JPH0992623A - 減圧cvd装置 - Google Patents

減圧cvd装置

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JPH0992623A
JPH0992623A JP20314296A JP20314296A JPH0992623A JP H0992623 A JPH0992623 A JP H0992623A JP 20314296 A JP20314296 A JP 20314296A JP 20314296 A JP20314296 A JP 20314296A JP H0992623 A JPH0992623 A JP H0992623A
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勇 小堀
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三千男 荒井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 活性なガスを用いる減圧CVD法において、
高い生産性を有しつつ、成膜される被膜の基板面内にお
ける膜厚分布の均一性を高める。 【構成】 反応容器内において、所定の間隔を有して積
層して設置された、少なくとも2枚の基板に対して成膜
を行う、減圧CVD装置であって、前記基板の間には、
基板の周辺部に対向した、環状の枠が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活性なガスを用いた減
圧(LP)CVD法をにより被膜を形成するに際し、多
量の基板に対し、各基板面内において均一な膜厚分布を
有する被膜を成膜する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】基板上に、珪素膜(多結晶、アモルファ
ス)や酸化珪素膜等を設ける方法として、減圧(LP)
CVD法が知られている。減圧CVD法は、反応容器内
の圧力1Torr以下程度の減圧下において、反応容器
内に、原料ガスが導出され、気相化学的反応を用いて基
板上に被膜を形成する方法である。図6に、従来の減圧
CVD装置を示す。反応容器601内に、基板605
が、図示しないボート柱により支持されて、所定の間隔
を開けて積層して設けられている。基板はボート(図示
せず)に直接設置されるだけではなく、ボートにトレー
が設けられ、該トレーの上に基板が設置されることも多
い。ガス流入口602より、反応ガスが流入され、排気
口603より排気がなされる。反応容器601は、ヒー
ター204により加熱される。減圧CVD法は、図6に
示す装置のように、反応容器内に設置された、多量の基
板に対し、同時に処理、成膜することができ、多量生産
に適している。
【0003】
【従来技術の問題点】しかしながら、この減圧CVD法
であって、特にSi26 やO2 +SiH4といった、
反応の激しい活性なガスを使用する場合に、成膜される
被膜は、基板の周辺部の方が、基板の中心部より膜厚が
厚くなってしまい、基板面内における膜厚の分布が、不
均一になりやすいという問題がある。加えて、生産性を
上げるためには、反応容器内の各基板の間隔を狭めて、
一度の処理でなるべく多くの基板を処理する必要があ
る。ところが、基板の間隔を狭めると、基板中央付近の
膜厚が著しく薄くなり、相対的に基板の周辺部の膜厚の
増加がより促進されてしまう。したがって、基板面内に
おいて均一な膜厚分布が得られないことが多い。
【0004】例えば、図7に、従来のLPCVD法によ
るa−Si膜の成膜における膜厚分布示す。図7におい
て、反応ガスとしてSi26 を用い、成膜温度は46
5℃、Si26 分圧0.18Torrである。図7に
おいて、distance(距離)、基板(ここでは300mm
□)の一辺から基板の中心までの距離を示す。図7に示
すように、基板ピッチ(基板間隔)が10mm、20m
m、40mmのいずれの場合においても、基板周辺部
(ここでは距離0mmすなわち基板周囲〜約50mm部
分)の膜厚が、基板中央部分(ここでは約50mm〜1
50mm部分)に比較して、厚くなっている。したがっ
て、基板面内の膜厚分布が均一となる領域が限られてし
まうため、基板面積が有効に利用されない。場合によっ
ては、基板面積の50%程度までしか均一な膜厚が得ら
れず、生産性の低下や、コスト高の原因となっていた。
