JP4174948B2 - エネルギー貯蔵装置 - Google Patents

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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家庭用や産業用に使用され、深夜電力などを運動エネルギーとして蓄えた後、再び電力として利用するエネルギー貯蔵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のエネルギー貯蔵装置を図10に基づいて説明する。1は鉄製のフライホイル、2はフライホイル1の軸に直接接続した同期機であり、電機子巻線を有する固定子3と界磁巻線を有する回転子4によって構成されている。
【0003】
5は同期機2の界磁巻線に励磁電流を供給するための励磁機であり、固定子6と回転子7により構成され、やはりフライホイル1の軸に直接接続されている。
【0004】
8はフライホイル1の軸に直接接続されたポニーモータなどと称される誘導電動機で、一次巻線を有する固定子9と、鉄心にアルミニウムを鋳込んで製造されたカゴ形と呼ばれる構造の回転子10によって構成されている。
【0005】
11と12は、いずれもフライホイル1の軸を回転自在に支持するベアリングであり、13はベアリング11、12に加わる垂直方向の力を軽減するための磁気軸受けである。
【0006】
磁気軸受け13は、永久磁石の吸引力を重力と逆方向に働かせることにより、フライホイル1の重さと、同軸に設けられた同期機2、励磁機5、誘導電動機8の各回転子の重さの和のおよそ9割に相当する力を上方向に作用させている。
【0007】
以上の構成における従来のエネルギー貯蔵装置は、まずフライホイル1の回転が零の状態から、誘導電動機8の固定子9の一次巻線に交流電流を供給することにより動作させ、フライホイル1を毎分約1800回転にまで加速させる。
【0008】
この段階で、励磁機5の固定子6の界磁巻線に直流電流を供給すると、回転子7内の電機子巻線に誘導起電力が発生し、それを軸上に設けたダイオード等で構成した整流回路(図示せず)で直流に変換して、同期機2の回転子4の界磁巻線に励磁電流を供給するものとなっている。
【0009】
同期機2の固定子3には、回転子4からの界磁が作用し、この状態で電機子巻線に電流が供給されると、トルクが発生されるものとなる。
【0010】
したがって、同期機2は電動機として動作し、フライホイル1を加速させることにより、電気エネルギーを運動エネルギーに変換して貯蔵する動作(充電動作)が行われる。
【0011】
そして、蓄えられた運動エネルギーを電気エネルギーとして取り出す場合(放電動作)は、やはり励磁機5の固定子6の界磁巻線に電流を供給し、励磁機5の出力によって同期機2に励磁電流を供給し、固定子3に誘導起電力を発生させる。
【0012】
固定子3の電機子巻線に負荷が接続されていれば、前記誘導起電力による電力の供給が行われるので、フライホイル1の運動エネルギーが、電気エネルギーに変換されて負荷で使用することができるものとなる。
【0013】
図11は、従来の技術において、励磁機5の界磁巻線の電流を一定値とした状態での回転の速度と、同期機2に供給される励磁電流の関係を実線で示したものである。
【0014】
励磁機5は、界磁電流が供給されている状態であっても速度零では誘導起電力が発生しないことから、同期機2の励磁電流値は零となり、速度が高速になるに従って、励磁機5の出力が大となって、同期機2の励磁電流も大となるものとなる。
【0015】
これに対して、各速度において必要となる励磁電流値は、破線で示している様に速度に反比例し、高速となるほど必要となる励磁電流値は小となる。
【0016】
その理由は、同期機2の電機子巻線に発生する誘導起電力の値は、励磁電流にほぼ比例して発生する鎖交磁束に速度を乗じた値にほぼ等しくなるものであり、充電時において電機子巻線に一定の電気パワーを供給する場合、および放電時に電機子巻線から一定の電気パワーを取り出す場合には、電機子巻線の電流値を所定値以下に保とうとするならば、励磁電流値は、速度に反比例した値となるものである。
【0017】
ただし、励磁電流が過大となると界磁巻線の損失が大きくなったり、磁気飽和を起こすことから、起動時および低速の条件においても制限を設ける必要があり、ここで説明している従来の技術では、励磁電流は3.9Aに制限する必要があるものとしている。
【0018】
このような、起動時および低速時における励磁電流の不足をカバーするため、従来の技術では、誘導電動機8を設けているものであり、充電時の起動時から低速時には誘導電動機8に例えばインバータ等の可変周波数、可変電圧(VVVF)の電源を供給するものとなっている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成のエネルギー貯蔵装置は、速度に対して同期機2に供給される励磁電流が、必要な励磁電流に対して逆の特性でなり、すなわち低速時においては励磁電流が不足し、高速時においては励磁電流が過多となるものであった。
【0020】
その特性をカバーし、充電時の起動時には、従来の技術ではさらに誘導電動機を設けていたが、そのため装置が大きく重いものになるという第1の課題を有していた。
【0021】
