JP2001211665A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP2001211665A
JP2001211665A JP2000015301A JP2000015301A JP2001211665A JP 2001211665 A JP2001211665 A JP 2001211665A JP 2000015301 A JP2000015301 A JP 2000015301A JP 2000015301 A JP2000015301 A JP 2000015301A JP 2001211665 A JP2001211665 A JP 2001211665A
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和彦 麻田
Hideki Morozumi
英樹 両角
Yasumichi Kobayashi
保道 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、運転できる速度範囲が広く、
また交流電源からの力率の高い運転を可能とする。 【解決手段】 電動機35、チョークコイル39を有す
る直流電源40、ダイオード41、コンデンサ42を設
け、駆動回路43は、第1のハーフブリッジインバータ
回路の2個のスイッチング素子45、46を同時にオン
とする同時導通期間を有することにより、同時導通期間
にチョークコイルにエネルギーが蓄えられ、昇圧チョッ
パとして動作し、高速での力行、また交流電源55から
の高力率運転が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転運動などを行
い、家庭、工場、事務所などにおいて使用されるインバ
ータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術におけるこの種のインバータ
装置の回路図を図7に示す。
【0003】図7においては、電動機1は、コイル2、
3、4を三相として、可動自在に設けられた永久磁石
5、6を有している。
【0004】直流電源7は、100V60Hzの交流電
源8、チョークコイル9、整流回路10から成り立って
おり、整流回路10は、4本のダイオード11、12、
13、14をブリッジ接続した全波整流のものを使用し
ている。
【0005】スイッチング素子15は、IGBTを使用
しており、整流回路10のプラス出力端子とマイナス出
力端子間を短絡、開放する様接続がなされており、さら
にダイオード16を通して、3相6石のインバータ回路
17が接続され、インバータ回路17の入力端子間には
電解式のコンデンサ18が接続されている。
【0006】インバータ回路17は、3相に対応し、3
つのハーフブリッジインバータ回路19、20、21が
設けられており、それぞれのハーフブリッジインバータ
回路は、いずれも2個のスイッチング素子を直列に接続
して構成している。
【0007】すなわち、ハーフブリッジインバータ回路
19は、スイッチング素子22、23の直列回路により
構成し、ハーフブリッジインバータ回路20は、スイッ
チング素子24、25の直列回路により構成し、ハーフ
ブリッジインバータ回路21は、スイッチング素子2
6、27の直列回路により構成している。
【0008】なお、スイッチング素子23、23、2
4、25、26、27は、いずれもIGBTおよび、こ
れと逆並列に接続したダイオードにより構成しているも
のとなっている。
【0009】それらのダイオードは、すべてスイッチン
グ素子23、23、24、25、26、27の切り換え
直後に逆方向の電流を通過させるものとなっている。
【0010】電動機1のコイル2、3、4は、スター結
線と呼ばれる接続となっており、各コイルの一端子は、
入力端子28、29、30となり、それぞれハーフブリ
ッジインバータ回路19、20、21の出力、すなわち
直列に接続されたスイッチング素子同士の接続点に接続
されている。
【0011】駆動回路31は、スイッチング素子15、
22、23、24、25、26、27の各ゲート端子に
接続されており、それぞれのスイッチング素子のオンオ
フを制御するものとなっている。
【0012】また、電動機1内に設けたホールIC3
2、33、34は、永久磁石5、6の回転により、対抗
する磁極がN極かS極かを検知して、それによってハイ
とローの論理信号を駆動回路31に出力するものであ
る。
【0013】以上の構成において、動作の説明を行う。
【0014】図8は、図7に示した従来の技術のインバ
ータ装置の各部の動作波形を示し、(ア)は交流電源8
の電圧Vac、(イ)は駆動回路31からスイッチング
素子15がオンオフ制御される波形、(ウ)は交流電源
1から装置に流れる電流Iacの波形を示している。
【0015】スイッチング素子15は、チョークコイル
9、ダイオード16、コンデンサ18と共にいわゆる昇
圧チョッパ回路を構成しており、スイッチング素子15
がオンの期間には、チョークコイル9を通して、スイッ
チング素子15のコレクタ電流が流れることにより、チ
ョークコイル9内に磁気的なエネルギーが蓄えられ、次
にスイッチング素子15がオフされると、チョークコイ
ル9に蓄えられていた磁気エネルギーがダイオード16
を通してコンデンサ18に供給され、昇圧された電圧が
コンデンサ18の両端から負荷であるインバータ回路1
7に供給されるものとなる。
