JPH0991118A - 浮動小数点演算装置 - Google Patents
浮動小数点演算装置Info
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- JPH0991118A JPH0991118A JP7249480A JP24948095A JPH0991118A JP H0991118 A JPH0991118 A JP H0991118A JP 7249480 A JP7249480 A JP 7249480A JP 24948095 A JP24948095 A JP 24948095A JP H0991118 A JPH0991118 A JP H0991118A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 拡張精度命令の処理の高速化を図ると共に、
短精度、長精度命令の並列実行を可能とした浮動小数点
演算装置。 【解決手段】 本発明は、8バイト幅の浮動小数点レジ
スタに対し、各16バイト幅の2組のオペランドデータ
を必要とする拡張精度命令を処理する浮動小数点演算装
置であり、前記浮動小数点レジスタ100に、各8バイ
ト幅の4組の浮動小数点レジスタ読み出しポート(パス
13〜16に接続)と、各8バイト幅の2組の浮動小数
点レジスタ書き込みポート(パス9、10に接続)とを
設け、演算器510を16バイト幅として構成し、拡張
精度命令オペランドデータの読み出し、演算結果の浮動
小数点レジスタへの書き込みの処理をそれぞれ1回の処
理で行うように構成される。前記16バイト幅の演算器
は、2つの8バイト幅演算器にフィールド分割可能であ
り、拡張精度命令以外の長精度幅、短精度幅の命令を並
列実行することができる。
短精度、長精度命令の並列実行を可能とした浮動小数点
演算装置。 【解決手段】 本発明は、8バイト幅の浮動小数点レジ
スタに対し、各16バイト幅の2組のオペランドデータ
を必要とする拡張精度命令を処理する浮動小数点演算装
置であり、前記浮動小数点レジスタ100に、各8バイ
ト幅の4組の浮動小数点レジスタ読み出しポート(パス
13〜16に接続)と、各8バイト幅の2組の浮動小数
点レジスタ書き込みポート(パス9、10に接続)とを
設け、演算器510を16バイト幅として構成し、拡張
精度命令オペランドデータの読み出し、演算結果の浮動
小数点レジスタへの書き込みの処理をそれぞれ1回の処
理で行うように構成される。前記16バイト幅の演算器
は、2つの8バイト幅演算器にフィールド分割可能であ
り、拡張精度命令以外の長精度幅、短精度幅の命令を並
列実行することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮動小数点演算装
置に係り、特に、拡張精度命令の処理の高速化を図ると
共に、短精度及び長精度命令の並列実行を可能とした浮
動小数点演算装置に関する。
置に係り、特に、拡張精度命令の処理の高速化を図ると
共に、短精度及び長精度命令の並列実行を可能とした浮
動小数点演算装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、科学技術計算の分野において
は、主たるデータ表現形式として浮動小数点データ形式
が用いられる。
は、主たるデータ表現形式として浮動小数点データ形式
が用いられる。
【0003】図5は浮動小数点データのデータ形式を説
明する図、図6は従来技術による浮動小数点演算装置の
構成例を示す回路図である。図6において、100は浮
動小数点レジスタ(FPR)、101は第1オペランド
読み出しレジスタ(FBR)、102は第2オペランド
読み出しレジスタ(FAR)、103は第1オペランド
読み出し退避レジスタ(FBRH)、104は第2オペラ
ンド読み出し退避レジスタ(FARH)、200はFP
R読み出しアドレス生成回路、250はFPR書き込み
アドレス生成回路、300、301は演算器入力選択回
路、400は演算器入力セレクト信号生成回路、500
は演算器である。
明する図、図6は従来技術による浮動小数点演算装置の
構成例を示す回路図である。図6において、100は浮
動小数点レジスタ(FPR)、101は第1オペランド
読み出しレジスタ(FBR)、102は第2オペランド
読み出しレジスタ(FAR)、103は第1オペランド
読み出し退避レジスタ(FBRH)、104は第2オペラ
ンド読み出し退避レジスタ(FARH)、200はFP
R読み出しアドレス生成回路、250はFPR書き込み
アドレス生成回路、300、301は演算器入力選択回
路、400は演算器入力セレクト信号生成回路、500
は演算器である。
【0004】図5に示すに浮動小数点データのデータ形
式は、HITAC Mシリーズ処理装置で用いられる浮
動小数点データのデータ形式であり、浮動小数点データ
は、1ビットの符号部S、7ビットの指数部、及び、仮
数部からなる。
式は、HITAC Mシリーズ処理装置で用いられる浮
動小数点データのデータ形式であり、浮動小数点データ
は、1ビットの符号部S、7ビットの指数部、及び、仮
数部からなる。
【0005】1ビットの符号部は仮数に対する符号であ
り、7ビットの指数部は、excess64表現により16進
数で表わされた仮数部を16の累乗倍する数を表わす。
また、仮数部は、最上位桁の左に小数点のある16進数
である。浮動小数点数のデータ形式には、仮数部が6桁
3バイトの短精度形式、仮数部が14桁7バイトの長精
度形式、仮数部が28桁14バイトの拡張精度形式の3
形式がある。
り、7ビットの指数部は、excess64表現により16進
数で表わされた仮数部を16の累乗倍する数を表わす。
また、仮数部は、最上位桁の左に小数点のある16進数
である。浮動小数点数のデータ形式には、仮数部が6桁
3バイトの短精度形式、仮数部が14桁7バイトの長精
度形式、仮数部が28桁14バイトの拡張精度形式の3
形式がある。
【0006】図6に示す従来技術による浮動小数点演算
装置の回路は、短精度形式、長精度形式、拡張精度形式
の浮動小数点データを扱うことが可能なもので、以下、
これについて説明する。
装置の回路は、短精度形式、長精度形式、拡張精度形式
の浮動小数点データを扱うことが可能なもので、以下、
これについて説明する。
【0007】この従来技術は、FPR100、FBR1
01、FAR102、FBRH103、FARH10
4、FPR読み出しアドレス生成回路200、FPR書
き込みアドレス生成回路250、演算器入力選択回路3
