JPH0993977A - 動力発生装置 - Google Patents

動力発生装置

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JPH0993977A
JPH0993977A JP7245740A JP24574095A JPH0993977A JP H0993977 A JPH0993977 A JP H0993977A JP 7245740 A JP7245740 A JP 7245740A JP 24574095 A JP24574095 A JP 24574095A JP H0993977 A JPH0993977 A JP H0993977A
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Kazuhiko Asada
和彦 麻田
Hidekazu Yamashita
秀和 山下
Hideki Omori
英樹 大森
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平滑コンデンサを用いずに、交流電源の谷間
の位相で十分なトルク(あるいは推力)を得ること。 【構成】 交流電源53の位相に応じて、巻線60a等
に、第1及び第2の永久磁石63、64による磁束を弱
める向きの電流が流れるように、電圧検知手段81の出
力に応じてスイッチング素子69等のオンオフのタイミ
ングを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、家庭用および産業用に
使用されるモータやリニアモータなど、機械的にパワー
を取り出して負荷に供給する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術における、一般にDCブラシ
レスモータと呼ばれる動力発生装置の主要構成図を図1
2に示す。図12の動力発生装置は、一般に固定子と呼
ばれる第1の物体1と、第1の物体1の内側に回転自在
に設けられ、一般に回転子と呼ばれる第2の物体2を有
している。第2の物体2は、第1の永久磁石3、第2の
永久磁石4、磁性体5、出力軸6により成り立ってい
て、第1の永久磁石3は磁性体5の表面にN極が外側に
なるように接着されており、第2の永久磁石4は磁性体
5の表面にS極が外側になるように接着されている。出
力軸6は、磁性体5の中心に取り付けられていて、回転
の動力を外部の機械的な負荷に取り出すために設けられ
ている。
【0003】第1の物体1は、鉄心7、巻線8a〜10
bはいずれも、第2の物体2が回転した場合、第1の永
久磁石3および第2の永久磁石4が発生する磁束を受け
る位置に巻かれ、巻線8aと巻線8b、巻線9aと巻線
9b、巻線10aと巻線10bは各々直列に接続されて
いる。鉄心7は、磁気回路の磁気抵抗を減らす作用をす
るもので、第1の永久磁石3および第2の永久磁石4か
ら発生する磁束が巻線8a〜10bに作用する際、その
磁束を大にする作用をしている。
【0004】交流電源11は、100V60Hzで、一
般に商用電源とも呼ばれるものである。交流電源11の
出力は、全波の整流回路12に接続されている。整流回
路12は、ダイオード13〜16によって構成され、交
流電源11の全波整流波形を出力するものである。
【0005】インバータ17は、整流回路12の出力に
接続されていて、一般に3相インバータと呼ばれる構成
となっている。インバータ17は、トランジスタ18〜
23、ダイオード24〜29によって構成されている。
【0006】また、フィルタ回路40は、電解式の平滑
コンデンサ41とチョークコイル42によって構成さ
れ、整流回路12の出力電圧をリプルが少ない、ほぼ完
全な直流にすることができるものとなっている。
【0007】制御回路30は、駆動回路31と、論理回
路32によって構成され、各トランジスタのベース端子
は、すべて駆動回路31に接続されている。第2の物体
2上には、位置検知手段であるホールIC34が設けら
れ、第2の物体2が回転運動する際、第1の永久磁石3
および第2の永久磁石4の位置を検知して電気的に出力
している。
【0008】論理回路32は、ホールIC34からの信
号を受け、それに応じて各トランジスタのオンオフ信号
を作り出す仕組みとなっている。
【0009】以上の構成により、従来の技術の動力発生
装置は、第2の物体2の回転に応じて、ホールIC34
から信号が出力され、その出力信号に応じた信号が論理
回路32から出力され、その結果、駆動回路31が作用
して、トランジスタ18〜23の中から選択されたトラ
ンジスタに必要な信号を供給するものである。この際、
選択されたトランジスタによって、電流が所定の巻線に
供給されるが、当該巻線は第1の永久磁石3または第2
の永久磁石4の磁束と作用し、反作用でトルクを生み、
出力軸6からそのトルクを取り出すことができる。従っ
て、外部の負荷はそのトルクで回転運動を起こし、第2
の物体2もそれと連動して回転運動を行うが、ある角度
だけ回転すると、ホールIC34の作用により、論理回
路32への信号が変化し、論理回路32の出力信号も変
化して、インバータ17を構成する各トランジスタのオ
ンオフ状態を変化させ、各巻線への電流供給状態が変化
させ、継続的にトルクを発生させるようにする。
【0010】このような動作を繰り返すことにより、従
来の技術の動力発生装置は、出力軸6から連続的に機械
的な回転パワーを外部の負荷に供給することができるも
