JP3352814B2 - 写真フイルムストリップの振分け方法及び装置 - Google Patents

写真フイルムストリップの振分け方法及び装置

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JP3352814B2 JP10971994A JP10971994A JP3352814B2 JP 3352814 B2 JP3352814 B2 JP 3352814B2 JP 10971994 A JP10971994 A JP 10971994A JP 10971994 A JP10971994 A JP 10971994A JP 3352814 B2 JP3352814 B2 JP 3352814B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺の写真フイルムを
定尺に切断した写真フイルムストリップを複数の次工程
に振り分ける方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、長尺の写真フイルムを定尺に切断
した写真フイルムストリップをパトローネのスプールに
巻き込んで写真フイルムパトローネを製造するシステム
が知られている。この写真フイルムパトローネ製造シス
テムには、製造される写真フイルムパトローネの撮影コ
マ数に合わせた長さで写真フイルムを切断して写真フイ
ルムストリップとする切断装置と、この写真フイルムス
トリップをスプールに係止してスプールを回転させる写
真フイルム巻込み装置とが用いられている。また、写真
フイルムの供給速度と切断装置の能力とに応じて、切断
装置の後に複数台の写真フイルム巻込み装置を配置し、
これらの写真フイルム巻込み装置に写真フイルムストリ
ップを振り分けて写真フイルムパトローネを製造するシ
ステムが特開平4−80161号公報で提案されてい
る。
【0003】上記写真フイルムパトローネ製造システム
によれば、写真フイルムストリップを切替えゲートによ
って2台の写真フイルム巻込み装置に振り分けており、
一方の写真フイルム巻込み装置が写真フイルムストリッ
プをスプールに巻き込んでいる間に、他方の写真フイル
ム巻込み装置が別の写真フイルムストリップを受け取
り、巻込み準備をすることができるので、写真フイルム
パトローネの製造効率を向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記写
真フイルムパトローネ製造システムは、切替えゲートか
ら写真フイルム巻込み装置の搬送路の入口までが若干離
れており、この間の写真フイルムストリップは位置規制
が十分ではない。そのため、写真フイルムストリップが
有するカール習性により、写真フイルムストリップの先
端が確実に写真フイルム巻込み装置の搬送路に送られる
かという点に疑問が残る。また、振分け角度によっては
写真フイルムストリップが曲げられ、搬送時の摩擦等に
より表面に擦り傷が発生する可能性もある。
【0005】更に、前記切替えゲートの駆動源としては
エアーシリンダやカム等が考えられるが、これらの駆動
方法では高速で任意の位置に写真フイルムストリップを
振り分けることができないため、写真フイルムストリッ
プの搬送速度を遅くしなければならず、写真フイルムパ
トローネの製造効率が低下する。また、エアーシリンダ
やカムでは振分け位置も限定されるため、写真フイルム
巻込み装置の増設による写真フイルムパトローネの製造
効率の向上が難しくなるという問題がある。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、写真フイルムストリップを任意の位置に高速に振
り分けて、確実に写真フイルム巻込み装置の搬送路に送
り出し、更に擦り傷等の発生を防止した写真フイルムス
トリップの振分け方法及び装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに請求項1記載の発明は、写真フイルムストリップが
順次に搬送されてくる供給路の下流に複数の搬送路を設
置し、これらの搬送路の各々に写真フイルムストリップ
を1本ずつ振り分けして送り込むために、前記供給路の
下流に前記複数の搬送路の各々の入口を放射状に配置
し、これらの入口と前記供給路の終端との間に、写真フ
イルムストリップの厚み方向の両側に写真フイルムスト
リップの厚みよりも大きい隙間をもってそれぞれ配置さ
れ、写真フイルムストリップの搬送速度に同期して回転
する一対のガイドローラと、受入れ口が供給路の終端に
常時向けられ、かつ送出し口が前記複数の搬送路の入口
に順次に向き合った位置に位置決めされるようにモータ
によって回動される振分けガイドを設け、写真フイルム
ストリップが1本ずつ前記供給路から送り出されるごと
に前記振分けガイドを回動させ、前記写真フイルムスト
リップに前記ガイドローラのいずれかを接触させて前記
振分けガイドの受入れ口に導いて、この振分けガイドに
写真フイルムストリップを順次に挿通させることによっ
て、写真フイルムストリップを前記複数の搬送路に順次
に1本ずつ振り分けるようにしたものである。
【0008】また、請求項2記載の発明は、供給路から
供給された写真フイルムストリップを放射状に配置され
た複数の搬送路に振り分ける振分け装置として、供給路
の終端以降で写真フイルムストリップの長手方向と直交
し、かつ写真フイルムストリップ面と平行な中心軸の回
りで回動自在な回転板と、前記中心軸の近傍に、写真フ
イルムストリップの厚み方向の両側に写真フイルムスト
リップの厚みよりも大きい隙間をもってそれぞれ配置さ
れ、写真フイルムストリップの搬送速度に同期して回転
する一対のガイドローラと、写真フイルムストリップを
厚み方向から挟むように前記回転板に固定された一対の
ガイド板とからなり、前記供給路から送られてきた写真
フイルムストリップを前記中心軸近傍で受け入れ、回転
板の半径方向に写真フイルムストリップを送り出す振分
けガイドと、この振分けガイドの送出し口が前記複数の
搬送路の各々の入口に対向した位置で順次に停止するよ
うに前記回転板を回動させ、かつ位置決めを行うモータ
とからなり、前記写真フイルムストリップに前記ガイド
ローラのいずれかを接触させて前記振分けガイドの受入
れ口に導くようにしたものである。
【0009】更に、請求項3記載の発明は、一対のガイ
ドローラの各々の両端にフランジを形成し、写真フイル