00、301、演算器入力セレクト信号生成回路40
0、演算器500を備えて構成される。この従来技術に
よる演算装置において、FPR100は、8バイト幅の
FPRデータ書き込みパス9が接続される1つの書き込
みポートと、各8バイト幅の合計16バイトのFPRデ
ータ読み出しパス11、12が接続される2つの読み出
しポートを備えて構成される。
01、FAR102、FBRH103、FARH10
4、FPR読み出しアドレス生成回路200、FPR書
き込みアドレス生成回路250、演算器入力選択回路3
00、301、演算器入力セレクト信号生成回路40
0、演算器500を備えて構成される。この従来技術に
よる演算装置において、FPR100は、8バイト幅の
FPRデータ書き込みパス9が接続される1つの書き込
みポートと、各8バイト幅の合計16バイトのFPRデ
ータ読み出しパス11、12が接続される2つの読み出
しポートを備えて構成される。
【0008】FPR100からのデータの読み出しは、
FPR読み出しアドレス生成回路200により生成され
たFPR読み出しアドレス(第1オペランド用アドレス
31と第2オペランド用アドレス32)により指示され
る。
FPR読み出しアドレス生成回路200により生成され
たFPR読み出しアドレス(第1オペランド用アドレス
31と第2オペランド用アドレス32)により指示され
る。
【0009】そして、各レジスタ101〜104に設定
されたオペランドデータは、演算器入力セレクト信号生
成回路400からのセレクト信号41、43の指示によ
り制御される演算器入力選択回路300、301に選択
されて演算器500に入力されて演算処理される。演算
器500の演算結果は、図示しないメモリあるいは8バ
イト幅のFPR書き込みデータパス9を経てFPR10
0に書き込まれる。
されたオペランドデータは、演算器入力セレクト信号生
成回路400からのセレクト信号41、43の指示によ
り制御される演算器入力選択回路300、301に選択
されて演算器500に入力されて演算処理される。演算
器500の演算結果は、図示しないメモリあるいは8バ
イト幅のFPR書き込みデータパス9を経てFPR10
0に書き込まれる。
【0010】図6に示す演算装置により、短精度形式、
長精度形式の浮動小数点データを扱う演算処理を行う場
合、図示演算装置は、まず、FPR100からの1回の
読み出しにより処理すべきデータ各8バイトを読み出し
パス11、12を通して8バイト幅のFBR101、F
BR102に設定する。その後、FBR101、FAR
102に設定されたデータは、選択回路300、301
でセレクトされた後、演算器500により目的の演算処
理が行われる。そして、その演算結果は、FPR書き込
みデータパス9を介してFPR100に書き込まれる。
長精度形式の浮動小数点データを扱う演算処理を行う場
合、図示演算装置は、まず、FPR100からの1回の
読み出しにより処理すべきデータ各8バイトを読み出し
パス11、12を通して8バイト幅のFBR101、F
BR102に設定する。その後、FBR101、FAR
102に設定されたデータは、選択回路300、301
でセレクトされた後、演算器500により目的の演算処
理が行われる。そして、その演算結果は、FPR書き込
みデータパス9を介してFPR100に書き込まれる。
【0011】一方、図6に示す演算装置により、拡張精
度形式の浮動小数点データを扱う演算処理を行う場合、
図示演算装置は、FPR100から処理すべきデータを
2回読み出すことが必要となる。すなわち、1回目の読
み出しにより、処理すべきデータの前半各8バイトが、
FBR101、FAR102に設定される。また、2回
目の読み出しにより、1回目の読み出し時にFBR10
1、FAR102に設定された前半各8バイトのデータ
を、それぞれ、FBRH103、FARH104に退避
すると共に、データの後半各8バイトが、FBR10
1、FAR102設定される。
度形式の浮動小数点データを扱う演算処理を行う場合、
図示演算装置は、FPR100から処理すべきデータを
2回読み出すことが必要となる。すなわち、1回目の読
み出しにより、処理すべきデータの前半各8バイトが、
FBR101、FAR102に設定される。また、2回
目の読み出しにより、1回目の読み出し時にFBR10
1、FAR102に設定された前半各8バイトのデータ
を、それぞれ、FBRH103、FARH104に退避
すると共に、データの後半各8バイトが、FBR10
1、FAR102設定される。
【0012】各レジスタ101〜104に設定されたデ
ータは、演算器入力セレクト信号生成回路400からの
セレクト信号41、43により制御される演算器入力選
択回路300、301でセレクトされ、演算器500を
2回使用することにより目的の演算処理が行われる。そ
の演算結果は、FPR書き込みデータパス9を介し前半
8バイト、後半8バイトの2回に分けてFPR100に
書き込まれる。
ータは、演算器入力セレクト信号生成回路400からの
セレクト信号41、43により制御される演算器入力選
択回路300、301でセレクトされ、演算器500を
2回使用することにより目的の演算処理が行われる。そ
の演算結果は、FPR書き込みデータパス9を介し前半
8バイト、後半8バイトの2回に分けてFPR100に
書き込まれる。
【0013】図7は従来技術による浮動小数点演算装置
の他の構成例を示す回路図である。図7において、51
0は拡張精度演算器であり、他の符号は図6の場合と同
一である。この図7に示す従来技術による演算装置は、
図6に示す浮動小数点演算装置の回路を更に改良したも
のであり、命令形式により、使用する演算器を分離した
構成としたものである。
の他の構成例を示す回路図である。図7において、51
0は拡張精度演算器であり、他の符号は図6の場合と同
一である。この図7に示す従来技術による演算装置は、
図6に示す浮動小数点演算装置の回路を更に改良したも
のであり、命令形式により、使用する演算器を分離した
構成としたものである。
【0014】この従来技術による演算装置は、短精度形
式、長精度形式の命令について、8バイト幅の演算器5
00を使用して演算処理を行い、拡張精度形式の命令に
ついて、新たに設けた16バイト幅の拡張精度形式の命
令の演算処理を行う専用の演算器510を使用するもの
である。
式、長精度形式の命令について、8バイト幅の演算器5
00を使用して演算処理を行い、拡張精度形式の命令に
ついて、新たに設けた16バイト幅の拡張精度形式の命
