JPH099250A - 画像伝送システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のテレビジョンカメラ、およびそれぞれ
のテレビジョンカメラに対応して設けられたセンサとを
有し、通常はセンサの検知動作の有無に係わりなく、画
像データを順次切り換えて遠隔の監視センタへ伝送する
システムにおいて、センサが検出動作時には、上記画像
データの伝送を妨げることなく、そのセンサに対応した
画像データを迅速に伝送することを目的とする。 【構成】 テレビジョンカメラ１およびセンサ２が各々
接続された複数の伝送装置３は、複数の回線４、４’に
より、バス接続方式で通信制御装置５と接続される。通
信制御装置５は、専用回線６およびセンサ２のいずれか
が動作したことによって回線接続される公衆交換回線７
により監視センタ８に接続される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、多地点の画像データを
センタ側に伝送するシステムの方式に係り、特にある伝
送装置の画像データの伝送中であってもその伝送を妨げ
ることなく、他の伝送装置のセンサが所定の検知動作と
なったことで、検知動作したセンサが接続された伝送装
置からの画像データを速やかにセンタ側に伝送する画像
伝送システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】セキュリティーシステムの高度化が進む
につれ、複数の撮影対象個所の画像データを、センタか
らの指示、あるいは決められた手順に従った順序やタイ
ミングで伝送させるだけでなく、例えば、上記撮影対象
個所に関する異状事態を検知するセンサを併せて設置
し、そのセンサ、例えば、防犯センサ等が所定の検知動
作を行なった時点および個所の画像データを伝送させ、
その画像を監視対象としたいという要求が増加してい
る。

【０００３】従来は、画像データの伝送と、センサが検
知動作したか否かの情報の伝送とを同一の回線を使って
行なっていた。そのためセンタ側は、ある伝送装置から
の画像データを受信後、各伝送装置に対してポーリング
方式により、各伝送装置に接続されたセンサの検知状態
の情報の収集を行ない、その結果、いずれかのセンサが
所定の検知動作を行なっているとした場合、その伝送装
置からの画像データを受信する動作を行ない、その動作
を繰り返すという方法が用いられていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記の従来技術では、
画像データとセンサに係わる情報を同一の回線で伝送す
るため、所定の手順によりある伝送装置からの画像デー
タの伝送中は、他の伝送装置のセンサが働いても、セン
サ動作時のその撮影対象個所の画像データを対応する伝
送装置からセンタ側へ伝送することは回線が塞がってい
るため不可能である。よって、センタ側がセンサ動作時
の画像データを受信するには、上記所定の手順による画
像データの受信の終了を待たねばならず、その結果、セ
ンサが働いた後センタ側がそのセンサの動作に関連した
画像データを受信するまでに時間差が生じる場合があ
る。また、その時間差は、画像品質が高品位な画像であ
る（画像データ量が大きい）程、より増大する。そのた
め、センサ動作時の画像データの迅速な伝送が要求され
る用途に対しては適用できないという問題があった。

【０００５】また、画像データとセンサの情報を時分割
多重化して伝送し、ある画像データの伝送途中であって
もセンサが働いたことをセンタ側で検知し、センサが動
作した伝送装置からの画像データの伝送に切り替えたと
しても、伝送途中だった伝送装置からの画像データの伝
送が妨げられるという問題がある。

【０００６】本発明は、上記の問題を解決し、センサ動
作に係わらない所定の手順に従った画像データ伝送の妨
げをより少なくし、センサ動作時にそのセンサ動作に係
わる画像データをより速やかに伝送することが可能な画
像伝送システムを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、伝送装置とセンタとの間に接続される
通信制御装置と複数の伝送装置との間、および通信制御
装置とセンタ側との間の伝送路を２系統とし、一方の伝
送路の系統でセンサの動作に係わらない所定の手順にし
たがった画像データを伝送し、他方の伝送路の系統でセ
ンサが所定の検知動作をしたか否かの情報または、セン
サ動作時あるいはセンサ動作時後所定の期間そのセンサ
の動作に係わる画像データを伝送するものである。

