JP4415439B2 - インバータ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転運動などを行い、家庭、工場、事務所などにおいて使用されるインバータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術におけるこの種のインバータ装置の回路図を図7に示す。
【0003】
図7においては、電動機1は、コイル2、3、4を三相として、可動自在に設けられた永久磁石5、6を有している。
【0004】
直流電源7は、100V60Hzの交流電源8、チョークコイル9、整流回路10から成り立っており、整流回路10は、4本のダイオード11、12、13、14をブリッジ接続した全波整流のものを使用している。
【0005】
スイッチング素子15は、IGBTを使用しており、整流回路10のプラス出力端子とマイナス出力端子間を短絡、開放する様接続がなされており、さらにダイオード16を通して、3相6石のインバータ回路17が接続され、インバータ回路17の入力端子間には電解式のコンデンサ18が接続されている。
【0006】
インバータ回路17は、3相に対応し、3つのハーフブリッジインバータ回路19、20、21が設けられており、それぞれのハーフブリッジインバータ回路は、いずれも2個のスイッチング素子を直列に接続して構成している。
【0007】
すなわち、ハーフブリッジインバータ回路19は、スイッチング素子22、23の直列回路により構成し、ハーフブリッジインバータ回路20は、スイッチング素子24、25の直列回路により構成し、ハーフブリッジインバータ回路21は、スイッチング素子26、27の直列回路により構成している。
【0008】
なお、スイッチング素子23、23、24、25、26、27は、いずれもIGBTおよび、これと逆並列に接続したダイオードにより構成しているものとなっている。
【0009】
それらのダイオードは、すべてスイッチング素子23、23、24、25、26、27の切り換え直後に逆方向の電流を通過させるものとなっている。
【0010】
電動機1のコイル2、3、4は、スター結線と呼ばれる接続となっており、各コイルの一端子は、入力端子28、29、30となり、それぞれハーフブリッジインバータ回路19、20、21の出力、すなわち直列に接続されたスイッチング素子同士の接続点に接続されている。
【0011】
駆動回路31は、スイッチング素子15、22、23、24、25、26、27の各ゲート端子に接続されており、それぞれのスイッチング素子のオンオフを制御するものとなっている。
【0012】
また、電動機1内に設けたホールIC32、33、34は、永久磁石5、6の回転により、対抗する磁極がN極かS極かを検知して、それによってハイとローの論理信号を駆動回路31に出力するものである。
【0013】
以上の構成において、動作の説明を行う。
【0014】
図8は、図7に示した従来の技術のインバータ装置の各部の動作波形を示し、(ア)は交流電源8の電圧Vac、(イ)は駆動回路31からスイッチング素子15がオンオフ制御される波形、(ウ)は交流電源1から装置に流れる電流Iacの波形を示している。
【0015】
スイッチング素子15は、チョークコイル9、ダイオード16、コンデンサ18と共にいわゆる昇圧チョッパ回路を構成しており、スイッチング素子15がオンの期間には、チョークコイル9を通して、スイッチング素子15のコレクタ電流が流れることにより、チョークコイル9内に磁気的なエネルギーが蓄えられ、次にスイッチング素子15がオフされると、チョークコイル9に蓄えられていた磁気エネルギーがダイオード16を通してコンデンサ18に供給され、昇圧された電圧がコンデンサ18の両端から負荷であるインバータ回路17に供給されるものとなる。
【0016】
スイッチング素子15は、駆動回路31から15キロヘルツの周波数で、オンオフ制御され、かつそのオン時間の比率(導通比)は、交流電源8の電圧Vacの瞬時値に応じ、ゼロ付近の瞬時電圧が低い期間は導通比が大、また高電圧の期間は導通比が小となっている。
【0017】
以上の動作により、コンデンサ18の電圧値、すなわちインバータ回路17の入力電圧の値を有る程度加減することができるものとなり、これによって電動機の速度を高速から低速までスムーズに制御することができるものとなる。
【0018】
すなわち、永久磁石5、6を使用した電動機の場合、各コイルに発生する誘導起電力は、速度に比例したものとなり、高速で力行させるには、電動機1に供給する電圧を高めてやる必要があるが、この時にはスイッチング素子15の導通比を大きくすることにより、インバータ回路17に供給される電圧が高くなり、高速時にも電動機に電流が供給できるものである。
【0019】
また、図8に示したように交流電源1の半サイクル内での導通比を変化させることにより、交流電源8からの供給電流Iacの高調波成分を抑え、高力率を実現することも可能となるものである。
【0020】
