JPH0990556A - 写真フイルムの製造方法及び装置 - Google Patents

写真フイルムの製造方法及び装置

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JPH0990556A
JPH0990556A JP7244772A JP24477295A JPH0990556A JP H0990556 A JPH0990556 A JP H0990556A JP 7244772 A JP7244772 A JP 7244772A JP 24477295 A JP24477295 A JP 24477295A JP H0990556 A JPH0990556 A JP H0990556A
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polishing
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章博 三田
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不二雄 桑原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フイルム屑の発生量の少ない写真フイルムを
提供する。 【解決手段】 幅広のウェブから写真フイルムの幅に裁
断されたウェブ67をウェブ供給部46からフイルム巻
込み工程に向けて搬送する途中で、ウェブ研磨部47の
端面研磨装置74の研磨板78と、角部研磨装置75の
研磨刃80とで裁断された端面と角部とを研磨して平滑
にする。この研磨時に発生したウェブ屑は、ウェブ屑除
去部48のケーシング84内で、ブラシローラ87,8
8により払い落とし、吸気管90と排気管91による空
気の流れでケーシング84外に排出する。除去できなか
ったウェブ屑は、エアノズル93,94による高速の空
気の吹き付けで吹き飛ばし、エアダクト95,96で排
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルムの製
造方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラへの写真フイルムパトローネの装
填の簡易化、現像所での作業効率の向上、及び取扱性の
向上等が実現された写真フイルムパトローネが、米国特
許4634306号明細書、同第4832275号明細
書、特開平3−37645号公報等に提案されている。
この写真フイルムパトローネは、スプールの回転によっ
て内部に全て収納された写真フイルムを外部に送り出す
もので、スプールの回転を写真フイルムに確実に伝達す
るために、写真フイルムのロールの外周の両端を包み込
んでパトローネ内での巻き緩みを防止する、断面がカッ
プ形状とされたフレキシブルディスクがスプールの両端
部に組み付けられている。
【0003】上記フレキシブルディスクは、写真フイル
ムの幅方向の端部に押圧されて変形することにより、写
真フイルムの包み込みを解除するようになっている。そ
のため、容易に変形することができるように、弾性を有
するプラスチック等の材料で肉厚を薄くして成形されて
いる。
【0004】上記パトローネに収納される写真フイルム
や、従来の135サイズの写真フイルムは、支持体上に
塗布される乳剤層の厚みを均一にするためや製造効率の
向上のために、幅広の支持体のウェブに乳剤を塗布し、
その後にこれを所定の幅に裁断して幅狭のウェブを形成
している。そして、この幅狭のウェブにパーフォレーシ
ョンの穿孔等を行って定尺に切断してから、パトローネ
内に巻き込んでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように所定の
幅に裁断して形成される写真フイルムには、その裁断さ
れた幅方向の端部に、細かな凹凸や亀裂、ヒゲ状の突起
等が発生する。そのため、写真フイルムがパトローネ内
でフレキシブルディスクに摺接したり、カメラ内や現像
装置内等で巻かれたりローラに掛けられたりするたび
に、端部が擦られてフイルム屑が発生してしまうという
問題があった。
【0006】このフイルム屑はパトローネ内に溜まり、
写真フイルムに付着したりカメラ等の機器内に入り込
む。フイルム屑が付着した写真フイルムは、その付着部
分に適正な露光が行われなくなったり、更に写真フイル
ムとフイルム屑とが擦れて、写真フイルムにスリ傷が発
生することがあった。また、写真フイルムを使用するカ
メラや現像処理機等の各種機器では、フイルム屑を除去
するために頻繁なメンテナンスが必要となってしまう。
【0007】上記のような問題は、写真フイルムの裁断
された端部を平滑にすることにより解決される。従来、
裁断されたシートやフイルムの端部を平滑にする提案が
各種なされており、特開平1−292638号及び特開
昭62−86530号公報では、樹脂フイルムの端部を
加熱して溶融することにより滑らかにして、屑の発生を
防止している。また、特開昭63−133320号公報
では、裁断端面に研磨剤及び潤滑剤を塗布するようにし
ている。更に特公平4−4119号公報では、エアの吹
き付けと吸引とによって屑を除去するようにしている。