令の演算処理を行う専用の演算器510を使用するもの
である。
【0015】このように図7に示す従来技術は、16バ
イト幅の拡張精度形式の命令専用の演算器510を設け
ることにより、拡張精度形式の命令に対し、前半8バイ
ト、後半8バイトの2回に分けて8バイト幅の演算器5
00を繰返し使用している図6により説明したものに比
較して、16バイトデータについて1回の演算処理によ
り結果を求めることができるので、演算処理の高速化を
図ることができるものである。
イト幅の拡張精度形式の命令専用の演算器510を設け
ることにより、拡張精度形式の命令に対し、前半8バイ
ト、後半8バイトの2回に分けて8バイト幅の演算器5
00を繰返し使用している図6により説明したものに比
較して、16バイトデータについて1回の演算処理によ
り結果を求めることができるので、演算処理の高速化を
図ることができるものである。
【0016】図8は前述した図6、図7に示す従来技術
におけるFPR読み出しアドレス生成回路200の構成
と該回路内に含まれる命令デコード回路の制御を説明す
る図であり、以下、これについて説明する。
におけるFPR読み出しアドレス生成回路200の構成
と該回路内に含まれる命令デコード回路の制御を説明す
る図であり、以下、これについて説明する。
【0017】FPR読み出しアドレス生成回路200
は、図8(a)に示すように、命令デコード回路205
と、+2インクリメンタ206、207と、選択回路2
08、209とにより構成される。
は、図8(a)に示すように、命令デコード回路205
と、+2インクリメンタ206、207と、選択回路2
08、209とにより構成される。
【0018】図8(a)において、拡張精度命令の処理
の場合、R1、R2で示されるFPR番号が1回目のF
PR読み出しデータのFPRアドレスとして、それぞ
れ、パス51、53に与えられる。次に、2回目のFP
R読み出しデータのFPRアドレスとして、+2インク
リメンタ206、207でインクリメントしたR1+
2、R2+2のアドレスがそれぞれパス52、54に与
えられる。パス51〜54は、命令デコード回路205
からのセレクト信号21〜24の指示によりセレクトさ
れ選択回路208、209を通して、第1オペランド用
のFPR読み出しアドレス31、第2オペランド用のF
PR読み出しアドレス32に反映される。
の場合、R1、R2で示されるFPR番号が1回目のF
PR読み出しデータのFPRアドレスとして、それぞ
れ、パス51、53に与えられる。次に、2回目のFP
R読み出しデータのFPRアドレスとして、+2インク
リメンタ206、207でインクリメントしたR1+
2、R2+2のアドレスがそれぞれパス52、54に与
えられる。パス51〜54は、命令デコード回路205
からのセレクト信号21〜24の指示によりセレクトさ
れ選択回路208、209を通して、第1オペランド用
のFPR読み出しアドレス31、第2オペランド用のF
PR読み出しアドレス32に反映される。
【0019】また、図6、図7において、演算結果の書
き込み時、R1で示されるFPR番号が、演算結果デー
タの1回目のFPR書き込みアドレスとしてパス71に
反映され、R1+2で示されるFPR番号が、演算結果
データの2回目のFPR書き込みアドレスとして再度パ
ス71に反映される。
き込み時、R1で示されるFPR番号が、演算結果デー
タの1回目のFPR書き込みアドレスとしてパス71に
反映され、R1+2で示されるFPR番号が、演算結果
データの2回目のFPR書き込みアドレスとして再度パ
ス71に反映される。
【0020】前述を纏めて示すのが図8(b)に示す命
令デコード回路の制御を説明する図であり、拡張精度命
令の処理の場合と、そうでない場合とのセレクトパスと
読み出しアドレスの状況を示している。
令デコード回路の制御を説明する図であり、拡張精度命
令の処理の場合と、そうでない場合とのセレクトパスと
読み出しアドレスの状況を示している。
【0021】前述したように図6に示す演算装置は、拡
張精度形式の浮動小数点データの演算処理を行う場合、
2回の読み出し処理と2回の書き込み処理とが必要とな
り、高速な演算を行うことが困難なものである。
張精度形式の浮動小数点データの演算処理を行う場合、
2回の読み出し処理と2回の書き込み処理とが必要とな
り、高速な演算を行うことが困難なものである。
【0022】また、図7に示す従来技術は、命令形式毎
に使用する演算器を分けて使用するために2つの独立し
た演算器を必要とし、演算器500のみの使用により命
令処理を行う場合と比較してハードウエア量の増加を招
くものである。
に使用する演算器を分けて使用するために2つの独立し
た演算器を必要とし、演算器500のみの使用により命
令処理を行う場合と比較してハードウエア量の増加を招
くものである。
【0023】なお、この種の浮動小数点演算装置に関す
る従来技術として、例えば、特開昭59−43441号
公報(図6により説明したもの)、特開平2−7912
0号公報(図7により説明したもの)等に記載された技
術が知られている。
る従来技術として、例えば、特開昭59−43441号
公報(図6により説明したもの)、特開平2−7912
0号公報(図7により説明したもの)等に記載された技
術が知られている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】前述の図6により説明
した従来技術は、拡張精度形式の浮動小数点データを扱
う演算の場合、FPRからの2回の読み出しにより処理
すべきデータの各16バイトがレジスタ101〜104
に設定されるまで、演算器500による処理を開始する
ことができず、また、拡張精度形式の命令に対し、前半
8バイト、後半8バイトの2回に分けて8バイト幅の演
算器500を繰返し使用する必要があり、演算処理の高
速化が困難であるという問題点を有している。
した従来技術は、拡張精度形式の浮動小数点データを扱
う演算の場合、FPRからの2回の読み出しにより処理
すべきデータの各16バイトがレジスタ101〜104
に設定されるまで、演算器500による処理を開始する
ことができず、また、拡張精度形式の命令に対し、前半
8バイト、後半8バイトの2回に分けて8バイト幅の演
算器500を繰返し使用する必要があり、演算処理の高
速化が困難であるという問題点を有している。
【0025】また、図7により説明した従来技術は、拡
張精度形式の命令に対して、専用の16バイト幅演算器
510を用意し、16バイトデータの1回の演算処理に