また、速度に対する励磁機の出力の特性が必要となる特性と全く異なることから、充電時および放電時の両方の動作において、速度の変化に対する誘導起電力の変化が非常に大きく、装置が接続される電源や負荷との電圧の整合を行うために、別途複雑な構成の電圧変換装置が必要となるという第2の課題を有するものであった。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明のエネルギー貯蔵装置は、第1の巻線と第2の巻線とを有する固定子と、前記固定子に対して相対的に回転する第3の巻線と第4の巻線と整流回路とを有する回転子と、前記回転子によって駆動されるフライホイルと、前記第1の巻線に電流を供給する第1の電源と、前記第1の巻線から負荷に電力が供給される構成とし、前記第2の巻線に高周波電流を供給する第2の電源とを備え、前記第3の巻線は前記第2の巻線と磁気的に結合し、前記整流回路の入力を前記第3の巻線に接続し、前記整流回路の出力を前記第4の巻線に接続し、前記第1の電源からの電力によって前記フライホイルを加速する充電期間と、前記フライホイルの運動エネルギーを電力として前記負荷に供給する放電期間との間に、前記第2の巻線への電力供給をほぼ零とする慣性運転期間を有するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載した発明は、第1の巻線と第2の巻線とを有する固定子と、前記固定子に対して相対的に回転する第3の巻線と第4の巻線と整流回路とを有する回転子と、前記回転子によって駆動されるフライホイルと、前記第1の巻線に電流を供給する第1の電源と、前記第1の巻線から電力が供給される負荷と、前記第2の巻線に高周波電流を供給する第2の電源とを備え、前記第3の巻線は前記第2の巻線と磁気的に結合し、前記整流回路の入力を前記第3の巻線に接続し、前記整流回路の出力を前記第4の巻線に接続した構成とすることにより、簡単な構成でありながら、速度に関わらず第2の電源からの電力供給の制御により、第4の巻線に供給する励磁電流の値を自在に制御することができ、起動トルクも確保することができる。
【0024】
また、請求項1に記載の発明は、第1の電源からの電力によってフライホイルを加速する充電期間と、前記フライホイルの運動エネルギーを電力として前記負荷に供給する放電期間との間に、前記第2の巻線への電力供給をほぼ零とする慣性運転期間を有するものとすることにより、充電期間が終了した後、放電期間に至るまでの時間が長い場合でも、無駄な損失を抑え、エネルギー利用を有効に行うことができる、経済的な装置を実現することができるものである。
【0025】
また、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載したエネルギー貯蔵装置の第2の電源を、直流電源とスイッチング素子と共振コンデンサとスイッチング素子を駆動する駆動回路を有し、第2の巻線と前記スイッチング素子とを直列に接続し、この直列回路の両端を前記直流電源の出力端子間に接続し、共振コンデンサを前記スイッチング素子と第2の巻線の接続点と前記直流電源の一端子の間に接続した構成とすることにより、やはり簡単な構成でありながら、速度に関わらず第2の電源からの電力供給の制御により、第4の巻線に供給する励磁電流の値を自在に制御することができ、起動トルクも確保することができ、特に第2の電源の構成が非常に簡単で、低コスト、小形、軽量とすることができるものである。
【0026】
また、請求項3に記載した発明は、請求項1に記載したエネルギー貯蔵装置の第2の電源を、直流電源と、直列に接続した第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子と、共振コンデンサと、駆動回路を有し、前記共振コンデンサと前記第2の巻線との直列回路を第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続点と直流電源の一端子との間に接続した構成とすることにより、やはり簡単な構成でありながら、速度に関わらず第2の電源からの電力供給の制御により、第4の巻線に供給する励磁電流の値を自在に制御することができ、起動トルクも確保することができ、特に第2の電源の構成がかなり簡単で、低コスト、小形、軽量とすることができるものである。
【0027】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1の構成に加えて、軸を垂直としたフライホイルと、前記フライホイルを非接触で支持する支持手段を有し、前記支持手段は、円形に巻かれたコイルと、円形の永久磁石と、円形の鉄心によって構成され、前記鉄心は前記コイルおよび前記永久磁石から発生する磁束を通す磁路であり、前記永久磁石による吸引力は前記フライホイルに働く重力と逆向きとした構成とすることにより、軸受けに発生する損失を抑え、またフライホイル等の重量を上方向に引き上げるために必要となる電力を非常に小さくし、また鉄損も低く抑えられる効率の高い装置を実現することを可能とさせるものである。
【0028】
【実施例】
(実施例1)
以下本発明の第1の実施例について説明する。図1は実施例1のエネルギー貯蔵装置の断面図を示している。
【0029】
図1において、14はフライホイル、15は同期機で固定子16と回転子17を有している。
【0030】