しかしながら、写真フイルムでは熱や研磨剤,潤滑剤等
は乳剤層に悪影響を与えるため採用することはできな
い。また、エアを用いて屑を除去する方法は、ヒゲ状の
突起等を取り除くことはできないので効果が薄いといえ
る。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、写真フイルムの裁断された端部を平滑にしてフイ
ルム屑の発生を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1記載の写真フイルムの製造方法は、幅狭
のウェブがパトローネへの巻込み工程に向けて搬送され
る途中で、裁断された幅方向の端面の少なくとも一方
と、少なくとも一つの角部とを研磨して平滑にし、この
研磨時のウェブの屑を除去してからパーフォレーション
の穿孔と定尺切断とを行ってパトローネに巻き込むよう
にしたものである。これによれば、乳剤層に悪影響を与
えずに、フイルム屑の発生の少ない写真フイルムを製造
することができる。
【0010】また、請求項2記載の写真フイルムの製造
装置は、幅狭のウェブをパトローネへの巻込み工程に向
けて供給,搬送するウェブ供給部と、この搬送途中で幅
狭のウェブの幅方向の端面の少なくとも一方と、少なく
とも一つの角部とを研磨するウェブ研磨部と、このウェ
ブ研磨部により発生したウェブの屑を除去するウェブ屑
除去部と、幅狭のウェブにパーフォレーションの穿孔を
行う穿孔部と、定尺に切断する定尺切断部とから構成し
たものである。これによれば、従来の写真フイルムの製
造装置に改良を加えることで、フイルム屑の著しく少な
い写真フイルムを製造することができる。
【0011】また、請求項3記載の写真フイルムの製造
装置は、ウェブ研磨部として、幅狭のウェブを幅方向で
挟み込むとともに搬送方向に沿って回転し、それぞれ研
磨機能を有する内側の面を幅狭のウェブの両端面に接触
させる一対の研磨板と、幅狭のウェブの幅方向の角部に
適当な角度で接触され、幅狭のウェブの搬送により摺接
して面取りを行う研磨刃とを用いたものである。これに
よれば、写真フイルムの端面を確実に平滑にすることが
でき、更に角部分を面取りすることにより、フレキシブ
ルディスクとの摺接がスムーズに行われてフイルム屑の
発生を減少させることができる。
【0012】更に、請求項4記載の写真フイルムの製造
装置は、ウェブ屑除去部として、幅狭のウェブを部分的
に覆うケーシングと、このケーシング内で幅狭のウェブ
に付着したウェブ屑を払い落とすブラシローラと、該ケ
ーシング内に外気を導入する吸気管と、ケーシング内の
ウェブ屑を含んだ空気を排出する排気管と、ケーシング
を通過した幅狭のウェブに向けて空気を吹き付けるエア
ノズルと、このエアノズルにより吹き飛ばされたウェブ
屑を排出する排気ダクトとから構成したものである。こ
れによれば、ウェブ研磨部で幅狭のウェブに付着したウ
ェブ屑を確実に取り除くことができる。
【0013】本発明を利用して製造された写真フイルム
が収納される写真フイルムパトローネの構造について、
図面を参照して説明する。図9及び図10において、パ
トローネ本体10は、各々プラスチックで形成された上
ケース11,下ケース12から構成されている。パトロ
ーネ本体10の内部にはスプール13が回転自在に収納
され、このスプール13に写真フイルム14がロール状
に巻き付けられる。
【0014】写真フイルム14は、図11に示すよう
に、長さLが例えば500〜1700mm,幅Wが例え
ば24mmとされている。長さLは、撮影コマ数に応じ
て変化する。フイルム幅方向の片側には、位置決めに用
いられるパーフォレーション34が形成されている。こ
のパーフォレーション34は、撮影画面35の上側にフ
イルム給送方向に沿って2個ずつ設けられている。写真
フイルム14の先端側には、パトローネ本体10からの
送出し性を向上させる切欠14aが形成されている。
【0015】上下ケース11,12はそれぞれ略半円筒
形状をしており、その一部にはそれぞれポート部15が
突出して形成されている。上ケース11と下ケース12
とを嵌合させるときに、ポート部15内に遮光蓋16が
回転自在に嵌め込まれる。遮光蓋16には平坦なフイル
ム通路17が形成され、遮光蓋16が開き位置に回動し
たときにはパトローネ本体10内から送り出されてくる
写真フイルム14の通路となる。また、遮光蓋16が閉
じ位置に回動したときには、ポート部15の先端部分に
形成される開口(写真フイルム出入り口)が完全に閉じ
られ、パトローネ本体10内は遮光状態となる。
【0016】下ケース12のポート部15の奥には、突
起18が形成されている。この突起18は、スプール1
3に巻かれた写真フイルム14の先端部をすくい上げて
フイルム通路17に導くためのガイドである。
【0017】フレキシブルディスク19、20(以下、
ディスクと省略する)には、それぞれ開口19a,20
aが形成されており、スプール13を各開口19a,2
0aに挿通することによりスプール13の所定位置に嵌
め込まれ、スプール13に対して回転可能に軸着され
る。ディスク19,20の外周には、リップ21がそれ
ぞれ向き合うように突出し、スプール13に巻かれた写
真フイルム14の最外周を両端面側から部分的に包み込