ムストリップの撮影有効画面から外れた両側縁に前記フ
ランジの周面を接触させるようにしたものである。
【0010】また、請求項4記載の発明は、振分けガイ
ドを構成するガイド板の各々に、内面側に突出して写真
フイルムストリップをその両側縁で支持する支持部を形
成するとともに、振分けガイドがいずれの位置に回動し
た状態であっても、前記支持部とガイドローラのフラン
ジ周面との間に写真フイルムストリップの厚み以上の隙
間が形成されるようにしたものである。
【0011】更に、請求項5記載の発明は、複数の搬送
路の下流に、写真フイルムストリップ巻込装置を配置し
たものである。また、請求項6記載の発明は、複数の搬
送路の少なくとも一つの下流に、不良な写真フイルムス
トリップを排出するトレイを配置したものである。更
に、請求項7記載の発明は、長尺の写真フイルムを供給
する供給装置と、長尺の写真フイルムを一定長さに切断
する定尺・切断装置とを供給路の上流側に配置したもの
である。
【0012】
【作用】モータの回転により、写真フイルムストリップ
の長手方向と直交し、かつ写真フイルムストリップ面と
平行な中心軸で回転板が回転され、回転板に取り付けら
れた振分けガイドは、受入れ口を写真フイルムストリッ
プの供給路に常時向けた状態で、放射状に配置された複
数の搬送路のうちの一つの入口に送出し口を位置決めす
る。供給路を通過した写真フイルムストリップは、回転
板の中心軸の近傍に配置された一対のガイドローラのフ
ランジの周面に撮影有効画面から外れた両側縁をガイド
され、受入れ口から振分けガイド内に挿通される。振分
けガイド内に挿通された写真フイルムストリップは、振
分けガイドを構成する一対のガイド板に形成された支持
部で両側縁を支持されながら搬送され、搬送路の入口に
挿通される。搬送路に写真フイルムストリップが送り込
んだ後に、再びモータにより回転板が回転され、振分け
ガイドの送出し口を次の搬送路の入口に位置決めし、写
真フイルムストリップを送り出す。
【0013】図10は、パトローネ本体の一例を示すも
のである。パトローネ本体2は、樹脂の一体成形品から
なる上ケース3と下ケース4及びスプール5とから構成
されている。上下ケース3,4の内壁には一対のリブ6
が形成されている。このリブ6は、写真フイルムストリ
ップがロール状に巻きつけられたスプール5が上下ケー
ス3,4の中に収納されたときに、写真フイルムストリ
ップの最外周に接してスプール5からの巻き緩みを防止
する。したがって、スプール5をフイルム送り出し方向
(図中時計方向)に回転したときには、写真フイルムス
トリップもスプール5と一体に同方向に回転するように
なる。なお、符号7は先端分離爪を示しており、スプー
ル5とともに写真フイルムストリップを回転させたとき
に、この先端分離爪7によって写真フイルムストリップ
の先端が掬い上げられ、写真フイルムストリップはパト
ローネ本体2の外へ導かれる。
【0014】上下ケース3,4にはポート部3a,4a
が設けられ、上下ケース3,4を組み合わせて一体に連
結したときに各ポート部3a,4aの合わせ目にフイル
ム通路10が形成される。ポート部3a,4aとの間に
は蓋部材11が組み込まれる。蓋部材11の両端部には
それぞれ回転支持部11aが設けられ、蓋部材11はス
プール5の回転軸と平行に回転自在とされている。回転
支持部11aの一方の端部にはさらにキー12が設けら
れ、パトローネ本体2の側面に露呈される。そして、外
部からキー12に蓋開放部材13を嵌めて回転させるこ
とによって、蓋部材11をフイルム通路10を開放する
開き位置と、閉じる閉じ位置との間で回転させることが
できる。
【0015】スプール5には一対のフランジ5aが一体
に設けられ、写真フイルムストリップはこれらのフラン
ジ5a間の軸部5bに巻きつけられる。スプール5の両
端はパトローネ本体2の側面に露呈され、この露呈した
部分にはキー15が設けられている。周知のように、キ
ー15はスプール5を回転させるときにスプール駆動用
の部材を係合させるのに用いられる。また、図示したよ
うにキー15の一端部には切欠15aが設けられてい
る。
【0016】スプール5の軸部5bにはスリット17が
形成されている。スリット17の内部には、図11及び
図12にも示したように一対の爪18と押さえリブ19
とが設けられており、押さえリブ19は爪18の間で下
向きに突出している。このスリット17は図11で右側
が挿入口側となっており、この挿入口から写真フイルム
ストリップの後端部が挿入される。
【0017】写真フイルムストリップの後端部には、図
13に示したように一対の係止穴21が形成されてお
り、前記爪18がこの係止穴21に係合される。そし
て、押さえリブ19は写真フイルムストリップ23の後
端が浮き上がらないように押さえるから、爪18と係止
穴21との係止は維持され、スリット17から写真フイ
ルムストリップ23を引き抜く方向に力が加わっても抜
けることはない。また、写真フイルムストリップ23の
後端には、前記係止穴21の外側に位置してさらに一対
の穴24が形成されているが、これらの穴24は写真フ
イルムストリップ23の後端をスリット17に挿入する
ときに用いられる。
【0018】上述したパトローネ本体2に収納される写
真フイルムストリップ23は、図14に示すように、フ
イルム給送方向に沿った長さLが例えば500〜170
0mmとなっている。これは、製造される写真フイルム
パトローネの撮影コマ数に応じて異なっている。また、
フイルム幅方向の長さWは、例えば25mmとなってい
る。フイルム幅方向の片側には、パーフォレーション2
6が形成されている。パーフォレーション26は、撮影
画面23aの上部にフイルム給送方向に沿って2個設け
られており、撮影画面23aをカメラのアパーチャーに
位置決めするために用いられる。また、写真フイルムス
トリップ23の両端には、前述した後端部27と先端部
28とが形成されており、先端部28はパトローネ本体
2から送り出されるときに前記先端分離爪7(図10参
照)により掬い上げられる。
【0019】写真フイルムは、厚み80〜105μmの
支持体に、厚み3〜30μmで感光層が塗布されてい
る。支持体としては、ポリエチレン−2 ,6ナフタレー
ト(PEN)が用いられている。このような構成の写真
フイルムは、引張弾性が500〜730Kg/mm
2 で、静摩擦係数は感光層が塗布された乳剤面側で0.