のである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術においては、インバータ17に入力され
る電圧波形を十分に平滑するため、平滑コンデンサ41
の静電容量を非常に大きくする必要があり、また、交流
電源11から供給される電流の高調波成分が大きくなり
やすいという欠点を改善するために、チョークコイル4
2のインダクタンスは十分大きなものが必要となること
から、平滑コンデンサ41とチョークコイル42で構成
されたフィルタ回路40は、非常に形状が大きく、重量
も大きく、コスト的にも非常に高価なものとなってい
た。
【0012】本発明は、上記の課題を解決するもので、
交流電源の谷間の位相において、別段の平滑コンデンサ
を設けずに、所定の動力を確保することを第1の目的と
する。
【0013】また、第2の目的は、インバータに流入す
る電流を検出することで、交流電源の谷間の位相におけ
る動力を確保することである。
【0014】また、第3の目的は、簡易的な電圧検知手
段を得ることである。また、第4の目的は、交流電源と
同期したリプル波形を出力させることにより、簡単な構
成で、制御回路を構成することである。
【0015】また、第5の目的は、交流電源の周波数に
よらずに、交流電源の谷間の位相における動力を確保す
ることである。
【0016】また、第6の目的は、脈流電源のリプルの
谷間の位相においても、十分に動力を取り出すことであ
る。
【0017】さらに、第7の目的は、リラクタンスによ
るトルク(あるいは推力)をプラスして、交流電源等の
谷間の位相においても、十分に動力を取り出すことであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明は、巻線を有する第1の物体と、前記
第1の物体に対して相対的に可動し、前記巻線に磁束が
作用するように位置した永久磁石を有する第2の物体
と、前記永久磁石の位置を検出する位置検知手段と、略
正弦波電圧を出力する交流電源と、前記交流電源を全波
整流する整流回路と、前記整流回路の出力に接続され前
記巻線に接続された少なくとも1個のスイッチング素子
を有するインバータと、前記交流電源の出力電圧の瞬時
値を検知する電圧検知手段とスイッチングタイミング制
御手段を有し前記位置検知手段の出力に応じて前記スイ
ッチング素子をオンオフ制御する制御回路とを備え、前
記スイッチングタイミング制御手段は、前記交流電源の
位相に応じて、前記巻線に前記永久磁石による磁束を弱
める向きの電流が流れるように、前記電圧検知手段の出
力に応じて前記スイッチング素子のオンオフのタイミン
グを制御してなるものである。
【0019】また、上記第2の目的を達成するために、
本発明は、巻線を有する第1の物体と、前記第1の物体
に対して相対的に可動し、前記巻線に磁束が作用するよ
うに位置した永久磁石を有する第2の物体と、前記永久
磁石の位置を検出する位置検知手段と、略正弦波電圧を
出力する交流電源と、前記交流電源を全波整流する整流
回路と、前記整流回路の出力に接続され前記巻線に接続
された少なくとも1個のスイッチング素子を有するイン
バータと、インバータの入力電流の瞬時値を検知する電
流検知手段とスイッチングタイミング制御手段を有し前
記位置検知手段の出力に応じて前記スイッチング素子を
オンオフ制御する制御回路とを備え、前記スイッチング
タイミング制御手段は、前記交流電源の位相に応じて、
前記巻線に前記永久磁石による磁束を弱める向きの電流
が流れるように、前記電流検知手段の出力に応じて前記
スイッチング素子のオンオフのタイミングを制御してな
るものである。
【0020】また、上記第3の目的を達成するために、
本発明は、特に、交流電源に直列に接続された第1及び
第2の抵抗と、前記両抵抗の接続点と整流回路のマイナ
ス端子間に接続された第3の抵抗とを備え、電圧検知手
段は、前記第3の抵抗の両端を出力端子としてなるもの
である。
【0021】また、上記第4の目的を達成するために、
本発明は、巻線を有する第1の物体と、前記第1の物体
に対して相対的に可動し、前記巻線に磁束が作用するよ
うに位置した永久磁石を有する第2の物体と、前記永久
磁石の位置を検出する位置検知手段と、略正弦波電圧を
出力する交流電源と、前記交流電源を全波整流する整流
回路と、前記整流回路の出力に接続され前記巻線に接続
された少なくとも1個のスイッチング素子を有するイン
バータと、前記交流電源と同期したリプル波形を出力す
る波形発生回路とスイッチングタイミング制御手段を有
し前記位置検知手段の出力に応じて前記スイッチング素
子をオンオフ制御する制御回路とを備え、前記スイッチ
ングタイミング制御手段は、前記交流電源の位相に応じ
て、前記巻線に前記永久磁石による磁束を弱める向きの
電流が流れるように、前記波形発生回路の出力瞬時値に
応じて前記スイッチング素子のオンオフのタイミングを
制御してなるものである。
【0022】また、上記第5の目的を達成するために、
本発明は、特に、交流電源の周波数を検知する周波数検
知手段を備え、波形発生回路は、前記周波数検知手段の
出力に応じたリプル波形を出力してなるものである。
【0023】また、上記第6の目的を達成するために、
本発明は、特に、電圧検知手段を、脈流電源のリプル電
圧源のみを検知してなるものである。
【0024】また、上記第7の目的を達成するために、
本発明の第2の物体は、特に、逆突極構造としてなるも
のである。
【0025】
【作用】本発明は、上記の構成により、交流電源の谷間
の位相において、別段の平滑コンデンサを設けずに、所
