JPH09117189A - 動力発生装置 - Google Patents
動力発生装置Info
- Publication number
- JPH09117189A JPH09117189A JP7269671A JP26967195A JPH09117189A JP H09117189 A JPH09117189 A JP H09117189A JP 7269671 A JP7269671 A JP 7269671A JP 26967195 A JP26967195 A JP 26967195A JP H09117189 A JPH09117189 A JP H09117189A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power supply
- output
- permanent magnet
- winding
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 低速時や起動時のインバータへの流入電流を
制限しつつ、トルクを確保すること。 【解決手段】 巻線60a等に、永久磁石63、64に
よる磁束を強める向きの電流が流れるように、位置検知
手段であるホールIC66等の出力に応じてスイッチン
グ素子69等のオンオフのタイミングを制御する。
制限しつつ、トルクを確保すること。 【解決手段】 巻線60a等に、永久磁石63、64に
よる磁束を強める向きの電流が流れるように、位置検知
手段であるホールIC66等の出力に応じてスイッチン
グ素子69等のオンオフのタイミングを制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家庭用および産業
用に使用されるモータやリニアモータなど、機械的にパ
ワーを取り出して負荷に供給する装置に関するものであ
る。
用に使用されるモータやリニアモータなど、機械的にパ
ワーを取り出して負荷に供給する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術における、一般にDCブラシ
レスモータと呼ばれる動力発生装置の主要構成図を図1
1に示す。図11の動力発生装置は、一般に固定子と呼
ばれる第1の物体1と、第1の物体1の内側に回転自在
に設けられ、一般に回転子と呼ばれる第2の物体2を有
している。第2の物体2は、第1の永久磁石3、第2の
永久磁石4、磁性体5、出力軸6により成り立ってい
て、第1の永久磁石3は磁性体5の表面にN極が外側に
なるように接着されており、第2の永久磁石4は磁性体
5の表面にS極が外側になるように接着されている。出
力軸6は、磁性体5の中心に取り付けられていて、回転
の動力を外部の機械的な負荷に取り出すために設けられ
ている。
レスモータと呼ばれる動力発生装置の主要構成図を図1
1に示す。図11の動力発生装置は、一般に固定子と呼
ばれる第1の物体1と、第1の物体1の内側に回転自在
に設けられ、一般に回転子と呼ばれる第2の物体2を有
している。第2の物体2は、第1の永久磁石3、第2の
永久磁石4、磁性体5、出力軸6により成り立ってい
て、第1の永久磁石3は磁性体5の表面にN極が外側に
なるように接着されており、第2の永久磁石4は磁性体
5の表面にS極が外側になるように接着されている。出
力軸6は、磁性体5の中心に取り付けられていて、回転
の動力を外部の機械的な負荷に取り出すために設けられ
ている。
【0003】第1の物体1は、鉄心7、巻線8a〜10
bはいずれも、第2の物体2が回転した場合、第1の永
久磁石3および第2の永久磁石4が発生する磁束を受け
る位置に巻かれ、巻線8aと巻線8b、巻線9aと巻線
9b、巻線10aと巻線10bは各々直列に接続されて
いる。鉄心7は、磁気回路の磁気抵抗を減らす作用をす
るもので、第1の永久磁石3および第2の永久磁石4か
ら発生する磁束が巻線8a〜10bに作用する際、その
磁束を大にする作用をしている。
bはいずれも、第2の物体2が回転した場合、第1の永
久磁石3および第2の永久磁石4が発生する磁束を受け
る位置に巻かれ、巻線8aと巻線8b、巻線9aと巻線
9b、巻線10aと巻線10bは各々直列に接続されて
いる。鉄心7は、磁気回路の磁気抵抗を減らす作用をす
るもので、第1の永久磁石3および第2の永久磁石4か
ら発生する磁束が巻線8a〜10bに作用する際、その
磁束を大にする作用をしている。
【0004】交流電源11は、100V60Hzで、一
般に商用電源とも呼ばれるものである。交流電源11の
出力は、全波の整流回路12に接続されている。整流回
路12は、ダイオード13〜16によって構成され、交
流電源11の全波整流波形を出力するものである。
般に商用電源とも呼ばれるものである。交流電源11の
出力は、全波の整流回路12に接続されている。整流回
路12は、ダイオード13〜16によって構成され、交
流電源11の全波整流波形を出力するものである。
【0005】インバータ17は、整流回路12の出力に
接続されていて、一般に3相インバータと呼ばれる構成
となっている。インバータ17は、トランジスタ18〜
23、ダイオード24〜29によって構成されている。
接続されていて、一般に3相インバータと呼ばれる構成
となっている。インバータ17は、トランジスタ18〜
23、ダイオード24〜29によって構成されている。
【0006】また、フィルタ回路40は、電解式の平滑
コンデンサ41とチョークコイル42によって構成さ
れ、整流回路12の出力電圧をリプルが少ない、ほぼ完
全な直流にすることができるものとなっている。
コンデンサ41とチョークコイル42によって構成さ
れ、整流回路12の出力電圧をリプルが少ない、ほぼ完
全な直流にすることができるものとなっている。
【0007】制御回路30は、駆動回路31と、論理回
路32によって構成され、各トランジスタのベース端子
は、すべて駆動回路31に接続されている。第2の物体
2上には、位置検知手段であるホールIC34が設けら
れ、第2の物体2が回転運動する際、第1の永久磁石3
および第2の永久磁石4の位置を検知して電気的に出力
している。
路32によって構成され、各トランジスタのベース端子
は、すべて駆動回路31に接続されている。第2の物体
2上には、位置検知手段であるホールIC34が設けら
れ、第2の物体2が回転運動する際、第1の永久磁石3
および第2の永久磁石4の位置を検知して電気的に出力
している。
【0008】論理回路32は、ホールIC34からの信
号を受け、それに応じて各トランジスタのオンオフ信号
を作り出す仕組みとなっている。
号を受け、それに応じて各トランジスタのオンオフ信号
を作り出す仕組みとなっている。
【0009】以上の構成により、従来の技術の動力発生
装置は、第2の物体2の回転に応じて、ホールIC34
から信号が出力され、その出力信号に応じた信号が論理
回路32から出力され、その結果、駆動回路31が作用
して、トランジスタ18〜23の中から選択されたトラ
ンジスタに必要な信号を供給するものである。この際、
選択されたトランジスタによって、電流が所定の巻線に
供給されるが、当該巻線は第1の永久磁石3または第2
の永久磁石4の磁束と作用し、反作用でトルクを生み、
出力軸6からそのトルクを取り出すことができる。従っ
て、外部の負荷はそのトルクで回転運動を起こし、第2
の物体2もそれと連動して回転運動を行うが、ある角度
だけ回転すると、ホールIC34の作用により、論理回
路32への信号が変化し、論理回路32の出力信号も変
化して、インバータ17を構成する各トランジスタのオ
ンオフ状態を変化させ、各巻線への電流供給状態が変化
させ、継続的にトルクを発生させるようにする。
装置は、第2の物体2の回転に応じて、ホールIC34
から信号が出力され、その出力信号に応じた信号が論理
回路32から出力され、その結果、駆動回路31が作用
して、トランジスタ18〜23の中から選択されたトラ
ンジスタに必要な信号を供給するものである。この際、
選択されたトランジスタによって、電流が所定の巻線に
供給されるが、当該巻線は第1の永久磁石3または第2
の永久磁石4の磁束と作用し、反作用でトルクを生み、
出力軸6からそのトルクを取り出すことができる。従っ
て、外部の負荷はそのトルクで回転運動を起こし、第2
の物体2もそれと連動して回転運動を行うが、ある角度
だけ回転すると、ホールIC34の作用により、論理回
路32への信号が変化し、論理回路32の出力信号も変
化して、インバータ17を構成する各トランジスタのオ
ンオフ状態を変化させ、各巻線への電流供給状態が変化
させ、継続的にトルクを発生させるようにする。
【0010】このような動作を繰り返すことにより、従
来の技術の動力発生装置は、出力軸6から連続的に機械
的な回転パワーを外部の負荷に供給することができるも
のである。
来の技術の動力発生装置は、出力軸6から連続的に機械
的な回転パワーを外部の負荷に供給することができるも
のである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、第2の物体2に設けられた第1の永久磁
石3および第2の永久磁石4による磁束の強さが一定で
あることから、第2の物体むの回転速度により各巻線に
発生する誘導起電力の大きさが決まってしまうものであ
った。このため、例えば回転速度を低くしたい場合に
は、交流電源11の電圧を低下させる必要がある。
来の構成では、第2の物体2に設けられた第1の永久磁
石3および第2の永久磁石4による磁束の強さが一定で
あることから、第2の物体むの回転速度により各巻線に
発生する誘導起電力の大きさが決まってしまうものであ
った。このため、例えば回転速度を低くしたい場合に
は、交流電源11の電圧を低下させる必要がある。