16,反対側で0.12であった。
【0020】
【実施例】写真フイルムパトローネ組立システムの概略
を示す図2において、写真フイルム供給装置30には、
PENで成形された帯状の支持体に乳剤が塗布されて厚
みtが150μmとされた長尺の写真フイルム31と、
この写真フイルム31を乳剤面側を上にして巻き取った
リール32とがセットされている。写真フイルム31
は、リール32から水平方向に引き出されて穿孔装置3
4に搬送される。穿孔装置34では、図14に示すよう
に写真フイルム31の幅方向の片側で撮影画面23aの
1コマあたりに、2個のパーフォレーション26が形成
される。なお実際の穿孔装置34は、例えば10コマ分
のパーフォレーションを形成する装置が2台と5コマ分
のパーフォレーションを形成する装置が1台というよう
に複数台に別れており、製造する写真フイルムパトロー
ネの撮影枚数に応じて組み合わされて穿孔を行うように
なっている。
【0021】パーフォレーション26の穿孔が行われた
写真フイルム31は、定尺・切断装置35に搬送され
る。定尺・切断装置35では、搬送されてきた写真フイ
ルム31が規定長さに測定されてカッター36によって
切断され、写真フイルムストリップ23となる。この切
断時には、写真フイルムストリップ23の両端部が図1
4に示した先端部28と後端部27の形状にそれぞれ整
えられる。また、後端部27には係止穴21と穴24の
穿孔も同時に行われる。
【0022】写真フイルムストリップ23は、後端部2
7を先頭にして振分け装置37に送られ、6台の写真フ
イルム巻込み装置38a〜38fに振り分けられる。振
分け装置37から写真フイルム巻込み装置38a〜38
fまでの間には、7本の搬送路39a〜39gが放射状
に配置されている。このうち、6本の搬送路39a〜3
9fは写真フイルム巻込み装置38a〜38fにそれぞ
れ連結されているが、残りの1本の搬送路39gはトレ
イ40に向かって配置されている。この搬送路39gに
は、例えばパーフォレーション26の穿孔や切断等が失
敗した写真フイルムストリップ23が送られ、トレイ4
0に排出される。なお、写真フイルム供給装置30から
振分け装置37及び搬送路39a〜39gまでは、暗室
であるフイルムストリップ加工室41に設置されてお
り、写真フイルム巻込み装置38a〜38fとは別室と
されている。
【0023】写真フイルム巻込み装置38a〜38fは
暗室状態のフイルム巻込み室42の中に設置されてお
り、これらには明室に設置されたパトローネ供給・排出
装置43a〜43fがそれぞれ接続されている。パトロ
ーネ供給・排出装置43a〜43fは、組み立てられた
パトローネ本体2を写真フイルム巻込み装置38a〜3
8fに供給するとともに、写真フイルムストリップ23
が巻き込まれた写真フイルムパトローネを次工程の包装
工程に排出するものである。そして、パトローネ供給・
排出装置43a〜43fと写真フイルム巻込み装置38
a〜38fとの間には、フイルム巻込み室42を遮光し
ながらパトローネ本体2を受渡しすることができるパト
ローネ受渡し装置44a〜44fが配置されている。
【0024】パトローネ本体2は、パトローネ受渡し装
置44a〜44fによってパトローネ供給・排出装置4
3a〜43fから写真フイルム巻込み装置38a〜38
fに送られる。写真フイルム巻込み装置38a〜38f
では、図10に示したパトローネ本体2の蓋部材11が
開き位置に回動されている。そして搬送路39a〜39
fを搬送されてきた写真フイルムストリップ23は、写
真フイルム巻込み装置38a〜38f内に設置された搬
送ローラによって搬送され、後端側27がスプール5の
爪18に係合される。そしてスプール5を回転させて写
真フイルムストリップ23をスプール5の軸部5bに巻
き取る。全ての写真フイルムストリップ23が巻き込ま
れた後には、蓋部材11が閉じ位置に回動される。写真
フイルムストリップ23の全部を収納した写真フイルム
パトローネは、再度パトローネ受渡し装置44a〜44
fによってフイルム巻込み装置38a〜38fからパト
ローネ供給・排出装置43a〜43fに送られて、包装
工程に搬送される。
【0025】なお、写真フイルム巻込み装置38a〜3
8fがフイルムストリップ加工室41とは別にフイルム
巻込み室42に設置されているのは、写真フイルムパト
ローネ製造システムの中では写真フイルム巻込み装置3
8a〜38fが他の装置に比べて故障が多いためであ
り、例えば写真フイルム巻込み装置38aが故障した場
合には、振分け装置37は写真フイルム巻込み装置38
aを除いた写真フイルム巻込み装置38b〜38fに写
真フイルムストリップ23を振り分け、その間に写真フ
イルム巻込み装置38aの修理を行うことができるよう
になっている。
【0026】次に、振分け装置37について詳細に説明
する。振分け装置37は図1及び図3に示すように、振
り分けの駆動源となるモータとしてサーボモータ45を
使用している。このサーボモータ45の回転軸は、写真
フイルムストリップ23の長手方向に直交し、かつ写真
フイルムストリップ23の面とされた中心軸Oであり、
図中時計方向及び反時計方向に回転される円板状の回転
板46が取り付けられている。この回転板46には、ブ
ラケット47を介して振分けガイド48が取り付けられ
ている。また、振分けガイド48の受入れ口48a側に
は、定尺・切断装置35によって形成された写真フイル