なお、Iacの波形を検出し、それが正弦波に近くなるようにスイッチング素子15の導通比を制御する方法もあったが、その場合にも結果的には導通比は、(イ)の様に交流電源8の半サイクル内で変化するものとなるものである。
【0021】
インバータ回路17の動作については動作波形図は示していないが、一般によく知られている120度通電と呼ばれるものであり、ホールIC32、33、34から信号が駆動回路31に入力されると、スイッチング素子22、23、24、25、26、27が駆動回路31からの信号により、順序よくオンオフし、コイル2、3、4に電流が供給され、その結果永久磁石5、6にフレミングの左手の法則による力(トルク)が作用し、電動機として動作するものとなるものである。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の技術においては、インバータ回路17とは別に昇圧チョッパとして動作させるためのスイッチング素子15を設け、駆動回路31がスイッチング素子15のオンオフ制御を行うという構成を用いていることから、部品点数が多く、またコストが高くなるという課題を有していた。
【0023】
本発明は、このような課題を解決するためのものであって、特に昇圧チョッパ専用のスイッチング素子を設けることなく、同等の効果を得ることにより、部品点数が少なく低コストのインバータ装置を実現するものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明は、二個以上の入力端子を有する電動機と、チョークコイルを有する直流電源と、ダイオードと、コンデンサと、駆動回路と、2個のスイッチング素子を直列接続して構成したハーフブリッジインバータ回路を複数個有し、第1のハーフブリッジインバータ回路は、両端を前記直流電源に接続し、第2のハーフブリッジインバータ回路は、両端に前記コンデンサを接続し、かつ前記直流電源の出力に前記ダイオードを通して接続し、各ハーフブリッジインバータ回路のスイッチング素子同士の接続点には、それぞれ前記電動機の入力端子を接続し、前記第1のハーフブリッジインバータ回路の2個のスイッチング素子は、前記駆動回路によって同時にオンとなる同時導通期間を有する構成とすることにより、簡単な構成でインバータ装置を実現し、昇圧チョッパ動作を行わせることで、広い速度範囲に対応し、また装置の入力の力率も高めることができるものである。
【0025】
【発明の実施形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、二個以上の入力端子を有する電動機と、チョークコイルを有する直流電源と、ダイオードと、コンデンサと、駆動回路と、2個のスイッチング素子を直列接続して構成したハーフブリッジインバータ回路を複数個有し、第1のハーフブリッジインバータ回路は、両端を前記直流電源に接続し、第2のハーフブリッジインバータ回路は、両端に前記コンデンサを接続し、かつ前記直流電源の出力に前記ダイオードを通して接続し、各ハーフブリッジインバータ回路のスイッチング素子同士の接続点には、それぞれ前記電動機の入力端子を接続し、前記第1のハーフブリッジインバータ回路の2個のスイッチング素子は、前記駆動回路によって同時にオンとなる同時導通期間を有する構成とすることにより、前記同時導通期間中に前記チョークコイルに磁気的エネルギーを蓄えて、その後の前記ダイオードを通して前記コンデンサに電流を供給するという昇圧チョッパの動作を行わせることができ、部品点数が少なく低コストでありながら、電動機に供給する電圧を加減でき、よって広い速度範囲に対応した動作が可能なインバータ装置を提供するものである。
【0026】
また請求項2に記載の発明は、請求項1記載のインバータ装置の第2のハーフブリッジインバータ回路を、高電位側と低電位側にそれぞれダイオードを接続した上で、直流電源に接続した構成とすることにより、やはりスイッチング素子の数としては、追加せずに同時導通期間を設けられる期間をさらに広くすることができ、よってさらに電動機にの供給する電圧の可変範囲を広くして広範囲の速度に対応した動作が可能となる、優れたインバータ装置が実現できるものとなる。
【0027】
また請求項3に記載の発明は、請求項1あるいは2いずれか1項記載のインバータ装置の電動機を永久磁石を有し、ダイオードは同時導通期間に前記永久磁石によって発生する誘導起電力を逆阻止状態とする構成とすることにより、励磁に電流を必要とせず、かつ前記永久磁石が運動することによって発生する誘導起電力がオンしているスイッチング素子に流れてブレーキを生ずるといった悪影響が発生する様なことを防止しし、高効率のインバータ装置を実現するものである。
【0028】
また請求項4に記載の発明は、請求項1〜3いずれか1項記載のインバータ装置の直流電源を、交流電源と整流回路で構成し、チョークコイルを前記整流回路の入力側または出力側に有し、同時導通期間を前記交流電源の零点付近の位相に設けた構成とすることにより、簡単かつ低コストの回路構成でありながら、前記交流電源から供給される電流波形のひずみを効果的に減少させ、前記交流電源から高力率で電力の供給を受けることのできるインバータ装置を実現するものである。
