JPH0992008A - 自動車のヘッドライト装置 - Google Patents

自動車のヘッドライト装置

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JPH0992008A
JPH0992008A JP24582295A JP24582295A JPH0992008A JP H0992008 A JPH0992008 A JP H0992008A JP 24582295 A JP24582295 A JP 24582295A JP 24582295 A JP24582295 A JP 24582295A JP H0992008 A JPH0992008 A JP H0992008A
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headlight
lens
lamp housing
aiming
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Masaya Hamamoto
昌也 浜本
Isao Toda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のヘッドライト14の外観見映えの低
下を招くことなく、ヘッドライト14の光軸をその前側
からエーミング調整できるようにする。 【解決手段】 車体1側のベース36に、灯体15,1
6を支持するランプ支持体42をエーミング調整ボルト
45,45,…を介してエーミング調整可能に取り付
け、ベース36に、灯体15,16の周りを前側のみ開
けて覆うランプハウジング47を着脱可能に取り付け、
ランプハウジング47の前部にエーミング調整ボルト4
5,45,…を前面視で覆う遮蔽部49を設け、遮蔽部
49によりランプハウジング47前側に配置されるレン
ズ53とのシール手段を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のヘッドラ
イト装置に関し、特に、そのランプの光軸をエーミング
調整するようにしたものの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種自動車のヘッドライト装
置においては、自動車の製造組立後等にランプの光軸を
レギュレーションに合致するようにエーミング調整する
必要がある。このヘッドライトのエーミング調整装置と
して、従来、例えば特開平6―179340号公報等に
示されるように、ヘッドライトにランプを傾動させる機
構を設け、この機構の操作によってランプの光軸をヘッ
ドライト後方からエーミング調整するようにしたものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、集中
光源からの光を光ケーブルを介して灯体に導いて該灯体
を発光させるようにする技術があり、この技術を利用す
ると、灯体の高さ寸法を小さくしてヘッドライトをコン
パクトにすることができ、このコンパクト化によりヘッ
ドライトを通常の位置よりも車体後側にレイアウトする
ことができる。
【0004】しかし、ヘッドライト後側の車体には前輪
を収容するタイヤハウスが位置しており、ヘッドライト
の後側へのレイアウトに伴い、そのタイヤハウスとの間
のスペースが狭くなる。このため、上記従来のようにヘ
ッドライトを後側から、エーミング調整したり、或いは
ランプ着脱等のサービスを行ったりすることが困難にな
る。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、自動車のヘッドライト
装置の構造を改良することにより、ヘッドライト装置の
見映えの低下を招くことなく、ヘッドライトの光軸をそ
の前側からエーミング調整できるようにすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的の達成のた
め、この発明では、車体に取り付けられるベースに対
し、ヘッドライトのランプ支持部をエーミング調整可能
に連結するとともに、ランプ周りのハウジングをベース
に着脱可能に取り付け、ランプハウジング前部でエーミ
ング調整部を隠すようにした。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、車体に
取り付けられるベースと、このベースにエーミング調整
手段を介して変位可能に取り付けられ、ランプを支持す