【0012】また、起動時においては、第2の物体2の
回転速度が零または非常に小さいことから、各巻線8a
等に発生する誘導起電力も小さくなり、インバータ17
の入力電圧とは大きな差が生ずるものであった。したが
って、そのような状態で運転を行うと、一般にインバー
タの入力電圧から誘導起電力を差し引いた値を回路の抵
抗値で除した値の電流が、各トランジスタおよび各巻線
に流れることから、その場合の電流値は非常に大きくな
り、各構成部品を傷めることがあった。
回転速度が零または非常に小さいことから、各巻線8a
等に発生する誘導起電力も小さくなり、インバータ17
の入力電圧とは大きな差が生ずるものであった。したが
って、そのような状態で運転を行うと、一般にインバー
タの入力電圧から誘導起電力を差し引いた値を回路の抵
抗値で除した値の電流が、各トランジスタおよび各巻線
に流れることから、その場合の電流値は非常に大きくな
り、各構成部品を傷めることがあった。
【0013】このような回転数低下及び各構成部品の破
壊を防ぐためには、例えば交流電源11の出力にスライ
ダック等の電圧調整器を挿入し、低い電圧をインバータ
17に入力するなどの方法をとることが必要であるが、
かかる場合には、装置形状と重量が大、かつ価格高をも
たらすものであった。
壊を防ぐためには、例えば交流電源11の出力にスライ
ダック等の電圧調整器を挿入し、低い電圧をインバータ
17に入力するなどの方法をとることが必要であるが、
かかる場合には、装置形状と重量が大、かつ価格高をも
たらすものであった。
【0014】また、従来の技術においては、インバータ
17に入力される電圧波形を十分に平滑するため、平滑
コンデンサ41の静電容量が非常に大きくする必要があ
り、更に、交流電源11から供給される電流の高調波成
分が大きくなるという欠点を改善するために、チョーク
コイル42のインダクタンスは十分大きなものが必要と
なることから、平滑コンデンサ41とチョークコイル4
2で構成されたフィルタ回路40は、非常に形状が大き
く、重量も大であり、コスト的にも非常に高価なものと
なっていた。そのために装置が大形、重量大となり、ま
たコストも高いものとなっていた。
17に入力される電圧波形を十分に平滑するため、平滑
コンデンサ41の静電容量が非常に大きくする必要があ
り、更に、交流電源11から供給される電流の高調波成
分が大きくなるという欠点を改善するために、チョーク
コイル42のインダクタンスは十分大きなものが必要と
なることから、平滑コンデンサ41とチョークコイル4
2で構成されたフィルタ回路40は、非常に形状が大き
く、重量も大であり、コスト的にも非常に高価なものと
なっていた。そのために装置が大形、重量大となり、ま
たコストも高いものとなっていた。
【0015】本発明は、上記の課題を解決するもので、
別段の平滑コンデンサを設けずに、インバータに流入す
る電流を制限し、第2の物体の回転数を低く維持すると
ともに、その際の発生トルクを大きくすることを目的と
する。
別段の平滑コンデンサを設けずに、インバータに流入す
る電流を制限し、第2の物体の回転数を低く維持すると
ともに、その際の発生トルクを大きくすることを目的と
する。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の一つの手段は、巻線を有する第1の物体と、
前記第1の物体に対して相対的に可動し、前記巻線に磁
束が作用するように位置した永久磁石を有する第2の物
体と、前記永久磁石の位置を検出する位置検知手段と、
直流電源と、前記直流電源の出力に接続され前記巻線に
接続された少なくとも1個のスイッチング素子を有する
インバータと、前記位置検知手段の出力に応じて前記ス
イッチング素子をオンオフ制御する制御回路とを備え、
前記制御回路は、前記直流電源の位相に応じて、前記巻
線に前記永久磁石による磁束を強める向きの電流が流れ
るように、前記スイッチング素子のオンオフのタイミン
グを制御してなるものである。
の本発明の一つの手段は、巻線を有する第1の物体と、
前記第1の物体に対して相対的に可動し、前記巻線に磁
束が作用するように位置した永久磁石を有する第2の物
体と、前記永久磁石の位置を検出する位置検知手段と、
直流電源と、前記直流電源の出力に接続され前記巻線に
接続された少なくとも1個のスイッチング素子を有する
インバータと、前記位置検知手段の出力に応じて前記ス
イッチング素子をオンオフ制御する制御回路とを備え、
前記制御回路は、前記直流電源の位相に応じて、前記巻
線に前記永久磁石による磁束を強める向きの電流が流れ
るように、前記スイッチング素子のオンオフのタイミン
グを制御してなるものである。
【0017】また、他の手段は、本発明の第2の物体
を、特に突極構造としてなるものである。
を、特に突極構造としてなるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明は、第2の物
体の速度が低い時や起動時等などにおいても、制御回路
によるスイッチング素子のオンオフのタイミングを加減
することにより、永久磁石の磁束を強める作用がなされ
ることから、速度に対する巻線の誘導起電力の大きさを
大とし、よって誘導起電力と直流電源の出力電圧との差
を縮めることによって、インバータに流入する電流を制
限する作用をするものである。また、その際の発生トル
クについても、永久磁石の磁束が等価的に強められたの
と同様の効果があることから、大きくとることが可能と
なるものである。
体の速度が低い時や起動時等などにおいても、制御回路
によるスイッチング素子のオンオフのタイミングを加減
することにより、永久磁石の磁束を強める作用がなされ
ることから、速度に対する巻線の誘導起電力の大きさを
大とし、よって誘導起電力と直流電源の出力電圧との差
を縮めることによって、インバータに流入する電流を制
限する作用をするものである。また、その際の発生トル
クについても、永久磁石の磁束が等価的に強められたの
と同様の効果があることから、大きくとることが可能と
なるものである。
【0019】請求項2記載の発明は、電源を交流電源と
し、電圧検知手段により検知された電圧に応じて、スイ
ッチング素子のオンオフタイミングを制御することによ
り、第1の物体に設けられた巻線に流れる電流は、第2
の物体に設けられた永久磁石の磁束を強める成分が発生
し、それにより、前記巻線に発生する誘導起電力は、ス
イッチング素子のオンオフタイミングを一定にしている
場合よりも大となり、前記巻線に流れ込む電流を交流電
源の位相に応じて制御することができる。すなわち、別
段の平滑コンデンサを設けず、交流電源の谷間の位相で
インバータの入力電圧が低くなる構成でありながら、し
っかりと動力を取り出すことができるものとなる。
し、電圧検知手段により検知された電圧に応じて、スイ
ッチング素子のオンオフタイミングを制御することによ
り、第1の物体に設けられた巻線に流れる電流は、第2
の物体に設けられた永久磁石の磁束を強める成分が発生
し、それにより、前記巻線に発生する誘導起電力は、ス
イッチング素子のオンオフタイミングを一定にしている
場合よりも大となり、前記巻線に流れ込む電流を交流電
源の位相に応じて制御することができる。すなわち、別
段の平滑コンデンサを設けず、交流電源の谷間の位相で
インバータの入力電圧が低くなる構成でありながら、し
っかりと動力を取り出すことができるものとなる。
【0020】請求項3記載の発明は、インバータに流入
する電流を検出し、インバータに流入する電流に応じ
て、スイッチング素子のオンオフのタイミングを制御す
ることから、第1の物体に設けられた巻線に流れる電流
を、第2の物体に設けられた永久磁石の磁束を強めるよ
うに制御することができ、別段の平滑コンデンサを設け
ずに、交流電源の谷間の位相における動力を確保すると
ともに、谷間の位相以外の回転数を低く維持し、その際
の発生トルクを大きくすることができる。
する電流を検出し、インバータに流入する電流に応じ
て、スイッチング素子のオンオフのタイミングを制御す
ることから、第1の物体に設けられた巻線に流れる電流
を、第2の物体に設けられた永久磁石の磁束を強めるよ
うに制御することができ、別段の平滑コンデンサを設け
ずに、交流電源の谷間の位相における動力を確保すると
ともに、谷間の位相以外の回転数を低く維持し、その際
の発生トルクを大きくすることができる。
【0021】請求項4記載の発明は、交流電源に直列に
接続された2つの抵抗と、その接続点と整流回路のマイ
ナス側端子間に接続された抵抗を用いることで、簡易的
な電圧検知手段を得ることができ、装置の小型化、軽量
化、低コスト化を図ることができる。
接続された2つの抵抗と、その接続点と整流回路のマイ
ナス側端子間に接続された抵抗を用いることで、簡易的
な電圧検知手段を得ることができ、装置の小型化、軽量
化、低コスト化を図ることができる。
【0022】請求項5記載の発明は、交流電源と同期し
たリプル波形を出力させることにより、簡単な構成で、
制御回路を構成することができ、装置の性能を最大限に
引き出すことができる。
たリプル波形を出力させることにより、簡単な構成で、
制御回路を構成することができ、装置の性能を最大限に
引き出すことができる。
【0023】請求項6記載の発明は、周波数検知手段を
設けることで、交流電源の周波数によらずに、交流電源
の谷間の位相における動力を確保することができる。
設けることで、交流電源の周波数によらずに、交流電源
の谷間の位相における動力を確保することができる。
【0024】請求項7記載の発明は、脈流電源のリプル
分を検知する電圧検知手段を用いることで、脈流電源の
場合にも、回転数を低く維持するとともに、リプルの谷
間の位相において、十分に動力を取り出すことである。
