JPH0995259A - 押出材継手部の接合構造 - Google Patents
押出材継手部の接合構造Info
- Publication number
- JPH0995259A JPH0995259A JP27835795A JP27835795A JPH0995259A JP H0995259 A JPH0995259 A JP H0995259A JP 27835795 A JP27835795 A JP 27835795A JP 27835795 A JP27835795 A JP 27835795A JP H0995259 A JPH0995259 A JP H0995259A
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- bonding
- extruded material
- extruded
- bonded
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルミニウム等の軽金属材料にて押し出し成
形された中空の押出材同士を継手を介して結合する場合
の接合部分の結合強度、剛性を向上する。 【解決手段】 被結合材としての押出材と継手との接合
面を階段状に設定することにより、溶接長が大きくとれ
ることから、結合強度、剛性を向上させることができ、
かつ応力集中部位を溶接部からはずすことができるた
め、強度上有利になる。
形された中空の押出材同士を継手を介して結合する場合
の接合部分の結合強度、剛性を向上する。 【解決手段】 被結合材としての押出材と継手との接合
面を階段状に設定することにより、溶接長が大きくとれ
ることから、結合強度、剛性を向上させることができ、
かつ応力集中部位を溶接部からはずすことができるた
め、強度上有利になる。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、アルミニウム等の
軽金属材料にて押し出し成形された中空材同士の継手部
分に於ける接合構造に関するものである。
軽金属材料にて押し出し成形された中空材同士の継手部
分に於ける接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム等の軽金属材料にて一定の
断面形状で押し出し成形された長尺の中空押出材は、比
較的自由に断面形状を設定し得る上、横方向と縦方向と
の厚さを互いに異ならせて一体成形し得るので、使用の
部位に応じた所望の強度特性を高効率に得ることができ
ることから、近時、自動車のフレーム構成材としての用
途に注目が集まりつつある。
断面形状で押し出し成形された長尺の中空押出材は、比
較的自由に断面形状を設定し得る上、横方向と縦方向と
の厚さを互いに異ならせて一体成形し得るので、使用の
部位に応じた所望の強度特性を高効率に得ることができ
ることから、近時、自動車のフレーム構成材としての用
途に注目が集まりつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような軽金属材料
の押出材同士の結合方法の一つとして、押出材21、2
2同士をつき合わせて直接溶接または機械結合等によっ
て結合する方法(図6(a))があるが、押出材21、
22同士が複雑な押出断面形状の場合や互いの部材がオ
フセットしている場合には、つき合わせが困難であるこ
とから、単につき合わせて結合するのは困難である。
の押出材同士の結合方法の一つとして、押出材21、2
2同士をつき合わせて直接溶接または機械結合等によっ
て結合する方法(図6(a))があるが、押出材21、
22同士が複雑な押出断面形状の場合や互いの部材がオ
フセットしている場合には、つき合わせが困難であるこ
とから、単につき合わせて結合するのは困難である。
【0004】そこで、このような結合部分では鋳造等に
より製作された継手13を介して溶接または機械結合等
によって結合する方法(図6(b))が採用されるが、
例えば押出材22に結合された継手23に押出材21を
溶接する場合、押出材21を一平面にて切断し、その端
面21aで溶接すると、端面21aの溶接長はその断面
周長分しか確保されず、継手部に外力が加えられた際に
溶接部に応力が集中し易くなることから、強度、剛性を
確保するべく場合によっては溶接部分を補強しなければ
ならず、その作業効率が低下しがちであった。
より製作された継手13を介して溶接または機械結合等
によって結合する方法(図6(b))が採用されるが、
例えば押出材22に結合された継手23に押出材21を
溶接する場合、押出材21を一平面にて切断し、その端
面21aで溶接すると、端面21aの溶接長はその断面
周長分しか確保されず、継手部に外力が加えられた際に
溶接部に応力が集中し易くなることから、強度、剛性を
確保するべく場合によっては溶接部分を補強しなければ
ならず、その作業効率が低下しがちであった。
【0005】本発明は上記したような従来技術の問題点
に鑑みなされたものであり、その主な目的は、アルミニ
ウム等の軽金属材料にて押し出し成形された中空の押出
材同士を継手を介して結合する場合の接合部分の結合強
度、剛性を向上することにある。
に鑑みなされたものであり、その主な目的は、アルミニ
ウム等の軽金属材料にて押し出し成形された中空の押出
材同士を継手を介して結合する場合の接合部分の結合強
度、剛性を向上することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的は本発明に
よれば、中空の押出材からなる結合部材に継手を介して
被結合部材を突き当てて溶接により結合するための押出
材継手部の接合構造であって、前記結合部材に固設され
た前記継手と前記被結合部材との接合面がその側方から
見て段差を有することを特徴とする押出材継手部の接合
構造を提供することにより達成される。ここで、段差の
段部としては斜線状または曲線状でも良い。
よれば、中空の押出材からなる結合部材に継手を介して
被結合部材を突き当てて溶接により結合するための押出
材継手部の接合構造であって、前記結合部材に固設され
た前記継手と前記被結合部材との接合面がその側方から
見て段差を有することを特徴とする押出材継手部の接合
構造を提供することにより達成される。ここで、段差の
段部としては斜線状または曲線状でも良い。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。
明の構成を詳細に説明する。
【0008】図1は本発明が適用された押出材継手部の
構造を示す模式的な側面図である。結合部材としての押
出材1には予め継手3が強固に結合されている。この継
手3の被結合部材としての押出材2との接合面2aには
段部2bを有し、段差が形成されている。また、同様に
押出材2の継手3との接合面3aにも、上記接合面2a
に整合するように段部3bが設けられている。従って、
従来に比較して接合長がその段差分だけ長くなると共に
応力が分散されるようになっている。
構造を示す模式的な側面図である。結合部材としての押
出材1には予め継手3が強固に結合されている。この継
手3の被結合部材としての押出材2との接合面2aには
