JP4622037B2 - 電動機と前記電動機を備えたインバータ装置 - Google Patents

電動機と前記電動機を備えたインバータ装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭や工場、店舗、事務所などの産業用として使用される、空調機器、家事機器、回転調理器などに使用される電動機と前記電動機を含むインバータ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空調機器、家事機器、回転調理器などに使用される電動機を制御するインバータ装置は、図10に示すような構成となっている。図10は、従来のインバータ装置の回路図である。
【0003】
すなわち従来のインバータ装置は、直流電源1と、電動機3の巻き線を含むインバータ回路2によって構成している。直流電源1は、商用電源4に接続した整流回路5と、整流回路5の出力に接続した平滑用のチョークコイル6と平滑用のコンデンサ7を有している。
【0004】
インバータ回路2は、直流電源1からの直流電圧を受けて動作するもので、スイッチング素子8、9、10、11、12、13と、ダイオード14、15、16、17、18、19と、各スイッチング素子のオンオフを制御する制御回路20によって構成している。
【0005】
電動機3の巻き線は、巻線21、22、23となっており、それぞれ前記各スイッチング素子に接続されている。 図10は、電動機3の構成を示す断面図である。電動機3は、回転子24と固定子25によって構成され、回転子24は軸26を中心に回転自在に設けられている。
【0006】
回転子24は、4つの歯部のある鉄心を有しており、固定子25は、6つの歯部のある鉄心28と、各歯部に巻かれて設けられたコイル29、30、31、32、33、34を有している。
【0007】
図12は、電動機3の各コイルの接続を示す結線図である。コイル29とコイル30、コイル31とコイル32、コイル33とコイル34とはそれぞれ直列に接続されている。また図11に示しているように、各コイルはそれぞれ60°間隔となるように配置されて、電動機3が3相モータとなるような構成となっている。すなわち、コイル29とコイル30の直列体は3相の内の1相の巻線21を構成し、同様にコイル31とコイル32の直列体は3相の内の他の1相の巻線22を構成し、コイル33とコイル34の直列体は3相の内のさらに他の1相の巻線23を構成している。
【0008】
各巻線の端子a、b、c、d、e、fは、図10に示しているようにスイッチング素子14,15,16,17,18,19に接続されている。
【0009】
以上の構成で、回転子24が軸26を中心に回転すると、回転子24の歯部と、固定子25の歯部との間の空隙の大きさは、時間的に変化するものとなる。この結果各コイルの自己インダクタンスの値は、回転子27の回転によって増減するものとなる。制御回路20は、スイッチング素子8、9、10、11、12、13のそれぞれをオンオフして、前記直列体21、22、23に順序よく電流を供給する。このとき、前記各コイルの自己インダクタンスが増加するタイミングで直列体に給電するようにして、効率よくトルクを発生させるようにしている。こうして回転子27は回転し、この回転を軸26を使用して外部に伝達して利用している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成のものは、インバータ回路を構成する部品の点数が多い、またこのため装置が大型化するという課題を有している。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の物体に設けている第1の巻線と第2の巻線のインダクタンスの変化の位相差を180°に設定するようにして、2個のスイッチング素子で構成したインバータ回路によって駆動できるようにして、小形化、軽量化した電動機としている。
【0012】
【発明の実施の形態】
請求項に記載した発明は、磁性体を有する第1の物体と、前記第1の物体と相対的に運動可能な第2の物体とから成り、前記第2の物体は前記第1の物体と前記第2の物体との相対運動によって周期的にインダクタンスが変化する第1の巻線と第2の巻線とを有し、前記第1の巻き線のインダクタンスの変化と前記第2の巻き線のインダクタンスの変化とは前記第2の物体の相対運動が所定の方向の場合にはほぼ180度の位相差を有し、前記第1の巻き線のインダクタンスと前記第2の巻き線のインダクタンスとは、前記第1の物体と前記第2の物体とをいずれかの向きで相対運動させた時、共に増加する期間が存在することで、第1の巻線または第2の巻線に電流を供給するようにして、2個のスイッチング素子で駆動できる簡単な構成で、低コスト化、小形化、軽量化した電動機を実現するとともに、確実に推力もしくはトルクを発生させることができ、停止状態からの起動性能の優れた電動機としている。
【0013】
請求項に記載した発明は、磁性体を有する第1の物体と、前記第1の物体と相対的に運動可能な第2の物体とから成り、前記第2の物体は前記第1の物体と前記第2の物体との相対運動によって周期的にインダクタンスが変化する第1の巻線と第2の巻線とを有し、前記第1の巻き線のインダクタンスの変化と前記第2の巻き線のインダクタンスの変化とは前記第2の物体の相対運動が所定の方向の場合にはほぼ180度の位相差を有し、前記第1の物体の磁性体と、前記第2の物体の磁性体との間の空隙は、相対運動によって漸減するようにした構成として、2個のスイッチング素子で駆動できる簡単な構成で、低コスト化、小形化、軽量化した電動機を実現するとともに、確実に推力またはトルクを発生させることができ、停止状態からの起動性能の優れた電動機としている。