分を検知する電圧検知手段を用いることで、脈流電源の
場合にも、回転数を低く維持するとともに、リプルの谷
間の位相において、十分に動力を取り出すことである。
【0025】請求項8記載の発明は、第2の物体を突起
構造とすることで、リラクタンスによるトルク(あるい
は推力)をプラスして、回転数を低く維持するととも
に、その際の発生トルクを大きくすることができる。
構造とすることで、リラクタンスによるトルク(あるい
は推力)をプラスして、回転数を低く維持するととも
に、その際の発生トルクを大きくすることができる。
【0026】以下、その発明の実施の形態について添付
図面を参照しつつ説明する。 (実施の形態1)本発明の第1の実施の形態の動力発生
装置の回路図を図1に示す。図1においては、第1の物
体51と、第2の物体52と、直流電源151と、イン
バータ55と、制御回路100と、位置検知手段である
ホールIC66〜68からなり、第2の物体52は、第
1の物体51に対して相対的に回転運動が可能なように
設けられ、第1の物体51は、エナメル線によって構成
した巻線60a〜62bを有していて、巻線60aと巻
線60b、巻線61aと巻線61b、巻線62aと巻線
62bは各々直列に接続されている。また、第2の物体
52は、永久磁石63、永久磁石64、磁性体65で構
成されている。
図面を参照しつつ説明する。 (実施の形態1)本発明の第1の実施の形態の動力発生
装置の回路図を図1に示す。図1においては、第1の物
体51と、第2の物体52と、直流電源151と、イン
バータ55と、制御回路100と、位置検知手段である
ホールIC66〜68からなり、第2の物体52は、第
1の物体51に対して相対的に回転運動が可能なように
設けられ、第1の物体51は、エナメル線によって構成
した巻線60a〜62bを有していて、巻線60aと巻
線60b、巻線61aと巻線61b、巻線62aと巻線
62bは各々直列に接続されている。また、第2の物体
52は、永久磁石63、永久磁石64、磁性体65で構
成されている。
【0027】巻線60a〜62bは、永久磁石63およ
び永久磁石64の磁束が作用する位置に設けられ、ホー
ルIC66〜68は、永久磁石63および永久磁石64
の位置を検出するものである。インバータ55は、スイ
ッチング素子69〜74、ダイオード75〜80によっ
て構成され、各スイッチング素子は、バイポーラ式のト
ランジスタで構成している。上下に接続された各スイッ
チング素子の接続点からは、それぞれの巻線に接続がな
されている。スイッチング素子69〜74は、すべて制
御回路100によってオンオフ制御され、インバータ5
5の入力端子は、直流電源151の出力に接続され、直
流電源151から100Vの直流電圧が供給されてい
る。
び永久磁石64の磁束が作用する位置に設けられ、ホー
ルIC66〜68は、永久磁石63および永久磁石64
の位置を検出するものである。インバータ55は、スイ
ッチング素子69〜74、ダイオード75〜80によっ
て構成され、各スイッチング素子は、バイポーラ式のト
ランジスタで構成している。上下に接続された各スイッ
チング素子の接続点からは、それぞれの巻線に接続がな
されている。スイッチング素子69〜74は、すべて制
御回路100によってオンオフ制御され、インバータ5
5の入力端子は、直流電源151の出力に接続され、直
流電源151から100Vの直流電圧が供給されてい
る。
【0028】制御回路152は、論理回路153と駆動
回路154によって構成されている。論理回路154
は、位置検知手段であるホールIC66等の出力に接続
されており、その出力に応じて第2の物体52の回転角
度を検知し、駆動回路154に出力している。駆動回路
154は、バイポーラ式のトランジスタで構成したスイ
ッチング素子69〜74を順序よくオンオフさせること
により、インバータ55に接続された、巻線60a〜6
2bに電流を供給し、永久磁石63、永久磁石64に反
時計向きの周方向の力を発生されることにより、第2の
物体52にトルクを発生させるものである。
回路154によって構成されている。論理回路154
は、位置検知手段であるホールIC66等の出力に接続
されており、その出力に応じて第2の物体52の回転角
度を検知し、駆動回路154に出力している。駆動回路
154は、バイポーラ式のトランジスタで構成したスイ
ッチング素子69〜74を順序よくオンオフさせること
により、インバータ55に接続された、巻線60a〜6
2bに電流を供給し、永久磁石63、永久磁石64に反
時計向きの周方向の力を発生されることにより、第2の
物体52にトルクを発生させるものである。
【0029】ここで、駆動回路154は、第2の物体5
2の回転角度の信号を、論理回路153から受け取ると
ともに、スイッチング素子69〜74をオンオフする際
に、論理回路153から受け取った実際の位置に対し
て、遅め遅めに各スイッチング素子のオンオフ動作タイ
ミングを加減するという動作を行うものである。出力軸
130は、第2の物体52の回転を取り出すために設け
られたもので、磁性体65の中心に取り付けられてい
る。
2の回転角度の信号を、論理回路153から受け取ると
ともに、スイッチング素子69〜74をオンオフする際
に、論理回路153から受け取った実際の位置に対し
て、遅め遅めに各スイッチング素子のオンオフ動作タイ
ミングを加減するという動作を行うものである。出力軸
130は、第2の物体52の回転を取り出すために設け
られたもので、磁性体65の中心に取り付けられてい
る。
【0030】図2は、図1の実施の形態において、遅れ
位相角θの場合の動作ベクトル図である。図2において
は、永久磁石63および永久磁石64によって生ずる磁
束φ0に対して、巻線に供給される電流Iの位相が、9
0度に対して位相角θだけ遅れていることから、Iに位
相角θの正弦を乗じた電流による起磁力が、磁束φ0と
同じ向きの磁束φIdを発生させ、この磁束φIdは、
もとの磁束φ0を強める作用をする。(磁束φ0+磁束
φIdとなったのと等価となる。)よって、巻線に発生
する誘導起電力の値は、磁束φ0がそのまま作用する場
合と比して大となり、これによって各巻線に発生する誘
導起電力の大きさは大となり、直流電源151からの電
流の流れ込みを抑制すると同時に、磁束が強められたこ
とによるトルク確保がなされる。
位相角θの場合の動作ベクトル図である。図2において
は、永久磁石63および永久磁石64によって生ずる磁
束φ0に対して、巻線に供給される電流Iの位相が、9
0度に対して位相角θだけ遅れていることから、Iに位
相角θの正弦を乗じた電流による起磁力が、磁束φ0と
同じ向きの磁束φIdを発生させ、この磁束φIdは、
もとの磁束φ0を強める作用をする。(磁束φ0+磁束
φIdとなったのと等価となる。)よって、巻線に発生
する誘導起電力の値は、磁束φ0がそのまま作用する場
合と比して大となり、これによって各巻線に発生する誘
導起電力の大きさは大となり、直流電源151からの電
流の流れ込みを抑制すると同時に、磁束が強められたこ
とによるトルク確保がなされる。
【0031】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態の動力発生装置の回路図を図3に示す。図3において
も、図1に示した構成と同一のものが多いが、以下の点
で図1のものと異なっている。
態の動力発生装置の回路図を図3に示す。図3において
も、図1に示した構成と同一のものが多いが、以下の点
で図1のものと異なっている。
【0032】インバータ55の入力端子は、整流回路5
4の出力に接続され、整流回路54は、交流電源53の
出力に接続され、交流電源53は100V60Hzの正
弦波の交流電圧を出力するものである。整流回路54
は、整流用のダイオード120〜123によって構成さ
れ、全波整流を行うものである。制御回路100は、電
圧検知手段81を備えており、電圧検知手段81は、交
流電源53の出力電圧の瞬時値を検知する。スイッチン
グタイミング制御手段82は、特に電圧検知手段81の
出力値が大の際に、スイッチング素子69〜74のオン
オフのタイミングを位置検知手段であるホールIC66
等の出力に対して遅くするという作用を行うものとなっ
ている。
4の出力に接続され、整流回路54は、交流電源53の
出力に接続され、交流電源53は100V60Hzの正
弦波の交流電圧を出力するものである。整流回路54
は、整流用のダイオード120〜123によって構成さ
れ、全波整流を行うものである。制御回路100は、電
圧検知手段81を備えており、電圧検知手段81は、交
流電源53の出力電圧の瞬時値を検知する。スイッチン
グタイミング制御手段82は、特に電圧検知手段81の
出力値が大の際に、スイッチング素子69〜74のオン
オフのタイミングを位置検知手段であるホールIC66
等の出力に対して遅くするという作用を行うものとなっ
ている。
【0033】以上の構成において、動作の説明を行う。
図4は、図3の動力発生装置の動作波形図である。図4
においては、(ア)は交流電源53の出力電圧波形、
(イ)はインバータ55の入力電圧波形、(ウ)はスイ
ッチングタイミング制御手段82の遅れ位相角θの波形
である。
図4は、図3の動力発生装置の動作波形図である。図4
においては、(ア)は交流電源53の出力電圧波形、
(イ)はインバータ55の入力電圧波形、(ウ)はスイ
ッチングタイミング制御手段82の遅れ位相角θの波形
である。
【0034】本実施の形態においては、(ア)のA点、
すなわち交流電源53の出力電圧がピークとなる時刻付
近で、(ウ)に示す様にスイッチングタイミング制御手
段82の遅れ位相角θを最大65度まで増加させてい
る。本実施の形態は、位相角θを特に交流電源53の出