るランプ支持体と、上記ベースに着脱可能に取り付けら
れ、上記ランプの周りを前側のみ開けた状態で覆うラン
プハウジングとを備え、このランプハウジングの前部に
上記エーミング調整手段を前面視で覆う遮蔽部を設けた
ことを特徴としている。
【0008】この構成により、ランプの光軸のエーミン
グ調整を行う場合、ランプハウジングをベースから取り
外すと、エーミング調整手段が前側に露出し、この調整
手段を前側から操作することで、ランプ支持体をベース
に対し位置調整してランプのエーミング調整を行えばよ
い。よって、ヘッドライトの前側から容易にランプ光軸
のエーミング調整を行うことができる。
【0009】また、上記ランプハウジングの前部にはエ
ーミング調整手段を前面視で覆う遮蔽部が設けられてい
るので、この遮蔽部によりエーミング調整手段が前側か
ら見て隠蔽されることとなり、エーミング調整手段が前
側に露見して自動車の外観見映えが低下するのを防止す
ることができる。
【0010】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
の自動車のヘッドライト装置において、ランプハウジン
グの前側にレンズを密接して配置し、遮蔽部はレンズと
の間のシール手段を構成しているものとする。
【0011】こうすることで、遮蔽部を、エーミング調
整手段隠蔽用の本来の役割のみならず、ヘッドライトの
前端部に配置されるレンズとの間のシール手段をも兼用
でき、別個にシール部材が不要で部品点数の低減を図る
ことができる。
【0012】請求項3の発明では、請求項1の発明の自
動車のヘッドライト装置において、ランプハウジング内
前部にレンズを嵌挿し、このレンズに、レンズ前側から
エーミング調整手段を操作する操作用開口を設ける。
【0013】この構成により、ランプハウジングを取り
外すことなく、ランプの前側からそのエーミング調整を
可能とでき、しかもランプ前側のランプハウジング内前
部にコンパクトなレンズを配置することができる。
【0014】請求項4の発明では、上記請求項2又は3
の発明の自動車のヘッドライト装置において、ランプ
は、集中光源から光ケーブルを介して伝送された光を導
いて発光する灯体とする。
【0015】この構成によると、灯体によって高さ寸法
が小さくてコンパクトなヘッドライトが得られ、ヘッド
ライトの位置を車体後側にレイアウトしてタイヤハウス
とのスペースが小さくなった場合に有効な効果を奏する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図2、図3及び図5は本発明の実施形態
に係る自動車を示し、1は自動車の車体で、その車体1
の前部にはエンジンルーム2が形成されている。このエ
ンジンルーム2内にはエンジン3の他に各種の機器類が
収容され、その1つとしてエンジンルーム2内の右側前
部上方には1個の集中光源5が取付固定されている。
【0017】上記集中光源5は、図7に拡大詳示するよ
うに、電源安定用の矩形状バラスト6(安定器)を備
え、このバラスト6の上面には円筒状のケース7が固定
され、このケース7には交換可能な発光体としてのバル
ブ8と、このバルブ8を挟んで取り囲むように対向配置
され、バルブ8からの光を反射する1対のリフレクタ
9,9とが収容されている。上記各リフレクタ9は凹面
鏡状のもので、その内面の底部にはケーブル挿通孔(図
示せず)が貫通形成されており、その内面でバルブ8か
らの光を反射して相対するリフレクタ9のケーブル挿通
孔に向けて収束させるようになっている。
【0018】上記集中光源5におけるケース7の左右側
面にはそれぞれメインケーブルとしての左側及び右側の
2本の光ケーブル11,11の各一端部が接続されてい
る。この各光ケーブル11は、図示しないが多数の光フ
ァイバを略断面円形状に束ねたもので、例えばその外径
は13mmであり、折曲可能な半径の最小値は80mm
とされている。この各光ケーブル11の一端部は集中光
源5のケース7を貫通してその内部に延び、その端部は
上記各リフレクタ9のケーブル挿通孔に臨んでおり、各
リフレクタ9の内面で反射されたバルブ8からの光を相
対するリフレクタ9のケーブル挿通孔の各光ケーブル1
1に導入して伝送させる。
【0019】上記左側の光ケーブル11の長さは右側の
光ケーブル11よりも長く、各光ケーブル11は途中で
2本の分岐ケーブル12,13に分岐されている。すな
わち、図2に示す如く、左側光ケーブル11は、集中光
源5から車体1左側に延びた後、前側に折れ曲がり、そ
