JPH0992658A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法

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JPH0992658A
JPH0992658A JP7242172A JP24217295A JPH0992658A JP H0992658 A JPH0992658 A JP H0992658A JP 7242172 A JP7242172 A JP 7242172A JP 24217295 A JP24217295 A JP 24217295A JP H0992658 A JPH0992658 A JP H0992658A
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transistor
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Tetsumasa Okamoto
哲昌 岡本
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 PNPトランジスタとNPNトランジスタと
を同一半導体基板上に形成する半導体装置において、低
コストで電気的特性の優れた縦型PNPトランジスタ装
置を製造する。 【解決手段】 P型半導体基板1上にNPNトランジス
タのN型コレクタ領域と同時に形成したN型埋込拡散層
2を有し、さらにその拡散層2中にイオン注入によりP
型埋込拡散層8を形成してP型コレクタ領域とすると同
時にP型素子分離領域7をも同時に形成する。このた
め、従来のPNPトランジスタを形成するためにNPN
トランジスタの基本製造工程にN型埋込リン拡散層形成
工程,P型埋込ボロン拡散層形成工程及びN型ベースリ
ン層形成工程の追加が必要だったのに比べ、本発明で
は、N型ベースリン層の形成工程の追加のみで製造可能
なため、大幅なコスト削減と製造TATの削減が実現可
能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置とその
製造方法に関し、特に低コストで電気的特性に優れた縦
型PNPトランジスタ装置とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の縦型PNPトランジスタの製造工
程を図5及び図6に示す。図5(a)に示すようにP型
半導体基板10表面に熱酸化により数百オングストロー
ム(Å)のシリコン酸化膜を形成した後、フォトリソグ
ラフィ技術を用いてパターニングされたフォトレジスト
をマスクとしてイオン注入によりN型不純物であるリン
(P)を導入し、十数時間の熱処理を行うことによりN
型埋込拡散層17を形成し、さらに同様にして前記N型
埋込拡散層17の上部にP型不純物であるボロン(B)
を導入したP型埋込拡散層16を形成する。続いて前記
シリコン酸化膜を除去した後、半導体基板1の全面に低
濃度のN型エピタキシャル成長層3を形成する。続いて
PN素子分離領域及びP型コレクタ引出し領域の形成の
ためにフォトリソグラフィ技術により形成したレジスト
パターンをマスクとしてP型不純物のボロンをイオン注
入した後、熱処理を行うことによりP型素子分離領域7
とP型コレクタ引出し領域18を形成する。
【0003】次に図5(b)に示すように、半導体基板
1の一部を選択酸化法を用いシリコン窒化膜5をマスク
として熱酸化を行い、フィールド領域(熱酸化膜)6を
形成する。
【0004】次に図5(c)に示すようにレジストパタ
ーンをマスクとしてN型不純物をイオン注入してN型ベ
ース層9を、フィールド領域6に囲まれたエピタキシャ
ル成長層3に形成する。
【0005】同様に図5(d)に示すようにレジストパ
ターンをマスクとしてP型不純物をイオン注入により導
入したP型エミッタ層10をN型ベース層9及びP型コ
レクタ引出し領域18に形成する。以上によりPNPの
すべての領域が形成される。
【0006】次に図6(e)に示すようにN型ベース層
9との低コンタクト抵抗接続を可能とするために、半導
体基板1の表面のパッド酸化膜4の一部を除去して開口