力電圧の瞬時値が高い時に大きくすることによって、交
流電源53の出力電圧の瞬時値が高い時に、図2のベク
トル図で説明した動作となり、速度に対する巻線の誘導
起電力を大として、電流の流れ込みを抑制すると同時
に、磁束の強化作用によって、十分なトルクを得ること
が可能となるものである。
すなわち交流電源53の出力電圧がピークとなる時刻付
近で、(ウ)に示す様にスイッチングタイミング制御手
段82の遅れ位相角θを最大65度まで増加させてい
る。本実施の形態は、位相角θを特に交流電源53の出
力電圧の瞬時値が高い時に大きくすることによって、交
流電源53の出力電圧の瞬時値が高い時に、図2のベク
トル図で説明した動作となり、速度に対する巻線の誘導
起電力を大として、電流の流れ込みを抑制すると同時
に、磁束の強化作用によって、十分なトルクを得ること
が可能となるものである。
【0035】この様に、本実施の形態では、交流電源5
3の出力電圧の瞬時値に応じて、スイッチングタイミン
グ制御手段が、遅れ位相角θを速やかに変化させ、性能
向上を促している。また、従来の技術において、用いら
れていた大容量の電解コンデンサなどによる平滑コンデ
ンサは、特に高温条件においては寿命が短くなるという
性質のものであったが、本実施の形態においては、平滑
コンデンサを使用しない構成としていることから、高温
で装置を使用する場合にあっても十二分な寿命を得られ
るといった効果もある。
3の出力電圧の瞬時値に応じて、スイッチングタイミン
グ制御手段が、遅れ位相角θを速やかに変化させ、性能
向上を促している。また、従来の技術において、用いら
れていた大容量の電解コンデンサなどによる平滑コンデ
ンサは、特に高温条件においては寿命が短くなるという
性質のものであったが、本実施の形態においては、平滑
コンデンサを使用しない構成としていることから、高温
で装置を使用する場合にあっても十二分な寿命を得られ
るといった効果もある。
【0036】(実施の形態3)本発明の第3の実施の形
態の動力発生装置の回路図を図5に示す。図5において
は、図3と以下の点が異なっているが、その他の点につ
いては、図3と同じ構成となっている。制御回路101
は、スイッチングタイミング制御手段82と、電流検知
手段84によって構成されていて、電流検知手段84
は、マンガニン線を用いた抵抗83によって構成されて
いる。スイッチングタイミング制御手段82は、電流検
知手段84からの信号が大となった時に、スイッチング
素子69〜74のオンオフのタイミングを位置検知手段
であるホールICの出力に対して遅くする(遅れ位相角
θを大にする)という作用を行うものとなっている。
態の動力発生装置の回路図を図5に示す。図5において
は、図3と以下の点が異なっているが、その他の点につ
いては、図3と同じ構成となっている。制御回路101
は、スイッチングタイミング制御手段82と、電流検知
手段84によって構成されていて、電流検知手段84
は、マンガニン線を用いた抵抗83によって構成されて
いる。スイッチングタイミング制御手段82は、電流検
知手段84からの信号が大となった時に、スイッチング
素子69〜74のオンオフのタイミングを位置検知手段
であるホールICの出力に対して遅くする(遅れ位相角
θを大にする)という作用を行うものとなっている。
【0037】以上の構成において、動作の説明を行う。
交流電源53の電圧の瞬時値が低い時には、各巻線に発
生する誘導起電力の大きさと、交流電源53の電圧の瞬
時値の差が少ないことから、インバータ55による電流
の注入は少ないので、インバータ55の入力電流が小さ
く、よってスイッチングタイミング制御手段82は位相
角θ=0で動作している。交流電源53の位相がピーク
付近に移ってくると、電圧の瞬時値が上昇してくるが、
速度が同一であれば、誘導起電力が同一であるため、イ
ンバータ55による電流の注入が増し、発生するトルク
は大きくなる。しかし、このときインバータ55の入力
電流が非常に大きくなり、各スイッチング素子の定格に
近づく。
交流電源53の電圧の瞬時値が低い時には、各巻線に発
生する誘導起電力の大きさと、交流電源53の電圧の瞬
時値の差が少ないことから、インバータ55による電流
の注入は少ないので、インバータ55の入力電流が小さ
く、よってスイッチングタイミング制御手段82は位相
角θ=0で動作している。交流電源53の位相がピーク
付近に移ってくると、電圧の瞬時値が上昇してくるが、
速度が同一であれば、誘導起電力が同一であるため、イ
ンバータ55による電流の注入が増し、発生するトルク
は大きくなる。しかし、このときインバータ55の入力
電流が非常に大きくなり、各スイッチング素子の定格に
近づく。
【0038】ここで、電流検知手段84の出力が上昇
し、これがスイッチングタイミング制御手段82に作用
すると、スイッチングタイミング制御手段82は、位相
角θを増加させる。すると、図2と同様の現象で、各巻
線に発生する誘導起電力の値が増加することから、交流
電源53の瞬時値が高く、かつ回転速度が低くとも、イ
ンバータ55からの電流の注入が制限され、所定の電流
値に落ちつき、各スイッチング素子に過電流が流れるの
を防ぐことができ、同時に永久磁石の磁束が等価的にI
dによって強くなったのと同等の効果があることから、
トルクは十分確保することができる。
し、これがスイッチングタイミング制御手段82に作用
すると、スイッチングタイミング制御手段82は、位相
角θを増加させる。すると、図2と同様の現象で、各巻
線に発生する誘導起電力の値が増加することから、交流
電源53の瞬時値が高く、かつ回転速度が低くとも、イ
ンバータ55からの電流の注入が制限され、所定の電流
値に落ちつき、各スイッチング素子に過電流が流れるの
を防ぐことができ、同時に永久磁石の磁束が等価的にI
dによって強くなったのと同等の効果があることから、
トルクは十分確保することができる。
【0039】(実施の形態4)本発明の第4の実施の形
態の動力発生装置の回路図を図6に示す。図6において
は、図3と以下の点が異なっているが、その他の点につ
いては、図3と同じ構成となっている。制御回路102
は、スイッチング電圧検知手段82と電圧検知手段85
によって構成させており、この内スイッチング電圧検知
手段82については図3と同じものが使用されている
が、電圧検知手段85は、100kΩの抵抗値を持った
第1の抵抗86と、同じく100kΩの抵抗値を持った
第1の抵抗87、および5kΩの抵抗値を持った第2の
抵抗88によって構成されている。
態の動力発生装置の回路図を図6に示す。図6において
は、図3と以下の点が異なっているが、その他の点につ
いては、図3と同じ構成となっている。制御回路102
は、スイッチング電圧検知手段82と電圧検知手段85
によって構成させており、この内スイッチング電圧検知
手段82については図3と同じものが使用されている
が、電圧検知手段85は、100kΩの抵抗値を持った
第1の抵抗86と、同じく100kΩの抵抗値を持った
第1の抵抗87、および5kΩの抵抗値を持った第2の
抵抗88によって構成されている。
【0040】以上の構成において、動作の説明を行う。
なお、電圧検知手段85の部分以外の動作は、図3の場
合と全く同じで異なるものはない。したがって、ここで
は電圧検知手段85の部分の動作についてのみ説明を行
う。
なお、電圧検知手段85の部分以外の動作は、図3の場
合と全く同じで異なるものはない。したがって、ここで
は電圧検知手段85の部分の動作についてのみ説明を行
う。
【0041】まず交流電源53の極性がYよりXの方が
高電位になっている状態においては、Xから第1の抵抗
86を通り、第2の抵抗88を通り、ダイオード123
を経て交流電源53のY側に戻る経路が活性化し、同時
に第1の抵抗87が、前述の第2の抵抗88とダイオー
ド123の直列回路と並列に接続された状態になる。こ
こで、スイッチングタイミング制御手段82に出力する
電圧は、ピークで数ボルト程度としているため、交流電
源53のピーク電圧に対してはかなり低い値となる。よ
って、本実施の形態では、第1の抵抗値を第2の抵抗値
よりもかなり大きな値とし、電圧検知手段85の分圧比
は1よりもかなり低いものとしている。
高電位になっている状態においては、Xから第1の抵抗
86を通り、第2の抵抗88を通り、ダイオード123
を経て交流電源53のY側に戻る経路が活性化し、同時
に第1の抵抗87が、前述の第2の抵抗88とダイオー
ド123の直列回路と並列に接続された状態になる。こ
こで、スイッチングタイミング制御手段82に出力する
電圧は、ピークで数ボルト程度としているため、交流電
源53のピーク電圧に対してはかなり低い値となる。よ
って、本実施の形態では、第1の抵抗値を第2の抵抗値
よりもかなり大きな値とし、電圧検知手段85の分圧比
は1よりもかなり低いものとしている。
【0042】つぎに、XよりYの方が高電位となってい
る状態においては、Yから第1の抵抗87を通り、第2
の抵抗88を通り、ダイオード122を経て交流電源5
3のX側に戻る経路が活性化し、同時に第1の抵抗86
が、前述の第2の抵抗88とダイオード122の直列回
路と並列に接続された状態になる。
る状態においては、Yから第1の抵抗87を通り、第2
の抵抗88を通り、ダイオード122を経て交流電源5
3のX側に戻る経路が活性化し、同時に第1の抵抗86
が、前述の第2の抵抗88とダイオード122の直列回
路と並列に接続された状態になる。
【0043】したがって、抵抗を3本使用するだけの簡
単な構成でありながら、いずれの位相においても(Xと
Yの電位の高低関係によらず)、常に一定の分圧比をえ
ることができるものとなっている。しかも、本実施の形
態では、回転速度が上昇して、巻線の誘導起電力が高く
なった場合でも、その誘導起電力は交流電源53の電圧