【0029】
また請求項5に記載の発明は、請求項1〜4いずれか1項記載のインバータ装置の第1のハーフブリッジインバータ回路と第2のハーフブリッジインバータ回路を、いずれも2個のスイッチング素子の少なくとも一方の導通比を制御することにより、電動機の入力電圧を制御するとともに、前記導通比は第1のハーフブリッジインバータ回路と第2のハーフブリッジインバータ回路で異なる値とすることにより、前記第1のハーフブリッジインバータ回路と前記第2のハーフブリッジインバータ回路に入力される電圧の差を相殺し、電動機への供給電圧の差を抑えることにより、騒音や振動を防止しながら広い速度範囲での運転、あるいは入力の高力率化が実現できるインバータ装置を実現できるものである。
【0030】
また請求項6に記載の発明は、請求項1〜5いずれか1項記載のインバータ装置の電動機を、三個の入力端子と三相の巻線を有し、前記三相の巻線の内の少なくとも1個は他の相の巻線と巻き数が異なる構成とすることにより、3つのハーフブリッジインバータ回路に入力される電圧の差があっても、三相の巻線の間のインピーダンスの差を生じさせることによって、結果として前記電動機の三相それぞれに供給される電力の差を抑え、騒音や振動を防止しながら広い速度範囲での運転、あるいは入力の高力率化が実現できるインバータ装置を実現できるものである。
【0031】
【実施例】
次に、本発明の具体例を説明する。
(実施例1)
図1は本発明の請求項1、請求項3、請求項4を使用した実施例1におけるインバータ装置の回路図である。
【0032】
図1においては、電動機35は、3個の入力端子36、37、38を有し、チョークコイル39を有する直流電源40、ダイオード41、電解式のコンデンサ42、駆動回路43を設けている。
【0033】
本実施例においては、合計3個のハーフブリッジインバータ回路を有している。
【0034】
第1のハーフブリッジインバータ回路44は、2個のスイッチング素子45、46を直列接続して構成し、その両端は直流電源40に接続されている。
【0035】
第2のハーフブリッジインバータ回路47、48についても、2つをそれぞれスイッチング素子49、50および51、52を2個ずつの直列接続を行って構成しており、かつ両端は2つ第2のハーフブリッジインバータ回路47、48については共通に接続した上で、コンデンサ42が接続されているものとなっている。
【0036】
かつ、第2のハーフブリッジインバータ回路47、48の共通に接続されたプラス側の端子については、直流電源40のプラス側の出力から、ダイオード41をアノード端子からカソード端子に向けて通した上で接続が行われていて、一方のマイナス側に関しては直接直流電源40のマイナス端子に直接に接続がなされているものとなっている。
【0037】
3個のハーフブリッジインバータ回路44、47、48のスイッチング素子同士の接続点は出力端子として、それぞれ電動機35の入力端子36、37、38を接続している。
【0038】
本実施例においては、詳細に後述を行うが、第1のハーフブリッジインバータ回路44を構成する2個のスイッチング素子45、46は、駆動回路43によって同時にオンとなる同時導通期間を有しているものとなっている。
【0039】
本実施例においては、特に請求項3の構成を用いており、電動機35は、永久磁石53、54を有し、永久磁石53については外側をN極に、また永久磁石54については外側をS極としている。
【0040】
そして、ダイオード41は前記同時導通期間には永久磁石53、54が回転運動することによって巻線57、58、59に発生する誘導起電力を逆阻止状態とするものとなっている。
【0041】
さらに本実施例は、特に請求項4の構成も用いており、直流電源40を100ボルト60ヘルツの交流電源55と整流回路56で構成し、チョークコイル39については整流回路56の入力側に設けている。
【0042】
そして、駆動回路43は、交流電源55の位相を感知し、前記同時導通期間が交流電源55の零点付近、すなわち瞬時電圧値をゼロ付近の位相には存在するように制御しているものとなっている。
【0043】
なお、本実施例では電動機35内の巻線57、58、59は三相とし、同一の巻数のもので構成している。
【0044】
また、電動機35内には、ホールIC60、61、62も設けており、いずれも駆動回路43に接続していて、対抗する永久磁石53、54がN極であるかS極であるかを磁気的に検知してハイ、ローの信号を出力するものとなっている。
【0045】
整流回路56は、4本のダイオード63、64、65、66をブリッジに接続した全波整流の構成としている。
【0046】
また、本実施例においては、スイッチング素子45、46、49、50、51、52はいずれも絶縁ゲート形バイポーラトランジスタIGBTと逆並列接続されたダイオードによって構成しているものを使用している。
【0047】
以上の構成において、実施例1の動作を説明する。