【0014】
請求項に記載した発明は、電動機と、前記電動機を駆動するインバータ回路とからなり、前記電動機は、磁性体を有する第1の物体と、前記第1の物体と相対的に運動可能な第2の物体とから成り、前記第2の物体は前記第1の物体と前記第2の物体との相対運動によって周期的にインダクタンスが変化する第1の巻線と第2の巻線とを有し、前記第1の巻き線のインダクタンスの変化と前記第2の巻き線のインダクタンスの変化とは前記第2の物体の相対運動が所定の方向の場合にはほぼ180度の位相差を有し、前記インバータ回路、直列接続した2個のコンデンサを有する倍電圧整流形の直流電源と、高電位側ダイオードと低電位側スイッチング素子を直列に接続した第1の直列回路と、高電位側スイッチング素子と低電位側ダイオードを直列に接続した第2の直列回路を有し、第1の直列回路と第2の直列回路の両端は並列に接続し、かつその両端を直流電源の両端に接続し、第1の巻線の一方の端子は前記高電位側ダイオードと前記低電位側スイッチング素子の接続点に接続し、第1の巻線の他の端子は2個のコンデンサの接続点に接続し、第2の巻線の一方の端子は前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側ダイオードの接続点に接続し、第2の巻線の他の端子は2個のコンデンサの接続点に接続した構成として、使用するスイッチング素子の個数を2個とでき、非常に簡単な構成のインバータ装置としている。
【0015】
請求項に記載した発明は、3相の巻線を有する電動機と、前記3相の巻線にそれぞれに電流を供給するインバータ回路とからなり、前記インバータ回路は直列に接続した2個のコンデンサを有する倍電圧整流形の直流電源と、前記直流電源の高電位側に接続した2個のダイオードと低電位側に接続した2個のスイッチング素子とを有する2個の直列回路と、前記直流電源の高電位側に接続した1個のスイッチング素子と低電位側に接続した1個のダイオードとを有する1個の直列回路とを有し、前記3個の直列回路の両端は並列に接続して前記直流電源の両端に接続し、前記3相の巻線の一方の端子は前記ダイオードと前記スイッチング素子の接続点に接続し、前記3相の巻線の他端は前記2個のコンデンサの接続点に接続するようにして、使用するスイッチング素子の数を3個とした、非常に簡単な構成のインバータ装置としている。
【0016】
請求項に記載した発明は、3相の巻線を有する電動機と、前記3相の巻線にそれぞれに電流を供給するインバータ回路とからなり、前記インバータ回路は直列に接続した2個のコンデンサを有する倍電圧整流形の直流電源と、前記直流電源の高電位側に接続した2個のスイッチング素子と低電位側に接続した2個のダイオードとを有する2個の直列回路と、前記直流電源の高電位側に接続した1個のダイオードと低電位側に接続した1個のスイッチング素子とを有する1個の直列回路とを有し、前記3個の直列回路の両端は並列に接続して前記直流電源の両端に接続し、前記3相の巻線の一方の端子は前記ダイオードと前記スイッチング素子の接続点に接続し、前記3相の巻線の他端は前記2個のコンデンサの接続点に接続するようにして、使用するスイッチング素子の数を3個とした、非常に簡単な構成のインバータ装置としている。
【0017】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例について説明する。図1は、本実施例のインバータ装置の回路の構成を示す回路図である。
【0018】
本実施例のインバータ装置は、電動機43を駆動しているものである。すなわち、直流電源41と、インバータ回路42と、電動機43によって構成している。直流電源41は、商用電源44と、商用電源44に接続した整流回路45と、整流回路45の交流側に接続した平滑用のチョークコイル46を有している。前記整流回路45は、平滑用の直列に接続した2個の電解式のコンデンサ47、48を使用する倍電圧整流形のものを使用している。
【0019】
また、インバータ回路42は、第1の直列回路55と、第2の直列回路61と、制御回路62とを有している。第1の直列回路55はダイオード53とスイッチング素子54によって構成しており、直流電源41の高電位側にはダイオード53を低電位側にはスイッチング素子54を接続している。また、第2の直列回路61はスイッチング素子60とダイオード59によって構成しており、直流電源41の高電位側にはスイッチング素子60を、直流電源41の低電位側にはダイオード59を接続している。また、前記第1の直列回路55と第2の直列回路61の両端は並列接続され、その両端は、直列に接続したコンデンサ47、コンデンサ48の両端に接続している。
【0020】
電動機43は、第1の巻線65と第2の巻線66と位置検知器67とを備えている。第1の巻線65は共通端子68と端子69間に接続され、第2の巻線66は共通端子68と端子71間に接続している。前記第1の巻線65を接続している端子69には、前記第1の直列回路55を構成しているダイオード53とスイッチング素子54の接続点に接続しており、第1の巻線65を接続している共通端子68は、コンデンサ47とコンデンサ48の接続点に接続している。また第2の巻線66を接続している端子71には、前記第2の直列回路を構成するスイッチング素子60とダイオード59の接続点を接続している。また、第2の巻線66の他端は前記共通端子68となっている。