【0016】スイッチング素子15は、駆動回路31か
ら15キロヘルツの周波数で、オンオフ制御され、かつ
そのオン時間の比率(導通比)は、交流電源8の電圧V
acの瞬時値に応じ、ゼロ付近の瞬時電圧が低い期間は
導通比が大、また高電圧の期間は導通比が小となってい
る。
【0017】以上の動作により、コンデンサ18の電圧
値、すなわちインバータ回路17の入力電圧の値を有る
程度加減することができるものとなり、これによって電
動機の速度を高速から低速までスムーズに制御すること
ができるものとなる。
【0018】すなわち、永久磁石5、6を使用した電動
機の場合、各コイルに発生する誘導起電力は、速度に比
例したものとなり、高速で力行させるには、電動機1に
供給する電圧を高めてやる必要があるが、この時にはス
イッチング素子15の導通比を大きくすることにより、
インバータ回路17に供給される電圧が高くなり、高速
時にも電動機に電流が供給できるものである。
【0019】また、図8に示したように交流電源1の半
サイクル内での導通比を変化させることにより、交流電
源8からの供給電流Iacの高調波成分を抑え、高力率
を実現することも可能となるものである。
【0020】なお、Iacの波形を検出し、それが正弦
波に近くなるようにスイッチング素子15の導通比を制
御する方法もあったが、その場合にも結果的には導通比
は、(イ)の様に交流電源8の半サイクル内で変化する
ものとなるものである。
【0021】インバータ回路17の動作については動作
波形図は示していないが、一般によく知られている12
0度通電と呼ばれるものであり、ホールIC32、3
3、34から信号が駆動回路31に入力されると、スイ
ッチング素子22、23、24、25、26、27が駆
動回路31からの信号により、順序よくオンオフし、コ
イル2、3、4に電流が供給され、その結果永久磁石
5、6にフレミングの左手の法則による力(トルク)が
作用し、電動機として動作するものとなるものである。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の技
術においては、インバータ回路17とは別に昇圧チョッ
パとして動作させるためのスイッチング素子15を設
け、駆動回路31がスイッチング素子15のオンオフ制
御を行うという構成を用いていることから、部品点数が
多く、またコストが高くなるという課題を有していた。
【0023】本発明は、このような課題を解決するため
のものであって、特に昇圧チョッパ専用のスイッチング
素子を設けることなく、同等の効果を得ることにより、
部品点数が少なく低コストのインバータ装置を実現する
ものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、二個以上の入力端子を有する電動機と、チ
ョークコイルを有する直流電源と、ダイオードと、コン
デンサと、駆動回路と、2個のスイッチング素子を直列
接続して構成したハーフブリッジインバータ回路を複数
個有し、第1のハーフブリッジインバータ回路は、両端
を前記直流電源に接続し、第2のハーフブリッジインバ
ータ回路は、両端に前記コンデンサを接続し、かつ前記
直流電源の出力に前記ダイオードを通して接続し、各ハ
ーフブリッジインバータ回路のスイッチング素子同士の
接続点には、それぞれ前記電動機の入力端子を接続し、
前記第1のハーフブリッジインバータ回路の2個のスイ
ッチング素子は、前記駆動回路によって同時にオンとな
る同時導通期間を有する構成とすることにより、簡単な
構成でインバータ装置を実現し、昇圧チョッパ動作を行
わせることで、広い速度範囲に対応し、また装置の入力
の力率も高めることができるものである。
【0025】
【発明の実施形態】本発明の請求項1に記載の発明は、
二個以上の入力端子を有する電動機と、チョークコイル
を有する直流電源と、ダイオードと、コンデンサと、駆
動回路と、2個のスイッチング素子を直列接続して構成
したハーフブリッジインバータ回路を複数個有し、第1
のハーフブリッジインバータ回路は、両端を前記直流電
源に接続し、第2のハーフブリッジインバータ回路は、
両端に前記コンデンサを接続し、かつ前記直流電源の出
力に前記ダイオードを通して接続し、各ハーフブリッジ
インバータ回路のスイッチング素子同士の接続点には、
それぞれ前記電動機の入力端子を接続し、前記第1のハ
ーフブリッジインバータ回路の2個のスイッチング素子
は、前記駆動回路によって同時にオンとなる同時導通期
間を有する構成とすることにより、前記同時導通期間中
に前記チョークコイルに磁気的エネルギーを蓄えて、そ
の後の前記ダイオードを通して前記コンデンサに電流を
供給するという昇圧チョッパの動作を行わせることがで
き、部品点数が少なく低コストでありながら、電動機に
供給する電圧を加減でき、よって広い速度範囲に対応し
た動作が可能なインバータ装置を提供するものである。
【0026】また請求項2に記載の発明は、請求項1記
載のインバータ装置の第2のハーフブリッジインバータ
回路を、高電位側と低電位側にそれぞれダイオードを接
続した上で、直流電源に接続した構成とすることによ
り、やはりスイッチング素子の数としては、追加せずに
同時導通期間を設けられる期間をさらに広くすることが
でき、よってさらに電動機にの供給する電圧の可変範囲
を広くして広範囲の速度に対応した動作が可能となる、
優れたインバータ装置が実現できるものとなる。