むようになっている。
【0018】ディスク20は、使用表示部品23がスプ
ール13に嵌め込まれると、クラッチ爪24とディスク
20の係止穴25とが、スプール13をフイルム送り出
し方向に回転したときに互いに係止して、ディスク20
を強制的に回転できるようになる。また、フイルム巻き
込み方向にスプール13を回転したときには、クラッチ
爪24とディスク20の係止穴25とは係止せずにディ
スク20は自由に回転できる。また、他方のディスク1
9はスプール13に対し回転自在のままである。なお、
使用表示部品23には扇形の表示板23aが一体化さ
れ、その位置をパトローネ本体10に形成された表示窓
を通して確認することによって、この写真フイルムパト
ローネの使用状態が判別できるようになっている。
【0019】上ケース11、下ケース12の側面内壁に
は側面リブ26が設けられ、ディスク19,20が互い
に広がらないように規制している。スプール13には扇
形板27が固定され、その表面にはデータフランジラベ
ル28が貼付される。このラベル28には放射状にバー
コードが記されており、バーコードはスプール13を回
転したときにパトローネ本体10の側面に形成された窓
29を通して光電検出される。これにより、パトローネ
本体10内に収納された写真フイルム14の品種情報,
撮影枚数情報などを電気的に検知することができる。な
お、パトローネ本体10に貼付されるラベル30には、
フイルム品種表示やパトローネの固有番号などが表示さ
れる。
【0020】スプールロック部品31は、遮光蓋16が
閉じ位置に回動したときに、スプール13が回転しない
ようにロックする。このロックは、遮光蓋16が開き位
置に移動したときに解除される。なお、符号32は上ケ
ース11に一体に成形されたロックポールを示し、この
ロックポール32によって遮光蓋16は閉じ位置に回動
したときにロックされる。このロックは、写真フイルム
パトローネをカメラやディスプレイ装置等の装置にセッ
トしたときに、これらの装置に設けられた遮光蓋16の
開放機構によって開放される。なお、遮光蓋16を用い
る代わりに、ポート部15の内壁にフイルム通路を形成
し、このフイルム通路にテレンプを貼付することによっ
てパトローネ本体10内を光密に保つことも可能であ
る。
【0021】写真フイルム14がパトローネ本体10内
に完全に巻き込まれている状態では、写真フイルム14
の最外周はディスク19,20のリップ21,21によ
って部分的に包み込まれ、スプール13からの巻き緩み
が防止されている。これにより、スプール13が写真フ
イルム14の送り出し方向に回転したとき、写真フイル
ム14はスプール13とともに一体となって回転するよ
うになる。
【0022】上下ケース11,12の側面内壁に設けら
れた側面リブ26は、ディスク19,20が互いに広が
らないように規制しているが、ポート部15の奥ではそ
の規制が解除されるように、対面し合った側面リブ26
相互間の間隔が広げられている。このため、突起18で
写真フイルム14の先端がすくい上げられると、写真フ
イルム14の両側の端部14aがディスク19,20を
押し広げて、リップ21,21の間からフイルム通路1
7に向かって送り出されるようになる。
【0023】上記写真フイルムパトローネをカメラに装
填すると、カメラ側の機構によってロックポール32に
よる遮光蓋16の係止が解除された後、遮光蓋16が開
き方向に回動される。その後、スプール13が送り出し
方向に駆動され、写真フイルム14の送り出しが開始さ
れる。ディスク19,20の外周に形成したリップ2
1,21が写真フイルム14の巻き緩みを防いでいるた
め、写真フイルム14はスプール13と一体となって回
転する。この回転中に、写真フイルム14の先端が突起
18ですくい上げられてフイルム通路17に導かれる。
【0024】こうして写真フイルム14の先端がフイル
ム通路17に導かれると、リップ21,21は写真フイ
ルム14の端部14aにより両側に押し広げられるた
め、フイルム通路17の奥では写真フイルム14の包み
込みが解除される。なお、一方のディスク20はクラッ
チ爪24と係止穴25との係合により強制的に送り出し
方向に回転されるため、写真フイルム14を送り出す力
が強められる。こうして写真フイルム14がパトローネ
本体10外に送り出されるようになる。
【0025】巻戻し時にはスプール13が逆向きに回転
される。写真フイルム14の後端はスプール13に係止
されているため、写真フイルム14はスプール13の逆
転によりパトローネ本体10内に巻き込まれる。このと
き、フイルム通路17の奥ではディスク19,20が広
げられ、写真フイルム14はディスク19,20間に引
き込まれ、スプール13に巻き付けられる。このよう
に、写真フイルム14は、パトローネ本体10内に全て
巻き込まれている時以外は、常に端部14aがディスク
19,20のリップ21に摺接されている。写真フイル
ム14は、その支持体にポリエチレンナフタレート(以
下、PENと省略する)が用いられている。
【0026】上記パトローネ本体10は、従来の135
サイズのパトローネに比べて小型であり、このパトロー
ネ本体10に適した写真フイルムとして、ポリエステル
フイルム等の高分子からなる支持体に、成膜後から乳剤