【0021】
また、前記スイッチング素子54とスイッチング素子60とは、いずれも位置検知器67からの信号Sを受けた制御回路62からの信号Q1、Q2によってオンオフ制御されている。
【0022】
本実施例においては、位置検知器67は、一般にフォトインタラプタなどと称されている光学式のものを使用していて、図2に示している第1の物体63と第2の物体の相対位置、すなわち回転角度に応じてハイ、もしくはローの信号を出力するものとなっている。
【0023】
図2は、電動機43の断面図を示している。すなわち、(ア)は本実施例の電動機43の上層部の形状を説明する上面から見た平面図、(イ)は全体の形状を説明する側面図、(ウ)は下層部の形状を説明する下面から見た平面図である。
【0024】
本実施例の電動機43は、磁性体123を有する第1の物体63と、磁性体124を有している第1の物体63aと、前記第1の物体63、63aと相対的に運動可能とした第2の物体64によって構成している。第2の物体64には、コイル114とコイル115によって構成している第1の巻線65と、コイル118とコイル119によって構成している第2の巻線66を設けている。前記コイル114、コイル115、コイル118、コイル119は珪素鋼板を積層してなる鉄心121が構成している歯部に設けている。また本実施例では、コイル114とコイル115とは180°の角度となるように、またコイル114とコイル115とは180°の角度となるように、また、コイル118とコイル114とは90°の角度となるように配置している。
【0025】
また軸120は、電動機43の動力を機械的な負荷に出力するものであり、一般にロータあるいは回転子と呼ばれる第1の物体63と第1の物体63aの中心を貫いて設けている。また、軸120はベアリング125、ベアリング126によって、回転自在に支持されている。
【0026】
また前記第1の物体63を構成する磁性体123と、第1の物体63aを構成する磁性体124とは、いずれも図2(ア)と図2(ウ)に示しているように外周を渦巻き状の形状としている。このため、第2の物体64を構成する鉄心121の歯部との間の空隙長Lgは、例えば第1の物体63の回転とともに周期的に変化し、かつ空隙長Lgが漸減する区間を有するものである。
【0027】
図3は、前記電動機43の第1の巻線65と第2の巻線66の結線を示す接続図である。本実施例では、コイル114とコイル115、コイル118とコイル119とはそれざれ逆極性となるような配置としている。すなわち各コイルの片側に付した黒丸印は、コイルの極性を示すものであり、黒丸印のある側から電流を流し込んだ場合には、鉄心121鉄心122の内側、すなわち第1の物体63の磁性体123と磁性体124と対向する第2の物体64側にS極が発生することを示している。
【0028】
コイル114とコイル115は直列に接続され第1の巻線65を構成し、コイル118とコイル119は直列に接続され第2の巻線67を構成している。
【0029】
以上の構成とすることによって、第1の物体63が図2に矢印に示している方向に回転運動をした場合、回転の角度によって空隙長Lgが漸減する区間を有し、周期的なLgの変化に応じて、第1の巻線65と第2の巻線66は、いずれも周期的にインダクタンスが変化するものとなる。
【0030】
かつ、そのインダクタンス変化の波形は、前記第1の巻線と前記第2の巻線でほぼ180度の位相差を有するものとなる。
【0031】
ここでのインダクタンスは自己インダクタンスであり、本実施例は第1の巻線65と第2の巻線66の磁気回路がほぼ完全に独立したものとしていることから、相互インダクタンスはほぼゼロとなっている。
【0032】
なお、ここで上記位相差は電気角であり、本実施例ではインダクタンス変化の周期は回転角(機械角)の半分となり、電気角は回転の角度(機械角)の2倍となる。
【0033】
図4は、本実施例1のインバータ装置の動作波形図を示しており、図4(ア)は第1の巻線65のインダクタンス値L1、図4(イ)は第2の巻線66のインダクタンス値L2を示している。また図4(ウ)は位置検知器67の出力信号Sの波形を、図4(エ)はスイッチング素子54のオンオフ信号の波形をQ1として示しており、図4(オ)はスイッチング素子60のオンオフ信号の波形をQ2として示しており、図4(カ)は第1の巻線65に流れる電流i1の波形を、図4(キ)は第2の巻線66に流れる電流i2の波形を示している。
【0034】
なおいずれの図も、横軸は回転の角度すなわち機械角で示しており、回転の向きは、第1の物体63が、矢印に示した方向となる向きである。また電気角は、前述したように機械角の2倍となる。
【0035】
以下、本実施例の動作について説明する。本実施例では、第1の物体63を構成する磁性体123及び第1の物体63aを構成する磁性体124と、第2の物体64を構成する鉄心121の歯部とが構成する空隙長Lgは傾斜した構成としているものである。このため、例えば第1の物体63及び第1の物体63aを反時計方向に回転させると、第2の物体64を構成している鉄心121の歯部に配置している第1の巻線65及び第2の牧瀬委66が有しているインダクタンスL1、L2は、図4(ア)図4(イ)に示しているように周期的に変動する。この変動は、いずれも機械角120度(電気角240度)の間は空隙の漸減に伴い徐々に増加し、機械角60度(電気角120度)の間は空隙の急増に伴い急減するものとなっている。また、機械角75度から105度の期間、および機械角165度から195度の期間は、第1の巻線65のインダクタンスL1と第2の巻線66のインダクタンスL2が共に増加する期間となっている。
