JPH0993405A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH0993405A
JPH0993405A JP7244468A JP24446895A JPH0993405A JP H0993405 A JPH0993405 A JP H0993405A JP 7244468 A JP7244468 A JP 7244468A JP 24446895 A JP24446895 A JP 24446895A JP H0993405 A JPH0993405 A JP H0993405A
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slit hole
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JP7244468A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Sakurai
徹男 桜井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルタイプの原稿移動・光学系固定方式
の画像読取装置において,バックアップローラとコンタ
クトガラス(原稿台)との最狭部分へのゴミの付着・滞
留を防止することにより,該ゴミ付着に起因する黒筋発
生を低減し,良好な読取画像データを得る。 【解決手段】 デジタルタイプの原稿移動・光学系固定
方式の画像読取装置において,原稿を原稿台111に押
しつけるバックアップローラ114の下部に対応する原
稿台111の読取位置に,主走査方向に所定幅のスリッ
ト穴111aを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は,デジタル複写機や
画像スキャナに利用される原稿移動方式の画像読取装置
に関し,より詳細には,原稿を押圧・回転するローラと
原稿台とのなす最狭ライン部分(読取位置)にスリット
穴を設けて,最狭ライン部分へのゴミの付着・滞留を排
除する画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における画像読取装置(スキャナ)
は,原稿を露光走査する原稿固定・光学系移動方式と,
原稿を所定の速度で移動し,これを露光する原稿移動・
光学系固定方式とに分けられ,さらに,一般的な複写機
で用いられているアナログタイプとCCD等の撮像素子
を用いたデジタルタイプとがあることは周知のことであ
る。
【0003】また,最近では,大型の原稿を読み取り,
その後の各種画像処理を実行するのに有利なデジタルタ
イプの原稿移動・光学系固定方式が多く採用されてきて
いる。
【0004】さて,アナログ複写機では,この両方式共
に5〜10mm幅のスリット域で露光を行っている。こ
のスリット露光域では,原稿と感光体が同期して移動さ
れなければ,感光体上に潜像が形成されないので,コン
タクトガラス上に,例えば,ゴミが付着・滞留した場
合,原稿固定・光学系移動方式にあってはゴミの大きさ
に対応した黒点となり,また,原稿移動・光学系固定方
式にあってはぼけた潜像となるため,現像されてもはっ
きりした画像として顕在化しないので,さほど問題とな
らない。
【0005】ところが,デジタル方式の原稿移動・光学
系固定方式にあっては,上記のようにゴミが付着・滞留
した状態で原稿を読み取ると,ゴミに対応する部分が副
走査方向に順次読み込むことになるため,異常画像の発
生レベルが大きくなってしまう。以下,この方式を用い
た従来における画像読取装置について説明する。
【0006】図8は,従来における画像読取装置の概略
構成を示す説明図である。図において,801は読取対
象の原稿,802は原稿801を押し付けながら回転す
るバックアップローラ,803はコンタクトガラス,8
04は搬送ローラ,805は原稿801の反射光を次の
CCD806に集光するためのレンズ,806は入射さ
れた光を光電変換して読み取るCCD(固体撮像素子)
806である。
【0007】上記構成において,原稿801がバックア
ップローラ802に押し付けられ,搬送ローラ804に
よりコンタクガラス803を通過するときに,露光照明
を行い,その反射光をレンズ805によりCCD806
に集光する。CCD806は,この反射光に応じて光電
変換し,該電気信号を画像処理部(図示せず)に出力す
るものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記に示されるような
従来の画像読取装置にあっては,図8に示すように,バ
ックアップローラとコンタクトガラスとの最狭部分にゴ
ミが付着・滞留した場合,そのコピー画像には黒筋画像
が発生する。例えば,図9に示すように,ゴミが付着し
た状態で読み取りを行うと,原稿に対し,そのコピー画
像には黒筋が発生する。
【0009】ゴミ付着の原因としては,幾つか考えれる
が,例えば,原稿に静電的にあるいは粘着力等により付
着しているゴミが,原稿移動によりバックアップローラ
とコンタクトガラスとの最狭部分に溜まることがある。
【0010】原稿上に付着したゴミ,すなわち,詳細に
は,静電的に付着したもの,のりやテープかす等で粘着
しているもの等であり,原稿の種類により異なるもので
ある。例えば,フィルム原稿や第2原図(トレーシング
ペーパー等の半透明原図)等は静電的にゴミが付着しや
すいし,また,切り貼り原稿は消しゴムのかす等が付着
する場合が多い。さらに,CAD等に用いられる静電プ
ロッタで出力した図面にあっては,排紙部にあるプロッ
タローラ部に付着しているインキかす(現像液のトナー
が凝集したもの)が付着することが多い。
【0011】また,高画質化の要求に伴い,読取密度4
00dpiでは,読取露光幅が25.4/400=6
3.5μmと非常に狭くなるため,この部分に63.5
μm以上の大きさのゴミが付着すると,原稿上の画像と
は無関係に黒データとして連続して読み取られることに
なる。
【0012】このように,デジタルタイプの原稿移動・
光学系固定方式の画像読取装置において,特に,ゴミが
付着しやすい原稿を読み取ると,上記最狭部分にゴミが
付着・滞留し,原稿画像には存在しない黒画像データと
して読み取られるため,そのコピー画像上に黒筋画像が
発生するという問題点があった。
【0013】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,デジタルタイプの原稿移動・光学系固定方式の画
像読取装置において,バックアップローラとコンタクト
ガラス(原稿台)との最狭部分へのゴミの付着・滞留を
防止することにより,該ゴミ付着に起因する黒筋発生を
低減し,良好な読取画像データを得ることを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る画像読取装置にあっては,透明部
材よりなる原稿台と,前記原稿台に読取対象の原稿を所
定の速度で搬送する搬送手段と,前記搬送手段が搬送す
る原稿を前記原稿台に押し付けながら回転する原稿押圧
手段と,前記原稿押圧手段により押し付けられた状態の
原稿を照明する照明手段と,前記照明手段の照明により
得られる反射光を主走査ライン毎に読み取る読取手段と
を備えた画像読取装置において,前記原稿台の読取位置
に対応する部分に,主走査方向に所定幅のスリット穴を
設けたものである。
【0015】すなわち,原稿に付着しているゴミが付着
・滞留しやすい原稿押圧手段と原稿台との最狭部分(読
取位置)にスリット穴を主走査方向に長く設けることに
より,原稿に付着したゴミが原稿台の読取位置に付着す
ることを防止して,黒筋の発生原因を低減させる。
【0016】また,請求項2に係る画像読取装置にあっ
ては,前記原稿台のスリット穴に向けて送風する送風手
段を,さらに設けたものである。
【0017】すなわち,送風手段からの風が原稿台のス
リット穴を通して原稿押圧手段側に対して均一に空気流
として流れることにより,原稿が原稿押圧手段に押し付
けられ,原稿台との接触を少なくし,さらに,原稿に付
着したゴミをスリット穴から光学系に落ちるのを低減さ
せると共に,空気流によりレンズにゴミが積もることを
排除する。
【0018】また,請求項3に係る画像読取装置にあっ
ては,前記スリット穴は,前記原稿台を2分割して形成
されるものである。
【0019】すなわち,原稿台にスリット穴を設ける場
合,原稿台を2分割し,スリット穴の幅方向に離して構
成することにより,加工性に優れたスリット穴付きの原
稿台を得る。
【0020】また,請求項4に係る画像読取装置にあっ
ては,前記スリット穴の副走査方向の幅は,1〜3mm
とするものである。
【0021】すなわち,スリット穴の副走査方向の幅を
1〜3mmとすることにより,ゴミの付着・滞留を低減
しやすくさせ,かつ,最小限の間隔により原稿先端がス