層の塗布までの間に50°C以上該高分子のガラス転移
温度以下の温度で熱処理した写真フイルムが提案されて
いる。このようにポリエステルフイルムを熱処理する
と、著しく巻き癖の付きにくい写真フイルムが得られ、
小径のパトローネ本体10に巻き込まれても巻き癖が付
くのを防止することができる。
【0027】上記効果は、特にガラス転移温度が90°
C以上200°C以下のポリエステルフイルムにおいて
実用可能となる。これは、熱処理の効果がガラス転移温
度を越える温度にさらされると消失するため、なるべく
ガラス転移温度が高いポリエステルが望ましいという理
由からである。一般的な写真フイルムの使用条件下で最
も高温となる状態、すなわち夏期の昼光下の車中での温
度が80°C程度であることを考慮して、90°C以上
のガラス転移温度を有することが必要である。
【0028】また、上述の汎用ポリエステルフイルム等
の高分子で、ガラス転移温度が200°Cを越え、写真
フイルム等に使用できる程度の透明性を有するものは存
在しない。したがって写真フイルムに用いられる高分
子、例えばポリエステルフイルムに求められる温度条件
は、ガラス転移温度が90°C以上200°C以下とい
うことになる。
【0029】上述した、ガラス転移温度以下の温度で熱
処理することによって巻き癖の付きにくいフイルム支持
体を得られる高分子フイルムの代表としてポリエステル
フイルムが挙げられるが、このポリエステルフイルム群
の中でも、特に巻き癖の付きにくさと力学的強度をバラ
ンスよく有する素材がナフタレンジカルボン酸とエチレ
ングリコールを主原料とするポリエステルフイルムであ
り、その中でも特に上記性能を有するのがポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレート(PEN)で
ある。
【0030】上記PENを写真フイルムの支持体として
用いるときは、40μm以上の厚みであることが特に望
ましい。本発明の写真フイルムの製造は支持体製膜後に
ガラス転移温度の温度で熱処理を施し、感光層塗設を行
うことになるが、支持体の厚みが40μm未満であると
感光層塗設後の乾燥時の収縮応力に耐えることができな
い。また極端に薄い支持体は、写真プリンター等での搬
送時に「折れ」等のトラブルが生じることもある。
【0031】なお、ガラス転移温度は次のように定義し
ている。 ガラス転移温度(Tg) 示差熱分析計(DSC)を用い、サンプルフイルム10
mgをヘリウム,窒素気流中20°C/分で昇温してい
った時、ベースラインから偏奇しはじめる温度と新たな
ベースラインに戻る温度の算術平均温度、もしくはTg
に吸熱ピークが現れた時は、この吸熱ピークの最大値を
示す温度とする。
【0032】次に、ガラス転移温度が90°C以上20
0°C以下のポリエステルを生成する際に必要な、ジオ
ールとジカルボン酸について列挙する。使用可能なジカ
ルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタ
ル酸、無水フタル酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、セバシン酸、無水コハク酸、マレイン酸、フマル
酸、無水マレイン酸、イタコン酸、無水シトラコン酸、
テトラヒドロ無水フタル酸、ジフェニレンp,p’−ジ
カルボン酸、テトラクロロ無水フタル酸、3,−6エン
ドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸などを挙げることができる。
【0033】使用可能なジオールとしては、エチレング
リコール、1,3−プロパンジオール、1,2−プロパ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプ
タンジオール、1,8−オクタンジオール、1,10−
デカンジオール、1,12−ドデカンジオール、1,4
シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,1−
シクロヘキサンジメタノール、カテコール、レゾルシ
ン、ハイドロキノン、1,4−ベンゼンジメタノールな
どを挙げることができる。なお、本発明はこれに限定さ
れるものではない。
【0034】次に、上記パトローネ本体10に適した写
真フイルムの支持体に用いるポリエステルの好ましい具
体的化合物例を示すが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。 ポリエステル化合物例 ホモポリマーのみ例として挙げるが、共重合体も多数あ
る。 PEN:〔2,6−ナフタレンジカルボン酸(NDCA)/エチレングリコー ル(EG) (100/100)〕 Tg=119°C PCT:〔テレフタル酸(TPA)/シクロヘキサンジメタノール(CHDM )(100/100)〕 Tg=93°C PAr:〔TPA/ビスフェノールA(BPA) (100/100)〕 Tg=192°C
【0035】上述したうちPENは、特に力学的強度で
高い曲弾性を有しており、80μmの厚みにおいては、
現在写真フイルム用支持体として使われているTAC
(トリアセチルセルロース)の122μmに相当する強