定の動力を確保することができる。
【0026】また、インバータに流入する電流を検出す
ることで、簡易的に交流電源の谷間の位相における動力
を確保することができる。
【0027】また、交流電源に直列に接続された2つの
抵抗と、その接続点と整流回路のマイナス側端子間に接
続された抵抗を用いることで、簡易的な電圧検知手段を
得ることができ、装置の小型化、軽量化、低コスト化を
図ることができる。
【0028】また、交流電源と同期したリプル波形を出
力させることにより、簡単な構成で、制御回路を構成す
ることができ、装置の性能を最大限に引き出すことがで
きる。
【0029】また、周波数検知手段を設けることで、交
流電源の周波数によらずに、交流電源の谷間の位相にお
ける動力を確保することができる。
【0030】また、脈流電源のリプル分を検知する電圧
検知手段を用いることで、脈流電源のリプルの谷間の位
相においても、十分に動力を取り出すことができる。
【0031】さらに、第2の物体を逆突起構造とするこ
とで、リラクタンスによるトルク(あるいは推力)をプ
ラスして、交流電源等の谷間の位相においても、十分に
動力を取り出すことができる。
【0032】
【実施例】
(実施例1)本発明の第一の実施例における動力発生装
置の主要構成図を図1に示す。図1においては、第1の
物体51と、第2の物体52と、交流電源53と、整流
回路54と、インバータ55と、制御回路100と、位
置検知手段であるホールIC66からなり、第2の物体
52は、第1の物体51に対して相対的に回転運動が可
能なように設けられ、第1の物体51は、エナメル線に
よって構成した巻線60a〜62bを有していて、巻線
60aと巻線60b、巻線61aと巻線61b、巻線6
2aと巻線62bは各々直列に接続されている。また、
第2の物体52は、第1の永久磁石63、第2の永久磁
石64、磁性体65で構成されている。
【0033】巻線60a〜62bは、第1の永久磁石6
3および第2の永久磁石64の磁束が作用する位置に設
けられ、ホールIC66は、第1の永久磁石63および
第2の永久磁石64の位置を検出するものである。
【0034】インバータ55は、スイッチング素子69
〜74、ダイオード75〜80によって構成され、各ス
イッチング素子は、バイポーラ式のトランジスタで構成
されている。上下に接続された各スイッチング素子の接
続点は、8a〜10bの各巻線に接続されている。ま
た、各スイッチング素子は、制御回路100によってオ
ンオフ制御され、インバータ55の入力端子は、整流回
路54の出力に接続されている。この、整流回路54
は、整流用のダイオード120〜123によって構成さ
れ、全波整流を行うものである。また、制御回路100
は、電圧検知手段81と、スイッチングタイミング制御
手段82とを備え、ホールIC66からの出力を受け、
第2の物体52と第1の物体51の間に向かって所定方
向のトルクが発生するように、スイッチング素子69〜
74のオンオフ制御を行うものである。また、電圧検知
手段81は、交流電源53の出力電圧の瞬時値を検知
し、スイッチングタイミング制御手段82により、電圧
検知手段81の出力値に応じて、スイッチング素子69
〜74のオンオフのタイミングを制御している。更に、
出力軸130は、第2の物体52の回転を取り出すため
に設けられたもので、磁性体65の中心に取り付けられ
ている。
【0035】以上の構成において、次にその動作説明を
行う。図2は、図1の動力発生装置の動作波形図であ
る。図2においては、(ア)は交流電源53の出力電圧
波形、(イ)はインバータ55の入力電圧波形、(ウ)
は、図3に示されるように、永久磁石による磁束φ0の
直角方向に対する進み位相角θであり、スイッチングタ
イミング制御手段82の制御タイミングを示した波形、
(エ)は出力軸130に発生するのトルクの波形であ
る。
【0036】本実施例においては、(ア)のA点、すな
わち交流電源53の出力電圧が零となる時刻付近で、
(ウ)に示す様にスイッチングタイミング制御手段82
の進み位相角θを最大55度まで増加させていて、その
結果として(エ)に示す本実施例のトルクを得ている。
これに対し、従来の技術においては、このような進み位
相角θの変化は行わず、つねに進み位相角θ=0として
制御しており、その結果、特に交流電源53の電圧の瞬
時値が低い時に巻線に発生する誘導起電力が、回転速度
だけによって定まる高い値となり、インバータ55から
のパワー注入能力が著しく低下してまうことから、
(エ)の破線に示すようなトルク波形となり、平均トル
クが低くなっていた。
【0037】本実施例は、進み位相角θを特に交流電源
53の出力電圧の瞬時値が低い時に大きくすることによ
って、十分なトルクを得ることが可能となるものであ
る。
【0038】図3は、本実施例で、進み位相角θの場合
の動作ベクトル図である。図3においては、第1の永久
磁石63および第2の永久磁石64によって生ずる磁束
φ0に対して、巻線に供給される電流Iの位相が、90
度以上進んでいることから、Iに進み位相角θの正弦を
乗じた電流による起磁力が、φ0とは逆向きの磁束φI
dを発生させ、このφIdは、もとのφ0を弱める作用
をする(φ0−φIdとなったのと等価となる。)。よ
って、巻線に発生する誘導起電力の値は、φ0がそのま
ま作用する場合と比して小となり、これによってインバ
ータ55からの電流の流れ込み、すなわちパワー注入が
促進される。
【0039】この様に、本実施例では、交流電源53の