【0036】
また、図4(ウ)に示しているように、位置検知器67は、機械角85度から機械角175度の間の90度はハイを示す信号をS信号を出力しており、機械角175度と機械角265度の間の90度はローを示す信号を出力しているものである。すなわち、位置検知器67は、機械角180度の周期でハイ期間とロー期間とを繰り返す信号を発生している。
【0037】
また図4(エ)に示しているように、制御回路62が発生するスイッチング素子54を駆動する信号Q1は、前記位置検知器67のS信号がローの期間にオン、ハイの期間にオフとなっている。またこのオンの期間は、図4(ア)に示している第1の巻線65が有しているインダクタンスL1が増加する期間内となっている。
【0038】
同様に、制御回路62が発生するスイッチング素子60を駆動する信号Q2は、位置検知器67のS信号がハイの期間にオン、ローの期間にオフとなっている。このオンの期間は、第2の巻線66が有しているインダクタンスL2が増加する期間内となっている。
【0039】
一般に自己インダクタンスの増加量がdL/dθの時に電流iを通ずると、リラクタンストルクが発生し、0.5×(iの自乗)×dL/dθの動力が発生するものとなる。第1の巻線65に流れる電流i1は、ちょうどインダクタンスL1が増加する期間内であるので、磁性体123にリラクタンストルクを生むことになる。この電流i1は、機械角85度と機械角265度でスイッチング素子54がオフとなっても、インダクタンスL1に蓄えられたエネルギーのために、すぐには電流i1はゼロとはならないものである。すなわち、電流i1が0となるタイミングは、それぞれ機械角で15度後の100度、280度の位置となるものである。
【0040】
この間はダイオード53が導通状態となっており、低電位側のスイッチング素子54のコレクタの電位は、ほぼコンデンサ48のプラス端子の電位まで上昇した状態となり、コンデンサ48に充電電流が供給されている。ダイオード53が導通状態となっている期間であっても、インダクタンスL1は増加を継続しているため、コンデンサ48に電力が回生されつつ、なおトルクも生むものとなる。
【0041】
この期間の間に、第2の巻線66には、電流i2が流れ始めるので、トルク(機械出力パワー)は、磁性体124にも発生するものとなる。
【0042】
よって、前記ダイオード53の電流の一部は、スイッチング素子60に流れ、残りの電流がコンデンサ48を充電するものである。また第2の巻線66に流れる電流i2をオフにする際も、同様の動作となる。
【0043】
このように、本実施例によれば、第1の巻線65のインダクタンスL1と、第2の巻線66のインダクタンスL2が共に増加する期間が存在する構成としているため、連続してリラクタンストルクが得られるものとなり、トルクリプルの少ない運転ができ、また起動時においては、いずれの機械角の位置で停止していても、L1とL2の少なくとも一方は、反時計方向の回転ではインダクタンスが増加するため、図2に矢印で示す方向の起動トルクを得ることができ、起動することができるものとなる。
【0044】
(実施例2)
続いて本発明の第2の実施例について説明する。図5は本実施例のインバータ装置の回路を示す接続図である。
【0045】
本実施例では、電動機43は、2個の第1の巻線65、165と、第2の巻線66を有しており、第1の巻線と前記第2の巻線の合計数は3個となっている。
【0046】
インバータ回路42を構成する直流電源41は、実施例1と同様、直列に接続した2個のコンデンサ47、48を有する倍電圧整流形とし、また高電位側に接続したダイオード153と低電位側に接続したスイッチング素子154とを直列に接続した第1の直列回路155を実施例1の構成に追加して有しているものである。従って、第1の直列回路55,155と第2の直列回路61の3個の直列回路を有する構成となっている。この第1の直列回路55と第1の直列回路155と第2の直列回路61の両端は並列に接続されており、直流電源41の両端に接続されている。
【0047】
また、第1の巻線165の一方の端子は、ダイオード153とスイッチング素子154の接続点に接続しており、第1の巻線165の他の端子は2個のコンデンサ47、48の接続点に接続している。
【0048】
制御回路162は、位置検知器167a、167b、167cから信号Sを受け、前記スイッチング素子54、154、60のオンオフを制御している。
【0049】
つまり本実施例は3相構成としているため、3個の位置検知器167a、167b、167cを使用しているものである。
【0050】
図6は、本実施例の電動機43の構成を示す断面図である。本実施例では、第2の物体64は、鉄心199を有している。鉄心199は、60度間隔で配置した6カ所の歯部を有している。前記6カ所の歯部のそれぞれには、コイル200、コイル201、コイル202、コイル203、コイル204、コイル205を配置している。
【0051】
また第1の物体63は、鉄心を用いている磁性体210によって構成している。また第1の物体63は、90度間隔に設けている4つの歯部を有しており、軸220を中心に回転自在となっている。
【0052】