【0048】
図2は、実施例1の動作波形図を示したものであり、(ア)は交流電源55の電圧Vac、(イ)は交流電源55からの入力電流Iac、(ウ)はスイッチング素子45のオンオフ波形、(エ)はスイッチング素子46のオンオフ波形、(オ)はスイッチング素子49のオンオフ波形、(カ)はスイッチング素子50のオンオフ波形、(キ)はスイッチング素子51のオンオフ波形、(ク)はスイッチング素子52のオンオフ波形である。
【0049】
(ウ)〜(ク)は駆動回路43がホールIC60、61、62からの信号を受けることにより、各スイッチング素子を順次オンさせるものであるが、特に本実施例においては(エ)に示しているスイッチング素子46のオン期間の内、t1〜t2、t3〜t4、t11〜t12については、当該期間内に(ウ)に示しているスイッチング素子45についても、駆動回路43からのゲート駆動信号によってオン状態とする期間が設けられており、よって第1のハーフブリッジインバータ回路44を構成するスイッチング素子45、46が同時にオンとなる同時導通期間を設けたものとなっている。
【0050】
なお、本実施例においては、t5〜t6、t7〜t8、t9〜t10については、(ウ)に示しているように、スイッチング素子45はオフとなっており、(エ)に示したスイッチング46のオンがなされているものの、スイッチング素子45、46の2個が同時にオンである、すなわち同時導通期間とはしていないが、これは(ア)に示しているように交流電源55の零点から時間が経て、出力電圧Vacの瞬時値が高くなっている状態において、同時導通期間を設けていないものであり、請求項4に対応した構成となっている。
【0051】
加えて、本実施例ではt3〜t4においては、(ウ)に示されているように、t3〜t4の期間、すなわちスイッチング素子46のオン期間に比して、スイッチング素子45についてはオンしている期間を小とし、よって同時導通期間t3〜t4期間よりも短くする制御が駆動回路43からの出力信号によってなされているが、これはt3〜t4のタイミングが交流電源55の零点(零ボルト時刻)からやや経過して、Vacの瞬時値が高くなってきていることに対応するものであり、(イ)にみられるような入力電流Iacの波形を、なるべく正弦波に近づけるという効果を上げるために行っているものである。
【0052】
このように、第1のハーフブリッジインバータ回路44を構成している2個のスイッチング素子45、46が同時にオンとされる同時導通期間においては、交流電源55の出力電圧は、ほぼすべてがチョークコイル39の両端間に印加されるものとなり、磁気エネルギーとしてチョークコイル39内にエネルギーが蓄えられて、同時導通期間が終了した時点で、同エネルギーはダイオード41を経てコンデンサ42および第二のハーフブリッジインバータ回路47、48に供給されるものとなり、すなわちいわゆる昇圧チョッパとして動作するものとなる。
【0053】
したがって同時導通期間の長さをスイッチング素子45をオンさせる時間を加減することによって変化させて、昇圧率を制御することもできる。
【0054】
第2のハーフブリッジインバータ回路47、48については、昇圧後の電圧がコンデンサ42から供給されるので、例えば高速での力行条件などでも電動機35への電流が十分に供給可能となり、対応することができるものとなる。
【0055】
なお、本実施例においては、電動機35が永久磁石53、54を備えていることから回転によって巻線58、59に発生する誘導起電力は、スイッチング素子49、51内の逆導通ダイオードを通って、コンデンサ42までは達するが、ダイオード41が同時導通期間に逆阻止状態となり、これによって誘導起電力の短絡を防ぐことができており、それによるブレーキトルクが生ずることもなく、同時導通期間の存在による電動機35の駆動への悪影響は全くないものとしている。
【0056】
ただし、本実施例においては、昇圧チョッパの出力電圧が常に利用できるのは、第2のハーフブリッジインバータ回路47、48であり、第1のハーフブリッジインバータ回路に関しては、ダイオード41を導通させた状態の時には昇圧出力が利用できるが、ダイオード41が逆阻止状態とした期間は、昇圧前の低電圧、すなわち交流電源55の瞬時値電圧をそのまま供給されて動作が行われるものとなり、従来の技術と比較すると、高速時の出力トルクの点では若干制限されるものとなる。
【0057】
しかし、高速時に必要なトルクが比較的小さい応用例においては、十分な効果を得られるものとなり、スイッチング素子の数が従来の技術より1個少なくても実現させることができるというコストダウン効果、および形状と重量が低減できるという効果は大なるものとなる。
【0058】
また、本実施例では1個のダイオード41を直流電源40のプラス側に接続していることから、スイッチング素子46、50、52についてはエミッタ電位が共通となり、パワー用として一般的に使用されるNチャンネルのIGBTを使用した場合に駆動回路43が簡単に構成できるという効果も得られるものとなっているが、特にこのような構成に限定されるものでなく、例えば1個のダイオードを直流電源40のマイナス出力と第2のハーフブリッジインバータ回路47、48のマイナス側端子を共通接続した部位との間にて接続しているもの、もしくは図1のダイオード41に加えて1個のダイオードをマイナス側端子に設けて計2個のダイオードとしたものであってもよい。