出力電圧の瞬時値に応じて、スイッチングタイミング制
御手段が、進み位相角θを速やかに変化させ、動力発生
性能向上を促している。
【0040】加えて、本実施例では、交流電源53の出
力電流が流れる期間がピーク付近だけでなく、瞬時値の
低い期間にも及ぶため、交流電源53から見た力率が高
くなり、いわゆる電源高調波の発生も少なくすることが
できる。したがって、交流電源53にムリがかかること
も少なく、また交流電源53の電圧ひずみも小さくする
ことができることから、交流電源53を他の装置と共用
する場合にも、その装置が電源電圧ひずみによって誤動
作等を起こす心配もなくなる。
【0041】また、進み位相角θを脈動させることにに
より、出力軸130に発生するトルクの脈動も抑えられ
るので、負荷および第2の物体52の慣性モーメントが
小さい場合でも、特に、交流電源53の周波数の2倍の
周波数成分の速度ムラを抑えることができ、良好な定速
特性も実現することができ、トルク脈動に起因する騒音
も低減することができる。
【0042】また、従来の技術において、用いられてい
た大容量の電解コンデンサなどによる平滑コンデンサ
は、特に高温条件においては寿命が短くなるという性質
のものであったが、本実施例においては、平滑コンデン
サを全く使用しない構成としていることから、高温で装
置を使用する場合にあっても十二分な寿命を得られると
いった効果もある。
【0043】(実施例2)本発明の第2の実施例におけ
る動力発生装置の主要構成図を図4に示す。図4におい
ては、図1と以下の点が異なっているが、その他の点に
ついては、図1と同じ構成となっている。制御回路10
1は、スイッチングタイミング制御手段82と、電流検
知手段84により構成されており、電流検知手段84
は、例えばマンガニン線等を用いた抵抗83によって構
成されている。スイッチングタイミング制御手段82
は、電流検知手段84からの信号が小となった時に、ス
イッチング素子69〜74のオンオフのタイミングをホ
ールIC66の出力に応じて制御(進み位相角θを制
御)するものである。
【0044】以上の構成において、次にその動作説明を
行う。交流電源53の電圧の瞬時値が高い時には、各巻
線に発生する誘導起電力よりも交流電源53の電圧の方
が高いことから、各巻線に対してインバータ55による
電流の注入が行われるため、インバータ55の入力電流
が大きく、よってスイッチングタイミング制御手段82
は進み位相角θ=0で動作している。
【0045】交流電源53の位相が変わり、電圧の瞬時
値が低下した場合、誘導起電力は第2の物体52の回転
数が同一であれば交流電源53の位相によらず同一であ
るため、インバータ55による電流の注入が減り、発生
するトルクが減少する。しかし、このときインバータ5
5の入力電流も減少することから、電流検知手段84の
出力が低下し、これがスイッチングタイミング制御手段
82に作用し、スイッチングタイミング制御手段82に
より進み位相角θを増加させる。
【0046】すると、図3と同様の現象で、各巻線に発
生する誘導起電力の値が減少することから、交流電源5
3の出力電圧の瞬時値が低い場合でも、インバータ55
から各巻線への電流の注入が促進され、トルクを確保す
ることができる。
【0047】(実施例3)本発明の第3の実施例におけ
る動力発生装置の主要構成図を図5に示す。図5におい
ては、図1と以下の点が異なっているが、その他の点に
ついては、図1と同じ構成となっている。制御回路10
2は、スイッチングタイミング制御手段82と電圧検知
手段85によって構成させており、この内スイッチング
タイミング制御手段82については図1と同じものが使
用されているが、電圧検知手段85は、100kΩの抵
抗値を持った第1の抵抗86と、同じく100kΩの抵
抗値を持った第2の抵抗87、および5kΩの抵抗値を
持った第3の抵抗88によって構成されている。
【0048】以上の構成において、動作の説明を行う。
なお、電圧検知手段85の部分以外の動作は、図1の場
合と全く同じで異なるものはない。したがって、ここで
は電圧検知手段85の部分の動作についてのみ説明を行
う。
【0049】まず交流電源53の極性がYよりXの方が
高電位になっている状態においては、Xから第1の抵抗
86、第3の抵抗88を通り、ダイオード123を経て
交流電源53のY側に戻る経路が活性化し、同時に第2
の抵抗87が、前述の第3の抵抗88とダイオード12
3の直列回路と並列に接続された状態になる。
【0050】ここで、スイッチングタイミング制御手段
82に出力する電圧は、ピークで数ボルト程度としてい
るため、交流電源53のピーク電圧に対してはかなり低
い値となる。よって、本実施例では、第1の抵抗値を第
2の抵抗値よりもかなり大きな値とし、電圧検知手段8
5の分圧比は1対1よりもかなり低いものとしている。
【0051】つぎに、XよりYの方が高電位となってい
る状態においては、Yから第2の抵抗87、第3の抵抗
88を通り、ダイオード122を経て交流電源53のX
側に戻る経路が活性化し、同時に第1の抵抗86が、前
述の第3の抵抗88とダイオード122の直列回路と並
列に接続された状態になる。
【0052】したがって、抵抗を3本使用するだけの簡
単な構成でありながら、いずれの位相においても(Xと
Yの電位の高低関係によらず)、常に一定の分圧比をえ
ることができるものとなっている。
【0053】しかも、本実施例では、回転速度が上昇
し、巻線の誘導起電力が交流電源53の電圧の瞬時値よ