図7は、本実施例の電動機の第1の巻線65、第1の巻線165、および第2の巻線66の結線図である。各コイルの片側に付した黒丸印は、コイルの極性を示すものであり、黒丸印のある側から電流を流し込んだ場合には、第2の物体64の内側、すなわち第1の物体63の対向する側にS極が発生することを示している。
【0053】
コイル200とコイル201は直列に接続され第1の巻線65を構成し、コイル202と203は直列に接続され第1の巻線165を構成し、コイル204とコイル205は直列に接続され第2の巻線67を構成している。すなわち、コイル201とコイル202とこいる203とは、3相電動機の巻線を構成している。
【0054】
また本実施例では、磁性体210の歯部と鉄心199の歯部とが構成している空隙は、実施例1で説明したと同様、周期的に変化するものとなっている。従って3相巻線を構成している第1の巻線65、165と第2の巻線66のインダクタンスの値は、第1の物体63の回転運動に応じて変化するものとなる。
【0055】
また図7に示しているように、本実施例では各巻線の出力端子は、共通端子68と、端子69と、端子169、端子71の合計4となっている。第1の巻線65と第1の巻線165と第2の巻線66とは、互いに120度の電気角を隔てて配置されており、前記各巻線の一端は共通端子68に接続されている。
【0056】
また、第2の巻線66は、共通端子68から電流を流した際に発生する磁束の向きが、第1の巻線65と第1の巻線165に対して逆方向となるように接続している。
【0057】
以下、本実施例の動作について説明する。本実施例の各巻線は、スイッチング素子54がオンした場合には、共通端子68から端子69に電流が流れて、図6に示すAの方向に磁束が発生する。同様に、スイッチング素子154がオンした場合には、共通端子68から端子169に電流が流れて、図6に示すBの方向に磁束が発生する。また、スイッチング素子60がオンした場合には、電流は逆に端子71から共通端子68に向かって巻線66を流れるものとなるが、コイル204、205は、他の相のコイルとは逆の極性であることから結果的にCの向きに磁束が生ずるものとなる。
【0058】
前記磁束の方向A、B、Cは、120度ずつずれたバランスの良い形となっているものである。つまり、第1の物体63は、スムーズな回転駆動がなされるものとなる。
【0059】
図8は、本実施例の装置の動作状態を示す波形図である。図8(ア)は、図5に示している位置検知器167aの出力波形を、図8(イ)は位置検知器167bの出力波形を、図8(ウ)は位置検知器167cの出力波形を示している。また図4(エ)、図4(オ)、図4(カ)はいずれも制御回路162からの出力波形であり、それぞれスイッチング素子54、スイッチング素子154、スイッチング素子60をオンオフさせるゲート信号の波形を示している。
【0060】
例えば図8に示しているように、時刻t5で、スイッチング素子54をオンすると、コンデンサ47からの電流は、共通端子68から第1の巻線65を経て端子69に流れて、第1の物体63はリラクタンストルク(回転力)を受ける。
【0061】
時刻t6、スイッチング素子54が制御回路62によってオフされると、第1の巻線65のインダクタンスに蓄えられたエネルギーは、ダイオード53を通ってコンデンサ48に蓄えられる。
【0062】
時刻t4で、スイッチング素子154がターンオフされたときにも同様である。
【0063】
時刻t6〜時刻t8の期間には、コンデンサ48からスイッチング素子60を経て、第2の巻線66に電流が供給され、第1の物体63は、やはりリラクタンストルクを受けるものとなる。
【0064】
時刻t8で、スイッチング素子60がターンオフすると、第2の巻線66のインダクタンスに蓄えられたエネルギーによって、ダイオード59を通してさらに若干の電流が第2の巻線66に流れる。このときこの電流は、インダクタンスに蓄えられたエネルギーがコンデンサ47にほぼ完全に回収されるまでの間継続して流れるものである。
【0065】
以上の様に、本実施例では特に3相で3石という極めて簡単な構成のインバータ回路42とし、各スイッチング素子のオンオフのために制御回路162内部に必要な駆動回路の構成も簡単なものとしながらも、ターンオフ時にインダクタンスに蓄えられたエネルギーをコンデンサ47、48に回収し、再び利用できる構成とすることができるものである。
【0066】
なお本実施例では、インバータ回路42を図5に示しているように、2つの第1の直列回路55と、1つの第2の直列回路61とによって構成している。すなわち、直流電源41の高電位側に接続しているダイオード53及び153と、低電位側に接続しているスイッチング素子54及び154と、直流電源41の高電位側に接続しているスイッチング素子60と、低電位側に接続しているダイオード59によって構成しているものである。しかしこの構成を、図9に示しているように、直流電源41の高電位側に接続しているダイオード53と、低電位側に接続しているスイッチング素子54の直列回路と、直流電源41の高電位側に接続しているスイッチング素子60及びスイッチング素子154と、低電位側に接続しているダイオード59及びダイオード153によって構成している直列回路61と直列回路155によって構成するようにしても支障はないものである。
【0067】
なお、スイッチト・リラクタンス・モータと呼ばれるこの種の電気機械においては、発生するトルクの向きは、電流の極性には原理的には無関係であるので、特に第1の巻線65、165、第2の巻線66間の相互インダクタンスの値が小さい場合などには、電動機43の構成については第2の巻線66を逆極性とする必要はない。