【0059】
また本実施例では、3相の電動機35を使用しているが、2相のものや、より多くの相を有していてもよく、第1のハーフブリッジインバータ回路と第2のハーフブリッジインバータ回路の数についても、本実施例においては前者1個と後者2個としたが、特にこれに限定されものではなく、前者1個と後者3個、前者2個と後者1個などさまざまな組み合わせについて特性検討を行えば、設計の範囲で自由に構成することができるものとなる。
(実施例2)
図3は、本発明の請求項2と請求項3を使用した実施例2におけるインバータ装置の回路図を示している。
【0060】
図3においては、単相の電動機67は、2個の入力端子68、69を有し、チョークコイル70と電池71の直列接続で構成した直流電源72を備えている。
【0061】
実施例2においては、2個のハーフブリッジインバータ回路を有している。
【0062】
第1のハーフブリッジインバータ回路73は、2個のスイッチング素子74、75を直列接続して構成し、その両端は直流電源72に接続されている。
【0063】
第2のハーフブリッジインバータ回路76は、2個のスイッチング素子77、78を直列接続して構成し、そのプラス側の端子は直流電源72のプラス側の出力端子からダイオード79を通して接続されており、マイナス側の端子はダイオード80を通して直流電源72のマイナス側の出力端子へと接続されているものとなっている。
【0064】
電解形のコンデンサ81は、第2のハーフブリッジインバータ回路76の両端に接続されている。
【0065】
スイッチング素子74、75、77、78は、いずれもゲート端子が駆動回路82に接続されており、オンオフを制御され、特に第1のハーフブリッジインバータ回路73を構成しているスイッチング素子74と75については、その双方が同時に導通状態となる同時導通期間が生じるように駆動回路82を働かせている。
【0066】
電動機67内には、永久磁石83、84が回転自在に設けられ、ホールIC85は、対抗する永久磁石83、84がN極かS極かを検知して、ハイ、ローの論理信号を駆動回路82に出力するものとなっている。
【0067】
そして、ダイオード79、80は前記同時導通期間に永久磁石83、84によって発生する誘導起電力に対し、それを逆阻止状態とする作用を行わせている。
【0068】
以上の構成において、動作の説明を行う。
【0069】
図4は、実施例2のインバータ装置の動作波形図を示している。
【0070】
図4において、(ア)はホールIC85の出力信号S1、(イ)はスイッチング素子74のオンオフ波形、(ウ)はスイッチング素子75のオンオフ波形、(エ)はスイッチング素子77のオンオフ波形、(オ)はスイッチング素子78のオンオフ波形を示している。
【0071】
t1においてS1がハイとなると、駆動回路82は即(イ)と(オ)に示されるようにスイッチング素子74、78をオフし、その後Td時間後に(ウ)と(エ)に示されるようにスイッチング素子75、77がオンされるものとなる。
【0072】
ここでTd時間は、いわゆるデッドタイムであり、上下に接続された2個のスイッチング素子が同時導通することを防ぐ目的があり、特に第2のハーフブリッジインバータ回路76については、もしも同時導通が起こるとコンデンサ81から大電流がスイッチング素子77、78に流れて破壊に至ることもあり、このようなことを防ぐために各スイッチング素子のターンオフ遅れ時間よりも長い時間に相当するTdが設けられているものである。
【0073】
時刻t2においては、電動機67の回転により、S1がローに変化しているが、駆動回路82はここで、スイッチング素子77、78を即オフとし、Td時間後にスイッチング素子74、78をオンさせるものとしており、ここでもTdはデッドタイムとして機能している。
【0074】
以降t3〜t4、t5〜t6、t7〜t8については、t1〜t2の期間と同等に、またt4〜t5、t6〜t7については、t2〜t3の期間と同等に駆動回路82からの信号が各スイッチング素子に加えられ、動作がなされ、これによって電動機67の入力端子68、69に交流電流が供給されて回転駆動動作がなされるものとなる。
【0075】
ここで、本実施例においては、(ア)に見られるようにt1〜t2の期間にはスイッチング素子74は、30%の通電比率(デューティ)にてオンオフ動作を行っており、また(イ)に見られるようにt2〜t3の期間にはスイッチング素子75が、30%の通電比率でオンオフ動作されるため、これらの期間は第1のハーフブリッジインバータ回路73の両端が短絡された同時導通期間となる。この同時導通期間には、電池71の電圧がほぼすべてチョークコイル70の両端子間に印加された形となって、チョークコイル70に磁気的にエネルギーが蓄えられるものとなる。