ロータリトランス18は、固定されたフェライト製の固定コア19と第2の巻線20、フライホイル14の軸に取り付けられてフライホイル14と一緒に回転するフェライト製の回転コア21と第3の巻線22により構成されている。
【0031】
ベアリング23、24は、従来の技術と同様、フライホイル14を回転自在に支持するものである。
【0032】
実施例1では、円形に巻かれたコイル25と溝のあるリング状の鉄心26によって構成した支持手段27が設けられている。
【0033】
図2は実施例1の回路図を示している。
【0034】
図2において、第1の巻線30、31、32はいずれも固定子16に巻かれた3相の電機子巻線である。
【0035】
固定子16に対して相対的に回転する回転子17には、第3の巻線22および第4の巻線33、整流回路34が設けられている。
【0036】
第1の巻線30、31、32に電流を供給する第1の電源35と、第1の巻線30、31、32から電力が供給される負荷36と、第2の巻線20に高周波電流を供給する第2の電源37とを備え、ロータリトランス18として構成された、第3の巻線22と第2の巻線20は磁気的に結合されて、整流回路34の入力が第3の巻線22に接続され、整流回路34の出力は第4の巻線33に接続されているものとなっている。
【0037】
第2の巻線20に対して高周波電流を供給する第2の電源37の構成は、直流電源38とスイッチング素子39と共振コンデンサ40とスイッチング素子39を駆動する駆動回路64を備えている。直流電源38は、交流電源41の出力を、整流ブリッジ42で整流し、チョークコイル43とコンデンサ44によって構成したフィルタ回路45によってリプルの少ない直流に変換しているものである。スイッチング素子39は、IGBTチップとダイオードチップとを並列に接続した構成としている。
【0038】
第2の巻線20とスイッチング素子39とは直列に接続しており、この直列体の両端に、直流電源38出力を接続している。
【0039】
また共振コンデンサ40は、スイッチング素子39のコレクタ端子と第2の巻線20の接続点と、直流電源38のプラス端子の間に接続しているものである。
【0040】
駆動回路64は、スイッチング素子39のゲートに接続しており、スイッチング素子39のゲート電圧をエミッタ端子に対して15V上昇させ、または0Vに低下することによって、スイッチング素子39をオンオフしている。
【0041】
以上の構成で、直流電源38の出力を、駆動回路64が駆動するスイッチング素子39によって高周波に変換して、共振コンデンサ40と第2の巻線20が構成する共振回路に供給するものである。従って第2の巻線20には、高周波の電圧が発生する。
【0042】
ロータリトランス18の構成によって、第3の巻線22は第2の巻線20と磁気結合しているため、第2の巻線20に発生した高周波の電圧は第3の巻線22に誘導され、第3の巻線22にも同様の高周波の誘導電圧が発生する。
【0043】
この高周波の電圧は、ダイオード46、47によって構成した整流回路34によって直流に変換され、第4の巻線33に供給される。
【0044】
第4の巻線33は、回転子17を構成する鉄心のスロット中に配置しているため、同期機15の励磁がなされるものである。
【0045】
本実施例では、極数を4極としており、機械角360度に対して、N極とS極が2つずつ生ずる構成を取っている。
【0046】
一方第1の電源35は、直流電源48と、IGBTによって構成したスイッチング素子49、50、51、52、53、54、各スイッチング素子のゲートに接続されてオンオフの制御を行う制御回路55、固定子16に対する回転子17の相対位置を検知する位置検知手段56を有しており、実施例1では位置検知手段56は、ホールIC57、58、59によって構成している。
【0047】
また、直流電源48は、交流電源60、整流回路61、チョークコイル62、電解形のコンデンサ63によって構成しているものを使用している。
【0048】
図3は、第2の電源20の実働波形図で、(a)は直流電源38の出力電圧VdCとスイッチング素子39のコレクタ・エミッタ間電圧VCeを、(b)はスイッチング素子39に流れる電流ICを、(C)は第2の巻線20の両端子間に発生する電圧VLと電流ILの波形を示している。このとき本実施例では、駆動回路64は25kHzでスイッチング素子39をオンオフしているものである。
【0049】
スイッチング素子39が駆動回路64によってオンされるオン期間Tonにおいては、直流電源38からスイッチング素子39を介して、第2の巻線20に電流ILが、共振コンデンサ40には電流ICが供給される。この電流ILは、第2の巻線20に印加されている電圧VdCが図3(a)に示しているようにほぼ直流となっているため、図3(C)に示しているようにほぼ直線的に増加していく。また電流ICも同様の理由で、図3(b)に示しているように、ほぼ直線的に増加するものである。スイッチング素子39が駆動回路64によってオフされると、この瞬間に第2の巻線20に流れていた電流は共振コンデンサ40に流れ、第2の巻線20と共振コンデンサ40とは共振状態となる。このため、スイッチング素子39のコレクタ・エミッタ間に発生する電圧VCeは、図3(a)に示しているような共振電圧波形となる。
【0050】