の折れ曲がりの後に2本の分岐ケーブル12,13に分
岐され、図6に示すように、この両分岐ケーブル12,
13の端部(光ケーブル11の他端部)にはそれぞれ左
側ヘッドライト14を構成する車体1左側のロウビーム
用及びハイビーム用の灯体15,16(ランプ)が接続
されている。一方、右側光ケーブル11は、同様に集中
光源5から車体1右側に延びて直ちに前側に折れ曲がっ
た後に2本の分岐ケーブル12,13に分岐され、図6
に示す如く、両分岐ケーブル12,13の端部にそれぞ
れ右側ヘッドライト14を構成する車体1右側のロウビ
ーム用及びハイビーム用の灯体15,16(ランプ)が
接続されている。よって、集中光源5の光を2本の光ケ
ーブル11,11を介して各灯体15,16に伝送して
該各灯体15,16から発光させるようにしている。上
記各分岐ケーブル12,13は、例えばその外径は7m
mであり、折曲可能な半径の最小値は4.5mmとされ
ている。
【0020】上記左右のロウビーム用灯体15,15及
びハイビーム用灯体16,16はそれぞれ略同じもの
で、図8に示す如く、ガラス等の透明体をヘッドライト
からの配光分布がレギュレーションに適応した形になる
ように所定形状にカットされてなり、その後端部に分岐
ケーブル12,13が光の通過可能に接続されている。
【0021】そして、図6に示すように、上記各ハイビ
ーム用灯体16の前側には該ハイビーム用灯体16から
の光路を所定形状に遮断する遮蔽位置と光路から離れた
遮蔽解除位置との間をアクチュエータ19の駆動によっ
て移動するシェード18が配置されており、集中光源5
の発光に伴って1対のロウビーム用灯体15,15及び
1対のハイビーム用灯体16,16を全て発光状態とす
るとともに、ヘッドライトのロウビーム又はハイビーム
を切り換えるときには、ハイビーム用の灯体16,16
からの光をそれぞれシェード18,18によって遮蔽又
は遮蔽解除することで、ヘッドライトのロウビーム又は
ハイビームを切り換え、ロウビーム状態とするときに
は、シェード18を遮蔽位置に位置付けてハイビーム用
灯体16からの光をシェード18によりカットする一
方、ハイビーム状態とするときには、シェード18を遮
蔽解除位置に位置付けてハイビーム用灯体16からの光
を通過させるようにしている。
【0022】また、図4及び図5に示すように、上記左
側又は右側のロウビーム用灯体15は車体1前部のコー
ナ部における左右外側に、またハイビーム用灯体16は
同左右内側にそれぞれ水平に並んで配置されている。ま
た、上記ロウビーム用灯体15の車体1外側にはバルブ
21を有するポジションランプ22(車幅灯)がロウビ
ーム用灯体15と並んで配置され、さらにその外側には
バルブ24を有するターンシグナルランプ25(方向指
示灯)が取り付けられている。また、上記左右各々の灯
体15,16の下側にはバルブ(図示せず)を有する補
助灯としてのフォグランプユニット27が配置されてい
る。つまり、上記車幅灯22、方向指示灯25及びフォ
グランプユニット27はいずれも単独のバルブ(発光
源)を内蔵した周知のランプユニットからなり、上記ロ
ウビーム用及びハイビーム用の灯体15,16と組み合
わされて配置されている。尚、図4中、1aはヘッドラ
イトの後側にエンジンルーム2内に突出するように位置
するタイヤハウスである。
【0023】この発明の特徴は上記各ヘッドライト14
の構造にある。左右のヘッドライト14,14の構造は
互いに同じであるので、ここでは、右側のヘッドライト
14の構造のみを図1に基づいて示し、左側のヘッドラ
イト14の構造の詳細な説明は省略する。
【0024】すなわち、図1において、31はエンジン
ルーム2内の右側壁(左側ヘッドライト14では左側
壁)の車体1に下端部にて立上り状態で取り付けられた
矩形板状のボディ側ブラケットで、このブラケット31
の左右中央下部には上記光ケーブル11(分岐ケーブル
12,13)を挿通させるためのケーブル逃し用開口3
2が切欠形成されている。また、ブラケット31の隅角
部には4つのボルト挿通孔33,33,…が貫通形成さ
れ、ブラケット31の裏面(背面)には上記各ボルト挿
通孔33に対応してナット34が溶接により取付固定さ
れている。
【0025】上記ボディ側ブラケット31の前側にはベ
ース36が配置されている。このベース36は矩形状の
板材からなるもので、その隅角部にはボディ側ブラケッ
ト31のボルト挿通孔33,33,…に対応して4つの