【0005】また、減圧CVD法において、膜厚分布を
均一にするために、基板間隔を広くすることも行われて
いる。基板間隔を広げることの有効性は、図7におい
て、基板間隔が10mmのときと、40mmのときで
は、40mmの方が膜厚分布が均一となっていることか
らもわかる。しかし、基板間隔を広くすると、同時に処
理できる基板の枚数が減るため、生産性が低下し、バッ
チ処理における多量処理という、減圧CVD法のメリッ
トが薄れる。特に、Si26 やO2 +SiH4 系のガ
スを用いた場合、基板周辺部における膜厚が厚くなりや
すいため、基板間隔を広くとっておく必要があり、生産
性の低下が顕著となる。したがって、従来の減圧CVD
法は、減圧CVD法によって成膜された基板を用いた製
品の、コスト低下を困難としていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、活性なガス
を用いる減圧CVD法において、被膜形成材料の、基板
表面への供給量の、基板面内における分布を制御するこ
とを目的とする。本発明は、活性なガスを用いる減圧C
VD法において、膜厚の基板面内の分布を制御すること
を目的とする。本発明は、活性なガスを用いる減圧CV
D法において、高い生産性を有しつつ、成膜される被膜
の基板面内における膜厚分布の均一性を高めることを目
的とする。本発明は、活性なガスを用いる減圧CVD法
において、成膜される被膜の基板周辺部の膜厚の成長を
抑えて、膜厚分布の均一性を高めることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すため
に、本発明は、反応容器内において、所定の間隔を有し
て積層して設置された、少なくとも2枚の基板に対して
成膜を行う、減圧CVD装置であって、前記基板の間に
は、基板の周辺部に対向した、環状の枠が設けられてい
ることを特徴とする減圧CVD装置である。
【0008】本発明の他の構成は、反応容器内におい
て、所定の間隔を有して積層して設置された、少なくと
も2枚の基板に対して成膜を行う、減圧CVD装置であ
って、前記基板の間には、基板の周辺部に対向した、環
状の枠が設けられており、該枠は、概略環状の平面形状
を有する平板であり、前記基板の外形と概略合同または
相似な外形を有し、前記基板の被膜形成面に対向して設
けられていることを特徴とする減圧CVD装置である。
【0009】図1に、本発明の減圧CVD装置の基板の
設置状態を示す。図1に示すように、少なくとも2枚の
基板101は、枠(以下補正フレームという)102を
間に置いて、被膜形成面が補正フレーム102と対向し
ており、ボート103に支えられて、あるいはボート柱
に支えられたトレー上に設置され、減圧CVD装置の反
応容器内に設置される。上記構成により、基板間隔を狭
くしても、成膜される被膜の、基板の周辺部における膜
厚の増加を防ぎ、基板面内の膜厚分布を極めて均一なも
のとすることができる。よって、均一な膜厚分布の被膜
の、基板への成膜を、生産性良く行うことができる。ま
た、反応容器は従来の大きさのままでも、基板の間隔を
狭めることができるため、同時に処理できる基板の枚数
を、従来の数倍とすることがでる。また、基板自体も大
型化できる。したがって、大幅に生産性を向上させるこ
とができ、また、低コスト化を図れる。また、本発明の
方法および装置において、成膜速度、膜質等は、従来と
かわらない。
【0010】図3に、補正フレームの平面形状を示す。
補正フレームは、代表的には図3(A)、(B)に示す
ように、平面形状が、特定の幅の概略環状(リング状)
を有する平板である。すなわち、外形とほぼ相似な開孔
を有した平板である。補正フレームの平面における、環
状部分の平面の幅302、312を、以下フレーム幅と
いう。フレーム幅を調整することで、基板周辺部の被膜
の膜厚を制御できる。フレーム幅を大きくするほど、基
板周辺部の被膜の膜厚増加を抑制する効果が大きくな
る。逆に、フレーム幅を小さくすると、補正フレームを
設けない状態に近づき、基板周辺部の被膜の膜厚増加の
抑制効果は薄れる。補正フレームは、平板のみならず、
その断面形状を、円、楕円、四角、多角形等、様々な形
としてもよい。
【0011】補正フレームの外形(外周の形状)は、基
板の周辺部に対向するため、円形や四角形など、基板
(あるいはトレー)の外形と概略合同または相似した形