この共振状態が約半周期続いた後に、VL=VdC、すなわち第2の巻線20に印加される電圧VLが再び直流電源38の電圧VdCと等しくなってスイッチング素子39が再びオンするTon期間に入る。Ton期間に入った瞬間に、共振コンデンサ40の電流がなくなって、代わってスイッチング素子39を構成するダイオードが導通状態となって、それによってスイッチング素子39の電圧VCeはほぼ0となる。
【0051】
駆動回路64は、スイッチング素子39を構成するダイオードがオンしている状態で、スイッチング素子39のゲート電圧を約15V出力するものである。このためスイッチング素子39は、ターンオンされ、やがてダイオードに流れる電流が0となった後も、引き続いてIGBTに電流が流れ、オン状態を継続することができる。
【0052】
以上のような動作を繰り返すことによって、本実施例の第2の電源37は25kHzの高周波電流を第2の巻線20に供給し続けるものである。
【0053】
第2の巻線20は第3の巻線22に磁気結合しているため、第3の巻線22にも高周波の誘導電圧が発生する。この誘導電圧は、整流回路34によって整流され直流に変換されて、第4の巻線33に供給される。つまり第4の巻線33には、励磁電流Ifが供給されるものとなる。
【0054】
従って、充電時には、固定子16に配置している第1の巻線30、31、32の電流と、第4の巻線33との間にはトルクが発生し、同期機15は、動力を発生するものとなる。
【0055】
また、放電時には第1の巻線30、31、32に誘導起電力が発生して、負荷36に電力が供給されるものとなる。
【0056】
ここで、本実施例では、駆動回路64がスイッチング素子39をオンするオン信号の期間を可変できるようにしているものである。
【0057】
このため、第3の巻線22に発生する誘導電圧の大きさを加減でき、従って第4の巻線33に流れる励磁電流Ifの大きさを加減することが可能となっている。
【0058】
なお本実施例においては、駆動回路64として集積回路AN6715またはAN6728を用いているものである。このため、部品点数を抑えることができ、低コストで駆動回路64を構成できるものである。ただし、特にこのような集積回路に限定する必要はなく、トランジスタやダイオードや抵抗・コンデンサなどのディスクリート部品を使用しても支障はないものである。
【0059】
また本実施例では共振コンデンサ40を使用しているため、スイッチング素子39のターンオフ時に急激な電圧の立ち上がりが発生しないものである。このため、ノイズの発生を抑えることができ、またスイッチング素子39のターンオフ損失が小となり、またラッチアップ耐量を低減できるものである。またスイッチング素子39に使用するダイオードについても、ターンオフ時に急激な逆電圧が印加されないため、逆回復時間が比較的長くかかるものを使用でき、スイッチング素子39を低価格で構成できるものである。このため、装置全体を低価格とすることも可能となる。
【0060】
また本実施例では、第2の巻線20をフェライト製の固定コア19を使用しており、同様にフェライト製の回転コア21を使用している第3の巻線22でロータリトランス18が構成されていて、固定コア19と回転コア21間に適切な空隙を設けた構成としているものである。
【0061】
このため第2の巻線20は、適度なインダクタンス成分を有するものとなっている。このため、スイッチング素子39のターンオンに際してターンオン損失が極めて小さくなるものである。
【0062】
また本実施例においては第2の電源37の動作周波数を25kHzに設定して、スイッチング素子39のスイッチング損失を抑えると共に、耳障りな騒音を防止できるようにしているが、動作周波数を特に25kHzに限定する必要はないものである。つまり、例えば100kHzあるいは1MHzと高周波の設定とした場合には、ロータリトランス18をより小形化できるものである。
【0063】
また本実施例においては、共振コンデンサ40の一端子を直流電源38のプラス側に接続し、第2の巻線20と並列になるように接続しているが、直流電源38のマイナス端子側に接続して、スイッチング素子39のコレクタ・エミッタ間に並列に接続する構成としても支障はないものである。
【0064】
さらにスイッチング素子39と第2の巻線20の接続の順序についても、プラス側にスイッチング素子39を配置する構成としても支障はないものである。
【0065】
またスイッチング素子39として、IGBTの他にバイポーラ形MOSFETあるいはGTO等も使用できるものである。
【0066】
また回転子17に設けている整流回路34は、本実施例ではダイオード46、47を使用しているが、全波整流ブリッジとしても、単に1石のダイオードを第3の巻線22に直列接続したものとしても支障はないものである。
【0067】
また極性についても、スイッチング素子39のオンオフに対してフォワード接続であってもフライバック接続であってもよい。
【0068】
図4は、実施例1の支持手段27の構成を示している。
【0069】
図4においては、円形のコイル26は、樹脂製のボビン66に巻かれたものを使用して、鉄心25の溝内に納めて構成している。
【0070】
図5は、図4に示した支持手段27が動作している状態における磁気回路を示しているものであり、鉄製のフライホイル14との間に空隙長dを隔てて、鉄心25はフライホイル14と対抗している。
【0071】
コイル26に電流を供給することにより、破線で示されているように磁束が発生して、フライホイル14の上面は、吸引力によって重力と逆向きである上向きの力を受けて上昇することになる。
