を形成してい
る。
【0021】前述の係止金具8は皿状に形成し、左右両
側面の上端から係止片21,22を延設している。これ
ら係止片21,22のうち正面に向かって左側の係止片
21を右側の係止片22よりも低く形成して、前述の折
板屋根3を固定できるようにしている。この係止金具8
は、根角ボルト23を金具本体7の角孔24と係止金具
8の貫通孔25とに挿通して、ワッシャ26とスプリン
グワッシャ27とナット28とで固定できるようにして
いる。
【0022】前述の天井板支持金具4は、図3に示すよ
うに、帯状の金属板を長さ方向に沿って折曲して形成し
たもので、下地材2間の長さに略対応した所定長さの長
尺状である。
【0023】断面形状は略逆T字状で、下面が平面をな
す底板29の左右両側部を、天井板5を支持するための
支持部30,30としている。そしてこの底板29の支
持部30,30間を、突片部17と下地材2との間の隙
間に挟みこむ上述の被挟持部18としている。なお、図
1では便宜上隙間をあけて描いている。そしてまた、こ
の被挟持部18の両側部位からは、立設片31,31を
立設して、突片部17を左右に挟むようにするととも
に、これらの先端側をそれぞれ外側に折曲して、天井板
5の上面の端縁を係止する係止部32,32を形成して
いる。
【0024】すなわち、天井板支持具4を下地材2間に
掛け渡すには、折板支持金具3に固定した突片部材11
の両端の突片部17に、天井板支持具4における端部の
立設片31,31間の隙間を嵌合させるとともに、被挟
持部18を突片部17と下地材2との間に押し込んで挟
持させる。嵌合させるときには、突片部材11がスライ
ド可能であるようにナット15を緩めておき、天井板支
持具4を、下地材2の上からでも下からでもよいから所
定位置に位置させ、その後、突片部材11をスライドし
て嵌合し、ナット15を締めるようにするようにすると
よい。
【0025】なお、突片部材11を図4に示すように形
成して、ナット15を緩めたり締めたりしなくとも容易
に係止できるようにするもよい。すなわち、中間部に形
成した丸孔33の一端側に、図5に示すように、折板支
持金具4を固定したときに下地材2から突出しない程度
の長さL1の突片部17を形成し、他端側に、それの倍
程度の長さL2の突片部17を形成している。突片部材
11をこのように形成した場合には、まず図5に実線で
示したように長い方の突片部17に天井板支持具4を係
止した後、実線の矢印で示した方向にスライドさせ、天
井板支持具4の他端を係止させる。天井板支持具4の長
さは、一端を長さの長い突片部17にいっぱいに係止し
たときに、他端と、短い方の突片部17との間に1〜2
mm程度の隙間があくように設定するとよい。
【0026】また、天井板支持具4は、図6に示したよ
うに、立設片31,31の先端側の係止部32,32の
形成を、外側から内側に折曲して行なうもよい。
【0027】前述のように構成した折板支持金具3を下
地材2上に固定し、天井板支持具4もまた固定した後、
天井板5を敷き詰めて行く場合、下地材2間における天
井板5の継ぎ目は図7、図8、図9に示したような継ぎ
目用の接続支持具34を用いる。この接続支持具34
も、帯状の金属板を長さ方向に沿って折曲して形成し、
図7の接続支持具34は、下面が平面をなす底板35の
一側縁35aを若干内側に折曲するとともに、他側縁3
5bも内側に折曲した後中間位置において直角に折曲し
て立設片36を形成して構成している。立設片36の長
さは、天井板支持具4の支持部30と係止部32との間
の厚みに対応する長さで、端部を、図示したように天井
板支持具4の支持部30上に載置できるようにしてい
る。つまり、左右方向に並ぶ天井板支持具4間に掛け渡
すわけである。
【0028】また、図8の接続支持具34は、両端部に
切り込みを入れて直角に折曲し、図7の立設片36と同
じ高さのに立設片37を形成する。この場合、立設片3
7の幅は、天井板支持具4の支持部30の幅よりも狭く
設定する。
【0029】図9の接続支持具34は、帯状の金属板の
両端を、支持部30と係止部32との間の長さに対応す
る長さ直角に折曲して立設片34a,34aを形成する
とともに、これら立設片34a,34aより内側に支持
部30の幅と同じ長さ隔てた部位から中間部を下側に膨
出して、この膨出部34bの下面が天井板支持具4の底
板29の下面と面一になるように設定している。このと
き、膨出部34bの両側縁には天井板5との間に隙間が
できるのを防止すべく、側壁34c,34cを立設して
いる。この場合には接続支持具34自体の位置ずれが係
止により起こりにくいとともに、外観は段差がないので
良好である。
【0030】上述のように構成する屋根1では、まず下
地材2上に折板支持金具3を溶接により固定し、次に天
井板支持具4を、前述のごとくして下地材2上に掛け渡
す。このとき、天井板支持具4の被挟持部18は、折板
支持金具3の突片部17と、折板支持金具3を固定して