ムストリップ23を送り出す供給路となる固定ガイド4
9が配置されている。
【0027】回転板46は直径φが160mmとされて
おり、回転板46の回転中心となる中心軸Oの近傍に受
入れ口48aが配置された振分けガイド48のガイド長
1は、回転板46の半径より若干短い75mmとされ
ている。そして、固定ガイド49は回転板46の中心軸
Oに対して水平方向に取り付けられているので、振分け
ガイド48は回転板46が中心軸Oで回転されても、受
入れ口48aが常に固定ガイド49の終端部に向けられ
ている。また、振分けガイドの48の送出し口48bは
7本の搬送路39a〜39gの入口に位置決めされる。
【0028】搬送路39a〜39gは中心軸Oに対して
振分け角度θが66°とされており、固定ガイド49に
対する搬送路39aの角度θ1 は28°とされている。
また各搬送路間の角度θ2 は11°となっている。サー
ボモータ45は、周知のセンサーやエンコーダ等によっ
て回転角度を検知されて位置決めされ、搬送路39aの
位置が初期設定位置とされている。サーボモータ45の
位置決め速度は、振分けガイド48の移動距離が最も長
い、搬送路39aから39gまでの移動でも0.1se
cで移動できるようにされている。これにより、高速で
写真フイルムストリップ23を振り分けることができる
ので、写真フイルムパトローネの製造効率を向上させる
ことができる。
【0029】図4に示すように、振分けガイド48は、
黄銅を加工し表面に硬質クロムメッキが施された上ガイ
ド板51と下ガイド板52とから構成されており、上ガ
イド板51の四隅に形成された穴51aと下ガイド板5
2の四隅に形成されたネジ穴52aとを利用してボルト
止めで組み立てられる。下ガイド板52には、写真フイ
ルムストリップ23の搬送方向に沿って溝部53が形成
されており、この溝部53の両側壁には写真フイルムス
トリップ23撮影有効範囲から外れた両側縁で下面を支
持する下方支持部54が形成されている。また、上ガイ
ド板51の下面には、下方に向かって突設された突条状
の上方支持部55が形成されており、この上方支持部5
5は上ガイド板51と下ガイド板52とが組み立てられ
たときに溝部53に嵌入され、写真フイルムストリップ
23の上面を撮影有効範囲外で支持する。
【0030】図1の断面A−Aを示す図5において、下
ガイド板52の溝部53の幅L2 は、幅Wが25mmの
写真フイルムストリップ23が通過時に引っ掛からず、
また振分けガイド48から搬送路49a〜49gに確実
に送れるように位置規制を行うために、25.5mmと
されている。下方支持部54と上方支持部55とには、
半径0.5mm以上の角部54a,55aが形成されて
おり、写真フイルムストリップ23とはこの角部54
a,55aで接するので、写真フイルムストリップ23
に擦り傷等を発生させることはない。
【0031】また、図6に示すように、振分けガイド4
8の受入れ口48aの下方支持部54と上方支持部55
とには、固定ガイド49から搬送されてきた写真フイル
ムストリップ23が挿通されやすいように、面取り長L
3 が25mmで面取り角度θ 3 が1.2°とされた面取
り54b,55bが施されている。また、下方支持部5
4と上方支持部55との隙間L4 は2mmとされている
ので、厚みが150μmの写真フイルムストリップ23
は余裕をもって通過することができる。
【0032】図4に示すように、組み立てられた振分け
ガイド48は、断面がL字型とされたブラケット47の
上部にボルト止めされる。またブラケット47は、ブラ
ケット47の短片47a部分で回転板46にボルト止め
される。回転板46の裏側には回転軸46aが形成され
ており、この回転軸46aはサーボモータ45に連結さ
れる。
【0033】図7に示すように、固定ガイド49も上ガ
イド板57と下ガイド板58とから構成されており、ボ
ルト止めによって組み立てられる。また、材質も振分け
ガイド48と同様に黄銅で、表面処理が硬質クロムメッ
キとされている。固定ガイド49の上ガイド板57と下
ガイド板58にも、振分けガイド48と同様に溝部5
9,下方支持部60,上方支持部61が同寸法で形成さ
れており、振分けガイド48と同じ条件で写真フイルム
ストリップ23を搬送するようになっている。
【0034】図3に示すように、固定ガイド49の搬送
方向の下流側の上下面には、ガイドローラ対63が取り
付けられている。このガイドローラ対63は、図7に示
すように上ガイド板57に取り付けられた軸受け対64
と回転軸65とによって回転自在とされた上ガイドロー
ラ66と、同じく下ガイド板58に取り付けられた軸受
け対67と回転軸68とにより回転自在とされた下ガイ
ドローラ69とからなり、上下ガイドローラ66,69
は円板状の一対のフランジ66a,69aと、このフラ
ンジ66a,69a間を連結する軸部66b,69bと
から構成されている。なお、ガイドローラ対63はフラ
ンジ66a,69aで写真フイルムストリップ23と接
することとなるが、フランジの間隔は写真フイルムスト
リップ23の撮影画面の幅より広く取られているので、
写真フイルムストリップ23の撮影有効範囲内に擦り傷
等を発生させることはない。また、ガイドローラ対63
は材質に一般鋼鉄が使用されており、加工後の表面に硬
質クロムメッキが施されている。
【0035】上下ガイド板57,58にはガイドローラ