りも大きくなった場合にも、ダイオード120、121
により電圧検知手段85の出力への影響を防止すること
ができる。もし、電圧検知手段が巻線の誘導起電力の影
響を受けるものであれば、交流電源の電圧の瞬時値が低
下しても、それを検知することができず、結局交流電源
からインバータを通じてのパワー注入は、促進されない
可能性が発生する。その点、本実施例は、交流電源53
の電圧を誤差無く検知することができることから、適切
にスイッチングタイミング制御手段82に指令を出すこ
とができる。
【0054】なお、本実施例では、交流電源53が単相
のものを使用していることから、第1の抵抗は、2本用
いているが、特に交流電源は単相に限るものではなく、
例えば3相でもよい。その場合には、整流回路もダイオ
ード6本を用いたものを使用し、3本の第1の抵抗をそ
れぞれの相に接続すればよい。
【0055】(実施例4)本発明の第4の実施例におけ
る動力発生装置の主要構成図を図6に示す。図6におい
ては、図1と以下の点が異なっているが、その他の点に
ついては、図1と同じ構成となっている。制御回路10
3は、スイッチングタイミング制御手段82と波形発生
回路89によって構成させており、スイッチングタイミ
ング制御手段82については図1と同じものが使用され
ているが、波形発生回路89はマイクロコンピュータを
使用し、交流電源53の電圧の瞬時値が零となる点を検
出し、その時点から、交流電源53の半周期分(60H
Zの場合は8.3ミリ秒)の間に、マイクロコンピュー
タ内に半導体マスクで製造されるROM(リードオンリ
ーメモリー)に蓄えられたテーブルを順々に読み出し、
そのディジタル値をDA変換して、スイッチングタイミ
ング制御手段82に出力する構成となっている。
【0056】ROMに蓄えられているデータは、本実施
例では合計4.17ミリ秒分であり、これを交流電源5
3の出力の瞬時値が零となった時点を起点として、順序
よく読み出していく。データの傾向としては、初めの方
が小さく、後の方が大きな値となっている。読み出しを
スタートしてから4.17ミリ秒経た時点では、交流電
源53の電圧の瞬時値は、最高となっており、その後マ
イクロコンピュータは、データの読み出し方向を逆と
し、4.17秒から後戻りして読み出していき、次の零
電圧点が検知される頃にほぼデータの初めに戻る。スイ
ッチングタイミング制御手段82は、このような値を入
力しながら、図1の場合と同様の進み位相角θの制御を
行っていく。
【0057】本実施例では、波形発生回路89内にRO
Mでデータを書き込んでいることから、製造時に自由自
在に進み位相角θの変化波形を書き込むことができ、し
たがって動力発生装置として、性能が最も良くなるよう
に、データを設定することが簡単に実現できる。更に、
本実施例では、交流電源の半波分のさらに半分のデータ
だけをROMに書き込む構成としていることから、RO
Mの容量が少なくても十分な波形が実現でき、装置の一
層の小型化、軽量化、低コスト化が可能となっている。
【0058】(実施例5)本発明の第5の実施例におけ
る動力発生装置の主要構成図を図7に示す。図7におい
ては、図6と以下の点が異なっているが、その他の点に
ついては、図6と同じ構成となっている。制御回路10
4は、スイッチングタイミング制御手段82、波形発生
回路95、周波数検知手段96によって構成させてお
り、この内スイッチングタイミング制御手段82につい
ては図6と同じものが使用されている。
【0059】周波数検知手段は、交流電源53の電圧の
瞬時値が零になってから、次に再び零になるまでの時間
間隔から、交流電源53の周波数が50HZであるか、
60HZかを判定し、50HZであればHIGH信号を
出力し、60HZであればLOW信号を出力するもので
ある。
【0060】波形発生回路95はマイクロコンピュータ
を使用し、交流電源53の電圧の瞬時値が零となる点を
検出し、その時点から、ROMに蓄えられたテーブルを
順々に読み出し、そのディジタル値をDA変換して、ス
イッチングタイミング制御手段82に出力する構成とな
っている。
【0061】本実施例においては、波形発生回路95が
内部のROMに蓄えられているデータを読み出す速度
は、周波数検知手段96からの信号がHIGHかLOW
かで異ならせている。すなわち、周波数検知手段96か
らの信号がHIGHの場合には、図6の場合の約5/6
倍の速度で、また周波数検知手段96からの信号がLO
Wの場合には、図6の場合と同じ速さで読み出すように
している。
【0062】本実施例では、HIGH時には交流電源5
3の出力の瞬時値が零となった時点を起点として、5ミ
リ秒分として順序よく読み出し、5ミリ秒後には逆に読
み出す。またLOW時には図6の時と同様に、4.17
ミリ秒分として順序よく読み出し、4.17ミリ秒後に
は逆に読み出す。いずれの場合にも、次に交流電源53
の電圧の瞬時値が零になるころに、ほぼデータを出し終
わることになる。スイッチングタイミング制御手段82
は、このような値を入力しながら、図1の場合と同様の
進み位相角θの制御を行っていく。本実施例では、波形
発生回路89内にROMでデータを書き込んでいること
から、製造時に自由自在に進み位相角θの変化波形を書
き込むことができ、したがって動力発生装置として、性
能が最も良くなるように、データを設定することが簡単
に実現でき、かつ日本の様に50HZと60HZの混在
している場合にも、どちらの周波数でも使用できる装置
が実現できる。
【0063】(実施例6)本発明の第6の実施例におけ