ボルト挿通孔37,37,…が貫通形成されており、こ
れらのボルト挿通孔37,37,…を挿通する後述の取
付ボルト51,51,…によってベース36がボディ側
ブラケット31を介して車体1に取り付けられる。
【0026】上記ベース36の中央部には上記分岐ケー
ブル12,13を挿通させる左右1対のケーブル挿通孔
38,38が貫通形成されている。また、ベース36の
左右中央部の上側には左右1対のボルト螺合孔39,3
9が、また下側には1つのボルト螺合孔39がそれぞれ
形成されている。そして、ベース36の前面周縁部には
後述のランプハウジング47との間をシールするシール
部材40が上記2つのケーブル挿通孔38,38及び3
つのボルト螺合孔39,39,…を取り囲むように配置
されている。
【0027】上記ベース36の前側には上記ロウビーム
用及びハイビーム用の灯体15,16を支持するランプ
支持体42が配置されている。このランプ支持体42は
前側に開放された有底箱状のもので、その内底面の中央
部に灯体15,16が取付支持され、この各灯体15,
16に対しランプ支持体42の底壁を貫通する分岐ケー
ブル12,13が光の伝送可能に接続されている。ま
た、ランプ支持体42の底壁の左右中央部の上側には上
記ベース36の上側のボルト螺合孔39,39に対応す
る左右1対のボルト支持孔43,43が、また下側には
ベース36の下側のボルト螺合孔39に対応する1つの
ボルト支持孔43がそれぞれ形成され、この各ボルト支
持孔43にはそれぞれエーミング調整手段としてのエー
ミング調整ボルト45が先端のねじ部をランプ支持体4
2の後面側(背面側)に突出せしめて支持され、この各
エーミング調整ボルト45のねじ部はそれぞれ対応する
ベース36のボルト螺合孔39に螺合されており、この
各エーミング調整ボルト45のボルト螺合孔39への螺
合程度を変化させることにより、ランプ支持体42がベ
ース36に対しエーミング調整ボルト45,45,…を
介して相対変位可能(エーミング調整可能)に取り付け
られている。
【0028】さらに、上記ランプ支持体42の前側には
ランプハウジング47が配置されている。このランプハ
ウジング47は、上記ランプ支持体42を後側から嵌挿
可能な略筒状の本体部47aと、この本体部47aの後
端に一体形成され、上記ベース36の前面に当接する矩
形枠状のフランジ部47bとを備え、ランプ支持体42
を筒状の本体部47a内に嵌挿することで、ランプ支持
体42の灯体15,16(ランプ)の周りがランプハウ
ジング47によりその前側のみを開けた状態で覆われて
いる。
【0029】また、上記フランジ部47bの隅角部には
ボディ側ブラケット31のボルト挿通孔33,33,…
(ベース36のボルト挿通孔37,37,…)に対応し
て4つのボルト挿通孔48,48,…が貫通形成されて
おり、ボディ側ブラケット31、ベース36及びランプ
ハウジング47の対応する各ボルト挿通孔33,37,
48にそれぞれ前側から取付ボルト51を挿通して、そ
の取付ボルト51のねじ部をボディ側ブラケット31裏
面のナット34に螺合締結することにより、ランプハウ
ジング47がベース36(ブラケット31)に着脱可能
に取り付けられる。
【0030】上記ランプハウジング47の前側には灯体
15,16からの光を拡散分配する透明ガラス等からな
るレンズ53が配置されている。このレンズ53の後面
には上記ランプハウジング47の本体部47aの前端を
嵌合する嵌合凹部53aが形成され、レンズ53はラン
プハウジング47の前端に密接した状態で車体1に取付
固定されている。
【0031】そして、上記ランプハウジング47の本体
部47a前端には、上記ランプ支持体42に支持されて
いる3つのエーミング調整ボルト45,45,…を前面
視で覆うように遮蔽部49が一体に取り付けられ、この
遮蔽部49は上記レンズ53の後面と密着してランプハ
ウジング47とレンズ53との間のシール手段を構成し
ている。
【0032】尚、図2及び図3中、61,61は車体1
の下部左右両側を前後方向に延びる閉断面構造のサイド
フレーム、62は両サイドフレーム61,61間に架設
したサスクロスメンバで、その左右両端部に、ダブルウ
ィッシュボーン式サスペンションのアッパアーム(図示
せず)を取り付けるためのタワー部62aが立設されて
いる。63はエンジン3を左右両側で車体1(サスクロ
スメンバ62)に支持するマウント、64はエンジン冷
却水を空冷するラジエータ、65,65はそのラジエー
タ64に冷却風を導入するラジエータファン、66はラ
