JPH0986270A - 自動車の照明装置 - Google Patents

自動車の照明装置

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JPH0986270A
JPH0986270A JP24581395A JP24581395A JPH0986270A JP H0986270 A JPH0986270 A JP H0986270A JP 24581395 A JP24581395 A JP 24581395A JP 24581395 A JP24581395 A JP 24581395A JP H0986270 A JPH0986270 A JP H0986270A
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JP
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light
light source
lamp
headlamp
vehicle
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JP24581395A
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Masaya Hamamoto
昌也 浜本
Isao Toda
功 任田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1個の集中光源5の光を2本の光ケーブル1
1,11を介して灯体15,16に伝送して灯体15,
16から発光させるようにした自動車の照明装置に対
し、灯体15,16のレイアウトや車体のデザインの自
由度を拡大し、タイムラグなくロウビーム又はハイビー
ムの切換えを行い得るようにする。 【解決手段】 集中光源5に接続された左右2本の光ケ
ーブル11,11の各々をそれぞれ途中で2本の分岐ケ
ーブル12,13に分岐し、各分岐ケーブル12,13
をロウビームヘッドランプ用及びハイビームヘッドラン
プ用の灯体15,16に接続する。これら左右4つの灯
体15,15,16,16は集中光源5の発光時に全て
発光させ、ハイビームヘッドランプ用の灯体16,16
からの光をシェード18,18で遮蔽又は遮蔽解除する
ことで、タイムラグなくヘッドランプのビーム切換えを
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集中光源からの光
を光ケーブルを介して車体の所定位置の灯体に導いて発
光させるようにした自動車の照明装置の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の集中光源を利用した
車両用照明装置として、例えば特開平6―227312
号公報に示されるように、発光体としてのバルブ、及び
このバルブからの光を反射させるリフレクタを有する集
中光源と、車体の所定位置に配置された灯体と、一端部
が集中光源に接続される一方、他端が灯体に接続される
光ファイバの束からなる光ケーブルとを備え、集中光源
のリフレクタで反射された光を光ケーブルを介して灯体
に導いて灯体から発光させるようにしたものは知られて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
集中光源の光を光ケーブルを介して灯体に伝送する考え
を利用して自動車の照明装置を形成する場合、例えば、
上記集中光源に接続される灯体をロウビームヘッドラン
プ(又はハイビームヘッドランプ)として車体前部の左
右両側に配置し、この左右1対の灯体の各々にそれぞれ
光ケーブルを介して集中光源を接続する一方、上記ロウ
ビームヘッドランプ用灯体の側部にそれぞれハイビーム
ヘッドランプ(又はロウビームヘッドランプ)としての
発光源内蔵のノーマルランプを組み合わせて配置するよ
うにすることが考えられる。
【0004】しかし、このものでは、集中光源が2つ
の灯体に対応して設けられているので、その2個の集中
光源によってスペース効率が低く、しかも高価な集中光
源によってコストアップするとともに、重量が増大す
る。また、ロウビームヘッドランプ又はハイビームヘ
ッドランプの一方を灯体とし、他方をノーマルランプと
して組み合わせるので、ヘッドランプのレイアウトがノ
ーマルランプの大きさに制約され、車体デザインの自由
度が低下する。さらに、集中光源は発光体の適量発光
までに時間がかかるため、ロウビーム及びハイビームの
