JPH0994050A

JPH0994050A - 型焼き上げ食品焼成器

Info

Publication number: JPH0994050A
Application number: JP7276252A
Authority: JP
Inventors: Masaji Hashimoto; 政次橋本
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1995-09-29
Filing date: 1995-09-29
Publication date: 1997-04-08

Abstract

(57)【要約】【課題】凹型の割れ等の発生の度に焼成器を交換する
必要がなく、しかも、食感に優れた美味しいたこ焼きや
大判焼きを短時間に焼き上げることのできる型焼き上げ
食品焼成器を提供する。【解決手段】焼成器本体１に対し、食品材料を流し込
む焼成凹型２を着脱自在に設け、更に全体を銅材にて形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、たこ焼きや大判
焼き等の型焼き上げ食品を焼成する型焼き上げ食品焼成
器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、たこ焼きや大判焼き等を焼成する
焼成器は、材料を流し込む凹型を設けた板状のものが普
及しており、そのほとんどはテフロン加工を施したアル
ミニウム鋳物又は鉄鋳物製のものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】焼成器は、調理加工時
に全体を火にかけて使用されるが、食品を直接に焼き上
げる凹型は、火による加熱と材料による冷却が繰り返さ
れるので、局部的に最も疲労度が大きく、割れや穿孔等
が発生しやすかった。

【０００４】そして、いったん割れや穿孔等が発生した
焼成器の修理は難しく、また、業務用に用いられること
が多い焼成器は、凹型が一つでも使用できなくなると一
定時間内の出来上り数に狂いが生じてしまうため、割れ
や穿孔等が発生する度に新品と交換しなければならず、
コスト高をまねいた。

【０００５】また、たこ焼きや大判焼き等は、表面はこ
んがりと、中はしっとりと柔らかく焼き上げたものが理
想であるが、アルミニウム鋳物や鉄鋳物等で形成されて
いる従来の焼成器では、熱伝導がそれほど優れていない
ため、表面がこんがりと焼けた時には、中の水分が抜け
てぼそぼそとした食感になってしまうことが多く、焼き
上がりにも時間がかかった。

【０００６】そこで、この発明は、上述した不都合な点
等に鑑み、凹型の割れや穿孔等の発生の度に焼成器を交
換する必要がなく、しかも、食感に優れ、美味しいたこ
焼きや大判焼き等を短時間に焼き上げることのできる型
焼き上げ食品焼成器を提供することを課題として創出さ
れたものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】このためこの発明は、焼
成器本体に対し、食品材料を流し込む焼成凹型を着脱自
在に設けたことにより上記課題を解決する。

【０００８】また、焼成器本体及び焼成凹型は銅材にて
形成することが好ましい。

【０００９】

【発明の実施の形態】

【実施例】第１図及び第２図を参照して、この発明の型
焼き上げ食品の実施例を説明すると次の通りである。

【００１０】図において示す符号１は、銅板をプレスし
て製造した焼成器本体である。焼成器本体１には、四角
形状で適宜深さ陥没した状態の位置決め陥没部１ａが縦
横に規則正しく２０個設けられており、各位置決め陥没
部１ａの中央には貫通孔１ｂが穿設されると共に、貫通
孔１ｂの周縁からは適宜高さの筒状の嵌合補助部１ｃが
焼成器本体１の裏面側に延設され、且つ、各位置決め陥
没部１ａの角隅部近傍にはリベット孔１ｄが穿設されて
いる。

【００１１】一方、符号２は、同じく銅板をプレスして
製造した焼成凹型であり、この焼成凹型２は、外形が略
四角形の位置決め嵌合板２ａと、この位置決め嵌合板２
ａの中央部をプレスにより半球状に凹ませることで形成
され、且つ、前記焼成器本体１の貫通孔１ｂに嵌合可能
となる凹部２ｂとから構成されている。尚、図示例で
は、焼成凹型２の凹部２ｂをタコ焼き用に半球状に形成
しているが、大判焼きの場合は円筒状、鯛焼きの場合は
鯛の形と、形状は型焼き上げ食品によって夫々異なるの
でこれに限定されるものではなく、また、位置決め嵌合
板及び陥没部１ａの形状も円形、その他適宜形状に設定
可能である。