対63に対する位置に、それぞれ2個ずつスリット7
1,72が形成されており、このスリット71,72に
は上下ガイドローラ66,69のフランジ66a,69
aが挿入される。また、このフランジ66a,69a
は、図4に示すように振分けガイド48の上下ガイド板
51,52にそれぞれ2個ずつ形成されたスリット7
4,75にも挿入される。回転板46の回転により振分
けガイド48が固定ガイド49に対して傾斜されると、
スリット74,75にフランジ66a,69aが挿入さ
れるので、振分けガイド48とガイドローラ対63とが
干渉することはない。
【0036】また、図5及び6に示すように、ガイドロ
ーラ対63は、回転板46の中心軸Oに対して写真フイ
ルム搬送方向の上流側にオフセット値L5 として6mm
オフセットされており、ガイドローラ対63のフランジ
66a,69aの直径φ1 は44mmとされているの
で、振分けガイド48が最大角度で振り分けられた搬送
路37g(図1参照)に位置するときでも、振分けガイ
ド48とガイドローラ対63との隙間L6 は0.3mm
確保されるので、厚さ150μmの写真フイルムストリ
ップ23は余裕をもって通過することができる。また、
フランジ66aとフランジ69a間の隙間L7 は1mm
とされており、フランジ66a,69aの周面には半径
0.5mm以上の角部66c,69cが形成されている
ので、写真フイルムストリップ23に擦り傷等が発生す
ることはない。
【0037】図3に示すように、固定ガイド49にはガ
イドローラ対63の上流側に搬送ローラ対77が取り付
けられている。図7に示すように、この搬送ローラ対7
7もガイドローラ対63と同様に、上ガイド板57に取
り付けられた軸受け対78と回転軸79とによって回転
自在とされた上搬送ローラ80と、同じく下ガイド板5
8に取り付けられた軸受け対81と回転軸82とによっ
て回転自在とされた下搬送ローラ83とから構成されて
いる。上下搬送ローラ80,83は、円板状の一対のフ
ランジ80a,83aと、このフランジ80a,83a
の間を連結する軸部80b,83bと、フランジ80
a,83aの外周に取り付けられたゴムローラ部80
c,83cとからなり、ゴムローラ部80c,83cは
上下ガイド板57,58にそれぞれ2個ずつ形成された
スリット84,85に挿入される。そして、搬送ローラ
対77は、固定ガイド49内で写真フイルムストリップ
23を挟み込んで回転して写真フイルムストリップ23
の搬送を行う。
【0038】図8に示すように、ガイドローラ対63と
搬送ローラ対77とを回転自在に軸支する回転軸65,
68,79,82の端部には、プーリ87,88,8
9,90が取り付けられている。このプーリ87〜90
間には、ベルト92が掛けられており、またベルト92
はローラ駆動用サーボモータ93に連結されたプーリ9
4と、ベルト92のテンション用のプーリ95とにも掛
けられている。そして、ローラ駆動用サーボモータ93
が図中時計方向に駆動されると、プーリ87とプーリ8
9とは時計方向に、プーリ88とプーリ90とは反時計
方向に回転され、ガイドローラ対63は搬送ローラ対7
7と同速度で回転される。これにより、ガイドローラ対
63の回転速度と写真フイルムストリップ23の搬送速
度との違いによる摩擦で、写真フイルムストリップ23
に擦り傷等を発生させることはない。なお、ローラ駆動
用サーボモータ93は、写真フイルムストリップ23を
200m/minで搬送するような速度で搬送ローラ対
77を回転させる。
【0039】振分け装置37から写真フイルム巻込み装
置38a〜38fまで写真フイルムストリップ23を搬
送する搬送路39a〜39f及び排出用の搬送路39g
は、図9に示すように板部材97と板部材98との互い
に対向する面97a,98aに同形状で形成された溝9
9,100から構成されている。振分けガイド48から
送り出された写真フイルムストリップ23は、幅方向の
両側縁を撮影有効範囲外で溝99,100に支持されて
搬送されるようになっている。また、溝99,100の
入口99a,100aは、図1に示すように面取りが施
されて広くされているので、写真フイルムストリップ2
3は確実に搬送路39a〜39gに送り込まれる。
【0040】次に本発明の作用について説明する。図2
において、写真フイルム供給装置30の写真フイルム3
1がリール32から引き出されて穿孔装置34に搬送さ
れる。穿孔装置34では、図14に示すように写真フイ
ルム31の幅方向の片側に、撮影画面1コマあたりに2
個のパーフォレーション26が形成される。パーフォレ
ーション26の穿孔が行われた写真フイルム31は、定
尺・切断装置35に搬送される。定尺・切断装置35で
は、搬送されてきた写真フイルム31を規定長さに測定
しカッター36によって切断して写真フイルムストリッ
プ23を形成する。この切断時には、写真フイルムスト
リップ23の両端部が図14に示した先端部28と後端
部27の形状にそれぞれ整えられ、また後端部27の係
止穴21と穴24の穿孔も同時に行われる。
【0041】写真フイルムストリップ23は、後端部2
7を先頭にして振分け装置37の固定ガイド49に送ら
れる。このとき振分け装置37では、サーボモータ45
が回転板46を回転させ、回転板46にブラケット47
を介して取り付けられた振分けガイド48は中心軸Oを
中心に初期設定位置である搬送路39aに送出し口48