を有している。補正フレームの外形の大きさ(例えば基
板、フレームが円形の場合、その直径)は、基板(ある
いはトレー)の外形の大きさと概略同一またはそれ以上
の大きさを有しているものを用いる。すなわち、基板の
周辺が、対向する補正フレームより外側にはみ出さない
ようにする。補正フレームの外形の大きさの方が、基板
(あるいはトレー)の外形の大きさより小さいと、基板
周辺部の膜厚の増大を抑制する効果が十分に得られな
い。補正フレームを構成する材料としては、被膜形成材
料が付着する性質を有するものであれば、どのようなも
のでも用いることができる。また、耐熱性を有し、加工
が容易であるものが望ましい。代表的には、石英が用い
られるが、他に、例えば、金属、ガラス、SiC、等を
用いることができる。補正フレームの厚さは、適度な強
度が得られる程度であればよい。
【0012】補正フレームは、基板と基板(またはトレ
ー)の間に設置され、双方の何れの基板からも離間して
設けられる。反応容器内に、基板のみ、またはトレーの
両面に基板を設置して、基板両面に対して成膜を行う場
合、補正フレームは、基板間の中間の位置(距離)に設
置される。一方、トレーの一方面のみに基板を設置する
場合など、基板の一方の面のみに成膜する場合、基板の
被膜形成面と、被膜形成面側に設けられている補正フレ
ームとの距離と比較して、該補正フレームと、該補正フ
レームが対向する基板またはトレーの裏面(すなわち成
膜を目的としない側)との距離を、小さくしてもよい。
このようにすることで、基板を設置する間隔をより小さ
くして、より多くの基板に対して同時に処理できるよう
になり、生産性が高まる。もちろん、補正フレームの位
置は、基板間の中間の位置であってもよい。また、補正
フレームは、複数設けてもよい。
【0013】また、本発明の他の構成は、反応容器内に
おいて、所定の間隔を有して積層して設置された、少な
くとも2枚の基板に対して成膜を行う、減圧CVD装置
であって、前記基板の間には、基板の周辺部に対向し
た、環状の枠が設けられており、該枠は、概略環状の平
面形状を有する平板であり、前記基板の外形と概略合同
または相似な外形を有し、前記基板の被膜形成面に対向
して設けられており、単数または複数の、欠切部または
開孔が設けられていることを特徴とする減圧CVD装置
である。
【0014】補正フレームを設けることによって、特に
基板周辺部において、膜厚が部分的に薄くなってしまう
場合が生じる。このような場合に、補正フレームの、基
板の被膜の膜厚が薄くなってしまう部分に対向する位置
およびその近傍に、欠切部や開孔を設ける。これによ
り、より均一な基板面内の膜厚分布を有する被膜を形成
することができる。その結果、被膜の微妙な膜厚制御が
可能となる。
【0015】図5に補正フレームを用いた際の被膜の形
成状態の例を示す。例えば、前述の、補正フレームを用
いた減圧CVD装置で、多量の基板に対して被膜形成を
行った場合、図5(A)、(B)に示すように、成膜さ
れた被膜501、511の周辺部において、膜厚が部分
的に薄い領域502、512が形成されることがある。
この領域、502、512が形成される理由としては、
多量の基板またはトレーを支えるために用いられれるボ
ート柱503、513に、被膜形成材料が付着する、あ
るいは、ボート柱により、ボート柱近傍の基板表面への
被膜形成材料の流入が妨げられる、等の原因により、ボ
ート柱付近の被膜形成材料が少なくなるためであると考
えられる。
【0016】この現象の対策として、図4に示す補正フ
レームを用いる。図4に、補正フレームの他の平面形状
を示す。図4(A)、(B)の補正フレーム401、4
11は、欠切部402、412を有する。この欠切部
は、補正フレームの、ボート柱403、413に対応す
る位置に設けられている。また、欠切部に代えて、開孔
であってもよい。状況に応じて欠切部と開孔を併設して
もよい。
【0017】このように、 欠切部または開孔を補正フ
レームに設けることで、補正フレームを用いた成膜時に
おける、基板周辺部やボート柱付近における被膜形成材
料の減少を防ぐことができる。その結果、ボート柱近傍
の被膜の膜厚の減少を防ぎ、基板周辺部における膜厚分
布をも均一にすることができる。
【0018】欠切部402、412の形状や大きさは任
意であるが、ボートの柱の存在による基板周辺の膜厚の
減少を、十分に打ち消すことができるものであることが
重要である。
【0019】