より結果を求めることが可能なものであるが、演算結果
の書き込みは、図6の場合と同様に前半8バイト、後半
8バイトの2回行わなければならず、また、2つの演算
器を設けることにより大幅な物量の増加が必須となると
いう問題点を生じている。
張精度形式の命令に対して、専用の16バイト幅演算器
510を用意し、16バイトデータの1回の演算処理に
より結果を求めることが可能なものであるが、演算結果
の書き込みは、図6の場合と同様に前半8バイト、後半
8バイトの2回行わなければならず、また、2つの演算
器を設けることにより大幅な物量の増加が必須となると
いう問題点を生じている。
【0026】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、演算器の物量を増加させることなく、拡張
精度命令の演算の高速化を図ることを可能にし、かつ、
短精度、及び、長精度命令の並列実行を可能として、演
算の高速化、高効率化を図ることを可能とした浮動小数
点演算装置を提供することにある。
点を解決し、演算器の物量を増加させることなく、拡張
精度命令の演算の高速化を図ることを可能にし、かつ、
短精度、及び、長精度命令の並列実行を可能として、演
算の高速化、高効率化を図ることを可能とした浮動小数
点演算装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、8バイト幅の浮動小数点レジスタに対し、各16バ
イト幅の2組のオペランドデータを必要とする拡張精度
命令を処理する浮動小数点演算装置において、前記浮動
小数点レジスタに、各8バイト幅の4組の浮動小数点レ
ジスタ読み出しポートと、各8バイト幅の2組の浮動小
数点レジスタ書き込みポートとを設け、演算器を16バ
イト幅として構成し、拡張精度命令オペランドデータの
読み出し、演算結果の浮動小数点レジスタへの書き込み
の処理をそれぞれ1回の処理で行うことにより達成され
る。
は、8バイト幅の浮動小数点レジスタに対し、各16バ
イト幅の2組のオペランドデータを必要とする拡張精度
命令を処理する浮動小数点演算装置において、前記浮動
小数点レジスタに、各8バイト幅の4組の浮動小数点レ
ジスタ読み出しポートと、各8バイト幅の2組の浮動小
数点レジスタ書き込みポートとを設け、演算器を16バ
イト幅として構成し、拡張精度命令オペランドデータの
読み出し、演算結果の浮動小数点レジスタへの書き込み
の処理をそれぞれ1回の処理で行うことにより達成され
る。
【0028】また、前記目的は、前記16バイト幅の演
算器を2つの8バイト幅演算器にフィールド分割し、拡
張精度命令以外の命令を並列実行可能とすることにより
達成される。
算器を2つの8バイト幅演算器にフィールド分割し、拡
張精度命令以外の命令を並列実行可能とすることにより
達成される。
【0029】本発明は、前述したように構成されるの
で、拡張精度形式の浮動小数点データを扱う演算を、処
理すべきデータの各16バイトを1回の読み出しによ
り、浮動小数点レジスタから読み出しレジスタに設定す
ることが可能となり、演算器による処理の開始を早める
ことができる。また、16バイト幅の演算器の出力であ
る16バイトの演算結果データを1回の動作で浮動小数
点レジスタに書き込むことができる。これにより、本発
明は、拡張精度形式の浮動小数点データの高速な処理を
行うことができる。
で、拡張精度形式の浮動小数点データを扱う演算を、処
理すべきデータの各16バイトを1回の読み出しによ
り、浮動小数点レジスタから読み出しレジスタに設定す
ることが可能となり、演算器による処理の開始を早める
ことができる。また、16バイト幅の演算器の出力であ
る16バイトの演算結果データを1回の動作で浮動小数
点レジスタに書き込むことができる。これにより、本発
明は、拡張精度形式の浮動小数点データの高速な処理を
行うことができる。
【0030】また、本発明は、拡張精度用浮動小数点演
算器を分割利用することが可能であるので、拡張命令以
外のメッセージについて、4通りの命令の組合せによる
浮動小数点命令の並列実行が可能となる。
算器を分割利用することが可能であるので、拡張命令以
外のメッセージについて、4通りの命令の組合せによる
浮動小数点命令の並列実行が可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明による浮動小数点演
算装置の一実施形態を図面により詳細に説明する。
算装置の一実施形態を図面により詳細に説明する。
【0032】図1は本発明の一実施形態による浮動小数
点演算装置の構成を示す回路図である。図1において、
105〜108は8バイト幅のFPR読み出しレジス
タ、303、304は選択回路であり、他の符号は図7
の場合と同一である。
点演算装置の構成を示す回路図である。図1において、
105〜108は8バイト幅のFPR読み出しレジス
タ、303、304は選択回路であり、他の符号は図7
の場合と同一である。
【0033】図1に示す本発明の実施形態は、図5によ
り説明したデータ形式の浮動小数点データの処理を行う
ものであり、各8バイト幅の2つの書き込みポートと各
8バイト幅の4つの読み出しポートとを有して構成され
るFPR100と、4つの8バイト幅のFPR読み出し
レジスタ105〜108と、1つの拡張精度演算器を備
えて構成される点で前述した従来技術の構成と相違し、
その他の構成は従来技術の場合と同一である。
り説明したデータ形式の浮動小数点データの処理を行う
ものであり、各8バイト幅の2つの書き込みポートと各
8バイト幅の4つの読み出しポートとを有して構成され
るFPR100と、4つの8バイト幅のFPR読み出し
レジスタ105〜108と、1つの拡張精度演算器を備
えて構成される点で前述した従来技術の構成と相違し、
その他の構成は従来技術の場合と同一である。
【0034】図1に示す本発明の一実施形態において、
拡張精度命令の演算を行う場合のFPR100からのデ
ータの読み出しは、FPR読み出しアドレス生成回路2
00により生成された第1オペランド用のFPR読み出
しアドレス33、34と第2オペランド用のFPR読み
出しアドレス35、36により指示されて行われ、1回
の処理で必要なオペランドデータがFPR読み出しレジ
スタ105〜108に設定される。これにより、FPR
読み出しレジスタ105〜108に設定されたオペラン
ドデータは、演算器入力セレクト信号生成回路400か
らのセレクト信号45〜48の指示によりセレクトされ
て演算器510に入力されて演算処理が行われる。