の瞬時値が低下した時には、ダイオード120もしくは
ダイオード121によって阻止され、電圧検知手段85
の出力に影響を与えることがない。もし、電圧検知手段
が巻線の誘導起電力の影響を受けるものであれば、交流
電源の電圧の瞬時値が低下しても、それを検知すること
ができず、依然として位相角θが大きくなった状態を保
持してしまうため、結局交流電源からインバータを通じ
てのパワー注入がなされなくなる可能性が発生する。そ
の点、本実施の形態は、交流電源53の電圧を誤差無く
検知することができることから、適切にスイッチングタ
イミング制御手段82に指令を出すことができる。
単な構成でありながら、いずれの位相においても(Xと
Yの電位の高低関係によらず)、常に一定の分圧比をえ
ることができるものとなっている。しかも、本実施の形
態では、回転速度が上昇して、巻線の誘導起電力が高く
なった場合でも、その誘導起電力は交流電源53の電圧
の瞬時値が低下した時には、ダイオード120もしくは
ダイオード121によって阻止され、電圧検知手段85
の出力に影響を与えることがない。もし、電圧検知手段
が巻線の誘導起電力の影響を受けるものであれば、交流
電源の電圧の瞬時値が低下しても、それを検知すること
ができず、依然として位相角θが大きくなった状態を保
持してしまうため、結局交流電源からインバータを通じ
てのパワー注入がなされなくなる可能性が発生する。そ
の点、本実施の形態は、交流電源53の電圧を誤差無く
検知することができることから、適切にスイッチングタ
イミング制御手段82に指令を出すことができる。
【0044】なお、本実施の形態では、交流電源53が
単相のものを使用していることから、第1の抵抗は、2
本用いているが、特に交流電源は単相に限るものではな
く、例えば3相でもよい。その場合には、整流回路もダ
イオード6本を用いたものを使用し、3本の第1の抵抗
をそれぞれの相に接続すればよい。
単相のものを使用していることから、第1の抵抗は、2
本用いているが、特に交流電源は単相に限るものではな
く、例えば3相でもよい。その場合には、整流回路もダ
イオード6本を用いたものを使用し、3本の第1の抵抗
をそれぞれの相に接続すればよい。
【0045】(実施の形態5)本発明の第5の実施の形
態の動力発生装置の回路図を図7に示す。図7において
は、図3と以下の点が異なっているが、その他の点につ
いては、図3と同じ構成となっている。制御回路103
は、スイッチング電圧検知手段82と波形発生回路89
によって構成させており、この内スイッチング電圧検知
手段82については図3と同じものが使用されている
が、波形発生回路89はマイクロコンピュータを使用
し、交流電源53の電圧の瞬時値が零となる点を検出
し、その時点から、8.3ミリ秒間の間に、マイクロコ
ンピュータ内に半導体マスクで製造されるROM(リー
ドオンリーメモリー)に蓄えられたテーブルを順々に読
み出し、そのディジタル値をDA変換して、スイッチン
グタイミング制御手段82に出力する構成となってい
る。
態の動力発生装置の回路図を図7に示す。図7において
は、図3と以下の点が異なっているが、その他の点につ
いては、図3と同じ構成となっている。制御回路103
は、スイッチング電圧検知手段82と波形発生回路89
によって構成させており、この内スイッチング電圧検知
手段82については図3と同じものが使用されている
が、波形発生回路89はマイクロコンピュータを使用
し、交流電源53の電圧の瞬時値が零となる点を検出
し、その時点から、8.3ミリ秒間の間に、マイクロコ
ンピュータ内に半導体マスクで製造されるROM(リー
ドオンリーメモリー)に蓄えられたテーブルを順々に読
み出し、そのディジタル値をDA変換して、スイッチン
グタイミング制御手段82に出力する構成となってい
る。
【0046】ROMに蓄えられているデータは、本実施
の形態では合計4.17ミリ秒分であり、これを交流電
源53の出力の瞬時値が零となった時点を起点として、
順序よく読み出していく。データの傾向としては、初め
の方が大さく、後の方が大きな値となっている。読み出
しをスタートしてから4.17ミリ秒経た時点では、交
流電源53の電圧の瞬時値は、最高となっており、その
後マイクロコンピュータは、データの読み出し方向を逆
とし、4.17秒から後戻りして読み出していき、次の
零電圧点が検知される頃にほぼデータの初めに戻る。ス
イッチングタイミング制御手段82は、このような値を
入力しながら、図3の場合と同様の位相角θの制御を行
っていく。
の形態では合計4.17ミリ秒分であり、これを交流電
源53の出力の瞬時値が零となった時点を起点として、
順序よく読み出していく。データの傾向としては、初め
の方が大さく、後の方が大きな値となっている。読み出
しをスタートしてから4.17ミリ秒経た時点では、交
流電源53の電圧の瞬時値は、最高となっており、その
後マイクロコンピュータは、データの読み出し方向を逆
とし、4.17秒から後戻りして読み出していき、次の
零電圧点が検知される頃にほぼデータの初めに戻る。ス
イッチングタイミング制御手段82は、このような値を
入力しながら、図3の場合と同様の位相角θの制御を行
っていく。
【0047】本実施の形態では、波形発生回路89内に
ROMでデータを書き込んでいることから、製造時に自
由自在に位相角θの変化波形を書き込むことができ、し
たがって動力発生装置として、性能が最も良くなるよう
に、データを設定することが簡単に実現できるというも
のである。かつ、本実施の形態では、交流電源の半波分
のさらに半分のデータだけをROMに書き込む構成とし
ていることから、ROMの容量が少なくても十分な波形
が実現でき、装置の一層の小型化、軽量化、低コスト化
が可能となっている。
ROMでデータを書き込んでいることから、製造時に自
由自在に位相角θの変化波形を書き込むことができ、し
たがって動力発生装置として、性能が最も良くなるよう
に、データを設定することが簡単に実現できるというも
のである。かつ、本実施の形態では、交流電源の半波分
のさらに半分のデータだけをROMに書き込む構成とし
ていることから、ROMの容量が少なくても十分な波形
が実現でき、装置の一層の小型化、軽量化、低コスト化
が可能となっている。
【0048】(実施の形態6)本発明の第6の実施の形
態の動力発生装置の回路図を図8に示す。図8において
は、図7と以下の点が異なっているが、その他の点につ
いては、図7と同じ構成となっている。制御回路104
は、スイッチング電圧検知手段82、波形発生回路9
5、周波数検知手段96によって構成させており、この
内スイッチング電圧検知手段82については図7と同じ
ものが使用されている。
態の動力発生装置の回路図を図8に示す。図8において
は、図7と以下の点が異なっているが、その他の点につ
いては、図7と同じ構成となっている。制御回路104
は、スイッチング電圧検知手段82、波形発生回路9
5、周波数検知手段96によって構成させており、この
内スイッチング電圧検知手段82については図7と同じ
ものが使用されている。
【0049】周波数検知手段は、交流電源53の電圧の
瞬時値が零になってから、次に再び零になるまでの時間
間隔から、交流電源53の周波数が50ヘルツである
か、60ヘルツかを判定し、50ヘルツであればHIG
H信号を出力し、60ヘルツであればLOW信号を出力
を出力するものである。波形発生回路95はマイクロコ
ンピュータを使用し、交流電源53の電圧の瞬時値が零
となる点を検出し、その時点から、ROMに蓄えられた
テーブルを順々に読み出し、そのディジタル値をDA変
換して、スイッチングタイミング制御手段82に出力す
る構成となっている。
瞬時値が零になってから、次に再び零になるまでの時間
間隔から、交流電源53の周波数が50ヘルツである
か、60ヘルツかを判定し、50ヘルツであればHIG
H信号を出力し、60ヘルツであればLOW信号を出力
を出力するものである。波形発生回路95はマイクロコ
ンピュータを使用し、交流電源53の電圧の瞬時値が零
となる点を検出し、その時点から、ROMに蓄えられた
テーブルを順々に読み出し、そのディジタル値をDA変
換して、スイッチングタイミング制御手段82に出力す
る構成となっている。
【0050】本実施の形態においては、波形発生回路9
5が内部のROMに蓄えられているデータを読み出す速
度は、周波数検知手段96からの信号がHIGHかLO
Wかで異ならせている。すなわち、周波数検知手段96
からの信号がHIGHの場合には、ゆっくりと、また周
波数検知手段96からの信号がLOWの場合には、図7
の場合と同じ速さで読み出すようにしている。
5が内部のROMに蓄えられているデータを読み出す速
度は、周波数検知手段96からの信号がHIGHかLO
Wかで異ならせている。すなわち、周波数検知手段96
からの信号がHIGHの場合には、ゆっくりと、また周
波数検知手段96からの信号がLOWの場合には、図7
の場合と同じ速さで読み出すようにしている。
【0051】本実施の形態では、HIGH時には交流電
源53の出力の瞬時値が零となった時点を起点として、
5ミリ秒分として順序よく読み出し、5ミリ秒後には逆
に読み出す。またLOW時には図7の時と同様に、4.
17ミリ秒分として順序よく読み出し、4.17ミリ秒
後には逆に読み出す。いずれの場合にも、次に交流電源
53の電圧の瞬時値が零になるころに、ほぼデータを出
し終わることになる。スイッチングタイミング制御手段
82は、このような値を入力しながら、図3の場合と同
様の位相角θの制御を行っていく。
源53の出力の瞬時値が零となった時点を起点として、
5ミリ秒分として順序よく読み出し、5ミリ秒後には逆
に読み出す。またLOW時には図7の時と同様に、4.