【０００８】さらに本発明は、通信制御装置と複数の伝
送装置とを複数の回線でそれぞれバス接続し、それら複
数の回線内の一部の回線（第１の回線群）はセンタ側か
らの指示によるセンサの動作に係わらない所定の手順に
したがった画像データの伝送を行うと共に、残りの回線
（第２の回線群）は通信制御装置から各伝送装置に対し
て常にポーリングを行い、センサが所定の検知動作をし
たか否かの情報またはセンサ動作時あるいはそれ以後所
定の期間にそのセンサ動作に係わる画像データの伝送を
行うとするものである。ここで、センサが所定の検知動
作をした場合等には、当該伝送装置は第２の回線群での
ポーリングを受信すると、センサ動作時あるいはそれ以
後所定の期間にそのセンサに係わる画像データを通信制
御装置に対して送信する。

【０００９】通信制御装置は第１の回線群で所定の手順
にしたがった画像データの伝送を、また、第２の回線群
で前記センサ動作時の画像データの伝送を行なう。

【００１０】また、本発明は、通信制御装置とセンタ側
とを複数の回線を用いて、それら複数の回線内の一部の
回線（第３の回線群）を定常的に接続し、センタ側の指
示により画像データを伝送すると共に、残りの回線（第
４の回線群）はセンサが検知動作した時に接続され、そ
の動作したセンサに係わる伝送装置の画像データを伝送
するものである。ここで、センサが所定の検知動作をし
た場合等には、通信制御装置は第２の回線群により、そ
のセンサの動作に係わる伝送装置からの画像データを受
信し、第４の回線群の接続動作を行い、第３の回線群に
て前記センタ側の指示による画像データを、第４の回線
群により、センサ動作時あるいはセンサ動作時後所定の
期間にそのセンサに係わる画像データをセンタ側に送信
する。

【００１１】

【作用】その結果、センタ側の指示により画像データが
伝送されている場合、２系統に分けた回線の内の１系統
の回線はその伝送のために占有されるが、センサが検知
動作した時は、もう一方の系統の回線によってセンサが
動作した伝送装置はセンサ動作時の画像データを直ちに
通信制御装置に送信することが可能となる。また、通信
制御装置はセンサ動作時の画像データを受信することに
より、センサが動作したことを検知し、直ちに上記第４
の回線群を接続動作し、その第４の回線群が接続される
ことにより、当該画像データを迅速に送信するための伝
送路を確保し、その画像データを送信することが可能と
なる。

【００１２】また、センタ側の指示によって定常的に伝
送される画像データの伝送の妨げとなることが少ない。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図面により
説明する。図１は本発明の一実施例のシステム構成を示
す図である。図１において、監視センタ８、通信制御装
置５が各１台設置されており、それらの間は、例えば、
２線式の専用回線６によって常に接続されている。ま
た、通信制御装置５と監視センタ８との間は、更に別の
回線、例えば、２線式の公衆交換回線７によって随時接
続ができるようにされている。また、伝送装置３は、一
つの通信制御装置５に対して複数台設置されており、各
伝送装置３にはテレビジョンカメラ１およびセンサ２が
接続されている。また、各伝送装置３と通信制御装置５
との間は２線式の構内回線４および構内回線４´によっ
てそれぞれバス接続方式によって接続されている。

【００１４】次に、この実施例の動作を説明する。いず
れのセンサも所定の検知動作を行なわれない定常時にお
いては、監視センタ８は通信制御装置５に対して、画像
データを送信開始すべき（監視すべき）伝送装置３を指
定するコマンドを、回線６を介して送信し、監視すべき
テレビジョンカメラ１が接続されている伝送装置３を指
定する。通信制御装置５は指定された伝送装置３に対し
て、画像データの送信開始を指示するコマンドを、構内
回線４を介して送信する。指定された伝送装置３は、テ
レビジョンカメラからの画像を取り込み、その画像デー
タを通信制御装置５に対し、構内回線４を介して送信す
る。通信制御装置５は受信した画像データを監視センタ
８に対して回線６を介して送信する。監視センタ８はそ
の画像データを受信することによって、指定した伝送装
置３に接続されているテレビジョンカメラ１の画像を監
視する。

【００１５】さらに上記定常時は、上記の動作と並行し
て、通信制御装置５は各伝送装置３に対して構内回線４
´を介して常にポーリングを行い、センサ２が所定の検
知動作を行なったか否かの情報の送信を、各伝送装置３
に対して要求する。そのようにポーリングされた伝送装
置３は、通信制御装置５に対してセンサ２の動作状況に
対応した応答を構内回線４´を介して送信する。