拡張精度命令の演算を行う場合のFPR100からのデ
ータの読み出しは、FPR読み出しアドレス生成回路2
00により生成された第1オペランド用のFPR読み出
しアドレス33、34と第2オペランド用のFPR読み
出しアドレス35、36により指示されて行われ、1回
の処理で必要なオペランドデータがFPR読み出しレジ
スタ105〜108に設定される。これにより、FPR
読み出しレジスタ105〜108に設定されたオペラン
ドデータは、演算器入力セレクト信号生成回路400か
らのセレクト信号45〜48の指示によりセレクトされ
て演算器510に入力されて演算処理が行われる。
【0035】その演算結果は、図示しないメモリに書き
込まれ、あるいは、FPR書き込みアドレス生成回路2
50により生成されるFPR書き込みアドレス73、7
4により、8バイト幅のFPR書き込みデータパス9、
10を介して1回の処理でFPR100に書き込まれ
る。
込まれ、あるいは、FPR書き込みアドレス生成回路2
50により生成されるFPR書き込みアドレス73、7
4により、8バイト幅のFPR書き込みデータパス9、
10を介して1回の処理でFPR100に書き込まれ
る。
【0036】また、図1に示す本発明の一実施形態にお
いて、短精度形式、長精度形式の浮動小数点データの演
算処理を行う場合、FPR100からの1回の読み出し
により読み出された処理すべきデータ各8バイトは、パ
ス13、15を通して8バイト幅のFPR読み出しレジ
スタ105、107に設定される。FPR読み出しレジ
スタ105、107に設定されたデータは、演算器入力
セレクト信号生成回路400のセレクト信号45、46
によりセレクトされた後、演算器510に入力されて目
的の演算が行われる。その演算結果は、FPR書き込み
データパス9を介してFPR100に書き込まれる。
いて、短精度形式、長精度形式の浮動小数点データの演
算処理を行う場合、FPR100からの1回の読み出し
により読み出された処理すべきデータ各8バイトは、パ
ス13、15を通して8バイト幅のFPR読み出しレジ
スタ105、107に設定される。FPR読み出しレジ
スタ105、107に設定されたデータは、演算器入力
セレクト信号生成回路400のセレクト信号45、46
によりセレクトされた後、演算器510に入力されて目
的の演算が行われる。その演算結果は、FPR書き込み
データパス9を介してFPR100に書き込まれる。
【0037】前述したように、本発明の一実施形態によ
れば、拡張精度形式の浮動小数点データを扱う演算処理
を、FPR100からの1回の読み出しにより処理すべ
きデータの各16バイトをパス13〜16を通して8バ
イト幅のFPR読み出しレジスタ105〜108に設定
して行うことができる。そして、FPR読み出しレジス
タ105〜108に設定されたデータは、演算器入力セ
レクト信号生成回路400からのセレクト信号45〜4
8でセレクトされた後、演算器510により目的の演算
が行われた後、FPR書き込みデータパス9、10を介
しFPR100に書き込むことができる。
れば、拡張精度形式の浮動小数点データを扱う演算処理
を、FPR100からの1回の読み出しにより処理すべ
きデータの各16バイトをパス13〜16を通して8バ
イト幅のFPR読み出しレジスタ105〜108に設定
して行うことができる。そして、FPR読み出しレジス
タ105〜108に設定されたデータは、演算器入力セ
レクト信号生成回路400からのセレクト信号45〜4
8でセレクトされた後、演算器510により目的の演算
が行われた後、FPR書き込みデータパス9、10を介
しFPR100に書き込むことができる。
【0038】図2は前述した図1に示す本発明の一実施
形態におけるFPR読み出しアドレス生成回路200の
構成示す図、図3はアドレス生成回路内に含まれる命令
デコード回路の制御を説明する図であり、以下、これに
ついて説明する。
形態におけるFPR読み出しアドレス生成回路200の
構成示す図、図3はアドレス生成回路内に含まれる命令
デコード回路の制御を説明する図であり、以下、これに
ついて説明する。
【0039】FPR読み出しアドレス生成回路200
は、図2に示すように、命令デコード回路205と、+
2インクリメンタ206、207と、選択回路208、
209とにより構成される。
は、図2に示すように、命令デコード回路205と、+
2インクリメンタ206、207と、選択回路208、
209とにより構成される。
【0040】図2において、拡張精度命令の処理の場
合、R1、R2で示されるFPR番号が1回目のFPR
読み出しデータのFPRアドレスとして、それぞれ、パ
ス51、53に与えられる。同時に、1回目のFPR読
み出しデータのFPRアドレスが、+2インクリメンタ
206、207を介してR1+2、R2+2として、そ
れぞれ、パス52、54に与えられる。パス51〜54
は、命令デコード回路210からのセレクト信号25〜
28の指示によりセレクトされ、選択回路212、21
4を通して、第1オペランド用のFPR読み出しアドレ
ス33、34、第2オペランド用のFPR読み出しアド
レス35、36として、FPR読み出しアドレスを出力
する。
合、R1、R2で示されるFPR番号が1回目のFPR
読み出しデータのFPRアドレスとして、それぞれ、パ
ス51、53に与えられる。同時に、1回目のFPR読
み出しデータのFPRアドレスが、+2インクリメンタ
206、207を介してR1+2、R2+2として、そ
れぞれ、パス52、54に与えられる。パス51〜54
は、命令デコード回路210からのセレクト信号25〜
28の指示によりセレクトされ、選択回路212、21
4を通して、第1オペランド用のFPR読み出しアドレ
ス33、34、第2オペランド用のFPR読み出しアド
レス35、36として、FPR読み出しアドレスを出力
する。
【0041】また、演算結果のデータの書き込み時、図
1におけるFPR書き込みアドレス生成回路250から
のパス73、74に、R1、R1+2で示されるFPR
番号が、演算結果データのFPR書き込みアドレスとし
て同時に出力される。前述のアドレスセレクトの条件
は、(1)拡張精度命令であること、(2)1回目の読
み出し、書き込みであることであり、これらの条件の論
理和をとることによりセレクト信号が生成される。そし
て、2回目の読み出し、書き込みの処理は不要となる。
1におけるFPR書き込みアドレス生成回路250から
のパス73、74に、R1、R1+2で示されるFPR
番号が、演算結果データのFPR書き込みアドレスとし