【0072】
空隙長dがほぼ一定の値となるようにコイル26に供給する電流値を加減するという制御を行うものである。
【0073】
ここで、空隙長dを検知するためには、フライホイル14の上下方向の位置を検知する位置センサを別途設ける方法もあるが、コイル26に対して所定周波数の交流成分を重畳し、当該周波数成分の電流値を検出することにより、コイル26のインダクタンスから空隙dを検知してもよい。
【0074】
図6は、実施例1のエネルギー貯蔵装置の動作を説明するための図である。
【0075】
図6においては、横軸が時刻であり、本実施例では前日の23時、すなわち夜間電力が使用できる時刻にて、充電動作が開始されるものとなっている。
【0076】
なお、図6においては、充電動作の開始時においては、フライホイル14の速度は零であり、エネルギーは全く蓄えられていない状態となっている。
【0077】
本実施例においては、まず励磁電流Ifが供給され、第1の巻線30、31、32からも電機子電流が供給されることから、同期機15は電動機として動作を行う。
【0078】
ここで、発生するトルクの値については、電機子電流の値を一定とし、スイッチング素子49、50、51、52、53、54とすること、および位置検知手段56からの位置検知信号より制御回路55が、磁束と電機子電流との電気角がほぼ直交するように各スイッチング素子のオンオフの制御を行うことにより、一般のブラシレスDCモータと称される電動機と類似の動作が行われるものとなり、よって発生トルクは一定値、電動機としての出力は、速度に比例したものとなる。
【0079】
実施例1においては、起動から1時間後である0時には、速度の上昇からパワーが1.3kWという値に達し、その後は、パワー制限動作を行わせている。
【0080】
すなわち、第1の電源35からの供給パワーを1.3キロワットの一定値となるように速度に対するトルクの値を暫減する制御を行うものとなっているが、ここで、本実施例においては、図6(ウ)で示しているように、その後の励磁電流値をほぼ速度に対して反比例となるように絞っているため、第1の巻線30、31、32に発生する誘導起電力の値は、速度の変化に対してもほぼ一定値とする事ができるものとなっている。
【0081】
これにより、一定電圧を出力する直流電源48からの電力供給が、スイッチング素子49、50、51、52、53、54を通してスムーズに行われ、一般のインバータ装置でよく使用されるような導通比の制御、すなわち各スイッチング素子のオンオフを電気角60度(あるいは120度)の範囲内で、さらに高周波のキャリア周波数毎にオンオフの動作が行われる方式として、かつその導通比大きさで、等価的な直流電源48の出力電圧値が変化したと同等の動作を行わせることにより、第1の巻線30、31、32に発生する誘導起電力の大きさとの整合をとる方法を使用せずとも、スイッチング素子39のオン時間の制御のみで、良好なパワー制御がなされるものとなっている。
【0082】
ただし、上記のスイッチング素子49、50、51、52、53、54に対する導通比の制御(チョッパ制御、もしくはPWM制御などとも称される)を併用してもよく、その場合にあっても、導通比の変化の範囲は、励磁電流が加減される分だけ抑えることができ、スイッチング素子49、50、51、52、53、54の耐電圧、電流定格を効果的に活用したパワーの供給が可能となるものであるという効果が上げられる。
【0083】
午前7時において、深夜電力の契約が完了した時点で充電動作は停止され、その後は慣性運転期間に入るが、この時点での速度は、本実施例では毎分9000回転となる。
【0084】
この期間においては、スイッチング素子39は完全にオフの状態となり、励磁電流Ifの値も零となるため、励磁動作を行うための電力の消費が無くなると同時に、同期機15の固定子16の鉄損もほぼ零とすることができるものとなる。
【0085】
一般に高周波における鉄損は、周波数の2乗に比例する渦電流損が支配的となることから、たとえば板の厚さが0.2mmというような相当薄い材料を使用したとしても、励磁がなされた状態のままで毎分9000回転という運転を行うと、鉄損が問題となる。
【0086】
しかし、本実施例では慣性運転期間は、励磁をなくして、その鉄損を効果的に抑えるものとなっている。
【0087】
例えば特に夏場などには、一般家庭においては、電力を朝晩よりも昼間時間に集中的に消費するという傾向があり、電力消費の少ない朝の時間帯に放電動作を行わせると、励磁のための電力消費および高周波による鉄損により効率が著しく低下するという傾向があるので、その後の大電力消費が行われる時間帯まで慣性運転をさせ、その後放電動作を行って、電力消費を補わせるという動作にした方がより効果的なエネルギー利用ができるものとなり、本実施例においては、慣性運転期間を設けて、第2の巻線への電力供給を零にダウンさせることにより、それが実現されるものとなっている。
【0088】
なお、放電期間についても、本実施例では励磁電流の値をほぼ速度に反比例した値として放電パワーを制御し、その上充電期間中と同様に、励磁電流値が最大値となっている条件における第1の巻線の電流の値の上限を設定した、トルク制限も設けたものとしている。
【0089】
(実施例2)
続いて本発明の実施例2について説明する。図7は実施例2における支持手段67の構成と磁路の説明を行う断面図である。