ジエータ64に冷却水を補給するためのラジエータサブ
タンク、67はエンジン3の潤滑油を冷却するオイルク
ーラである。68はエンジン3の吸気マニホールド、6
9は排気マニホールドである。70はクーラレシーバタ
ンクである。
【0033】したがって、この実施形態では、自動車の
ヘッドライト14を点灯するとき、集中光源5のバルブ
8を発光させる。このバルブ8からの光は各リフレクタ
9により反射収束されて、相対するリフレクタ9のケー
ブル挿通孔の光ケーブル11に導入され、この各光ケー
ブル11を介して左右のロウビーム用及びハイビーム用
の灯体15,16に伝送されて灯体15,16から発光
され、このことでヘッドライト14が点灯状態になる。
【0034】そのとき、上記各光ケーブル11は途中で
2本の分岐ケーブル12,13に分岐され、この各分岐
ケーブル12,13にそれぞれロウビーム用及びハイビ
ーム用の灯体15,16が接続されており、各分岐ケー
ブル12,13は分岐前の元の光ケーブル11に比べ、
径が細くなって曲げ半径を小さくすることができるの
で、その分岐ケーブル12,13を比較的自由に曲げて
灯体15,16に接続でき、灯体15,16のレイアウ
トの自由度を拡大することができる。
【0035】また、このように2本の光ケーブル11,
11の各々をそれぞれ2本に分岐して灯体15,16に
接続するので、左右2対つまり4つのロウビーム用及び
ハイビーム用の灯体15,15,16,16に対し1個
の集中光源5から光を供給することができ、これらのヘ
ッドライト14をコンパクトな灯体15,16で構成し
て、車体1のデザインの自由度を拡大することができ
る。
【0036】ヘッドライト14のロウビーム又はハイビ
ームを切り換えるときには、4つの灯体15,,15,
16,16を全て発光状態としたままで、ハイビーム用
の灯体16,16からの光をシェード18,18によっ
て遮蔽又は遮蔽解除する。つまり、ヘッドライト14を
ロウビーム状態とするときには、アクチュエータ19の
駆動により各シェード18を遮蔽位置に位置付けてハイ
ビーム用灯体16からの光をシェード18によりカット
する。一方、ハイビーム状態とするときには、シェード
18を遮蔽解除位置に位置付けてハイビーム用灯体16
からの光を通過させればよい。このように、ロウビーム
用及びハイビーム用の灯体15,16をいずれも発光状
態としておき、そのうちのハイビーム用の灯体16から
の光をシェード18によって遮蔽又は遮蔽解除すること
で、ビーム切換えを行うので、集中光源5を消灯状態か
ら点灯状態に切り換えてビーム切換えを行う場合のよう
なタイムラグはなくなり、ビーム切換えを素早く行うこ
とができる。
【0037】上記のように4つの灯体15,,15,1
6,16の発光を全て1個の集中光源5からの光によっ
て賄うようにすると、集中光源5がバルブ8の切れ等に
より発光不能となった場合には、全ての灯体15,,1
5,16,16の発光が停止して、自動車の前方を照射
できなくなる虞れがある。しかし、この実施形態では、
ロウビーム用及びハイビーム用の灯体15,16が、単
独のバルブを内蔵する通常のフォグランプユニット27
と組み合わされて配置されているので、万一、集中光源
5が発光不能となって全ての灯体15,,15,16,
16の発光が停止しても、左右のフォグランプユニット
27,27を点灯させることによってヘッドライト14
としての機能を補うことができ、自動車の走行可能状態
を確保できる。
【0038】また、ヘッドライト14のロウビーム及び
ハイビームのエーミング調整を行う場合、まず、前端位
置にあるレンズ53を取り外した後、ランプハウジング
47のフランジ部47bを貫通している4つの取付ボル
ト51,51,…を緩めてランプハウジング47をベー
ス36(ボディ側ブラケット31)から取り外す。する
と、このランプハウジング47の取外しに伴い、ランプ
支持体42の内底面が露出して、該ランプ支持体42の
底壁に支持されている3つのエーミング調整ボルト4
5,45,…の頭部が前側に現れる。これら調整ボルト
45,45,…を前側から回し操作することで、ランプ
支持体42をベース36に対し位置調整して灯体15,
16の光軸のエーミング調整を行えばよい。具体的に
は、上側の1対のエーミング調整ボルト45,45の操
作によって光軸の左右方向のエーミング調整が行われ、
下側の1つのエーミング調整ボルト45の操作によって
光軸の上下方向のエーミング調整が行われる。すなわ