17ミリ秒分として順序よく読み出し、4.17ミリ秒
後には逆に読み出す。いずれの場合にも、次に交流電源
53の電圧の瞬時値が零になるころに、ほぼデータを出
し終わることになる。スイッチングタイミング制御手段
82は、このような値を入力しながら、図3の場合と同
様の位相角θの制御を行っていく。
【0052】本実施の形態では、波形発生回路89内に
ROMでデータを書き込んでいることから、製造時に自
由自在に位相角θの変化波形を書き込むことができ、し
たがって動力発生装置として、性能が最も良くなるよう
に、データを設定することが簡単に実現でき、かつ日本
の様に50ヘルツと60ヘルツの混在している場合に
も、どちらの周波数でも使用できる装置が実現できるも
のである。
ROMでデータを書き込んでいることから、製造時に自
由自在に位相角θの変化波形を書き込むことができ、し
たがって動力発生装置として、性能が最も良くなるよう
に、データを設定することが簡単に実現でき、かつ日本
の様に50ヘルツと60ヘルツの混在している場合に
も、どちらの周波数でも使用できる装置が実現できるも
のである。
【0053】(実施の形態7)本発明の第7の実施の形
態の動力発生装置の回路図を図9に示す。図9において
は、図3と以下の点が異なっているが、その他の点につ
いては、図3と同じ構成となっている。脈流電源140
は、リプル電圧源141と直流電源142によって構成
され、脈流電源140の出力は、インバータ55に接続
されている。リプル電圧源141は、50Hzでピーク
が50Vの正弦波交流電圧を発生するものであり、直流
電源142は70Vの一定電圧を発生するものである。
したがって、脈流電源140の出力の瞬時値は、最低で
20V、最高で120Vに達するものとなっている。
態の動力発生装置の回路図を図9に示す。図9において
は、図3と以下の点が異なっているが、その他の点につ
いては、図3と同じ構成となっている。脈流電源140
は、リプル電圧源141と直流電源142によって構成
され、脈流電源140の出力は、インバータ55に接続
されている。リプル電圧源141は、50Hzでピーク
が50Vの正弦波交流電圧を発生するものであり、直流
電源142は70Vの一定電圧を発生するものである。
したがって、脈流電源140の出力の瞬時値は、最低で
20V、最高で120Vに達するものとなっている。
【0054】制御回路105は、論理回路106と駆動
回路107によって構成されている。論理回路106
は、位置検知手段であるホールIC66等の出力に接続
されており、その出力に応じて第2の物体52の回転角
度を検知し、駆動回路107に出力している。駆動回路
107は、バイポーラ式のトランジスタで構成したスイ
ッチング素子69〜74を順序よくオンオフさせること
により、インバータ55に接続された、巻線60a〜6
2bに電流を供給し、永久磁石63、永久磁石64に反
時計向きの周方向の力を発生されることにより、第2の
物体52にトルクを発生させるものである。
回路107によって構成されている。論理回路106
は、位置検知手段であるホールIC66等の出力に接続
されており、その出力に応じて第2の物体52の回転角
度を検知し、駆動回路107に出力している。駆動回路
107は、バイポーラ式のトランジスタで構成したスイ
ッチング素子69〜74を順序よくオンオフさせること
により、インバータ55に接続された、巻線60a〜6
2bに電流を供給し、永久磁石63、永久磁石64に反
時計向きの周方向の力を発生されることにより、第2の
物体52にトルクを発生させるものである。
【0055】ここで、駆動回路107は、第2の物体5
2の回転角度の信号を、論理回路106から受け取ると
ともに、インバータ55の入力電圧VIN(脈流電源1
40の出力電圧に等しい)の瞬時値を検知し、脈流電源
140の出力電圧の瞬時値が高い場合には、スイッチン
グ素子69〜74をオンオフする際に、論理回路106
から受け取った実際の位置に対して、遅め遅めに各スイ
ッチング素子のオンオフ動作タイミングを加減するとい
う動作を行い、かつその遅れ位相角θは、脈流電源14
0の出力電圧の瞬時値が高いとき程大きくなるように制
御している。
2の回転角度の信号を、論理回路106から受け取ると
ともに、インバータ55の入力電圧VIN(脈流電源1
40の出力電圧に等しい)の瞬時値を検知し、脈流電源
140の出力電圧の瞬時値が高い場合には、スイッチン
グ素子69〜74をオンオフする際に、論理回路106
から受け取った実際の位置に対して、遅め遅めに各スイ
ッチング素子のオンオフ動作タイミングを加減するとい
う動作を行い、かつその遅れ位相角θは、脈流電源14
0の出力電圧の瞬時値が高いとき程大きくなるように制
御している。
【0056】それによって、図2で説明したと同様の現
象が発生し、結果として永久磁石63および永久磁石6
4によってできる磁束を強める作用が起こる。それによ
って、各巻線に発生する誘導起電力の値は高くなり、よ
ってVINが高い時でも、インバータ55からの電流の
流入が制限されるので、過電流の発生が防止され、同時
に永久磁石が等価的に強められる効果によって、トルク
も確保することが可能となる。したがって、出力に大き
なリプルを有する脈流電源140を使用しながらも、十
分な性能を発揮することが可能となる。
象が発生し、結果として永久磁石63および永久磁石6
4によってできる磁束を強める作用が起こる。それによ
って、各巻線に発生する誘導起電力の値は高くなり、よ
ってVINが高い時でも、インバータ55からの電流の
流入が制限されるので、過電流の発生が防止され、同時
に永久磁石が等価的に強められる効果によって、トルク
も確保することが可能となる。したがって、出力に大き
なリプルを有する脈流電源140を使用しながらも、十
分な性能を発揮することが可能となる。
【0057】なお、本実施の形態においては、脈流電源
140は、リプル電圧源141と直流電源142で構成
しているが、必ずしもこのようにして構成しなければな
らないと言うものではない。要するに、出力電圧が脈動
(リプル)を含むものであれば何でもよく、例えば商用
電源を整流し、その出力に平滑フィルタをいれないも
の、あるいは平滑フィルタ回路は設けていても、十分な
平滑を行わず、リプル分が多く含んだ状態で使用するも
のなどであってもよい。
140は、リプル電圧源141と直流電源142で構成
しているが、必ずしもこのようにして構成しなければな
らないと言うものではない。要するに、出力電圧が脈動
(リプル)を含むものであれば何でもよく、例えば商用
電源を整流し、その出力に平滑フィルタをいれないも
の、あるいは平滑フィルタ回路は設けていても、十分な
平滑を行わず、リプル分が多く含んだ状態で使用するも
のなどであってもよい。
【0058】(実施の形態8)本発明の第8の実施の形
態の動力発生装置の第2の物体の断面図を図10に示
す。本実施の形態は、回路上の構成は、図9とまったく
の同一であり、異なる部分がない。ただし、第2の物体
について、その機械的な構成が異なっているにすぎない
ものである。
態の動力発生装置の第2の物体の断面図を図10に示
す。本実施の形態は、回路上の構成は、図9とまったく
の同一であり、異なる部分がない。ただし、第2の物体
について、その機械的な構成が異なっているにすぎない
ものである。
【0059】図10においては、円柱を直線で切り落と
した形状の磁性体170の両側の曲面部分に、永久磁石
171と永久磁石172を張り合わせた構成としてい
る。永久磁石171と永久磁石172は、いずれもC側
(図面の左側)がS極、D側(図面の右側)がN極とな
るように設けている。この構成によれば、C−D軸方向
の磁束は、磁性体170の部分を長く通って流れること
になることから、磁気抵抗が小であり、よってこの方向
のインダクタンスLdは大きくなる。逆にA−B軸方向
の磁束は、空隙部分を長く通ることから、磁気抵抗が大
であり、よってこの方向のインダクタンスLqは小さく
なる。このように、Ld>Lqとなるような構成は、一
般には突極と呼ばれる。
した形状の磁性体170の両側の曲面部分に、永久磁石
171と永久磁石172を張り合わせた構成としてい
る。永久磁石171と永久磁石172は、いずれもC側
(図面の左側)がS極、D側(図面の右側)がN極とな
るように設けている。この構成によれば、C−D軸方向
の磁束は、磁性体170の部分を長く通って流れること
になることから、磁気抵抗が小であり、よってこの方向
のインダクタンスLdは大きくなる。逆にA−B軸方向
の磁束は、空隙部分を長く通ることから、磁気抵抗が大
であり、よってこの方向のインダクタンスLqは小さく
なる。このように、Ld>Lqとなるような構成は、一
般には突極と呼ばれる。
【0060】本実施の形態で、このような突極の特性を
もった構成を第2の物体として設けることにより、次の
ような効果がある。脈流電源140の出力電圧の瞬時値
が大となった時に、制御回路105の作用により、遅れ
位相角がθとなると、巻線に流れる電流の位相も遅れ、
そのために、巻線電流による磁束が、第2の物体52に
対して、ななめ方向に作用する。ここで、Ld=Lqの
非突極構造であるならば、ななめ方向からの磁束にたい
しても、なんらのリラクタンストルクは発生しないが、
本実施の形態においては、Ld>Lqの突極構造となっ
ていることから、リラクタンストルクが発生し、かつそ
の向きは、巻線電流と永久磁石による磁束により、フレ
ミングの左手の法則によって発生しているトルクの向き
と同一となる。したがって、特に遅れ位相角θを正にと
っている状態においては、フレミングの左手の法則によ
って発生しているトルクに、リラクタンストルクが手伝
う形となり、トータルとしてのトルクが大きくなり、よ
って動力発生性能が高くなるという効果がある。
もった構成を第2の物体として設けることにより、次の
ような効果がある。脈流電源140の出力電圧の瞬時値
が大となった時に、制御回路105の作用により、遅れ
位相角がθとなると、巻線に流れる電流の位相も遅れ、
そのために、巻線電流による磁束が、第2の物体52に
対して、ななめ方向に作用する。ここで、Ld=Lqの
非突極構造であるならば、ななめ方向からの磁束にたい
しても、なんらのリラクタンストルクは発生しないが、
本実施の形態においては、Ld>Lqの突極構造となっ
ていることから、リラクタンストルクが発生し、かつそ
の向きは、巻線電流と永久磁石による磁束により、フレ
ミングの左手の法則によって発生しているトルクの向き
と同一となる。したがって、特に遅れ位相角θを正にと
っている状態においては、フレミングの左手の法則によ
って発生しているトルクに、リラクタンストルクが手伝
う形となり、トータルとしてのトルクが大きくなり、よ
って動力発生性能が高くなるという効果がある。
【0061】また、図10に示した第2の物体を、図1
に示した回路に応用することにより、低速回転時や起動
時においては、遅れ位相角θを実施することにより、誘
導起電力が大となり、直流電源151の出力電圧値との
差が小さくなることから、装置に流入する電流の大きさ
が抑えられると同時に、突極であるが故に、図10の説
明で述べた、リラクタンストルクがプラスされる効果が
発生するので、図1の場合よりも一層トルクを大きくと
ることができるものとなる。
に示した回路に応用することにより、低速回転時や起動
時においては、遅れ位相角θを実施することにより、誘
導起電力が大となり、直流電源151の出力電圧値との
差が小さくなることから、装置に流入する電流の大きさ