【0090】
実施例2においても、全体の構成は支持手段を除いて実施例1にて説明した構成に同等のものであり、実施例1において用いた支持手段27が、図7に示した支持手段67に差し替えられたものとなっている。
【0091】
したがって、図7に見られるように、実施例2においては支持手段67が、円形に巻かれたコイル26、円形の永久磁石68、円形の鉄心69a、69bを有しており、コイル26は実施例1と同様に樹脂製のボビン66に巻かれている。
【0092】
なお、図7は実施例1の図5と同様に、上面から見た場合には円形となる各構成要素の断面の片側のみを示しているものであって、実際には中心が図7の右側の外にあって、360度つながっている円形のものであり、すなわち鉄心69aは内側の鉄心であり、鉄心69bは外側の鉄心であり、その間にリング形の永久磁石68が設けられているものとなっている。
【0093】
本実施例においても、破線で示しているように磁束は、永久磁石68、鉄心69b、フライホイル14、鉄心69aを通って形成されるものとなる。
【0094】
特に本実施例では、永久磁石をネオジ焼結のものを使用していることから、厚さxが小であっても大きな磁束が破線で示した磁路内に発生されるものとなり、コイル26に電流が流れていない状態にあっても、永久磁石68により、フライホイル14には、吸引力が上向きに発生されるものとなっている。
【0095】
ネオジ磁石の使用によって、xが小とすることができることから、破線で示している磁路の磁気抵抗も小となり、よってコイル26のインダクタンスは大きくすることができる。
【0096】
したがって、コイル26に僅かな電流を通ずることにより、大きな磁束の変化が起こるものとなり、吸引力をコントロールするのに必要なコイル26への供給電流を抑えることができ、支持手段67に必要な電力を抑えられるか、もしくはコンパクトなものにすることができるという効果を上げているものである。
【0097】
また、コイル26については、紙面の向こう側から手前側に電流が流れた場合には、アンペールの右ねじの法則に従って、永久磁石68が発する磁束を強める方向となり、吸引力が増加し、逆に紙面の手前側から向こう側に電流が供給された場合には、永久磁石68の発する磁束を殺す作用が見られて、吸引力の減少が起こるものとなる。
【0098】
したがって、空隙の大きさを適当に設定することにより、定常的なコイル26の供給電流の大きさをかなり小とすることができ、これによって、垂直方向の重量と等しい吸引力に保たせることが可能となり、極めて損失が小さい軸受け機能を持たせることができるものとなる。
【0099】
なお、特に鉄心69a、69b、コイル26の形状をいずれも円形としていることにより、フライホイル14が高速で回転していても、渦電流は発生せず、渦電流による損失もほぼ零とすることができるものとなっている。
【0100】
(実施例3)
図8は、本発明の実施例3におけるエネルギー貯蔵装置の回路図を示している。
【0101】
実施例3においても、断面図の面では実施例1と同等であり、回路図が異なるものとなっている。
【0102】
実施例3では、実施例1で使用している第2の電源37に代えて、第2の電源70が用いられている。
【0103】
第2の電源70は、第1のスイッチング素子71と第2のスイッチング素子72と、共振コンデンサ73を使用しており、共振コンデンサ73は、第2の巻線20と直列に接続している。
【0104】
第1のスイッチング素子71と第2のスイッチング素子72は、直列に接続されている。
【0105】
また共振コンデンサ73と第2の巻線20とは直列に接続しており、この直列回路を第1のスイッチング素子71と第2のスイッチング素子72との接続点と直流電源48のプラス端子との間に接続しているものである。
【0106】
本実施例においては、直流電源48は、第1の電源の構成要素の一つであるものを、共用した形となっているが、実施例1のように第1の電源の構成要素と完全に分けて設けてもよく、また放電時の起動時において例えばバッテリなどによって直流電源を供給して励磁動作を行った後、負荷への電力供給ができるようになった際に、その直流電圧を第2の電源として供給させるようにしてもよい。
【0107】
また駆動回路74は、第1のスイッチング素子71と第2のスイッチング素子72を交互にオンオフ駆動するものである。
【0108】
すなわち、第1のスイッチング素子71がオンされると、直流電源48は第1のスイッチング素子71と、第2の巻線20と、共振コンデンサ73に電流を供給するものである。
【0109】
また駆動回路74によって第1のスイッチング素子71がオフされて第2のスイッチング素子72がターンオンされると、共振コンデンサ73が、第2の巻線20と第2のスイッチング素子72に電流を供給するものである。
【0110】
このため、第1のスイッチング素子71と第2のスイッチング素子72に発生する損失を最小限に抑えることができるものである。
【0111】
本実施例では、第2の巻線20と共振コンデンサ73の共振周波数にほぼ等しい25kHzとしており、共振コンデンサ73は、第2の巻線20と直列共振するものとしている。
【0112】
その上で、本実施例では、駆動回路74は動作周波数を可変としており、前記共振周波数よりも高くすることにより、励磁電流Ifを減少させるという動作を行わせているものとなっている。