【００１２】位置決め嵌合板２ａは、凹部２ｂが貫通孔
１ｂに嵌合した時に前記位置決め陥没部１ａに嵌合可能
となるもので、その上面が嵌合状態において焼成器本体
１の位置決め陥没部１ａ以外の部分と平滑になるように
その厚さは位置決め陥没部１ａの深さと同寸に設定され
ており、更に、そのの角隅部近傍には嵌合状態で位置決
め陥没部１ａのリベット孔１ｄと一致するリベット孔２
ｄが形成されている。

【００１３】そして、各焼成凹型２は、前記嵌合状態で
一致させたリベット孔２ｄとリベット孔１ｄに一連にリ
ベット３を挿通して先端を潰すことで焼成器本体１に取
り付けている。リベット留めは、リベット３の一端を切
断すれば外すことができるので、各焼成凹型２は、使用
途中に凹部２ｂに割れや穿孔等が発生した場合、交換が
可能である。

【００１４】この時、各焼成凹型２の位置決め嵌合板２
ａは、位置決め陥没部１ａに嵌合してその上面に全体的
に当接した状態となるので、調理時には焼成器本体１と
焼成凹型２との熱の伝導は良好であり、各焼成凹型によ
る食品の焼き上がりは均一でムラが出ることがない。

【００１５】また、前記嵌合補助部１ｃは、凹部２ｂの
外周寸法と同じ内径に形成されており、凹部２ｂの貫通
孔１ｂへの嵌合時に凹部２ｂの外周に当接することで、
ガタつかないように嵌合状態をサポートすると共に、前
記位置決め嵌合板２ａと同様、焼成器本体１と焼成凹型
２との熱の伝導を良好にして各焼成凹型の焼き上がりに
ムラが出ないよう作用する。

【００１６】この他、焼成凹型２の焼成器本体１に対す
る取り付け手段としては、リベット留めに代えてボルト
留めを採用したり、焼成凹型２と焼成器本体１に例えば
凹凸等の雄部、雌部を形成し、雄雌部の強制嵌合によっ
て取り付ける等、従来ある着脱可能な取り付け手段を採
用しても焼成凹型２は交換が可能になる。

【００１７】また、図示例では、一つの焼成凹型２に対
して凹部２ｂを一つ形成しているが、何等これに限定さ
れるものではなく、一つの焼成凹型２に対して、凹部２
ｂを一対形成したり、複数一組で形成してもよい。

【００１８】尚、焼成器本体の形状、寸法、材質、構
成、焼成凹型の数、形状、寸法、材質、構成等は、上述
した実施例に限定されないことは言うまでもない。

【００１９】

【発明の効果】しかして、この発明によれば、焼成器本
体１に対し、食品材料を流し込む焼成凹型２を着脱自在
に設けたから、焼成凹型２に割れや穿孔等が発生した場
合に焼成器本体１から焼成凹型２を外して交換すること
が可能となり、従来のように一ケ所の損傷の発生で焼成
器全体を新品と交換しなければならなかったのに比べ、
使用耐久年月ははるかに長くなり、たこ焼きや大判焼き
等の型焼き上げ食品を業務として製造している者にとっ
てはかなりのコストの節減となる。

【００２０】また、この発明によれば、焼成器本体１及
び焼成凹型１は銅材にて形成したから、熱伝導性に優れ
たものになるので、たこ焼きや大判焼き等を表面はこん
がりと、中はしっとりと柔らかい理想的な食感に短時間
で焼き上がるようになる。

【００２１】そして、短時間で焼き上がるようになった
ことで、一定時間内の製造量が増すと共に、燃料費が節
減され、型焼き上げ食品を従来よりも廉価に販売提供で
きるものとなる。

【００２２】しかして、この発明によれば、たこ焼きや
大判焼き等の型焼き上げ食品を製造販売する場合のコス
トダウンに貢献でき、且つ、食感に優れた美味なものに
焼き上げることができ、しかも構成簡単で安価に製造で
きる等、産業上極めて有益な効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示す斜視図である。

【図２】この発明の一実施例を示す断面図である。

【符号の説明】

１焼成器本体１ａ位置決め陥没部
１ｂ貫通孔１ｃ嵌合補助部１ｄリベット孔
２焼成凹型２ａ位置決め嵌合板２ｂ凹部
２ｄリベット孔３リベット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】焼成器本体に対し、食品材料を流し込む
焼成凹型を着脱自在に設けたことを特徴とする型焼き上
げ食品焼成器。
【請求項２】焼成器本体及び焼成凹型を銅材にて形成
した請求項１記載の型焼き上げ食品焼成器。