bが位置決めされる。この位置決め時間は、例えば振分
けガイド48が搬送路39aから最も離れた搬送路39
gに位置していたときでも約0.1secで行われる。
【0042】固定ガイド49に送られた写真フイルムス
トリップ23は、図7に示すように、固定ガイド49を
構成する上下ガイド板57,58に形成された上方支持
部61と下方支持部60との間を通って後端部27が搬
送ローラ対77に達する。そして、写真フイルムストリ
ップ23は搬送ローラ対77にニップされる。搬送ロー
ラ対77とガイドローラ対63とは、図8に示すよう
に、それぞれの回転軸65,68,79,82の端部に
取り付けられたプーリ87,88,89,90と、ロー
ラ駆動用サーボモータ93に連結されたプーリ94と、
テンション用プーリ95とに掛けられたベルト92によ
り回転される。ローラ用サーボモータ93がプーリ94
を時計方向に駆動すると、プーリ87,89は時計方向
に、プーリ88,90は反時計方向に回転され、200
m/minの搬送速度で写真フイルムストリップ23を
搬送する。
【0043】搬送ローラ対77に搬送された写真フイル
ムストリップ23はガイドローラ対63に達し、上ガイ
ドローラ66の一対のフランジ66aに沿って振分けガ
イド48に送られる。なお、フランジ66a,69aの
周面には図5に示すように半径0.5以上の角部66
c,69cが形成されており、これらの角部66c,6
9cは写真フイルムストリップ23の撮影有効範囲外に
当接し、ガイドローラ対63の回転は写真フイルムスト
リップ23の搬送速度に合ったものなので、写真フイル
ムストリップ23に擦り傷等が発生することはない。
【0044】また、図6に示すように振分けガイド48
の受入れ口48aには、上方支持部55と下方支持部5
4とに面取り55b,54bが施されているので、写真
フイルムストリップ23の後端部27は確実に振分けガ
イド48に挿通される。更に、下方支持部54と上ガイ
ドローラ66との隙間は、振分けガイド48とガイドロ
ーラ対63の取り付け位置とがL5 だけずらされている
ため広くなるので、写真フイルムストリップ23が折り
曲げられたり擦り傷が発生するようなことはない。
【0045】振分けガイド48に送られた写真フイルム
ストリップ23は、振分けガイド48を構成する上下ガ
イド板51,52に形成された上方支持部55と下方支
持部54との間を搬送されるが、上方支持部55と下方
支持部54とには、半径0.5mm以上の角部55a,
54aが形成されており、写真フイルムストリップ23
は撮影有効範囲外が角部55a,54aに接するので、
写真フイルムストリップ23に擦り傷等が発生すること
はない。
【0046】振分けガイド38を通過した写真フイルム
ストリップ23は、搬送路39aに送り出される。搬送
路39aは、板部材97と板部材98に対向して形成さ
れた溝99と溝100とからなり、写真フイルムストリ
ップ23は幅方向の端部で撮影有効範囲外の部分が入口
99a,100aに挿通され、溝99,100内を写真
フイルム巻込み装置38aに向けて搬送される。
【0047】写真フイルム巻込み装置38aでは、パト
ローネ供給・排出装置43aからパトローネ受渡し装置
44により供給されたパトローネ本体2の蓋部材11
(図10参照)が開き位置に回動されており、搬送路3
9aを通って搬送されてきた写真フイルムストリップ2
3は、写真フイルム巻込み装置38a内の搬送ローラに
よって搬送され、後端部27がフイルム通路10に挿入
される。パトローネ本体2内に挿入された写真フイルム
ストリップ23は後端部27がスプール5のスリット1
7内に挿入され、係止穴21と爪18とが係止される。
そして、スプール5がフイルム巻込み方向に回転され、
写真フイルムストリップ23を全てパトローネ本体2内
に巻き込んだ後に蓋部材11が閉じ位置に回動されて、
写真フイルムパトローネが完成する。完成した写真フイ
ルムパトローネは、再びパトローネ受渡し装置44aに
よりパトローネ供給・排出装置43に受け渡され、次工
程の包装工程に排出される。
【0048】以後、振分けガイド23の位置決めが順次
搬送路39b〜39fに行われ、巻込み装置38b〜3
8fに写真フイルムストリップ23が順次搬送される。
また、パーフォレーションの穿孔や切断が失敗された写
真フイルムストリップ23は、振分けガイド38が搬送
路39gに位置決めされることによりトレイ40に排出
される。
【0049】なお、上記実施例では、写真フイルムスト
リップの振分け装置を用いて、写真フイルム巻込み装置
6台とトレイとの7方向に写真フイルムストリップを振
り分けるようにしたが、更に振分け方向を増やすことや
減らすこともできる。
【0050】更に、上記実施例では、写真フイルムスト
リップの幅W(25mm)と厚みt(150μm)と振
分け角度θ(66°)とから、各部品の寸法を以下の実
施例仕様とした。 実施例仕様 振分けガイドのガイド長L1 ・・・・・・・75mm 溝部の幅L2 ・・・・・・・・・・・・・・25.5m
m 振分けガイドの面取り長L3 ・・・・・・・25mm 上方支持部と下方支持部との隙間L4 ・・・2mm 振分けガイドの振分け中心Oと ガイドローラ取付け位置との距離L5 ・・6mm 振分け位置での振分けガイドとガイドローラとの最低隙