て同時に出力される。前述のアドレスセレクトの条件
は、(1)拡張精度命令であること、(2)1回目の読
み出し、書き込みであることであり、これらの条件の論
理和をとることによりセレクト信号が生成される。そし
て、2回目の読み出し、書き込みの処理は不要となる。
【0042】前述したように、従来技術の場合、読み出
し、書き込みのそれぞれについて、2回の動作でFPR
アドレスを設定していたものを、本発明の実施形態は、
1回の動作でFPRアドレスを与えることができる。
し、書き込みのそれぞれについて、2回の動作でFPR
アドレスを設定していたものを、本発明の実施形態は、
1回の動作でFPRアドレスを与えることができる。
【0043】このアドレスの指示により、図1に示す本
発明の実施形態は、FPR100の読み出しポートから
パス13〜16を介して拡張精度命令の演算処理に必要
なオペランドデータを、1回の動作でFPR読み出しレ
ジスタ105〜108に設定することができる。また、
演算結果を、パス9、10を介して書き込みポートか
ら、1回の動作でFPR100に書き込むことができ
る。
発明の実施形態は、FPR100の読み出しポートから
パス13〜16を介して拡張精度命令の演算処理に必要
なオペランドデータを、1回の動作でFPR読み出しレ
ジスタ105〜108に設定することができる。また、
演算結果を、パス9、10を介して書き込みポートか
ら、1回の動作でFPR100に書き込むことができ
る。
【0044】各レジスタ105〜108に設定された読
み出しデータは、パス60〜63を通り、パス61、6
2に関しては演算器入力セレクト信号生成回路410の
セレクト信号パス46、47からの指示に従い、選択回
路303、304を通し、拡張精度演算器510に送ら
れる。
み出しデータは、パス60〜63を通り、パス61、6
2に関しては演算器入力セレクト信号生成回路410の
セレクト信号パス46、47からの指示に従い、選択回
路303、304を通し、拡張精度演算器510に送ら
れる。
【0045】拡張精度命令実行時は、レジスタ106の
内容を303の選択回路を通し、パス64に乗せ、レジ
スタ107の内容を304の選択回路を通し、パス65
に乗せる制御を行う。
内容を303の選択回路を通し、パス64に乗せ、レジ
スタ107の内容を304の選択回路を通し、パス65
に乗せる制御を行う。
【0046】図3(a)には、前述した本発明の一実施
形態の動作における命令デコード回路の制御の状態が示
されており、拡張精度命令の処理の場合と、そうでない
場合、すなわち、短精度命令同士、長精度命令同士、あ
るいは、短精度命令と長精度命令との処理におけるセレ
クトパスの状況と読み出しアドレスの状況とを纏めて示
している。
形態の動作における命令デコード回路の制御の状態が示
されており、拡張精度命令の処理の場合と、そうでない
場合、すなわち、短精度命令同士、長精度命令同士、あ
るいは、短精度命令と長精度命令との処理におけるセレ
クトパスの状況と読み出しアドレスの状況とを纏めて示
している。
【0047】次に、図1に示す本発明の一実施形態によ
り、短精度命令同士、長精度命令同士、あるいは、短精
度命令と長精度命令との処理を並列実行する場合につい
て説明する。
り、短精度命令同士、長精度命令同士、あるいは、短精
度命令と長精度命令との処理を並列実行する場合につい
て説明する。
【0048】図1に示す本発明の実施形態により、短精
度命令同士、長精度命令同士、あるいは、短精度命令と
長精度命令との処理を並列実行する場合、2つの浮動小
数点命令に対し、1回の読み出しにより処理すべきデー
タ各8バイトを、FPR100の4つの読み出しポート
から読み出し、パス13〜16を通して8バイト幅のレ
ジスタ105〜108に設定する。レジスタ105〜1
08に設定されたデータは、演算器入力セレクト信号生
成回路400からのセレクト信号44〜48によりセレ
クトされた後、2つの8バイト幅演算器にフィールド分
割した拡張精度演算器510により各命令毎の目的の演
算が行われる。それらの演算結果は、FPR書き込みデ
ータパス9、10を介してFPR100に書き込まれ
る。
度命令同士、長精度命令同士、あるいは、短精度命令と
長精度命令との処理を並列実行する場合、2つの浮動小
数点命令に対し、1回の読み出しにより処理すべきデー
タ各8バイトを、FPR100の4つの読み出しポート
から読み出し、パス13〜16を通して8バイト幅のレ
ジスタ105〜108に設定する。レジスタ105〜1
08に設定されたデータは、演算器入力セレクト信号生
成回路400からのセレクト信号44〜48によりセレ
クトされた後、2つの8バイト幅演算器にフィールド分
割した拡張精度演算器510により各命令毎の目的の演
算が行われる。それらの演算結果は、FPR書き込みデ
ータパス9、10を介してFPR100に書き込まれ
る。
【0049】この場合、図2に示すFPR読み出しアド
レス生成回路は、並列実行であることにより、一方の命
令に対し、命令レジスタ50からC(R1)、C(R
2)のFPR番号を、1回目のFPR読み出しデータの
FPRアドレスとして、それぞれ、パス51、53に与
える。同時に、もう一方の命令に対し、N(R1)、N
(R2)のFPR番号を、1回目のFPR読み出しデー
タのFPRアドレスとして、それぞれ、パス55、56
に与える。
レス生成回路は、並列実行であることにより、一方の命
令に対し、命令レジスタ50からC(R1)、C(R
2)のFPR番号を、1回目のFPR読み出しデータの
FPRアドレスとして、それぞれ、パス51、53に与
える。同時に、もう一方の命令に対し、N(R1)、N
(R2)のFPR番号を、1回目のFPR読み出しデー
タのFPRアドレスとして、それぞれ、パス55、56
に与える。
【0050】パス51、53、55、56は、命令デコ
ード回路210のセレクト信号25、26、29、30
の指示によりセレクトされ、これらのパス上のデータ
は、選択回路212、214を介して第1オペランド用
のFPR読み出しアドレスとしてパス33、34に、ま
た、第2オペランド用のFPR読み出しアドレスとして
パス35、36に与えられ、これにより、FPR読み出
しアドレスが作成される。
ード回路210のセレクト信号25、26、29、30
の指示によりセレクトされ、これらのパス上のデータ
は、選択回路212、214を介して第1オペランド用
のFPR読み出しアドレスとしてパス33、34に、ま
た、第2オペランド用のFPR読み出しアドレスとして