切換時、点灯状態にある灯体を消灯してノーマルランプ
を点灯させる際は問題がないが、逆に、ノーマルランプ
を消灯しかつ消灯状態にある灯体を点灯させる際には、
集中光源の発光の遅れにより灯体の点灯にタイムラグが
発生する。
【0005】一方、集中光源を1個として、この1個の
集中光源に2本の光ケーブルを接続し、各光ケーブルを
それぞれ左右のロウビームヘッドランプ用(又はハイビ
ームヘッドランプ用)の灯体に接続するようにしてもよ
い。
【0006】この場合には、集中光源が1個でよいの
で、それを2個とする場合に比べ、スペース効率を向上
させ、コストダウンや重量軽減を図ることができ、上記
の問題を解消することができる。
【0007】しかし、1個の集中光源から左右1対の灯
体に2本の光ケーブルによって光を導くので、その光ケ
ーブルの取回し距離が長くなり、その太さや曲げ半径に
よって灯体のレイアウトの自由度が制約を受けるという
新たな問題が生じる。しかも、上記,の問題は依然
として解決することができない。
【0008】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、集中光源から灯体に至る光ケーブルの
構造を改良することで、灯体のレイアウトや車体のデザ
インの自由度を拡大でき、しかもタイムラグなくロウビ
ーム又はハイビームの切換え等を行い得るようにするこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、集中光源を灯体に接続する光ケー
ブルを途中で複数の分岐ケーブルに分岐させるようにし
た。
【0010】具体的には、請求項1の発明では、発光体
を有する1個の集中光源と、一端が上記集中光源に接続
された少なくとも1本の光ケーブルと、この光ケーブル
の他端に接続された灯体とを有し、集中光源の光を光ケ
ーブルを介して灯体に伝送して灯体から発光させるよう
にした自動車の照明装置において、上記光ケーブルを途
中で複数本の分岐ケーブルに分岐したことを特徴として
いる。
【0011】この構成により、光ケーブルから分岐され
た分岐ケーブルは元の光ケーブルに比べて径が細くな
り、その分、曲げ半径を小さくすることができる。この
ため、その分岐ケーブルを比較的自由に曲げて灯体に接
続することができ、灯体のレイアウトの自由度を拡大す
ることができる。
【0012】また、このように光ケーブルを分岐して灯
体に接続するので、複数の灯体の全てに対し1個の集中
光源から光を供給することができ、ロウビームヘッドラ
ンプ及びハイビームヘッドランプであっても双方をコン
パクトな灯体で構成して、大きなノーマルランプが不要
となり、車体のデザインの自由度を拡大することができ
る。
【0013】また、上記の如く、ロウビームヘッドラン
プ及びハイビームヘッドランプをいずれも灯体で構成す
れば、全ての灯体を点灯状態にしておいて、ロウビーム
ヘッドランプ用又はハイビームヘッドランプ用の灯体の
いずれか一方からの光を遮蔽又は遮蔽解除することで、
ロウビーム及びハイビームの切換えを行うことができ、
切換えに伴うタイムラグの発生をなくすことができる。
【0014】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
の自動車の照明装置において、各分岐ケーブルにそれぞ
れ灯体を接続する。
【0015】請求項3の発明では、請求項2の発明の自
動車の照明装置において、具体的に、集中光源に2本の
光ケーブルを接続し、各光ケーブルは途中でそれぞれ少
なくとも2本の分岐ケーブルに分岐されているものとす
る。
【0016】この発明では、自動車の車体前部に配置さ
れる左右1対のロウビームヘッドランプ及び1対のハイ
ビームヘッドランプを灯体によって容易に形成すること
ができる。
【0017】請求項4の発明では、請求項3の発明の自
動車の照明装置において、分岐ケーブルにそれぞれ接続
される少なくとも4つの灯体は、自動車の車体前部に配
置される左右1対のロウビームヘッドランプ及び1対の
ハイビームヘッドランプを形成するものとする。
【0018】そして、上記1対のロウビームヘッドラン
プ用及び1対のハイビームヘッドランプ用の灯体は集中
光源の発光時に全て発光するように構成し、ロウビーム
ヘッドランプ用又はハイビームヘッドランプ用の灯体の
いずれか一方からの光を遮蔽又は遮蔽解除することで、
ヘッドランプのロウビーム又はハイビームを切り換える
ように構成する。
【0019】この発明では、上記のように、ロウビーム
ヘッドランプ及びハイビームヘッドランプであっても双
