JPH0995467A - 円盤状化合物の製造方法 - Google Patents

円盤状化合物の製造方法

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JPH0995467A
JPH0995467A JP7252522A JP25252295A JPH0995467A JP H0995467 A JPH0995467 A JP H0995467A JP 7252522 A JP7252522 A JP 7252522A JP 25252295 A JP25252295 A JP 25252295A JP H0995467 A JPH0995467 A JP H0995467A
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Hideyuki Nishikawa
秀幸 西川
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】円盤状化合物を製造するとき、側鎖部前駆体に
酸に弱い官能基を有していても導入可能な製造方法を提
供する。 【解決手段】フェノール性ヒドロキシ基を有する中心部
前駆体と、カルボン酸を有する側鎖部前駆体からエステ
ル化により円盤状化合物を製造する方法において、側鎖
部前駆体である混合酸無水物誘導体とフェノール性ヒド
ロキシ基を有する中心部前駆体との反応によりエステル
化を行うことを特徴とする円盤状化合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は位相差膜等の光学異
方性材料などの機能性材料の原料となる円盤状化合物の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フェノール性ヒドロキシ基を有する中心
部前駆体に、側鎖部をエステル結合を用いて連結する場
合、側鎖部前駆体のカルボン酸を酸クロライドに変換
し、エステル化を行う方法が知られている。例えば、C.
Vauchierらの研究報告〔Mol.Cryst.Liq.Cryst.66巻、
103頁(1981年)〕やT.W.Warmerdam らの研究報
告〔Liquid Crystals 3巻、1087頁(1988
年)〕に記載されている。しかし、酸クロライドを経由
する従来の技術では、酸クロライド調製時、塩素化剤、
例えば塩化チオニルとの反応により発生する酸のため
に、酸に弱い官能基(具体的に例えば、α、β−不飽和
カルボニル基、エノールエーテル基、エポキシ基、アセ
タール基、シリルエーテル基)を有する側鎖部を導入す
ることは、非常に困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、フェノール性ヒドロキシ基を有する中心部前駆体と
カルボン酸を有する側鎖部前駆体からエステル化により
円盤状化合物を合成する場合、たとえ、側鎖部前駆体が
酸に弱い置換基を有していても導入可能な製造方法を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、下記の製造方法により本発明の目的が達
成できることを見出した。 (1) 円盤状化合物の中心部となりうる、フェノール性ヒ
ドロキシ基を有する中心部前駆体と、側鎖部となりうる
カルボン酸を有する側鎖部前駆体から、エステル化によ
り円盤状化合物を製造する方法において、側鎖部前駆体
のカルボン酸部を活性化した混合酸無水物誘導体と、中
心部前駆体との反応によりエステル化を行うことを特徴
とする円盤状化合物の製造方法。 (2) フェノール性ヒドロキシ基を有する中心部前駆体が
2,3,6,7,10,11−ヘキサヒドロキシトリフ
ェニレンであることを特徴とする(1) 記載の円盤状化合
物の製造方法。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明における円盤状化合物とは
その中心部に円盤状の分子部分を有することを特徴とす
る。側鎖部を除いた中心部の円盤状の形態的特徴は例え
ば、その原形化合物である水素置換体について、以下の
ように表現され得る。まず、分子の大きさを以下のよう
にして求める。 1)該分子につき、できる限り平面に近い、好ましくは
平面分子構造を構築する。この場合、結合距離、結合角
としては、軌道の混成に応じた標準値を用いる事が好ま