ち、灯体15,16によってヘッドライト14の高さ寸
法が小さくてコンパクトとなり、このヘッドライト14
のコンパクト化によりその位置が車体1後側にレイアウ
トされてタイヤハウス1aとのスペースが小さくなった
場合でも、灯体15,16のエーミング調整を車体1の
前側から容易に行うことができる。尚、このエーミング
調整の後は、上記と逆の手順でランプハウジング47及
びレンズ53を元の状態に取り付ければよい。
【0039】また、灯体15,16を交換する等のサー
ビスを行うときには、上記ランプハウジング47の取外
し後、ランプ支持体42をベース36ごとボディ側ブラ
ケット31から取り外せばよく、そのサービスをも車体
1前側から容易に行うことができる。
【0040】そして、上記ランプハウジング47の本体
部47aの前端には上記各エーミング調整ボルト45を
前面視で覆う遮蔽部49が設けられているので、ランプ
ハウジング47及びレンズ53を組み付けた状態では、
遮蔽部49により各エーミング調整ボルト45が前面視
で覆われ、エーミング調整ボルト45が前側に露見する
ことはなく、よって自動車の外観見映えの向上を保つこ
とができる。
【0041】さらに、上記ランプハウジング47前端の
遮蔽部49はランプハウジング47とその前側に位置す
るレンズ53とのシール手段を構成しているので、遮蔽
部49を本来の役割のみならずレンズ53とのシール手
段をも兼用でき、別個にシール部材が不要で部品点数の
低減を図ることができる。
【0042】(実施形態2)図9は本発明の実施形態2
を示す(尚、図1と同じ部分については同じ符号を付し
てその詳細な説明は省略する)。
【0043】この実施形態では、ランプハウジング47
の本体部47a内前端にレンズ53′が嵌挿され、ラン
プハウジング47の前側には、実施形態1の如きレンズ
53ではなくて透明のカバー55が配置されている。そ
して、上記レンズ53′には、レンズ53′前側から各
エーミング調整ボルト45を操作する操作用開口54,
54,…が貫通形成されている。
【0044】この実施形態の場合、カバー55を取り外
せば、上記実施形態1のようにランプハウジング47を
取り外すことなく、レンズ53′の前側からその操作用
開口54を通してエーミング調整ボルト45を回し操作
してビームのエーミング調整を行うことができる。
【0045】また、実施形態1に比べ、レンズ53′が
灯体15,16前側のランプハウジング47内前部に嵌
挿されるので、コンパクトなレンズ53′を配置するこ
とができる。
【0046】尚、この実施形態2において、カバー55
の所定位置に上記各エーミング調整ボルト45を隠蔽す
る遮蔽部を設ければ、実施形態1と同様に、ランプハウ
ジング47及びレンズ53′を組み付けた状態で、遮蔽
部により各エーミング調整ボルト45を前面視で隠蔽す
ることができ、自動車の外観見映えの向上を保つことが
できる。
【0047】尚、上記各実施形態では、1個の集中光源
5に左右2本の光ケーブル11,11を接続し、この各
光ケーブル11をそれぞれ2本の分岐ケーブル12,1
3に分岐させるようにしているが、集中光源5に1本又
は3本以上の光ケーブルを接続してもよく、また、光ケ
ーブルを3本以上の分岐ケーブルに分岐させるようにす
ることもできる。
【0048】また、上記各実施形態では、集中光源から
の光が光ケーブルによって伝送される灯体15,16を
ヘッドランプとしているが、本発明は、バルブを有する
通常のヘッドランプを有するヘッドライト装置にも適用
することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明によ
ると、車体側のベースに、ランプを支持するランプ支持
体をエーミング調整手段を介して変位可能に取り付ける
とともに、ベースにランプハウジングを着脱可能に取り
付け、ランプハウジングの前部にエーミング調整手段を
前面視で覆う遮蔽部を設けたことにより、ヘッドライト
の前側からエーミング調整手段を操作してランプ光軸の
エーミング調整を容易に行うことができるとともに、ラ
ンプハウジング前部の遮蔽部によりエーミング調整手段
を前面視で覆うことができ、自動車の外観見映えの向上
を維持しつつ、ヘッドライト前側からエーミング調整等
のサービスを可能としてランプサービス性の向上を図る
ことができる。
【0050】請求項2の発明によると、遮蔽部にてラン
プハウジング前側に配置されるレンズとのシール手段を