リット穴の端部に引っ掛かるのを回避する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下,本発明の一実施例を添付図
面を参照して説明する。
【0023】〔実施例1〕 (実施例1の構成)図1は,実施例1に係る画像読取装
置の構成を示す説明図である。図において,101は読
取対象の原稿である。102は原稿101をセットする
ための原稿テーブル,103は装置上部の各機能部品を
保持し,支軸104を介して読取部分の開閉自在な上ユ
ニットケースである。なお,支軸104は本体筐体の側
板(図示せず)に固定されている。
【0024】また,105は原稿を搬送するための搬送
手段としての原稿搬送ローラ対であり,上搬送ローラ1
05aと下搬送ローラ105bとによりなる。また,原
稿搬送ローラ対105の下流側(読取側)には,同様に
上搬送ローラ106aと下搬送ローラ106bとにより
なる搬送手段としての原稿搬送ローラ対(レジストロー
ラ)106が設けられている。さらに,読取位置の後に
は,原稿101を排出するために上搬送ローラ107a
と下搬送ローラ107bとによりなる搬送手段としての
原稿搬送ローラ対107が設けられている。
【0025】また,111は透明部材よりなる原稿台で
あり,その面は原稿台102,および原稿搬送ローラ対
105,106,107のニップ部分と同一線をなすよ
うに設けられている。原稿台111の内側には原稿10
1を照明するための照明手段としてのランプ113が配
設されている。
【0026】また,原稿台111の外側には,原稿台1
11面に対し所定の間隙を形成した状態で原稿101を
押圧しながら回転する原稿押圧手段としてのバックアッ
プローラ114が設けられている。なお,バックアップ
ローラ114の表面は,その反射濃度が0.03〜0.
08(反射率93〜83%)となるように白色塗装され
ている。
【0027】原稿台111の内側には原稿101を照明
して得た反射光を,次の読取手段としてのCCD(ライ
ンセンサ)116に結像するためのレンズ115が設け
られている。
【0028】また,各原稿搬送ローラの前後には,原稿
101の通過を検知するために,第1センサ117,第
2センサ118,レジストセンサ119が設けられてい
る。120は読み取り後の原稿101が排紙される排紙
トレイ,121はランプ113,レンズ115,CCD
116の各部分を収容し,外乱光やゴミ等の侵入を阻止
するためのカバーである。
【0029】図2は,バックアップローラ114の中心
および光軸122で切断した場合の横断面図である。図
において,バックアップローラ114の両端にはガイド
コロ201が設けられている。このガイドコロ201の
外径は,バックアップローラ114と原稿台111との
間に所定の間隙を形成するために,バックアップローラ
114の外径よりわずかに大きく設定されている。例え
ば,この間隙は,通常のシート状原稿101の厚さが5
0〜100μ程度であることを考慮し,0.1〜0.2
mm程度の微小間隔に設定されている。
【0030】また,202はバックアップローラ114
に駆動モータ(図示せず)の回転駆動力を伝達するため
の駆動プーリ,203は駆動プーリ202と同軸に挿入
され,駆動方向にロックされ,その反対方向にフリーと
なっている一方向性クラッチである。また,図2に示す
ように,レンズ115およびCCD116の読取部は,
主走査方向の同一線上に配置されている。
【0031】(実施例1の動作)次に,以上のように構
成された画像読取装置の動作について説明する。原稿テ
ーブル102上にセットされた原稿101は,原稿搬送
ローラ対105,106,107により,図の左方向へ
搬送されながら原稿台111の上を所定の速度で通過す
る。
【0032】このとき,照明位置Lではランプ113に
より原稿101面に向かって照明が行われる。そこで,
この照明により得られた原稿101の反射光は,レンズ
115によりCCD116に集光される。したがって,
原稿101に対しては,その搬送および照明が行われ,
CCD116により原稿101の画像がライン単位で読
み取られる。
【0033】上記動作をさらに詳細に説明する。原稿1
01が原稿102上に挿入され,上ユニットケース10
3に設けられた第1センサ117が原稿101先端を検
知したとき,原稿搬送ローラ対105,106,10
7,およびバックアップローラ114が回転し,さら
に,ランプ113が点灯する。