しく、例えば日本化学会編、化学便覧改訂4版基礎編、
第II分冊15章(1993年刊 丸善)を参照すること
ができる。 2)前記1)で得られた構造を初期値として、分子軌道
法や分子力場法にて構造最適化する。方法としては例え
ば、Gaussian92、MOPAC93 、CHARMm/QUANTA、MM3 が挙
げられる。好ましくはGaussian92である。 3)構造最適化によって得られた構造の重心を原点に移
動させ、座標軸を慣性主軸(慣性テンソル楕円体の主
軸)にとる。 4)各原子にファンデルワールス半径で定義される球を
付与し、これによって分子の形状を記述する。 5)ファンデルワールス表面上で各座標軸方向の長さを
計測し、それらそれぞれをa、b、cとする。 以上の手順により求められたa、b、cをもちいて円盤
状の形態を定義すると、a≧b>cかつa≧b≧a/
2、好ましくはa≧b>cかつa≧b≧0.7aと表す
ことができる。またb/2>cであることが好ましい。
【0006】また円盤状化合物の具体的化合物として挙
げると、例えば日本化学会編、季刊化学総説No. 22
「液晶の化学」第5章、第10章2節(1994年刊
学会出版センター)、C.Destradeらの研究報告、Mol.Cr
yst.liq.Cryst.71巻、111頁(1981年)、B.Ko
hne らの研究報告、Angew.Chem. 96巻、70頁(19
84年)、J.M.Lehnらの研究報告、J.Chem.Soc.Chem.Co
mmun.,1794頁(1985年)、J.Zhang 、J.s.Moor
e らの研究報告、J.Am.Chem.Soc., 116巻、2655
頁(1994年)に記載の母核化合物の誘導体が挙げら
れる。
【0007】例えば、ベンゼン誘導体、トリフェニレン
誘導体、トルキセン誘導体、フタロシアニン誘導体、ポ
ルフィリン誘導体、アントラセン誘導体、ヘキサエチニ
ルベンゼン誘導体、ジベンゾピレン誘導体、コロネン誘
導体およびフェニルアセチレンマクロサイクル誘導体が
挙げられる。さらに、日本化学会編、“化学総説No.1
5 新しい芳香族の化学”(1977年 東京大学出版
会刊)に記載の環状化合物およびそれらの複素原子置換
等電子構造体を挙げることができる。
【0008】それゆえに、円盤状化合物の中心部となり
うるフェノール性ヒドロキシ基を有する中心部前駆体と
しては、例えばベンゼン環、トリフェニレン環、トルキ
セン環、フタロシアニン環、ポルフィリン酸、アントラ
セン環、ヘキサエチニルベンゼン環、ジベンゾピレン
環、コロネン環、フェニルアセチレンマクロサイクル環
に放射状にヒドロキシ基が置換した化合物が挙げられ
る。本発明に用いられる中心部前駆体として好ましく
は、トリフェニレン環にヒドロキシ基が置換した、2,
3,6,7,10,11−ヘキサヒドロキシトリフェニ
レンである。これらを分子の中心部とし、例えばアルカ
ノイルオキシ基や、置換ベンゾイルオキシ基がその側鎖
部として放射状に置換された構造により円盤状化合物が
形成される。
【0009】側鎖部となりうるカルボン酸を有する側鎖
部前駆体としては、例えば、飽和脂肪酸(例えば、ブタ
ン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン
酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸)、4−アルキル
安息香酸(例えばアルキル基として、ブチル、ペンチ
ル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、
ドデシル)、4−アルコキシ安息香酸(例えばアルコキ
シ基として、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキ
シ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、
デシルオキシ、ドデシルオキシ)が挙げられ、分子中に
アリール基、複素環基を含んでいても良い。
【0010】また、C.Hansch, A.Leo, R.W.Taft 著、ケ
ミカルレビュー誌(Chem.Rev.) 1991年、91巻、1
65〜195頁(アメリカ化学会)に記載されている置
換基で置換されていてもよく、代表例としてアルコキシ