部(コンタクト)を形成した後、半導体基板1の全面に
化学気相成長(CVD)法を用い多結晶シリコン11を
堆積する。続いて多結晶シリコン11にN型不純物であ
る砒素をイオン注入した後、パターニングされたフォト
レジストをマスクとして所定領域に前記多結晶シリコン
11を残し、それ以外を除去する。
【0007】続いて図6(f)に示すように層間膜12
として化学気相成長法により不純物を含まない酸化膜及
びボロンとリンの不純物を含む酸化膜(BPSG膜)を
順次堆積した後、非酸化性雰囲気中で熱処理を行うこと
により、前記BPSG膜のリフローと多結晶シリコンか
らの不純物拡散によるN+ベース拡散層13を多結晶シ
リコン11下部のN型ベース層9内に形成する。続い
て、ベース,コレクタ及びエミッタ領域の一部の層間膜
12をドライエッチにより除去し、それぞれメタル配線
と接続するための開口部を形成する。
【0008】最後に図6(g)に示すように開口部上部
にアルミ系のメタル配線14をそれぞれ形成することに
より、従来の縦型PNPトランジスタを完成させてい
た。
【0009】また別の従来例が特開昭61−24856
0号公報に開示されている。この従来例は、N型ベース
領域を使用していなかったものに、図5及び図6に示し
た前記従来例と同様にN型ベース領域を適用し、加えて
N型ベース領域のベース幅を制御する目的でN型ベース
の濃度分布のテール部にP型不純物を選択的に導入して
不純物層を形成していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の図示した縦型P
NPトランジスタは、NPNトランジスタと同時に形成
されるため、将来開発が予定される超高速NPNトラン
ジスタの開発におけるN型エピタキシャル成長層の薄膜
化(2.0μm以下)の要求に対しては、従来のように
P型埋込拡散層16をN型エピタキシャル成長層3の形
成前に形成する方法では、エピタキシャル成長層3の形
成時及びそれ以降に行われる熱処理に伴い、前記P型埋
込拡散層16中の不純物であるボロンがエピタキシャル
成長層3中へ外方拡散し、N型ベース層9にまで達する
ようになるため、対応に限界が生じる。もし、そのまま
適用すればコレクタ〜ベース間の結合要領(CCB)の増
加及びアーリー電圧,コレクタ〜エミッタ間の降伏電圧
(BVCEO)等の低下といった電気的特性を悪化させる
という問題を生じる。
【0011】これは、特開昭61−248560号に開
示された従来例でも同様に生じる問題であり、P型不純
物層でベース幅を制御するまでもなく、前記P型埋込拡
散層16の外方拡散によりベース幅は影響を受けてしま
い、制御できなくなる。
【0012】さらに従来の縦型PNPトランジスタを形
成するには、NPNトランジスタの基本構造工程に前述
の従来例で述べたようにN型埋込拡散層17の形成工
程、P型埋込拡散層16の形成工程及びN型ベース層9
の形成工程を追加する必要があり、大幅なコスト高とな
るばかりでなく、その使用に対しコスト・パフォーマン
ス上である種の制限を受けていた。
【0013】また特開昭61−248560号に開示さ
れた従来例では、N型ベース層のベース幅を制御するた
めのP型不純物層の形成工程をも追加する必要があり、
さらにコスト高となってしまう。
【0014】また従来の縦型PNPトランジスタでは、
熱処理に伴うP型埋込拡散層16の再分布(横拡がり)
及び十分に低抵抗なP型埋込拡散層16を得るために、
下地のN型埋込拡散層17は、表面濃度を低くし、再生
PNPトランジスタの動作を抑制するため接合深さも極
力深めに形成しており、図5(a)に示すP型コレクタ
引出し領域18及びP型素子分離領域7間の距離Xがか
なり大きくなり、素子サイズは現在のNPNトランジス
タに比べて約6倍とかなり大きくなり、高集積度が望め
ないという問題点があった。
【0015】本発明の目的は、低コストで電気的特性に
優れた半導体装置及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る半導体装置は、導電型が異なるトラン
ジスタの組を同一の半導体基板に有する半導体装置であ