方をコンパクトな灯体で構成して、車体のデザインの自
由度を拡大することができるとともに、全ての灯体を発
光状態にした状態で、その一方からの光の遮蔽又はその
解除によりロウビーム及びハイビームの切換えを行うこ
とができ、切換えに伴うタイムラグの発生をなくすこと
ができる。
【0020】請求項5の発明では、請求項4の発明の自
動車の照明装置において、ロウビームヘッドランプ用及
びハイビームヘッドランプ用の灯体に、単独の発光源を
内蔵する補助灯を組み合わせて配置する。こうすること
で、万一、集中光源が故障等により発光不能となって全
ての灯体の発光が停止しても、補助灯の点灯によってヘ
ッドランプとしての機能を補うことができる。
【0021】請求項6の発明では、請求項4の発明の自
動車の照明装置において、集中光源に予備の発光体を付
設する。この場合にも、万一、集中光源の使用中の発光
体が発光不能となって全灯体の発光が停止しても、その
発光体を予備の発光体と交換することで、灯体の発光を
確保することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1、図2及び図4は本発明の実
施形態に係る自動車を示し、1は自動車の車体で、その
車体1の前部にはエンジンルーム2が形成されている。
このエンジンルーム2内にはエンジン3の他に各種の機
器類が収容され、その1つとしてエンジンルーム2内の
右側前部上方には1個の集中光源5が取付固定されてい
る。
【0023】上記集中光源5は、図6に拡大詳示するよ
うに、電源安定用の矩形状バラスト6(安定器)を備
え、このバラスト6の上面には円筒状のケース7が固定
され、このケース7には交換可能な発光体としてのバル
ブ8と、このバルブ8を挟んで取り囲むように対向配置
され、バルブ8からの光を反射する1対のリフレクタ
9,9とが収容されている。上記各リフレクタ9は凹面
鏡状のもので、その内面の底部にはケーブル挿通孔(図
示せず)が貫通形成されており、その内面でバルブ8か
らの光を反射して相対するリフレクタ9のケーブル挿通
孔に向けて収束させるようになっている。
【0024】上記集中光源5におけるケース7の左右側
面にはそれぞれメインケーブルとしての左側及び右側の
2本の光ケーブル11,11の各一端部が接続されてい
る。この各光ケーブル11は、図示しないが多数の光フ
ァイバを略断面円形状に束ねたもので、例えばその外径
は13mmであり、折曲可能な半径の最小値は80mm
とされている。この各光ケーブル11の一端部は集中光
源5のケース7を貫通してその内部に延び、その端部は
上記各リフレクタ9のケーブル挿通孔に臨んでおり、各
リフレクタ9の内面で反射されたバルブ8からの光を相
対するリフレクタ9のケーブル挿通孔の各光ケーブル1
1に導入して伝送させる。
【0025】上記左側の光ケーブル11の長さは右側の
光ケーブル11よりも長く、各光ケーブル11は途中で
2本の分岐ケーブル12,13に分岐されている。すな
わち、図1に示す如く、左側光ケーブル11は、集中光
源5から車体1左側に延びた後、前側に折れ曲がり、そ
の折れ曲がりの後に2本の分岐ケーブル12,13に分
岐され、図5に示すように、この両分岐ケーブル12,
13の端部(光ケーブル11の他端部)にはそれぞれ車
体1左側のロウビーム及びハイビームのヘッドランプ
(前照灯)用の灯体15,16が接続されている。一
方、右側光ケーブル11は、同様に集中光源5から車体
1右側に延びて直ちに前側に折れ曲がった後に2本の分
岐ケーブル12,13に分岐され、図5に示す如く、両
分岐ケーブル12,13の端部にそれぞれ車体1右側の
ロウビームヘッドランプ用及びハイビームヘッドランプ
用の灯体15,16が接続されている。よって、集中光
源5の光を2本の光ケーブル11,11を介して各灯体
15,16に伝送して該各灯体15,16から発光させ
るようにしている。上記各分岐ケーブル12,13は、
例えばその外径は7mmであり、折曲可能な半径の最小
値は4.5mmとされている。
【0026】上記左右のロウビームヘッドランプ用灯体
15,15及びハイビームヘッドランプ用灯体16,1
6はそれぞれ略同じもので、図7に示す如く、ガラス等
の透明体をヘッドランプからの配光分布がレギュレーシ
ョンに適応した形になるように所定形状にカットされて
なり、その後端部に分岐ケーブル12,13が光の通過
可能に接続されている。
【0027】そして、図5に示すように、上記各ハイビ
ームヘッドランプ用灯体16の前側には該ハイビームヘ