段部2bを有し、段差が形成されている。また、同様に
押出材2の継手3との接合面3aにも、上記接合面2a
に整合するように段部3bが設けられている。従って、
従来に比較して接合長がその段差分だけ長くなると共に
応力が分散されるようになっている。
【0009】ここで、図2(a)〜(c)に示すよう
に、段部2b、3bは、例えば傾斜していたり曲線状と
しても良く、押出材同士の断面形状及び結合位置などに
応じて適宜決定して良い。
に、段部2b、3bは、例えば傾斜していたり曲線状と
しても良く、押出材同士の断面形状及び結合位置などに
応じて適宜決定して良い。
【0010】
【実施例】図3は、本発明が適用された自動車の車体フ
レームを示している。この車体フレームは、アルミニウ
ム等の軽金属材料にて押し出し成形されたパイプ状の中
空押出材を互いに溶接により接続して構成されている。
レームを示している。この車体フレームは、アルミニウ
ム等の軽金属材料にて押し出し成形されたパイプ状の中
空押出材を互いに溶接により接続して構成されている。
【0011】図4は、図3のフロントロアピラー11と
ルーフサイドレール12との結合部を示している。下方
フロア側から立設するフロントロアピラー11の上端部
には側面形状が略3角形をなすフロントアッパー継手1
3が設けられている。その上端には、段部13bを有
し、段差が形成されたルーフサイドレール12との接合
面13aが形成されている。また、ルーフサイドレール
12の下端面にもフロントアッパー継手13の接合面1
3aに整合するべく段部12bを有する接合面12aが
切断加工することにより形成されている(図5)。そし
て、これら接合面12a、13aを整合させて溶接する
ことにより、フロントロアピラー11とルーフサイドレ
ール12とが結合している。このように段差分だけ長い
溶接長となることで、また応力が集中する部分が図に示
すA部となって溶接部からオフセットしていることによ
り、強度上有利な構造となっている。
ルーフサイドレール12との結合部を示している。下方
フロア側から立設するフロントロアピラー11の上端部
には側面形状が略3角形をなすフロントアッパー継手1
3が設けられている。その上端には、段部13bを有
し、段差が形成されたルーフサイドレール12との接合
面13aが形成されている。また、ルーフサイドレール
12の下端面にもフロントアッパー継手13の接合面1
3aに整合するべく段部12bを有する接合面12aが
切断加工することにより形成されている(図5)。そし
て、これら接合面12a、13aを整合させて溶接する
ことにより、フロントロアピラー11とルーフサイドレ
ール12とが結合している。このように段差分だけ長い
溶接長となることで、また応力が集中する部分が図に示
すA部となって溶接部からオフセットしていることによ
り、強度上有利な構造となっている。
【0012】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による押出材継手部の接合構造によれば、被結合材と
しての押出材と継手との接合面を階段状に設定すること
により、溶接長が大きくとれることから、結合強度、剛
性を向上させることができ、かつ応力集中部位を溶接部
からはずすことができるため、強度上有利になる。
明による押出材継手部の接合構造によれば、被結合材と
しての押出材と継手との接合面を階段状に設定すること
により、溶接長が大きくとれることから、結合強度、剛
性を向上させることができ、かつ応力集中部位を溶接部
からはずすことができるため、強度上有利になる。
【図1】本発明が適用された押出材継手部の構造を示す
模式的な側面図。
模式的な側面図。
【図2】(a)〜(c)は、本発明の応用例を示す押出
材継手部の要部の模式的な側面図。
材継手部の要部の模式的な側面図。
【図3】本発明が適用された車体フレームの全体斜視
図。
図。
【図4】図3のフロントロアピラーとルーフサイドレー
ルとの結合部を示す側面図。
ルとの結合部を示す側面図。
【図5】図4に示すルーフサイドレールの接合面の加工
手順及び加工後の形状を示す斜視図。
手順及び加工後の形状を示す斜視図。
【図6】(a)〜(b)は、従来の押出材の結合構造を
示す模式的な側面図。
示す模式的な側面図。
1 結合部材としての押出材 2 被結合部材としての押出材 2a 接合面 2b 段部 3 継手 3a 接合面 3b 段部 11 フロントロアピラー 12 ルーフサイドレール 12a 接合面 12b 段部 13 フロントアッパー継手 13a 接合面 13b 段部 21、22 押出材 21a 端面 23 継手
Claims (1)
- 【請求項1】 中空の押出材からなる結合部材に継手
を介して被結合部材を突き当てて溶接により結合するた
めの押出材継手部の接合構造であって、 前記結合部材に固設された前記継手と前記被結合部材と
の接合面がその側方から見て段差を有することを特徴と
する押出材継手部の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27835795A JPH0995259A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 押出材継手部の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27835795A JPH0995259A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 押出材継手部の接合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0995259A true JPH0995259A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17596216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27835795A Pending JPH0995259A (ja) | 1995-10-02 | 1995-10-02 | 押出材継手部の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0995259A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021053709A (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-08 | 本田技研工業株式会社 | スイング式クランプ装置 |
-
1995
- 1995-10-02 JP JP27835795A patent/JPH0995259A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021053709A (ja) * | 2019-09-27 | 2021-04-08 | 本田技研工業株式会社 | スイング式クランプ装置 |
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