【0027】また請求項3に記載の発明は、請求項1あ
るいは2いずれか1項記載のインバータ装置の電動機を
永久磁石を有し、ダイオードは同時導通期間に前記永久
磁石によって発生する誘導起電力を逆阻止状態とする構
成とすることにより、励磁に電流を必要とせず、かつ前
記永久磁石が運動することによって発生する誘導起電力
がオンしているスイッチング素子に流れてブレーキを生
ずるといった悪影響が発生する様なことを防止しし、高
効率のインバータ装置を実現するものである。
【0028】また請求項4に記載の発明は、請求項1〜
3いずれか1項記載のインバータ装置の直流電源を、交
流電源と整流回路で構成し、チョークコイルを前記整流
回路の入力側または出力側に有し、同時導通期間を前記
交流電源の零点付近の位相に設けた構成とすることによ
り、簡単かつ低コストの回路構成でありながら、前記交
流電源から供給される電流波形のひずみを効果的に減少
させ、前記交流電源から高力率で電力の供給を受けるこ
とのできるインバータ装置を実現するものである。
【0029】また請求項5に記載の発明は、請求項1〜
4いずれか1項記載のインバータ装置の第1のハーフブ
リッジインバータ回路と第2のハーフブリッジインバー
タ回路を、いずれも2個のスイッチング素子の少なくと
も一方の導通比を制御することにより、電動機の入力電
圧を制御するとともに、前記導通比は第1のハーフブリ
ッジインバータ回路と第2のハーフブリッジインバータ
回路で異なる値とすることにより、前記第1のハーフブ
リッジインバータ回路と前記第2のハーフブリッジイン
バータ回路に入力される電圧の差を相殺し、電動機への
供給電圧の差を抑えることにより、騒音や振動を防止し
ながら広い速度範囲での運転、あるいは入力の高力率化
が実現できるインバータ装置を実現できるものである。
【0030】また請求項6に記載の発明は、請求項1〜
5いずれか1項記載のインバータ装置の電動機を、三個
の入力端子と三相の巻線を有し、前記三相の巻線の内の
少なくとも1個は他の相の巻線と巻き数が異なる構成と
することにより、3つのハーフブリッジインバータ回路
に入力される電圧の差があっても、三相の巻線の間のイ
ンピーダンスの差を生じさせることによって、結果とし
て前記電動機の三相それぞれに供給される電力の差を抑
え、騒音や振動を防止しながら広い速度範囲での運転、
あるいは入力の高力率化が実現できるインバータ装置を
実現できるものである。
【0031】
【実施例】次に、本発明の具体例を説明する。 (実施例1)図1は本発明の請求項1、請求項3、請求
項4を使用した実施例1におけるインバータ装置の回路
図である。
【0032】図1においては、電動機35は、3個の入
力端子36、37、38を有し、チョークコイル39を
有する直流電源40、ダイオード41、電解式のコンデ
ンサ42、駆動回路43を設けている。
【0033】本実施例においては、合計3個のハーフブ
リッジインバータ回路を有している。
【0034】第1のハーフブリッジインバータ回路44
は、2個のスイッチング素子45、46を直列接続して
構成し、その両端は直流電源40に接続されている。
【0035】第2のハーフブリッジインバータ回路4
7、48についても、2つをそれぞれスイッチング素子
49、50および51、52を2個ずつの直列接続を行
って構成しており、かつ両端は2つ第2のハーフブリッ
ジインバータ回路47、48については共通に接続した
上で、コンデンサ42が接続されているものとなってい
る。
【0036】かつ、第2のハーフブリッジインバータ回
路47、48の共通に接続されたプラス側の端子につい
ては、直流電源40のプラス側の出力から、ダイオード
41をアノード端子からカソード端子に向けて通した上
で接続が行われていて、一方のマイナス側に関しては直
接直流電源40のマイナス端子に直接に接続がなされて
いるものとなっている。
【0037】3個のハーフブリッジインバータ回路4
4、47、48のスイッチング素子同士の接続点は出力
端子として、それぞれ電動機35の入力端子36、3
7、38を接続している。
【0038】本実施例においては、詳細に後述を行う
が、第1のハーフブリッジインバータ回路44を構成す
る2個のスイッチング素子45、46は、駆動回路43
によって同時にオンとなる同時導通期間を有しているも
のとなっている。
【0039】本実施例においては、特に請求項3の構成
を用いており、電動機35は、永久磁石53、54を有
し、永久磁石53については外側をN極に、また永久磁
石54については外側をS極としている。
【0040】そして、ダイオード41は前記同時導通期
間には永久磁石53、54が回転運動することによって
巻線57、58、59に発生する誘導起電力を逆阻止状
態とするものとなっている。
【0041】さらに本実施例は、特に請求項4の構成も
用いており、直流電源40を100ボルト60ヘルツの
交流電源55と整流回路56で構成し、チョークコイル
39については整流回路56の入力側に設けている。
【0042】そして、駆動回路43は、交流電源55の
位相を感知し、前記同時導通期間が交流電源55の零点
付近、すなわち瞬時電圧値をゼロ付近の位相には存在す
るように制御しているものとなっている。
【0043】なお、本実施例では電動機35内の巻線5
7、58、59は三相とし、同一の巻数のもので構成し
ている。
【0044】また、電動機35内には、ホールIC6
0、61、62も設けており、いずれも駆動回路43に
