JPH0993753A - 電線用シールドチューブの製造方法 - Google Patents

電線用シールドチューブの製造方法

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JPH0993753A
JPH0993753A JP7269447A JP26944795A JPH0993753A JP H0993753 A JPH0993753 A JP H0993753A JP 7269447 A JP7269447 A JP 7269447A JP 26944795 A JP26944795 A JP 26944795A JP H0993753 A JPH0993753 A JP H0993753A
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JP
Japan
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layer
resin
metal tape
gap
shield tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP7269447A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Miyazaki
正 宮崎
Shuichi Kanekawa
収一 金川
Tsutomu Tanaka
努 田中
Kazumoto Chikada
一元 近田
Kunihiko Watanabe
邦彦 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0993753A publication Critical patent/JPH0993753A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁遮蔽用の金属層の剥がれや損傷を確実に
防止しながら、軽量化及びコスト低減を可能にできる電
線用シールドチューブを提供する。 【解決手段】 片面に樹脂アンカー層14を、その反対
の面に樹脂コート層15を付着させてある金属テープ1
2を、樹脂コート層15が下層になるように巻芯16の
周りに螺旋状に巻回する。この際、一巻毎にギャップを
設け、そのギャップを埋めるように2層目の金属テープ
13(12と同形状)を巻回する。その上に樹脂シース
層11を形成すると、樹脂アンカー層14と樹脂コート
層15は溶融して広がり、金属テープ12、13は両側
縁部で重なって、電気的導通可能状態で固定される。こ
の後巻芯16を除去すれば、電線用シールドチューブが
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電線をシールドする
ための電線用シールドチューブの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】この種
のシールドチューブとして実開平5−43715号公報
に記載の技術が公知である。これは、図9に示すよう
に、合成樹脂製の内管1の外側に電磁遮蔽用の金属テー
プ2を螺旋状に巻回し、さらに、その外側に合成樹脂製
の外管3を形成した構造である。
【0003】ところが、この構造ではシールドチューブ
が3層構造となってしまうため、重量が重くなるととも
に、製造コストが高いという問題がある。
【0004】そこで、構造を簡素にして軽量化及び低コ
スト化を図るには、内管1を省略することも考えられる
が、これでは金属テープ2の押さえがなくなるため、金
属テープ2が外管3から剥がれてしまって実用に供し得
ない。また、逆に、外管3を省略すれば、金属テープ2
が露出する形態となるため、機械的強度が不足し、摩擦
や衝撃により金属テープ2が容易に損傷を受けたり、付
着水分により金属テープ2が腐食したりする問題を生ず
る。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、電磁遮蔽用の金属層の剥がれや損傷を確実に防止し
ながら、軽量化及びコスト低減を可能にできる電線用シ
ールドチューブを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
<請求項1の発明>請求項1の発明に係る電線用シール
ドチューブの製造方法は、少なくとも一方の面に樹脂ア
ンカー層を形成した金属テープを、樹脂アンカー層が外
側になるようにして一巻毎にギャップを隔てて巻芯に巻
回すると共に、さらに、その空隙を埋めるように他の金
属テープを樹脂アンカー層が外側になるようにして一巻
毎にギャップを隔てて巻回し、その金属テープ層の外側
に樹脂シース層を形成して樹脂アンカー層を樹脂シース
層に一体化した後に巻芯を除去するところに特徴を有す
る。
【0007】このように製造した電線用シールドチュー
ブによれば、各金属テープが樹脂シース層に溶け込むよ
うに一体化した樹脂アンカー層を介して樹脂シース層に
固着される。従って、電線用シールドチューブに曲げ力
が作用したり、衝撃が作用したりしても、金属テープが