いる下地材2との間に挟持されるので、2つの立設片3
1,31により左右方向の位置固定がなされる上、上下
方向にも強固な位置固定がなされる。このため、天井板
支持具4を一度下地材2上に掛け渡したならば、故意に
外そうとしない限り外れることはなく、不測の脱落を防
止できるとともに、掛け渡した段階で作業を中断しても
何ら問題はなく、作業のやり直しをしなければならない
ような事態を回避できる。
【0031】天井板支持具4を下地材2上に掛け渡した
あとは、天井板支持具4上に天井板5を敷き詰める。こ
のときに、天井板5は支持部30と係止部32との間に
係止され保持されるので、しっかりと敷き詰めることが
できる。このため、風に煽られたりした場合でも敷き詰
めた状態を維持でき、また上述の場合と同様に、たとい
作業の中断があったとしても何ら問題はない。この効果
は、天井板支持具4が強固に掛け渡せる事と相俟って、
大きい。
【0032】天井板5を敷き詰めた後は、折板支持金具
3の係止金具8を利用して、折板屋根6を固定して屋根
1を構成する。折板屋根6の固定により、折板屋根6の
谷部6aが天井板5を押圧するので、天井板支持具4も
天井板5もガタ付かないことと合わせて、地震で震動が
発生した時や台風等で吹上げによる負圧がかかった時な
どでも、天井板5がずれたりしない頑丈な屋根1を得る
ことができる。
【0033】しかも、天井板支持具4の底板29の下面
は平面であるので、外観上見劣りがすることを阻止でき
るとともに、構造物内が蒸気を大量に発生する場合であ
っても、蒸気が集中して堪ることを阻止して、局所的な
腐食を防止しての耐久性の向上や、局所的な水滴の落下
を抑制しての使用上の便宜を図ることもできる。
【0034】また、2つの立設片31,31はそれぞれ
に、天井板5の上面の端縁を係止する係止部32を有し
ており、両立設片31,31間には空間もあるので、そ
れぞれに左右方向に弾性変位することが可能である。こ
のため、天井板5を敷き詰めるときの係止作業が容易に
行なえるとともに、形状状態も良好である。
【0035】以下、他の実施例を説明する。折板屋根6
が馳締型である場合には、例えば図10に示したよう
な、吊子41を固定する折板支持金具42を用いるとよ
い。この折板支持金具42は、金具本体43の上部に吊
子41固定用の段部44を形成し、根角ボルト45を金
具本体43の角孔43と吊子41の貫通孔47とに通し
てワッシャ48とスプリングワッシャ49とナット50
とを用いて固定する。図11はこの折板支持金具42を
用いた屋根1の断面図である。
【0036】図12は、天井板支持具4の被挟持部18
を天井板支持具4の両端部全体に設定した場合の折板支
持金具3と天井板支持具4とを示す斜視図である。天井
板折板支持金具3は、金具本体7の全体を略等脚台形状
に形成するとともに、下部の中間位置をさらに等脚台形
状に折曲して突片部材取付け部51を形成している。こ
の突片部材取付け部51には、上面の平らな面51aに
根角ボルト52とワッシャ53とスプリングワッシャ5
4とナット55とを用いて突片部材11を取付ける。こ
の突片部材11は、少なくとも下地材2の幅に対応する
程度の長さの短冊状で、一側縁を折曲して「へ」字状に
形成し、第1係止片56を設けている。そして他側縁の
両端部には、適宜間隔を隔てて切り込みを入れてからこ
の切り込みの間を一側縁と同じ角度に折曲して第2係止
片57を形成している(図13参照)。
【0037】そして天井板支持具4は、上述の突片部材
の両端の突片部17と下地材2との間に入る高さに形成
している。断面形状は先の実施例で示したような形状で
あるもよいが、図12と図13に示したような形状であ
るほうが、上下方向にも弾性変位が可能であるので係止
に都合が良い。
【0038】すなわちこの天井板支持具4の断面形状
は、下面を平面とする底板29を形成し、その一側縁を
若干折り返すとともに、他側縁も折り返した後中間位置
において直角に折曲して立設片31を形成し、その先端
側を等脚台形状をなすように順に折曲して、左右両側に
それぞれ係止部32,32を形成している。上部の等脚
台形は、上述した突片部材11の第1係止片56と第2
係止片57との傾斜に対応するものであって、上述の係
止を可能とする係止用の傾斜面58を形成している。
【0039】他にも、図14、図15に示すような断面
形状の天井板支持具4を形成するもよい。図14の天井
板支持具4は、立設片31の先端側を丸形に形成し、先
端縁と立設片31の上端との間に適宜の隙間を形成して
いる。この場合には、上述した突片部材11の第1係止
片56と第2係止片57との間隔を、左右方向のずれを
阻止可能な幅狭に設定すればよい。上述のように立設片
31の先端側の断面形状を丸形にした場合には、天井板
5を支持させるときの落し込み作業がきわめて円滑に行
なえる。これは上面の湾曲した傾斜面58と、先端縁と
立設片31の上端との間の隙間との作用による。
【0040】なお、立設片31の先端側を丸形にする場