接続していて、対抗する永久磁石53、54がN極であ
るかS極であるかを磁気的に検知してハイ、ローの信号
を出力するものとなっている。
【0045】整流回路56は、4本のダイオード63、
64、65、66をブリッジに接続した全波整流の構成
としている。
【0046】また、本実施例においては、スイッチング
素子45、46、49、50、51、52はいずれも絶
縁ゲート形バイポーラトランジスタIGBTと逆並列接
続されたダイオードによって構成しているものを使用し
ている。
【0047】以上の構成において、実施例1の動作を説
明する。
【0048】図2は、実施例1の動作波形図を示したも
のであり、(ア)は交流電源55の電圧Vac、(イ)
は交流電源55からの入力電流Iac、(ウ)はスイッ
チング素子45のオンオフ波形、(エ)はスイッチング
素子46のオンオフ波形、(オ)はスイッチング素子4
9のオンオフ波形、(カ)はスイッチング素子50のオ
ンオフ波形、(キ)はスイッチング素子51のオンオフ
波形、(ク)はスイッチング素子52のオンオフ波形で
ある。
【0049】(ウ)〜(ク)は駆動回路43がホールI
C60、61、62からの信号を受けることにより、各
スイッチング素子を順次オンさせるものであるが、特に
本実施例においては(エ)に示しているスイッチング素
子46のオン期間の内、t1〜t2、t3〜t4、t1
1〜t12については、当該期間内に(ウ)に示してい
るスイッチング素子45についても、駆動回路43から
のゲート駆動信号によってオン状態とする期間が設けら
れており、よって第1のハーフブリッジインバータ回路
44を構成するスイッチング素子45、46が同時にオ
ンとなる同時導通期間を設けたものとなっている。
【0050】なお、本実施例においては、t5〜t6、
t7〜t8、t9〜t10については、(ウ)に示して
いるように、スイッチング素子45はオフとなってお
り、(エ)に示したスイッチング46のオンがなされて
いるものの、スイッチング素子45、46の2個が同時
にオンである、すなわち同時導通期間とはしていない
が、これは(ア)に示しているように交流電源55の零
点から時間が経て、出力電圧Vacの瞬時値が高くなっ
ている状態において、同時導通期間を設けていないもの
であり、請求項4に対応した構成となっている。
【0051】加えて、本実施例ではt3〜t4において
は、(ウ)に示されているように、t3〜t4の期間、
すなわちスイッチング素子46のオン期間に比して、ス
イッチング素子45についてはオンしている期間を小と
し、よって同時導通期間t3〜t4期間よりも短くする
制御が駆動回路43からの出力信号によってなされてい
るが、これはt3〜t4のタイミングが交流電源55の
零点(零ボルト時刻)からやや経過して、Vacの瞬時
値が高くなってきていることに対応するものであり、
(イ)にみられるような入力電流Iacの波形を、なる
べく正弦波に近づけるという効果を上げるために行って
いるものである。
【0052】このように、第1のハーフブリッジインバ
ータ回路44を構成している2個のスイッチング素子4
5、46が同時にオンとされる同時導通期間において
は、交流電源55の出力電圧は、ほぼすべてがチョーク
コイル39の両端間に印加されるものとなり、磁気エネ
ルギーとしてチョークコイル39内にエネルギーが蓄え
られて、同時導通期間が終了した時点で、同エネルギー
はダイオード41を経てコンデンサ42および第二のハ
ーフブリッジインバータ回路47、48に供給されるも
のとなり、すなわちいわゆる昇圧チョッパとして動作す
るものとなる。
【0053】したがって同時導通期間の長さをスイッチ
ング素子45をオンさせる時間を加減することによって
変化させて、昇圧率を制御することもできる。
【0054】第2のハーフブリッジインバータ回路4
7、48については、昇圧後の電圧がコンデンサ42か
ら供給されるので、例えば高速での力行条件などでも電
動機35への電流が十分に供給可能となり、対応するこ
とができるものとなる。
【0055】なお、本実施例においては、電動機35が
永久磁石53、54を備えていることから回転によって
巻線58、59に発生する誘導起電力は、スイッチング
素子49、51内の逆導通ダイオードを通って、コンデ
ンサ42までは達するが、ダイオード41が同時導通期
間に逆阻止状態となり、これによって誘導起電力の短絡
を防ぐことができており、それによるブレーキトルクが
生ずることもなく、同時導通期間の存在による電動機3
5の駆動への悪影響は全くないものとしている。
【0056】ただし、本実施例においては、昇圧チョッ
パの出力電圧が常に利用できるのは、第2のハーフブリ
ッジインバータ回路47、48であり、第1のハーフブ
リッジインバータ回路に関しては、ダイオード41を導
通させた状態の時には昇圧出力が利用できるが、ダイオ
ード41が逆阻止状態とした期間は、昇圧前の低電圧、
すなわち交流電源55の瞬時値電圧をそのまま供給され
て動作が行われるものとなり、従来の技術と比較する
と、高速時の出力トルクの点では若干制限されるものと
なる。
【0057】しかし、高速時に必要なトルクが比較的小
さい応用例においては、十分な効果を得られるものとな
り、スイッチング素子の数が従来の技術より1個少なく
ても実現させることができるというコストダウン効果、
および形状と重量が低減できるという効果は大なるもの
となる。