度を持ち、85μmの厚みでは85%RHという高湿条
件下においても必要な強度を有する。
【0036】
【発明の実施の形態】図2は、写真フイルムパトローネ
製造装置の概略を示すものである。該装置は、写真フイ
ルム14を製造する写真フイルム製造装置が設置された
フイルム加工室38と、写真フイルム14をパトローネ
本体10内に巻き込むフイルム巻込み室39とから構成
されている。フイルム加工室38とフイルム巻取り室3
9とは、写真フイルム14への曝光を防ぐために暗室と
されており、両室38,39は写真フイルム14が搬送
される複数本の搬送路40,41,42,43によって
連絡されている。これらの搬送路40〜43には、メン
テナンス時等に閉じられるシャッターが設けられてい
る。
【0037】フイルム加工室38内には、写真フイルム
製造装置として、幅狭のウェブ45をフイルム巻取り室
39に向けて供給,搬送するウェブ供給部46と、ウェ
ブ45の幅方向の端面と角部とを研磨するウェブ研磨部
47と、ウェブ45に付着したウェブ屑を取り除くウェ
ブ屑除去部48と、ウェブ45にパーフォレーション3
4を穿孔する穿孔部49と、ウェブ45を一定の長さに
切断するとともに、写真フイルム14の先端部と後端部
との形状を整えるカッター51を備えた定尺切断部50
とが配置されている。
【0038】定尺切断部50の下流側には、フイルム巻
込み工程を構成する振分け部53が配置されており、定
尺切断部50でウェブ45から切り離されて形成された
写真フイルム14が、後端側を先頭にして搬送されてく
る。振り分け部53は、振分け方向に回動自在とされた
円板54に、写真フイルム14の通路となるガイド55
が組み付けられたもので、円板54の停止位置によっ
て、ガイド55を任意の搬送路40,41,42,43
に対面させ、その対面した搬送路40〜43に写真フイ
ルム14を送り込むようになっている。なお、搬送路4
3は、不具合のあった写真フイルム14を排出するため
の搬送路となっている。
【0039】搬送路40,41,42は、フイルム巻込
み室39内に設置された3台のフイルム巻込み装置5
7,58,59に接続されている。フイルム巻込み装置
57〜59には、フイルム巻込み室39内を暗室状態に
保ったまま回転される遮光ローター60,61,62を
介して、パトローネ供給・排出装置63,64,65か
ら写真フイルム14の巻き込まれていないパトローネ本
体10が供給される。フイルム巻込み装置57〜59に
供給されるパトローネ本体10は、前述の遮光蓋16が
開き位置に回動されてフイルム通路17が開放されてお
り、このフイルム通路17に写真フイルム14の後端側
が差し込まれ、スプール13に係止される。その後、ス
プール13の回転により写真フイルム14は全てパトロ
ーネ本体10内に巻き込まれ、遮光蓋16が閉じ位置に
回動される。写真フイルム14が巻き込まれたパトロー
ネ本体10は、遮光ローター60〜62を介してパトロ
ーネ供給・排出工程63〜65に渡され、検査工程や包
装工程等に送り出される。
【0040】フイルム加工室39内のウェブ供給部46
は、ウェブ45がロール状に巻かれたウェブロール67
と、ウェブ45を搬送する搬送ローラ68と、ウェブ4
5にテンションを与えるダンサーローラ69とから構成
されている。
【0041】ウェブ45は、図3に示すように、PEN
ベースの支持体71上に乳剤層72が設けられたもの
で、幅広の支持体に乳剤が塗布された後に、写真フイル
ム14の幅に合わせて裁断されて形成されている。この
ウェブ45の裁断された幅方向の端面45aと角部45
bとには、裁断時に細かな凹凸や亀裂、ヒゲ状の突起等
が発生して荒れた状態となっている。
【0042】ウェブローラ67は、ウェブ45を乳剤層
72が外側になるように巻いている。ウェブローラ67
は、残り量が少なくなると、ウェブ45の後端に予備の
ウェブローラ67のウェブ45が連結され、連続して写
真フイルム14の加工を続けられるようになっている。
【0043】図1は、ウェブ研磨部47及びウェブ屑除
去部48の構成を概略的に示すものである。ウェブ研磨
部47は、ウェブ45の幅方向の端面45aを研磨する
端面研磨装置74と、ウェブ45の乳剤層72側の角部
45bを研磨する角部研磨装置75とから構成されてい
る。
【0044】端面研磨装置74は、図4及び図5に示す
ように、図示しないモータに連結された軸77と、この
軸77に組み付けられた一対の円形の研磨板78とから
なり、各研磨板78の内面78aは、ウェブ45の端面
45aに接触されている。研磨板78は、例えばステン
レス鋼等で製造されており、内面78aにセラミックあ
るいは工業用ダイヤモンド等が含有された研磨剤がコー
ティングされている。そして、軸77に連結されたモー
タによりウェブ45の搬送方向に沿って(図1中で反時
計方向)回転され、ウェブ45の端面45aに摺接して
研磨するようになっている。両研磨板78間の間隔b
は、ウェブ45の幅と同一、あるいはウェブ45の幅よ
りも僅かに狭くされていて、内面78aが確実に端面4
5aに接触されるようになっている。
【0045】なお、研磨板78の内面78aに研磨剤を
コーティングする代わりに、研磨板78自体を、例えば
超硬合金やサファイヤあるいはセラミック等のウェブ4