【0076】
なお、この状態にあるとき、本実施例ではダイオード79、80が逆阻止状態となり、電動機67内の永久磁石83、84が回転することによって入力端子68、69間に発生する発生する誘導起電力を、同時導通によって短絡することは防ぐことができるものとなっており、したがってそれによって引き起こされるブレーキトルクなどが生ずることもない。
【0077】
同時導通期間が終了すると、チョークコイル70に蓄えられた磁気的エネルギーは、ダイオード79、80を経て、コンデンサ81および第2のハーフブリッジインバータ回路76に供給されるものとなるので、昇圧チョッパとして動作することができるものとなる。
【0078】
本実施例では、昇圧された出力電圧はコンデンサ81に蓄えられるが、同時導通期間にチョークコイル70に蓄えられた磁気的エネルギーが大きい状態では、同時導通期間以外の期間にダイオード79、80が共にオン状態となり、結果としてコンデンサ81に蓄えられた昇圧チョッパの出力電圧を有効に利用することができるものとなる。
【0079】
なお、請求項1においては、特に2個のダイオード79、80を使用することは限定されるものではないことから、コンデンサ81の電圧をより有効に利用する目的で、設計に応じて例えばダイオード79のみにするか、ダイオード80のみにするというようにしても良い。
(実施例3)
請求項5を用いた実施例3におけるインバータ装置については、回路図の面では実施例1と図1と全くの同等である。
【0080】
図5は、実施例3のインバータ装置を2000rpmで運転している状態における各部の動作波形図であり、(ア)はホールIC60の出力電圧S1の波形、(イ)はホールIC61の出力電圧S2の波形、(ウ)はホールIC62の出力電圧S3の波形、(エ)はスイッチング素子45のオンオフ波形、(オ)はスイッチング素子46のオンオフ波形、(カ)はスイッチング素子49のオンオフ波形、(キ)はスイッチング素子50のオンオフ波形、(ク)はスイッチング素子51のオンオフ波形、(ケ)はスイッチング素子52のオンオフ波形を示しているものである。
【0081】
図5においては、2極着磁構成で2000rpmであることから、電気角60度は5msに相当し、各ホールICの出力信号(ア)〜(ウ)は、いずれもハイの期間とローの期間が共に電気角180度であり、時間は15msの波形となる。
【0082】
(エ)〜(ケ)に見られるように、各スイッチング素子はホールIC60、61、62の信号S1、S2、S3に応じて駆動回路43からオンオフがなされるものであるが、同時導通期間であるt4〜t6については、(エ)にみられるようにスイッチング素子45は43%のデューティ(通電比率)でPWM制御されている。
【0083】
また特に本実施例においては、t1〜t3およびt7〜t9の期間においては、駆動回路43からのスイッチング素子45のデューティは68%の通電比率でオンオフ制御がなされており、一方t3〜t5においてのスイッチング素子49の通電比率と、t5〜t7においてのスイッチング素子51の通電比率は、いずれも26%という値となっている。
【0084】
これは、第2のハーフブリッジインバータ回路47、48に供給される電圧が、昇圧された出力であって、第1のハーフブリッジインバータ回路44に供給される電圧よりも高いものであることから、その電圧の差を通電比率でカバーすることにより、ほぼ同等の電圧が3相の各巻線に供給されるものとしている。
【0085】
しかし、高速回転での力行のためには、昇圧された出力電圧をそのまま使用することが必要となるため、例えば4000rpmといったような高速での動作では、本実施例においても、(カ)と(ク)のオン期間のデューティがほぼ100%とした条件で、運転を行わせるもので、その場合には、3相のアンバランスが発生するものとなるが、特に高速での必要トルクが比較的小であるという応用例には十分な性能を確保できるものとなり、結果として広範囲の速度条件での駆動に対応したインバータ装置が、スイッチング素子の数を増やすことなく、比較的簡単な回路構成で実現できるという効果をあげることができるものとなる。
【0086】
なお、本実施例では各ハーフブリッジインバータ回路の上側のスイッチング素子45、49、51について、駆動回路43はPWM(パルス幅制御)で通電比率を加減して、等価的な電動機35に印加される電圧を制御していることにより、例えばブートストラップと呼ばれるような方法で、上側のスイッチング素子の駆動を行う構成を駆動回路43内に設けて低コストとすることも可能であるが、特に上側のスイッチング素子のみでのPWMが行われなければならないというものではなく、逆に下側のスイッチング素子46、50、52を駆動回路43によってPWM制御したり、もしくは上下のスイッチング素子を電気角60度毎に切り換えてPWM制御してもよく、その場合に各スイッチング素子の導通期間の前半の60度をPWM制御として後半の60度は定常的なオン状態が維持されるものとして動作させると、電気角60度毎に行われるスイッチング素子の切換時において、電動機35に供給する電流の時間的変化率(di/dt)が小となる傾向があることから、装置から発せられる騒音は効果的に低減させることができるものとなる。