【００１６】また、上述の定常時とは異なり、例えば、
いずれか一つのセンサ２が所定の検知動作を行なった場
合、その動作したセンサ２が接続されている伝送装置３
は、その伝送装置３に接続されたテレビジョンカメラ１
で、例えば、そのセンサ２が所定の検知動作を行なった
瞬間において撮像された画像を取り込む。そして、その
画像を取り込んだ伝送装置３は、通信制御装置５からの
ポーリングを受けた時に、上記取り込んだ画像データを
構内回線４´を介して通信制御装置５に送信する。通信
制御装置５はその画像データを受信すると共に、公衆回
線７の接続動作を行ない、接続された公衆回線７を介し
て監視センタ８に対し、その画像データを送信する。監
視センタ８では、その画像データを受信することにより
センサ２が働いた場合にそのセンサ２に係わる画像を監
視することができる。

【００１７】このように、前記定常時の監視センタ８の
指示による画像データ伝送およびセンサ２動作時の画像
データ伝送は各々別系統で行われるので、互いの伝送を
妨げることがない。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
センタ側の指示により通信制御装置側から監視センタ側
へ画像データが伝送されている時点において、あるセン
サが検知動作した場合に、そのセンサに対応する画像デ
ータを即座に監視センタへ伝送することができ、その場
合、上記センタ側の指示により伝送されている画像デー
タの伝送を妨げることがない。

【００１９】さらに、センサに対応した画像データを通
信制御装置側から監視センタ側へ伝送するのに供される
伝送回線は、そのセンサが検知動作したときだけ接続す
れば良く、回線の使用効率が高くなる。

【００２０】また、通信制御装置と伝送装置間のバス接
続方式による複数回線のうち、通常はポーリングを行な
う回線を、緊急時はその画像データを伝送する回線とし
て使用するので、その回線を通常時、緊急時とも効率良
く使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像伝送システムの方式の実施例を説
明する図である。

【符号の説明】

１：テレビジョンカメラ ２：センサ ３：伝送装置 ４、４´：構内回線 ５：通信制御装置 ６：回線 ７：公衆交換回線 ８：監視センタ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 テレビジョンカメラと、このカメラの撮
   影対象の状態変化を検知するセンサが各々接続された複
   数の伝送装置から通信制御装置を介して、センタ装置へ
   画像データを伝送するシステムであって、上記通信制御
   装置と各伝送装置とは複数の回線によって該回線ごとに
   バス接続され、上記センサが所定の検知内容を検知した
   か否かの情報、または上記検知したセンサが接続された
   伝送装置からの画像データを伝送し、上記センサが所定
   の検知内容を検知しない時は、上記複数回線内の一部の
   回線（第１の回線群）によって、センタ装置からの所定
   の指示に従った手順で上記各伝送装置から接続された上
   記テレビジョンカメラにより撮像された画像データを伝
   送し、かつ、残りの回線（第２の回線群）によって、各
   伝送装置に対し上記センサによる検知情報伝送のポーリ
   ング制御を行ない、上記センサのいずれか一つまたは複
   数が上記所定の検知内容を検知した時、あるいは該検知
   後所定の期間までは、上記検知したセンサを有する伝送
   装置からの画像データを優先して伝送することを特徴と
   する画像伝送システム。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の画像伝送システムにお
   いて、上記通信制御装置と上記センタ側とを複数の回線
   を用い、該複数の回線内の一部の回線（第３の回線群）
   は常時接続されて、該第３の回線群によりセンタ側が指
   定した手順によって伝送装置からの画像データを伝送
   し、残りの回線（第４の回線群）は上記センサが所定の
   検知内容を検知したことにより、該検知時、あるいは該
   検知後所定の期間接続されて、該接続された第４の回線
   群によって上記検知動作したセンサが接続された伝送装
   置からの画像データを伝送することを特徴とする画像伝
   送システム。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の画像伝送システムにお
   いて、上記第４の回線群の接続は、上記センサが所定の
   検知内容を検知したことにより、該センサが接続された
   伝送装置に共に接続されたテレビジョンカメラにより撮
   像された画像データを該伝送装置が通信接続装置に上記
   第２の回線群を介して伝送し、該通信装置は、上記第２
   の回線群から上記画像データを受信することによって上
   記第４の回線群を接続するための動作を行なうことによ
   り、接続されることを特徴とする画像伝送システム。