が抑えられると同時に、突極であるが故に、図10の説
明で述べた、リラクタンストルクがプラスされる効果が
発生するので、図1の場合よりも一層トルクを大きくと
ることができるものとなる。
【0062】なお、図10は突極を実現する第2の物体
の構造の一例を示したものであり、必ずしもこのような
構造である必要はない。要するにd軸の磁気抵抗がq軸
の磁気抵抗に比して小さく、インダクタンス的には逆に
d軸での値がq軸よりも大であるような構造であれば、
どのような構造であってもかまわない。
の構造の一例を示したものであり、必ずしもこのような
構造である必要はない。要するにd軸の磁気抵抗がq軸
の磁気抵抗に比して小さく、インダクタンス的には逆に
d軸での値がq軸よりも大であるような構造であれば、
どのような構造であってもかまわない。
【0063】なお、各実施の形態では、交流電源を単相
100Vとしているが、3相であっても良い。3相から
ブリッジ整流回路を通した場合には、単相の交流電源を
全波整流する場合に比べると、リプルが小さくなるが、
それでもボトムの電圧がピークの50%となることか
ら、従来の技術によるとボトム部分での性能確保を行う
ために、単相の場合ほどではないにしても、やはりかな
り大容量の平滑コンデンサが必要となる。本発明を使用
することによって、この平滑コンデンサが不要になるこ
とから、同様の効果が期待できる。
100Vとしているが、3相であっても良い。3相から
ブリッジ整流回路を通した場合には、単相の交流電源を
全波整流する場合に比べると、リプルが小さくなるが、
それでもボトムの電圧がピークの50%となることか
ら、従来の技術によるとボトム部分での性能確保を行う
ために、単相の場合ほどではないにしても、やはりかな
り大容量の平滑コンデンサが必要となる。本発明を使用
することによって、この平滑コンデンサが不要になるこ
とから、同様の効果が期待できる。
【0064】また、各実施の形態では、基本的に第2の
物体を2極としているが、特に2極にしなければならな
いというものではない。4極、6極、8極などでもかま
わない。
物体を2極としているが、特に2極にしなければならな
いというものではない。4極、6極、8極などでもかま
わない。
【0065】また、各実施の形態では、位置検知手段と
してホールICを用いているが、かならずしもこのよう
なものを用いなければならないというものではなく、光
学的に回転角を検知するものや、超音波を使用するも
の、あるいは第1の物体には別段の素子を設けず、各巻
線に誘起する電圧を用いて、第2の物体の回転角度を検
知するものであってもよい。
してホールICを用いているが、かならずしもこのよう
なものを用いなければならないというものではなく、光
学的に回転角を検知するものや、超音波を使用するも
の、あるいは第1の物体には別段の素子を設けず、各巻
線に誘起する電圧を用いて、第2の物体の回転角度を検
知するものであってもよい。
【0066】また、スイッチング素子の種類について
も、各実施の形態においては、バイポーラ式のトランジ
スタを使用しているが、MOSFETやIGBTなどを
使用してもよい。
も、各実施の形態においては、バイポーラ式のトランジ
スタを使用しているが、MOSFETやIGBTなどを
使用してもよい。
【0067】また、各実施の形態は、回転運動を負荷に
伝えることによって動力を発生するものを示している
が、必ずしも回転に限るものではなく、例えばリニアモ
ータの様に直線運動を行うもの、2次元的に動力を発生
するものなどであっても良い。
伝えることによって動力を発生するものを示している
が、必ずしも回転に限るものではなく、例えばリニアモ
ータの様に直線運動を行うもの、2次元的に動力を発生
するものなどであっても良い。
【0068】加えて、各実施の形態は、すべて第1の物
体を固定し、第2の物体が回転することによって動力を
取り出しているが、必ずしもこうする必要はなく、逆に
第2の物体を固定し、第1の物体の方から動力を取り出
すようにしてもよい。
体を固定し、第2の物体が回転することによって動力を
取り出しているが、必ずしもこうする必要はなく、逆に
第2の物体を固定し、第1の物体の方から動力を取り出
すようにしてもよい。
【0069】さらに、インバータ、制御回路、交流電
源、整流回路等の構成要素については、実施の形態では
すべて第1の物体と同様に固定されているように示され
ている。しかし、特に固定する必要はなく、たとえばこ
れらの構成要素の一部またはすべてを第2の物体上に設
け、電線をひきまわして最終的に、第1の物体に設けた
巻線に接続してもよい。その際に必要であればブラシと
スリップリング等で電流が供給できるように構成するこ
ともできる。
源、整流回路等の構成要素については、実施の形態では
すべて第1の物体と同様に固定されているように示され
ている。しかし、特に固定する必要はなく、たとえばこ
れらの構成要素の一部またはすべてを第2の物体上に設
け、電線をひきまわして最終的に、第1の物体に設けた
巻線に接続してもよい。その際に必要であればブラシと
スリップリング等で電流が供給できるように構成するこ
ともできる。
【0070】また、各実施の形態のインバータの構成と
しても、3方式のものとしているが、3相、2相、単相
など、どのような構成でもよく、また、全波式、半波式
のインバータ構成はすべて使用することができる。
しても、3方式のものとしているが、3相、2相、単相
など、どのような構成でもよく、また、全波式、半波式
のインバータ構成はすべて使用することができる。
【0071】また、インバータの入力として、全く平滑
コンデンサを接続しない構成を示しているが、ある程度
の静電容量値の平滑コンデンサを併用してもかまわな
い。その場合には、部品点数は増加するが、インバータ
の入力電圧のリプルが小となるので、設計は楽になる。
しかし、その場合においても、本発明を使用することに
より、平滑コンデンサの静電容量は、従来の技術に比し
て、小とした上で同等の性能を確保することができるた
め、トータル的に装置の小形・軽量化、および低コスト
化を行うことができる。
コンデンサを接続しない構成を示しているが、ある程度
の静電容量値の平滑コンデンサを併用してもかまわな
い。その場合には、部品点数は増加するが、インバータ
の入力電圧のリプルが小となるので、設計は楽になる。
しかし、その場合においても、本発明を使用することに
より、平滑コンデンサの静電容量は、従来の技術に比し
て、小とした上で同等の性能を確保することができるた
め、トータル的に装置の小形・軽量化、および低コスト
化を行うことができる。
【0072】
【発明の効果】このように請求項1記載の発明によれ
ば、巻線に永久磁石による磁束を強める向きの電流が流
れるように、スイッチング素子のオンオフのタイミング
を制御することにより、低速時や起動時などにおいて
も、巻線に発生する誘導起電力の大きさを大きくし、イ
ンバータに流れ込む電流の値を制限すると同時に、永久
磁石が等価的に強められた効果によって、発生するトル
クも確保することができる。
ば、巻線に永久磁石による磁束を強める向きの電流が流
れるように、スイッチング素子のオンオフのタイミング
を制御することにより、低速時や起動時などにおいて
も、巻線に発生する誘導起電力の大きさを大きくし、イ
ンバータに流れ込む電流の値を制限すると同時に、永久
磁石が等価的に強められた効果によって、発生するトル
クも確保することができる。
【0073】また、請求項2記載の発明によれば、電源
を交流電源とし、電圧検知手段により検知された電圧に
応じて、スイッチング素子のオンオフタイミングを制御
することにより、インバータの入力電圧が高い位相にお
いても、巻線に発生する誘導起電力の大きさを大きくす
ることにより、インバータに流れ込む電流の値を制限す
ると同時に、永久磁石が等価的に強められた効果によっ
て、発生するトルクも確保するものである。
を交流電源とし、電圧検知手段により検知された電圧に
応じて、スイッチング素子のオンオフタイミングを制御
することにより、インバータの入力電圧が高い位相にお
いても、巻線に発生する誘導起電力の大きさを大きくす
ることにより、インバータに流れ込む電流の値を制限す
ると同時に、永久磁石が等価的に強められた効果によっ
て、発生するトルクも確保するものである。
【0074】また、請求項3記載の発明によれば、イン
バータに流入する電流を検出し、インバータに流入する
電流に応じて、スイッチング素子のオンオフのタイミン
グを制御することから、やはりインバータの入力電圧が
高い位相においても、巻線に発生する誘導起電力が大き
さなり、インバータに流れ込む電流の値を制限すると同
時に、永久磁石が等価的に強められた効果によって、発
生するトルクも確保するものである。
バータに流入する電流を検出し、インバータに流入する
電流に応じて、スイッチング素子のオンオフのタイミン
グを制御することから、やはりインバータの入力電圧が
高い位相においても、巻線に発生する誘導起電力が大き
さなり、インバータに流れ込む電流の値を制限すると同
時に、永久磁石が等価的に強められた効果によって、発
生するトルクも確保するものである。
【0075】また、請求項4記載の発明によれば、交流
電源に直列に接続された2つの抵抗と、その接続点と整
流回路のマイナス側端子間に接続された抵抗を用いるこ
とで、やはりインバータの入力電圧が高い位相において
も、巻線に発生する誘導起電力が大きくより、インバー
タに流れ込む電流の値を制限すると同時に、永久磁石が
等価的に強められた効果によって、発生するトルクも確
保するものである。さらに電圧検知手段が簡単な構成で
実現できることから、さらに装置の小形化および軽量
化、また低コスト化が可能となる。
電源に直列に接続された2つの抵抗と、その接続点と整
流回路のマイナス側端子間に接続された抵抗を用いるこ
とで、やはりインバータの入力電圧が高い位相において
も、巻線に発生する誘導起電力が大きくより、インバー
タに流れ込む電流の値を制限すると同時に、永久磁石が
等価的に強められた効果によって、発生するトルクも確
保するものである。さらに電圧検知手段が簡単な構成で
実現できることから、さらに装置の小形化および軽量
化、また低コスト化が可能となる。
【0076】また、請求項5記載の発明によれば、交流
電源と同期したリプル波形を出力させることにより、簡
単な構成で、装置の性能を最大限に引き出すことも可能
となる。
電源と同期したリプル波形を出力させることにより、簡
単な構成で、装置の性能を最大限に引き出すことも可能
となる。
【0077】また、請求項6記載の発明によれば、周波
数検知手段を設けることで、複数の電源周波数が混在す
る地域に対応した装置が、簡単な構成で実現することと
なる。
数検知手段を設けることで、複数の電源周波数が混在す
る地域に対応した装置が、簡単な構成で実現することと
なる。
【0078】また、請求項7記載の発明によれば、脈流
電源のリプル分を検知する電圧検知手段を用いること
で、脈流電源の電圧が大きい時に、インバータのスイッ
チング素子のオンオフタイミングを加減し、巻線に対し
て、永久磁石からの磁束を強めるような電流を供給し、
等価的に永久磁石の磁束が強くなった状態とすることに
より、回転速度(または、移動速度)に対して、巻線に
発生する誘導起電力の値が大となり、その結果、脈流電
源から供給される電流の値を制限することができ、よっ
て脈流電源のリプルのピーク位相においても、十分に動
力を取り出すことが可能となる。
電源のリプル分を検知する電圧検知手段を用いること
で、脈流電源の電圧が大きい時に、インバータのスイッ