ッドランプ用灯体16からの光路を所定形状に遮断する
遮蔽位置と光路から離れた遮蔽解除位置との間をアクチ
ュエータ19の駆動によって移動するシェード18が配
置されており、集中光源5の発光に伴って1対のロウビ
ームヘッドランプ用灯体15,15及び1対のハイビー
ムヘッドランプ用灯体16,16を全て発光状態とする
とともに、ヘッドランプのロウビーム又はハイビームを
切り換えるときには、ハイビームヘッドランプ用の灯体
16,16からの光をそれぞれシェード18,18によ
って遮蔽又は遮蔽解除することで、ヘッドランプのロウ
ビーム又はハイビームを切り換え、ロウビーム状態とす
るときには、シェード18を遮蔽位置に位置付けてハイ
ビームヘッドランプ用灯体16からの光をシェード18
によりカットする一方、ハイビーム状態とするときに
は、シェード18を遮蔽解除位置に位置付けてハイビー
ムヘッドランプ用灯体16からの光を通過させるように
している。
【0028】また、図3及び図4に示すように、上記左
側又は右側のロウビームヘッドランプ用灯体15は車体
1前部のコーナ部における左右外側に、またハイビーム
ヘッドランプ用灯体16は同左右内側にそれぞれ水平に
並んで配置されている。また、上記ロウビームヘッドラ
ンプ用灯体15の車体1外側にはバルブ21を有するポ
ジションランプ22(車幅灯)がロウビームヘッドラン
プ用灯体15と並んで配置され、さらにその外側にはバ
ルブ24を有するターンシグナルランプ25(方向指示
灯)が取り付けられている。また、上記左右各々のヘッ
ドランプ用の灯体15,16の下側にはバルブ(図示せ
ず)を有する補助灯としてのフォグランプユニット27
が配置されている。つまり、上記車幅灯22、方向指示
灯25及びフォグランプユニット27はいずれも単独の
バルブ(発光源)を内蔵した周知のランプユニットから
なり、上記ロウビームヘッドランプ用及びハイビームヘ
ッドランプ用の灯体15,16と組み合わされて配置さ
れている。
【0029】尚、図3中、1aはヘッドランプ用灯体1
5,16の後側に配置されたタイヤハウス、14は灯体
15,16の前側に配置されたレンズ、17は両灯体1
5,16を覆うランプハウジングである。
【0030】また、図1及び図2中、61,61は車体
1の下部左右両側を前後方向に延びる閉断面構造のサイ
ドフレーム、62は両サイドフレーム61,61間に架
設したサスクロスメンバで、その左右両端部に、ダブル
ウィッシュボーン式サスペンションのアッパアーム(図
示せず)を取り付けるためのタワー部62aが立設され
ている。63はエンジン3を左右両側で車体1(サスク
ロスメンバ62)に支持するマウント、64はエンジン
冷却水を空冷するラジエータ、65,65はそのラジエ
ータ64に冷却風を導入するラジエータファン、66は
ラジエータ64に冷却水を補給するためのラジエータサ
ブタンク、67はエンジン3の潤滑油を冷却するオイル
クーラである。68はエンジン3の吸気マニホールド、
69は排気マニホールドである。70はクーラレシーバ
タンクである。
【0031】したがって、この実施形態では、自動車の
ヘッドランプを点灯するとき、集中光源5のバルブ8を
発光させる。このバルブ8からの光は各リフレクタ9に
より反射収束されて、相対するリフレクタ9のケーブル
挿通孔の光ケーブル11に導入され、この各光ケーブル
11を介して左右のロウビームヘッドランプ用及びハイ
ビームヘッドランプ用の灯体15,16に伝送されて灯
体15,16から発光され、このことでヘッドランプが
点灯状態になる。
【0032】そのとき、上記各光ケーブル11は途中で
2本の分岐ケーブル12,13に分岐され、この各分岐
ケーブル12,13にそれぞれロウビームヘッドランプ
用及びハイビームヘッドランプ用の灯体15,16が接
続されており、各分岐ケーブル12,13は分岐前の元
の光ケーブル11に比べ、径が細くなって曲げ半径を小
さくすることができるので、その分岐ケーブル12,1
3を比較的自由に曲げて灯体15,16に接続でき、灯
体15,16のレイアウトの自由度を拡大することがで
きる。
【0033】また、このように2本の光ケーブル11,
11の各々をそれぞれ2本に分岐して灯体15,16に
接続するので、左右2対つまり4つのロウビームヘッド
ランプ用及びハイビームヘッドランプ用の灯体15,1
5,16,16に対し1個の集中光源5から光を供給す
ることができ、これらのヘッドランプをコンパクトな灯
体15,16で構成して、車体1のデザインの自由度を
拡大することができる。