る動力発生装置の主要構成図を図8に示す。図8におい
ては、図1と以下の点が異なっているが、その他の点に
ついては、図1と同じ構成となっている。脈流電源14
0は、リプル電圧源141と直流電源142によって構
成され、脈流電源140の出力は、インバータ55に接
続されている。
【0064】リプル電圧源141は、50Hzでピーク
が50Vの正弦波交流電圧を発生するものであり、直流
電源142は70Vの一定電圧を発生するものである。
したがって、脈流電源140の出力の瞬時値は、最低で
20V、最高で120Vに達するものとなっている。電
圧検知手段は、脈流電源140のリプル電圧源の成分の
みを検知する構成となっている。
【0065】以上の構成により、図3で説明したと同様
の現象が発生し、結果として第1の永久磁石63および
第2の永久磁石64によってできる磁束を弱める作用が
起こる。それによって、各巻線に発生する誘導起電力の
値は低くなり、よってVINが低い時でも、インバータ5
5からの電流の流入が促されるので、トルクの発生も大
となる。
【0066】したがって、出力に大きなリプルを有する
脈流電源140を使用しながらも、十分な動力を発生す
ることが可能となる。
【0067】なお、本実施例においては、脈流電源14
0は、リプル電圧源141と直流電源142で構成して
いるが、必ずしもこのようにして構成しなければならな
いと言うものではない。要するに、出力電圧が脈動(リ
プル)を含むものであれば何でもよく、例えば商用電源
を整流し、その出力に平滑フィルタをいれないもの、あ
るいは平滑フィルタ回路は設けていても、十分な平滑を
行わず、リプル分を多く含んだ状態で使用するものなど
であってもよい。
【0068】(実施例7)本発明の第7の実施例の動力
発生装置における第2の物体の断面図を図9に示す。本
実施例は、回路上の構成は、図8とまったくの同一であ
り、異なる部分がない。ただし、第2の物体について、
その機械的な構成が異なっているにすぎないものであ
る。即ち、図9に示すように、第1の磁性体170およ
び第2の磁性体171で、永久磁石172をサンドイッ
チにした構成としている。永久磁石172は、C側(図
面の左側)がN極、D側(図面の右側)がS極となるよ
うに設けている。そして、本実施例においては、永久磁
石172は、減磁に対して十分な耐量があるものを使用
している。
【0069】この構成によれば、C−D軸方向の磁束
は、破線のa、b、c、dに示すように、永久磁石17
2を通って流れることになるから、磁気抵抗が大であ
り、この方向のインダクタンスLdは小さくなる。逆に
A−B軸方向の磁束は、破線のe、f、g、hに示すよ
うに、永久磁石172を通らなくても、第1の磁性体1
70および第2の磁性体171という、磁気抵抗の低い
部分を通って流れることになることから、磁気抵抗が小
であり、この方向のインダクタンスLqは大きくなる。
このように、Ld<Lqとなるような構成は、一般には
逆突極と呼ばれる。本実施例で、このような逆突極の特
性をもった構成を第2の物体として設けることにより、
次のような効果がある。
【0070】脈流電源140の出力電圧の瞬時値が小と
なった時に、制御回路105の作用により、進み位相角
θとなると、巻線に流れる電流の位相も進み、そのため
に、巻線電流による磁束が、第2の物体52に対して、
ななめ方向に作用する。
【0071】ここで、Ld=Lqの非突極構造であるな
らば、ななめ方向からの磁束にたいしても、なんらのリ
ラクタンストルクは発生しないが、本実施例において
は、Ld<Lqの逆突極構造となっていることから、リ
ラクタンストルクが発生し、かつその向きは、巻線電流
と永久磁石による磁束により、フレミングの左手の法則
によって発生しているトルクの向きと同一となる。
【0072】したがって、特に進み位相角θを正にとっ
ている状態においては、フレミングの左手の法則によっ
て発生しているトルクに、リラクタンストルクが手伝う
形となり、トータルとしてのトルクが大きくなり、よっ
て動力発生性能が高くなるという効果がある。
【0073】(実施例8)本発明の第8の実施例の動力
発生装置における第2の物体の断面図を図10に示す。
図9では、NとSの2極であったのに対し、図10にお
いては、極数をN、S、N、Sの4極としている。図1
0においては、第1の永久磁石177、178、第2の
永久磁石179、180を、磁性体173〜176の中
に埋め込んで設ける構成としている。
【0074】この場合にも、やはりa、b、c、dの経
路では、磁気抵抗が大きく、Ldが小となり、逆にe、
f、g、hの経路では、磁気抵抗が小さく、Lqが大と
なり、逆突極の構成となるため、図9の説明で述べたの
と同様の効果がある。ただし、図10においては、4極
としていることから、この第2の物体を使用して装置を
構成する場合には、第1の物体の構成にも4極対応のた
めに若干の変更が必要となる。
【0075】(実施例9)本発明の第9の実施例の動力
発生装置における第2の物体の断面図を図11に示す。
図11においても、図10と同様に極数をN、S、N、
Sの4極としている。図11においては、永久磁石18
5を、磁性体189に張り付け、さらにその上から磁性
体181で覆い隠した構成としている。
【0076】この場合にも、やはりa、b、c、dの経
路では、磁気抵抗が大きく、Ldが小となり、逆にe、
f、g、hの経路では、磁気抵抗が小さく、Lqが大と
なり、逆突極の構成となるため、図10の説明で述べた
のと同様の効果が得られる。