【作用】図7に示すように、活性な反応ガスを用いたL
P−CVD法における膜厚分布は2本の直線で近似でき
る。このことは、主に、A、B領域で、反応係数や吸着
率等が異なる2種類の被膜形成材料(活性種)による成
膜が行われていることを示していると考えられる。これ
が、このような膜厚分布を形成するに寄与していると考
えられる。ここでは、A領域の被膜形成材料として、活
性な(すなわち、反応係数や吸着率が高い)Ra、B領
域の被膜形成材料として、Raより劣る活性のRbが、
それぞれ被膜を構成しているとする。活性なRaは、基
板外周から基板間に流入するに際し、基板周辺部でほぼ
すべてのRaが被膜を形成してしまい、基板の中央付近
にたどり付く前に消費されてしまう。一方、Rbは、R
aより活性ではなく、基板の中央付近まで十分に流入す
ることができるため、基板表面全体にほぼ均一に付着す
る。したがって、基板周辺部の膜厚が、基板の中央部分
より厚くなってしまう。しかも、基板間隔が狭くなるほ
ど、活性なRaの消費に対して、流入(拡散)して供給
される量が減少するため、基板中央へたどり着くRbの
量がより減少する。その結果、基板中央部の膜厚が、基
板周辺部に対してより薄くなってしまう。
【0020】本出願人は、この問題を解決するために、
基板の周辺部に、活性なRaを消費する場所を設ければ
よいことを見出した。本発明は、上述したように、被膜
が成膜される、複数の基板の間に、補正フレームとし
て、概略環状の平面形状を有する平板であって、基板の
外形と概略合同または相似な外形を有し、前記基板の被
膜形成面に対向して設けられた、被膜形成材料が付着す
る性質を有するものを、基板やトレーに接することな
く、基板面に対して平行に設ける。すると、成膜時に、
活性な被膜形成材料Raが、基板のみならず、補正フレ
ームにも付着するため、基板周辺部付近における活性種
の消費量が増加する。ゆえに、基板周辺部に対する被膜
形成材料の供給量が、補正フレームを設けない場合に比
較して、低減するように制御することができる。その結
果、基板の周辺部における被膜の膜厚増加を防ぐことが
できる。
【0021】さらに、補正フレームに欠切部や開孔を設
けることで、基板周辺部の膜厚の微妙な制御が可能とな
り、例えば、ボートの柱の存在により生じる、基板周辺
部の膜厚分布の不均一を低減することができる。この効
果が生じる理由としては、補正フレームの、欠切部また
は開孔を設けた部分は、他の箇所に比較して補正フレー
ムの面積が小さい(単位面積あたりに補正フレームの面
が占める割合が小さい)ため、被膜形成材料の付着量が
減り、被膜形成材料の消費量が少なくなる。その結果、
欠切部や開孔に対向する位置の、基板上の領域に対し、
他の箇所より多く被膜形成材料が供給され、膜厚が厚く
なるためである。
【0022】本発明は、反応の激しい活性なガスを用い
る場合において、膜厚分布の均一化の効果は大きい。ま
た、本発明は、基板温度より、反応ガスの活性種の拡散
量が、成長速度に大きく影響する場合において、特に有
効である。したがって、例えば、Si26 を用いて珪
素膜を形成する場合や、O2 とSiH4 を用いて、酸化
珪素膜を形成する場合において、本発明は有効である。
以下に、実施例を示す。
【0023】
【実施例】
〔実施例1〕ソースガスとして、Si26 を用いたL
P−CVD法により、基板上にa−Si膜を成膜した例
を示す。図2に、実施例1で用いる減圧CVD装置を示
す。図2において、反応容器201内に、基板205、
補正フレーム206が、図示しないボート柱により支持
され、所定の間隔を開けて積層して設けられている。ガ
ス流入口202より、反応ガスが流入され、排気口20
3より排気がなされる。反応容器201は、ヒーター2
04により加熱される。基板205として、300mm
×300mm、厚さ1.1mmのコーニング7059等
の低アルカリガラスが使用される。補正フレーム206
は、図3(B)に示す補正フレーム311と同一の構造
を有し、300mm×300mm、厚さ3mmの石英基
板により構成される。
【0024】次に、図1に示すように、基板205、補
正フレーム206が保持されて、LP−CVD装置内に
配置される。ここでは、基板ピッチ(基板間隔)が、4
0mm、および20mmの2つの場合についての成膜を
試みる。また、補正フレーム206は、各基板205間
の中間に設けられる。
【0025】成膜温度は465℃、ガス流量は、Si2