【0034】ヘッドランプのロウビーム又はハイビーム
を切り換えるときには、4つの灯体15,,15,1
6,16を全て発光状態としたままで、ハイビームヘッ
ドランプ用の灯体16,16からの光をシェード18,
18によって遮蔽又は遮蔽解除する。つまり、ヘッドラ
ンプをロウビーム状態とするときには、アクチュエータ
19の駆動により各シェード18を遮蔽位置に位置付け
てハイビームヘッドランプ用灯体16からの光をシェー
ド18によりカットする。一方、ハイビーム状態とする
ときには、シェード18を遮蔽解除位置に位置付けてハ
イビームヘッドランプ用灯体16からの光を通過させれ
ばよい。このように、ロウビームヘッドランプ用及びハ
イビームヘッドランプ用の灯体15,16をいずれも発
光状態としておき、そのうちのハイビームヘッドランプ
用の灯体16からの光をシェード18によって遮蔽又は
遮蔽解除することで、ビーム切換えを行うので、集中光
源5を消灯状態から点灯状態に切り換えてビーム切換え
を行う場合のようなタイムラグはなくなり、ビーム切換
えを素早く行うことができる。
【0035】上記のように4つの灯体15,,15,1
6,16の発光を全て1個の集中光源5からの光によっ
て賄うようにすると、集中光源5がバルブ8の切れ等に
より発光不能となった場合には、全ての灯体15,,1
5,16,16の発光が停止して、自動車の前方を照射
できなくなる虞れがある。しかし、この実施形態では、
ロウビームヘッドランプ用及びハイビームヘッドランプ
用の灯体15,16が、単独のバルブを内蔵する通常の
フォグランプユニット27と組み合わされて配置されて
いるので、万一、集中光源5が発光不能となって全ての
灯体15,,15,16,16の発光が停止しても、左
右のフォグランプユニット27,27を点灯させること
によってヘッドランプとしての機能を補うことができ、
自動車の走行可能状態を確保できる。
【0036】尚、上記集中光源5に予備のバルブ8を付
設しておいてもよい。こうすれば、集中光源5のバルブ
8が切れて発光不能となっても、その切れたバルブ8を
予備のバルブ8と交換することで、灯体15,16の発
光を今までどおり確保することができる。
【0037】また、上記実施形態では、1個の集中光源
5に左右2本の光ケーブル11,11を接続し、この各
光ケーブル11をそれぞれ2本の分岐ケーブル12,1
3に分岐させるようにしているが、集中光源5に1本又
は3本以上の光ケーブルを接続してもよく、また、光ケ
ーブルを3本以上の分岐ケーブルに分岐させるようにす
ることもできる。
【0038】さらに、光ケーブルの配置スペースが途中
で各種の機器と干渉する場合には、その光ケーブルを途
中で該機器を避けるように分岐させる、つまり分岐ケー
ブルの間に機器が位置するように分岐させた後、その分
岐ケーブルを再度互いに収束させるようにすることもで
きる。
【0039】また、本発明は、ヘッドランプ以外の自動
車の照明装置に対しても適用することができるのは勿論
のことである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1又は2の
発明によると、1個の集中光源の光を少なくとも1本の
光ケーブルを介して灯体に伝送して灯体から発光させる
ようにした自動車の照明装置に対し、光ケーブルを途中
で複数本の分岐ケーブルに分岐したことにより、分岐ケ
ーブルの径を元の光ケーブルに比べて細くしてその曲げ
半径を小さくでき、灯体のレイアウトの自由度の拡大を
図ることができる。また、ロウビームヘッドランプ及び
ハイビームヘッドランプであってもコンパクトな灯体で
構成して、車体のデザインの自由度を拡大することがで
きるとともに、ロウビームヘッドランプ用又はハイビー
ムヘッドランプ用の全ての灯体を発光状態にしておいて
ビーム等の切換えを行うことができ、切換えに伴うタイ
ムラグの発生をなくすことができる。
【0041】請求項3の発明によると、集中光源に2本
の光ケーブルを接続し、各光ケーブルを途中でそれぞれ
少なくとも2本の分岐ケーブルに分岐したことにより、
自動車の車体前部に配置される左右1対のロウビームヘ
ッドランプ及び1対のハイビームヘッドランプを灯体に
よって容易に形成することができる。
【0042】請求項4の発明によると、上記分岐ケーブ
ルにそれぞれ接続される少なくとも4つの灯体により左
右1対のロウビームヘッドランプ及び1対のハイビーム
ヘッドランプを形成して、これら4つの灯体は集中光源
の発光時に全て発光するものとし、ロウビームヘッドラ
ンプ用又はハイビームヘッドランプ用の灯体のいずれか