って、導電型が異なる一方のトランジスタのコレクタ領
域に一部を重合させて、前記コレクタ領域とは異なる導
電型のウェル領域を形成し、導電型が異なる他方のトラ
ンジスタのコレクタ領域,ベース領域及びエミッタ領域
は、前記ウェル領域に形成したものである。
【0017】また、本発明に係る半導体装置は、導電型
が異なるトランジスタの組を同一の半導体基板上に有す
る半導体装置であって、導電型が異なる一方のトランジ
スタが形成される第1のウェル領域内に、第1のウェル
領域とは異なる導電型をもつ第2のウェル領域を形成
し、導電型が異なる他方のトランジスタのコレクタ領
域,ベース領域及びエミッタ領域は、前記第1のウェル
領域内に形成したものである。
【0018】また本発明に係る半導体装置の製造方法
は、コレクタ領域形成工程と、ベース領域形成工程と、
エミッタ領域形成工程とを有し、導電型の異なるトラン
ジスタの組を同一の半導体基板上に形成する半導体装置
の製造方法であって、コレクタ領域形成工程は、導電型
が異なる一方のトランジスタのコレクタ領域に、前記コ
レクタ領域とは導電型が異なるウェル領域をイオン注入
により形成し、コレクタ領域をウェル領域との接合領域
に、導電型が異なる他方のトランジスタのコレクタ領域
を形成する処理であり、ベース領域形成工程は、前記導
電型が異なる一方のトランジスタのコレクタ領域と重合
する前記ウェル領域に導電型が異なる他方のトランジス
タのベース領域を形成する処理であり、エミッタ領域形
成工程は、前記ベース領域内に導電型が異なる他方のト
ランジスタのエミッタ領域を形成する処理である。
【0019】また本発明に係る半導体装置の製造方法
は、コレクタ領域形成工程と、ベース領域形成工程と、
エミッタ領域形成工程とを有し、導電型が異なるトラン
ジスタの組を同一の半導体基板上に形成する半導体装置
の製造方法であって、コレクタ領域形成工程は、導電型
が異なる一方のトランジスタが形成される第1のウェル
領域内に、第1のウェル領域とは導電型が異なる第2の
ウェル領域をイオン注入により形成し、第2のウェル領
域の一部に導電型が異なる他方のトランジスタのコレク
タ領域を形成する処理であり、ベース領域形成工程は、
前記コレクタ領域を除く第2のウェル領域に導電型が異
なる他方のトランジスタのベース領域を形成する処理で
あり、エミッタ領域形成工程は、前記ベース領域内に導
電型が異なる他方のトランジスタのエミッタ領域を形成
する処理である。
【0020】また前記第2のウェル領域は、第1のウェ
ル領域に対して数μmの接合深さを有するものである。
【0021】導電型が異なるトランジスタの組を同一の
半導体基板上に形成するに当っては、トランジスタのコ
レクタ領域,ベース領域及びエミッタ領域を形成する領
域を、エピタキシャル成長層とは独立させ、或いはエピ
タキシャル成長層を設けずに形成することとなる。その
ため、将来の開発において要求されるエピタキシャル層
の薄膜化に十分対応できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図により説明す
る。
【0023】(実施形態1)図1及び図2は、本発明の
実施形態1を製造工程順に示す断面図である。
【0024】図1(a)に示すように、まずP型半導体
基板1の表面に数百オングストローム(Å)のパッド酸
化膜を熱酸化により形成した後、NPNトランジスタの
埋込ヒ素拡散層(コレクタ領域)と同時形成によりコレ
クタ領域としてのN型埋込拡散層2を形成する。続い
て、前記パッド酸化膜を除去した後、公知のエピタキシ
ャル成長技術を用い、低不純物濃度のN-型エピタキシ
ャル成長層3を半導体基板1の全面に形成する。続い
て、再度熱酸化によりパッド酸化膜4をエピタキシャル
成長層3の全面に形成した後、化学気相成長によりパッ
ド酸化膜4の全面に0.1〜0.2ミクロン(μm)の
シリコン窒化膜5を堆積する。続いて、公知のフォトリ
ソグラフィ技術により形成したフォトレジストパターン
をマスクとして、ドライエッチング技術により所定領域
にシリコン窒化膜5を残し、それ以外の前記窒化膜を除
去する。続いて、フォトレジストを除去後、シリコン窒