(実施例4)
図6は、請求項6を用いた実施例4におけるインバータ装置の電動機86の構成を示している。
【0087】
図6においては、(ア)で示されているように、固定子87と回転子88により構成し、固定し87は鉄心90のティース(歯)と呼ばれる部分に設けたティース巻線89a、89b、89c、89d、89e、89f、89g、89h、89i、89j、89k、89lが設けられ、一方回転子88においては、鉄心92の表面に張り付けられた永久磁石91a、91b、91c、91d、91e、91f、91g、91hを、91a、91c、91e、91gについては外側にN極が着磁し、91b、91d、91f、91hでは逆極性、すなわち外側がS極が表れた状態に着磁を行っており、軸93を中心に回転自在となるように、例えばベアリング等の軸受けにて支持したものとなっている。
【0088】
ここで、(イ)で示されているように、ティース巻線89a、89b、89c、89d、89e、89f、89g、89h、89i、89j、89k、89lは、4個ずつの直列回路により、巻線94、95、96を構成して、3個の巻線94、95、96のそれぞれ一方の端子はN点で示しているように、1つにまとめられた中性点とされ、他の端子はいずれも入力端子97、98、99が設けられ、三相の構成をとっている。
【0089】
本実施例では電動機86以外の部分については、図1で示している実施例1に同等のものであって、図1の入力端子36、37、38それぞれに対して、入力端子97、98、99が、代わりとして接続しているものである。
【0090】
(イ)において、各ティース巻線の片方には黒丸が付されているが、これは各ティース巻線の極性を示しているものであり、各ティース巻線は、黒丸が付されている側の端子から電流が供給された場合においては、内側にN極が発生するものである。
【0091】
特に本実施例においては、巻線94を構成しているティース巻線89a、89d、89g、89jについては、直径0.6ミリメートルのエナメル線を300ターン巻きとし、その他のティース巻線については、すべて直径0.5ミリメートルのエナメル線を420ターン巻いて構成している。
【0092】
これにより、昇圧出力が供給される第2のハーフブリッジインバータ回路47、48から、それぞれ供給される巻線95、96に関しては、ターン数が巻線94に比して大であることから、1ターン当たりの電圧値の差が抑えられ、従って各ティース部分の磁束の絶対値の差が抑えられたものとなり、騒音が抑えられるという効果が有る。
【0093】
しかし、高速回転での力行のためには、昇圧された出力電圧をそのまま使用することが必要となるため、例えば4000rpmといったような高速での動作では、本実施例においても、ティース間の磁束に関して3相のアンバランスが発生するものとなるが、特に高速での必要トルクが比較的小であるという応用例には十分な性能を確保できるものとなり、結果として広範囲の速度条件での駆動に対応したインバータ装置が、スイッチング素子の数を増やすことなく、比較的簡単な回路構成で実現できるという効果をあげることができるものとなる。
【0094】
さらに高速域までの力行が必要な場合においては、巻線95、96を構成している各ティース巻線を、巻線94を構成する巻線89a、89d、89g、89jよりも、逆に他のティース巻線よりも巻数小として、速度に対する巻線95、96の誘導起電力の発生をより抑えた形とし、もっと高速域での電流の供給を可能としてもよい。
【0095】
【発明の効果】
以上のように請求項1は、特に二個以上の入力端子を有する電動機と、チョークコイルを有する直流電源と、ダイオードと、コンデンサと、駆動回路と、2個のスイッチング素子を直列接続して構成したハーフブリッジインバータ回路を複数個有し、第1のハーフブリッジインバータ回路は、両端を前記直流電源に接続し、第2のハーフブリッジインバータ回路は、両端に前記コンデンサを接続し、かつ前記直流電源の出力に前記ダイオードを通して接続し、各ハーフブリッジインバータ回路のスイッチング素子同士の接続点には、それぞれ前記電動機の入力端子を接続し、前記第1のハーフブリッジインバータ回路の2個のスイッチング素子は、前記駆動回路によって同時にオンとなる同時導通期間を有する構成とすることにより、部品点数が少なく低コストでありながら、電動機に供給する電圧を加減でき、よって広い速度範囲に対応した動作が可能なインバータ装置を提供するものである。
【0096】
また請求項2に記載の発明は、特に請求項1記載のインバータ装置の第2のハーフブリッジインバータ回路を、高電位側と低電位側にそれぞれダイオードを接続した上で、直流電源に接続した構成とすることにより、やはりスイッチング素子の数としては、追加せずに同時導通期間を設けられる期間をさらに広くすることができ、よってさらに電動機にの供給する電圧の可変範囲を広くして広範囲の速度に対応した動作が可能となる、優れたインバータ装置が実現できるものとなる。