【0058】また、本実施例では1個のダイオード41
を直流電源40のプラス側に接続していることから、ス
イッチング素子46、50、52についてはエミッタ電
位が共通となり、パワー用として一般的に使用されるN
チャンネルのIGBTを使用した場合に駆動回路43が
簡単に構成できるという効果も得られるものとなってい
るが、特にこのような構成に限定されるものでなく、例
えば1個のダイオードを直流電源40のマイナス出力と
第2のハーフブリッジインバータ回路47、48のマイ
ナス側端子を共通接続した部位との間にて接続している
もの、もしくは図1のダイオード41に加えて1個のダ
イオードをマイナス側端子に設けて計2個のダイオード
としたものであってもよい。
【0059】また本実施例では、3相の電動機35を使
用しているが、2相のものや、より多くの相を有してい
てもよく、第1のハーフブリッジインバータ回路と第2
のハーフブリッジインバータ回路の数についても、本実
施例においては前者1個と後者2個としたが、特にこれ
に限定されものではなく、前者1個と後者3個、前者2
個と後者1個などさまざまな組み合わせについて特性検
討を行えば、設計の範囲で自由に構成することができる
ものとなる。 (実施例2)図3は、本発明の請求項2と請求項3を使
用した実施例2におけるインバータ装置の回路図を示し
ている。
【0060】図3においては、単相の電動機67は、2
個の入力端子68、69を有し、チョークコイル70と
電池71の直列接続で構成した直流電源72を備えてい
る。
【0061】実施例2においては、2個のハーフブリッ
ジインバータ回路を有している。
【0062】第1のハーフブリッジインバータ回路73
は、2個のスイッチング素子74、75を直列接続して
構成し、その両端は直流電源72に接続されている。
【0063】第2のハーフブリッジインバータ回路76
は、2個のスイッチング素子77、78を直列接続して
構成し、そのプラス側の端子は直流電源72のプラス側
の出力端子からダイオード79を通して接続されてお
り、マイナス側の端子はダイオード80を通して直流電
源72のマイナス側の出力端子へと接続されているもの
となっている。
【0064】電解形のコンデンサ81は、第2のハーフ
ブリッジインバータ回路76の両端に接続されている。
【0065】スイッチング素子74、75、77、78
は、いずれもゲート端子が駆動回路82に接続されてお
り、オンオフを制御され、特に第1のハーフブリッジイ
ンバータ回路73を構成しているスイッチング素子74
と75については、その双方が同時に導通状態となる同
時導通期間が生じるように駆動回路82を働かせてい
る。
【0066】電動機67内には、永久磁石83、84が
回転自在に設けられ、ホールIC85は、対抗する永久
磁石83、84がN極かS極かを検知して、ハイ、ロー
の論理信号を駆動回路82に出力するものとなってい
る。
【0067】そして、ダイオード79、80は前記同時
導通期間に永久磁石83、84によって発生する誘導起
電力に対し、それを逆阻止状態とする作用を行わせてい
る。
【0068】以上の構成において、動作の説明を行う。
【0069】図4は、実施例2のインバータ装置の動作
波形図を示している。
【0070】図4において、(ア)はホールIC85の
出力信号S1、(イ)はスイッチング素子74のオンオ
フ波形、(ウ)はスイッチング素子75のオンオフ波
形、(エ)はスイッチング素子77のオンオフ波形、
(オ)はスイッチング素子78のオンオフ波形を示して
いる。
【0071】t1においてS1がハイとなると、駆動回
路82は即(イ)と(オ)に示されるようにスイッチン
グ素子74、78をオフし、その後Td時間後に(ウ)
と(エ)に示されるようにスイッチング素子75、77
がオンされるものとなる。
【0072】ここでTd時間は、いわゆるデッドタイム
であり、上下に接続された2個のスイッチング素子が同
時導通することを防ぐ目的があり、特に第2のハーフブ
リッジインバータ回路76については、もしも同時導通
が起こるとコンデンサ81から大電流がスイッチング素
子77、78に流れて破壊に至ることもあり、このよう
なことを防ぐために各スイッチング素子のターンオフ遅
れ時間よりも長い時間に相当するTdが設けられている
ものである。
【0073】時刻t2においては、電動機67の回転に
より、S1がローに変化しているが、駆動回路82はこ
こで、スイッチング素子77、78を即オフとし、Td
時間後にスイッチング素子74、78をオンさせるもの
としており、ここでもTdはデッドタイムとして機能し
ている。
【0074】以降t3〜t4、t5〜t6、t7〜t8
については、t1〜t2の期間と同等に、またt4〜t
5、t6〜t7については、t2〜t3の期間と同等に
駆動回路82からの信号が各スイッチング素子に加えら
れ、動作がなされ、これによって電動機67の入力端子
68、69に交流電流が供給されて回転駆動動作がなさ
れるものとなる。
【0075】ここで、本実施例においては、(ア)に見
られるようにt1〜t2の期間にはスイッチング素子7
4は、30%の通電比率(デューティ)にてオンオフ動
作を行っており、また(イ)に見られるようにt2〜t
3の期間にはスイッチング素子75が、30%の通電比
率でオンオフ動作されるため、これらの期間は第1のハ
ーフブリッジインバータ回路73の両端が短絡された同
時導通期間となる。この同時導通期間には、電池71の