樹脂シース層から剥がれることはなく、相互に接触して
電気的導通が確保されるから、高いシールド効果が維持
される。また、金属テープの内周側に樹脂製の内管を配
する従来構造に比べて全体として軽量化され、製造コス
トも安価になる <請求項2の発明>請求項2の発明に係る電線用シール
ドチューブの製造方法では、請求項1の発明に加えて、
金属テープのうち、樹脂アンカー層とは反対側の面に樹
脂シース層の形成時に溶融して金属テープ層の内周側に
付着する樹脂コート層を予め設けておくところに特徴を
有する。
【0008】この方法で製造された電線用シールドチュ
ーブによれば、次のような作用・効果も併せて得られ
る。すなわち、樹脂シース層の形成時に樹脂コート層が
溶融し、金属テープの内周側を薄く覆うようになるか
ら、シールドチューブ内に進入した水分によって金属テ
ープの内周面が腐食を受けることを防止できる。また、
溶融した樹脂コート層は金属テープの内周側を覆うよう
になるから、両金属テープの重なり部分に隙間が生じて
電磁波の漏れが発生したり、水分が進入して錆が発生し
てシールド効果が低下することを長期間にわたり防止で
きる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図1ないし図8を参照して説明する。完成形態の電線
用シールドチューブは図7に示した通りで、例えば塩化
ビニル樹脂製の樹脂シース層11が最外層に位置し、そ
の内側に2本の金属テープ12,13が2層重ねで巻回
形成されている。内層側の金属テープ12は一巻毎に相
互にギャップ12aを介した螺旋状に巻回されており、
外層側の金属テープ13も上記ギャップ12aを埋める
ようにして一巻毎に相互にギャップ13aを介した螺旋
状に巻回されており、内外両層の金属テープ12,13
が幅方向の両側縁部で互いに重ねられて電気的導通可能
となっている。なお、金属テープ12,13は電磁シー
ルド効果に優れた鉄製で、厚さ50μm〜100μmで
ある。
【0010】この金属テープ12,13の外周には樹脂
シース層11と一体化した樹脂アンカー層14が位置し
ており、これが2層の金属テープ12,13を樹脂シー
ス層11の内周に固着している。また、金属テープ1
2,13の内周側には、樹脂コート層15が金属テープ
12,13の内周側を覆うように位置し、特に内周側の
金属テープ12の一巻毎のギャップ12a間を埋めるよ
うになっている。
【0011】次に、上記シールドチューブの製造方法に
ついて説明する。図1に示すように、予め金属テープ1
2,13の一方の面には樹脂アンカー層14が細い幅で
テープの長さ方向に沿って盛り上げるように付着されて
いる。この樹脂アンカー層14は鉄製の金属テープ1
2,13に対する密着性に優れるとともに、樹脂シース
層11と同質であって、それより低融点の合成樹脂が好
ましく、例えば塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ナイロ
ン等が使用できる。また、金属テープ12,13の他方
の面に形成した樹脂コート層15は、樹脂アンカー層1
4と同様に細い幅でテープの長さ方向に沿って盛り上げ
るように付着されるとともに、樹脂アンカー層14と同
材質である。
【0012】さて、上記金属テープ12を、まず図2に
示すように可撓性を有する巻芯16の周りに巻回する。
この際、樹脂コート層15を下層にし、かつ、一巻毎に
ギャップ12aが生ずるように螺旋状に強く巻締める。
なお、このギャップ12aの幅寸法は、金属テープ13
のそれよりも僅かに狭くしておく。この後、図4に示す
ように、第1層目の金属テープ12に重ねて第2層目の
金属テープ13を巻回する。この際、先に巻回した金属
テープ12の螺旋状のギャップ12aを埋めるようにし
て一巻毎に相互にギャップ13aを介した螺旋状に巻回
する。すると、内外両層の金属テープ12,13が幅方
向の両側縁部で互いに重ねられ、相互に電気的導通可能
となる(図5参照)。なお、上下両層の金属テープ1
2,13は、まず第1層目を巻回したのちに第2層目を
巻回してもよく、或いは、第1層目と第2層目とをほぼ
同時的に巻回するようにしてもよい。
【0013】次いで、両金属テープ12,13を巻回し
た巻芯16をシース成形機に供給し、金属テープ12,
13の外周側に溶融した塩化ビニル樹脂を付着させて硬
化させることにより樹脂シース層11を形成する。する
と、金属テープ12,13の外周側の樹脂アンカー層1
4は、溶融した塩化ビニル樹脂の熱によって溶融して樹
脂シース層11内に溶け込むようにして一体化する。ま
た、金属テープ12,13の内周側の樹脂コート層15
も溶融するから、巻芯16に密着している金属テープ1
2の樹脂コート層15は金属テープ12の内周側全域を
覆うように薄く広がり、またギャップ12a間に位置し
ている金属テープ13の樹脂コート層15はそのギャッ
プ12aを埋めるように広がる(図6及び図8参照)。
【0014】そこで、各樹脂が冷却硬化したところで巻
芯16を抜き取れば、図7に示すように、電線用シール
ドチューブとして完成する。この状態では、各金属テー