基、アルキル基、アルコキシカルボニル基、ハロゲン原
子が挙げられる。更に分子中に、例えばエーテル基、エ
ステル基、カルボニル基、チオエーテル基、スルホキシ
ド基、スルホニル基、アミド基のような官能基を有して
いても良い。特に分子中に、酸に弱い官能基、例えば加
水分解または付加反応を生じる官能基、具体的にはα,
β−不飽和カルボニル基{例えば、アクリロイル〔具体
的に例えば、4−アクリロイルオキシブタン酸、6−ア
クリロイルオキシヘキサン酸、8−アクリロイルオキシ
オクタン酸、10−アクリロイルオキシデカン酸、4−
(アクリロイルオキシブチルオキシ)安息香酸、4−
(6−アクリロイルオキシヘキシルオキシ)安息香酸、
4−(8−アクリロイルオキシオクチルオキシ)安息香
酸、4−(10−アクリロイルオキシデシルオキシ)安
息香酸〕、メタクリロイル〔具体的に例えば、4−メタ
クリロイルオキシブタン酸、6−メタクリロイルオキシ
ヘキサン酸、8−メタクリロイルオキシオクタン酸、1
0−メタクリロイルオキシデカン酸、4−(4−メタク
リロイルオキシブチルオキシ)安息香酸、4−(6−メ
タクリロイルオキシヘキシルオキシ)安息香酸、4−
(8−メタクリロイルオキシオクチルオキシ)安息香
酸、4−(10−メタクリロイルオキシデシルオキシ)
安息香酸〕、クロトノイル}、エノールエーテル基{例
えばビニルエーテル〔具体的に例えば、4−ビニルオキ
シブタン酸、6−ビニルオキシヘキサン酸、8−ビニル
オキシオクタン酸、10−ビニルオキシデカン酸、4−
(4−ビニルオキシブチルオキシ)安息香酸、4−(6
−ビニルオキシヘキシルオキシ)安息香酸、4−(8−
ビニルオキシオクチルオキシ)安息香酸、4−(10−
ビニルオキシデシルオキシ)安息香酸〕}、エポキシ
基、アセタール基、シリルエーテル基を有している場合
に好ましい。また、側鎖部前駆体の主鎖の原子数は、カ
ルボン酸もしくは安息香酸部を除いて、2〜30個が好
ましく、更に好ましくは4〜20個である。
【0011】混合酸無水物調製時に用いられるカルボン
酸と対をなす酸としては、例えば、炭酸エステル(例え
ば、炭酸モノエチルエステル)、カルボン酸(例えば、
ピバリン酸、トリフルオロ酢酸)、スルホン酸(例え
ば、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸)、無機酸
(例えば、リン酸)が挙げられる。この中で好ましく
は、スルホン酸であり、更に好ましくはメタンスルホン
酸である。また、これらの酸は、酸クロライドの型でカ
ルボン酸と反応させるが、この時用いられる酸クロライ
ドの使用量は、カルボン酸に対して0.9〜1.05当
量、好ましくは1.0当量である。混合酸無水物調製時
に用いられる溶媒としては、例えば1,2−ジメトキシ
エタン、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン(T
HF)、酢酸エチル、ジメチルホルムアミド(DMF)
が挙げられるが、この中でもとくにテトラヒドロフラン
(THF)、酢酸エチルが好ましい。
【0012】混合酸無水物調製時に用いられる塩基とし
ては、例えば三級アミン(例えば、トリエチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミン、N−メチルモルホリ
ン)、ピリジン類(例えば、ピリジン、ピコリン、ルチ
ジン)が挙げられるが、この中でもとくにトリエチルア
ミン、ジイソプロピルエチルアミンが好ましい。また使
用量は、カルボン酸に対して1.0〜2.0当量、好ま
しくは1.0〜1.1当量である。混合酸無水物調製時
の温度は−30℃〜15℃、好ましくは−20℃〜5℃
である。
【0013】混合酸無水物の調製法としては、例えば、
カルボン酸+アミン+溶媒に酸クロライドを滴下、カル
ボン酸+酸クロライド+溶媒にアミンを滴下、酸クロラ
イド+溶媒に、カルボン酸+アミン+溶媒を滴下が挙げ
られるが、とくに酸クロライド+溶媒に、カルボン酸+
アミン+溶媒を滴下が好ましい。混合酸無水物誘導体と
ヒドロキシ基の反応に用いられる塩基としては、例えば
三級アミン(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピ
ルエチルアミン、N−メチルモルホリン)、ピリジン類
(例えば、ピリジン、ピコリン、ルチジン)が挙げられ