合に、前述の実施例のように立設片31を適宜間隔を隔
てて2つ形成して、この先端側を図16に示すように外
側から、または図17に示したように内側から、それぞ
れ半円形に湾曲して形成するもよい。
【0041】図15の天井板支持具4は、立設片31の
先端側を四角形に折曲している。この場合には、突片部
材11の第1係止片56と第2係止片57との間隔を上
面の幅に対応するように設定する。この図15の天井板
支持具4の場合には、傾斜面58を形成してはいない
が、突片部材11の第1係止片56と第2係止片57の
設定角度や湾曲によって容易な取付けが可能であるとと
もに、あらかじめ突片部材11を緩めておいて天井板支
持具4を所定位置に位置させた後、突片部材11を締付
けても取付けが可能である。
【0042】折板支持金具3と天井板支持具4とをこの
ように構成した場合には、天井板5を下地材2間に掛け
渡すとき、図12に矢印で示したように左右方向から係
止して行なう。このため、天井板支持具4の長さを持て
余すことがなく、作業は簡単に、そして円滑に行なえ
る。
【0043】つまり、各係止部はそれぞれ左右方向に弾
性変位することが可能であるとともに、立設片31およ
び、立設片31の係止部32,32との境界部位での上
下方向の弾性変位も可能であるため、天井板5を敷き詰
める時の係止作業が容易である上に、係止状態が良好で
あり、また下地材上に掛け渡すときの突片部17の下に
対する左右方向からの係止も容易に行なえ強固な係止状
態が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】屋根を示す断面図。
【図2】折板支持金具を示す分解斜視図。
【図3】折板支持金具と天井板支持具を示す斜視図。
【図4】他の例の突片部材の斜視図。
【図5】図4の突片部材を用いた係止動作を示す側面
図。
【図6】他の例の天井板支持具の斜視図。
【図7】天井板の継ぎ目部の係止状態を示す斜視図。
【図8】天井板の継ぎ目部の係止状態を示す斜視図。
【図9】天井板の継ぎ目部の係止状態を示す斜視図。
【図10】他の実施例に係る折板支持金具を示す斜視
図。
【図11】他の実施例に係る屋根の断面図。
【図12】他の実施例に係る折板支持金具と天井板支持
具の斜視図。
【図13】他の実施例に係る屋根の断面図。
【図14】他の実施例に係る天井板支持具の斜視図。
【図15】他の実施例に係る天井板支持具の斜視図。
【図16】他の実施例に係る天井板支持具の斜視図。
【図17】他の実施例に係る天井板支持具の斜視図。
【図18】従来技術の折板支持金具を示す斜視図。
【図19】従来技術の天井板の取付け状態を示す断面
図。
【符号の説明】
1…屋根 2…下地材 3…折板支持金具 4…天井板支持具 5…天井板 6…折板屋根 6a…谷部 11…突片部材 17…突片部 18…被挟持部 29…底板 30…支持部 31…立設片 32…係止部 42…折板支持金具 58…傾斜面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下地材上に折板支持金具を載置固定し、該
    折板支持金具の前後方向に突出した突片部と上記下地材
    との間に、長尺の天井板支持具の少なくとも平らな下面
    からなる底板に形成した被挟持部を挟み込んで、下地材
    上に掛け渡し、上記天井板支持具の左右に突出する支持
    部上に天井板の端縁を載置して天井板を敷き詰め、上記
    折板支持金具に折板屋根を固定して折板屋根の谷部で天
    井板を押圧する折板屋根構造。
  2. 【請求項2】天井板の端縁を支持する支持部を下端の左
    右に突設した長尺の天井板支持具であって、上記各支持
    部を直線で連結して下面が平面である底板を形成し、上
    記支持部間から上方に、折板支持金具の前後方向に突設
    した突片部を左右に挟む2つの立設片を立設するととも
    に、上記突片部と下地材との間に挟みこむ被挟持部を上
    記底板の中間に形成し、上記各立設片の先端側をそれぞ
    れ折曲して、天井板の上面の端縁を係止する係止部を形
    成した天井板支持具。
  3. 【請求項3】天井板の端縁を支持する支持部を下端の左
    右に突設した長尺の天井板支持具であって、上記各支持
    部を直線で連結して下面が平面である底板を形成し、上
    記支持部間から上方に立設片を立設し、該立設片の先端
    側を折曲して、左右に敷き詰める天井板の上面の端縁を
    係止する2つの係止部を形成するとともに、これら係止
    部の上面の高さを、折板支持金具に形成する突片部と下
    地材との間に係止可能な高さに設定して係止部を形成
    し、当該天井板支持具の両端部全体を被挟持に設定する
    とともに、上記係止部の上面に左右方向からの係止を可
    能とする係止用の傾斜面を形成した天井板支持具。
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