間L6 ・・・・・0.3mm ガイドローラ対のフランジ間の隙間L7 ・・1mm 回転板の直径φ・・・・・・・・・・・・・160mm ガイドローラ対のフランジの直径φ1 ・・・44mm 振分けガイドの面取り角度θ3 ・・・・・・1.2° 写真フイルムストリップの搬送速度・・・・200m/
min 振分け位置決め時間・・・・・・・・・・・0.1se
c 振分けガイド,固定ガイドの材質・・・・・黄銅 振分けガイド,固定ガイドの表面処理・・・硬質クロム
メッキ ガイドローラの材質・・・・・・・・・・・一般鋼鉄 ガイドローラの表面処理・・・・・・・・・硬質クロム
メッキ
【0051】しかしながら、例えば振分け角度θを変え
たい場合や、写真フイルムストリップの幅Wや厚みtが
異なる仕様のものを製造する場合には、以下の各寸法を
組み合わせることによって最適条件の振分け装置を構成
することができる。 振分けガイドのガイド長L1 ・・・・・・・30〜15
0mm 溝部の幅L2 ・・・・・・・・・・・・・・10〜10
0mm 振分けガイドの面取り長L3 ・・・・・・・15〜50
mm 上方支持部と下方支持部との隙間L4 ・・・0.5〜4
mm 振分けガイドの振分け中心Oとガイドローラ取付け位置
との距離L5 ・・0〜30mm 振分け位置での振分けガイドとガイドローラとの最低隙
間L6 ・・・・・0.3〜2mm ガイドローラ対のフランジ間の隙間L7 ・・0.5〜3
mm 回転板の直径φ・・・・・・・・・・・・・160mm ガイドローラ対のフランジの直径φ1 ・・・30〜10
0mm 振分け角度θ・・・・・・・・・・・・・・15〜12
0° 振分けガイドの面取り角度θ3 ・・・・・・1〜10° 写真フイルムストリップの搬送速度・・・・1〜400
m/min 振分け位置決め時間・・・・・・・・・・・0.05〜
0.2sec 振分けガイド,固定ガイドの材質・・・・・黄銅,一般
鋼鉄,ステンレス,アルミニウム,テフロン 振分けガイド,固定ガイドの表面処理・・・硬質クロム
メッキ ガイドローラの材質・・・・・・・・・・・一般鋼鉄,
ステンレス,アルミニウム,テフロン ガイドローラの表面処理・・・・・・・・・硬質クロム
メッキ
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の写真フイ
ルムストリップの振分け方法は、供給路から供給された
写真フイルムストリップをモータにより回転,位置決め
される振分けガイドによって、放射状に配置された搬送
路に順次に1本ずつ振分けて送り出すようにしたので、
高速で振り分けを行うことができ、写真フイルムパトロ
ーネの製造効率が向上できる。
【0053】また、本発明の写真フイルムストリップの
振分け装置は、振分けガイドの駆動源としてモータを使
用したので機械的な衝撃がなく、位置決め精度が高精度
であり、確実に振分けガイドの送出し口を搬送路の入口
に位置決めすることができる。更に、写真フイルムスト
リップへの負荷も軽減されるので、搬送路に振り分ける
ときに写真フイルムストリップが折り曲げられるような
ことがない。また、振分け装置をコンパクトに構成する
ことができる。更に、写真フイルムストリップを回転板
の回転軸付近でガイドするガイドローラの回転速度を写
真フイルムストリップの搬送速度に同期して変化させる
ようにしたので、写真フイルムストリップの搬送速度と
ガイドローラの回転速度との差による摩擦が発生せず、
写真フイルムストリップに擦り傷等を発生させることが
ない。
【0054】また、ガイドローラのフランジを写真フイ
ルムストリップの両側縁で撮影有効範囲外に接してガイ
ドを行うようにしたので、写真フイルムストリップの撮
影有効範囲内への擦り傷等を防止できる。
【0055】また、振分けガイドに写真フイルムストリ
ップの両側縁で撮影有効範囲外に接して支持する支持部
を設けたので、振分けガイド内で写真フイルムストリッ
プの撮影有効範囲内に擦り傷が発生することはない。更
に、振分けガイドがいずれの位置にあっても支持部とガ
イドローラのフランジ周面との間に写真フイルムが通過
できるだけの隙間を形成されるので、写真フイルムスト
リップが折り曲げられたり擦り傷等を発生することはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真フイルムストリップの振分け装置の要部断
面図である。
【図2】写真フイルムパトローネ製造システムの概略を
示す説明図である。
【図3】写真フイルムストリップの振分け装置の構成を
示す斜視図である。
【図4】振分けガイドの構成を示す分解斜視図である。
【図5】振分けガイドの要部断面図である。
【図6】振分けガイドの中心軸付近の拡大図である。
【図7】固定ガイドの構成を示す分解斜視図である。
【図8】ガイドローラ対と搬送ローラ対の駆動方法を示
す説明図である。
【図9】搬送路の構成を示す斜視図である。
【図10】パトローネ本体の構成を示す分解斜視図であ
る。
【図11】スプールの軸部の構造を示す要部断面図であ
る。
【図12】スプールの軸部の構造を示す正面図である。
【図13】写真フイルムストリップの後端部の形状を示
す説明図である。
【図14】写真フイルムストリップの形状を示す説明図
である。
【符号の説明】
23 写真フイルムストリップ 35 振分け装置 38 写真フイルム巻込み装置 39 搬送路 45 サーボモータ 46 回転板 48 振分けガイド 49 固定ガイド 54,60 上方支持部 55,61 下方支持部 63 ガイドローラ対 77 搬送ローラ対