パス35、36に与えられ、これにより、FPR読み出
しアドレスが作成される。
【0051】また、図1において、演算結果の書き込み
時、C(R1)、N(R1)で示されるFPR番号が、
演算結果データのFPR書き込みアドレスとして1回で
パス73、74から与えられる。前述のアドレスセレク
トの条件は、(1)並列実行であること、(2)1回目
の読み出し、書き込みであることであり、これらの条件
の論理和をとることによりセレクト信号が生成される。
時、C(R1)、N(R1)で示されるFPR番号が、
演算結果データのFPR書き込みアドレスとして1回で
パス73、74から与えられる。前述のアドレスセレク
トの条件は、(1)並列実行であること、(2)1回目
の読み出し、書き込みであることであり、これらの条件
の論理和をとることによりセレクト信号が生成される。
【0052】図3(b)には、前述した本発明の一実施
形態の並列実行の動作における命令デコード回路の制御
の状態が示されており、短精度命令同士、長精度命令同
士、あるいは、短精度命令と長精度命令との処理におけ
るセレクトパスの状況と読み出しアドレスの状況とを示
している。
形態の並列実行の動作における命令デコード回路の制御
の状態が示されており、短精度命令同士、長精度命令同
士、あるいは、短精度命令と長精度命令との処理におけ
るセレクトパスの状況と読み出しアドレスの状況とを示
している。
【0053】前述したように、本発明の一実施形態によ
れば、並列処理の場合、1回の動作で2命令分のFPR
アドレスを設定することができる。ちなみに、従来技術
の場合、読み出し、書き込みのそれぞれについて1回の
動作で1命令のFPRアドレスを設定していた。
れば、並列処理の場合、1回の動作で2命令分のFPR
アドレスを設定することができる。ちなみに、従来技術
の場合、読み出し、書き込みのそれぞれについて1回の
動作で1命令のFPRアドレスを設定していた。
【0054】このアドレスの指示により、図1に示す実
施形態は、FPR読み出しデータを4つの読み出しポー
トからパス13〜16を通して1回の読み出し動作で、
レジスタ105〜108に設定することができる。ま
た、各演算結果は、パス9、10を介して2つの書き込
みポートより、1回の動作でFPR100に書き込むこ
とができる。
施形態は、FPR読み出しデータを4つの読み出しポー
トからパス13〜16を通して1回の読み出し動作で、
レジスタ105〜108に設定することができる。ま
た、各演算結果は、パス9、10を介して2つの書き込
みポートより、1回の動作でFPR100に書き込むこ
とができる。
【0055】各レジスタ105〜108に設定された読
み出しデータは、パス60〜63を通り、パス61、6
2上のデータに関しては、演算器入力セレクト信号生成
回路410のセレクト信号パス46、47からの指示に
従って、選択回路303、304を通して2つの8バイ
ト幅演算器にフィールド分割した演算器510に送ら
れ、パス60、63上のデータに関しては、直接、2つ
の8バイト幅演算器にフィールド分割した演算器510
に送られる。
み出しデータは、パス60〜63を通り、パス61、6
2上のデータに関しては、演算器入力セレクト信号生成
回路410のセレクト信号パス46、47からの指示に
従って、選択回路303、304を通して2つの8バイ
ト幅演算器にフィールド分割した演算器510に送ら
れ、パス60、63上のデータに関しては、直接、2つ
の8バイト幅演算器にフィールド分割した演算器510
に送られる。
【0056】図4は前述した本発明の実施形態における
演算器入力セレクト信号生成回路400のセレクト信号
パス45〜48の出力信号の状態を、拡張精度命令の処
理、短精度、長精度命令の並列実行の処理、短精度、長
精度命令の単独実行の処理のそれぞれについて纏めて示
したものである。
演算器入力セレクト信号生成回路400のセレクト信号
パス45〜48の出力信号の状態を、拡張精度命令の処
理、短精度、長精度命令の並列実行の処理、短精度、長
精度命令の単独実行の処理のそれぞれについて纏めて示
したものである。
【0057】すなわち、演算器入力セレクト信号生成回
路400は、並列実行時、レジスタ107の内容を、選
択回路303を通してパス64に乗せ、レジスタ106
の内容を選択回路304を通してパス65に乗せる制御
を行っている。
路400は、並列実行時、レジスタ107の内容を、選
択回路303を通してパス64に乗せ、レジスタ106
の内容を選択回路304を通してパス65に乗せる制御
を行っている。
【0058】前述した本発明の実施形態は、図5により
説明したような短精度、長精度、拡張精度の各データ形
式のデータを扱うとして説明したが、本発明は、IEE
E754規格のデータ形式である単精度、倍精度、拡張
倍精度のデータ形式のデータの処理に対しても適用する
ことができる。
説明したような短精度、長精度、拡張精度の各データ形
式のデータを扱うとして説明したが、本発明は、IEE
E754規格のデータ形式である単精度、倍精度、拡張
倍精度のデータ形式のデータの処理に対しても適用する
ことができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、拡
張精度命令に関して、演算すべきオペランドデータの読
み出し、演算結果の書き込みの処理を、それぞれ1回の
処理で行うことができ、これにより、演算の開始を早め
ることが可能となり、拡張精度命令処理の高速化を図る
ことができる。
張精度命令に関して、演算すべきオペランドデータの読
み出し、演算結果の書き込みの処理を、それぞれ1回の
処理で行うことができ、これにより、演算の開始を早め
ることが可能となり、拡張精度命令処理の高速化を図る
ことができる。
【0060】また、拡張精度命令以外の浮動小数点命令
の並列実行の場合に、2つの命令に対して並列にデータ
を読み出し、処理結果の書き込みを行うことができ、こ
れにより、命令処理を並列に演算実行させることが可能
となり処理の高速化を図ることができる。
の並列実行の場合に、2つの命令に対して並列にデータ
を読み出し、処理結果の書き込みを行うことができ、こ
れにより、命令処理を並列に演算実行させることが可能
となり処理の高速化を図ることができる。
【図1】本発明の一実施例による浮動小数点演算装置の
構成を示す回路図である。
構成を示す回路図である。
【図2】図1に示す本発明の一実施例におけるFPR読
み出しアドレス生成回路の構成示す図である。