6 を300sccm、Heを300sccm、圧力
0.36Toor、Si26 の分圧0.18Torr
である。基板間隔が、40mmのとき、成膜時間は6m
inとし、基板間隔が、20mmのとき、成膜時間は、
10minとし、a−Si膜が400Åの膜厚に形成さ
れる。ここでは、補正フレーム206のフレーム幅を0
mm(補正フレームなし)、10mm、20mm、30
mm、40mmと条件を変えて、成膜が行われた。図8
に実施例1で成膜したa−Si膜の基板平面での膜厚分
布を示す。図8において、distance(距離)は、基板の
外周からの距離を示し、150mmの地点が基板の中心
である。図8(A)および(B)に示すように、成膜さ
れたa−Si膜は、補正フレーム206によって膜厚が
減少し、補正フレーム206のフレーム幅が大きいほ
ど、基板周辺部分の膜厚が薄くなっていることが分か
る。
【0026】また、基板間隔が20mmの場合の方が、
補正フレーム206を設けた際の、膜厚の減少の度合い
が大きい。すなわち、基板間隔が小さい方が、膜厚分布
が、補正フレームの存在によって大きく変化する。以上
のようにして、基板上に、均一な膜厚を有するa−Si
膜を成膜することができた。
【0027】〔実施例2〕実施例2では、ボートの柱の
影となって、成膜されるa−Si膜の一部が薄くなって
しまうことを防ぐ構成を示す。実施例2において、補正
フレームとして、図4(B)の構成を有するものを用い
た。すなわち、補正フレーム411において、ボートの
柱413が接する場所の付近においては、欠切部412
を設ける。使用した補正フレームは、フレーム幅20m
m、欠切部は、1.5cm角の正方形状の角穴とした。
ボート柱の直径は30mmとした。
【0028】成膜条件(ガス種、圧力、成膜時間、成膜
速度)は実施例1と同様とした。基板間隔は、30mm
とし、補正フレームを基板間の中間に、基板面に平行に
設けられる。
【0029】このようにして成膜した結果を、図9に示
す。図9は、基板の外周端から15mm内側の箇所の、
補正フレームに欠切部を設けた場合と設けなかった場合
とにおける膜厚を示す。欠切部を設けなかった場合、約
4cm幅にわたって、膜厚が50Å程度薄くなってしま
う場所が生じる。一方、欠切部を設けた場合、膜厚の変
化はほとんど見られない。このように、補正フレームに
欠切部を設けることで、ボート柱が存在していても、基
板周辺部において均一な膜厚分布を有するa−Si膜を
形成することができる。
【0030】〔実施例3〕実施例3では、補正フレーム
に開孔を設け、基板周辺部の膜厚をより均一化した例を
示す。図11に、被膜の膜厚分布の例を示す。実施例1
で用いた補正フレームは、図11に示すように、補正フ
レームを用いない場合(a)より、補正フレームを用い
た場合(b)の方が、基板周辺部に形成される被膜の膜
厚の増大を抑制することはできたが、基板周辺部の膜厚
が必要以上に薄くなってしまい、膜厚の面内均一性が、
十分に得られない場合があった。そこで、補正フレーム
に、開孔を設け、膜厚抑制の程度を緩和する。
【0031】図10に、実施例3で用いる補正フレーム
の形状を示す。図10(b)は、図10(a)のa−b
断面である。図10に示すように、フレーム1001に
開孔1002、1003を設ける。開孔は、成膜される
被膜が、基板の周辺部において、膜厚が均一となるよう
に設けられ、その形状、位置、大きさは任意である。ま
た、開孔に代えて、欠切部を設けてもよい。例えば、図
10に示すように、スリット状の開孔を同心状に数個設
けると、図11(c)に示すように、基板周辺部におけ
る膜厚が、開孔を設けなかった場合に比較して、なだら
かに変化し、基板面内の均一性をさらに高めることがで
きる。補正フレームを設けた場合の、基板周辺部の膜厚
の不均一は、基板間隔が狭いと悪化する傾向があるが、
実施例3で示すように補正フレームに開孔(または欠切
部)を設けることで、基板面内の膜厚の均一性を高める
ことができ、その結果、反応容器内に多数の基板を設置
して、より生産性が高く、かつ面内均一性の高い被膜形
成を行うことができる。
【0032】開孔は、スリット状のみでなく、丸や四角
の形状の開孔を、多数設けてもよい。孔径を代えてもよ
い。開孔を大きくする、あるいは、数を増やすことによ
り、補正フレームの単位面積当たりに補正フレームの面
が占める面積の割合が低くなると、膜厚抑制の程度が低