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−80161(JP,A) 特開 平2−310248(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 39/11 G03C 3/00 B65H 29/60

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺の写真フイルムを定尺に切断した写
    真フイルムストリップが順次に搬送されてくる供給路の
    下流に複数の搬送路を設置し、これらの搬送路の各々に
    写真フイルムストリップを1本ずつ振り分けして送り込
    むために、前記供給路の下流に前記複数の搬送路の各々
    の入口を放射状に配置し、これらの入口と前記供給路の
    終端との間に、写真フイルムストリップの厚み方向の両
    側に写真フイルムストリップの厚みよりも大きい隙間を
    もってそれぞれ配置され、写真フイルムストリップの搬
    送速度に同期して回転する一対のガイドローラと、受入
    れ口が供給路の終端に常時向けられ、かつ送出し口が前
    記複数の搬送路の入口に順次に向き合った位置に位置決
    めされるようにモータによって回動される振分けガイド
    を設け、写真フイルムストリップが1本ずつ前記供給路
    から送り出されるごとに前記振分けガイドを回動させ、
    前記写真フイルムストリップに前記ガイドローラのいず
    れかを接触させて前記振分けガイドの受入れ口に導い
    て、この振分けガイドに写真フイルムストリップを順次
    に挿通させることによって、写真フイルムストリップを
    前記複数の搬送路に順次に1本ずつ振り分けるようにし
    たことを特徴とする写真フイルムストリップの振分け方
    法。
  2. 【請求項2】 長尺の写真フイルムを定尺に切断した写
    真フイルムストリップが順次に搬送されてくる供給路
    と、この供給路の下流に各々の入口が放射状に配置され
    た複数の搬送路との間に設置される写真フイルムストリ
    ップの振分け装置であって、前記振分け装置は、前記供
    給路の終端以降で写真フイルムストリップの長手方向と
    直交し、かつ写真フイルムストリップ面と平行な中心軸
    の回りで回動自在な回転板と、前記中心軸の近傍に、写
    真フイルムストリップの厚み方向の両側に写真フイルム
    ストリップの厚みよりも大きい隙間をもってそれぞれ配
    置され、写真フイルムストリップの搬送速度に同期して
    回転する一対のガイドローラと、写真フイルムストリッ
    プを厚み方向から挟むように前記回転板に固定された一
    対のガイド板とからなり、前記供給路から送られてきた
    写真フイルムストリップを前記中心軸近傍で受け入れ、
    回転板の半径方向に写真フイルムストリップを送り出す
    振分けガイドと、この振分けガイドの送出し口が前記複
    数の搬送路の各々の入口に対向した位置で順次に停止す
    るように前記回転板を回動させ、かつ位置決めを行うモ
    ータとからなり、前記写真フイルムストリップに前記ガ
    イドローラのいずれかを接触させて前記振分けガイドの
    受入れ口に導くことを特徴とする写真フイルムストリッ
    プの振分け装置。
  3. 【請求項3】 前記一対のガイドローラの各々の両端に
    フランジを形成し、写真フイルムストリップの撮影有効
    画面から外れた両側縁に前記フランジの周面を接触させ
    るようにしたことを特徴とする請求項2記載の写真フイ
    ルムストリップの振分け装置。
  4. 【請求項4】 振分けガイドを構成する前記ガイド板の
    各々に、内面側に突出して写真フイルムストリップをそ
    の両側縁で支持する支持部を形成するとともに、振分け
    ガイドがいずれの位置に回動した状態であっても、前記
    支持部とガイドローラのフランジ周面との間に写真フイ
    ルムストリップの厚み以上の隙間が形成されるように
    たことを特徴とする請求項3記載の写真フイルムストリ
    ップの振分け装置。
  5. 【請求項5】 写真フイルムストリップが振り分けられ
    る前記複数の搬送路の下流に、写真フイルムストリップ
    巻込み装置を配置したことを特徴とする請求項2ないし
    4いずれか記載の写真フイルムストリップの振分け装
    置。
  6. 【請求項6】 写真フイルムストリップが振り分けられ
    る前記複数の搬送路の少なくとも一つの下流に、不良な
    写真フイルムストリップを排出するトレイを配置したこ
    とを特徴とする請求項2ないし5いずれか記載の写真フ
    イルムストリップの振分け装置。
  7. 【請求項7】 長尺の写真フイルムを供給する供給装置
    と、長尺の写真フイルムを一定長さに切断する定尺・切
    断装置とを前記供給路の上流側に配置したことを特徴と
    する請求項2ないし6いずれか記載の写真フイルムスト
    リップの振分け装置。
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