電圧がほぼすべてチョークコイル70の両端子間に印加
された形となって、チョークコイル70に磁気的にエネ
ルギーが蓄えられるものとなる。
【0076】なお、この状態にあるとき、本実施例では
ダイオード79、80が逆阻止状態となり、電動機67
内の永久磁石83、84が回転することによって入力端
子68、69間に発生する発生する誘導起電力を、同時
導通によって短絡することは防ぐことができるものとな
っており、したがってそれによって引き起こされるブレ
ーキトルクなどが生ずることもない。
【0077】同時導通期間が終了すると、チョークコイ
ル70に蓄えられた磁気的エネルギーは、ダイオード7
9、80を経て、コンデンサ81および第2のハーフブ
リッジインバータ回路76に供給されるものとなるの
で、昇圧チョッパとして動作することができるものとな
る。
【0078】本実施例では、昇圧された出力電圧はコン
デンサ81に蓄えられるが、同時導通期間にチョークコ
イル70に蓄えられた磁気的エネルギーが大きい状態で
は、同時導通期間以外の期間にダイオード79、80が
共にオン状態となり、結果としてコンデンサ81に蓄え
られた昇圧チョッパの出力電圧を有効に利用することが
できるものとなる。
【0079】なお、請求項1においては、特に2個のダ
イオード79、80を使用することは限定されるもので
はないことから、コンデンサ81の電圧をより有効に利
用する目的で、設計に応じて例えばダイオード79のみ
にするか、ダイオード80のみにするというようにして
も良い。 (実施例3)請求項5を用いた実施例3におけるインバ
ータ装置については、回路図の面では実施例1と図1と
全くの同等である。
【0080】図5は、実施例3のインバータ装置を20
00rpmで運転している状態における各部の動作波形
図であり、(ア)はホールIC60の出力電圧S1の波
形、(イ)はホールIC61の出力電圧S2の波形、
(ウ)はホールIC62の出力電圧S3の波形、(エ)
はスイッチング素子45のオンオフ波形、(オ)はスイ
ッチング素子46のオンオフ波形、(カ)はスイッチン
グ素子49のオンオフ波形、(キ)はスイッチング素子
50のオンオフ波形、(ク)はスイッチング素子51の
オンオフ波形、(ケ)はスイッチング素子52のオンオ
フ波形を示しているものである。
【0081】図5においては、2極着磁構成で2000
rpmであることから、電気角60度は5msに相当
し、各ホールICの出力信号(ア)〜(ウ)は、いずれ
もハイの期間とローの期間が共に電気角180度であ
り、時間は15msの波形となる。
【0082】(エ)〜(ケ)に見られるように、各スイ
ッチング素子はホールIC60、61、62の信号S
1、S2、S3に応じて駆動回路43からオンオフがな
されるものであるが、同時導通期間であるt4〜t6に
ついては、(エ)にみられるようにスイッチング素子4
5は43%のデューティ(通電比率)でPWM制御され
ている。
【0083】また特に本実施例においては、t1〜t3
およびt7〜t9の期間においては、駆動回路43から
のスイッチング素子45のデューティは68%の通電比
率でオンオフ制御がなされており、一方t3〜t5にお
いてのスイッチング素子49の通電比率と、t5〜t7
においてのスイッチング素子51の通電比率は、いずれ
も26%という値となっている。
【0084】これは、第2のハーフブリッジインバータ
回路47、48に供給される電圧が、昇圧された出力で
あって、第1のハーフブリッジインバータ回路44に供
給される電圧よりも高いものであることから、その電圧
の差を通電比率でカバーすることにより、ほぼ同等の電
圧が3相の各巻線に供給されるものとしている。
【0085】しかし、高速回転での力行のためには、昇
圧された出力電圧をそのまま使用することが必要となる
ため、例えば4000rpmといったような高速での動
作では、本実施例においても、(カ)と(ク)のオン期
間のデューティがほぼ100%とした条件で、運転を行
わせるもので、その場合には、3相のアンバランスが発
生するものとなるが、特に高速での必要トルクが比較的
小であるという応用例には十分な性能を確保できるもの
となり、結果として広範囲の速度条件での駆動に対応し
たインバータ装置が、スイッチング素子の数を増やすこ
となく、比較的簡単な回路構成で実現できるという効果
をあげることができるものとなる。
【0086】なお、本実施例では各ハーフブリッジイン
バータ回路の上側のスイッチング素子45、49、51
について、駆動回路43はPWM(パルス幅制御)で通
電比率を加減して、等価的な電動機35に印加される電
圧を制御していることにより、例えばブートストラップ
と呼ばれるような方法で、上側のスイッチング素子の駆
動を行う構成を駆動回路43内に設けて低コストとする
ことも可能であるが、特に上側のスイッチング素子のみ
でのPWMが行われなければならないというものではな
く、逆に下側のスイッチング素子46、50、52を駆
動回路43によってPWM制御したり、もしくは上下の
スイッチング素子を電気角60度毎に切り換えてPWM
制御してもよく、その場合に各スイッチング素子の導通
期間の前半の60度をPWM制御として後半の60度は
定常的なオン状態が維持されるものとして動作させる
と、電気角60度毎に行われるスイッチング素子の切換
時において、電動機35に供給する電流の時間的変化率
(di/dt)が小となる傾向があることから、装置か