5よりも硬い材質で製造してウェブ45を研磨しても同
様の効果が得られる。
【0046】角部研磨装置75は、図4及び図6に示す
ように、ウェブ45の角部45aに適当な角度で接触さ
れる研磨刃80と、この研磨刃80を保持する保持部材
81とからなり、これらはウェブ45の両側の角部45
aに接触できるように、対になって配置されている。研
磨刃80は、SKDやSKH等の合金工具鋼材や、工業
ダイヤモンドやサファイヤあるいはルビー等のウェブ4
5よりも硬い材料によって、楔形状とされている。保持
部材81は、研磨刃80を容易に交換可能なように挟み
込んで保持するようになっており、軸82によってウェ
ブ45に対する角度θが変えられるようになっている。
研磨刃80の刃先角度は、素材が工業ダイヤモンドであ
る場合におよそ60°、素材がSKDやSKHである場
合にはおよそ15°が最適であり、ウェブ45に対する
研磨刃80の角度θは、30〜60°が最適となってい
る。
【0047】ウェブ研磨部47に到達したウェブ45
は、端面研磨装置74の研磨板78と、角部研磨装置7
5の研磨刃80とによって、図7に示すように、支持体
71の端面45aが平滑に、乳剤層72の角部45aが
研磨刃80の角度θに合わせて面取りされる。これによ
り、写真フイルム14の端部14aとディスク19,2
0との摺接が円滑になり、フイルム屑の発生が減少され
る。
【0048】なお、ウェブ45の角部45bは、乳剤層
72の部分を全て面取りしてもよいし、あるいは図8に
示すように、乳剤層72の途中までや、乳剤層72とと
もに支持体71をも面取りするようにしてもよい。更
に、角部研磨装置75を上下方向で対称に配置して、支
持体71側の角部45cも面取りするようにしてもよ
い。また、研磨刃80の形状を円弧形状にして、角部4
5bの面取りを円弧形状にすることもできる。
【0049】ウェブ屑除去装置48には、ウェブ研磨部
47を通過してきたウェブ45を部分的に覆うケーシン
グ84が配置されている。このケーシング84は、プラ
スチックや鉄板等により構成されている。ケーシング8
4の内部には、ウェブ45を搬送する搬送ローラ85,
86と、ウェブ研磨部47での研磨時に発生してウェブ
45に付着しているウェブ屑を払い落とすブラシローラ
87,88とが設けられている。ブラシローラ87,8
8は、図示しないモータに連結されてウェブ45の搬送
方向に沿って回転されるローラ87a,88aの外周
に、ブラシ87b,88bが植設されたもので、ブラシ
87b,88bをウェブ45に接触させてウェブ45に
付着しているウェブ屑を払い落とす。払い落とされたウ
ェブ屑は非常に軽量であるため、ケーシング84内で空
気中に浮遊してから落下することになる。
【0050】ケーシング84の上部には内部に空気を導
入する吸気管90が設けられ、ケーシング84の下部に
はケーシング84内の空気を排出する排気管91が設け
られている。排気管91には、ケーシング84内の空気
が吸気管90側から排気管91側に向けて流れるように
する小圧力のエアポンプ(図示せず)接続されている。
これにより、ケーシング84内のウェブ屑を含んだ空気
は、排気管91からケーシング84外に排出されるの
で、ブラシローラ87,88により払い落とされたウェ
ブ屑が再びウェブ45に付着するのを防止できる。
【0051】また、ケーシング84のウェブ搬送方向の
下流側には、ウェブ45に向けて高速の空気を吹き付け
るエアノズル93,94が設けられている。これらのエ
アノズル93,94には、高圧のエアポンプが接続され
ており、ブラシローラ87,88により払い落とせなか
ったウェブ屑をウェブ45から吹き飛ばすようになって
いる。ウェブ屑を含んだ空気は、エアノズル93,94
の下流側に配置された排気ダクト95,96によりケー
シング84外に排出される。このように、ウェブ45か
らのウェブ屑の除去をケーシング84内で行うことによ
り、ウェブ屑がフイルム加工室38内に拡散するのを防
止できる。また、ブラシローラ87,88による払い落
としと、高速の空気による吹き飛ばしという二段階のウ
ェブ屑の除去を行うことにより、ウェブ45へのウェブ
屑の付着をほぼ完全に取り除くことができる。
【0052】次に上記実施形態の作用について説明す
る。幅広の支持体に乳剤が塗布された後に、写真フイル
ム14の幅に合わせて裁断されたウェブ45は、図2に
示すように、再びロール状に巻かれてウェブロール67
となり、フイルム加工室38内のウェブ供給部46にセ
ットされる。この時点でのウェブ45の幅方向の端部
は、図3に示すように、端面45aと角部45bとに細
かな凹凸や亀裂、ヒゲ状の突起等が発生して荒れた状態
となっている。ウェブロール67から引き出されたウェ
ブ45は、ダンサーローラ69を介して搬送ローラ68
によりウェブ研磨部47に向けて搬送される。
【0053】ウェブ研磨部47に搬送されたウェブ45
は、図1,図4,図5,図6に示すように、端面研磨装
置74と角部研磨装置75とにより端面45aと角部4
5bとが研磨される。端面研磨装置74は、ウェブ45
を幅方向で挟み込むように配置された研磨板78の内面
78aをウェブ45の端面45aに接触させた状態で、