一方からの光を遮蔽又は遮蔽解除してヘッドランプのビ
ーム切換えを行うようにしたことにより、コンパクトな
灯体からなるロウビームヘッドランプ及びハイビームヘ
ッドランプによって車体のデザインの自由度を拡大でき
るとともに、全ての灯体の発光状態でのビーム切換えに
より、タイムラグなくビーム切換えを行うことができ
る。
【0043】請求項5の発明では、灯体を補助灯と組み
合わせて配置した。また、請求項6の発明では、集中光
源に予備の発光体を付設した。これらの発明によると、
万一、集中光源の発光体が発光不能となって全ての灯体
の発光が停止しても、補助灯を点灯させ、又は発光体を
予備の発光体と交換すれば、ヘッドランプを機能させる
ことができ、バックアップ用に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態においてエンジンルーム内の
集中光源及び光ケーブルの配置レイアウトを示す平面図
である。
【図2】エンジンルーム内の集中光源及び光ケーブルの
配置レイアウトを示す側面図である。
【図3】車体前部の灯体のレイアウトを拡大して示す平
面図である。
【図4】車体前部の灯体及びフォグランプのレイアウト
を示す斜視図である。
【図5】本発明の照明装置の全体構成を模式的に示す図
である。
【図6】集中光源の分解斜視図である。
【図7】灯体の斜視図である。
【符号の説明】
5 集中光源 8 バルブ(発光体) 11 光ケーブル 12,13 分岐ケーブル 15 ロウビームヘッドランプ用灯体 16 ハイビームヘッドランプ用灯体 18 シェード 19 アクチュエータ 27 フォグランプユニット(補助灯)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光体を有する1個の集中光源と、 一端が上記集中光源に接続された少なくとも1本の光ケ
    ーブルと、 上記光ケーブルの他端に接続された灯体とを有し、 集中光源の光を光ケーブルを介して灯体に伝送して灯体
    から発光させるようにした自動車の照明装置において、 上記光ケーブルが途中で複数本の分岐ケーブルに分岐さ
    れていることを特徴とする自動車の照明装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車の照明装置におい
    て、 各分岐ケーブルにそれぞれ灯体が接続されていることを
    特徴とする自動車の照明装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動車の照明装置におい
    て、 集中光源に2本の光ケーブルが接続され、 各光ケーブルは途中でそれぞれ少なくとも2本の分岐ケ
    ーブルに分岐されていることを特徴とする自動車の照明
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の自動車の照明装置におい
    て、 分岐ケーブルにそれぞれ接続される少なくとも4つの灯
    体は、自動車の車体前部に配置される左右1対のロウビ
    ームヘッドランプ及び1対のハイビームヘッドランプを
    形成するものであり、 上記1対のロウビームヘッドランプ用及び1対のハイビ
    ームヘッドランプ用の灯体は集中光源の発光時に全て発
    光するように構成され、 上記ロウビームヘッドランプ用又はハイビームヘッドラ
    ンプ用の灯体のいずれか一方からの光を遮蔽又は遮蔽解
    除することで、ヘッドランプのロウビーム又はハイビー
    ムを切り換えるように構成されていることを特徴とする
    自動車の照明装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の自動車の照明装置におい
    て、 ロウビームヘッドランプ用及びハイビームヘッドランプ
    用の灯体に、単独の発光源を内蔵する補助灯が組み合わ
    されて配置されていることを特徴とする自動車の照明装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の自動車の照明装置におい
    て、 集中光源に予備の発光体が付設されていることを特徴と
    する自動車の照明装置。
JP24581395A 1995-09-25 1995-09-25 自動車の照明装置 Pending JPH0986270A (ja)

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