【0034】次いで,上記搬送される原稿101の先端
が第2センサ118により検知されると,原稿101の
搬送速度が予め選択された変倍率に応じた速度に切り換
えられる。その後,原稿101の先端がレジストセンサ
119により検知されると,照明位置Lにおけるバック
アップローラ114の反射光が,レンズ115を介して
CCD116に結像されるため,この結像画像がCCD
116の撮像素子により読み取られる。
【0035】このとき,バックアップローラ114の表
面は,前述したように白色であるため,その反射濃度は
0.03〜0.08(反射率93〜83%)程度である
ので,上記読み取られたバックアップローラ114の反
射光データは,A/D変換され,シェーディング補正用
データとしてシェーディング用RAM(図示せず)に記
憶される。
【0036】その後,原稿101が原稿台111上に搬
送され,原稿台111とバックアップローラ114との
間の間隙を通過する。その間,照明位置Lにおいてラン
プ113により照明され,そのときの反射光がレンズ1
15によりCCD116に集光される。このにより,原
稿101の画像がCCD116に縮小・結像されて読み
取られる。そして,読取走査が終了した原稿101は,
原稿搬送ローラ対107により,排紙トレイ120に排
紙される。
【0037】このようにして読み取られた原稿101の
画像データは,ランプ113の光量ムラ,レンズ115
のcos4 則に基づく光量低下,CCD116の各素子
の感度ムラ等を補正するためにシェーディング補正処理
が行われる。
【0038】ところで,上ユニットケース103は,支
軸104を中心として所定の角度だけ,原稿テーブル1
02および原稿台111の面を開放するように,上方へ
開くようになっている。
【0039】この開放により,各原稿搬送ローラ対10
5,106,107,第1センサ117,第2センサ1
18,レジストセンサ119,バックアップローラ11
4,原稿台111等の各部分の清掃,搬送ジャム等の処
置,ランプ113等の交換といったメンテナンス作業を
容易に行うことができる。
【0040】また,図2に示すように,バックアップロ
ーラ114と原稿台111との間には,所定の間隙が設
けられているが,仮に,原稿台111を通過する原稿1
01にカールあるいは折り目があった場合にも,その原
稿101はバックアップローラ114により原稿台11
1に押し付けられて平坦となる。
【0041】したがって,原稿101の平坦性が比較的
悪い場合でも,画像面とレンズ115との間が常に一定
に保持される。このように,原稿101は,バックアッ
プローラ114により浮いたりせずに,原稿101の照
明位置Lにおける隣り合う光学系の境界点Pが一定位置
に保持される。その結果,隣り合う光学系における画像
データのビットのズレや画像欠落等の異常事態を回避す
ることができる。
【0042】ここで,図3を用いて本実施例1の特徴と
なる部分について説明する。図3は,本実施例に係るバ
ックアップローラ114および原稿台111の読取部分
を拡大して示した説明図である。図に示すように,バッ
クアップローラ114と原稿台111とのなす最狭部
分,すなわち,この読取位置となる部分を主走査方向に
1〜3mm幅のスリット穴111aとする。
【0043】また,上記スリット穴111aの幅を1〜
3mmとしたが,望ましくは2mm幅がよく,さらに,
原稿台111の加工性を考慮すると5mm程度になって
も問題は生じない。ただし,スリット穴111aの幅を
広くとり過ぎると,原稿101の先端がバックカールし
ているような場合,スリット穴111aに引っ掛かるの
で1〜3mm幅がよい。
【0044】また,スリット穴111aの下流側の上部
の角は,原稿101の搬送性をよくするため,面取りさ
れている(C面)。すなわち,原稿101の先端の一部
がやや落ち込んで搬送されても,すくい上げられるよう
になっている。
【0045】さらに,図3における,A,B,C面につ
いては表面を磨いて透明にしてある。これにより,ラン
プ113の照明光が透過し読取部分に十分な光量を供給
することができる。これは,例えば,上記A,B,C面
がすりガラス状に荒れていると,読取部分の照明光が不
足し,また,荒らし具合によっては透過光量が変化する
ので,全体に光量ムラが発生し好ましくないためであ
る。
【0046】また,原稿台111のスリット穴111a
の長さは,図4に示すように,バックアップローラ11