くなる。さらに、開孔の孔径(大きさ)や、数、形状
を、被膜成膜状態に合わせて変化させることで、補正フ
レームの単位面積当たりに補正フレームの面が占める面
積の割合を、補正フレームの外周から中心にかけて(す
なわちフレーム幅方向に)変化させることで、基板周辺
部の膜厚の微妙な制御が可能となる。その結果、極めて
均一な面内均一性を有する被膜を成膜することができ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明により、活性なガスを用いる減圧
CVD法において、被膜形成材料の、基板表面への供給
量の、基板面内における分布を制御することができた。
また、本発明により、活性なガスを用いる減圧CVD法
において、膜厚の基板面内の分布を制御することができ
た。また、本発明により、活性なガスを用いる減圧CV
D法において、高い生産性を有しつつ、成膜される被膜
の基板面内における膜厚分布の均一性を高めることがで
きた。また、本発明により、活性なガスを用いる減圧C
VD法において、成膜される被膜の基板周辺部の膜厚の
増大を抑えて、膜厚分布の均一性を高めることができ
た。また、本発明により、活性なガスを用いる減圧CV
D法において、基板またはトレーを支えるボート柱の影
響による、基板周辺部におけるボート柱付近の膜厚分布
の減少を防止することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の減圧CVD装置の基板の設置状態を
示す図。
【図2】 実施例1で用いる減圧CVD装置を示す図。
【図3】 補正フレームの平面形状を示す図。
【図4】 補正フレームの他の平面形状を示す図。
【図5】 補正フレームを用いた際の被膜の形成状態の
例を示す図。
【図6】 従来の減圧CVD装置を示す図。
【図7】 従来のLPCVD法によるa−Si膜の成膜
における膜厚分布示す図。
【図8】 実施例1で成膜したa−Si膜の膜厚分布を
示す図。
【図9】 基板の外周端から15mm内側の箇所の、補
正フレームに欠切部を設けた場合と設けなかった場合と
における膜厚を示す図。
【図10】 実施例3で用いる補正フレームの形状を示
す図。
【図11】 被膜の膜厚分布の例を示す図。
【符号の説明】
101 基板 102 補正フレーム 103 ボート柱

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反応容器内において、所定の間隔を有して
    積層して設置された、少なくとも2枚の基板に対して成
    膜を行う、減圧CVD装置であって、 前記基板の間には、基板の周辺部に対向した、環状の枠
    が設けられていることを特徴とする減圧CVD装置。
  2. 【請求項2】反応容器内において、所定の間隔を有して
    積層して設置された、少なくとも2枚の基板に対して成
    膜を行う、減圧CVD装置であって、 前記基板の間には、基板の周辺部に対向した、環状の枠
    が設けられており、 該枠は、概略環状の平面形状を有する平板であり、 前記基板の外形と概略合同または相似な外形を有し、 前記基板の被膜形成面に対向して設けられていることを
    特徴とする減圧CVD装置。
  3. 【請求項3】反応容器内において、所定の間隔を有して
    積層して設置された、少なくとも2枚の基板に対して成
    膜を行う、減圧CVD装置であって、 前記基板の間には、基板の周辺部に対向した、環状の枠
    が設けられており、 該枠は、概略環状の平面形状を有する平板であり、 前記基板の外形と概略合同または相似な外形を有し、 前記基板の被膜形成面に対向して設けられており、 単数または複数の、欠切部または開孔が設けられている
    ことを特徴とする減圧CVD装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、欠切部または開孔は、
    基板を支持するボート柱の付近に設けられていることを
    特徴とする減圧CVD装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4において、枠の外形の大きさ
    は、基板の外形の大きさと概略同一またはそれ以上の大
    きさであることを特徴とする減圧CVD装置。
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