チング素子のオンオフタイミングを加減し、巻線に対し
て、永久磁石からの磁束を強めるような電流を供給し、
等価的に永久磁石の磁束が強くなった状態とすることに
より、回転速度(または、移動速度)に対して、巻線に
発生する誘導起電力の値が大となり、その結果、脈流電
源から供給される電流の値を制限することができ、よっ
て脈流電源のリプルのピーク位相においても、十分に動
力を取り出すことが可能となる。
【0079】さらに、請求項8記載の発明によれば、第
2の物体を突極特性の構造とすることで、電源から供給
される電流の値を制限しながら、リラクタンスによるト
ルク(あるいは推力)がプラスされ、結果的に電源のリ
プルのピーク位相においても、十分な動力を取り出すこ
とが可能となり、かつ、発生するトルクも十分確保する
ことができる。
2の物体を突極特性の構造とすることで、電源から供給
される電流の値を制限しながら、リラクタンスによるト
ルク(あるいは推力)がプラスされ、結果的に電源のリ
プルのピーク位相においても、十分な動力を取り出すこ
とが可能となり、かつ、発生するトルクも十分確保する
ことができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態の動力発生装置の回
路図
路図
【図2】同、動力発生装置のベクトル図
【図3】本発明の第2の実施の形態の動力発生装置の回
路図
路図
【図4】同、動力発生装置の動作波形図
【図5】本発明の第3の実施の形態の動力発生装置の回
路図
路図
【図6】本発明の第4の実施の形態の動力発生装置の回
路図
路図
【図7】本発明の第5の実施の形態の動力発生装置の回
路図
路図
【図8】本発明の第6の実施の形態の動力発生装置の回
路図
路図
【図9】本発明の第7の実施の形態の動力発生装置の回
路図
路図
【図10】本発明の第8の実施の形態の動力発生装置の
第2の物体の断面図
第2の物体の断面図
【図11】従来の動力発生装置の回路図
51 第1の物体 52 第2の物体 55 インバータ 60a 巻線 63 永久磁石 69 スイッチング素子 151 直流電源 152 制御回路
Claims (8)
- 【請求項1】 巻線を有する第1の物体と、前記第1の
物体に対して相対的に可動し、前記巻線に磁束が作用す
るように位置した永久磁石を有する第2の物体と、前記
永久磁石の位置を検出する位置検知手段と、直流電源
と、前記直流電源の出力に接続され前記巻線に接続され
た少なくとも1個のスイッチング素子を有するインバー
タと、前記位置検知手段の出力に応じて前記スイッチン
グ素子をオンオフ制御する制御回路とを備え、前記制御
回路は、前記直流電源の位相に応じて、前記巻線に前記
永久磁石による磁束を強める向きの電流が流れるよう
に、前記スイッチング素子のオンオフのタイミングを制
御してなる動力発生装置。 - 【請求項2】 巻線を有する第1の物体と、前記第1の
物体に対して相対的に可動し、前記巻線に磁束が作用す
るように位置した永久磁石を有する第2の物体と、前記
永久磁石の位置を検出する位置検知手段と、略正弦波電
圧を出力する交流電源と、前記交流電源を全波整流する
整流回路と、前記整流回路の出力に接続され前記巻線に
接続された少なくとも1個のスイッチング素子を有する
インバータと、前記交流電源の出力電圧の瞬時値を検知
する電圧検知手段とスイッチングタイミング制御手段を
有し前記位置検知手段の出力に応じて前記スイッチング
素子をオンオフ制御する制御回路とを備え、前記スイッ
チングタイミング制御手段は、前記交流電源の位相に応
じて、前記巻線に前記永久磁石による磁束を強める向き
の電流が流れるように、前記電圧検知手段の出力に応じ
て前記スイッチング素子のオンオフのタイミングを制御
してなる動力発生装置。 - 【請求項3】 巻線を有する第1の物体と、前記第1の
物体に対して相対的に可動し、前記巻線に磁束が作用す
るように位置した永久磁石を有する第2の物体と、前記
永久磁石の位置を検出する位置検知手段と、略正弦波電
圧を出力する交流電源と、前記交流電源を全波整流する
整流回路と、前記整流回路の出力に接続され前記巻線に
接続された少なくとも1個のスイッチング素子を有する
インバータと、前記インバータの入力電流の瞬時値を検
知する電流検知手段とスイッチングタイミング制御手段
を有し前記位置検知手段の出力に応じて前記スイッチン
グ素子をオンオフ制御する制御回路とを備え、前記スイ
ッチングタイミング制御手段は、前記交流電源の位相に
応じて、前記巻線に前記永久磁石による磁束を強める向
きの電流が流れるように、前記電流検知手段の出力に応
じて前記スイッチング素子のオンオフのタイミングを制
御してなる動力発生装置。 - 【請求項4】 交流電源に直列に接続された第1及び第
2の抵抗と、前記両抵抗の接続点と整流回路のマイナス
端子間に接続された第3の抵抗とを備え、電圧検知手段
は、前記第3の抵抗の両端を出力端子としてなる請求項
2記載の動力発生装置。 - 【請求項5】 巻線を有する第1の物体と、前記第1の
物体に対して相対的に可動し、前記巻線に磁束が作用す
るように位置した永久磁石を有する第2の物体と、前記
永久磁石の位置を検出する位置検知手段と、略正弦波電
圧を出力する交流電源と、前記交流電源を全波整流する
整流回路と、前記整流回路の出力に接続され前記巻線に
接続された少なくとも1個のスイッチング素子を有する
インバータと、前記交流電源と同期したリプル波形を出
力する波形発生回路とスイッチングタイミング制御手段
を有し前記位置検知手段の出力に応じて前記スイッチン
グ素子をオンオフ制御する制御回路とを備え、前記スイ
ッチングタイミング制御手段は、前記交流電源の位相に
応じて、前記巻線に前記永久磁石による磁束を強める向
きの電流が流れるように、前記波形発生回路の出力瞬時
値に応じて前記スイッチング素子のオンオフのタイミン
グを制御してなる動力発生装置。 - 【請求項6】 交流電源の周波数を検知する周波数検知
手段を備え、波形発生回路は、前記周波数検知手段の出
力に応じたリプル波形を出力してなる請求項5記載の動
力発生装置。 - 【請求項7】 巻線を有する第1の物体と、前記第1の
物体に対して相対的に可動し、前記巻線に磁束が作用す
るように位置した永久磁石を有する第2の物体と、前記
永久磁石の位置を検出する位置検知手段と、直流電源と
リプル電圧源を有する脈流電源と、前記脈流電源を整流
する整流回路と、前記整流回路の出力に接続され前記巻
線に接続された少なくとも1個のスイッチング素子を有
するインバータと、前記脈流電源のリプル電圧源の瞬時
値のみを検知してなる電圧検知手段とスイッチングタイ
ミング制御手段を有し前記位置検知手段の出力に応じて
前記スイッチング素子をオンオフ制御する制御回路とを
備え、前記スイッチングタイミング制御手段は、前記脈
流電源の位相に応じて、前記巻線に前記永久磁石による
磁束を強める向きの電流が流れるように、前記電圧検知
手段の出力に応じて前記スイッチング素子のオンオフの
タイミングを制御してなる動力発生装置。 - 【請求項8】 第2の物体は、突極構造としてなる請求
項1〜7のいずれか1項に記載の動力発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7269671A JPH09117189A (ja) | 1995-10-18 | 1995-10-18 | 動力発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7269671A JPH09117189A (ja) | 1995-10-18 | 1995-10-18 | 動力発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09117189A true JPH09117189A (ja) | 1997-05-02 |
Family
ID=17475590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7269671A Pending JPH09117189A (ja) | 1995-10-18 | 1995-10-18 | 動力発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09117189A (ja) |
-
1995
- 1995-10-18 JP JP7269671A patent/JPH09117189A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5994869A (en) | Power conversion circuit for a motor | |
US7151359B2 (en) | Variable reluctance generator | |
US6646407B2 (en) | Electric motor control having DC-DC converter and method of using same | |
US20070145928A1 (en) | Electronic commutator circuits | |
JP2005528078A (ja) | Srm又はpmbdcmドライブシステムのドライブ制御、電力変換及び始動制御のための方法、装置及びシステム | |
WO2010110483A2 (en) | Electric motor system | |
US7928683B2 (en) | High phase order AC machine with short pitch winding | |
EP1318597A2 (en) | Soft chopping for switched reluctance generators | |
JPH09294389A (ja) | 動力発生装置とこれを使用する掃除機 | |
JP5524377B2 (ja) | 2相スイッチドリラクタンスモータのスイッチング装置及びその制御方法 | |
JPS60131096A (ja) | 2相90度電動機 | |
JP3555274B2 (ja) | 動力発生装置 | |
US10491150B2 (en) | Switched reluctance machine and power converter | |
JP2003174790A (ja) | 車両用同期電動機装置 | |
JPH09117183A (ja) | 動力発生装置 | |
JP2015164385A (ja) | 可変速電気機械 | |
Raj et al. | A switched capacitor based bldc drive | |
JPH09117189A (ja) | 動力発生装置 | |
Li et al. | Switched reluctance motor drives with fractionally-pitched winding design | |
JPH07312899A (ja) | 電気誘導モータに電力を供給するインバータの運転方法 | |
JP4415439B2 (ja) | インバータ装置 | |
JP2876738B2 (ja) | 直並列切換回転電機 | |
JPH10146093A (ja) | スイッチドリラクタンスモータの制御装置 | |
JP2023181105A (ja) | モータ制御システム及び方法 | |
Torres | Motor Control and Power Supply Design Using BLDC, PMSM and SMPS |