【0097】
また請求項3に記載の発明は、特に請求項1あるいは2いずれか1項記載のインバータ装置の電動機を永久磁石を有し、ダイオードは同時導通期間に前記永久磁石によって発生する誘導起電力を逆阻止状態とする構成とすることにより、高効率のインバータ装置を実現するものである。
【0098】
また請求項4に記載の発明は、請求項1〜3いずれか1項記載のインバータ装置の直流電源を、交流電源と整流回路で構成し、チョークコイルを前記整流回路の入力側または出力側に有し、同時導通期間を前記交流電源の零点付近の位相に設けた構成とすることにより、簡単かつ低コストの回路構成でありながら、前記交流電源から高力率で電力の供給を受けることのできるインバータ装置を実現するものである。
【0099】
また請求項5に記載の発明は、請求項1〜4いずれか1項記載のインバータ装置の第1のハーフブリッジインバータ回路と第2のハーフブリッジインバータ回路を、いずれも2個のスイッチング素子の少なくとも一方の導通比を制御することにより、電動機の入力電圧を制御するとともに、前記導通比は第1のハーフブリッジインバータ回路と第2のハーフブリッジインバータ回路で異なる値とすることにより、騒音や振動を防止しながら広い速度範囲での運転、あるいは入力の高力率化が実現できるインバータ装置を実現できるものである。
【0100】
また請求項6に記載の発明は、請求項1〜5いずれか1項記載のインバータ装置の電動機を、三個の入力端子と三相の巻線を有し、前記三相の巻線の内の少なくとも1個は他の相の巻線と巻き数が異なる構成とすることにより、騒音や振動を防止しながら広い速度範囲での運転、あるいは入力の高力率化が実現できるインバータ装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるインバータ装置を示す回路図
【図2】同、インバータ装置の動作波形図
【図3】実施例2におけるインバータ装置を示す回路図
【図4】同、インバータ装置の動作波形図
【図5】実施例3におけるインバータ装置の動作波形図
【図6】実施例4における電動機の構造図
【図7】従来の技術におけるインバータ装置の回路図
【図8】同、インバータ装置の動作波形図
【符号の説明】
36、37、38、68、69 入力端子
35、67 電動機
39、70 チョークコイル
40、72 直流電源
41、79、80 ダイオード
42、81 コンデンサ
43、82 駆動回路
45、46、49、50、51、52、74、75、77、78 スイッチング素子
44、73 第1のハーフブリッジインバータ回路
47、48、76第2のハーフブリッジインバータ回路
53、54、83、84、91a、91b、91c、91d、91e、91f、91g、91h 永久磁石
55 交流電源
56 整流回路
57、58、59 巻線
Claims (6)
- 二個以上の入力端子を有する電動機と、チョークコイルを有する直流電源と、ダイオードと、コンデンサと、駆動回路と、2個のスイッチング素子を直列接続して構成したハーフブリッジインバータ回路を複数個有し、第1のハーフブリッジインバータ回路は、両端を前記直流電源に接続し、第2のハーフブリッジインバータ回路は、両端に前記コンデンサを接続し、かつ前記直流電源の出力に前記ダイオードを通して接続し、各ハーフブリッジインバータ回路のスイッチング素子同士の接続点には、それぞれ前記電動機の入力端子を接続し、前記第1のハーフブリッジインバータ回路の2個のスイッチング素子は、前記駆動回路によって同時にオンとなる同時導通期間を有するインバータ装置。
- 第2のハーフブリッジインバータ回路は、高電位側と低電位側にそれぞれダイオードを接続した上で、直流電源に接続した請求項1に記載のインバータ装置。
- 電動機は永久磁石を有し、ダイオードは同時導通期間に前記永久磁石によって発生する誘導起電力を逆阻止状態とする請求項1または2に記載のインバータ装置。
- 直流電源は、交流電源と整流回路で構成し、チョークコイルは前記整流回路の入力側または出力側に有し、同時導通期間を前記交流電源の零点付近の位相に設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載のインバータ装置。
- 第1のハーフブリッジインバータ回路と第2のハーフブリッジインバータ回路は、いずれも2個のスイッチング素子の少なくとも一方の導通比を制御することにより、電動機の入力電圧を制御するとともに、前記導通比は第1のハーフブリッジインバータ回路と第2のハーフブリッジインバータ回路で異なる値とした請求項1〜4のいずれか1項に記載のインバータ装置。
- 電動機は三個の入力端子と三相の巻線を有し、前記三相の巻線の内の少なくとも1個は他の相の巻線と巻き数が異なる請求項1〜5のいずれか1項に記載のインバータ装置。
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