構成したことにより、遮蔽部を本来の役割のみならずレ
ンズとのシール手段をも兼用させて、部品点数の低減を
図ることができる。
【0051】請求項3の発明によると、ランプハウジン
グ内前部にレンズを嵌挿し、このレンズにエーミング調
整手段操作用の開口を設けたことにより、ランプハウジ
ングを取り外すことなく、ランプ前側からエーミング調
整を可能とし、しかもランプ前側にコンパクトなレンズ
を配置することができる。
【0052】請求項4の発明によると、ランプを、集中
光源から光ケーブルを介して伝送された光を導いて発光
する灯体としたことにより、灯体によって高さ寸法が小
さくてコンパクトなヘッドライトが得られ、ヘッドライ
トの位置を車体後側にレイアウトしてタイヤハウスとの
スペースが小さくなった場合に有効な効果を奏すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るヘッドライト装置の
分解斜視図である。
【図2】エンジンルーム内の集中光源及び光ケーブルの
配置レイアウトを示す平面図である。
【図3】エンジンルーム内の集中光源及び光ケーブルの
配置レイアウトを示す側面図である。
【図4】車体前部の灯体のレイアウトを拡大して示す平
面図である。
【図5】車体前部の灯体及びフォグランプのレイアウト
を示す斜視図である。
【図6】本発明の照明装置の全体構成を模式的に示す図
である。
【図7】集中光源の分解斜視図である。
【図8】灯体の斜視図である。
【図9】実施形態2を示す図1相当図である。
【符号の説明】
1 車体 1a タイヤハウス 5 集中光源 11 光ケーブル 12,13 分岐ケーブル 14ヘッドライト 15 ロウビーム用灯体 16 ハイビーム用灯体 36 ベース 39 ボルト螺合孔 42 ランプ支持体 45 エーミング調整ボルト(エーミング調整手段) 47 ランプハウジング 49 遮蔽部 51 取付ボルト 53,53′ レンズ 54 操作用開口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に取り付けられるベースと、 上記ベースにエーミング調整手段を介して変位可能に取
    り付けられ、ランプを支持するランプ支持体と、 上記ベースに着脱可能に取り付けられ、上記ランプの周
    りを前側のみ開けた状態で覆うランプハウジングとを備
    え、 上記ランプハウジングの前部に上記エーミング調整手段
    を前面視で覆う遮蔽部が設けられていることを特徴とす
    る自動車のヘッドライト装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車のヘッドライト装
    置において、 ランプハウジングの前側にレンズが密接して配置され、 遮蔽部は、上記レンズとの間のシール手段を構成してい
    ることを特徴とする自動車のヘッドライト装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動車のヘッドライト装
    置において、 ランプハウジング内前部にレンズが嵌挿され、 上記レンズに、レンズ前側からエーミング調整手段を操
    作する操作用開口が設けられていることを特徴とする自
    動車のヘッドライト装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の自動車のヘッドラ
    イト装置において、 ランプは、集中光源から光ケーブルを介して伝送された
    光を導いて発光する灯体であることを特徴とする自動車
    のヘッドライト装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10278666A (ja) * 1997-04-11 1998-10-20 Mazda Motor Corp 車両の照明装置
JP2010519696A (ja) * 2007-02-21 2010-06-03 マグナ インターナショナル インコーポレイテッド 世界承認のためのled装置
JP2018034677A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 株式会社クボタ トラクタ
CN110043863A (zh) * 2019-05-14 2019-07-23 大茂伟瑞柯车灯有限公司 一种应用单一小透镜的前雾灯

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