4の直径部分のみに設け,ガイドコロ201のある部分
は穴を設けず,原稿台111面そのままである。これに
より,ガイドコロ201が穴に落ち込んで,バックアッ
プローラ114と原稿台111との間隙が狭くなること
を防止している。
【0047】(実施例1の効果)上述したように,原稿
101に付着しているゴミが付着・滞留しやすいバック
アップローラ114と原稿台111との最狭部分(読取
位置)をスリット穴111aとしたため,原稿101に
付着したゴミが原稿台111の読取位置に付着すること
がなくなり,黒筋画像の発生を招来しない良好な画像読
取データを得ることができる。
【0048】〔実施例2〕 (実施例2の構成)図5は,実施例2に係る画像読取装
置の構成を示す説明図である。図において,501はカ
バーの一部分に設けた送風手段としてのファンであり,
ダクト形状のカバーを介して光学系に風を送るように配
置されている。また,他の構成は,図1と同じであるた
め同一符号を付し,その説明は省略する。
【0049】(実施例2の動作)以上の構成における基
本的な動作は実施例1と同じであるので,実施例2の特
徴となる部分について説明する。ファン501を設ける
ことにより,原稿台111のスリット穴111aから原
稿101に付着したゴミが落ち,レンズ115に積もる
ことを防止することができる。
【0050】また,ファン501の送風により光学系内
部に空気流を発生させ,スリット穴111aを通った空
気流が原稿101をバックアップローラ114側に押し
つける。これにより,原稿101がバックアップローラ
114から離れ,ゴミが落ちてくるのを防止することが
できる。
【0051】また,原稿台111のスリット穴111a
の幅が狭いと,ファン501の静圧特性を大きくする必
要が生ずるので,この場合のスリット穴111aの幅
は,2〜3mmが望ましい。
【0052】また,ファンの種類としては,静圧が必要
な場合には,複数のシロッコファンを採用し,さらに,
吹き出し風を均一にするためには,整風板を設ける。一
方,静圧が不要な場合には,貫流ファン(クロスフロー
ファン)を用いればよい。さらに,このファン501に
よる吹き出し風は,ランプ113の冷却風として兼用す
ることができる。また,ファン501は,装置の電源投
入と合わせて連続して回転させておくか,原稿読取期間
のみ回転させる間欠駆動のいずれであってもよい。
【0053】(実施例2の効果)上述したように,ファ
ン501からの風が原稿台111のスリット穴111a
を通してバックアップローラ114側に均一に空気流と
して流れることにより,原稿101がバックアップロー
ラ114に押し付けられて原稿台111との接触を少な
くすることができるため,原稿101に付着したゴミを
スリット穴111aから光学系に落ちるのを低減するこ
とができる。
【0054】さらに,ファン501による空気流により
レンズ115にゴミが積もることも低減することができ
る。総じて,黒筋画像の発生につながらない良好な画像
読取データを得ることができる。
【0055】〔実施例3〕ところで,原稿台111にス
リット穴111aを設ける場合,特に,A2サイズ等の
大型の原稿を読み取る場合には,主走査方向に細長くな
るため,加工困難であったり加工時間がかかる等の点で
問題が生じる。そこで,本実施例では,これを解決する
ため,以下の図6,図7に示すような構成を採用する。
【0056】すなわち,図6,図7に示すように,原稿
台111を111Aと111Bの2つに分割し,その両
端にスリッ穴111aの幅に相当するスペーサ601を
挟みこみ,111Aと111Bとを同一面にする。ま
た,スペーサ601にバックアップローラ114のガイ
ドコロ201を当接させることにより,原稿台111と
バックアップローラ114との間隙精度を確保する。
【0057】上記のような構成を採用することにより,
一枚のガラス板にスリット穴111aをあける加工工程
が不要となると共に,その面取りや磨き工程も簡単に行
える。また,原稿台111とバックアップローラ114
との間隙も,スペーサ601とガイドコロ201の当接
により保たれるので,バックアップローラ114が落ち
込むこともなくなる。
【0058】(実施例3の効果)上述したように,原稿
台111にスリット穴111aを設ける場合,原稿台1
11を2分割し,スリット穴111aの幅をスペーサに
より確保するように構成したため,上記実施例1,2の