み出しアドレス生成回路の構成示す図である。
【図3】アドレス生成回路内に含まれる命令デコード回
路の制御を説明する図である。
路の制御を説明する図である。
【図4】本発明の実施例における演算器入力セレクト信
号生成回路のセレクト信号パスの出力信号の状態を説明
する図である。
号生成回路のセレクト信号パスの出力信号の状態を説明
する図である。
【図5】浮動小数点データのデータ形式を説明する図で
ある。
ある。
【図6】従来技術による浮動小数点演算装置の構成例を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図7】従来技術による浮動小数点演算装置の他の構成
例を示す回路図である。
例を示す回路図である。
【図8】図6、図7に示す従来技術におけるFPR読み
出しアドレス生成回路の構成と該回路内に含まれる命令
デコード回路の制御を説明する図である。
出しアドレス生成回路の構成と該回路内に含まれる命令
デコード回路の制御を説明する図である。
105〜108 8バイト幅のFPR読み出しレジスタ 303、304 選択回路 100 浮動小数点レジスタ(FPR) 101 第1オペランド読み出しレジスタ(FBR) 102 第2オペランド読み出しレジスタ(FAR) 103 第1オペランド読み出し退避レジスタ(FBR
H) 104 第2オペランド読み出し退避レジスタ(FAR
H) 105〜108 FPR読み出しレジスタ 200 FPR読み出しアドレス生成回路 250 FPR書き込みアドレス生成回路 300、301 演算器入力選択回路 400 演算器入力セレクト信号生成回路 500 演算器 510 拡張精度演算器
H) 104 第2オペランド読み出し退避レジスタ(FAR
H) 105〜108 FPR読み出しレジスタ 200 FPR読み出しアドレス生成回路 250 FPR書き込みアドレス生成回路 300、301 演算器入力選択回路 400 演算器入力セレクト信号生成回路 500 演算器 510 拡張精度演算器
Claims (3)
- 【請求項1】 8バイト幅の浮動小数点レジスタに対
し、各16バイト幅の2組のオペランドデータを必要と
する拡張精度命令を処理する浮動小数点演算装置におい
て、前記浮動小数点レジスタに、各8バイト幅の4組の
浮動小数点レジスタ読み出しポートと、各8バイト幅の
2組の浮動小数点レジスタ書き込みポートとを設け、演
算器を16バイト幅として構成し、拡張精度命令のオペ
ランドデータの読み出し、演算結果の浮動小数点レジス
タへの書き込みの処理をそれぞれ1回の処理で行うこと
を特徴とする浮動小数点演算装置。 - 【請求項2】 前記16バイト幅の演算器を2つの8バ
イト幅の演算器にフィールド分割し、拡張精度命令以外
の命令を並列実行することを特徴とする請求項1記載の
浮動小数点演算装置。 - 【請求項3】 前記拡張精度命令以外の並列実行される
命令は、短精度命令と短精度命令との処理、短精度命令
と長精度命令との処理、長精度命令と短精度命令との処
理、長精度命令と長精度命令との処理のいずれか1組の
処理であることを特徴とする請求項1記載の浮動小数点
演算装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7249480A JPH0991118A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 浮動小数点演算装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7249480A JPH0991118A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 浮動小数点演算装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0991118A true JPH0991118A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17193600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7249480A Pending JPH0991118A (ja) | 1995-09-27 | 1995-09-27 | 浮動小数点演算装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0991118A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010530996A (ja) * | 2007-03-30 | 2010-09-16 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション | プログラム・コードを変換するためのコンピュータ・システム、方法、及びコンピュータ可読記録媒体 |
JP2012113508A (ja) * | 2010-11-24 | 2012-06-14 | Nec Fielding Ltd | 浮動小数点演算回路、浮動小数点演算回路を備えたコンピュータ及びその演算制御方法と演算制御プログラム |
CN110737470A (zh) * | 2017-04-28 | 2020-01-31 | 英特尔公司 | 低精度机器学习操作的计算优化 |
-
1995
- 1995-09-27 JP JP7249480A patent/JPH0991118A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010530996A (ja) * | 2007-03-30 | 2010-09-16 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション | プログラム・コードを変換するためのコンピュータ・システム、方法、及びコンピュータ可読記録媒体 |
JP2012113508A (ja) * | 2010-11-24 | 2012-06-14 | Nec Fielding Ltd | 浮動小数点演算回路、浮動小数点演算回路を備えたコンピュータ及びその演算制御方法と演算制御プログラム |
CN110737470A (zh) * | 2017-04-28 | 2020-01-31 | 英特尔公司 | 低精度机器学习操作的计算优化 |
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