化膜5をマスクとして選択酸化を行い、フィールド領域
(熱酸化膜)6をエピタキシャル成長層3に形成する。
【0025】ここまでの工程でNPNトランジスタの埋
込ヒ素拡散層を縦型PNPトランジスタのN型埋込拡散
層2として用いることにより、従来のPNPトランジス
タの埋込リン拡散層の形成工程を削減している。PNP
トランジスタの埋込リン拡散層の形成工程を削減可能な
理由について説明する。
【0026】本発明では、N-型エピタキシャル成長層
3の形成後に後述するようにN型埋込拡散層(NPNト
ランジスタの埋込ヒ素拡散層)2の上部(濃度プロファ
イルのテール部)にPウェル領域8としてのP型埋込ボ
ロン拡散層を高エネルギーイオン注入により形成するた
め、埋込ボロン拡散層8への埋込ヒ素拡散層2の影響を
小さくすることができ、イオン注入条件にもよるが、低
抵抗の埋込ボロン拡散層8を形成することができる。
【0027】図5に示すように従来のN型埋込拡散層1
7上にP型埋込拡散層16を形成した後、N-型エピタ
キシャル成長層3を形成する方法では、もし仮りにN型
埋込拡散層17にNPNトランジスタの埋込ヒ素拡散層
を用いると、それぞれN型,P型埋込拡散層の高濃度不
純物が相殺し合ってP型埋込拡散層16を低抵抗化(コ
レクタ抵抗の低減化)することができなくなる。このた
め、従来の縦型PNPトランジスタの場合、N型埋込拡
散層17にP型埋込拡散層16に極力影響を与えないよ
うに表面濃度を低くした埋込リン拡散層が用いられてい
る。
【0028】さらに今後、開発のトレンドであるNPN
トランジスタの超高速化(エピタキシャル成長層が2.
0μm以下と薄膜化される)に対し、従来の方法では、
P型埋込拡散層16中の不純物であるボロンがエピタキ
シャル成長層3の形成時及びそれ以降に行われる熱処理
によりエピタキシャル成長層3中へ外方拡散し、N型の
ベース層9にまで達するようになり、N型ベース層9の
ベース幅等に悪影響を与えてしまい、満足な電気的特性
をもつ縦型PNPトランジスタを形成することが困難と
なる。
【0029】本発明では、トータル熱処理の80%に相
当するエピタキシャル成長層3の形成及びフィールド領
域6の形成後に高エネルギーイオン注入によりP型埋込
拡散層8を形成するため、不純物の再分布を抑えること
ができ、超高速NPNトランジスタの開発に伴うエピタ
キシャル成長層3の薄膜化にも十分対応することが可能
である。
【0030】次に図1(b)に示すように、フォトリソ
グラフィ技術により形成したフォトレジストパターンを
マスクとして高エネルギーイオン注入を数回繰り返し、
Pウェル領域(図5のP型埋込拡散層16に相当する)
8を形成するとともに同時にP型素子分離領域7を形成
する。これにより、従来別々の工程であったPウェル領
域8の形成工程とP型素子分離領域7の形成工程を統一
することが可能となり、Pウェル領域形成工程を削減す
ることができる。
【0031】これ以降の製造工程は、従来例とほとんど
同一である。すなわち図1(c)に示すように、フォト
レジストをマスクとしてN型不純物をイオン注入し、N
型ベース層(ベース領域)9をPウェル領域8の表層に
形成する。
【0032】次に図1(d)に示すように、前記フォト
レジストを除去後、新たにフォトレジストをマスクとし
てイオン注入によりP型不純物を導入することにより、
NPNトランジスタのベース抵抗削減及びコンタクト抵
抗削減のための外部ベース層の形成と同時に、縦型PN
PトランジスタのP型エミッタ層(エミッタ領域)10
をN型ベース層9及びそれ以外のPウェル領域8の表層
に形成する。以上により、縦型PNPトランジスタのP
型コレクタ領域,N型ベース領域及びP型エミッタ領域
のすべてが形成される。
【0033】次に図2(e)に示すようにN型ベース層
9との低コンタクト抵抗接続を可能とするために、半導
体基板1の表面のパッド酸化膜4の一部を除去して開口
部(コンタクト)を形成した後、パッド酸化膜4の全面
に化学気相成長(CVD)法により0.1〜0.2μm
の多結晶シリコン11を堆積する。続いて多結晶シリコ
ン11にN型不純物である砒素(As)をイオン注入し
た後、パターニングされたフォトレジストをマスクとし