るが、好ましくはトリエチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミンである。
【0014】フェノール性ヒドロキシ基を有する中心部
前駆体は、粉体、懸濁液、溶液の状態で、混合酸無水物
反応液に添加してもよいし、混合酸無水物反応液を添加
してもよい。用いられる溶媒としては、例えば、ジメチ
ルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド
(DMF)、THF、1,2−ジメトキシエタン、1,
4−ジオキサン、酢酸エチル、ジクロロメタン、クロロ
ホルム、アセトンが挙げられるが、好ましくはDMF、
DMSO、THFである。また、エステル化の反応を促
進するために、触媒〔例えば、4−ジメチルアミノピリ
ジン(DMAP)〕を加える方が好ましい。
【0015】以下に本発明によって得られる化合物の具
体例を示す。但し、本発明の範囲はこれらのみに限定さ
れるものではない。
【0016】
【化1】
【0017】
【化2】
【0018】
【化3】
【0019】
【化4】
【0020】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明を具
体的に説明する。 実施例1 化合物例No. 16の合成 200mlの三ツ口フラスコにメタンスルホニルクロライ
ド13.21g(50mmol)、ニトロベンゼン0.1m
l、THF38mlを入れ0℃に冷却し、4−(4−アク
リロイルオキシブチルオキシ)安息香酸13.21g
(50mmol)、ジイソプロピルエチルアミン9.6ml
(55mmol)のTHF30ml溶液を滴下した。0℃で3
0分間攪拌後、ジイソプロピルエチルアミン7.8ml
(45mmol)、4−ジメチルアミノピリジン0.62g
を添加し、次いで、2,3,6,7,10,11−ヘキ
サヒドロキシトリフェニレン1.62g(5mmol)のT
HF32ml懸濁液を添加した。室温で12時間攪拌後、
反応液に水を加え、AcOEtで抽出した。抽出液をM
gSO4 で乾燥後、濾過した。濾液を−5℃に冷却しヘ
キサンを加え結晶化を行い化合物No. 16 7.29g
(81%)を得た。
【0021】化合物No. 16の同定データ1 H-NMR(CDCl3) δ:8.4(s.6H) 、7.9(d.12H)、6.7(d.12
H)、6.4(d.6H) 、6.1(dd.6H)、5.8(d.6H) 、4.2(brs.12
H)、3.9(brs.12H)、1.9(brs.24H) 示差熱分析計(DSC)及び偏光顕微鏡観察による相転
位温度測定 結晶相−175℃−ND 液晶相−210℃−等方性液体
【0022】実施例2 化合物例No. 18の合成 100mlの三ツ口フラスコにメタンスルホニルクロライ
ド1.37g(12mmol)、ニトロベンゼン0.1ml、
THF20mlを入れ、0℃で4−(6−メタアクリロイ
ルオキシヘキシルオキシ)安息香酸3.68g(12mm
ol)、トリエチルアミン1.7ml(12mmol)のTHF
15ml溶液を滴下した。0℃で30分間攪拌後、4−ジ
メチルアミノピリジン0.15g、トリエチルアミン
1.7ml(12mmol)を添加し、次いで、2,3,6,
7,10,11−ヘキサヒドロキシトリフェニレン0.
32g(1.0mmol)のTHF15ml懸濁液を添加し、
室温で12時間攪拌後した。減圧濃縮後、カラムクロマ
トグラフィーを用いて精製し、化合物No. 18 1.4
7g(78%)を得た。
【0023】化合物No. 18の同定データ1 H-NMR(CDCl3) δ:8.4(s.6H) 、7.9(d.12H)、6.7(d.12
H)、6.1(s.6H) 、5.5(s.6H) 、4.1(t.12H)、3.9(t.12
H)、1.9(s.18H)、1.6-1.8(m.24H)、1.3-1.5(m.24H) DSC及び偏光顕微鏡観察による相転位温度測定 結晶相−95℃−ND 液晶相−155℃−等方性液体
【0024】実施例3 化合物例No. 8の合成 実施例1と同様に反応を行い、化合物No. 8 7.3g
(85%)を得た。 化合物No. 8の同定データ1 H-NMR(CDCl3) δ:8.3(s.6H) 、7.9(d.12H)、6.6(d.12
H)、3.9(t.12H)、1.7-1.8(m.12H)、1.2-1.5(m.60H)、0.