搬送方向に沿って回転される。研磨板78の内面78a
には、セラミックあるいは工業用ダイヤモンド等が含有
された研磨剤がコーティングされており、ウェブ45の
端面45aを、図7に示すように平滑に研磨する。
【0054】角部研磨装置75では、ウェブ45の乳剤
層72側の角部45bに、ウェブ45に対して角度θと
された研磨刃80が摺接される。研磨刃80は、SKD
やSKH等の合金工具鋼材や、工業ダイヤモンドやサフ
ァイヤあるいはルビー等のウェブ45よりも硬い材料に
よって楔形状とされており、ウェブ45の角部45b
を、図7に示すように平滑に面取りする。
【0055】ウェブ研磨部47を通過したウェブ45
は、ウェブ屑除去部48に搬送される。ウェブ屑除去部
48では、ケーシング84内にウェブ45が送り込ま
れ、搬送ローラ85,86により搬送されながら、ブラ
シローラ87,88によって付着したウェブ屑が払い落
とされる。
【0056】ブラシローラ87,88によりウェブ45
から払い落とされたウェブ屑は、非常に軽量であるため
ケーシング84内の空気中に浮遊するが、ケーシング8
4の上部に設けられた吸気管90から、ケーシング84
の下部に設けられた排気管91へと流れる空気の流れに
よって、ケーシング84の外部に排出される。これによ
り、払い落とされたウェブ屑が再びウェブ45に付着す
るのを防止できる。
【0057】なお、ケーシング84内に空気の流れを作
るために排気管91に連結されたエアポンプに、ウェブ
屑を溜めて外部に出さない集塵袋等を取り付けると、フ
イルム加工室38へのウェブ屑の拡散を防止できる。ま
た、排気管91をフイルム加工室38の外まで延ばすよ
うにしてもよい。
【0058】ブラシローラ87,88によるウェブ屑の
払い落としを通過したウェブ45は、エアノズル93,
94に到達する。エアノズル93,94からは、高速の
空気がウェブ45に向けて吹き付けられ、ブラシローラ
87,88により払い落とせなかったウェブ屑を吹き飛
ばす。吹き飛ばされたウェブ屑は、排気ダクト95,9
6によってケーシング84外に排出される。
【0059】なお、この排気ダクト95,96に連結さ
れるエアポンプにも、ウェブ屑を集める集塵袋が取り付
けられているので、フイルム加工室38内にウェブ屑が
拡散することはない。同様に、排気ダクト95,96に
ホース等を接続してフイルム加工室38外に排出するよ
うにしてもよい。
【0060】ウェブ屑除去部48を通過してウェブ45
は、穿孔部49に搬送されて、撮影画面35の1コマつ
いて2個のパーフォレーション34が穿孔される。パー
フォレーション34が穿孔されたウェブ45は、次に定
尺切断部50に搬送されて、一定に長さに測定されてか
らカッター51により切断され、先端側と後端側との形
状が整えられて写真フイルム14が形成される。
【0061】写真フイルム14は、振分け部53によっ
て搬送路40〜43に振り分けられ、各フイルム巻込み
装置57〜59に搬送される。フイルム巻込み装置57
〜59には、遮光ローター60〜62を介して、パトロ
ーネ供給・排出装置63〜65からパトローネ本体10
が供給され、このパトローネ本体10に写真フイルム1
4の後端側が差し込まれてスプール13に係止される。
スプール13の回転により、写真フイルム14はパトロ
ーネ本体10内に巻き込まれ、遮光蓋16が閉じられ
る。写真フイルム14が巻き込まれたパトローネ本体1
0は、遮光ローター60〜62を介してパトローネ供給
・排出装置63〜65に送られ、検査工程や包装工程に
搬送される。
【0062】完成したパトローネ本体10は、カメラに
装填されてスプール13の回転によりパトローネ本体1
0外に送り出される。このときに、写真フイルム14の
端部14aはディスク19,20に摺接するが、端部1
4aの端面と角部とは平滑にされているのでディスク1
9,29に円滑に摺接し、フイルム屑はほとんど発生し
ない。これにより、撮影画面35内にフィルム屑が写し
込まれたり、スリ傷が発生することはない。また、カメ
ラや現像装置等のメンテナンス周期を長くすることがで
きる。本発明により製造された写真フイルムは、従来、
端面と角部とが研磨されていなかった写真フイルムのフ
イルム屑の発生量を100とすると、およそ15程度に
減らすことができる。
【0063】なお、上記実施形態ではウェブ研磨部47
に端面研磨装置74と角部研磨装置75とを一台ずつ設
置したが、どちらか一方のみを設けるようにしても一定
の効果は得られる。また、同じ装置を直列に複数配置す
れば、研磨効果を向上させることができる。更に、ウェ
ブ屑除去部48ではブラシローラ87,88と空気の流
れとを用いてウェブ屑を除去するようにしたが、不織布
等をウェブ45に接触させてウェブ屑を除去することも
できる。
【0064】また、写真フイルム14に磁気記録部が設
けられたものにも採用することができる。更に、135
サイズ,120サイズの等の従来の長尺の写真フイルム
にも利用できる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の写真フイ
ルム製造方法は、パトローネへの巻込み工程への搬送途
中で幅狭のウェブの端面と角部とを直接に研磨するよう
にしたので、製造効率を向上させるとともに、乳剤層に