【0113】
ただし、逆に動作周波数を共振周波数よりも低くした場合にも、やはりIfは減少することになるが、その場合には、第1のスイッチング素子71と第2のスイッチング素子72とが切り替わるタイミングで、スイッチング素子を構成するダイオードに逆回復電流が発生することから、高速リカバリのダイオードチップが必要となる。しかし、ターンオフ損失はほとんど発生しないものである。
【0114】
また、第1のスイッチング素子71と第2のスイッチング素子72のオン期間の比率を変えて、Ifを変化することもできる。
【0115】
また、直流電源48の出力電圧を可変できる構成として、駆動回路74の発振周波数を一定として、Ifを調整することもできるものである。
【0116】
以上のように本実施例においても、励磁電流Ifの値を加減できるものとなる。
【0117】
実施例3では、実施例1で説明した1個のスイッチング素子を使用する構成としたものに比べて、第1のスイッチング素子71と第2のスイッチング素子72に、耐電圧の低い定格のものを使用できる。
【0118】
また、本実施例では、速度検知手段75を設けており、フライホイル14の回転の速度を検知することができるものとなっている。
【0119】
図9(ア)(イ)(ウ)は、毎分9000回転で運転している状態における、速度検知手段75を構成する各ホールICの出力波形を示しているものであるが、速度検知手段75は、実施例1の位置検知手段56と同じ構成であり、実施例3においても励磁されている状態において、回転子17の磁極の位置を磁気的に検知し、制御回路76から6石の各スイッチング素子をオンオフするという実施例1と同様の動作を行うと同時に、3つのホールICの出力信号の切り替わりの周期から、フライホイル14の回転の速度を検知し、その出力である速度信号を駆動回路74に出力するものとなっている。
【0120】
本実施例では、同期機15の極数が4極であることから、毎分9000回転の場合には300Hzの周波数となり、よって電気角の360度(1周期)は、図9に示されているように3.33msとなる。
【0121】
この周期を制御回路75で検出し、その逆数を計算して速度を求めているものであるが、本実施例のように電気角60度ごとの位置検知を行う目的から3個のホールIC信号出力がある場合には、3つの信号の排他的論理和(EX−OR)を例えばMN4030などの論理回路ICのゲートを2個使用して構成して、0.556ms毎にハイとローの論理が切り替わるようにした信号を出力させた上で、そのエッジ間の期間を計測して、速度を求めるようにしてもよい。
【0122】
駆動回路74は、速度信号を受け、高速時には共振コンデンサ73と第2の巻線20との共振周波数に対して、駆動周波数をぐっと高くすることにより、励磁を弱く制御し、低速時には、逆に共振周波数付近まで動作周波数を低下させ、励磁電流を大としていることから、フライホイル14の速度が毎分2000回転から、9000回転という広い範囲で、誘導起電力の大きさをほぼ一定値に保つことができるものとなっている。
【0123】
したがって、第1の電源が簡単な構成のものであっても、負荷に一定の電圧の電力を供給することができるものとなる。
【0124】
なお、実施例1から実施例3では、いずれも負荷には直流電圧を出力しているが、さらに直流を任意の電圧、周波数に変換するインバータ回路を追加して構成することもできる。
【0125】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明は、第1の巻線と第2の巻線とを有する固定子と、前記固定子に対して相対的に回転する第3の巻線と第4の巻線と整流回路とを有する回転子と、前記回転子によって駆動されるフライホイルと、前記第1の巻線に電流を供給する第1の電源と、前記第1の巻線から電力が供給される負荷と、前記第2の巻線に高周波電流を供給する第2の電源とを備え、前記第3の巻線は前記第2の巻線と磁気的に結合し、前記整流回路の入力を前記第3の巻線に接続し、前記整流回路の出力を前記第4の巻線に接続した構成とすることにより、簡単な構成でありながら、速度に関わらず第2の電源からの電力供給の制御により、第4の巻線に供給する励磁電流の値を自在に制御することができ、起動トルクも確保することができる。
【0126】
また、請求項1に記載のエネルギー貯蔵装置は、第1の電源からの電力によってフライホイルを加速する充電期間と、前記フライホイルの運動エネルギーを電力として前記負荷に供給する放電期間との間に、前記第2の巻線への電力供給をほぼ零とする慣性運転期間を有するものとすることにより、充電期間が終了した後、放電期間に至るまでの時間が長い場合でも、無駄な損失を抑え、エネルギー利用を有効に行うことができる、経済的な装置を実現することができるものである。
【0127】
また、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載したエネルギー貯蔵装置の第2の電源を、直流電源とスイッチング素子と共振コンデンサとスイッチング素子を駆動する駆動回路を有し、第2の巻線と前記スイッチング素子とを直列に接続し、この直列回路の両端を前記直流電源の出力端子間に接続し、共振コンデンサを前記スイッチング素子と第2の巻線の接続点と前記直流電源の一端子の間に接続した構成とすることにより、やはり簡単な構成でありながら、速度に関わらず第2の電源からの電力供給の制御により、第4の巻線に供給する励磁電流の値を自在に制御することができ、起動トルクも確保することができ、特に第2の電源の構成が非常に簡単で、低コスト、小形、軽量とすることができるものである。