【0077】なお、各実施例では、交流電源を単相10
0Vとしているが、3相であっても良い。3相からブリ
ッジ整流回路を通した場合には、単相の交流電源を全波
整流する場合に比べると、リプルが小さくなるが、それ
でもボトムの電圧がピークの50%となることから、従
来の技術によるとボトム部分での性能確保を行うため
に、単相の場合ほどではないにしても、やはりかなり大
容量の平滑コンデンサが必要となる。本発明を使用する
ことによって、この平滑コンデンサが不要になることか
ら、同様の効果が期待できる。
【0078】また、各実施例では、基本的に第2の物体
を2極としているが、特に2極にしなければならないと
いうものではない。4極、6極、8極などでもかまわな
い。
【0079】また、各実施例では、位置検知手段として
ホールICを用いているが、かならずしもこのようなも
のを用いなければならないというものではなく、光学的
に回転角を検知するものや、超音波を使用するもの、あ
るいは第1の物体には別段の素子を設けず、各巻線に誘
起する電圧を用いて、第2の物体の回転角度を検知する
ものであってもよい。
【0080】また、スイッチング素子の種類について
も、各実施例においては、バイポーラ式のトランジスタ
を使用しているが、MOSFETやIGBTなどを使用
してもよい。
【0081】また、各実施例は、回転運動を負荷に伝え
ることによって動力を発生するものを示しているが、必
ずしも回転に限るものではなく、例えばリニアモータの
様に直線運動を行うもの、2次元的に動力を発生するも
のなどであっても良い。
【0082】加えて、各実施例は、すべて第1の物体を
固定し、第2の物体が回転することによって動力を取り
出しているが、必ずしもこうする必要はなく、逆に第2
の物体を固定し、第1の物体の方から動力を取り出すよ
うにしてもよい。
【0083】さらに、インバータ、制御回路、交流電
源、整流回路等の構成要素については、実施例ではすべ
て第1の物体と同様に固定されているように示されてい
る。しかし、特に固定する必要はなく、たとえばこれら
の構成要素の一部またはすべてを第2の物体上に設け、
電線をひきまわして最終的に、第1の物体に設けた巻線
に接続してもよい。その際に必要であればブラシとスリ
ップリング等で電流が供給できるように構成することも
できる。
【0084】また、各実施例のインバータの構成として
も、3方式のものとしているが、3相、2相、単相な
ど、どのような構成でもよく、また、全波式、半波式の
インバータ構成はすべて使用することができる。
【0085】また、インバータの入力として、全く平滑
コンデンサを接続しない構成を示しているが、ある程度
の静電容量値の平滑コンデンサを併用してもかまわな
い。その場合には、特に交流電源の谷間で完全にインバ
ータ入力電圧が零まで低下するような状況から改善する
ことができるので、性能向上が可能となる。その場合に
おいても、本発明を使用することにより、平滑コンデン
サの静電容量は、従来の技術に比して、小とした上で性
能を確保することができるため、トータル的に装置の小
型・軽量化、および低コスト化を行うことができる。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本発明は、スイッチング
タイミング制御手段が、第2の物体と第1の物体間に交
流電源の位相に応じた所定の向きの電磁力が発生するよ
うに、電圧検知手段の出力に応じてスイッチング素子の
オンオフのタイミングを制御することにより、交流電源
の谷間の位相において、別段の平滑コンデンサを設けず
に、所定の動力を確保することができる。
【0087】また、インバータに流入する電流を検出す
ることで、簡易的に交流電源の谷間の位相における動力
を確保することができる。
【0088】また、交流電源に直列に接続された2つの
抵抗と、その接続点と整流回路のマイナス側端子間に接
続された抵抗を用いることで、簡易的な電圧検知手段を
得ることができ、装置の小型化、軽量化、低コスト化を
図ることができる。
【0089】また、交流電源と同期したリプル波形を出
力させることにより、簡単な構成で、制御回路を構成す
ることができ、装置の性能を最大限に引き出すことがで
きる。
【0090】また、周波数検知手段を設けることで、交
流電源の周波数によらずに、交流電源の谷間の位相にお
ける動力を確保することができる。
【0091】また、脈流電源のリプル分を検知する電圧
検知手段を用いることで、脈流電源のリプルの谷間の位
相においても、十分に動力を取り出すことができる。
【0092】さらに、第2の物体を逆突起構造とするこ
とで、リラクタンスによるトルク(あるいは推力)をプ
ラスして、交流電源等の谷間の位相においても、十分に
動力を取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の動力発生装置の主要構
成図
【図2】同、動力発生装置の動作波形図
【図3】同、動力発生装置のベクトル図
【図4】本発明の第2の実施例の動力発生装置の主要構
成図
【図5】本発明の第3の実施例の動力発生装置の主要構
成図
【図6】本発明の第4の実施例の動力発生装置の主要構
成図
【図7】本発明の第5の実施例の動力発生装置の主要構
成図
【図8】本発明の第6の実施例の動力発生装置の主要構
成図
【図9】本発明の第7の実施例の動力発生装置の第2の
物体の構成図
【図10】本発明の第8の実施例の動力発生装置の第2
の物体の構成図
【図11】本発明の第9の実施例の動力発生装置の第2