ら発せられる騒音は効果的に低減させることができるも
のとなる。 (実施例4)図6は、請求項6を用いた実施例4におけ
るインバータ装置の電動機86の構成を示している。
【0087】図6においては、(ア)で示されているよ
うに、固定子87と回転子88により構成し、固定し8
7は鉄心90のティース(歯)と呼ばれる部分に設けた
ティース巻線89a、89b、89c、89d、89
e、89f、89g、89h、89i、89j、89
k、89lが設けられ、一方回転子88においては、鉄
心92の表面に張り付けられた永久磁石91a、91
b、91c、91d、91e、91f、91g、91h
を、91a、91c、91e、91gについては外側に
N極が着磁し、91b、91d、91f、91hでは逆
極性、すなわち外側がS極が表れた状態に着磁を行って
おり、軸93を中心に回転自在となるように、例えばベ
アリング等の軸受けにて支持したものとなっている。
【0088】ここで、(イ)で示されているように、テ
ィース巻線89a、89b、89c、89d、89e、
89f、89g、89h、89i、89j、89k、8
9lは、4個ずつの直列回路により、巻線94、95、
96を構成して、3個の巻線94、95、96のそれぞ
れ一方の端子はN点で示しているように、1つにまとめ
られた中性点とされ、他の端子はいずれも入力端子9
7、98、99が設けられ、三相の構成をとっている。
【0089】本実施例では電動機86以外の部分につい
ては、図1で示している実施例1に同等のものであっ
て、図1の入力端子36、37、38それぞれに対し
て、入力端子97、98、99が、代わりとして接続し
ているものである。
【0090】(イ)において、各ティース巻線の片方に
は黒丸が付されているが、これは各ティース巻線の極性
を示しているものであり、各ティース巻線は、黒丸が付
されている側の端子から電流が供給された場合において
は、内側にN極が発生するものである。
【0091】特に本実施例においては、巻線94を構成
しているティース巻線89a、89d、89g、89j
については、直径0.6ミリメートルのエナメル線を3
00ターン巻きとし、その他のティース巻線について
は、すべて直径0.5ミリメートルのエナメル線を42
0ターン巻いて構成している。
【0092】これにより、昇圧出力が供給される第2の
ハーフブリッジインバータ回路47、48から、それぞ
れ供給される巻線95、96に関しては、ターン数が巻
線94に比して大であることから、1ターン当たりの電
圧値の差が抑えられ、従って各ティース部分の磁束の絶
対値の差が抑えられたものとなり、騒音が抑えられると
いう効果が有る。
【0093】しかし、高速回転での力行のためには、昇
圧された出力電圧をそのまま使用することが必要となる
ため、例えば4000rpmといったような高速での動
作では、本実施例においても、ティース間の磁束に関し
て3相のアンバランスが発生するものとなるが、特に高
速での必要トルクが比較的小であるという応用例には十
分な性能を確保できるものとなり、結果として広範囲の
速度条件での駆動に対応したインバータ装置が、スイッ
チング素子の数を増やすことなく、比較的簡単な回路構
成で実現できるという効果をあげることができるものと
なる。
【0094】さらに高速域までの力行が必要な場合にお
いては、巻線95、96を構成している各ティース巻線
を、巻線94を構成する巻線89a、89d、89g、
89jよりも、逆に他のティース巻線よりも巻数小とし
て、速度に対する巻線95、96の誘導起電力の発生を
より抑えた形とし、もっと高速域での電流の供給を可能
としてもよい。
【0095】
【発明の効果】以上のように請求項1は、特に二個以上
の入力端子を有する電動機と、チョークコイルを有する
直流電源と、ダイオードと、コンデンサと、駆動回路
と、2個のスイッチング素子を直列接続して構成したハ
ーフブリッジインバータ回路を複数個有し、第1のハー
フブリッジインバータ回路は、両端を前記直流電源に接
続し、第2のハーフブリッジインバータ回路は、両端に
前記コンデンサを接続し、かつ前記直流電源の出力に前
記ダイオードを通して接続し、各ハーフブリッジインバ
ータ回路のスイッチング素子同士の接続点には、それぞ
れ前記電動機の入力端子を接続し、前記第1のハーフブ
リッジインバータ回路の2個のスイッチング素子は、前
記駆動回路によって同時にオンとなる同時導通期間を有
する構成とすることにより、部品点数が少なく低コスト
でありながら、電動機に供給する電圧を加減でき、よっ
て広い速度範囲に対応した動作が可能なインバータ装置
を提供するものである。
【0096】また請求項2に記載の発明は、特に請求項
1記載のインバータ装置の第2のハーフブリッジインバ
ータ回路を、高電位側と低電位側にそれぞれダイオード
を接続した上で、直流電源に接続した構成とすることに
より、やはりスイッチング素子の数としては、追加せず
に同時導通期間を設けられる期間をさらに広くすること
ができ、よってさらに電動機にの供給する電圧の可変範
囲を広くして広範囲の速度に対応した動作が可能とな
る、優れたインバータ装置が実現できるものとなる。
【0097】また請求項3に記載の発明は、特に請求項
1あるいは2いずれか1項記載のインバータ装置の電動
機を永久磁石を有し、ダイオードは同時導通期間に前記
永久磁石によって発生する誘導起電力を逆阻止状態とす
る構成とすることにより、高効率のインバータ装置を実