【0068】
また本実施例では、電動機43は、一般にスイッチト・リラクタンス・モータと呼ばれる原理で動作する、磁性体を持った第1の物体を用いたリラクタンストルクを発生させるものとしたが、特にこの形のものである必要はなく、永久磁石を使用したものであってもかまわない。
【0069】
以上のように本実施例によれば、必要とするスイッチング素子の数が合計3個となっており、従来の3相電動機の構成の半分で済む非常に簡単な構成となっているものである。また本実施例では3相電動機を使用する構成としているため、回転方向を前記3個のスイッチング素子のオンの順序によって自由に変えることができるものである。
【0070】
また本実施例では、第1の直列回路を2個とし第2の直列回路を1個としていることから、高電位側に配置しているスイッチング素子が1個で済む簡単な構成としている。しかし、第1の直列回路を1個として第2の直列回路の数を2個としてもよく、その場合にも3相の電動機を駆動することができるものとなる。
【0071】
なお、実施例1と実施例2においては、電動機43は、第1の物体63が第2の物体64の内側で回転自在に設けているものを示しているが、これについても特にこのような構成に限られるものではなく、一般にアウターロータと呼ばれるような第1の物体が第2の物体の外側となって回転自在に設けられたものや、軸方向のギャップを隔てて、第1の物体と第2の物体が面で対向する形のもの、また第1の物体と第2の物体をいずれも直線状の形状として、直線運動を行わせるリニアモータと称される形のものであってもよく、運動する側と静止している側についても、各実施例で述べられているような第1の物体が運動し、第2の物体は静止しているものに限定されるものでもない。逆に第1の物体が静止していて、第2の物体が運動するもの、あるいは第1の物体と第2の物体のいずれもが運動する構成のものであっても支障はないものである。
【0072】
(実施例3)
続いて本発明の第3の実施例について説明する。図9は本実施例のインバータ装置の構成を示す回路図である。本実施例のインバータ装置は、3相の巻線65と66と165を有する電動機43と、前記3相の巻線65と66と165のそれぞれに電流を供給するインバータ回路42とから成っている。
【0073】
前記電動機43の巻線65は、他の2つの巻線66と165とは逆極性に巻いた構成としている。前記インバータ回路42は直列に接続した2個のコンデンサ47及び48を有する倍電圧整流形の直流電源41と、前記直流電源41の高電位側に接続した1個のダイオード53と低電位側に接続した1個のスイッチング素子54とを有する1個の直列回路55と、前記直流電源41の高電位側に接続した2個のスイッチング素子60及び154と低電位側に接続した2個のダイオード59及び153とを有する2個の直列回路61及び155とを有している。前記3個の直列回路55と61と155の両端は並列に接続して前記直流電源41の両端に接続し、前記3相の巻線65と66と165の一方の端子は前記2個のコンデンサの接続点に接続している。また前記3相の巻線65と66と165の他方の端子は、前記インバータ回路のスイッチング素子とダイオードの接続点に接続しているものである。すなわち、巻線66の一方の端子ダイオード59とスイッチング素子60の接続点に、巻線165の一方の端子はスイッチング素子154とダイオード153の接続点に、巻線65の一方の端子はスイッチング素子54とダイオード53の接続点に接続している。
【0074】
前記直列回路61及び直列回路155を構成しているスイッチング素子60及びスイッチング素子154は、直流電源41の高電位側に接続しており、ダイオード59及びダイオード153は直流電源41の低電位側に接続している。また直列回路55を構成しているスイッチング素子54は、直流電源41の低電位側に接続しており、またダイオード53は直流電源41の高電位側に接続している。
【0075】
以上のように、本実施例では3相の電動機43の巻線構成を、巻線65が他の2つの巻線66及び165と逆極性となるようにしているものである。このため、前記各実施例で説明したと同様に、電動機43のロータに継続してトルクを発生させることができ、かつ各巻線のインダクタンスに蓄えられるエネルギーを有効に利用できるものである。
【0076】
すなわち、使用するスイッチング素子の数を3個とした、非常に簡単な構成のインバータ装置を実現できるものである。また、例えばスイッチング素子54がオンとなっている時に第1の巻線65に供給された電流が、制御回路162がスイッチング素子54をオフした瞬間に、ダイオード53を経てコンデンサ48に一旦吸収され、その後制御回路162がスイッチング素子60または154をオンした時に、前記コンデンサ48に吸収されていたエネルギーが再び電動機43に供給されて、エネルギーが再利用可能となっているものである。
【0077】
【発明の効果】
請求項に記載した発明は、磁性体を有する第1の物体と、前記第1の物体と相対的に運動可能な第2の物体とから成り、前記第2の物体は前記第1の物体と前記第2の物体との相対運動によって周期的にインダクタンスが変化する第1の巻線と第2の巻線とを有し、前記第1の巻き線のインダクタンスの変化と前記第2の巻き線のインダクタンスの変化とは前記第2の物体の相対運動が所定の方向の場合にはほぼ180度の位相差を有し、前記第1の巻き線のインダクタンスと前記第2の巻き線のインダクタンスとは、前記第1の物体と前記第2の物体とをいずれかの向きで相対運動させた時、共に増加する期間が存在する構成として、2個のスイッチング素子で駆動できる簡単な構成で、低コスト化、小形化、軽量化した電動機を実現するとともに、確実に推力またはトルクを得ることができ、また停止状態からの起動が容易にできる起動性能の優れた電動機を実現するものである。