て所定領域に前記多結晶シリコン11を除去する。
【0034】続いて図2(f)に示すように、層間膜と
してCVD法により不純物を含まないノンドープ酸化膜
とボロン及びリンを含む酸化膜(BPSG膜)を順次堆
積した後、非酸化性雰囲気中で熱処理を行うことによ
り、BPSG膜のリフローと多結晶シリコン11からの
不純物拡散によるN+ベース拡散層13の形成を行う。
続いて、フォトレジストをマスクとして、コレクタ,ベ
ース及びエミッタ領域の一部の層間膜12をドライエッ
チにより除去し、それぞれメタル配線と接続するための
開口部を形成する。
【0035】最後に図2(g)に示すように、開口部に
アルミ系のメタル配線14を形成することにより、本発
明の縦型PNPトランジスタをNPNトランジスタと同
一基板上に形成することができる。
【0036】(実施形態2)図3及び図4は、本発明の
実施形態2を製造工程順に示す断面図である。図3及び
図4に示した本発明の実施形態2では、本発明をより有
効に活用して実施形態1の製造工程の初期段階(すなわ
ちP型半導体基板1中にN型埋込拡散層2を形成し、続
いてN型エピタキシャル成長層3を形成している工程)
を、フォトレジストをマスクとして高加速エネルギーイ
オン注入を用いて、N型不純物を繰り返し導入すること
により、1〜3.0μmの接合深さを有するNウェル領
域15を半導体基板1に形成している。その後、Nウェ
ル領域15内にPウェル領域8を形成している。これに
より総コストの約30%を占めているエピタキシャル成
長層3の形成工程を削減することができる。さらにP型
素子分離領域7は、Nウェル領域15外の基板1に形成
することとなり、PN素子分離が容易となり、素子サイ
ズの縮小を可能にすることができるという利点を有す
る。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、従来の縦
型PNPトランジスタを形成するNPNトランジスタの
基本製造工程に、N型埋込リン拡散工程,P型埋込ボロ
ン拡散工程及びN型ベースリン拡散工程を追加する必要
があったが、N型ベースリン形成工程の追加のみで製造
可能なため大幅なコストダウンを実現でき、また製造T
ATも大幅に短くすることができる。さらに本発明で
は、エピタキシャル成長層を廃止して、その代りに高エ
ネルギーイオン注入によるNウェル層を用いることによ
り、さらに30%前後の大幅なコストの削減を図ること
ができる。
【0038】また将来の超高速NPNトランジスタ開発
におけるエピタキシャル層の1.5μm以下という薄膜
化に対しても、電気的特性の悪化というような問題を生
じることなく、十分満足できる電気的特性を確保して十
分対応可能である。
【0039】また素子サイズにおいても熱処理工程に伴
う不純物の再分布(横拡がり)等のためのマージンを縮
小することができ、現状の約1/5の素子サイズが実現
可能と考えられるため集積度の大幅な向上も期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を製造工程順に示す断面図
である。
【図2】本発明の実施形態1を製造工程順に示す断面図
である。
【図3】本発明の実施形態2を製造工程順に示す断面図
である。
【図4】本発明の実施形態2を製造工程順に示す断面図
である。
【図5】従来例を製造工程順に示す断面図である。
【図6】従来例を製造工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
1 P型半導体基板 2 N型埋込拡散層 3 エピタキシャル成長層 4 パッド酸化膜 5 シリコン窒化膜 6 フィールド領域(熱酸化膜) 7 P型素子分離領域 8 Pウェル領域 9 N型ベース層 10 P型エミッタ層 11 ポリシリ(多結晶シリコン) 12 層間膜(BPSG/SiO2) 13 N+ベース拡散層 14 メタル配線(アルミ系) 15 Nウェル領域 16 P型埋込拡散層 17 N型埋込拡散層 18 P型コレクタ引出し領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電型が異なるトランジスタの組を同一