8(t.18H) DSC及び偏光顕微鏡観察による相転位温度測定 結晶相−172℃−ND 液晶相−244℃−等方性液体
【0025】実施例4 化合物例No. 17の合成 実施例1と同様に反応を行い、化合物No. 17 7.9
8g(81%)を得た。 化合物No. 17の同定データ1 H-NMR(CDCl3) δ:8.4(s.6H) 、8.0(d.12H)、6.7(d.12
H)、6.4(d.12H)、6.2(dd.12H) 、5.8(d.12H)、4.2(t.12
H)、4.0(t.12H)、1.6-1.9(m.24H)、1.4-1.6(m.24H) DSC及び偏光顕微鏡観察による相転位温度測定 結晶相−112℃−ND 液晶相−180℃−等方性液体
【0026】実施例5 化合物例No. 19の合成 実施例1と同様に反応を行い、化合物No. 19 8.0
1g(85%)を得た。 化合物No. 19の同定データ1 H-NMR(CDCl3) δ:8.4(s.6H) 、8.0(d.12H)、6.9(dq.1
2H) 、6.7(d.12H)、5.9(d.6H) 、4.1(t.12H)、3.9(t.12
H)、1.9(d.18H)、1.6-1.9(m.24H)、1.4-1.6((m.24H) DSC及び偏光顕微鏡観察による相転位温度測定 結晶相−95℃−ND 液晶相−166℃−等方性液体
【0027】実施例6 化合物例No. 21の合成 実施例1と同様に反応を行い、化合物No. 21 7.0
3g(78%)を得た。 化合物No. 21の同定データ1 H-NMR(CDCl3) δ:8.3(s.6H) 、7.9(d.12H)、6.6(d.12
H)、6.4(dd.6H)、4.2(d.6H) 、4.0(d.6H) 、4.9(t.12
H)、3.6(t.12H)、1.6-1.9(m.24H)、1.3-1.6(m.24H) DSC及び偏光顕微鏡観察による相転位温度測定 結晶相−132℃−ND 液晶相−217℃−等方性液体
【0028】比較例1 化合物例No. 16の合成(酸クロライド経由) 50mlの三ツ口フラスコに4−(4−アクリロイルオキ
シブチルオキシ)安息香酸2.64g(10mmol)、塩
化チオニル2.2ml、DMF20mg及びトルエン10ml
を加え40℃で30分間攪拌した。反応終了後、過剰の
塩化チオニルとトルエンを減圧下留去した。これに、ピ
リジン10mlと2,3,6,7,10,11−ヘキサヒ
ドロキシトリフェニレン0.32gを添加し、室温で1
2時間攪拌後した。減圧下、過剰のピリジンを留去後、
シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製し、化合物
No. 16 1.30g(72%)を得た。
【0029】比較例2 化合物例No. 17の合成 比較例1と同様に反応を行い、化合物No. 17(75
%)を得た。
【0030】比較例3 化合物例No. 8の合成 比較例1と同様に反応を行い、化合物No. 8(76%)
を得た。以上、表1に本発明と従来技術の目的物の純
度、副生成物の比、及び副生成物を含む単離収率をまと
めた。なお、目的物の純度は高速液体クロマトブラフ
(HPLC)(検出波長:280nm)により求めた。
【0031】
【表1】
【0032】表1によれば、本発明による実施例1、4
では目的物の純度が高く、副生成物が全く生成していな
い。これに対して、比較例1、2では、酸クロライド調
製時に生じた塩酸の付加により、副生成物が生成し、目
的物の純度を下げている。また、酸に弱い官能基を持た
ない系においても、本発明による実施例3の方が比較例
3よりも単離収率が優れているため、本発明は酸クロラ
イドを経由する従来技術の代替となりうる。本発明は、
フェノール性ヒドロキシ基を有する剛直な中心部とカル
ボン酸を有する側鎖部からエステル化によりディスコテ
ィック液晶性化合物を製造する場合において、たとえ側
鎖部に酸に弱い官能基を有していたとしても、高収率、
高純度で目的物に変更可能な製造方法を提供することが
できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 495/14 C07D 495/14 A // C09K 19/32 9279−4H C09K 19/32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円盤状化合物の中心部となりうる、フェ
    ノール性ヒドロキシ基を有する中心部前駆体と、側鎖部
    となりうるカルボン酸を有する側鎖部前駆体からエステ
    ル化により円盤状化合物を製造する方法において、側鎖
    部前駆体のカルボン酸部を活性化した混合酸無水物誘導
    体と、中心部前駆体との反応によりエステル化を行うこ
    とを特徴とする円盤状化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 中心部前駆体が2,3,6,7,10,
    11−ヘキサヒドロキシトリフェニレンであることを特
    徴とする請求項1記載の円盤状化合物の製造方法。
  3. 【請求項3】 側鎖部前駆体が付加反応または加水分解
    を生じる官能基を有することを特徴とする請求項1記載
    の円盤状化合物の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009062296A (ja) * 2007-09-05 2009-03-26 Fujifilm Corp カルボン酸エステル化合物の製造方法
JP2010030974A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Nippon Zeon Co Ltd 液晶化合物の製造方法
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