プ12,13は樹脂シース層11に溶け込むように一体
化した樹脂アンカー層14を介して樹脂シース層11に
完全に固着されている。従って、シールドチューブに曲
げ力が作用したり、衝撃が作用したりしても、金属テー
プ12,13が樹脂シース層11から剥がれることはな
く、相互に接触して電気的導通が確保されるから、シー
ルド効果が損なわれることはない。しかも、図9に示さ
れたように金属テープ2の内周側に樹脂製の内管1を配
する構造とは異なり、金属テープ12,13の内周側に
は薄い樹脂コート層15が位置するだけであるから、全
体として軽量化され、また製造コストも安価になる。
【0015】また、特に本実施形態では、樹脂コート層
15が金属テープ12の内周側を薄く覆うとともに、ギ
ャップ12aを埋めるようになっているから、金属テー
プ12,13が露出せず、シールドチューブ内に進入し
た水分によって金属テープ12,13が腐食を受けるこ
とを未然に防止することができる。しかも、上述のよう
に、ギャップ12aを樹脂コート層15にて埋めると、
両金属テープ12,13の重なり部分が浮き上がること
を防止できるから、ここに隙間が生じて電磁波の漏れが
発生したり、水分が進入して錆が発生してシールド効果
が低下することを長期間にわたり確実に防止することが
できるという効果も得られる。
【0016】本発明は上記記述及び図面によって説明し
た実施の形態に限定されるものではなく、例えば次のよ
うな実施の形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
【0017】上記実施形態では、金属テープ12,13
の内周側に樹脂コート層15を設けるようにしたが、シ
ールドチューブの内周側への水分の侵入が懸念されない
ような箇所で使用される場合には、その樹脂コート層1
5を省略しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す金属テープの斜視図
【図2】同じく巻芯に1本目の金属テープを巻回する様
子を示す側面図
【図3】同じく巻芯に1本目の金属テープを巻回した状
態を示す断面図
【図4】同じく巻芯に2本目の金属テープを巻回した様
子を示す側面図
【図5】同じく巻芯に2本目の金属テープを巻回した状
態を示す断面図
【図6】同じく樹脂シース層の形成後の状態を示す断面
【図7】同じく完成形態の電線用シールドチューブを示
す断面図
【図8】同じく金属テープの巻回部分の拡大断面図
【図9】従来のシールドチューブを示す断面図
【符号の説明】
樹脂シース層…11 金属テープ…12,13 樹脂アンカー層…14 樹脂コート層…15 巻芯…16
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近田 一元 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内 (72)発明者 渡辺 邦彦 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の面に樹脂アンカー層を
    形成した金属テープを、前記樹脂アンカー層が外側にな
    るようにして一巻毎にギャップを隔てて巻芯に巻回する
    と共に、さらに、その空隙を埋めるように他の金属テー
    プを樹脂アンカー層が外側になるようにして一巻毎にギ
    ャップを隔てて巻回し、その金属テープ層の外側に樹脂
    シース層を形成して前記樹脂アンカー層を前記樹脂シー
    ス層に一体化した後に前記巻芯を除去することを特徴と
    する電線用シールドチューブの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記金属テープのうち、前記樹脂アンカ
    ー層とは反対側の面に前記樹脂シース層の形成時に溶融
    して金属テープ層の内周側に付着する樹脂コート層が予
    め設けられていることを特徴とする請求項1記載の電線
    用シールドチューブの製造方法。
JP7269447A 1995-09-21 1995-09-21 電線用シールドチューブの製造方法 Pending JPH0993753A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007157825A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Inoac Corp 電磁シールドチューブ及びその製造方法
CN112713553A (zh) * 2020-12-22 2021-04-27 重庆凯创荣智能科技有限公司 一种用于电力电缆的维修装置及其使用方法

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JP2007157825A (ja) * 2005-12-01 2007-06-21 Inoac Corp 電磁シールドチューブ及びその製造方法
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