悪影響を与えずに裁断端面と角部とを平滑にできる。
【0066】また、本発明の写真フイルムの製造装置
は、従来の写真フイルムの製造装置に改良を加えること
で、乳剤層に悪影響を与えずに幅狭のウェブの端面と角
部とを平滑にすることができ、フイルム屑の著しく少な
い写真フイルムを製造することができる。更に、この写
真フイルムを使用する機器のメンテナンス頻度を少なく
することができる。また、幅狭のウェブの端面と角部と
を研磨するウェブ研磨部は、構成部品の少ないシンプル
な構成となっているため、低コストで故障の少ない信頼
性の高いものとなる。
【0067】更に、ウェブ屑除去部は、ケーシング内で
ブラシローラによってウェブ屑を払い落として空気の流
れにより排出するとともに、取り除けなかったウェブ屑
を空気の吹き付けにより吹き飛ばすという二段階の構成
としたので、確実にウェブ屑を取り除くことができる。
また、ウェブ屑のウェブへの再付着を防止することもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を構成するウェブ研磨部とウェブ屑除去
部との構成を示す概略図である。
【図2】写真フイルムパトローネ製造装置の構成を示す
概略図である。
【図3】研磨以前のウェブの要部断面図である。
【図4】ウェブ研磨部の構成を示す外観斜視図である。
【図5】端面研磨装置の端面研磨状態を示す正面図であ
る。
【図6】角部研磨装置の角部研磨状態を示す正面図であ
る。
【図7】端面及び角部研磨後のウェブの要部断面図であ
る。
【図8】別の実施形態による端面及び角部研磨後のウェ
ブの要部断面図である。
【図9】写真フイルムパトローネの構成を示す分解斜視
図である。
【図10】写真フイルムパトローネの構成を示す要部断
面図である。
【図11】写真フイルムの平面図である。
【符号の説明】
10 パトローネ本体 14 写真フイルム 19,20 フレキシブルディスク 38 フイルム加工室 39 フイルム巻込み室 45 ウェブ 46 ウェブ供給部 47 ウェブ研磨部 48 ウェブ屑除去部 49 穿孔部 50 定尺切断部 53 振分け部 57〜59 フイルム巻込み装置 71 支持体 72 乳剤層 74 端面研磨装置 75 角部研磨装置 78 研磨板 80 研磨刃 84 ケーシング 87,88 ブラシローラ 90 吸気管 91 排気管 93,94 エアノズル 95,96 排気ダクト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に乳剤が塗布された幅広の支持体の
    ウェブが所定の幅に裁断されてなる幅狭のウェブをパト
    ローネへの巻込み工程に向けて搬送する途中で、パーフ
    ォレーションの穿孔と定尺切断とが行われて製造される
    写真フイルムにおいて、 前記幅狭のウェブは、パトローネへの巻込み工程に向け
    て搬送される途中で、裁断された幅方向の端面の少なく
    とも一方と、少なくとも一つの角部とが研磨されて平滑
    にされ、この研磨時のウェブの屑が除去されてからパー
    フォレーションの穿孔と定尺切断とが行われてパトロー
    ネに巻き込まれることを特徴とする写真フイルムの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 表面に乳剤が塗布された幅広の支持体の
    ウェブが所定の幅に裁断されてなる幅狭のウェブをパト
    ローネへの巻込み工程に向けて供給,搬送するウェブ供
    給部と、この搬送途中で幅狭のウェブの幅方向の端面の
    少なくとも一方と、少なくとも一つの角部とを研磨する
    ウェブ研磨部と、このウェブ研磨部で発生したウェブの
    屑を除去するウェブ屑除去部と、幅狭のウェブにパーフ
    ォレーションの穿孔を行う穿孔部と、定尺に切断する定
    尺切断部とからなることを特徴とする写真フイルムの製
    造装置。
  3. 【請求項3】 前記ウェブ研磨部は、幅狭のウェブを幅
    方向で挟み込むとともに、ウェブの搬送方向に沿って回
    転し、それぞれ研磨機能を有する内側の面を幅狭のウェ
    ブの両端面に接触させる一対の研磨板と、幅狭のウェブ
    の幅方向の角部に適当な角度で接触され、幅狭のウェブ
    の搬送により摺接して面取りを行う研磨刃とからなるこ
    とを特徴とする請求項2記載の写真フイルムの製造装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ウェブ屑除去部は、幅狭のウェブを
    部分的に覆うケーシングと、このケーシング内で幅狭の
    ウェブに付着したウェブ屑を払い落とすブラシローラ
    と、該ケーシング内に外気を導入する吸気管と、ケーシ
    ング内のウェブ屑を含んだ空気を排出する排気管と、ケ
    ーシングを通過した幅狭のウェブに向けて空気を吹き付
    けるエアノズルと、このエアノズルにより吹き飛ばされ
    たウェブ屑を排出する排気ダクトとからなることを特徴
    とする請求項2記載の写真フイルムの製造装置。
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