【0128】
また、請求項3に記載した発明は、請求項1に記載したエネルギー貯蔵装置の第2の電源を、直流電源と、直列に接続した第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子と、共振コンデンサと、駆動回路を有し、前記共振コンデンサと前記第2の巻線との直列回路を第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続点と直流電源の一端子との間に接続した構成とすることにより、やはり簡単な構成でありながら、速度に関わらず第2の電源からの電力供給の制御により、第4の巻線に供給する励磁電流の値を自在に制御することができ、起動トルクも確保することができ、特に第2の電源の構成がかなり簡単で、低コスト、小形、軽量とすることができるものである。
【0129】
また、請求項4に記載の発明は、軸を垂直としたフライホイルと、前記フライホイルを非接触で支持する支持手段を有し、前記支持手段は、円形に巻かれたコイルと、円形の永久磁石と、円形の鉄心によって構成され、前記鉄心は前記コイルおよび前記永久磁石から発生する磁束を通す磁路であり、前記永久磁石による吸引力は前記フライホイルに働く重力と逆向きとした構成とすることにより、軸受けに発生する損失を抑え、またフライホイル等の重量を上方向に引き上げるために必要となる電力を非常に小さくし、また鉄損も低く抑えられる効率の高い装置を実現することを可能とさせるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1であるエネルギー貯蔵装置の断面図
【図2】 同、回路図
【図3】 同、動作波形図
【図4】 (ア)同、支持手段の下面図
(イ)同、支持手段の断面図
【図5】 同、支持手段の磁路の説明図
【図6】 (ア)同、時刻−速度特性を示す図
(イ)同、時刻−パワー特性を示す図
(ウ)同、時刻−励磁電流特性を示す図
【図7】 実施例2であるエネルギー貯蔵装置の支持手段の磁路の説明図
【図8】 実施例3であるエネルギー貯蔵装置の回路図
【図9】 (ア)同、速度検知手段の各ホールICの出力波形図
(イ)同、速度検知手段の各ホールICの出力波形図
(ウ)同、速度検知手段の各ホールICの出力波形図
【図10】 従来の技術のエネルギー貯蔵装置の断面図
【図11】 同、速度−励磁電流特性図
【符号の説明】
30、31、32 第1の巻線
20 第2の巻線
16 固定子
22 第3の巻線
33 第4の巻線
34 整流回路
17 回転子
14 フライホイル
35 第1の電源
36 負荷
37 第2の電源
38 直流電源
39 スイッチング素子
40 共振コンデンサ
64 駆動回路
71 第1のスイッチング素子
72 第2のスイッチング素子
74 速度検知手段
67 支持手段
26 コイル
68 永久磁石
25 鉄心

Claims (4)

  1. 第1の巻線と第2の巻線とを有する固定子と、前記固定子に対して相対的に回転する第3の巻線と第4の巻線と整流回路とを有する回転子と、前記回転子によって駆動されるフライホイルと、前記第1の巻線に電流を供給する第1の電源と、前記第1の巻線から負荷に電力が供給される構成とし、前記第2の巻線に高周波電流を供給する第2の電源とを備え、前記第3の巻線は前記第2の巻線と磁気的に結合し、前記整流回路の入力を前記第3の巻線に接続し、前記整流回路の出力を前記第4の巻線に接続し、前記第1の電源からの電力によって前記フライホイルを加速する充電期間と、前記フライホイルの運動エネルギーを電力として前記負荷に供給する放電期間との間に、前記第2の巻線への電力供給をほぼ零とする慣性運転期間を有するエネルギー貯蔵装置。
  2. 第2の電源は、直流電源とスイッチング素子と共振コンデンサとスイッチング素子を駆動する駆動回路を有し、第2の巻線と前記スイッチング素子とを直列に接続し、この直列回路の両端を前記直流電源の出力端子間に接続し、共振コンデンサを前記スイッチング素子と第2の巻線の接続点と前記直流電源の一端子の間に接続した請求項1に記載のエネルギー貯蔵装置。
  3. 第2の電源は、直流電源と、直列に接続した第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子と、共振コンデンサと、駆動回路を有し、前記共振コンデンサと前記第2の巻線との直列回路を第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子との接続点と直流電源の一端子との間に接続した請求項1に記載のエネルギー貯蔵装置。
  4. 軸を垂直としたフライホイルと、前記フライホイルを非接触で支持する支持手段を有し、前記支持手段は、円形に巻かれたコイルと、円形の永久磁石と、円形の鉄心によって構成され、前記鉄心は前記コイルおよび前記永久磁石から発生する磁束を通す磁路であり、前記永久磁石による吸引力は前記フライホイルに働く重力と逆向きとした請求項1に記載のエネルギー貯蔵装置。
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