現するものである。
【0098】また請求項4に記載の発明は、請求項1〜
3いずれか1項記載のインバータ装置の直流電源を、交
流電源と整流回路で構成し、チョークコイルを前記整流
回路の入力側または出力側に有し、同時導通期間を前記
交流電源の零点付近の位相に設けた構成とすることによ
り、簡単かつ低コストの回路構成でありながら、前記交
流電源から高力率で電力の供給を受けることのできるイ
ンバータ装置を実現するものである。
【0099】また請求項5に記載の発明は、請求項1〜
4いずれか1項記載のインバータ装置の第1のハーフブ
リッジインバータ回路と第2のハーフブリッジインバー
タ回路を、いずれも2個のスイッチング素子の少なくと
も一方の導通比を制御することにより、電動機の入力電
圧を制御するとともに、前記導通比は第1のハーフブリ
ッジインバータ回路と第2のハーフブリッジインバータ
回路で異なる値とすることにより、騒音や振動を防止し
ながら広い速度範囲での運転、あるいは入力の高力率化
が実現できるインバータ装置を実現できるものである。
【0100】また請求項6に記載の発明は、請求項1〜
5いずれか1項記載のインバータ装置の電動機を、三個
の入力端子と三相の巻線を有し、前記三相の巻線の内の
少なくとも1個は他の相の巻線と巻き数が異なる構成と
することにより、騒音や振動を防止しながら広い速度範
囲での運転、あるいは入力の高力率化が実現できるイン
バータ装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるインバータ装置を示
す回路図
【図2】同、インバータ装置の動作波形図
【図3】実施例2におけるインバータ装置を示す回路図
【図4】同、インバータ装置の動作波形図
【図5】実施例3におけるインバータ装置の動作波形図
【図6】実施例4における電動機の構造図
【図7】従来の技術におけるインバータ装置の回路図
【図8】同、インバータ装置の動作波形図
【符号の説明】
36、37、38、68、69 入力端子 35、67 電動機 39、70 チョークコイル 40、72 直流電源 41、79、80 ダイオード 42、81 コンデンサ 43、82 駆動回路 45、46、49、50、51、52、74、75、7
7、78 スイッチング素子 44、73 第1のハーフブリッジインバータ回路 47、48、76第2のハーフブリッジインバータ回路 53、54、83、84、91a、91b、91c、9
1d、91e、91f、91g、91h 永久磁石 55 交流電源 56 整流回路 57、58、59 巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 保道 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H007 AA02 BB06 CA01 CB12 CC12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二個以上の入力端子を有する電動機と、
    チョークコイルを有する直流電源と、ダイオードと、コ
    ンデンサと、駆動回路と、2個のスイッチング素子を直
    列接続して構成したハーフブリッジインバータ回路を複
    数個有し、第1のハーフブリッジインバータ回路は、両
    端を前記直流電源に接続し、第2のハーフブリッジイン
    バータ回路は、両端に前記コンデンサを接続し、かつ前
    記直流電源の出力に前記ダイオードを通して接続し、各
    ハーフブリッジインバータ回路のスイッチング素子同士
    の接続点には、それぞれ前記電動機の入力端子を接続
    し、前記第1のハーフブリッジインバータ回路の2個の
    スイッチング素子は、前記駆動回路によって同時にオン
    となる同時導通期間を有するインバータ装置。
  2. 【請求項2】 第2のハーフブリッジインバータ回路
    は、高電位側と低電位側にそれぞれダイオードを接続し
    た上で、直流電源に接続した請求項1に記載のインバー
    タ装置。
  3. 【請求項3】 電動機は永久磁石を有し、ダイオードは
    同時導通期間に前記永久磁石によって発生する誘導起電
    力を逆阻止状態とする請求項1または2に記載のインバ
    ータ装置。
  4. 【請求項4】 直流電源は、交流電源と整流回路で構成
    し、チョークコイルは前記整流回路の入力側または出力
    側に有し、同時導通期間を前記交流電源の零点付近の位
    相に設けた請求項1〜3のいずれか1項に記載のインバ
    ータ装置。
  5. 【請求項5】 第1のハーフブリッジインバータ回路と
    第2のハーフブリッジインバータ回路は、いずれも2個
    のスイッチング素子の少なくとも一方の導通比を制御す
    ることにより、電動機の入力電圧を制御するとともに、
    前記導通比は第1のハーフブリッジインバータ回路と第
    2のハーフブリッジインバータ回路で異なる値とした請
    求項1〜4のいずれか1項に記載のインバータ装置。
  6. 【請求項6】 電動機は三個の入力端子と三相の巻線を
    有し、前記三相の巻線の内の少なくとも1個は他の相の
    巻線と巻き数が異なる請求項1〜5のいずれか1項に記
    載のインバータ装置。
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