効果に加え,加工性に優れたスリット穴111a付きの
原稿台111を得ることができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る画像
読取装置(請求項1)によれば,原稿に付着しているゴ
ミが付着・滞留しやすい原稿押圧手段と原稿台との最狭
部分(読取位置)にスリット穴を主走査方向に長く設け
ることにより,原稿に付着したゴミが原稿台の読取位置
に付着することを防止するため,ゴミ付着に起因する黒
筋発生を低減し,良好な読取画像データを得ることがで
きる。
【0060】また,本発明に係る画像読取装置(請求項
2)によれば,送風手段からの風が原稿台のスリット穴
を通して原稿押圧手段側に均一に空気流として流れるこ
とにより,原稿が原稿押圧手段に押し付けられ,原稿台
との接触を少なくし,さらに,原稿に付着したゴミをス
リット穴から光学系に落ちるのを低減すると共に,空気
流によりレンズにゴミが積もることも低減するようにし
たため,より効果的に,ゴミ付着に起因する黒筋発生を
低減し,良好な読取画像データを得ることができる。
【0061】また,本発明に係る画像読取装置(請求項
3)によれば,原稿台にスリット穴を設ける場合,原稿
台を2分割し,スリット穴の幅方向に離して構成するた
め,加工性に優れたスリット穴付きの原稿台を得ること
ができる。
【0062】また,本発明に係る画像読取装置(請求項
4)によれば,スリット穴の副走査方向の幅を1〜3m
mとするため,ゴミの付着・滞留を低減しやすくさせ,
かつ,最小限の間隔により原稿先端がスリット穴の端部
に引っ掛かるのを回避し,原稿の搬送性をスムーズにす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る画像読取装置の概略構成を示す
説明図である。
【図2】図1に示したバックアップローラの中心および
光軸で切断した場合の横断面図である。
【図3】実施例1に係るバックアップローラおよび原稿
台の読取部分を拡大して示す説明図である。
【図4】実施例1に係るスリット穴を設けた原稿台の状
態を示す平面図である。
【図5】実施例2に係る画像読取装置の概略構成を示す
説明図である。
【図6】実施例3に係る原稿台の概略構成を示す平面図
である。
【図7】実施例3に係る原稿台の概略構成を示す断面図
である。
【図8】従来における画像読取装置の概略構成を示す説
明図である。
【図9】原稿および黒筋発生画像例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
101 原稿 105 原稿搬送
ローラ 106 レジストローラ 111 原稿台 111a スリット穴 113 ランプ 114 バックアップローラ 116 CCD 501 ファン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明部材よりなる原稿台と,前記原稿台
    に読取対象の原稿を所定の速度で搬送する搬送手段と,
    前記搬送手段が搬送する原稿を前記原稿台に押し付けな
    がら回転する原稿押圧手段と,前記原稿押圧手段により
    押し付けられた状態の原稿を照明する照明手段と,前記
    照明手段の照明により得られる反射光を主走査ライン毎
    に読み取る読取手段とを備えた画像読取装置において,
    前記原稿台の読取位置に対応する部分に,主走査方向に
    所定幅のスリット穴を設けたことを特徴とする画像読取
    装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿台のスリット穴に向けて送風す
    る送風手段を,さらに設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記スリット穴は,前記原稿台を2分割
    して形成されることを特徴とする請求項1または2に記
    載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記スリット穴の副走査方向の幅は,1
    〜3mmとすることを特徴とする請求項1,2または3
    に記載の画像読取装置。
JP7244468A 1995-09-22 1995-09-22 画像読取装置 Pending JPH0993405A (ja)

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