【0078】
請求項に記載した発明は、磁性体を有する第1の物体と、前記第1の物体と相対的に運動可能な第2の物体とから成り、前記第2の物体は前記第1の物体と前記第2の物体との相対運動によって周期的にインダクタンスが変化する第1の巻線と第2の巻線とを有し、前記第1の巻き線のインダクタンスの変化と前記第2の巻き線のインダクタンスの変化とは前記第2の物体の相対運動が所定の方向の場合にはほぼ180度の位相差を有し、前記第1の物体が有している磁性体と、前記第2の物体が有している磁性体との間の空隙は、相対運動によって漸減するようにした構成として、2個のスイッチング素子で駆動できる簡単な構成で、低コスト化、小形化、軽量化した電動機を実現するとともに、確実に推力またはトルクを得ることができ、また停止状態からの起動が容易にできる起動性能の優れた電動機を実現するものである。
【0079】
請求項に記載した発明は、電動機と、前記電動機を駆動するインバータ回路とからなり、前記電動機は、磁性体を有する第1の物体と、前記第1の物体と相対的に運動可能な第2の物体とから成り、前記第2の物体は前記第1の物体と前記第2の物体との相対運動によって周期的にインダクタンスが変化する第1の巻線と第2の巻線とを有し、前記第1の巻き線のインダクタンスの変化と前記第2の巻き線のインダクタンスの変化とは前記第2の物体の相対運動が所定の方向の場合にはほぼ180度の位相差を有し、前記インバータ回路は、直列に接続した2個のコンデンサを有する倍電圧整流形の直流電源と、高電位側ダイオードと低電位側スイッチング素子を直列に接続した第1の直列回路と、高電位側スイッチング素子と低電位側ダイオードを直列に接続した第2の直列回路とを有し、前記第1の直列回路と前記第2の直列回路の両端は並列接続され、その両端は前記直流電源の両端に接続し、前記第1の巻線の一方の端子は前記高電位側ダイオードと前記低電位側スイッチング素子の接続点に接続し、前記第1の巻線の他の端子は前記2個のコンデンサの接続点に接続し、前記第2の巻線の一方の端子は前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側ダイオードの接続点に接続し、前記第2の巻線の他の端子は前記2個のコンデンサの接続点に接続した構成として、使用するスイッチング素子の数を2個とした非常に簡単な構成のインバータ装置を実現するものである。
【0080】
請求項に記載した発明は、3相の巻線を有する電動機と、前記3相の巻線にそれぞれに電流を供給するインバータ回路とからなり、前記インバータ回路は直列に接続した2個のコンデンサを有する倍電圧整流形の直流電源と、前記直流電源の高電位側に接続した2個のダイオードと低電位側に接続した2個のスイッチング素子とを有する2個の直列回路と、前記直流電源の高電位側に接続した1個のスイッチング素子と低電位側に接続した1個のダイオードとを有する1個の直列回路とを有し、前記3個の直列回路の両端は並列に接続して前記直流電源の両端に接続し、前記3相の巻線の一方の端子は前記ダイオードと前記スイッチング素子の接続点に接続し、前記3相の巻線の他端は前記2個のコンデンサの接続点に接続した構成として、スイッチング素子の数を3個とした非常に簡単な構成のインバータ装置を実現するものである。
【0081】
請求項に記載した発明は、3相の巻線を有する電動機と、前記3相の巻線にそれぞれに電流を供給するインバータ回路とからなり、前記インバータ回路は直列に接続した2個のコンデンサを有する倍電圧整流形の直流電源と、前記直流電源の高電位側に接続した2個のスイッチング素子と低電位側に接続した2個のダイオードとを有する2個の直列回路と、前記直流電源の高電位側に接続した1個のダイオードと低電位側に接続した1個のスイッチング素子とを有する1個の直列回路とを有し、前記3個の直列回路の両端は並列に接続して前記直流電源の両端に接続し、前記3相の巻線の一方の端子は前記ダイオードと前記スイッチング素子の接続点に接続し、前記3相の巻線の他端は前記2個のコンデンサの接続点に接続した構成として、スイッチング素子の数を3個とした非常に簡単な構成のインバータ装置を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例であるインバータ装置の構成を示す回路図
【図2】 同、電動機の断面図
(ア)上層部の構成を示す上面から見た平面図
(イ)全体の構成を示す側面図
(ウ)下層部の形を示す下面から見た平面図
【図3】 同、電動機の巻線の構成を示す結線図
【図4】 同、インバータ回路の動作を示す波形図
(ア)第1の巻線のインダクタンスの変化を示す波形図
(イ)第2の巻線のインダクタンスの変化を示す波形図
(ウ)位置検知器の検知信号を示す波形図
(エ)制御回路がスイッチング素子を駆動する波形を示す波形図
(オ)制御回路がスイッチング素子を駆動する波形を示す波形図
(カ)第1の巻線を流れる電流の波形を示す波形図
(キ)第2の巻線を流れる電流の波形を示す波形図
【図5】 本発明の第2の実施例である電動機の構成を示す回路図