の物体の構成図
【図12】従来の動力発生装置の主要構成図
【符号の説明】
51 第1の物体 52 第2の物体 53 交流電源 54 整流回路 55 インバータ 63 第1の永久磁石 64 第2の永久磁石 66 ホールIC 81 電圧検知手段 82 スイッチングタイミング制御手段 100 制御回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線を有する第1の物体と、前記第1の
    物体に対して相対的に可動し、前記巻線に磁束が作用す
    るように位置した永久磁石を有する第2の物体と、前記
    永久磁石の位置を検出する位置検知手段と、略正弦波電
    圧を出力する交流電源と、前記交流電源を全波整流する
    整流回路と、前記整流回路の出力に接続され前記巻線に
    接続された少なくとも1個のスイッチング素子を有する
    インバータと、前記交流電源の出力電圧の瞬時値を検知
    する電圧検知手段とスイッチングタイミング制御手段を
    有し前記位置検知手段の出力に応じて前記スイッチング
    素子をオンオフ制御する制御回路とを備え、前記スイッ
    チングタイミング制御手段は、前記交流電源の位相に応
    じて、前記巻線に前記永久磁石による磁束を弱める向き
    の電流が流れるように、前記電圧検知手段の出力に応じ
    て前記スイッチング素子のオンオフのタイミングを制御
    してなる動力発生装置。
  2. 【請求項2】 巻線を有する第1の物体と、前記第1の
    物体に対して相対的に可動し、前記巻線に磁束が作用す
    るように位置した永久磁石を有する第2の物体と、前記
    永久磁石の位置を検出する位置検知手段と、略正弦波電
    圧を出力する交流電源と、前記交流電源を全波整流する
    整流回路と、前記整流回路の出力に接続され前記巻線に
    接続された少なくとも1個のスイッチング素子を有する
    インバータと、インバータの入力電流の瞬時値を検知す
    る電流検知手段とスイッチングタイミング制御手段を有
    し前記位置検知手段の出力に応じて前記スイッチング素
    子をオンオフ制御する制御回路とを備え、前記スイッチ
    ングタイミング制御手段は、前記交流電源の位相に応じ
    て、前記巻線に前記永久磁石による磁束を弱める向きの
    電流が流れるように、前記電流検知手段の出力に応じて
    前記スイッチング素子のオンオフのタイミングを制御し
    てなる動力発生装置。
  3. 【請求項3】 交流電源に直列に接続された第1及び第
    2の抵抗と、前記両抵抗の接続点と整流回路のマイナス
    端子間に接続された第3の抵抗とを備え、電圧検知手段
    は、前記第3の抵抗の両端を出力端子としてなる請求項
    1記載の動力発生装置。
  4. 【請求項4】 巻線を有する第1の物体と、前記第1の
    物体に対して相対的に可動し、前記巻線に磁束が作用す
    るように位置した永久磁石を有する第2の物体と、前記
    永久磁石の位置を検出する位置検知手段と、略正弦波電
    圧を出力する交流電源と、前記交流電源を全波整流する
    整流回路と、前記整流回路の出力に接続され前記巻線に
    接続された少なくとも1個のスイッチング素子を有する
    インバータと、前記交流電源と同期したリプル波形を出
    力する波形発生回路とスイッチングタイミング制御手段
    を有し前記位置検知手段の出力に応じて前記スイッチン
    グ素子をオンオフ制御する制御回路とを備え、前記スイ
    ッチングタイミング制御手段は、前記交流電源の位相に
    応じて、前記巻線に前記永久磁石による磁束を弱める向
    きの電流が流れるように、前記波形発生回路の出力瞬時
    値に応じて前記スイッチング素子のオンオフのタイミン
    グを制御してなる動力発生装置。
  5. 【請求項5】 交流電源の周波数を検知する周波数検知
    手段を備え、波形発生回路は、前記周波数検知手段の出
    力に応じたリプル波形を出力してなる請求項4記載の動
    力発生装置。
  6. 【請求項6】 巻線を有する第1の物体と、前記第1の
    物体に対して相対的に可動し、前記巻線に磁束が作用す
    るように位置した永久磁石を有する第2の物体と、前記
    永久磁石の位置を検出する位置検知手段と、直流電源と
    リプル電圧源を有する脈流電源と、前記脈流電源を整流
    する整流回路と、前記整流回路の出力に接続され前記巻
    線に接続された少なくとも1個のスイッチング素子を有
    するインバータと、前記脈流電源のリプル電圧源の瞬時
    値のみを検知してなる電圧検知手段とスイッチングタイ
    ミング制御手段を有し前記位置検知手段の出力に応じて
    前記スイッチング素子をオンオフ制御する制御回路とを
    備え、前記スイッチングタイミング制御手段は、前記脈
    流電源の位相に応じて、前記巻線に前記永久磁石による
    磁束を弱める向きの電流が流れるように、前記電圧検知
    手段の出力に応じて前記スイッチング素子のオンオフの
    タイミングを制御してなる動力発生装置。
  7. 【請求項7】 第2の物体は、逆突極構造としてなる請
    求項1〜6のいずれか1項に記載の動力発生装置。
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