    の半導体基板に有する半導体装置であって、 導電型が異なる一方のトランジスタのコレクタ領域に一
    部を重合させて、前記コレクタ領域とは異なる導電型の
    ウェル領域を形成し、 導電型が異なる他方のトランジスタのコレクタ領域,ベ
    ース領域及びエミッタ領域は、前記ウェル領域に形成し
    たものであることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 導電型が異なるトランジスタの組を同一
    の半導体基板上に有する半導体装置であって、 導電型が異なる一方のトランジスタが形成される第1の
    ウェル領域内に、第1のウェル領域とは異なる導電型を
    もつ第2のウェル領域を形成し、 導電型が異なる他方のトランジスタのコレクタ領域,ベ
    ース領域及びエミッタ領域は、前記第1のウェル領域内
    に形成したものであることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 コレクタ領域形成工程と、ベース領域形
    成工程と、エミッタ領域形成工程とを有し、導電型の異
    なるトランジスタの組を同一の半導体基板上に形成する
    半導体装置の製造方法であって、 コレクタ領域形成工程は、導電型が異なる一方のトラン
    ジスタのコレクタ領域に、前記コレクタ領域とは導電型
    が異なるウェル領域をイオン注入により形成し、コレク
    タ領域をウェル領域との接合領域に、導電型が異なる他
    方のトランジスタのコレクタ領域を形成する処理であ
    り、 ベース領域形成工程は、前記導電型が異なる一方のトラ
    ンジスタのコレクタ領域と重合する前記ウェル領域に導
    電型が異なる他方のトランジスタのベース領域を形成す
    る処理であり、 エミッタ領域形成工程は、前記ベース領域内に導電型が
    異なる他方のトランジスタのエミッタ領域を形成する処
    理であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 コレクタ領域形成工程と、ベース領域形
    成工程と、エミッタ領域形成工程とを有し、導電型が異
    なるトランジスタの組を同一の半導体基板上に形成する
    半導体装置の製造方法であって、 コレクタ領域形成工程は、導電型が異なる一方のトラン
    ジスタが形成される第1のウェル領域内に、第1のウェ
    ル領域とは導電型が異なる第2のウェル領域をイオン注
    入により形成し、第2のウェル領域の一部に導電型が異
    なる他方のトランジスタのコレクタ領域を形成する処理
    であり、 ベース領域形成工程は、前記コレクタ領域を除く第2の
    ウェル領域に導電型が異なる他方のトランジスタのベー
    ス領域を形成する処理であり、 エミッタ領域形成工程は、前記ベース領域内に導電型が
    異なる他方のトランジスタのエミッタ領域を形成する処
    理であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2のウェル領域は、第1のウェル
    領域に対して数μmの接合深さを有することを特徴とす
    る請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737721B1 (en) 1999-10-18 2004-05-18 Nec Electronics Corporation Shallow trench isolation structure for a bipolar transistor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6737721B1 (en) 1999-10-18 2004-05-18 Nec Electronics Corporation Shallow trench isolation structure for a bipolar transistor

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