【図6】 同、電動機の構成を示す断面図
【図7】 同、電動機の巻線の構成を示す結線図
【図8】 同、インバータ回路の動作を示す波形図
(ア)位置検知器が検知する検知信号を示す波形図
(イ)位置検知器が検知する検知信号を示す波形図
(ウ)位置検知器が検知する検知信号を示す波形図
(エ)制御回路がスイッチング素子を駆動する波形を示す波形図
(オ)制御回路がスイッチング素子を駆動する波形を示す波形図
(カ)制御回路がスイッチング素子を駆動する波形を示す波形図
【図9】 本発明の第3の実施例であるインバータ装置の構成を示す回路図
【図10】 従来の技術におけるインバータ装置の構成を示す回路図
【図11】 同、電動機の構成を示す断面図
【図12】 同、電動機の巻線の構成を示す結線図
【符号の説明】
41 直流電源
42 インバータ回路
43 電動機
47 コンデンサ
48 コンデンサ
53 ダイオード
54 スイッチング素子
55 第1の直列回路
59 ダイオード
60 スイッチング素子
61 第2の直列回路
62 制御回路
63 第1の物体
64 第2の物体
65 第1の巻線
66 第2の巻線
123 磁性体
124 磁性体
153 ダイオード
154 スイッチング素子
155 第1の直列回路
162 制御回路
165 第1の巻線

Claims (5)

  1. 磁性体を有する第1の物体と、前記第1の物体と相対的に運動可能な第2の物体とから成り、前記第2の物体は前記第1の物体と前記第2の物体との相対運動によって周期的にインダクタンスが変化する第1の巻線と第2の巻線とを有し、前記第1の巻き線のインダクタンスの変化と前記第2の巻き線のインダクタンスの変化とは前記第2の物体の相対運動が所定の方向の場合にはほぼ180度の位相差を有し、前記第1の巻き線のインダクタンスと前記第2の巻き線のインダクタンスとは、前記第1の物体と前記第2の物体とをいずれかの向きで相対運動させた時、共に増加する期間が存在する電動機。
  2. 磁性体を有する第1の物体と、前記第1の物体と相対的に運動可能な第2の物体とから成り、前記第2の物体は前記第1の物体と前記第2の物体との相対運動によって周期的にインダクタンスが変化する第1の巻線と第2の巻線とを有し、前記第1の巻き線のインダクタンスの変化と前記第2の巻き線のインダクタンスの変化とは前記第2の物体の相対運動が所定の方向の場合にはほぼ180度の位相差を有し、前記第1の物体が有している磁性体と、前記第2の物体が有している磁性体との間の空隙は、相対運動によって漸減するようにした電動機。
  3. 動機と、前記電動機を駆動するインバータ回路とからなり、前記電動機は、磁性体を有する第1の物体と、前記第1の物体と相対的に運動可能な第2の物体とから成り、前記第2の物体は前記第1の物体と前記第2の物体との相対運動によって周期的にインダクタンスが変化する第1の巻線と第2の巻線とを有し、前記第1の巻き線のインダクタンスの変化と前記第2の巻き線のインダクタンスの変化とは前記第2の物体の相対運動が所定の方向の場合にはほぼ180度の位相差を有し、前記インバータ回路は、直列に接続した2個のコンデンサを有する倍電圧整流形の直流電源と、高電位側ダイオードと低電位側スイッチング素子を直列に接続した第1の直列回路と、高電位側スイッチング素子と低電位側ダイオードを直列に接続した第2の直列回路とを有し、前記第1の直列回路と前記第2の直列回路の両端は並列接続され、その両端は前記直流電源の両端に接続し、前記第1の巻線の一方の端子は前記高電位側ダイオードと前記低電位側スイッチング素子の接続点に接続し、前記第1の巻線の他の端子は前記2個のコンデンサの接続点に接続し、前記第2の巻線の一方の端子は前記高電位側スイッチング素子と前記低電位側ダイオードの接続点に接続し、前記第2の巻線の他の端子は前記2個のコンデンサの接続点に接続したインバータ装置。
  4. 3相の巻線を有する電動機と、前記3相の巻線にそれぞれに電流を供給するインバータ回路とからなり、前記インバータ回路は直列に接続した2個のコンデンサを有する倍電圧整流形の直流電源と、前記直流電源の高電位側に接続した2個のダイオードと低電位側に接続した2個のスイッチング素子とを有する2個の直列回路と、前記直流電源の高電位側に接続した1個のスイッチング素子と低電位側に接続した1個のダイオードとを有する1個の直列回路とを有し、前記3個の直列回路の両端は並列に接続して前記直流電源の両端に接続し、前記3相の巻線の一方の端子は前記ダイオードと前記スイッチング素子の接続点に接続し、前記3相の巻線の他端は前記2個のコンデンサの接続点に接続したインバータ装置。
  5. 3相の巻線を有する電動機と、前記3相の巻線にそれぞれに電流を供給するインバータ回路とからなり、前記インバータ回路は直列に接続した2個のコンデンサを有する倍電圧整流形の直流電源と、前記直流電源の高電位側に接続した2個のスイッチング素子と低電位側に接続した2個のダイオードとを有する2個の直列回路と、前記直流電源の高電位側に接続した1個のダイオードと低電位側に接続した1個のスイッチング素子とを有する1個の直列回路とを有し、前記3個の直列回路の両端は並列に接続して前記直流電源の両端に接続し、前記3相の巻線の一方の端子は前記ダイオードと前記スイッチング素子の接続点に接続し、前記3相の巻線の他端は前記2個のコンデンサの接続点に接続したインバータ装置。
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